水曜日に降った雪が未だに溶けきれずに残っているニュージャージートビ男地方。
とはいえ、日曜日の今日は気温も幾らか上がり、トビやんとの朝の散歩も快適だった♪
”気持ち良いね~♪ 楽しいね~♪” と一方通行にトビ男やんに話しかけながらも、至極の散歩時間♪
今日で感謝祭のサンクスギビングホリデーも終わっちゃうね。
宗教的意味合いの多いクリスマスよりも、サンクスギビングホリデーの方が全アメリカ的重要な祭日。
ワタシの参加・不参加に関わらず、毎年おっちゃまの大家族が集まって祝っていたホリデーだけれど、今年は何やらいざこざがあり(私達家族は無関係。ホッ。)、集まらない事に。
結婚して以来、こんな事初めて。
という事で、今年はドリ兄ぃがターキーを焼いてくれることに。
大家族が集まろうと集まらなかろうと、毎年大小のターキーだけは家族用に焼いていたけれど、今年は見守り役。
オーガニックの意味の重要性に目覚めた子供達の為に、今年は高~いターキーを買った。
ささ、ドリ兄ぃちゃん、存分におやりなさい!
材料も全部調達した母に、あれがない! これが足りない!などと文句を言う若者。
いや、代わりのハーブや材料でどんだけでも代用出来ますから。。。。。
半日かかって出来上がった感謝祭ディナー。
スィートポテトのマシュマロ焼きとサラダは時間の関係上私が作ったけれど、クランベリーソースもグレービーソースもドリ兄ぃが母の指導の元自分で作った。
ターキーを切るのはワタシの役目。 得意なのじゃ♪
少し火が通り過ぎたけれど、これはドリ兄ぃの責任ではなく、珍しく買った所の指示に忠実に時間を守ってしまったワタシの責任。
動けなくなるくらい食べて、飲んで、酔っぱらって、デザートが食べられなくなるという緊急事態発生。
肝心のデザートは、翌日昼に頂きました。
パンプキンパイが伝統的デザートだけれど、そう美味しいものでもないので今年は一ひねりして、パンプキンチーズケーキタルト。
下層が普通のチーズケーキ、上層がパンプキンピューレーとスパイスを混ぜ込んだ2層仕立て。
美味しかった♪
最後の一切れを食べたケンに、ドリ兄ぃが激怒しておりました。
結婚して二十数年、初めての家族4人だけの感謝祭。 あ、ハスキー1匹と猫2匹も。
楽しく穏やかに過ごすことが出来て、本当に感謝。
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寒くなって室内に取り込んだ植木鉢。
素人の管理法だけれど、これ以上咲かなくても良いですよ~と、花がらを詰んだり剪定したりと意外と手はかかる。
何か作業していると、すぐやって来るのはナイル。
好奇心が旺盛で、いつもナデナデして欲しいかまってチャン。
甘えたチャンだけれど、異常な怖がりなので、よっぽど眠たい時以外は他の家族にはほとんど撫でさせない。
いつも全てのものにビクビクしている。
回虫事件の他にも、もっと恐ろしいパラサイトを持っていたナイル、昨日病院に最終的な便の検査をして貰った。
電話があり、全て問題なしとの事。
良かった~
ナイルには他にも健康面の気になる点があり、心配の種は尽きないけれど、とにかくいつまでも、どんな事があっても面倒みるから心配ないからね♪
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感謝祭ディナーの翌日金曜日、塾にケンを迎えに行ってくれたドリ兄ぃから、「これ家賃と食費代わり。」と言ってお金を渡された。
「こんなに沢山要らないよ!」という私に、じゃ、ブラックフライデー(感謝祭翌日のスーパーセールデー)だし、何か好きなモノ買って。。。などと生意気な事を言う。
考えた末に、その中から皆でお寿司をオーダーさせて貰って感謝しよう!という事にした。
特上おまかせ寿司3人前に、ワタシはおまかせ刺身盛り合わせ。
皆、有難う~♪と言いながら、堪能。
嫁には冷たいくせに、超子煩悩なおっちゃま、お寿司食べながら男泣き。
オイオイ泣いとったわいな。
我が家の長男ドリ兄ぃちゃんは、ただいまニューヨークのウォール街でアナリストとして働いておりまする。
春に大学卒業時、すでにボストンで就職が決まっていたドリさん。
アメリカでパソコンを使う人なら、日に何度も目にする、この会社なにしにはコンピュータ業界は動かないだろうという大会社からの破格のオファーだったのに。
おっちゃまも得意満面で、周りに報告していた。
卒業後家に帰って来てしばらくして、人事部の人からの「飛行機の切符を手配します。いつこちらに飛びますか?」に、「僕やっぱりボストンには行きません。」と母に無断のお断り。
「お、おめ~は卒業と同時に無職のプー・タロ―さんになりましたか~!」と驚き、変に隠すのもなんなんで、同じように面白おかしく周囲にもオープンに嘆いていたけれど、実は一緒に居てくれることを選んでくれた長男に、嬉しい気持ちで一杯だった。
ボストンで仕事を始めたら、滅多な事では帰って来られないもんね。。。
断ることをすでに知っていたおっちゃまは、手放しで喜んでいた。
どんな大企業で働く事が出来ても、遠くに居るより側にいて欲しいと人一倍願っていたおっちゃまの願いはかなったね。
夏の間、Oコーチの元でコーチングスタッフの一人としてアルバイトし、皆が感心するくらいケンの為に時間と労力を使ってテニス力向上の為に尽力してくれた。
ドリ兄ぃには十分過ぎるほどのアルバイト料を払ってくれたOコーチにも本当に感謝。
夏が終わって秋が深まった頃、ドリ兄ぃさんはNYとNJの幾つかの採用オファーを貰っていて、結局マンハッタンに通勤することに自分で決めた。
極貧新婚生活からスタートして、ドリ兄ぃを託児所に預けながら閉館間際に夫婦で交互に迎えに行った綱渡りの数年間。
託児所で預ける際、ダディ~行かないで~!と泣くドリの顔が未だに脳裏に焼き付いているというおっちゃまは、3千万円越えの大学費用を払って卒業させて、やっと肩の荷が下りたんだろうね。
決して真面目というだけではなかったドリ兄ぃ、警察沙汰になって、おっちゃまが弁護士雇ったりという事もあった。
自分のケツ拭きは自分でしろよ!という冷酷極まりない母と対照的に、ひたすら息子の明るい将来だけを願い続けた子煩悩父。
泣きながらお寿司を食べるおっちゃまに、「馬鹿じゃね~」などと憎まれ口をたたいた鬼嫁だけれど、気持ちは痛い程わかって鼻の奥がツンツンツンツン、凄い事なっとりました。
写真を撮り忘れるという、痛恨のミスを犯したけれど、それで良かったかな。
人生で一番味わった、特上おまかせ刺身盛り合わせでござんした。
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