趣味の電脳

WEBサイトの作り方、PCの周辺機器、タブレットの活用等について

容量10GBの海外某無料サーバー

2013-04-16 20:11:39 | webコンテンツ

 昨日から本日にかけて、米国の大容量の宣伝無しの無料サーバーに登録しました。これは、個人情報を要求しませんので、ただフリーメールのアドレスとハンドルネームを打ち込むだけで登録ができてしまいます。ただしこれは有料サーバーのお試し版ですから、たいした機能は搭載されていません。本物は無料版と違って、WEBメールや複数ドメイン、複数のMYSQL、複数アカウントの取得、および無制限のCMSのインストール等ができますから、随分使い勝手がいいのです。なぜ無料にしているのかは一目瞭然で、とにかくユーザー数を増やして市場を席巻したいのでしょう。無料版でもアップロードして記事をどんどん書いて投稿してくれれば、これで、十分に某サーバー会社の宣伝塔となって、企業収益に効果があるのでしょう。だって、個人的に無料版を使っていて気に入って、且つその人が会社の情報担当者であれば、間違いなく会社のWEBサイトには必ずそのサーバー会社を採用すると考えられるからです。

 ところが、日本では事情がだいぶ違います。第一、そんな10GB~20GBもの大容量でCMSの自動インストーラーが付属しているような体験版は殆ど無いようです。一般的には、よくあるパターンとして有料サーバーの体験版に宣伝がついていて、料金を払えばその宣伝が解除される仕組みになっています。つまり、これが無料サーバーの日本式と米国式の違いというものでしょうか? 海外の無宣伝の無料サーバーでは、閲覧者にとっては、そのWEBサイトが有料版なのか無料版なのか全然区別が全くつかないので、登録者が増えれば、それがたとえ無料版であったとしても業績やシェアが上がったという評価につながり、企業成績なり株価が上がり収益に結びつきます。その上、無料版は殆どがサブドメインで運営している関係上、かならずサーバー会社のドメインが表示されるため、記憶に残りますからそれなりの宣伝効果があるのです。

 一方、日本のサーバーの場合は、有料版の評価のためにユーザーに無償で提供しているというような性質のものではなくて、無料版に宣伝をつけてユーザーに提供し、そこからも収益を得たいわけです。でも、宣伝が多ければ多いほど収益性は大きいですがWEBサイトのアクセスに悪影響を与えてサーバー本来の性能に悪印象を与えることにもなります。が、かといって無宣伝では経営が逼迫するので、これは収支のバランスの問題ですが、痛し痒しと云うところではないでしょうか。

 このあたりは宣伝の程度や内容にもよるものですが、一概に宣伝が良くないものだとも言い切れません。もし無料体験版に興ざめなエログロな宣伝が上下に派手に入っているならば、ユーザーはそのサーバーがいくら優秀でも、多分お金を出してまで有料版を借りないこともあるでしょう。だって、実験的にもそのサーバーを使えないからです。反対に宣伝は宣伝でも多くのユーザーや閲覧者に有益で興味関心のある宣伝の情報がどんどん入れば、引き続き有料版を契約してやろうと思うようになるでしょう。

 そういう意味では、日本の無料サーバーはサーバーの品質で勝負しているのではなくて、むしろ宣伝で勝負しているのであると考えられます。無料ブログにはおびただしい宣伝が貼り付けられていますが、これがブログの内容よりも注意を引くものであるかどうかに、サーバー会社の収益がかかっているのです。日本の無料サーバーには最近、馬鹿でかくて「ちょっとエログロで気になる宣伝」が表示されることもありますが、こういう宣伝のついているサーバーは私個人としては、わざわざ金を払ってまで借りたくないなと思わざるを得ません。どうせ無料だから、宣伝が別にハデであっても何であっても文句は言えないのですが、それでもせっかく自分が発信したWEBサイトの本文を読む気分を壊すとか強烈な印象を与えるような宣伝は、やはり投稿者も読者も歓迎しないのです。

 話をもとに戻します。やはり、海外の無料サーバーでは、サーバーそのものの優れた品質をユーザーに無償で体験してもらって、気に入ればお金を払って契約くださいという謙虚な姿勢が見てとれますから、非常に妥当な商売のやり方だと感服させられます。これが、WEB事業を展開する企業の経営者の真の生き方・考え方・戦略ではないかと私個人は確信するわけであります。

 

 

 

コメント
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