ラーメン・半熟たまご＠咲くら屋

桜がきれな季節にちなんで，せせらぎ通りの「咲くら屋」へ行く．



真打で修行した家系のラーメン屋．
にもかかわらず，屋号に「家」の文字はなく，家系を離れた独自の味を追求している．
咲くら屋の丼には，桜の模様が入っている．
愛嬌があって，かわいらしい．



石川のラーメン2011年版によると，

スープは前日のものに素材を加え，じっくり煮込む呼び戻し製法．
濃度管理を徹底し，チー油の量を加減することで油っぽい印象にならないように工夫．
特注の太麺は，スープとの絡みを熟考し表面に凹凸をつけている．
麺の長さまで指定するなど，細部に渡って妥協のない仕事が冴える．

濁りのある茶色のスープの見た目は，とても濃い印象．
しかし，味わいは意外にもすっきりしている．
豚骨の味はしっかり出ているが，獣臭はない．
脂の量も計算されていて，こってり感はない．
ガイド本にあるように，「濃度管理を徹底し，チー油の量も加減」されている．

麺は太めのストレート角麺．
歯ごたえがいい．
麺に刻まれた凹凸は，肉眼ではよく分からない．
でも，スープとよく絡んでいると言われると，そうかな？という気がする．
しっかりしたスープにお似合いの，しっかりした麺．

チャーシューの赤身と白身は，樹木の年輪のように見える．
ロールチャーシューとか年輪チャーシューとかバウムチャーシューという感じ．



半熟たまごもトロトロで，おいしゅうございました．

店名と丼以外は，特に桜の季節とは関係ないラーメン．
でも，そのさりげない美味しさは，桜の花の美しさのように心に残りマス．


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