The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

アーサー・バロレの秘酒の味は?

2008-07-08 21:51:27 | ワイン
よく管理された貯蔵場所で静かに熟成の年月を経たブルゴーニュを飲む機会はまずなくなりました。

今回清水系の勢いで、白のブラインドで56’のシャサーニュ・シュニュボット アーサー・バロレを出しました。

このワインはニセモノでない限りは、状態に間違いはないはずでして、
それはバロレの物だからであります!

ワインヒートの皆さんは敢えて説明するまでもないと思いますが、
バロレ博士が買収したレオンス・ボッケ氏のワイン・セラーは世界遺産に匹敵の壮大なセラーであることはあまりにも有名・・・

ボッケ氏は8年の歳月を費やし、とうとう夢のようなセラーの完成に至るわけですが、完成直後に莫大な投資が災いし倒産の憂き目を見るわけです!

ドクター・バロレやアーサー・バロレのものはそのセラーで管理されている物ですから、世界最高の貯蔵場所からの贈り物と言って過言ではないでしょう・・・

ドクターの物とアーサーの物の違いは?
との質問が針金氏からありましたが、
どうやら『ドメーヌ・アンリ・ド・ヴィラモン』がバロレ一族から買収した後のメゾンのものがアーサーを名乗っているらしいのですよ・・・

やはりバロレの名声をパクる勇気も大事ということでしょうか?

いずれ56’シュニュボットはそういうワイン!

色合いは既にオレンジのエッジの濃密な黄金色を湛えます!
注がれてすぐにハシバミとマンダリンの風味の中に、みかんの蜂蜜を感じます。
濃厚さはむしろミードっぽく纏わりつき、東洋の香辛料のアクセント・・・
これはネットリ系と思いきや、むしろフルーツは潔く、余韻はほどほどに・・・
キュイジーヌとともに楽しめる味わいなんですね!

でもでもですよ・・・やはりフランス産のワインの品格と調和は隠そうと思っても隠せない素性の良さを感じます!

美味しく頂きました!

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