The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2009 山ぶどうワイン 限定醸造 クラシック くずまきワイン

2011-10-27 04:50:04 | ワイン
これはある意味快挙といっても良いのでしょう。
このワインが今月号の『食楽』の表紙を飾りました!

ワタクシ居ても立ってもいられず早速、営業部長H君に手配をしてもらい、
いつもの和食行脚にこのくだんのワインを同道させたわけです。

『くずまきワイン』には『山ぶどう』という自生品種にこだわりがあって、
難しいこの品種をどのようにして飲める代物にするか?
と日々血のにじむような努力を重ねているようです!

その難しさは、強烈な野趣と、強いタンニンとりんご酸系の酸味(他のワイン品種の4倍とのこと)
そしてややべジタル系に傾く香味などですが、主要銘柄『ナドーレ』などのように、
個々の個性を総体的にまとめの方向性で、飲み安く仕上げ、
当社の人気商品になっているようです。

その日は、いつものように『菊の酢の物』『たらきくポン酢』『お造り』をビールで頂き、
その後に『温野菜』『若鶏のロースト、辛味麹味噌』などでそのワインを登場させました。


とにかく色合いの凄さは半端じゃなく、濃密なヴァイオレットは向うを透かすことが出来ません!
トップの香りにはベジタルな要素は見つけられず、僅かなミネラルとスグリのアロマが支配しております。

その強烈さは果実の味わいで、これは正に健康飲料!
酸味、タンニン、エキスの全ての要素の濃縮ぶりに、アルコールの要素がある意味雲隠れ。

これはネガティヴに捉えているのではなく、この強烈さはどこのワインにもないインパクトなんですね!
あの『山葡萄』の小さな実を、集めに集めてここまで仕上げた事を思いますと、
『限定醸造』の心意気が確かに伝わって来るようです。

問題はやはりリンゴ酸系の酸味の強さでして、どのような料理に合わせるか?
とイロイロ試してはみたのですが、本日の料理の流れでは中々難しかったんですね・・・

おそらく、フルーツソースを添えた肉料理などが合うと思われます。

そんな事を考えながら、最後にデザートの『クレーム・ド・ブリュレ』を舐めていましたら、
舌先に残った僅かな『山ぶどうワイン』の余韻とプティ・マリアージュするのを発見してビックリ!

さすればこのワイン!食中酒をあまり意識せずに、メイン料理が終わった後に、
〆のお酒としてわいわいがやがや飲み交わせばイイ!

そしてデザートでもオーケーとなるのでしょう!

とにかく、これだけ明日の元気をみなぎらせるワイン!早々無いでしょう!

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