The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1988 シャトー・ムートン・ロートシルト

2012-08-25 04:27:05 | ワイン
本当に久しぶりのムートンだと思います!

思い出してみますと、当方のワイン会の2年前の『第115回 オテル・・・』にて、
満を持して登場をした『1989年もの』以来のことでしょう!



さてこの『1988年もの』・・・
ペンシルバニア州出身の現代ポップ・アーティスト『キース・ヘリング氏』の手による、
印象的なエティケットを身にまとい、素敵なお姿・・・



華麗なるボルドーの傑出3ヴィンテージ、すなわち『1990』『1989』『1988』の、
一翼をになっているわけですが、ことムートンの出来は?と聞かれれば、
ワタクシは香りは本流を行き、ミディアムでスタイリッシュな味わいで、
プルミエールの凝縮感と迫力はあるのか?と聞かれれば、
そのスタイルのムートンではない、と答えるでしょう。

今回で3回目の『1988年もの』ですが、
特にもこのムートンは熟成の高原部までは未だ遠く、
香りこそ、本流の甘草やら西洋スギやら焙煎のアクセントに、
ブラックカラントのアロマを湛え、ムートンらしさを発揮いたしましたが、
味わいはダークに閉ざしたタンニンと、
洗練されつつも、スタイリッシュに削ぎ落とされた果実のごとく、
未だに開放されていないようでした。

ソウはいっても、ムートンはムートン、フルボディで圧倒されるよりも、
このスタイルで今一歩、高原部へと近づければ良し!

肉厚で、ゴージャスで、爛熟な今時のメドックもイイけれど、
本来の左岸は、実はこうだったよな・・・と思い出してもみたわけで、
このワインの1本前のワインがワインだっただけに、余計郷愁を誘ったようです。

メドック5大シャトーも、中々お目にかかることも少なくなって、
昔のことをなにやかにやと、思い出させてくれるワインとなりました。

年に数回は飲みたいわよな・・・

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