The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ラ・ミッションにダンディズムを見た!

2010-08-08 07:37:51 | ワイン
真夏の饗宴に登場した、1978年物のペサック・レオニャンの雄


『ラ・ミッション・オー・ブリオン』は、正しくドンピシャの状態でした!


その香りは、いわばハードボイルドの極致♪


もう一つ賛辞を送らせてもらえば、それはワインに於いての『ダンディズム』


と言っても過言ではありません!


70年代のボルドーは、苦難の時代・・・


しかしながら、その時代においても、常に安定したワインを世に送り出し続けた、


稀有なシャトーがありました!


そのシャトーこそが『シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン』なんですね・・・


大ぶりのボルドーグラスに注がれた、そのワイン!


中心までも色を通さない、暗いガーネットの色合いです!


グラスに顔を近づけますと、そこに広がるブーケの万華鏡・・・


湿った土、トリュフ、リコリスそして挑発的な麝香(じゃこう)のアクセント♪


加えて、熟成したペサックレオニャンの証とも言える、ハバナシガーとアイラのモルト、


更には、果実の風味は、ジャミーなブラックカラントが香ります!


味わいは妖しく解けて、正しく甘露の如し・・・


全てを知り尽くす『ダンディズム』にも似て、


溶けて、枯れて、昇華して、結実した、このワインの姿・・・


一口飲むほどに、ほほ笑みを隠せないのは、


恐らく、ワタクシだけではないでしょう!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿