塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカーにとってお金とは何でしょうか

2021-10-23 21:38:20 | 日記
 新自由主義という第一の目的が「金」であり、やがてそのツケが「貧富」なって如実に現れるとの指摘があります。

 それはサッカー、とくに指揮官と指名したGMにとって重くのしかかります。

 欧州でいえばUEFAチャンピオンズ・リーグへの参加する、しないで予算編成はおろか、選手の獲得と売却にも大きな変更が余儀なくされるさめです。

 フランスにおいてキリアン・ムバッペに対し

 「彼はアンジェやサンティティエンヌのような、地方クラブと戦う際何を思うのか」
 「パリ・サンジェルマンを迎え撃つクラブは、入場券が完売して潤うだろうがパリには何か目ぼしいことがあるのか」

 という声が挙がっているに違いありません。

 指揮官からすれば(ビッグクラブ、メガクラブの場合)チャンピオンズ・リーグの出場権を得ることは、もはや最低限の仕事になりました。

 新自由主義の象徴として、ユナイテッドとアディダスの会話

 「チャンピオンズ・リーグに出場できなければ、スポンサー料金を3割減額します」

 という代物があったはずです。

 実際ユナイテッドは(おそらくファン・ハールか現在のスールシャール政権初年度だったと記憶しています)チャンピオンズ・リーグに出られず、アディダスは有言実行、3割カットを行ったはずです。

 指揮官やGMは成績の中に

 「ファンの声とスポンサーの声」
 「テレビマネーを得ること」

 というまずお金ありきが先で、選手たちが溌剌と戦っているかどうか、この点が置き去りになっているように思えてなりません。

 僕は高級腕時計や高級車を所有したことがありませんし、仮に購入できる資金があったとしても「猫に小判」の形に間違いなく、こう思うとリーグ中位くらいが定位置で、降格もスポンサーの顔をうかがう必要がない。

 ある種野心がないクラブの方が、ストレスがたまらない気がしてきました。
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佐藤優の言葉を引用します

2021-10-23 21:27:53 | 日記
 「教育とは師弟関係を構築することだ」
 「師弟関係は、固定的なものではない」

 この一文は角川新書「勉強法 佐藤優著」の10ページ目に記されています。

 僕はこの一文から、サッカー監督を連想したのです。

 ペップ・グアルディオラがFCバルセロナを率いていた2012年、アーセナルからセスク・ファブレガスを獲得し、中盤をひし形で構成する3-4-3を実験的に採用しました。

 最終的には従来の4-3-3を用いるわけですが、そこにはグアルディオラなりに

 「敬愛するヨハン・クライフへの想い」
 「自身も3-4-3のバルセロナを構成しており、現在のスカッドでも可能かどうか」

 という気持ちがあったのでしょう。

 逆に3-4-3を機能させたクライフのすごみを、グアルディオラは感じ取ったのではないでしょうか。

 そのグアルディオラの手法、選手との会話、接し方を学び一人立ち「しかけている」にが、アーセナルの指揮官であるミケル・アルテタです。

 今季は開幕から3連敗とすぐに解任の声が飛ぶなど、嵐のような毎日だったに違いありません。

 彼はウナイ・エメリの後任人事としてアーセナルと契約しますが、初年度の2019-20シーズン、すぐにFAカップをクラブにもたらしますが、ここが分岐点だったのかもしれません。

 ユルゲン・クロップはリバプール初年度、リーグカップとヨーロッパ・リーグ、ふたつのトーナメントで「準」優勝でした。

 この敗北は確かに痛手でしたが、逆に

 「クロップが必要な選手を獲得しよう」
 「スカッドが脆弱なのだ」

 というリバプールの陣容がシティ、チェルシーと比べるとそうではない、という事実をあぶりだしましたね。

 アルテタが優勝に導いたことはすごいことですが、逆にこの手柄が独り歩きしてしまったように思います。

 皮肉にもグアルディオラはレギュラー・シーズンで取りこぼしが多くない存在ですから、リカバリーはアルテタ自身が考えで実行に移す必要があった、この点から学び蓄積したことを、彼は今アーセナルにもたらしているのでしょう。
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日本代表監督が外国籍の人物ならば

2021-10-23 18:16:40 | 日記
 サウジアラビア代表監督のエルベ・ルナールはフランス人です。

 リーグ1ですと確か「リール」を短期間率いたことがあったと思いますが、それ以上にコートジボワールとザンビア、この2カ国でアフリカ選手権で優勝したことの方がよく知られています。

 ルナールの師匠はクロード・ルロワですが、彼もまたアンリ・ミシェルと同様に、フランス人指揮官がアフリカ諸国で陣頭指揮を執る時流を練りあげた方です。

 もし日本代表監督を再度外国籍に頼る、それもミハイロ・ペトロビッチに代表されるJクラブの指揮官でないならば。

 ルナールのように

 1・欧州の人物で旅慣れていること
 2・日本を文字通り「極東」ではなく、サッカーの面で見込みがありそうと思ってくれること(彼の場合はそれがサウジアラビアでしたね)
 3・日本人に偏見や侮蔑的な感情を持たないこと

 が考慮されるべきではないでしょうか。

 その観点でいえば、ヴァイド・ハリルホジッチの経歴は侮れませんでした。

 クラブ クロアチアのハイデユク・スプリト、フランスのパリ・サンジェルマン
 代表 アルジェリア代表を2014年ワールドカップ16強へ

 アフリカと欧州で陣頭指揮を執った彼が向かった先が、わが国だったわけですが、トルシエもそうだったように彼らは

 「強権的な手法が最適である」
 「選手はあくまで配下である」

 という認識でした。

 そうでなければ、日々言動が異なる雇用主、高い報酬をもらっているにもかかわらず、練習に怠慢さを見せる選手、自分を挑発してくるファンと対応できなかったためです。

 しかし、彼らにとって選手が最低限の経緯を払い、クラブも協会も最低限の尊重を見せる日本は、逆に意味合いで「黄金の国」だったかもしれません。

 つまり重圧が少なく、実験的なことを数多くできる環境があるわけですが、果たして森保監督の解任、新指揮官の指名など11月も代表は多くの点で(マイナスの)声がある気がします。
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どうしてサッカーではファンが暴れてしまうのでしょうか

2021-10-23 18:00:26 | 日記
 2003年の出来事だったと思いますが、大リーグのデトロイト・タイガーズはレギュラー・シーズン162試合において、100敗するかもしれないほど、負けが込んでいました。

 当時のタイガースは現在のコメリカ・パークではなく、古い「タイガー・スタジアム」で試合をしており、おそらく治安も含めて観戦しているファンは、寒気がしたに違いありません。

 それでも新球場コメリカ・パークの開設と、指揮官にジム・リーランドを指名すると、2007年にはアメリカン・リーグで優勝し、ワールド・シリーズに出ましたよね。

 日本でも阪神タイガースの1990年代の低迷はよく知られており、その状況ヲ打破するために指名されたのが「ノムさん」でしたが、彼をもってしてもタイガースの上位進出は不可能でした。

 でも、アメリカでも日本でもどんなに贔屓チームがひどい成績背もファンが、人種差別的横断幕を張る、選手の移動バスを襲撃する、球場に発煙筒を投げ込む、などの暴力行為には走りません。

 ただ、サッカーでは敗北が先行するとファンは(欧州と南米で顕著ですが)すぐに暴力行為に打って出ます。

 過去、松井大輔が在籍したリーグ1のサンティティエンヌ。

 ガボン代表のピエール・オーバメヤンが研鑽を積んだことでも知られている有名クラブですが、今期はまだ勝利が一つもなく、その無様な姿にファンが怒りを爆発させ、ある行為に及びます。

 指揮官のクロード・プユエルとフロントを痛罵する弾幕
 ピッチに発煙筒をどんどん投げ込み、何とゴールネットが燃えてしまう
 このアンジェ戦は試合開始が1時間遅れてしまう。

 これはウエブ版「ゲキサカ」に掲載されていますが、降格の恐怖は確かに嫌なものですが、暴力行為は到底認知できません。

 クラブにさらにペナルティが加算されたならば、ファンの行為はさらに断罪されますが。
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政治とサッカー、それぞれの移籍劇

2021-10-23 17:46:22 | 日記
 現在の日本では、政権与党は自由民主党であり、その他の政党はすべて野党になります。

 基本、後者が政権と政策に批判的意見を述べ、民衆の声を反映させるべく解散総選挙の際は演説に力が入ります。

 ただ、野党に在籍している議員の中では、政権与党に鞍替えしない限り、自分が思う政策すら思うがままにならないと感じ、転籍する方もいてその議員を地元後援会は「卑怯者」「裏切者」と呼び、断罪します。

 まるでサッカーにおける「禁断の移籍」とでも言いましょうか。

 2021-22シーズンでは

 ラファエル・ベニテス 過去リバプールの指揮官であり今季からはエバートンのベンチに腰掛ける
 ハカン・チャルハノール トルコ代表 昨年まではACミランに在籍。今季からはインテルの一員となる

 が批判的な移籍劇でした。

 特にラファ・ベニテスの就任に嫌悪するエバートンのファンは多く、仮にカルロ・アンチェロッティがレアル・マドリードからのオファーを受諾しなければ、エバートンの周囲はもっと平穏だったでしょうね。

 過去の移籍劇では

 1・ゴンザロ・イグアイン アルゼンチン代表 ナポリからユヴェントスへ
 2・フェデリコ・キエーザ イタリア代表 フィオレンティーナからユヴェントスへ
 3・ルイス・フィーゴ ポルトガル代表 FCバルセロナからレアル・マドリードへ

 という移籍劇が大きな喧噪を引き起こしました
 
 また、クッションを挟む移籍劇もありまず。

 1.ロナウド ブラジル代表 FCバルセロナからインテル、インテルからレアル・マドリード、レアル・マドリードからACミラン
 2・ズラタン・イブラヒモビッチ スウエーデン代表 インテルからFCバルセロナ、FCバルセロナからACミラン

 特に後者やB落ちという理由がありましたが、ユヴェントスからインテルへの鞍替えも経験しています。

 僕には耐えらないほどのストレスに耐えている選手と指揮官は、本当にすごいと思いますね。
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