塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

変わらない形、そうでない形

2022-12-31 15:29:47 | 日記

 昨日007シリーズの「スカイフォール」を鑑賞しました。

 

 ご存じの方も多いと思いますが、ダニエル・クレイグが着用するスーツは「トム・フォード」の品です。(彼の初演カジノロワイヤルだけはブリオーニ)

 

 1995年、ティモシー・ダルトンを引き継ぐ新ボンドにピアース・ブロスナンが指名された際

 

 スーツがブリオーニ イタリア製

 車がBMW ドイツ製

 

 というように、英国諜報員が英国製ではない衣装を着用し、運転するという現象が世界中で話題となりましたが、実はブロスナンもクレイグも、シャツだけは英国の老舗

 

 「ターンブル・アンド・アッサー」

 

 を着用しています。

 

 そう、ここだけは初代007,ショーン・コネリーから変わらない、ある意味でジェームズ・ボンドの代名詞であり続けています。

 

 サッカーも同様で、長期政権の場合はまず指揮官は変えず、脇を固めるアシスタント・コーチ、つまり補佐官と選手たちの構成を入れ替える形で代謝を図ります。

 

 アレックス・ファーガソンは不要と思えば、ロイ・キーンだろうがポール・インスだろうが積極的に放出し、選手の入れ替えを率先することで空気の流れを良くします。

 

 アラン・スミスをセンター・フォワードからセンター・ミッドフィルダーにコンバート

 香川真司の展開力を敏捷性を最大限活用できない

 

 という面もありましたが、ファーガソンに長期政権を確立した中で重要なのは、自分の立ち位置を買えなかった事、そしてエリック・カントナのように本当に重要な選手はユナイテッドで現役を終えさせたこと。

 

 にある気がしますね。

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クラブが我慢できなかった一つの事例

2022-12-31 15:18:00 | 日記

 我慢できずに選手を短期で放出した事例で僕が思い出すのがユヴェントスです。

 

 ティエリ・アンリはアーセナルの歴史上、最も重要な選手の一人でしたが、彼はアーセナルの移籍前、ユヴェントスに半年間だけですが在籍していていました。

 

 アンリは1998年ワールドカップ優勝時はASモナコに在籍し、ユヴェントスでの冒険を始めますが、イタリア特有の守備重視、そして展開に馴染めまず苦悩していたのです。

 

 アーセナルは彼と結びつきの強いアルセーヌ・ヴェンゲルが陣頭指揮にあたっており、何よりヴェンゲルは

 

 「ティエリ、君をウイングではなくセンター・フォワードで起用するよ」

 「デニス・ベルカンプと2トップを形成するんだ」

 

 と丁寧に説き伏せ、アンリ自身がわかっていなかった能力を最大限活用することに成功します。

 

 当時のユヴェントスはカルロ・アンチェロッティ指揮下でしたが、彼は後日談として

 

 「ティエリ・アンリに公式に謝りたいね」

 「彼を活用できなかったのは、明らかに私の不徳だ」

 

 と語ります。

 

 この当時のアンチェロッティは、現在では考えにくいですが指揮官としての評判は高くなく、2003年のUEFAチャンピオンズ・リーグ以降、名声と手腕を確立します。

 

 アンドレア・ピルロが自分で提言したレジスタへのコンバートを尊重したのは、アンリの素質を見抜けなかった自分への戒めがあったと僕は想像します。

 

 そして指揮官、両選手がいずれも高名を得ることになった稀有な例でもあるのです。

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現代サッカーに忍耐はあるか

2022-12-31 15:06:29 | 日記

 ユリシーズの著者であるジェイムズ・ジョイス。

 

 僕は途中で代表作「ダブリン市民」を投げ飛ばしてしまいましたが、これ以上に翻訳が難解であると指摘されるのが「フィガネンズ・ウエイク」になります。

 

 ジョイスはシルクを嫌い、ウールをこよなく愛した作家であることも有名ですが、アイルランド生まれの彼が現在を生きていれば、ラグビーもしくはサッカーを題材に小説を執筆したでしょうか。

 

 「忍耐だが忍耐は最も重要である」

 「忍耐しない者であったり忍耐しない者になることを避けなければならない」

 

 とジョイスはフィガネンズ・ウエイクで語っているそうですが、プロサッカーではある意味、この忍耐が欠けています。

 

 それは優勝クラブだろうが昇格クラブだろうが

 

 「降格は避けるべき出来事」

 「連敗も避けるべき出来事」

 「高額で獲得した選手が活躍しない形は避けるべき出来事」

 

 という認識が強すぎ、ある意味で脅迫概念にさらされている点はあるでしょう。

 

 ただリバプールのようにどんなに不調でもユルゲン・クロップを解任しないであろうクラブもあります。

 

 それはクロップが30季ぶりのリーグ優勝とUEFAチャンピオンズ・リーグをもたらした恩人という意味合いもありますが、彼の後任など事実上いないこと、そして何よりクラブが

 

 「クロップを解任する」

 「この決定は双方の合意で決定」

 

 とアナウンスしたとしても、コップが許すはずもはないためです。

 

 リバプールの場合はある意味忍耐よりも、現状を継続する形にメリットがあるといえそうですよ。

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ロナウド、新天地はサウジアラビア

2022-12-31 14:59:14 | 日記

 マンチェスター・ユナイテッドを退団し、ワールドカップ2022にただ一人「無所属」の形で選手登録となったロナウド。

 

 彼は移籍先としてサウジアラビアのアル・ナスルを選択しました。

 

 別にサウジアラビアに限らず、西アジアへの移籍が悪いとは思いません。

 

 過去サウジアラビアでは

 

 韓国代表 イ・ヨンピョ

 フランス代表 ゴミス

 イタリア代表 セバスティアン・ジョビンコ

 

 などが在籍しましたし、イスラム教における戒律もあるのでしょうが、基本選手の大半がサウジ国籍の選手で占めるリーグで、有能な外国籍選手と対戦できることは有意義になります。

 

 ただロナウドの移籍が不満に思えるファンがいることも確かで、それは年俸が何と273億円(と聞きました)という前代未聞の金額、つまりお金が優先なのかという印象を与えたこと。

 

 もあると思いますね。

 

 また成長の度合いが著しい米国の方が、恐らくサウジアラビアよりもタフなサッカーに身をおける、ロナウドはすくなくとも欧州選手権2024を目指すと語っています。

 

 つまりサウジアラビアではその準備に至らないのではないか、という考えもあるのでしょうか。

 

 ただ、ある意味ポルトガル代表のサイクルは終焉したとみてよいと思いますし、今後彼の代表招集は困難になると予想されます。

 

 ポルトガル代表はモウリーニョがASローマと兼任で代表監督になると囁かれていますがどうでしょうかね。

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思い出すペレ協定という言葉

2022-12-30 21:31:25 | 日記

 ペレと言えばプーマ

 プーマと言えばペレ

 

 晩年はポニーやアンブロも履いたペレですが、ペレはやはりプーマ契約選手の印象が強いものです。

 

 現在は異なりますが「キング」はプーマ・スパイクの代名詞でありづづけたわけですが、現在はフューチャーの機能性を含むデザイン面での強さが、明らかにキングを凌駕している。

 

 ように思えます。

 

 そのキングも現在の世相を反映させた「キング・プラチナム」に姿を変えているわけですが、プーマ首脳陣はむしろ惰性で販売を継続しているようにも見えます。(あくまで僕の主観ですよ)

 

 デザインは往時を感じさせませんし、プーマ契約選手の多くはフューチャーとウルトラ、それ以前がエヴォ・スピードを履いていたわけですし、ある意味主不在という印象がぬぐえない気がします。

 

 ペレをめぐり、アディダスとプーマが結んた休戦協定「ペレ協定」の顛末は有名ですが、後にも先にもこのような話は聞いたことがありません。

 

 NBAですとダリル・ドーキンスという選手が、前半契約しているナイキを履いて出場するも、後半からいきなり「ポニー」を愛用し始め、騒然となりました。

 

 これはドーキンスがナイキから冷遇されている、ポニーの方が大切にしてくれる、という心情を行動に移したものですが、この事例はあくまで「選手」が動いた事例です。

 

 アディダスは当時も今もプーマよりも売上は高いと思いますが、少なくとも「ペレは使用しなかった」という事実は覆らないことにいら立ちがあるかもしれませんね。

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