塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

改めて考える代理人の存在価値

2022-04-30 19:26:07 | 日記
 大リーグならばスコット・ボラス
 NBAならばデイビッド・フォーク

 他の競技でもサッカーと同様に1990年代から一気に「代理人」の存在が大きくなります。

 つまり、選手にとって代理人契約は

 1・父を軸に身内を指名することで、支払う代理人手数料を削減したい
 2・とにかく有名な代理人についてほしい
 3・お金ではなく、自分の将来や長所を共に考えてくれる代理人に契約を打診したい

 など、ある意味プレイよりも悩ましいものです。

 代理人の方も選手を選ぶ権利がありますし、仮にレオ・メッシが代理人を父から有名代理人に鞍替えすれば、もう大騒動でしょう。

 またロスアンゼルス・ドジャースのトレバー・マウアーのように、家族への暴力行為で大リーグ機構から324試合の出場停止を言い渡された選手のしりぬぐいも、代理人が受けるとすれば、それは当然選手だけでなく、自分の仕事が汚された形になってしまいます。

 サッカーならばデンマーク代表のニウラス・ベントナーのように、度重なる自身の不祥事でクラブと代表関係者が眉を潜めたことが続けば、代理人契約も打ち切りになりかねません。

 ただ日本ではプロ野球のように

 代理人ではなく弁護士が付き添う
 しかし、それも部分的な措置
 報酬や待遇は選手と球団首脳陣がやりとり

 というのもどうかと思います。

 外国籍選手は日本語が母語ではありませんから、日本人選手と同様の形ではないでしょうが、それと比べた際に代理人が契約と報酬、要望を切り出してくれるJリーグは、ありがたいと言える気がしますね。

 僕も上司と面談を年に2回行いますが、自分の希望は言えませんよ。

 日本社会において提言と希望、不満の羅列は単なる「その人物のわがまま」でしかないと思われますから。
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映画「華麗なるギャツビー」を見終えて

2022-04-30 19:10:04 | 日記
 ブルーレイソフト「華麗なるギャツビー」を見終えました。

 僕の購入品は2013年、バズ・ラーマン総指揮の下で撮影された作品で、ティファニーとプラダ、ブルックス・ブラザーズが衣装提供したことでも知られています。

 語り手のニック・キャラウエイ
 主人公のジェイ・ギャツビー
 親から受け継いだ遺産が桁違いのトム・ブキャナン

 男性の主な登場人物はこの3名ですが、ジェイ・ギャツビーを信仰成金とみなすトム・ブキャナンは、米国有数の資産家として描かれ、同時に「支配する白人階級」という言葉を(1920年代は世界中がそうだったのでしょう)惜しみなく使います。

 乱痴気パーティも華麗なる服装も、全てかつての恋人デイジー・ブキャナンを取り戻すための方便でしかないジェイ・ギャツビー。

 仮にこの構図を

 1・デイジー ビッグイヤー
 2.ギャツビー パリ・サンジェルマンやアタランタのような新興クラブ
 3.ブキャナン リバプールやバイエルン・ミュンヘンに代表される伝統と良識がある(と思われる)クラブ

 と仮定すれば、グレート・ギャツビーの世界は一気に2020年代に変化します。

 小説の中でのギャツビーは、英国から送られきた色彩鮮やかなシャツを、デイジーに向けて次から次へと放り投げ、デイジーを感激させ泣かせてしまいます。

 パリ・サンジェルマンがカタール資本となった2011年、アルゼンチン代表のハビエル・パストーレを軸に、選手補強を一気に進めたと同様、ギャツビーの投げるシャツは色彩も素材も、そして価格も抜群だからです、

 (ロバート・レッドフォード版では、シャツはターンブル・アンド・アサーの代物と見られていますね)

 ギャツビーはデイジー(ビッグイヤー)だけを考え活きており、彼女(チャンピオンズ・リーグ)を奪い返すために、アコギな商売で金をため、一気にステイタスを格上げし、デイジーと再会します。

 そこにはニックというデイジーの従弟(サッカーならば有能な代理人)がいたわけですが、小説の結末は今夏、選手をどんどん手放してクラブを再構築するという噂同様に、悲恋で終わるわけですが。
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植物性素材に注目すること

2022-04-30 13:23:07 | 日記
 欧州を代表する車ブランドのボルボ。

 母国スウエーデンには過去、「サーブ」という車ブランドもありましたが、現在は消滅しておりボルボは欧州だけでなく、北欧を代表しているとも言えます。

 彼らは常に自動車事故で死ぬ人間をゼロにすることを目標にしていますが、同時に室内インテリアに関して、動物の革を用いることをやめると宣言しました。

 電気自動車への刷新
 トヨタ自動車は電機自動車と共に水素自動車の普及も目指す
 ガソリン車は既存車以外では今後生産しない

 など、世界中の自動車産業が未来を見据え、様々な提言を行っています。

 しかしその多くは、排気ガスやモーターという技術的発想であり、インテリアに関して言えばボルボの発言がまだ少数という印象です。

 だからこそ彼らの先見性が際立つ、という事もあるのですが。

 従ってサッカー・スパイクも今後は植物性素材が天然素材として必要とされ、伝統のカンガルーレザーはどんどん減少してゆくに違いありません。

 ミズノは看板商品のモレリアを日本の職人に製造させることで、雇用の意地と伝統を守る事を可能にしました。

 その一方で今後は

 モレリアを形成するため、植物性由来の素材は何をつかうべきか
 その素材は現在の工場設備でも製造可能なのか
 カンガルーレザーは、カンガルーの増大を「間引く」という意味合いもあるが、それも今後はご法度か

 など、考え抜く事柄は多々ありますよね。

 実際僕もタンパク質は大豆を軸にしたソい・プロテインが大きくなりました、車もサッカーも大きくまとめた「産業構造」が、2022年以降劇的に変化してゆく、この点は今後も間違いないとおもうのです。
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嫌な記憶を消すためには何が必要でしょうか

2022-04-30 13:03:20 | 日記
 大リーグの人気チーム、ロスアンゼルス・ドジャース。

 2000年代前半に在籍したクローザーのエリック・ガニエは、84試合連続セーブという途方もない記録を生み、当時話題となりました。

 大リーグにおける先発投手は、中4日で投げることを前提として、1試合に任されるイニングが最長でも6回、基本は5回まで投げ切ることを基本とします。

 ダルビッシュ有がホームでの登板で序盤で9失点を受け降板したことが今季起こりましたが、中4日でその失敗談から立ち直ることは可能なのでしょうか。

 クローザーは最後の締めを任されることもあり、イニングは短くとも先発投手以上の心理的負担がかかると思いますが、極端な話

 1・サヨナラ・ホームランでの敗北
 2・味方のエラーが理由で敗北

 などの場合でも、その嫌な記憶を払拭して翌日も投げなければなりません。

 大リーグという地球最高の野球選手たちで構成されているリーグに在籍、活躍するには嫌な記憶と同対峙するかもそうですが、連日続く移動の中にも、気分転換や楽しみを見出すことが不可欠ではないでしょうか。

 サッカーもビッグクラブになればなるほど絶え間なく試合が続き、負の連鎖はなかなか止まりません。

 攻撃の選手ならば任せられたPKを失敗する
 守備の選手ならば逆にPKを与えてしまう
 指揮官ならば交代が実らなかった

 など、やはり記憶から消し去りたいことは毎試合のように起きかねません。

 それでもまた、すぐに次の試合がやってきますし、朝起きるのが苦痛で仕方がなくとも練習場に行かねばなりません。

 イタリアやフランスでは、練習にやってきた選手たちを罵り、攻撃するためにファンがやってきますしオーナーが強制合宿を命じることさえあります。

 選手たちも(僕もそうですが)嫌な記憶を消し去ることは難しく、それでも現実を向き合うことに深い意義を感じるのです。
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5月は信州ダービーの月です

2022-04-30 12:49:33 | 日記
 5月15日に行われるJ3,AC長野パルセイロ対松本山雅FCの信州ダービー。

 2011年以降は両クラブのカテゴリー違いによるすれ違いのため、リーグ戦におけるダービーは実現しませんでしたが、来月はこのリーグ戦だけでなく8日にも、天皇杯参戦を決める戦いがある、つまり2週にわたりダービーがあるんですね。

 ただ、スペインにおいてレアル・マドリード対アトレティコ・マドリード、レアル・マドリード対FCバルセロナの対戦が国王杯で実現しても、エル・クラシコほどの熱狂は生まれません。

 それはどの国でもカップ戦は一発勝負ですが、リーグ戦は

 1・年間を通じての積み重ね
 2.ダービーでの勝利、敗北がその年に成績に大きく関与する

 という点がありますから、無視できないわけですよ。

 松本山雅も長野パルセイロも、天皇杯の舞台では好成績を残しています。

 松本山雅 2009年浦和レッドダイヤモンズに勝利 これがきっかけで知名度が急上昇
 長野パルセイロ 2021年川埼フロンターレにPK敗れるも、J1王者を追い詰める

 という事例は、ファンでなくとも記憶に新しいと思います。

 信州ダービーは今季実現しますが、それは松本山雅がJ3に降格という、2021シーズンの年頭では思いもよらなかった形で生まれたものです。

 山雅は2011年を境に、常にパルセイロよりも上のカテゴリーで戦っていましたし、J1の舞台も経験しアディダスにセイコー・エプソンという、非常に知名度の高いスポンサーも備えています。

 15日の試合は長野Uスタジアム、つまり長野パルセイロ・ホームでの開催ですが、敵地での対戦というよりも

 「俺たちの方が彼らよりも常に上だった」
 「だけらこそ負けるわけがないし、負けられない」

 という自縄自縛の形になるとすらならば、案外勝敗はあっけなく決まる気もしますが。
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