塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

「日本男児」が遂に発売

2011-05-31 22:58:16 | 日記
 今書店の一番目立つ所に、

 「日本男児」

 が置かれています。

 よくよく考えてみますと、「男児」という言葉は最近使われない言葉ですね。

 「日本男児」

 という言葉にはもしかすると

 「厳めしい」
 「日本の男性は頑固で柔軟性に欠ける」

 という意味合いが持たれているのかもしれません。

 しかし言い換えれば「芯が強い」という意味になりますし、長友自身がその意志表示を
常に貫いたからこそ、今の自分があると常に思っているのでしょう。

 またイタリアという異国に住むからこそ

 「俺は日本の男!!」

 という気持ちが、心の奥底から湧いてきたのではないでしょうか。

 僕などは仕事で

 「こういうやり方でやれ」

 と釘をさされると、自分のやり方を一度やめてそのやり方に切り替えてしまいがちですが、
長友はきっと周囲の意見に耳を傾けながら、同時に

 「僕は今、こういう目的のためにこの方法を試している」

 としっかり説明ができているのだと思います。

 だから周囲も彼の意見を尊重しているのでしょう。

 本田もそうですが長友もイタリアからの移動は本当に大変なのに、空港や乗り込む車にま
で押し寄せた報道陣に、笑顔で答えていた姿には本当に頭がさがります。

 彼自身

 「ほとんど寝ていません。」

 と答えていたように、疲労が重なるとどうしても周囲を邪険に扱いがちです。

 でも長友は冗談を交えながら自分の見解を真摯に述べていました。

 彼の前向きな姿勢が、きっと「日本男児」にも記されていることでしょう。
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シェフチェンコが下した移籍の決断

2011-05-31 19:00:36 | 日記
 シャフチェンコが往時の輝きを一瞬にして失ったのが、2006-07シーズン
から2シーズン過ごしたチェルシー時代の事です。

 彼のミランからチェルシーへの移籍が決まった瞬間、チェルシーファンは狂喜し、
一方のミランファンは副会長のガッリアーニが

 「シェフチェンコはミランが売却する最後の選手
  ミランは選手を売るのではなく、買うクラブなのだ。」

 という声明文をファンに向けて発表するなど、その落胆振りは大変強いものでした。

 どうしてシェフチェンコほどの実力者が、ロンドンで思うような働きができなかったの
でしょうか?

 確かにお世辞にも、モウリーニョとの間柄は良くなかったようです。

 またイングランド・リーグ時代から

 「ジェットコースター」

 と異名をとったプレミア・リーグの攻守の切り替えの早さ、フィジカル・コンタクト
の強さに最後まで馴染めなかったのかもしれません。

 勿論ドログバ、アネルカ、そしてピサロなど、前線で共に戦った同僚との動きの質、
相性が合わなかったという点も考えられます。

 2008-09シーズンにおけるミランへのレンタル・バックは、シェフチェンコ自身
予期できなかったでしょうし、その決断を彼が受け入れたのは、ミランへの愛着だけでな
く、

 「ミランでなら元の自分を取り戻せる!」

 そう考えた為ではないでしょうか。

 もしチェルシー移籍の決断を回避し、あのままミランに残っていたなら、彼はセリエA
の歴史を悉く塗り替えていたかもしれません。

 でもシェフチェンコ自身はチェルシーへの移籍の有無を今後聞かれても弱音は見せない
でしょうし、ピッチだけでなく移籍のリスクを背負うことも、サッカーにおけるリスクな
のだと伝えるはずです。
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シェフチェンコ、欧州選手権後の引退を明かす

2011-05-31 18:46:37 | 日記
 ウクライナ代表のアンドリー・シェフチェンコが、自国開催(ポーランドとの共催)
の欧州選手権2012の後、現役を引退する旨を発表しました。

 「サッカーキング」

 がそう報じています。

 先ごろ現役を引退した元ブラジル代表のロナウドに続き、欧州を席巻したFWが表舞台
から去ろうとしています。

 彼は今年の9月で35歳。

 日本に限らず世界各国で、30代半ばの選手が現役を続行するかどうかの判断が問われ
ようとしています。

 ひとつ年上のユナイテッドのポール・スコールズも、引退を検討しているという報道も
ありますし、ディナモ・キエフ、ユナイテッドのファンは、今夏寂しい報道に身を委ねる
可能性は否定できません。

 プロサッカーは「プロ」と名が付く以上、30代の選手を20代、10代の選手が追い
越すことが理想です。

 つまり実力で後輩が先輩を抜き去った瞬間、世代交代が完成する。

 しかし実際のところはそう話がまとまるわけではありませんし、やはり加齢と共に忍び
よる

 「故障の治癒にかかる時間」 
 「90分持続できない体力と脚力」
 「若手より高くつく給料」

 など、実力よりその他の要因が大きな引退の理由になっています。

 でも若手でも大きな故障をすれば、リハビリに費やす時間は必然的に長くなりますし、
給料を高く貰っている選手も大勢います。・

 僕が今挙げた3つの例は、あくまで「一般論」ですが、やはり引退が近い選手にいつまで
も頼っていられないというのが、クラブの実情なのでしょう。

 アーセナルが過去、アンリとヴィエイラを放出した後、ふたりに気兼ねしていた若手が
溌剌と振舞うようになったといわれましたが、

 「大御所」

 が存在し続けることは、不都合な点もあるということでしょうか。
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監督が決断を下す背景にあるもの

2011-05-31 13:18:18 | 日記
 「常に自分で責任を負い、その場、その場で自分の判断で指示をだす。」

 上記の言葉は今まで僕がサッカー監督に抱いてきた印象なのですが、この考えは

 「誤り」

 ではないかと、最近思うようになりました。

 例えばトルコ代表監督のフース・ヒディンク

 彼が僕たちに見せ付ける交代枠の鮮やかさ、そしてクラブと代表を兼任しながらも、その
両方で見事な結果を出す。

 前者の例がドイツ・ワールドカップのオーストラリア対日本、後者の例がチェルシーと
ロシア代表なわけですが、僕はヒディンクが常に的確な判断ができるのは

 「長い監督生活で得た経験と知識」
 「その体験で得られた勝負勘」

 に支えらていると考えてきました。

 勿論それは試合前の入念な準備、対戦相手のスカウティングから当日の天候、そして
水分補給にいたる全てに

 「手抜かり」

 が無い!!

 と自信が持てるのも大きな理由ではあるはずです。

 でもその一方でヒディンク自身が決断をする以前に、アシスタント・コーチやドクター
との間に、綿密な打ち合わせがあることも、確かなんでしょうね。

 僕は監督という存在は常に自身の判断で行っていると考えていましたが、それではスタッ
フの存在理由が無くなってしまいますね。

 最終的な決定権は監督にあります。

 しかしその「決定」を導くまでには、周囲との濃い話し合いや試合中でもコーチ陣との
意見交換が活発に行われているはずです。

 僕はこの点に気付いていませんでした。

 逆に言えば「補佐役」に恵まれていると、監督はより働きやすい環境を手に入れたことに
なります。

 「鬼平犯科長」

 でも鬼の平蔵は、与力の佐嶋忠介を頼りにしています。

 副官の存在は、僕が考える以上に大切と言えます。
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面白いと思えるか(2)

2011-05-31 13:08:52 | 日記
 今サッカーでは、どんな国でも

 「育成」

 の重要性が叫ばれていますが、僕自身、相手の言葉を興味深く受け取れるかどうかは、
大人(プロ)の世界よりも、ユース、ジュニアユースなど、育成の世界の方で重要性が
高いと考えます。

 例えば長野パルセイロは選手達が保育園、幼稚園に出向いて

 「巡回指導」

 を行っていますが、子供達の感性や創造性は、時として僕たちをおおいに驚かせます。

 そこで

 「この子は何を言っているんだ?」

 という訝しげな表情、目つきをしてしまったら、子供達は選手の心を覗いてしまった
事になり、自分の感性を封じ込めてしまうかもしれません。

 選手にしてもコーチにしても、そして親御さんにしても

 「子供達の話を面白がる」
 「子供だからといって馬鹿にした態度はとらない」

 という点を注意するだけで、円滑な毎日がおくれると僕は思うんです。

 親御さんが子供に

 「グリム童話」
 「日本昔話」

 などの御伽噺を聞かせるのは、子供達に感受性の大切さを伝えたいからですよね。

 ですのでお子さんたちの話にじっくり耳を傾けるだけで子供は嬉しいはずですし、
サッカーの世界でも叱ることは当然必要ですが、褒めて認めることも大切な要素だと
思えます。
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