ユヴェントスは2018年夏、レアル・マドリードからロナウドを獲得し、1996年以来となるUEFAチャンピオンズ・リーグ優勝を目指します。
ただ、ロナウドの経験値、土壇場での決定力をもってしても欧州制覇には届かず、セリエAの連覇だけが伸びる形となりました。(リーグ9連覇も素晴らしいとは思いますが)
そのロナウド獲得にかかった費用がクラブ財政に大きな負荷を与えたのか、ユヴェントスは副会長のパベル・ネドベドと、会長のアンドレア・アニエッリなど首脳陣が総辞職します。
2006年夏のカルチョポリもそうでしたが、ユヴェントスは自分たちから危機的状況を招くことがしばしばあります。
1990年代後半には、ラウイオやASローマ、ナポリで陣頭指揮を執ったズネスク・ゼーマンから
「ユヴェントスの選手たちはドーピングをしている」
「そうでなければあれだけの筋力と持久力は得られない」
と警告され、判決がどうなかったかは記憶が定かではないのですが、裁判沙汰になっています。
また1998年、インテルミラノはユヴェントスに次ぐ2位でシーズンを終えましたが、この時既にユヴェントスのGM、ルチアーノ・モッジによる審判買収は始まっていたといいます。
従ってユヴェントスの対戦において、インテル側に不利な笛が吹かれたとされ、国会でユヴェントス贔屓の議員とインテル贔屓の議員が大声で言い争う光景が起きたほどです。
ユヴェントスはさすがに過渡期にありますが、盟主としての意地が経営を黒にみせるための作用を起こさせたのでしょうか。
パルマはその点(不正会計)で大きな避難を浴びましたがね。