裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

母ちゃん

2009年02月05日 10時07分53秒 | Weblog
作務衣のあつらえを、いつも田舎の母ちゃんの知り合いの「作務衣屋さん」にお願いしてるのです。
こないだも新しいのを二着つくってもらいました。
そのときに発生した親子のケンカ腰のやり取りがおもしろかったので、ここに収録。
いつも作務衣の制作は母ちゃん経由でお願いしてるので、完成品は母ちゃんの元に届きます。
次に記すのは、母ちゃんとの電話でのやり取り。
オレ「領収書はオレの名前でもらっといて」
母「わかったわ」
翌日、早朝に電話がかかってくる。
母「『杉山カズコ』でもらってまったんやけど、これでえーかね?」
オレ「それじゃまずい。オレの名前でないと」
母「ほんなら『森田工房』でもらったらえーんかね?」
オレ「『森田』じゃなく、『森魚』なんだけど(いつもまちがう)。それよりも、ただの『杉山』でもらってくれたらいい」
母「『杉山』でえーなら、『杉山カズコ』でえーがね」
オレ「だから、それだと確定申告で使えんのよ」
母「じゃ、『カズコ』の部分だけ、横線で消しといたるわ」
オレ「そんなん、偽造文書になるがな・・・」
母「やったら、新しく『杉山佳隆』でもらったらえーんやね?」
オレ「『佳隆』いらんて。いつも『杉山』でもらっとるから、それだけでいい」
母「『杉山』でえーなら、『杉山カズコ』でもえーがね」
オレ「だから『杉山カズコ』は、オレとは別の人物でしょ?だから国家に提出する書類では効力がないの」
母「ほんならちゃんと『森田工房・杉山佳隆』としたらえーがね」
オレ「オレは『森魚工房』もしてるけど、別の名前で執筆活動もしてるから、工房に限定するわけにいかないの(もう『森田工房』にはツッコまない)」
母「んなら、『杉山佳隆』でえーんやね?」
オレ「『佳隆』いらんて。ただの『杉山』でえーから」
母「したら『杉山カズ・・・』」
オレ「『カズコ』ではダメ!それは経費と関係ないひとだから!」
母「やったら、ただの『杉山』でえーがね」
オレ「だから最初っからそう言ってんでしょ~が!」
実際には、この三倍量のやり取りが延々くり返されたのだが、いったいこのひとは相手の話を聞きながら会話というものをしてるんだろうか?
しかし、「杉山」だけじゃつまんないし、その宛名の周囲を装飾した方が息子の仕事が少しばかり華々しく見栄えするかも、という親心なのかもしれない。
だけど母ちゃん、息子はシンプルに生きてます。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

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