銀河後悔日誌、つぶやき

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秋の四つ葉

2010-09-12 18:09:28 | 大相撲観測日誌
 平成二十二年九月(秋)場所(於・國技館)は初日。

 今場所から公共放送の中継が復活したが、まだまだ問題は多い。


  日本相撲協会「本場所情報」

  銀河大角力協会


・幕下
 復帰の普天王(西42)は若乃島(東43)に黒星。三段目では取らないというが?
 同じく千代白鵬(西5)は宇映(東6)を引き落として白星発進。
 同じく大道(西筆頭)は「二分後取り直し」で深尾(東2)を上手投げ、白星。幕下以下は力水を付けないので「水入り」の代わりに「二番後取り直し」になるが、幕下最後の取組の場合は、関取の取組の合間に幕下の取組が挟まることになる。それでは具合が悪いので、このような事態になったのだろう。十枚目の場合は、中入り後の前あたりになるのではないか。中入り後、結びが「水入り」後に再度水が入った場合は、「十分後取り直し」という例がある。


・十枚目(十両)
 岩木山は引き続き休場。十枚目に残留したので休場しているが、引退の予定。既に名跡は空けられた。
 松谷は出場停止。野球賭博未申告のためだが、“貴乃花派”ではないので解雇はされず。

 芳東(東下筆頭)を寄り切り、3年ぶりに関取復帰の琉鵬初日。
 割りに入っていた山本山が休場し、新十枚目栃乃若が幸運な初日。
 新十枚目同士、仲の国を寄り切って宝富士。
 磋牙司を押し出し、新十枚目城ノ龍も白星。
 復帰の隠岐の海、境澤を下して初日。
 幕下から戻って来た十文字、玉乃島を突き落として白星発進。
 復帰の若荒雄、新鋭の佐田の海を叩き込んで白星。
 復帰の豊響は魁聖に敗れて黒星発進。
 寶智山を引き落とし、若天狼白星。1場所でも良いから幕内を務めて欲しいが…?
 復帰者同士の対戦は、もと大関の雅山を豊ノ島が転がして白星。もと大関が十枚目で勝てば史上初だが、明日以降に持ち越し。


 賜盃の返還式はないが、優勝額の除幕はされた。土俵上では先場所の優勝額も贈呈されてないが…。


・幕内
 三役行司の玉光さんと正直さんが休場し、与太夫さんと寿行さんが幕に上がって裁く。もう一人欠けると、幕内行司がもういない。上の段は裁けなかったと思うが、さて?

 奇蹟の再入幕、豊桜を引き落として復帰の豪栄道(東十筆頭)の勝ち。番附が逆転したとは言え、さすがに力の差がありすぎるだろう。
 32歳で新入幕の旭南海を、38歳で再入幕の土佐ノ海が叩き込み。土佐ノ海の方が若く見える? 錦華山の記録を破る人が出るとは、世の中何が起こるか分からないものではある。
 再入幕の栃乃洋、玉鷲を掬い投げで下す。
 新入幕の蒼国来を再入幕の春日王が寄り切り。
 光龍と豪風、互いに動きあって最後は豪風が押し出し。光龍は惜しかった。
 久しぶりに幕内に戻って来た琴春日、嘉風に寄り切られてあっさり黒星。
 四つに組んだ北勝力を寄り切り、霜鳳が初日。
 攻めて行った武州山、ひざを付いてしまって木村山の勝ち。
 土佐豊が出て行ったが、黒海が残して掬い投げの勝ち。
 北太樹が前に出て朝赤龍を寄り切り。

 白馬と猛虎浪。良い形になった白馬の方が上手投げ。寄り切れなかったが、無理して寄って残される方が危ない。
 安美錦を押して行く高見盛。辛くも残した安美錦を、なおも押し出して高見盛が初日白星。
 旭天鵬を封じて、瀬川。
 新関脇の栃煌山を一方的に寄り切り、琴奨菊の勝ち。
 新関脇の阿覧と先場所の小結から平幕に落ちた栃ノ心。阿覧も盛り返したが、栃ノ心が寄り切り。

 カド番の魁皇、引いたが豊真将の方が落ちた。辛うじて1勝だが、危機に変わりはない。
 若の里をあっさり突き出し、把瑠都は危なげなく1勝。10年前、いや5年前の若の里だったら…。
 時天空が掛け投げを見せるが、先に手を付いて琴欧洲が上手投げの勝ち。投げた方が相手の落ちる前にあっさり手を付いては勝てまい。
 稀勢の里を下し、日馬富士も1勝。稀勢の里は小結に下がっても相変わらずのようで…。

 さすがに初日早々全開とは行かず、鶴竜が一瞬良い形。それでも勝ってしまう白鵬は、今場所も優勝するかどうかと聞かれれば、有力としか言いようがない。でも、今日勝つか・明日勝てるかは誰にも分からない。そこが「優勝」と「連勝」の大きな違いではあるまいか。

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