股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

診察とは

2006-08-22 17:26:33 | 診療のこと
診察とは何だ!・・・青春とは何だ!みたいですね。

例えば私が腰が痛くて診察に行った時、腰の痛みの原因はいくつか考えられますね。
炎症なのか、筋肉痛なのか、神経性のものなのか、一応骨と軟骨も調べておくか・・・などいろいろな検査をして、いくつか考えられる腰痛の原因を一つに絞り込む作業をします。
この作業が診察ですよね。

皆さんの股関節痛の原因が“骨と軟骨の異常”しかないのであれば、レントゲンだけを見て診察をしてもらえばいいのです。
ところが股関節の炎症状態や筋肉の強い疲労からも明らかに痛みは出ます。
まして、骨にも軟骨にも神経がないのですか痛みは感じないはずなんですけどねぇ?

皆さんによく考えてもらいたいことは、診察が不十分だと治療法が間違う可能性が高いということです。
つまり、痛みの原因として考えられる原因の一つひとつに対する治療法が異なるのです。
骨や軟骨の異常が原因!と診察されたなら治療法は手術しかないでしょうね。
股関節の炎症が原因と診察されたなら、まずは安静にして必要であれば炎症を抑える薬を使用することが治療法となるでしょうね。1度だけでもステロイドを注射するのも治療法となるかもしれませんね。股関節の炎症とは、股関節が火事の状態ですから、冷やして安静にして刺激しないことが優先ですよね。
筋肉が原因と診察されたなら、筋肉をほぐすことが治療法になりますね、痛みの強い部分に痛み止めの注射をするのも一つかもしれません、筋肉をほぐすことも一つかもしれませんね。

他にもいろいろな原因があって、それぞれに違った治療法があるのです。
あくまでも手術は最終手段であるべきです。

私は、筋肉が全ての原因だとは考えていません。
炎症も変形状態も筋肉も神経もトータルに診察して、筋肉が一番原因として確率が高いと判断した時に筋肉の施術をしています。
中には、患者さんの訴えの原因が、神経の可能性が高いと考え、1度の筋肉に対する施術ではまったく変化がなかったので施術を一回でお断りしたケースもあります。
神経の場合、へたに『10回も施術すればよくなるかも知れません』とか言って時間をかけてしまうと症状が悪化し、取り返しのつかないことになることもありますので、詳しく説明をして専門病院の受診を勧めています。
皆さんが診察を受ける時は、先生が股関節痛の原因を絞り込む作業をしてくれているかをしっかり見極めてくださいね。
触診をしない先生は手抜き診察をしているとも考えられます。
そんな先生に、人生を左右するような大事な診察と治療を任せて良いものでしょうか?
それは皆さんの考え方しだいですが、基本的な考え方だけはしっかり持っていたほうがいいかもしれませんね。

しっかり診察をしてもらい、納得のいく説明をしていただけるといいですよね。

股関節痛の原因はいろいろあるんですよね。


※9月に予定していた授業の一部は代わりの先生が見つかったので、かなりの時間が自由になりました。
9月中はまだ中央区八丁堀です、ご希望の方は・・・今がチャンスです!


変形性股関節症を怖がらないでね