股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

すごい人に会った・・・かな?

2006-08-02 16:45:00 | 施術のこと
今日の患者さんに許可を得て書いてます。
初めてお会いしたのですが、赤ちゃんの時に脱臼でギプス固定をして以来今までにレントゲンを撮ったことがないというのです。
そのことに驚いたのですが、それにしては実に股関節と周辺の状態がいいのです。
脚長差があるところをみると、変形は確実にあるのですが、脚の太さは変わらず、股関節に炎症はない。
さらに、一方向を除いては関節の動きは正常で、歩容(ほよう:歩く姿)もほぼ正常でした。

一時、腰痛がメインでつらいことがあったのですが、いい指圧の先生が見つかって、解決してくれていたというのです。
何かあると整骨院や指圧の先生にかかっていたようです。

私は、全ての患者さんでその方がよいと考えているわけではありませんが、このような患者さんのあり方も一つかなと思いました。
この患者さんの筋肉の質が良いので、誰でも真似のできることではないかも知れません。
しかし、このような患者さんがいることも事実なのです。

触診では、左右の中殿筋、右の小殿筋、左の梨状筋に歴史のある筋硬結がみられました。
この筋肉に少し疲労が溜まると痛みが出やすい状態でしたので、その筋肉を重点的にほぐしました。

この患者さんには、今後も病院には行かなくてもよいのではないでしょうか。
痛みが出たら筋肉をほぐすことが大事で、筋肉をほぐしても解決しない状態のときには病院に行ってもいいのではないでしょうか。

私の脳内には、ある患者さんが泣きながら言った「あの日、病院にさえ行ってなければこんなつらい思いをしなかったのに・・・」という言葉がなかなか抜けきらずにあります。
本来はレントゲンの定期的なチェックを勧める事が多いのですが、あまりにも状態が良いので、レントゲンによる余計な不安を抱えなくても良いと判断したから、病院の受診は勧めませんでした。

病院絶対主義の人には考えられないかもしれませんが、この患者さんがおっしゃっていた「整形外科に行ってもらちがあかない・・・」というのも事実のこともあります。
理想的には、らちがあいて欲しいのですが・・・らちのあく病院が増えて欲しいのですが。
この患者さんに会う病院が見つかったら、紹介はしたいと思いますが、今のところは必要なさそうでした。

そんな人に出会った、なんかうれしい夏の夕暮れでした。


変形性股関節症を怖がらないでね