股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

軟骨の話 1

2008-12-17 00:09:48 | 股関節の基礎
股関節の軟骨は、体重をかけるとすり減るのではありません!

軟骨の基本的なお話をしますね。

軟骨には神経がないので、軟骨が少なくなっても痛みが出ないことはお話してきました。
実は、その軟骨には血管も無いのです。

人間の細胞のほとんどは、血管から栄養と酸素をもらっていますが、軟骨には栄養と酸素がいかないことになります・・・?
それでは、軟骨細胞は生きていけませんねぇ・・・困りました。


軟骨がどのようにして栄養と酸素を取り入れているかを説明しましょう。


容器の中に水が入っています。
その容器の中にスポンジを入れます。
すると、スポンジに水がしみ込みます。
水のしみこんだスポンジを上下から圧迫すると、スポンジからは水が出ます。
次に、上下からの圧迫を取り除くと、再びスポンジの中に水が入ります。


ここでの、“容器”は関節の袋(関節包)、“スポンジ”は軟骨、“水”は関節液(栄養と酸素が含まれている)を表しています。


軟骨細胞は生きています。
生きていくために軟骨にしみ込んだ関節液から栄養と酸素を吸い取ります。
栄養と酸素を吸い取られた古い関節液は軟骨から吐き出されて、代わりに新しい関節液を吸い込むことで軟骨は生きているのです。


   (ここまでの具体的情報はこちらに詳しく書かれています。)


ではどのようにすれば、軟骨内の古い関節液を吐き出して、新しい関節液を吸い込むことができるのでしょうか?


それは、上下から圧迫すればいいのです。
つまり、大腿骨と骨盤の間にある軟骨に圧力を加えることが重要なのです。

もっと具体的に説明すると、脚にしっかり体重をかけて、次にその脚を床から離して、再び脚にしっかり体重をかけて・・・を繰り返すことで軟骨は元気になるのです。

つまり、脚にしっかり体重をかけて歩くと軟骨は元気になり、脚をかばうと軟骨は元気が無くなるのです。

このことから、脚に体重をしっかりかけるということの意味がご理解いただけると思います。



軟骨に“ある現象”が起きると、軟骨内に新鮮な関節液を吸い込めなくなることがあります。
すると、軟骨は新鮮な栄養と酸素を取り入れられなくなり、軟骨細胞が徐々にお亡くなりになります。


こうして、“ある現象”が起きた時にだけ、軟骨はすり減っているかのごとくに少なくなっていくのです。


軟骨は栄養不足になるから減るのであって、体重をかけるとすり減るのではないのです。
むしろ、原則的には体重をかけていかなければならないのです。


それでは、軟骨に起きる“ある現象”とはいったい何なんでしょうか?
この現象が、軟骨が少なくなる本当の犯人なのです。



その犯人の名は・・・・な・な・な・・・・つづく。



篤姫、終わっちゃたねぇ・・・。





変形性股関節症を怖がらないでね












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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (おぱーる)
2008-12-17 06:27:38
コメントは久しぶりで~~す
いつもお世話になっています。

先生!すっごく良く分かりました!!
ここまでの話~水の中のスポンジねぇ・・フムフム。
え~~!!でも、続く~~ですかぁ
気になります。次回をまたまた楽しみにしています。 M姫はまだまだ続く・・・・・
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ある現象の正体は・・・ (すずらん)
2008-12-18 15:07:07
松本先生、お変わりありませんか。

私の場合、「軟骨細胞は徐々にお亡くなりになった」と思われます。

今となっては、助けてあげられなかった、自身の無知と非力が悔やまれますが、ぜひともある現象の正体を知りたいです。

もし0.001mmくらいでも残っていたとして
瀕死の軟骨細胞を、崖っぷちから救ってやることはできないものでしょーか。
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おぱーるさん、すずらんさんへ (MARK)
2009-01-05 21:51:53
お久しぶりぶりです。
軟骨の話は少しは参考になりましたか?

おぱーるさんには東京で、すずらんさんには霧島で近いうちに会えますね。

軟骨細胞が生きているのかどうかは、レントゲンでは詳しくわかりません。
悪いイメージだけは持たないようにしていきましょう!
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