股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

先天性股関節脱臼はその後が大事です。

2021-02-27 16:11:00 | 股関節の基礎

「先天性股関節脱臼」という言葉は最近使われなくなっているらしいです。

最近では『発育性股関節形成不全』とよばれるようです。

それは、股関節が緩い(脱臼しやすい)新生児のころに足を伸ばした状態でおむつを着用し、間違った肢位で股関節が固定されるなどの習慣によって脱臼が生じることが原因とされているからだそうです。

つまり、先天性ではなく後天性に生じると考えられているそうです。この見解については、すべての方には当てはまらないのではと私は考えています。

今回の記事は、先天性股関節脱臼のその後のお話です。

 

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🍓「赤ちゃんの頃先天性股関節脱臼で治療したけど治ったと聞いていました。」と言う患者さんは比較的多いです。

つまり、子供の頃に治ったと言われていたので、気にしていなかったけど、大人になって股関節に症状が出る方がいるということです。

先天性股関節脱臼は大人になってからの変形性股関節症の原因になるという考え方は、医学的には常識的な考え方だと思います。

 

確かに、赤ちゃんの時、先天性股関節脱臼は一旦治るのです。

しかし、その後の幼稚園時代、小中高校時代のケアがしっかりできない方が多いので、大人になってから症状が出るのです。

ということは、子供の頃のケアをしっかりと行えていれば、大人になってから変形性股関節症になることは避けられることでしょう。

ですので、赤ちゃんの頃に担当した先生は、赤ちゃんの将来のことについてしっかり厳しく説明する必要があるように感じます。

 

 

福島県在住、久美子さんのお子さんほのかちゃんの話です。

ほのかちゃんは、1ヶ月、2ヶ月健診では股関節に問題はなかったのですが、その後の健診で先天性股関節脱臼の診断を受けました。

その後、リーメンビューゲルという装具を3ヶ月装着していたそうです。

       リーメンビューゲル装具

 

ほのかちゃんが幼稚園に入ると新体操を始めたのですが、お母さんの久美子さんはほのかちゃんが一方向の横座りしかしないし、赤ちゃんの頃脱臼していた右股関節の可動域が狭いのが気になっていました。

 

その頃、私が赤ちゃんの深圧についてブログやSNSに書いていたのを久美子さんは見ていたので、気になって2016年6月、ほのかちゃんが5歳の頃に初めて銀座に来られました。

 

この時、右足は1cm短く、右股関節の可動域は開脚が少し硬い状態でした。

 

脚長差があることは、大腿骨頭が修復された結果なので、股関節の二本のラインは比較的キレイで、股関節はしっかり治っている証拠でした。

あぐら座が困難で、内また歩行になっていました。

 

実は、久美子さんも股関節症で、深圧を受けていたこともあり、私がほのかちゃんを深圧する様子をまねて自宅でも私の指導に沿った“なんちゃって深圧“(本人談)を行いました。

筋肉でいうとハムストリングスの硬さが一番目立っていました。

 

現在、小学4年生になり、良くなったところもありますが、まだ不安なポイントもあり、小学生のうちにすべて解決したいと考えています。

毎月深圧を受けに来ているわけでなく、2ヶ月に1回~3ヶ月に1回、今後は半年に1回~年に1回という間隔で十分ケアできると考えています。

 

久美子さんの話によれば、最近、脚の長さが揃ってきたようです。

骨盤や背骨の自然調整により、脚の長さが揃っている方も見受けられますので、その様な調整ができできてきたのだと思われます。

この調整は人体に悪影響は及ばないと考えています。

 

この様に、赤ちゃんの頃に骨は治っているのだから、骨の周りの軟部組織を子供の頃にほぼ正常な状態に戻しておけば、大人になってから変形性股関節症になることは防げると考えます。

 

富士温泉病院の矢野先生は、その著書の中で軟部組織の状態が悪いまま放置されることが変形性股関節症を招くと書かれています。

私も同じ考え方で『放置療法は問題だ』ということを赤本の中に書いたと思います。

 

皆さん自身、皆さんのお子様、皆さんの周りでこの話に当てはまりそうな方はいませんか?

 

すでに骨は治っていて毎月の通院は必要としないことが多いので、ぜひ、軟部組織のケアを検討して頂きたいと思います。

 

この想いは、私だけの想いではなく、ほのかちゃんのお母さん、久美子さんの強い想いでもあるのです。

 

🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸


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