股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

内転筋の声

2009-09-17 01:40:02 | 施術のこと
正常な内転筋はしゃべらない。

しかし、病気の内転筋はしゃべる。


実は、その内転筋の声は患者さんの言葉として私の耳に聞こえてきます。


『足の親指まで響いた。』
『腰にピリピリと、来た~。』
『お尻の外側を押されている様に痛い。』
『ももの外からスネの外まで響きます。』
『ソケイ部が痛い。』

上記の患者さんの言葉は、全て病気の内転筋を押したときに感じる患者さんの言葉です。


この現象を関連痛と言います。


病気の筋肉にしかない現象です。



1988年にSimonsらが、関連痛とトリガーポイントについて研究をし、筋肉の関連痛パターンとトリガーポイントを表にしています。

トリガーポイント療法を行っている施術所の壁に、必ず貼っているあの表です。


しかし、どうも内転筋の関連痛はSimonsらの結果と全く異なる。
(Simonsらは、正常な筋肉に無理やり病的な状態を作り出しているだけだからね。
あの表も参考程度にした方が良いのかもしれないと思う。)



患者さんに同時通訳をしてもらいながら、内転筋の声を聞いていると、やっぱりいろんなところに関連痛を感じるようだ。


いいかえると、内転筋が病気になると股関節の外側やソケイ部やスネの外側や腰まで痛みが広がる可能性があるということです。 

重要なことは、内転筋を押した時の関連痛は、患者さんが痛みを訴えている場所と一致するということです。





しかし、内転筋は簡単にはしゃべらないよ。

テクニックが必要です。
そこも内転筋の施術が難しいところです。





変形性股関節症を怖がらないでね