5月16日、民主党の代表が小沢一郎から鳩山由紀夫に替わった。
小沢と西松建設との不正政治資金問題の世論に耐えかねての結果である。
小沢は欺瞞的にも「党内の結束を守るため‥」という国民の目線を甚だ欠いた理由のみを挙げて辞めた。
ともあれ鳩山に交代したことはそれなりに歓迎したい。
国民目線が近年きびしくなってきたことはマスコミの姿勢をも変え始めている。その意味では民主党も自民党に比べれば早めのスタンスの変化を見せている。
つい先日も副官房長官の要職にある二人が、小沢の政治資金問題に関する検察情報を漏らしたり、愛人との不倫旅行に議員特権の新幹線無料パスを使ったりの緊張感ゼロ且つ従来型・前例踏襲型「特権」行動が発覚した。
イワン・アサノヴィッチは民主党とは縁もゆかりもない身である。
むしろわが街の民主党市議の行状を見る限り、些か感心しないと思っている。
自公民べったりでその場しのぎの行動が目立ち、会派をわたり歩いたり、市議選と県議選を行ったり来たりの「政界遊泳」をして恥じない元キャリアウーマンぽい市議が横行したりで政党の体(てい)を成していない。
ついでに言えばわが街の自民党員の大半は戦後の開拓活動で築かれた町の伝統であろうか、相互扶助精神が強く、市民運動などでは先頭に立ち、しばしば共産党とも連携行動を執るという異色の存在である。
話しを戻す。鳩山由紀夫の祖父は鳩山一郎であり、祖父同様リベラルな政治姿勢と行動は会派を超えた支持を得ている。幹事長の岡田克也も若く気鋭ある政治家たらんとする人物に見える。
この二人に引きいられる民主党が必ずや政権交代を成し遂げるということが唯一無二の大事である。自民党長期独裁政治に終止符を打つということが使命だ。
そのこと以外は大事の前の小事として暫し目を瞑(つむ)る。鳩山代表と新民主党のスタートをとりあえずだが歓迎したい。