過日放映されたNHKTV(7/24:プロフェショナル)の中で、吉野隆雄なる人物の新農法の孤軍奮闘があった。
彼は無農薬の稲作づくりを目指して、労力とコストを天秤にかけながら試行錯誤に苦しみながら頑張っている。
水田の除草のために、アイガモを放ち除草の省力化を図るが、アイガモが犬やカラスに襲われ全滅したりする。
また、農作業の省力化のために、乾田直播も試みる。省力化はされるが肝心の生産量は極端に落ちてしまう。
収入が途絶え、月平均で3万円の生活という年も経験する。
しかし、吉野隆雄はへこたれない。時に村の寺で静かに座禅を組んで心の動揺と対峙する。
いわく、『なるがままに…ですよ。』と。
大きな目、口。顔つきは陽に妬けた農民のそれである。カメラの前の口調は決して流暢ではないが、言葉の少ない一語一語には無駄がない。インテリジェンスを感じさせられた。
私のブログでも記述したが、私も畑作を16年やっている。
腕は半人前だが、農薬は使っていない。しょっちゅうではないが、新鮮な野菜に家族が『やはり、採りたてはおいしい。』と言ってくれる。
私も「なるがままに」の精神で畑に出ている。