7月29日、参議院選挙が行われ、与党の自民党は歴史的な敗北をした。
連立与党の公明党も議席を減らし、民主党が第1党となり一人勝ちとなった。
朝日新聞が10日も前に予想したとおり、自・公は過半数割れとなった。
これが、いまの日本国民の紛れもない総意=民意なのである。
自民党幹部はこれだけハッキリした結果が出ているにも拘わらず、『2年前の衆議院選挙では過半数の支持をもらっている。』とか『参議院の選挙は政権選択選挙ではない。』などと言って、安倍晋三首相の続投さえ決めている。
ところが安倍首相自身が選挙期間中に『今回の選挙は安倍か小沢(民主党党首)かの選択をする選挙です。』と国民の前で豪語したはずである。
いまになって政権選択選挙でないとよくぞ言えたものである。公明党もそんな自民の言動を唯々諾々と追認。
自・公はよほど政権欲にご執心と見える。そんな欲ボケに政治の正道はもはや見えないのかも知れない。
そういえば、この間の政治家や評論家のコメントなどに自・公が「世の中の空気が読めなくなっている。」「時代の流れを掴み切れていない。」とある。
閣僚(赤城農水大臣)問題を評して、安倍首相とその取り巻きによる「茶坊主人事=舛添要一氏の言」も自民敗退の原因と明言している。
今回の参院選挙投票者は2年前の衆院選挙投票者と同じ国民だと言う事実は厳然たるものである。
「安倍首相は自民党最後の顔」の評(8/2,有馬晴海氏)は的を射たものである。