イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

北山修が物語・夕鶴を語る。誰もが夕鶴。

2021-02-10 19:00:39 | うんちく・小ネタ
フオークソングが全盛だった50年前に、「あの素晴らしい愛をもう一度」と言う曲が大ヒットした。
歌手はフオークルセダーズで作詞家はグループ仲間の北山修だった。私の世代の人間ならば誰もが覚えている一曲だ。
東京新聞(2021年2月8日付け)が二面を使って、50年を記念してであろうか、作詞家の北山修のインタビュー記事が載っていた。見出しの一文が目に留まり読みたくなった。即ち、目に留まったタイトルの一文とは「横の連帯感失われた高度成長期」と「孤独は“私”を考える絶好の機会」だ。
 新自由主義なる政官財癒着ムラによる、いかさま思考が日本に「輸入」されて以来、国内には過剰な格差が蔓延するようになった。7人に一人の子どもが今晩の夕食にありつけないという事態が、「経済大国である筈の日本」で生まれるようになった。
そして、それは単に経済的な格差に留まらず、今や精神的な格差にまで拡大されて来ている事態が、この日本国内で生まれているのである。
 新聞記事は連日のように、乳幼児虐待死事件や高齢者強盗殺害事件、高齢者をターゲットの詐欺・詐称・・児童生徒へのセクハラ、労組の無くなった企業・役所でのパワハラとそれに伴う自死の増加。数え上げれば枚挙に暇がない。心肝を寒からしめる事態・段階になっている。
即ち、これらの事件や犯罪の本質は何かと問えば‥、それは間違いなく「弱いものイジメ」そのものなのである。
 過っての小泉・竹中政権時に「輸入」された“新自由主義”は成果主義だ競争主義だと言って過剰労働を企業や役所の勤労者に課し促した。
12年前に定年退職したイワン・アサノウィッチの役所でも、瞬く間に親睦会や旅行会などの職員相互の融和・親交を高める自主組織は壊滅させられて行った。
 過日、安倍首相辞職に伴い出発した自民党・菅政権では、此れからは「自助・共助・公助」の時代を迎えると声明した。
コロナ禍の最中に何をヌカスのかと思いきや、菅にはズル賢い計算がこの声明には織り込まれていたのである。即ち自己責任を強調し公助=公的扶助は当てにするなと言う事なのであった。
既に日本企業の内部留保は600兆円になんなんとしている一方での話しなのである。菅が何処を向いて政治を行おうとしているかが垣間見られるというものである。
 高度経済成長期を経て失われた庶民国民の横の連帯を、いま取り戻さねば孫子の世代には今にも増した過酷な格差拡大が待ち受けている。自民党支持者の皆さんにも掛値なく訴えたい。

34回twitter&フエースブック投稿集

2021-01-25 12:54:56 | スポーツ
 「twitter」&フエースブック(2018年2月3日)
そう言う仕事しか無いという情況は、リタイアした人間の私でも感じています。業務の内容や職場の人間関係なども含めて、人として成長させて貰った部分が誰にでもあったでしょう。しかし今は多くの人が断片的な仕事・機械的な仕事・人間関係の無い職場環境の中で派遣だ、パートだ、下請けだ、委託だと細分化されてしまいました。アメリカ仕込みのエセ新自由主義(竹中平蔵元大臣が導入)に覆われてしまいました。それは、「他人(ひと)は他人、後は自己責任だ」の言葉通り、庶民国民の連帯や団結・相互扶助を否定した、お寒い“ひとづくり・社会づくり”だったのですね。

「twitter」&フエースブック(2018年2月2日)
会計検査院の河戸院長!日本は民主国家、主権者は国民であることを証明してください。正直者がバカをみない国だということを示してください。ウソをつき自身の出世の為に与党奉仕だけに働く公務員を国民の前で懲罰してください。元某県庁OB。

「twitter」&フエースブック(2018年1月31日)
今日もまた、一ちゃんのシエアーボタンがブロックされている。ネトウヨの正体も私が見立てたとおり、自民党の裏部隊=民間委託で安倍政権批判のSNSを集約して批判度の高いアカウンターのコメントブロックを違法に続ける輩で、実際はほんとのネトウヨなんか存在しない。IPアドレスを調べればすぐに正体がバレますよ。卑怯者を怖がる必要はなく、むしろネトウヨをIT関連の法律でも罰することが出来ます。

「twitter」&フエースブック(2018年1月31日)
「植草一秀の知られざる真実」
 一刻も早く安倍政権を退場させ、日本を再建しなければならない。
まずは、籠池泰典氏夫妻の解放が求められる。
籠池氏を救出し、そして、籠池氏にすべての真実を語ってもらう。
そうすれば財務省の犯罪は明らかになり、安倍首相は間違いなく退陣に追い込まれることになる。市民が力を合わせて籠池氏夫妻を救出しよう。
(アベは国会と言う場所で何と118回に及ぶ虚偽答弁をしていたことが、そのご判明。2020年暮れに辞任した。逮捕されて然るべきだ。世界に恥ずべきエセ民主国家の実態。)

ドナルド・キーンの東京下町日記:日本兵の日記」を読んで

2021-01-17 12:30:13 | 日記・エッセイ・コラム
「ドナルド・キーンの東京下町日記」(東京新聞発行)を読んでいる。
氏はアメリカのコロンビア大学で日本文学を専攻し、嵩じて2012年に日本に帰化している。2019年に97歳で逝去。
 作中の小見出し「日本兵の日記」の項を読んでいるうちに、イワン・アサノウィッチは言い知れぬ・・嗚咽するような気分に襲われた。
氏は米国海軍の語学士官として、太平洋戦争における日米の激戦地を、任務で渡り歩いていた。日本兵の2万人が戦死したガタルカナルでは日本兵の遺体のポケットから日記帳を取り出し読んだことが記述されている。

その幾人かの日記の内容が下記のとおり書かれていたと言う。
 「今なにをしている事か、父母よ兄妹よ 永遠に幸あれ」
 「昨晩は楽しい故郷の夢を見マスタ 皆んな元気で暮ラシテイルトコロデスタヨ」
 「腹が空いてなんだか さっぱり分からぬ・・」
 「顔が青くなり やせるばかり・・」
 「妻よ子供よ!いつ迄も 父帰る日を待っていてくれ」

上記の日記の叙述は、仮にイワン・アサノウィッチが当事者であったとしても、間違いなく同じ記述をしたに違いない。
氏は、あの日記を読まなければ、『私は日本の日記文学に深い関心を持たなかったかも知れない』と言っている。そして日記を書いた日本兵には会えるはずもなかったが、彼らは私に心を開いて語ってくれた初めての日本人であったと言い、加えて掛け替えのない親友だったのであるとまで言っている。
 
 人種差別の無い、氏の人類愛とも言うべき精神性に深く敬愛の念を抱かずにはいられない。かかる人格の持ち主であるからこそ、アメリカ人で大学教授という上流階級の身でありながら、氏は敢えて国籍を日本に変更したものと推慮できる。
関連して、もひとつイワン・アサノウィッチの心に或る信念が生まれた。
戦前の軍国主義が覆い尽くした日本の世の中で、それも激戦地のただなかで、日本兵の心の奥底にはまごう事なく「平和で懐かしい故郷の家族や兄弟・妻や子に対する思慕の念」が書かれており、軍国主義者らが宣う「忠君愛国」だとか「鬼畜米英」「一億玉砕」などと言う欺瞞的で且つ非人道的な言葉は見当たらない。
翻って平成・令和の世、血迷った輩が未だに戦前回帰を画策し憲法改悪を企んでいることには、怯むことなく強い警戒と打破をもって臨まねばならない。


第35回 「twitter」&フエースブック投稿集」

2021-01-14 13:14:20 | うんちく・小ネタ
 「twitter」&フエースブック(2018年1月30日)
中国人の日本人観だが、いちいちが正鵠を射ている。これは、ちょっと乱暴な言い方になるが「島国根性」と古くから自虐的に言われていることだ。単一言語・単一民族・他国からの支配がなかった、これでは密度が濃くなるだけの国・国民性の一面的な「成就」が為されてしまう。中国だって100数十年前には清族支配を受けたりして漢民族が後退させられた。しかし、逆にこの事実を逆手にとって真の統一行動・俊敏な運営・100%完成・etcは他国に真似の出来ない日本の姿だ。(戦前の軍国日本が僅か数年の右翼・軍部・保守官僚の策動で創られてしまった事は峻拒して行かねばならないが。)前途を明るく観てアイデアを出し合いましょう!

「twitter」&フエースブック(2018年1月30日)
アベ晋は稀代の嘘と詭弁の大家。代々甘やかされて、岸信介一家で育った人間の、自分本位と他者に寄り添う心情のない「我儘ボッチャン」首相。今や世界中から嗤われているが、「今だけカネだけ自分だけ」の思想しかないから、その場その場の言動で逃げる。思想の左右を問わず、日本人全体の恥と不幸だ。

「twitter」&フエースブック(2018年1月29日)
結構と派手な事をしでかしたもんだね。一ちゃんらしいと褒める訳にもいかないが、気持ちは分かるような気がする。似た話があります。昨年の暮れに「オリエント急行殺人事件」を観ました。探偵のポアロは難事件を解決するが、ポアロは真実を言い当てるのではなく、正義を貫きました。殺人を正当化するのではなく、「人間的な正義」のもとに事件を解決し最後の最後で、人間ポアロが観客を唸らせます。私は、それはアリだと思いました。

「twitter」&フエースブック(2018年1月28日)
前川前文部次官の会見での官邸報道関係を批判。「私に対する個人攻撃だと思われる記事が5月22日の読売新聞に掲載。私は個人的には、官邸の関与があったと考えております。私以外の人にも起きているとするならば、これは大変なこと。警察国家化の危険」(リテラ)


新自由主義の日本で良いのか?

2021-01-04 19:39:35 | 国際・政治
  「新自由主義」と言う事態がいつの間にか日本を席捲してしまった。
「格差はあって当たり前」と声高に叫んでいた小泉・竹中コンビは去ったが、事態はこのコンビが居なくなってからも着実に日本経済・社会を蝕んで行った。
過っては「一億総中流」という言葉も出た日本の経済社会。
しかし、事態は「一億総中流」という状況から徐々に外れて行った。並行して企業の内部留保は膨らみ、今やその額は桁外れの膨大な留保額となっているのである。
即ち、この狭い日本社会に隠れた富裕層と見えない貧困層がいつの間にか分化し隔絶されるようになってしまっているのだ。
そして、夕食を食べられずに夜を過ごしている子どもが7人に1人も居るという事態も生まれるようになったのである。
知人の、ある市長と懇談した時に『学校の2学期が始まると、久しぶりに会った幾人もの児童・生徒が痩せ細っていた。』ことに愕然としたと眉を細めて弱っていた。
即ち学校給食の無い夏休み期間中に、貧困家庭では十分な食事が摂れなかった事を裏付けていたことが判明したのである。
大人の貧困は兎も角として、それが子ども世代にまで及び且つ固定化されて行くことが将来の日本にとって良い事なのか? ・・日本人の歴史を振り返れば、良い事ではない事は自明の事実であろう。
極貧家庭で育ち成人した人に、日本や世界に貢献した人物はいくらでも居る。勝海舟や野口英世などなど・・、古くは豊臣秀吉もそうだ。
 だから放っておいても偉くなる人は偉くなるのだ・・などとまるで言葉尻だけを捉えた物言いをする偏狭者は無視するにしても・・もし、家庭環境がフツーで良いから存在さへすれば、より多くの偉人や活動家がこの日本にもっと生まれたに違い無いのである。
 この30年、そして「新自由主義」とかが叫ばれ始めたころから、庶民国民の連帯は徐々に消滅し分断されて来た。
一方で成果主義・競争主義が企業や役所で採り入れられるようになってきた。その裏では学歴至上主義・門閥主義が横行し、優れた個人が抜擢されるような事は殆どなく、“自己責任”と言うエセ言葉で処理されてしまうのである。勿論のこと“ボトムアップ”などはタブーで、出る釘は打たれてしまい、新鮮な空気・意識の流れも起きてこないのである。
アジアの盟主・日本は瞬く間に中・韓に追い抜かれ、勤労者の平均賃金は台湾にも抜かれると言う事態になってしまったのである。
様々な原因が存在するが、筆者は政官財癒着ムラの住民に寄って、前線や現場を軽視した「今だけカネだけ自分だけ」思考がばら撒かれた事も見逃せない大きなことと認識している。