所在地=函館市住吉町
市電・谷地頭終点で下車。函館山方向へ歩を進め、坂道手前を左折したら一本道。
石川啄木一族の墓がある市営墓地の中を通ると、視界が広がり岬に到着する。
所要時間は約20分。
実はこの道、12月1日から積雪による危険防止ため車両通行止めになる。
そんなわけで、この写真は11月26日に急遽撮影したもの。
記憶にある立待岬のイメージは、海の青と山肌の緑だったが、草木は枯れ、葉を落として岩肌がむき出しとなった荒涼たる光景が目に飛び込んできた。
前面の津軽海峡の彼方に下北半島を、左(東)に本州との最短地・汐首岬、右(西)に知内町(北島三郎出身地)・矢越岬が望める。
汐首岬と下北半島間は、一時、青函トンネルの候補ルートであったが、地質調査で軟弱地盤のため断念した。
立待岬からの展望の良さを利用して、幕府は台場を築いたし、日露戦争時には要塞に組み込まれ無線基地があった。
名前の由来はアイヌ語「ヨコウシ(魚を獲ろうと立って待つ)」が源であるが、「娘が魚を獲りに行った恋人の若者を待つ場」と解する若い女性が多いのは何故か?
昭和30年代までは自殺の名所であり、数年前までは、海水浴場として賑わった。
1982年のNHK紅白歌合戦では、森昌子が「立待岬」を歌って全国に名が広がり、南極基地近くにも「立待岬」が生まれて、世界ブランドになった。
市街地にある異色の岬として、これからも多くの観光客の歓声を聞きたい。
ミカエル
とても綺麗に撮れてますね
今時期だと、とても風が強かったと思われます。
ミカエルさんも風邪などひかない様にして下さいね