ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「原発、あれだけのことで反対する」と言い切る、東京都知事の非常識と倫理感の欠落っぷり!ど~ん!

2012年09月09日 | 日本とわたし
他にもぎょうさん、行政の場から、消えて欲しいおっさんいるけど、
もうこのおっさんは特に、一日も早う消え去って欲しい。
これ以上また、常識も恥も倫理も無いこと言う前に。

↓以下、転載はじめ

石原知事 高速増殖炉「もんじゅ」を視察

TOKYO MX NEWS 2012年9月6日

『石原知事は、自らの方針である原発推進を、あらためて訴えるとともに、今後のエネルギー政策の在り方について考えようと、
きょう、福井県敦賀市にある、高速増殖炉「もんじゅ」を視察しました。
 
石原知事の視察には、30を超える報道陣が集まり、3回のセキュリティーチェックを経て、もんじゅの原子炉建屋へと向かいました。
そして、午前11時半すぎ、石原知事は、高速増殖炉研究開発センターの近藤所長らの案内の下、
炉心の上部から、制御棒の様子や、もんじゅの仕組みについて、およそ10分間、説明を受けました。
もんじゅは、2010年の、原子炉内の中継装置が落下する事故以来、運転を停止していて、
ことし再稼動予定でしたが、福島第1原発事故以降、再稼動は、棚上げ状態になっています。
 
石原知事は、
参議院議員時代から、もんじゅの技術を評価していた」と話し、今回の視察で「『反原発論』は短絡的」だと、強く批判しました。
石原知事は視察後、報道陣に対し、
原発、あれだけのことで反対する。ましてや、高速増殖炉もんじゅは画期的な、
人間、まだ完成したことのない新しい技術を、日本は先に行って完成しよう、という時にまさにインシデント(事故)が起こった。
それをもって訴訟・訴訟でね……

なんで廃炉にするんですか。危ないから?原発だから? そういう短絡的なものの考え方はやめた方がいいと思う」と述べました。
 
また、知事は、
私1人が言っても駄目だから、マスコミはもっと重層的に報道してくれ」と話し、
かねてから、原発推進を訴えてきた石原知事は、脱原発の流れに歯止めをかけたい考えです。

↑以上、転載おわり


どっからこんな言葉が、次から次へと出てくるのか?
このおっさんの脳は、もともとおかしいのか?
東京の不運は日本の不運でもあり、東京の不幸は日本の不幸でもある。

あの福島原発の大事故を、あれだけのことと言う。
そんな人間やからこそ、今までやってきたこと、言うてきたことのつじつまも合う。

原発事故から今日まで、一日として休まず、考えて注意してたのに、東京が、それも23区内で、がれきの焼却をさっさと決めて実施してたんを知らずにいた。
なんでか?
それは、あまりにも、当たり前のように、速やかに決まってしもてたから。

わたしは、物事や人のことを考える時、場所や国籍などで括ってしまうのがきらい。
そやから、東京の人は、日本人は、アメリカ人は、というふうに考えたり言うたりしたくない。
東京には、すごく大勢の人が住んでいて、そこには外国の人達もたくさんいる。
その人達の中には、今の状況をとても心配していて、どうにかせなあかんと立ち上がった人がいる。
心配は心配やけど、そうかというて、なにが変わるわけでもないしと、あきらめ気味の人がいる。
どこが心配なん?と、全く心配してへん人もいる。
もう僕らはあかんと思う。そやからまうみは生き残って、このことをきちっと伝えてくれと、真剣に言う人もいる。

その、それぞれの考えを持つ人達の、健康に生きる権利を、どういう程度であれ奪った者は、絶対に罰されるべき。
そのひとりが、この石原という男。
そして、こんな男を、4度も知事に選んでる東京の住人は、いったいほんまになに考えてんの?
大阪の、橋下を選ぶ大阪の住人並みの、まあええんちゃうんすっとボケ症候群か?
それとも、まさか、東京はもうすでにすっかり汚染されてしもたんで、痛み分けでもうちょい汚れても変わらんやろっていうのを信じてるんやないよね。

官邸前のデモが、あるひとつの形を成した。
それから派生したデモが、ほぼ全国統一と言えるほどに広がった。
今までの日本では起こり得んかったことが起こってる。
すごいと思う。

けど、あかん、まだまだ足りん。

子ども達は救われないまま、汚染まみれのとこで暮らしてる。
一番先に中止されるべき東京でのがれきの焼却が、延々と行われてる。
止まってる原発に、こそこそと燃料が注文され、運び込まれ、充填されてる。
こんなアホなことが、なんぼ抵抗しても抗議しても、へらへらと起こってるってなんでや?

北九州や大阪や三重や富山や金沢での焼却はあかんけど、東京だけはオッケーって、そういうことになってんの?

『想定外とは、科学が無効ということ』責任を取らなあかん人間が存在してる!ごまかされたらあかん!

2012年09月09日 | 日本とわたし
今みたいな、責任を取るべき立場の人間が、コソコソと、あるいは堂々と、無責任っぷりを発揮し続けてる中で、
この、中田先生のような、子ども達を守るために、真剣に考え、取り組むよう、わたし達市民に向けて、声を発してくださる方もいる。

経済のために、金のために、地域のために、放射能汚染にまみれた土地に人を止めておきたいがために、
『現実の汚染に合わせた、被曝限度量の引き上げ』みたいな、倫理も尊厳も地の底に落ちた現実が、平気な面して堂々と生きてる日本。
なーにが「放射能と折り合いつけて」や!
なーにが「誤解をなくして心の安定」や!

子どもを救ったろ!まず、そこからきちっとやってやろ!
原発廃炉はもちろん大事。
子どもを救うことと並行に取り組まなあかん。
廃炉を決定させて、燃料を冷やし、隔離できるまでの日数を、可能な限り早めなあかん。
原発は、廃炉を決めても、その建ってる場所からは永遠に消えてくれへんのやから。
廃炉の作業に何十年もかかるんやから。
廃炉が終っても、それからずっと、ずっとずっと、お守りをしていかなあかんのやから。
ほんで、そのお守りを押し付けられていくのは、今の子ども達の、そのまた子ども達やねんから。
恨まれるやろなあ、わたしらは。
なんぼほどアホな連中やってんと、呆れられるやろ。
長い長い間、何十年も、のんきに投票してきた自民党の一部の悪党どもが、ボコボコおっ建てたクソったれの原発。
なんぼ考えても申し訳ない。申し訳なさ過ぎや。

↓以下、転載はじめ

子どもと被曝 福島とチェルノブイリ
~阪南中央病院小児科のトピックス~

  小児科医(病院長): 中田成慶


現場の医療から離れたテーマで、小児科のトピックスとします。
福島原発事故は、地球規模で汚染を広げていますが、特に、被害は子どもと原発労働者に集中しています。
高汚染地域にいる子ども達を、放射線の被害から守るために、真剣に考え、取り組むきっかけにしたいと思います。

放射線感受性の高い子ども

放射線の影響は、成長の時期によって異なってあらわれます。
細胞分裂の活発な、0才(胎児)から10才の子どもは、被曝の影響を受け易い特徴があります。
また、被曝後の余命が長い分、生涯にわたるリスクが大きくなります。
被曝の年齢が低いほどリスクは高く、全集団に比べて、3~4倍高いことが分かっています。



被曝時年齢と、生涯の発がんによる、死亡リスクの表です(ゴフマンによる)。
10才以下の発がんの多さ・被害の多さに注目し、特に子どもを優先して、放射線の障害から守る必要があります。


チェルノブイリ放射線障害、甲状腺がん、セシウム蓄積の晩発性障害

マクロライド耐性化が報じられていても、白血球が10000以下で、好中球増多を示さず、CRPも高値とならない肺炎は、
マクロライド薬投与で、『歩いて』帰宅し、walking pneumoniaの名の通り、歩き回りながら治癒に向かうことが期待できました。
胸痛が強い、咳がひっきりなしなどで、入院を余儀なくされる場合でも、
マクロライド経口投与で、ほとんどが治癒に向かい、耐性化の実感はありませんでした。(流行がなく、症例が少なかったためかもしれません)。



チェルノブイリでは、甲状腺がんが多発しました。

「チェルノブイリ事故の人体への影響IPPNW」によると、
①事故後(1986~1991)に出生した子どもに比べて、事故当時、すでに生まれていた、生まれたばかりのベビーを含めた子どもに、甲状腺がんが多発。 
②ベラルーシ、ロシア、ウクライナの、調査された全区域で、事故後4~5年の潜伏期で、0~14才の子どもに、甲状腺がんが著しく増加。 
③1992年、ベラルーシの子どもの甲状腺がんの発症率は、世界平均の80倍、2004年には100倍になった。
(日本での悪性腫瘍の発生率は、15才以下の子ども1万人に対し1.1人、このうち甲状腺がんの割合は2.5%)、
2001年には、子どもの甲状腺がんの発症数は、1000に達したこと。 
④15年後、事故を直接経験した子どもの多くが成人したことで、子どもの甲状腺がんは減少。
⑤一方、成人の間では、事故4年後から増加し、「世界が経験したことのないレベルに到達」
30才以上、10万人当たりの甲状腺がんの発症は、1980年1.24→1990年1.90→2000年には5.69に達し、依然増加していることが報告されています。

また、半減期が30年の、放射性セシウム137の汚染は、現在も続いており、
セシウム137の内部被曝・慢性的被曝による、健康被害が報告されています。
セシウムの体内蓄積量は、臓器重量当たりで、甲状腺・心筋には3倍、他の臓器で2倍検出されています。
筋肉ばかりでなく、子どもでは、甲状腺をはじめとする内分泌系に、3倍高い集積が確認されています。
セシウムの、体内蓄積による放射線障害として、感染症にかかりやすく病気がち、疲れ易いなどの不定愁訴、倦怠感などの原因となっている可能性があり、
広島・長崎の被爆者や原発労働者、アメリカ湾岸戦争症候群(劣化ウラン弾)などにあらわれた、慢性的影響による「ぶらぶら病」と共通する症状が報告されています。



汚染状態に合わせる基準の引き上げでなく、被害の最少化を!

福島原発事故以来、子どもの健康被害を食い止めるための、真剣な対策がとられず、
「現実の汚染に合わせた、被曝限度量の引き上げ」によって、つじつまを合わせることが行われてきました。
国・東電は、原発をスポンサーとする学者を動員し、事故と放射能汚染の危険性を、過小評価するキャンペーンを張ってきました。
「直ちに健康に影響はありません」、
「20mSv/y程度の放射線を浴びても、吐気や火傷などの身体的影響は出ない。
発ガンのリスクはあるとされるが、避難しないですむ、というメリットがある場合は、限度を引き上げるという選択肢がある(佐々木日本アイソトープ協会常任理事)」、
「年間100mSv未満では、がん発症率の上昇が証明できていないので、心配する必要はない」
「放射線の影響は、ニコニコ笑っている人には来ない、くよくよしている人に来る(山下俊一長崎大・福島大教授)」などが有名
です。

被曝限度の基準と、一般人の目安は、国際勧告による1mSv/yでした。
事故後、1mSv/yは、長期目標とされ、内部線量は無視され、限界放射線量の基準緩和が行われました。
外部線量のみで、≧20mSvで避難、20mSv(子どもも含む)では居住可能、
小・中学校の屋外活動も可能=20mSvは危険ではないとの、とてつもない方針が出されました。

教育現場には、日本小児心身医学会の指導のもとに、
「避難指示がない場合=暮らせる場所」、放射線に対する「誤解をなくそう」「こころの安定」を主旨とする、キャンペーンが行われました。
この、20mSv/yを子どもの被曝基準とする政府の方針は、日本医師会を含め、内外からの厳しい批判にさらされましたが、
避難地域の拡大や、子どもの疎開の実施など、経済的な裏付けと種々の困難を伴うために、未だに撤回されていません。
8月26日、文科省は、学校で受ける被曝を、1mSv/yに抑える方針を打ち出しました。
学校での1日5時間の一年間の被曝線量が、一般人の一年間の24時間の被曝線量と同じ基準とされ、
それ以外の通学路や、家庭生活での19時間と、休日に子ども達が受ける内部被曝・外部被曝が何倍になるかは、全く不問とされています。
まやかしの1mSv/y案です。



高汚染地域からは避難と疎開を!避難の権利が認められるべき



福島では、多くの子ども達が、放射線管理区域を上回る線量下での生活を強いられています。
子ども達の内部被曝も、明らかになってきています。
除染対策が行われるようになっていますが、半減期の長い放射性物質が、長く環境に留まり続ける以上、高い汚染地域で留まれば留まるほど、被曝は増加して行きます。
高汚染地域の住民、特に子どもの避難と疎開は、もっと真剣に、早急に行われるべきです。

「自らの判断で避難するのは勝手」といわれ、何の補償も受けられずに、
放射能から逃れるために、転校・転園した子どもの数は、小中生・園児1万3000人以上
と報道されています。
元々は、東電と原発を推進してきた、国に責任があります。
政府は「避難の権利」を認め、「自主的」避難者を含めた補償を、早急に行う必要があります。
6月9日、原田正純先生をお招きして、
「水俣病と関わって50年~水俣病が現代に問いかけるもの」というテーマで、院内で講演会を開催しました。
この中で、先生は、水俣病における企業、国、(御用)学者の態度と果たした役割が、同じ構図で、福島原発事故に起っていることを指摘されました。
そして、東日本大震災・福島原発事故の被害者に、哀悼の意を表された上で、
「災害は天災ではない。想定外とは、科学が無効ということ。専門家(研究者)・医療者の責任」を強く訴えられました。
阪南中央病院は、福島で被曝された方のお産を引き受けることを、HP上に公開し、その体制をとっていますが、
福島の方々と連帯し、医療者としての責任を、果たして行きたい
と考えています。

参考:
IPPNW「チェルノブイリ事故の人体への影響」:長期にわたる甲状腺障害の拡大
放射性セシウム汚染と子どもの被ばく 崎山比早子 KAGAKU jul.2011 Vol81 No.7
人間と放射線 J.W.ゴフマン 今中他訳 社会思想社(1991)
講演録「水俣病と関わって50年~水俣病が現代に問いかけるもの」原田正純
原発はいらない 小出裕章 幻冬社(2011)

↑以上、転載終わり