ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「炊飯器たったの8分でサージカルマスクの再利用が可能に!」 by 台湾IT担当大臣アードリー氏

2020年03月31日 | 日本とわたし
IQが180で有名な台湾のIT担当大臣オードリー氏が、使い捨てのマスクを再利用できる方法をツイートしてくれました!
このビデオでは電鍋(台湾で普及してる大同電鍋)が使用されていますが、炊飯器の代用もオッケーだそうです。
稲葉千紗さんという方の質問に、直接オードリー氏からの返答が届きました。

では、オードリー氏の自演ビデオをご覧ください。
4月1日に、翻訳と吹き替えをしてくれたものを見つけましたので、そちらに差し替えさせてもらいました。

なのでこの訳はもう要らなくなりました。
でもとりあえず残しておきますね!
ざっと訳すと、
マスクの再利用化する方法
必要なのは電気炊飯器とサージカル(手術用)マスクと時計です。
まず炊飯器を開けて、マスクをうち鍋の中に平らに入れます。
この時は水を入れないでください。
蓋を閉め、炊飯器のスイッチを入れ、8分待ちます。
蓋を開け、鍋の熱を冷まします。
ほら!マスクが復活しました。

参考までにこちらも
一部引用:
2)洗って繰り返し使える表記のないタイプを、どうしても洗って再利用をご希望の場合:
①中性洗剤で、もみ洗いではなく、押し洗いしてください。
②十分なすすぎをしてください。
③熱に弱い材料が使われているマスクもあるので、形崩れを軽減するためにも乾燥機は使わずに、十分に乾燥させてください。
※洗って繰り返し使える表記のないマスクは、洗うと、中に入っている静電フィルターの性能が落ち、マスクとしての性能も落ちてしまいます。
※再利用される場合、あくまでも咳エチケット・濃厚な接触感染や鼻口に直接触れる頻度を少なくする為の使用であることをご理解ください。

なお、抗菌材・活性炭などを含んでいる素材を使っているタイプもあるので、抗菌スプレー・アルコール消毒液などは使用しないで下さい。
未使用の時の捕集効率は維持されません。
低減レベルについては、使用条件などによるので一概には言えません。

「闘う準備」 日本はできているのか? 医療者を守れるのか?

2020年03月31日 | 日本とわたし
このビデオを観てください。
新型コロナウイルスの治療に必要な準備がこれほどのものとは…。
今、ニューヨークの病院では、この防護服はおろかマスクでさえも不足していると、多くの医師たちからのSOSの叫びが発せられています。
日本は大丈夫なんでしょうか?
闘いの準備は整っているんでしょうか?

検疫が続いていたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、一人の検疫官が感染した事が判明した際に、加藤厚労相が会見で答えたのがコレでした。

まさかいまだに、と思いたいですが、この政権のトンデモさは底無しですから、2ヶ月近く経とうが経つまいがもしかしたら変わらないのではないかと心配しています。
現に、1月から野党が指摘していた人工呼吸器不足ですが、この2ヶ月もの間何もせずにいたようで、「増産を調整している段階」だそうですから。
そのダラダラっぷりを詳しく書いてくれた記事↓を読んでみてください。
感染者の数が世界一位となったアメリカでは、米食品医薬品局(FDA)が22日に、人工呼吸器製造認可にかんする規制を緩和し、トランプ大統領も27日に「国防生産法」に基づいてゼネラル・モーターズ(GM)に人工呼吸器の生産を命令
イギリスもボリス・ジョンソン首相が、15日に、家庭用掃除機で有名なダイソンに人工呼吸器の製造を電話で打診、ダイソンは10日間で大量生産が可能な新たな人工呼吸器を開発に成功したという。

いつから日本はこんな愚鈍になってしまったのでしょう?
「日本スゴイ」は一体どこに消えてしまったのでしょう?
首相の質、政府の質は、やはり社会全体にこんなに強く影響するものなのだなと痛感しました。

コント職人・志村けんさんの無念の死を、「コロナの怖さを知らせてくれたことに感謝」などと触れ回る為政者の異常な感覚

2020年03月31日 | ひとりごと
昨日、志村けんさんの訃報が突然目に入ってきた。
その数秒後、三階に居る息子がLINEで、「志村けん死んだ!」と言ってきた。
数時間経ってシャワーをしに一階まで降りてきた息子が、「いやあ、なんかすごいショックやわ」と言って放心していた。
別に特にファンだったわけでもなかった。
なかったんだけど、なんかちょっと立ち直るのに時間がかかるかも。
そう言っていた。

わたしも彼のことをよく知っていたわけではない。
もちろんドリフターズ時代からの彼は知ってるし、バカ殿や変なおじさんにも笑わされてきた。
意外とカッコよくて、津軽三味線を弾いている志村さんに、目が釘付けになったこともあった。
演技のことは知らなかったけど、訃報を聞いてからちらちら観た動画のほんの部分的な演技でさえ、演じきってるその迫力に圧倒された。
初主演の映画は、だからきっと、とても楽しみにしていただろう。
まさかこんなふうに、自分の人生が終わらなければならなくなるなんて、1秒たりとも思ってなかっただろう。
本当に無念だったと思う。
心よりご冥福をお祈りいたします。


一夜明けた今日のSNSは志村さんのことでいっぱい。
だけど、政治家が志村さんの死を「コロナの恐ろしさを身をもって教えてくれた」などと言って感謝しているのを読んで、一気に頭が沸騰した。


三つの「密」対策を公然とぶち壊している安倍首相と菅官房長官と岸田政調会長の三バカトリオ

2020年03月30日 | 日本とわたし
タイトルの写真は、ドイツ議会での様子です。
新型コロナウイルスとの戦いの最前線に立つ医療者や介護士の方々への敬意を込めて拍手をしている場面です。
でもよく見てください。
人と人との距離がしっかり取られています。
それに比べて日本では…。

何やってんのかなーこの人たち😭その1。

まあこの写真は、安倍首相はやってるぜ!感をアピールするだけのための会議のものなんですけど、それがこんな有り様なんです。
海外でこんな会議の写真なんか報道してるとこありませんけどね。
だって、会議やるのは当たり前だし、会議やってる写真なんか見ても意味ありませんから。
見たいのは具体的な「対策」、「数字」、「日程」ですよね。
一体いつ、どれくらいの額の現金を、どういう方法で渡すつもりなのか。
もうその三点に尽きます。
でも、いつまで経っても、今や世界一の無能無策首脳となった安倍首相は、こんな写真しか見せてくれません。
会社が在宅勤務に切り替えているときに、国の中枢がコレって、悪い冗談としか思えません。
コレ、新型コロナウイルス の感染拡大防止に関し、厳禁するようにって言ってる三つの「密」ではありませんか?
「密閉」「密集」「密接」…。
情けないしみっともない。
マスク無しで集まってる報道陣も、全く問題視してないんでしょうか?


何やってんのかなーこの人たち😭その2。

今一番感染が拡大している東京から押しかけて、マスクもせず現地の人たちと素手で握手。
ぴったりくっついて記念撮影。
これ、濃厚接触じゃないの?
それも見ず知らずの人たちに対しての…。
どこまで無責任なの?
危機管理の無さに仰天する。
この今に現地視察って、どんだけ能天気なの?
観光で窮地に陥っているところ全部にそうやって回るつもりなの?
自民党・与党が適当に出した自粛要請で、どれほどの人たちがものすごく苦しんでいるか、やっぱり全然分かっていない。
分かろうともしない。
さすが、災害で犠牲者が出ているのに、酒飲んでワ〜してたろくでなし集団だけあるわ。
もう本当に自分だけ、自党だけ。
何をやるにも考えるにも利権利権利権。
「お肉券」や「お魚券」や「メロン券」もそう。
そうやって商品券にしたら、あとで自分たちにお金が流れ込んでくるから。
この癖はもう治らないと思う。自民党は一度解体しないと民が滅びる。
民が滅びたら国も滅びる。
だって、国っていうのは国民あってのものなんだから。
だから現金を各自に配る。
足りないなら新しく刷ってでも配る。
北の端から南の端までまんべんなく、細かに実態を調査して、助けになる額を決め、それを速やかに配る。
マスクの問題すら全くうまく解決できないのに、ウソばっかりついてるままの菅さん、あなたのいる場所はそこじゃないでしょ?
岸さんだって、全く数字も日程も言えない木偶の坊の首相に何か言いなさいよ。
ほんとに何やってんですか。





このように、自民党・与党安倍政権には、この感染拡大防止に向き合う度量も無ければ、対応対策を構築する知恵もありません。
少し前までは断言するのは少し躊躇いがあったのですが、今はもう迷いなく断言できます。
もしも頼みの綱である学者や専門家が、政権に忖度するような人間であれば、もう本当に終わりです。
「東京五輪を完全な形で開催する」
この極めて個人的な願望に固執した安倍首相、そしてその首相を誰一人正せなかった政権与党のせいで、新型コロナウイルスの感染拡大が進んでしまいました。
この責任は極めて重大です。

自粛と給付はセットだろ!

2020年03月30日 | 日本とわたし
「オリンピックを完全な形で開催する」という安倍晋三の異常なしつこさが、新型コロナ感染対策をこんなにまで遅らせてしまった。

そう思いませんか?

習近平の来日歓迎、G20とオリンピックのホストである自分をアピールしたいがための春節の挨拶。


そして周りからなんと言われようが押し通そうとしていた「オリンピックやりたい」願望。

今日本で起こり始めている感染拡大は、ひとえにこの人の異常なまでの名誉欲や保身に対する執着心が招いた災難であると言えると思います。

そんなだから、もちろん感染のことなど頭の片隅にしか無かったのでしょう。
あったとしても、それは真逆の方に向いていました。
親しい間柄の県知事には直接連絡をして、オリンピック開催のために感染を出さないようになどと依頼していたのですから。

安倍首相がどれほどに無能無策を貫いているか、最近の会見の言葉を聞くだけで十分わかります。
以下の書き起こしの赤文字の部分を読んでみてください。
「考えていきたい、こう思っています」
「ターゲットをある程度おいて、思い切った給付を行っていくべきなんだろうな」
「税金で補償するということはなかなか難しい」
「そうではない補償の仕方がないかということを、今考えているところ」

安倍首相は全部、考えてる、思っているばっかりで、何一つきちんと答えられていません。
結局はまだ何も、具体的な数字も日程も規模も方法も決められていないのです。
もう4月になるというのに。

安倍首相:
政府として、こうした窮状を徹底的に下支えし、地域の雇用、働く場所はしっかりと守り抜いて参ります。

記者質問:
現金給付の規模、一律給付、対象についての考えは?

安倍首相:
給付金、まああの、現金の給付を行います。
これは収入が減っている方々もそうなんですが、中小・小規模事業者のみなさんや個人事業主も、いわば経営を継続していく上において考えていきたい、こう思っています
そこで国民みんなに給付を行うかどうか、やっぱり効果などを考えれば、ターゲットをある程度おいて、思い切った給付を行っていくべきなんだろうなと。

記者質問:
今までも様々な要請が(国から)行われて、要請に伴う損失に対する補償とか助成の話がほとんどありませんでした。
例えば首相の「政治判断」で2月26日に、文化・スポーツなどのイベント自粛が要請されました。
もうすでに1ヶ月を超えて、自粛は長引いて大変な状況です。
色んな要請をするときに、必ず「補償」もしくは「助成する」という方針を示せないか?

安倍首相:
文化・芸術・スポーツは大変重要であると思っている。
この灯が消えてしまっては、もう一度復活させるのは大変ということも重々承知しています。
ただ、損失を補填する形で、税金で補償するということはなかなか難しい
そうではない補償の仕方がないかということを、今考えているところである。

「患者が次々と死んでいます」 ニューヨーク医療崩壊の現場を告発する救急医

2020年03月29日 | 日本とわたし
このビデオを観てください。
現場のあまりの厳しさに言葉が出ません。
わたしたちのために闘ってくれる人たちに、せめて安心して仕事や治療をしてもらえるように、迅速な支援を求めます!

「患者が次々と死んでいます」ニューヨーク医療崩壊の現場

書き起こしをしました。
コリーン・スミス医師(エルムハースト病院・救急医):
この病室の患者は皆、今足が見えている人たちは、彼らは皆、コロナの患者です。
本当にやりきれない思いです。
完全に手遅れになってしまったというほかありません。
分かっていました。
何がやってくるかは分かっていたのです。

「米国での感染爆発の中心ーニューヨーク市
これは市内の救急病棟のひっ迫した状況を伝える貴重な取材である」


今日は時間が経つにつれて、どんどん状況が悪くなっていきます。
大型の冷蔵トラックを入手し、亡くなった患者の遺体を保管しなければなりませんでした。


今は、数台の人工呼吸器をなんとか調達しようとしています。
手に入らなければCPAP(※シーパップ・マスクを通じて気道に空気を送り込む装置)でも構いません。
CPAPがあれば、人工呼吸器は重症患者に優先して使えます。

「数時間後、エルムハースト病院に、他病院からの人工呼吸器が輸送されてきた。
今週3度目の緊急補充だとスミス医師は言う」


5、5台、それだけなのね。
これでなんとかしなきゃ。

「NY市の公立病院を管轄するトップは、エルムハースト病院が人工呼吸器不足に陥ったことはないと否定。
(市内の基幹病院である)エルムハーストには、最優先で機材と人員を次々と送り込んでいる」

人工呼吸器が5台届きましたが、すぐにまた足りなくなりそうです。
患者が死亡しない限り、また人工呼吸器を送ってくれと頼み込むことになるでしょう。
明日か明後日には。
行方不明の人工呼吸器が100台あるのです。
ここに届くはずだったのですが、誰も見ていません。

「物資不足は深刻になりつつあるものの、現状は医療体制を維持していると、市や病院の幹部は語る。
スミス医師によれば、現場の物資不足はすでに顕在化している」

組織のリーダーたちは、保健省のトップから大統領までが、状況はコントロールできていると言っています。
問題は無いと言うのです。
わたしたちに言わせれば、それはまったく現実とは異なります。
必要な支援がなされていません。
必要な医療機器や資材までもが不足しています。
患者の治療に必要な機器や資材です。
こんなことが、ここアメリカで起きているのです。
アメリカは先進国のはずです。
普段から、救急病院は多忙です。
急患の数は、だいたい日に200名ほどです。
今は400名以上です。
当初は咳と発熱のある患者を隔離し、医師や看護師は感染に注意するようにしていました。
その他の患者の周りでは、特別な注意は払っていませんでした。
そのうちに気づき始めたのです。
発熱のない腹痛患者がやって来て、胸部CTやレントゲン検査をすると、コロナウイルスによるものと同様の所見が認められたのです。
交通事故で運び込まれて来た人がいて、CTスキャンをすると、彼らの肺がコロナウイルス患者と同じ状態になっているのです。
どの患者がコロナウイルスに感染していることを知らずに治療していたケースがたくさんあったのではないか、
10名の専門研修医、数多くの看護師と複数の臨床医が、体調に異変をきたしました。
この状況は非常に恐ろしいです。
医師は皆、たとえ本人が希望しても、たとえ発症した場合でも、検査を受けることが困難です。
わたしたちは繰り返し、ウイルスに晒されています。
装着するべき保護具がありません。
朝着用したN95マスクは、あらゆる患者の診察に必要です。
一日中着用し、外すことはありません。
わたしが今日使ったN95マスクは、先週の金曜日から使っています。
N95マスクがなくなってしまうのではないかと、その心配が頭から離れません。

「刻々と変化する状況に、できる限りの対応を行うべく、屋外には軽症患者の検査用テントが設営された。

しかし、現場は依然として困窮を極めている」


今心配になってきていることは、やってくる患者に重症者が増えているということです。
発症した若い患者の多くは、喫煙者ではありません。
持病の無い、健康な人々です。
どこにでもいる普通の若者です。
30-50歳という年齢で、ここまで病状が悪化することは、通常は考えられません。

「緊急事態管理庁による物資の供給が行われる予定だが、これまでも予定されていたことの多くが実現していないという」

「心配ない」と多くの人が言っています。
状況はコントロールできている、必要なものが揃っている。
この状態が1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と続けば、中国でのように5ヶ月も続いてしまったら、
すでにこの段階で、ここまでひっ迫していることを考えると、明らかに必要なものは足りていません。
こうしてメディアに出て話をすることで、例え処分されても一向にかまいません。
いかに酷い状況かということを、人々に知ってもらいたいのです。
たくさんの死者が出ています。
治療に必要なものがありません。
救急病棟にも、病院全体にもです。
本当に大変な状況です。

ほんとうのような、うそのような、はじめてのような、デジャブのような

2020年03月27日 | ひとりごと
10日に一度の食料品の買い出しに行った。
行き先はコリアンマーケット。アジアン野菜が豊富だし、いつも飲んでる漢方のお茶はここでしか買えない。
店はいつもより空いていたけど、ガラガラというわけでもない。
けれどもお客は全員マスクを着用していたし、使い捨ての薄い手袋をはめていた。
店の入り口では、買い物カートの手すりを除菌してくれる係の人がいた。
店の中はK-ポップの音楽が静かに流れているだけで、お客さんも店員さんもほとんど話すことなく、黙々と買い物や仕事をしていた。
店内に居る時間をできるだけ短くしたかったので、買うべき物のみに集中した。
商品棚はいつもと同じで、売り切れている物は一つも無かった。
成人3人家族が10日間食べるのに必要な野菜と肉と魚とおやつの干し柿、今のところは外出禁止令が出ていないので、こうやって買い物に出られるのはありがたい。
近くにこれまたコリアンのオーガニック専門店に寄って、じゃがいもパウダーとオーガニック小麦で作った麺のインスタントラーメンを手に入れる。
極たまに、「ラーメン食べたい発作」が起こるからだ。
けれどもグルテンを断っているので、いくらオーガニックであっても、じゃがいもパウダーが主体であっても、食べてから一日ぐらいはお腹がすっきりしない。
だから食べるのにはちょっと覚悟が要る。

食べ物というと人間だけじゃなく猫の食べ物調達も難しくなってきた。
お店はまだ開いているけど、オンラインで買う人がほとんどになったから、注文の時点から配達までがものすごく混雑して手に入りにくくなった。
あらかじめお店に注文しておいて、商品を店の外に出しておいてもらい、それを受け取りに行くという方法も始まった。
とにかく人との接触を避けることに全力を注いでいるようだ。
そうやってどんどん隔離が進んでいるから、春の陽気に浮かれる通りには、ジョギングや散歩を楽しむ人や家族が増えてきた。
もちろん2メートル以上の間隔を空けて。
春の花がどんどん咲いてきて、ウキウキする季節がやってきたのに楽しめない。
それで人々は余計に落ち込んでいる。
家の中では小さな言い争いがいつもより増えて、どこかの国などDV被害の増加に伴うセラピストの支援が始まったと聞いている。

オンラインレッスンにも大分慣れてきた。
来週からはほぼ全員を教えることになりそうだけど、夫はまだ休業していて、我が家の収入はかなり深刻な状態が続いている。
来月中旬に1回目の支給(年収80000ドル以下の大人一人につき1200ドル)の小切手が届くらしいので、それまでなんとか持ち堪えなければならない。
来週から気温が12℃前後にまで上がるらしい。
今は家でレッスンをしていないから、生徒たちのために温度調整する必要も無いので、厚着をすれば暖房費を節約できる。

書いているうちに日が経って、今日は猫たちの食料と三大保存野菜(じゃが芋、人参、玉ねぎ)とニンニクを買いに、オーガニックマーケットに行った。
店の中に入るのはもっぱらわたしで、時々咳が出る夫は車で待機。
あんなに大勢のアメリカ人がマスクを、それもかなり本格的なものを着けているのを初めて見た。
もちろん手には使い捨てのビニール手袋。
できるだけ距離を取りながら買い物をしている。
レジ付近には、ここで待てという印の線がビニールテープで引かれていた。
レジの前に立てるのは一人のみで、列に立つ間も2メートルの間隔を空けなければならない。

わたしたちは今、新型ウイルスとの戦いの中に生きている。
こんな時にも店を開き、わたしたちのために働いてくれる従業員の人たちに、心からお礼が言いたくなった。
レジの女性に、「ありがとう、おかげで必要な物が手に入りました」とお礼を言うと、「お互いさま、無事に乗り越えましょうね」と微笑んでくれた。

おまけ・散歩道の風景






スペインはイタリアを、アメリカはスペインを、日本はアメリカを傍観していた。そして…

2020年03月25日 | 日本とわたし
今朝、友人から送られてきた、スペイン在住の医師の方のリポートを紹介します。
先にわたしがぼちぼちと日本語に換えた文章を、その後に英語で書かれた原文を載せさせてもらいました。
その警告文の中で、この方は言います。
イタリアで起こっていたことをスペインは傍観していた。
そしてスペインで起こっていることをアメリカは傍観していたと。
イタリア、スペイン、アメリカ、今や完全なカオスの真っ只中にいます。
そしてわたしには、今は日本が、これらの国々の騒動を傍観しているように思えてなりません。

つい昨日まで、五輪開催にしつこくしがみついていた安倍首相とIOCでしたが、二者のあまりにも現実離れした態度に呆れ果てた参加国や参加選手から、苦言やボイコット宣言が次々に発せられ、とうとう観念して延期の表明をしました。
それまで五輪のために感染者を出さないようになどと、自治体の長らに内密に指令を出していた安倍内閣でしたが、もうその必要も無くなりました。
さすがの悪党政府もこれでやっと、国民の命や暮らしを蔑ろにしていた態度を改め、なんらかの対策を講じるだろうと思っていましたが、いやはやまだまだわたしは甘かったのでした。
次から次へと意味不明の、事によっては腹立たしいにも程があるような対策案を発表し、この内閣にはこの感染問題を担える力も知恵も無いことがはっきりして、暗澹たる気持ちになっています。

これから紹介するスペインのお医者さんの投稿を読んで、気を引き締めてください。
自己防衛と家族を守る。
感染をしない、感染を広げない。
そのためにもとにかく人出の多い所には行かない、近づかない。
今アメリカでたくさんの閉鎖対策が取られていますが、それを先取りして十分に自衛してください。
安倍政府の対策対応はほとんどが遅すぎます。
マスクが不足なら与党の連絡先にガンガン文句を言ってください。
個人事業者の方、芸術家、規制で収入が断たれた方も、商品券なんていらん、十分な補償金を出せと文句を言ってください。
彼らが使うお金は、元はといえばみなさんからの税金です。
それをこういう時にみなさんのために使わないでいつ使うんですか?
どんどん文句を言いましょう。その資格と権利があります。
以下↓が連絡先です。
自民党ご意見フォーム
公明党ご意見フォーム
https://www.komei.or.jp/etc/contact/

では、紹介します。

今日の私の投稿は統計学の話ではありません。
占い師のようですが、私は占い師ではありません。
私は医師です。
私がこれまでに投稿してきたすべてのこと、投稿していないことも含めてここスペインで起こっており、そして今、アメリカで起こっています。
毎朝私は、前日の晩に放送されたレスター・ホルトのNBCニュースを見ています。
そのすべての情報に追加したいと思います。
なぜなら、すでに泥沼状態の中に深くはまっている私たちには、あなたの未来が見えるからです。
私はただ、これらの記事が、より多くの人々に届くことを願っています。
アメリカは今、防護服と換気装置が不足しています。
スペインのように!
ここはスペインです。
ここはヨーロッパです。
我々は、世界で最高の医療システムを持っています、そうでなくても最高と言える医療システムであることは確かです。
なのに今は、それを保持することができません。

では時間を遡ってみましょう。
3週間前(そう、3週間前です!)、スペインの巷の人々は誰も皆、イタリアで起きていることに耳を貸さずに日常生活を送っていたのです。
アメリカはスペインで何が起こっているのか聞こうとしないし、見ようともしない
あなたたちは私たちに追いついています。
スペインよりもアメリカの方が、すでに多くの症例があるのですから。

スペインでは、ICUの部屋は使い果たしました
アメリカも時間の問題です。
亡くなる人は孤独に死んでいきます
ウイルスの拡散の恐れがあるため、家族であってもICUには入室できないからです。
ホテルは今や、仮設病院として寄付されています
5,500床の仮設病院を設置しました
NYCも同じく1000床確保しています
信じてください、(NYC)にはもっと多くのベッドが必要になります
マドリッドの病院で、スペース不足のために、ER室の床に横たわっている人たちの映像があります。( 昨夜のナイトリーニュースでの放送画像) 
それは通常の状況ではありません。
それが起こったのは三日前で、その患者たちはベッドに移しました。
しかし、…こういうことはアメリカで起こります。

スペインでは昨日現在、マドリッドの巨大スケートリンクを遺体安置所として使用しています
葬儀場には、すべての遺体を収容するスペースがありません
誰もが再びそこでスケートをしたいと思うようになるまでには、しばらく時間がかかるでしょう。
アメリカでも同じことが起こるでしょう
まだフロリダのビーチに出ている人を見るたびに、ワシントンDCの美しい桜を見に、混雑した道を散歩をしている人を見るたびに、セントラルパークをジョギングしている人を見るたびに、胸が締め付けられます。
このままでは終わらないでしょう。
私はアメリカの未来を見ているのです。
人々は聞く耳を持ちません。

Today my post will not be about stats. 
I feel like a fortune teller. I am not. I AM a physician. Everything that I have been posting and things that I have not that are happening here in Spain are now happening in the USA. Like every morning, I watch the NBC Nightly News with Lester Holt from the night before. I want to add to all of the information because I CAN see your future since we are deep in the quicksand already. I just wish that with these posts, I could reach more people. 
The STATES is now lacking protective gear and ventilators. JUST LIKE SPAIN!! We are in Spain. We are in Europe. We have one of THE BEST health systems in the world if not, THE.BEST., and here we are, unable to keep up...
Let's go back in time:
Three weeks ago ( YES! 3 weeks ago!) people everywhere on the streets were going about their daily lives without listening to what was happening in Italy. The USA is NOT listening or seeing what is going on in SPAIN. You are on our heels. There are already more cases in the US than in Spain.
We ran out of ICU space. In the States, it is just a matter of time.
Those that pass, die alone. No family members are allowed in the ICUs to accompany for fear of spreading the virus even more. 
Hotels are being donated as temporary hospitals.
We set up a temporary hospital with 5,500 beds. NYC is now doing the same with 1,000 beds. Believe me, they
(NYC) will need more.
There is a video of a hospital in Madrid with people lying on the floor in the ER due to a lack of space. ( portrayed last night on the Nightly News) That is NOT a NORMAL situation here. It happened 3 days ago and they have relocated the patients to beds. But,...it will happen in the STATES!
We are now, as of yesterday, using a huge skating rink in Madrid as a morgue. There is no room for all of the bodies in the funeral homes. It will be a while until anyone will ever want to go skating there again. This will happen in the US!
I CRINGE every time I see people still out on the beaches in Florida, taking crowded walks to see the beautiful cherry blossoms in DC, jogging through Central Park...It really is unbearable. If this keeps up, it will never end. 
I SEE the United States of America's future. AND PEOPLE ARE NOT LISTENING.
Please #STAYHOME and #savealife
Please share

新型コロナウイルスにも春が来た

2020年03月23日 | ひとりごと

桜のぽんちゃんが、ひと月も早く咲き始めてしまった。



毎年4月の中旬ごろに満開を迎えるぽんちゃんがもう8分咲き。
気温の上がり下がりが激しい上に、昨日の夜は零下になった。
きっとびっくりして震え上がったのだろう、花びらではなく、花全体がポタポタと落ちてくる。

新型コロナウイルスの感染問題と戦う政府自治体は、次から次へと対策を練り、そのための要請や命令を出してくる。
先週がその始まりで、人々は見事に混乱の極みにはまり込んでいった。
夏休みでもないのに家の中に大人と子どもがいることに、これほどショックを受けるとは思っていなかったと苦笑いしながら、新しい家庭内システム作りに励んでいる。

うちは夫婦共々個人事業者で、夫は仕事の性質上、今後いつまで休業を続けなければならないのか予想すらできない。
このままだと本当にえらいことになる。

なのでとうとう決心して、まずはわたしがインターネットレッスンを始めることにした。


生徒ごとに使う本が違うので、まずは全員の分の楽譜を手に入れなければならなかったけど、
始めてみるとこれがなかなかおもしろい。


生徒たちはうちに来ている時よりリラックスしていて、おかずを作っている音や、小さな兄弟姉妹がおもちゃで遊んでいる音が聞こえてきたりする。
普段は滅多に会わないお父さんが、突然部屋の中を横切ったりもする。
生徒たちが練習している部屋の雰囲気や、他の家族との関わり方を見ることができるのも楽しい。
だけど、レッスンが終わると、直接ここで教えているよりも何倍も疲れている。
ふむ…どうしてだろう。
先週は全体の3分の1の10人の生徒を教えた。
今週はもう少し増えるだろう。
4月からはほぼ全員を教えることができるだろう。
普段は学校と習い事でいっぱいいっぱいの毎日を送っていた子どもたちが、学校のインターネット授業を受けながらほとんどどこにも行けずに家に居る。
いつもなら練習の時間を見つけるのは至難の技だったけど、この自宅待機の要請が解除されるまでは練習し放題!
といっても、親御さんたちが全員有給の自宅勤務ではないわけで、中には我々同様個人事業主であったり、医者でも診察ができない科の医者であったりする。
ピアノレッスンは、そんな人たちにとってはまず一番にカットするべき出費先だと思うのだけど、
ありがたい事に、しばらく落ち着くまで休止しますと言う人が一人もいないばかりか、何人もの親御さんが、家の中に再び音楽が流れることが嬉しいと言ってくれた。
困難の中からはいつも新しい事へのチャレンジが産声を上げる。
焦らずぼちぼち楽しんでいくつもり。

畑作業も始めた。
毎年遅れがちになる種まきを、今年は少々早過ぎるけどやった。
気温はまだまだ低く夜には零下まで下がってしまう日もあるけど、葉っぱもののアジアン野菜を自給自足できたら、手前味噌と組み合わせて生きていける。

土はミミズさんたちが粛々と耕してくれているので、枯葉やワラを取っ払うだけでよし。


夏を越し、秋を越し、冬を越しても全く姿を見せてくれなかった芽キャベツの芽球が、倒れた茎にいっぱいついていた。


世話を一切しなかったので、巨大な葉っぱだけ採って炒めたりしながら、芽キャベツの収穫はすっかり諦めていた、というより忘れていた。




週末の夕方、ご近所さんたちとちょっとだけパーティ。
もちろん間隔を2メートル以上取り、ハグもエアハグ。手にしたワイングラスを掲げて乾杯。

昼間から家族で散歩している姿がよく見られるようになった。
それでもまだ、こうやって外出できるだけでもありがたいのかもしれない。
子どもたちは家の周りの歩道や玄関までの石畳に、チョークでいっぱい絵を描いている。


まだまだ冷え込む日があるけど、春は確実に近づいている。
去年急に背が伸びたモモちゃんのつぼみも、どんどん色づいてきた。

今回の新型ウイルスとの戦いが始まってから、様々な感情が胸の中で混ざり合い、時には押しつぶされそうになったこともあったけど、
少し落ち着いてきて、というか諦めがついた今、この自粛は自分のためというよりは、自分が加害者にならないための行為なんだと気がついた。
自粛がもたらす経済的な損失は半端ではないのだけれど、最前線で戦い続けてくれている人たちの大変さに比べたら文句など言えない。
前線で戦っておられる人たちが無事なまま、希望の光を見ることができる日が来ることを祈ることしかできないから、せめて自分自身が害を及ぼさないよう心がけたいと思う。

「私の契約相手は国民だ」と言っていた赤木さんの遺書と手記を読んだ、全経産相労働組合副委員長・飯塚盛康さんの思い

2020年03月22日 | 日本とわたし

わたしはまだ、亡くなった赤木さんの手記の全文を読んでいません。
残された遺族の方が公開された遺書と手記の、部分的な言葉をつなぎ合わせながら読みました。
この飯塚さんが書かれた思いを読んで、赤木さんの苦しさ、悲しさ、悔しさ、そして恐れがより一層強く胸に迫ってきて、本当にたまらない気持ちになりました。

この森友疑獄は、安倍首相夫妻の、日頃からの軽率で不謹慎な言動が招いたものです。
おだてられたらすぐに調子に乗って、あちこちの名誉校長や名誉会員になる昭恵夫人は、多分安倍首相にとっては悩みの種だったかもしれません。
けれども、同じく周りにチヤホヤしてくれる人間しか置かない首相本人も、同じ穴の狢です。
野党議員の懸命な調査と追及で、自分が国有財産の私物化に加担したことが明るみになりかけた時に、何を思ってか勢い込んで口走ったこのセリフが全ての発端でした。

『森友学園問題に私や妻が関わっていたら、総理大臣も国会議員も辞める』

安倍夫妻は積極的に関わっていました。
「内閣総理大臣夫人付」の経済産業省官僚・谷査惠子氏が、森友学園前理事長・籠池泰典氏の手紙を受け取った。
その後、財務省へ問い合わせ、その返事を、安倍昭恵夫人に報告した上で、籠池泰典氏にFAXした。
2016年3月15日に、籠池泰典氏が財務省国有財産審理室長・田村嘉啓氏らと面会した時の録音テープの会話の中に、安倍昭恵夫人の名前が出ていた。
財務省近畿財務局に、「安倍晋三記念小学校」設立趣意書とともに、安倍昭恵夫人の支援の根拠として提出した写真(建設予定地で撮影したもの)に、昭恵夫人が籠池夫妻と共ににこやかに写っていた。


検審議決は改ざん当時、理財局長の佐川氏に関し「『指示していない』との本人供述に信用性はない」と指摘。
「文書を改ざんする行為は一般市民感覚からすると、いかなる理由があっても許されない」と批判した。
だったものが、あれよあれよという間に全員不起訴になり、その全員が異例の昇進をしています。
この森友疑獄で安倍夫妻に反省と悔恨を促せなかったから、それが加計疑獄に、そして桜を見る会疑獄へと続いて行ってしまったのだと思います。

では、飯塚さんの許可をいただきましたので、以下↓に紹介させていただきます。

転載はじめ
中央省庁には地方を所管する地方局があり、例えば経済産業省は〇〇経済産業局、国土交通省には〇〇地方整備局、厚生労働省には〇〇厚生局があり、財務省にも〇〇財務局があり、赤木俊夫さんが勤務していた近畿財務局もそのうちの1つです。

基本的に本省は政策立案、地方局はその政策を実行するという役割になっているので、地方局の職員は、補助金の交付決定から補助金額を確定して事業者に支払うなどの実務を担っています。
赤木さんがいた近畿財務局も、国有地払い下げの「実務」を担っていたはずです。

私たち
国家公務員は、補助金や契約など、お金にからむ案件は、会計検査院の受検が一番怖いので、きちんとした書類を揃えるというのは常識です。

赤木さんが文書を改ざんさせられている最中の2017年の4月と6月に、会計検査院の受検が行われていますが、
書類は出すな、文書は保存していないと説明しろと言われたと手記に書いています。

そんな中、
7月に自分以外の人が異動してしまい、関係資料もないと分かった時、自分だけに責任を負わせようとする財務省に対する絶望感と、改ざんしたという罪悪感によって精神を病んだのだろうと思います。

ちなみに、
翌8月には安倍昭恵夫人の秘書だった経産省のノンキャリの谷査恵子氏は、イタリア大使館に一等書記官として赴任しています(怒)。

地方局では総合職、いわゆるキャリアが新規採用されることはなく、全員ノンキャリですが、幹部といわれる局長や部長は、本省からキャリアが送り込まれてきます。

本省からみれば地方局は格下と見られていて、地方局は本省の言うことを聞いておけばいいんだと、本省から送り込まれた幹部のキャリアも思っているので、赤木さんが改ざんに抵抗しても押し切られていく姿は身につまされます。

佐川宣寿局長がなぜ、
文書記録は存在しないと国会で答弁したのか、決裁文書を改ざんしたのか? 
安倍首相が国会で、「妻と自分が関係していたら総理大臣だけでなく、国会議員も辞めますよ」と言ったことが発端だということは、絶対に忘れてはならないことです。

『週刊文春』2020年3月26日号に掲載された赤木さんの遺書と手記を読んでから、ずっと心が沈んでいます。
私自身、関東経済産業局という、赤木さんが働いていた近畿財務局と同じ「管区機関」で働き、ノンキャリの課長補佐という同じ役職だったので、他人事とは思えないからです。

赤木さんがなぜ、改ざんを断ることができなかったのか? 
それは、赤木さんが旧国鉄から採用されたことにあるのではないか、と私は思います。

高校卒業後、当時の国鉄に就職した赤木さんは、国鉄の分割民営化によって、1987年に中国財務局に採用されました。

当時、10万人近い職員が余剰人員とされ、希望者は民間会社や民間鉄道会社や公務員などにあっせんされて就職しましたが、不採用になった人は国鉄清算事業団に行かされました。

財務局に採用された赤木さんは、国鉄清算事業団に行かなくて良かったと喜んだと思います。
そして、赤木さんは、財務局に恩義を感じたのではないでしょうか。
それは畑違いの仕事をしながら、もっと勉強して役に立ちたいと思って、立命館大学法学部の夜間コースに通ったことでも推察されます。

もしかしたら国鉄清算事業団に行ったかもしれない自分を救ってくれた財務局に、恩返しをしようと仕事をしていたに違いありません。
関東経済産業局にも、国鉄や林野庁の就職のあっせんを受けて来た人がいて、同じような思いで仕事をしていた人を私は多く知っています。
ですので、赤木さんも同様だったのではないかと思うのです。

そんな、
恩義のある組織から改ざんを頼まれて、涙を流して抵抗した赤木さんの無念を想像すると、胸が張り裂ける思いです。

財務省は赤木さんを見捨てたのか? 
2017年2月から決裁文書を改竄させられた赤木さんは、7月には異動できると思っていたのに、
関係した人は異動したのに自分は異動できないだけでなく、関係書類まで無くなったことで、精神を病んでしまいます。

なぜ、そんなことができたのか? 
それは、赤木さんが正式な公務員試験を通った人ではない、いわゆる「外様」だったからではないかと思います。
もっとひどい言い方をすれば、国鉄をクビになるところを拾ってやったヤツに全部責任を負わせてしまえと考えたのではないか
財務省、近畿財務局は、赤木さんを見捨てたのです。

赤木さんは、国民のために仕事ができる財務省が好きだったと思いますが、その財務省の官僚は簡単に赤木さんを見捨てて、命まで奪いました

そして、
手記が出た今でも、麻生太郎財務大臣は見捨て続けています

安倍首相は、「改ざんは二度と起きてはいけないこと」と言っていますが、
改ざんは一度たりともやってはいけないことです。
そしてその一回をやったのも、安倍首相が国会で、
「森友学園の国有地の払い下げに妻か自分が関係していたら、総理大臣だけでなく国会議員も辞める」と言ったからです。
あの時、安倍首相が辞めていれば、赤木さんが自ら命を絶つこともなかったのです。
人の命を奪ってまで首相の座にしがみつくことを許し続けている国は、およそまともな民主主義国とは言えません。

今からでも遅くないので、安倍首相は、首相も国会議員も辞めて、昭恵夫人と一緒に赤木さんの墓前で謝ってもらいたい。

佐川理財局長が命令し、美並近畿財務局長が承諾し、黒川次官が不起訴にした
佐川氏は国税庁長官、美並氏は東京国税長、黒川氏は検事長
そして赤木さんは命を奪われた
赤木さんの命を奪っておいて、安倍首相も昭恵夫人も佐川氏も黒川氏らものうのうと暮らしています。
昭恵夫人は、赤木さんが命を奪われた日に、銀座でパーティーに参加していました。
この夫婦に人の血は流れているのでしょうか?

安倍政権が続く限り、まじめに働く多くのノンキャリは、いつ第2の赤木さんになってもおかしくありません。

国家公務員は、赤木さんの言う
「私の契約相手は国民だ」という言葉を、胸に刻んで仕事をしてください。

各省庁にある労働組合は、赤木さんのような人の駆け込み寺になって、職員に違法、不当な仕事をさせないと宣言してください。

(全経済産業省労働組合副委員長・飯塚盛康)