ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない」ガンジーのことば

2015年03月31日 | 日本とわたし
ここ数日、コンピューターのみならず、わたし自身の調子もイマイチな毎日が続いていました。
なんとか復活できそうな感じがしてきたのですが、書きたかった要件が多すぎて…。
そんな今更…という気がしないでもないのですが、遅ればせながらも気になっていることを、書き始めていこうと思います。

さて、報道ステーションでの、古館さんと古賀さんのやりとりについて、いろんな意見が出ていますね。
おふたりそれぞれの立場に立って、最大限想像力を使いながら考えてみました。
そして、結局行き着いた思いというのは、どちらの人も応援していきたいな、というものでした。
古館さんには、現場に残り、番組を続けてもらいたいです。
古賀さんには、また新たな場を作り、発信し続けていってもらいたいです。

最近とくに思うのですが、何々は嫌だ、もうやめよう!などという意見を言うと、即、反対意見を背負った人が現れて、
そんなこと言って責任を取れるのか、やめるにあたっての代替え案を言え、などと食ってかかってくることが多いのですが、

どうしてそんなことをいちいち考えないと、嫌だ、やめよう、わたしは違う、という意思を口にすることができないような世の中になってしまったのでしょう?
嫌なものは嫌なのだし、やめなければならないものはやめなければならないのだし、違うものは違うのです。
物事はかように、簡潔に考えるのが一番良いのだと、この4年間、本当にいろんな人と話をしてきて行き着きました。

どうして、大きな地震や津波、そして噴火が起こる可能性があるようなところで、原発なんてものを動かそうとする?
どうして、住宅の上空(低空)を、爆音のみならず、落下事故の可能性もある巨大な飛行物体が行き来する?
どうして、いったん失うと二度と戻ってはこない素晴らしい自然の恵みを破壊するだけ破壊する?
どうして、汚染水も放射能汚染も、何一つ解決する目処も立たないまま、被災者を蔑ろにしたまま、子どもたちを見殺しにしたまま、何も無かったかのような平気な面ができる?
どうして、自国の利益のために勝手な理屈や嘘を並べてはよその国の町を破壊し人を殺し、憎しみを増長させているような国の言いなりになって、同じような憎しみを受ける国に成り果てる?

今の日本は(日本だけではないけれども)、外から見ていると、異様で気味の悪い状況が、日々色濃くなってきているように思えます。
言論統制、監視、いびりなど、前々からあったことですが、それが顕著に、それも頻繁に起こっています。
こんなことに慣れてはいけません。
聞き流したりしていてもいけません。
そうこうしているうちに、思っているよりもうんと早く、本当に恐ろしい世の中に変わり果ててしまいます。
そうなった時にはもう、何一つ変えることも、抗議することもできなくなってしまいます。
おおげさなことを言っているのではありません。

自分とすべての意見が同じだったり、賛成できることばかりだったりする人なんて、この世には存在しません。
何かしら別の意見や思いを持ち、なおかつ欠点や失敗もし、時にはがっかりさせられることはあっても、
応援すべき人は応援し続けていきたい、支えになれることをしたい、そう思います。
その人が、公共の場で、周りの圧力や嫌がらせにも耐え、自分のできることを精一杯やってくれているのなら尚更、絶対に応援し続けたいです。

古館さん、報道ステーション、古賀さん、岩上さん、IWJ、田中さん、番組のスタッフのみなさん、東京新聞、琉球新聞、マガジン9、リテラ、週刊金曜日、日刊ゲンダイ…まだまだありますが…、
とんでもなく大変な時間と労力を惜しまず、膨大な量の文字起こしをしてくださるKiikoさん、翻訳をしてくださる小林さん、そしていつも読ませていただいているブロガーのみなさん、
本当に本当にありがとうございます!
感謝の気持ちいっぱいに、応援していきたいと思います。


ガンジーのことば

あなたのすることのほとんどは無意味であるが それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは 世界を変えるためではなく
世界によって自分が 変えられないようにするためである



Kiikoさんの怒涛の文字起こしを打ち直させてもらいました。

↓転載はじめ

報道局長「4月以降は絶対に出すな」
【古賀茂明氏・日本外国特派員協会会見】
2015/2/25
  

「人質事件以降のメディア状況について」

日本外国特派員協会 2015年2月25日(水) 

45:20
https://www.youtube.com/watch?v=iQA3y--lnRA&feature=youtu.be&t=45m20s



今井一:
今回、テレビに現在出演しているジャーナリスト、何人かからですね、私の知人、友人からですが、
この声明に賛同して署名をしたいけれども、
そうすると3月の、あるいは3月から4月にかけての番組改正の時に職を失う、ポストを失う、そうすると収入が一気に減ってしまう、
その可能性が強いので署名ができない
という人が3人、私に電話とメールをくださいました。
事はそれだけじゃない、いっぱいあります。
皆さんが非常によくご存知の、日常的にテレビでよく見ている3人から、そういうメールと電話が私のところにあったという事実。
そして、古賀さんは、現実に間もなく、報道ステーションのコメンテーターの仕事を降ろされます。
そのことは、ご本人から聞いてください。


古賀茂明:
さっき私が申し上げたとおり、何が起きているか?というと、
政権はまさに、それをコントロールしようとするんですね。
それは各国の政権も同じだ、と思います。

日本の場合、幾つか特徴があって、ひとつは記者クラブ制度というのがあるんですね。
そして、ほとんどの大手の新聞やテレビ局というのは必ず、各役所あるいは自民党のクラブとか民主党のクラブというような形で、
それぞれの組織ごとに記者クラブというのがあって、そこに所属をしている
こと。
そして、そこに所属をすると、その組織が行う記者会見に参加できる
逆に言うと、その外にいる人はそこから排除になる、そういう仕組みになっています。
従って、そのクラブに居ると大体、周りにその人たちといつもいますから、
どの会社が何をしようとしているかというのが、お互いに皆、かなりの程度、その組織から出てくる発表、公式発表に依存しながらいきます、という仕組みになっています

そうすると結局、現場の記者というのは、そこの記者クラブの中で、ある程度協調的な行動を取っていかないと、
その政府の組織とか、そういうところから、情報を非常に得にくくなる

1社だけ特ダネが書けなかった、というようなことが起きると、そういう仕組みに陥るわけです。
そうすると、そこの現場の記者が、あまり「政府にとって悪いニュースを書きたくなくなる」というのがひとつ。

それから、例えば官邸とか、あるいは自民党のクラブとかで取材している記者から見ると、
自分が所属している会社の新聞とか、あるいはテレビが政権批判をした場合に、
「自分が取材をしにくくなる」ということを心配する
ことがあります。
それで、これはテレビ局に非常に強いんですね。
テレビ局では、自分が書いた記事がそのまま、例えば政治部の記事とか経済部の記事となるということだけじゃなくて、
報道ステーションのニュースになる、23のニュースになる、というんですけれども、
そこが政府に批判的だと、せっかく、たとえば自民党や官邸の官房長官とかから
「せっかくいい情報を教えてやったのになんだ」ということを、日常的に文句を言われるようになる。
そうすると、自分が将来取材をしにくくなるということで、今度は番組に圧力を、今度は下がかけるようになると。
経済部、政治部が、
「そんなことをニュースでやられると、自分たちが取材しにくくなるから、そこまで書かないでくれ」
これが毎日行われているんですよ。

そういう闘いが、日夜、会社の中で行われていると、番組を作る人たちは、もう面倒臭くなっちゃうんですね。
時間との競争で仕事をしています。
もう、1時間以内、2時間以内に、ビデオを作らなくちゃいけない、ナレーションをつけなきゃいけないというときにですね、
政治部とか経済部から、いちいちチェックがきて、
「これをやめろあれをやめろ」あるいは「こういう風に書け」ということが、どんどん圧力としてかかってくる
ので、
それに対応していく時間というのが、ものすごくロスになるので、
そんなことになるんだったら、最初からそういうクレームがこないように書こうと。
それが仕事をスムーズに進めるコツだ、という様なことになります。

もう一つ、今の政権、今の状況で特徴的なのは、
各社のトップが、安倍政権に擦り寄っちゃっているという状況があるんですね。
これは過去と比べると非常に珍しい状況だと思います。

で、トップが安倍政権支持だ、ということが明確になっていると、当然、下の役員クラスとかその人たちはサラリーマンですので、
あんまり安倍政権に逆らわない方が出世できるなという、報道とかそういうのとは違うレベルで、あるいは批判を控えたいという方向になるんです。
現場じゃなくて上の方が

そしてその結果、下の方はどう考えるか?っていうと、
今までは、例えば政権からいろんなクレームが来た時に、「そんなのほっとけ」ということができたんですね、ある程度。
要するに、「自分たちは正しいことを報道すればいいんだ」という、一番当たり前の報道の姿勢というのが取れたんですけど、
それがだんだん、それをやると上から怒られる、ということが起きました

たとえば、私が、「I am not ABE」ということを発言した時に、何が起きたかといったら、
プロデューサーが報道局の政治部長に呼ばれて、吊るし上げられたんですよ。
そんなことを年中やられたら、仕事にならないわけです。
そういうことが起きた。
それは何故かというと、トップが安倍に擦り寄っているから
トップが中立だということが分かっていれば、政権からクレームがきても、
「そんなの言っているのが間違っているだろう、無視すればいい」、それで済むんですけれども、
トップが安倍支持だと、一緒にご飯を食べに行ったりゴルフに行ったりしていて、携帯電話の番号をもらって喜んでいるという、
会長が言った
んですね、実際に。
驚くべきことですけれども、そうなってくると、もう下の方は、闘うといっても闘かえない状況になっている

質問:
追加の質問なんですけれども、古賀さんの決心も、日本において重要な決意だと思いますけれども、
この場において、報道ステーションの方は、どういった立場で幕切れになられたのか?
どういった理由が言われているのかについて、この場で言っていただければ、

古賀:
これは、間違いますといろんな大変なことが起きますので、
これは、怒られるといっても、テレビ朝日から怒られるだけなので、怖くはないですけれども、
正確に言うと、私とテレビ朝日の間で、特に、「年に何回出演してください」とか、契約があるわけではございません。
ですから、テレビ朝日の立場で言えば、
「その時その時でお願いをしているので、別にクビにするとかそういうものではない」ということですけれども、
私が聞いているのはですね、もちろん、来週誰を呼ぶのかというのは、各番組のプロデューサー中心に決めるわけですが、
私の場合はいろいろ忙しいので、3ヶ月ぐらい先まで決めるんですね。
今まで、基本的には、「月一回出てください」というのがベースにあって、
具体的な日程は、適当に3ヶ月先まで決めましょう、ということだったんですけれども、
明確に今のところ、去年から、報道局長は私の出演を嫌がっているという話があった、ということは聞いておりましたけれども、
この間の1月23日の発言以降は、「4月以降は絶対に出すな」という厳命が下っている、という風に。
私は、報道局長に直接言われていないので、直接聞いてみたいなとは思いますけれども、そういうふになってます。
ま、それはもちろん、トップの意向を反映しているものだと、私は理解しております。

なぜ4月からか?というと、3月まで日程が決まっていたんです、私が出演するという。
3月は、6日と27日に出演するという日程ですけれども、
さすがにそれをキャンセルすると、おそらくみなさんから批判が出るだろうということで、
4月以降決まっていなかったので、4月以降出演の禁止だ、ということだと思います。

テレビ朝日の昨日の社長会見では、記者の方から聞いたんですけれども、
私の出演について、「別になにも決まっていることは何もない」というふうに社長はおっしゃったそうですし、
それから、「官邸からは一切圧力を受けているとは承知していない」というふうにあったそうです。

******* ******* *******

「官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんです」古賀茂明氏報ステ終了直後の直撃インタビュー3/27岩上安身氏(文字起こし)

古賀茂明氏最後の報道ステーション終了後、
先日、突然倒れられて、仕事に復帰したばかりの岩上安身さんが、青山墓地で古賀さんを待ち伏せ。
岩上さんの体調がとっても心配だと思いながら、古賀さんのお話が聞きたくて、IWJを見ていました。
待つこと50分以上。
古賀さんを乗せた車がやってきました。
以下文字起こし。

動画はこちら↓
IWJ
【速報】「報道ステーション」終了直後の古賀茂明氏に岩上安身が緊急直撃インタビュー!降板の内幕を衝撃暴露



岩上安身氏直撃インタビュー



岩上:
今日は本当にお疲れ様でした。
長いこと報道ステーションでコメンテーターを勤められて、
最後の回、最終回はどんなお話をされるのかなと、みんな固唾を飲んで見守ってたと思うんですけど、
最初からイエメンのコーナーで、ま、「その前に」と言って、
今回の降板に至った経緯を、短くではありますけれども、お話になった。
お話になったところで、逆にですね、古舘さんに止められましたね、ちょっと驚いたんですけれども。

古賀:
いやぁ、私も驚いたんですけど、
あれは、結局官邸に抗議するというのが、今日の全体の目的なんですけど、

岩上:
古賀さんとしての目的で、報ステとしての目的じゃない

古賀:
もちろん、報ステの目的じゃないんですけど。
古舘さんは、私に対してとにかく平謝りで、「何もできなくてすみません」っておっしゃっていたんで、
私は、「あれぐらいのことは言ってもいいのかな」と思って、普通に言ったつもりなんですけど、
ま、古舘さんとしては立場があるわけですよね。
要するに、テレ朝の上層部に対して、何考えているかわからないけど、
「私もちゃんと言うべきことは言いました」と、ま、いうことなのかな~って思ったんですけど。
今まで随分仲良くしていただいてたので、非常に、ちょっと驚くような話。

岩上:
あ、そうですか、驚かれたんですか?

古賀:
非常に驚きました。
ま、あそこまで言うのかなって思ったので、しょうがないから
「いや、だって、言っていることと全然違うんじゃないですか」っていうことをちょっと言わせて頂いたりして、
ま、ちょっと、自分では不本意だったんですけど、結局それで時間が短くなっちゃうのでね、他のことを話す。
いろいろ準備していたものもあるので、大分気は使ったつもりなんですよ。

そのあとの国会の議論のところでも、「I am not ABE」というのを言わせてもらったんですけれど、
結局ね、なんでそれをやらなきゃいけないのか。
「古賀さん、なんでね、あそこまでやるの?」というふうに思う人も、たくさんいると思うんですけれども、
それは、何にもなくてあんなことをやったら、それはバカですよ、ね、普通に考えれば。
だけど、なぜ僕があれをやらなくてはいけないと思ったかというと、

結局、官邸が私のことを個人的に攻撃してきているんですね、あきらかに。
菅官房長官が官邸で名前は言わない、わざとですよ。
言うと問題にされるからね。
でも誰が聞いてもわかるという言い方で私を批判する
そして「あれは古賀さんのことですか?」ってみんなが聞きに行くと、
また名前は言わないけど、ますます私を特定するような言い方で、
ま、なんて言ったんですかね「とんでもないことを言うやつだ」と。
「俺だったら放送法違反だと言ってやったのにな」と言っているという話を聞いたりしているものですから、

岩上:
菅官房長官が、そういう風におっしゃっているわけですね、「放送法違反だ」と。

古賀:
でも、それはね、大変なことですよね。

岩上:
大変なことです。

古賀:
政府の要人が、「放送法違反だ」と言っているということは、「免許取り消しだってあるよ」という脅しじゃないですか。
でもそれは、複数の記者がいるわけですから、もちろん官房長官なんていう人が、それで、
「まさか漏れるなんてこと思いませんでした」っていうことではないんですよ。

岩上:
それが伝わるという前提でね。

古賀:
つまり脅しですよね。
だから私は、”脅されているから黙る”っていうことをしちゃったら
これはもう、僕は常に不安を持ちながら、いつ殺(や)られるかと思いながらも、
「でも黙っちゃいけない」ということで、もう無理やり自分を追い詰めて

岩上:
抗議されたわけですか

古賀:
それはどうしてかというと、僕が今日の番組で言った通り、最後にガンジーの言葉があるように、
言わないでいたら、どうせここで俺一人が騒いでみたところで、そんなに社会が変わるわけじゃない、世界が変わるわけじゃないと。
「だからもうちょっと大人になれ」というふうに思って言わなくなったら
「知らないうちに、世界はもちろん変わらないんだけど、自分は変えられているんだ」と。

岩上:
「世界によってあなたが変えられてしまうことを気をつけろ」と。
そういう言葉だったんですよね。

古賀:
そうです。
だから、それは本当に、僕がいつも強く思っていることなので、
ということはやっぱり、(僕が)どんどん攻撃されて黙るんじゃなくて、
攻撃されたら逆に、「ちゃんと言いたいことは言わなきゃいけない」
というつもりで、
だから、テレ朝には申し訳なかったですよ、それはね、そういう面もあります。
それをだけど、それを僕がもし事前に相談したら、そこで「出す出さない」の話になって、周りの人はみんな困るんですよ。
あれは、いきなり言ったから、誰の責任にもならないんですよ。
「私は知りませんでした」ってみんな言えるんですから。
だから、

岩上:
もうそれはアドリブですからね。
古賀さん一人のアドリブで言ったことで、テレ朝がやったことじゃないと。

古賀:
やったことじゃないです。
前回の「I am not ABE」の時は、僕は言っちゃったんですね。
だけど、番組スタッフは頑張ってそれを黙認していたんですよ。
だけど後で怒られちゃったんですね。
だから、じゃあ今回、今回もしも言いますと、またなんか言わざるを得ないですよね、向こうの人たちは。
だから、それは「内緒で言おう」というふうに決めて、だからフリップもいろいろ作ってもらったけれども、
「I am not ABE」
これを作れっていうのはちょっと悪いな
、と。

岩上:
「テレ朝には、申し訳ないから自分で持ってきた」とおっしゃっていましたね。

古賀:
だから、あれだけペラペラなんですけど、持ってきたわけですね。
ですから、ま、僕としては、最大限色々と気を使ったつもりだけど、やられた人から見れば突然ですからね、それは怒るのもわかるし、

岩上:
「段取りと違うじゃないか」というふうに思った方もいらっしゃると。

古賀:
そうですよ。
だから、「裏切りだ」とか思う人も当然いるんで、ま、そういう人、報道局長はじめですね、出てきて

岩上:
番組が終わった後

古賀:
そう。
でガンガンガンガン、それで遅れちゃったんです。

岩上:
なるほど。

古賀:
だって言われたら、またこっちも言い返さないといけないじゃないですか。

岩上:
どんなやり取りがあったんですか?

古賀:
いやだからあんなね、「ニュースと直接関係ないことを言っているのはおかしい」と。
それから、「事前に言ってくれなかったのもおかしい」と。
でも、僕がちょっとおかしいなと思うのは、事前に喋ることを打ち合わせなきゃいけないということ自体が変なんですね。

岩上:
そうですね。

古賀:
そもそもは。
でもね、古舘さんも、全部アドリブでやるのは大変だから、だいたい僕が何を言うのかというのは承知しておきたいとか、
というのはわかるから、一応それは応じてきたんですけれども、
でも、それをやると必ず、「いや、これにしたほうがいいんじゃないですか」というニュアンスのことを言われる
岩上さんもあるでしょ?そういうのは。

岩上:
僕はあんまりなかったんですよ。
だから多分、僕の発言は、やっぱり軽視されているといいますか、大したものじゃないんですよ、社会に与える影響は。
やっぱり古賀さんの発言が、影響力があるがゆえに、すごく番組側も慎重になって、
「事前にすり合わせを」とか、そういうことを言ってきたんじゃないですか
ね。

古賀:
いや、ま、だいたいどなたともやっているような話を聞きますけれども、
なんていうかな、それはさておき、要するに「なんでそんなことをするんだ」みたいなことをワーワー言われたので、
後半はもう、私がずーっとしゃべっていました。

岩上:
そうですか。

古賀:
だから、「あなたたちには、そんなちっちゃなことばかり見てほしくないんですよ」と。
「今の日本のマスコミの状況ってなんなんですか」
これ、時間大丈夫なんですか?

岩上:
大丈夫、全然大丈夫!
今ね、待機時間中、3600人見てたんですよ。
今何千人見ているかわからないんですけど。

古賀:
あ、そうなんですか。
それってなに、多いんですかね?

岩上:
多いと思いますよ、最近では。
もうものすごく数が増えちゃいましたから、最近でもこれだけの数っていうのは多いと思います。

古賀:
だから彼らは、
「今日あんなことを言ったってね、そんな、世の中の人は何にもわからない」というふうに言うんですね。
そうじゃなくて、
「そんなことを急に言われたって何もわからないじゃないか」
いや、でも、わからなくてもいいんですよ。
それは時間がかからないとわからないけど、でも一石を投じるということで、
今、日本の報道というのはどうなっているのか?ということを、議論のきっかけにして欲しいし、
で、「それをなんで番組でやるのか。番組を私物化しているんじゃないか」って、なんか言っていました。

岩上:
ほぉ~、

古賀:
だけど、”私物”って、僕は自分の宣伝をしている訳でもなんでもなくて

岩上:
私利私欲でやっているわけじゃないですものね。

古賀:
自分の利益のことを考えたら、こんなこと言わないほうがいい(笑)に決まっている

岩上:
そうですよね、上手に立ち回った方がいいってことですもんね。

古賀:
ええ。
だから「そうじゃないんですよ」と。
それは、みんなで議論してもらわなければいけない
だって、それを官邸とか政府は、もうお金も大量にあるし、それから組織だって
「マスコミをどうやって抑えるか」っていうことをガンガンやっている
わけじゃないですか。
そういうのに戦う人っていうのは、どんどんどんどん数が少なくなっているし、
そういう数少ない人間が戦う場を与えられたら、もう最大限活用せざるを得ないし、
それを活用しないで「ま、ちょっとここはおとなしくしよう」っていうことでやってたら、
結局日本というのは、もうとんでもないことになる
なと、そういう思いでした。

岩上:
今日の話はですね、僕は、全く文脈を無視した話じゃなかった、と思っているんですね。
つまり、戦争の話だったじゃないですか。
そしてそういう、アメリカが背後にある各地の戦争や紛争の、その片棒を、これから日本が担がされることになるんだという、
やっぱり大きな文脈があって、その中で、「これでいいのか?」ということを、異議申し立てをしよう
異議の申し立てを、しかしするためには、時には非常に荒々しく段取りを無視したような言い方をしなければ、
この、普通の人たちのお茶の間に届かない
んだということを、今日身を持って示されたんだと、
僕は、見ていてそういうふうに思いましたけど、いかがでしょうか?

古賀:
そういうふうに言っていただければありがたいです。
もちろん、「なんだあいつキチガイか」というね、キチガイというのは放送禁止用語か、

岩上:
大丈夫ですけど。

古賀:
でも、それも変だと思いますけど、まあね、「あの人はちょっと変だ」という人もたくさんいると思います。
だからね、それは、賛否拮抗したりするかもしれないんだけど、
でもやっぱり、普通の人はまだまだわかっていないと思うんですよ、どんなに危機的な状況になっているか
政権が圧力をかけるっていうのは、これは日常茶飯事ですよ。
もう、僕は官僚をやっていたから、そんなのは何十年も前からあるわけですね。
だけど、それは、普通はアドホックなんですよ。
※アドホック(ad hoc)特定の目的のための」「限定目的の」などといった意味のラテン語の語句
あるいは個人撃なんですよ。
だけど、今行われているのはそうじゃないんですね。
もう、計画的に「どうやって抑えていくのか」というのをやって、そして周りから攻めたり
で、どんどんどんどん転向していくんですよ。
官邸の偉い人とご飯食べて、「審議会の委員にどうだ?」と言われれば、みんな「ありがとうございます」

岩上:
コロコロと、考えが変わっていく

古賀:
「変わらない人の方がほとんどいない」と言っていました。
それは、官邸の中心にいるような人たちが
「みんな、民主党のブレーンだってみんな俺たちの味方だからね」というぐらいの感じで、
ま、彼らから言わせれば、「そうならない人はけしからん」ということになるんですけど、
ある人は、僕らから見ていてそうかなと思うんだけど、
ある人のことを、「アイツだけは変更しなかったんだ、許せないやつだ」って言っている人が、約1名いました。
僕は今、その人に了解を取っていないから、名前は言えませんけど、でも一人いたと。
とんでもない奴。
逆に言えば、他の人はだいたい押さえた

岩上:
その一人っていうのは政治家ですか?それとも、テレビに出ている出演者みたいな。

古賀:
テレビのキャスターです。
だからもう、非常に数少ないと思いますけど、でもまぁそういう人もいると。
でも、そういうふうに組織的に、これは官邸だけじゃなくてもちろん自民党とかね、お金もいっぱいありますよ。
この間、電通の人と話していて言ってたのは、
「自民党にはお金がうなっている」
と。
「そしたら会社としたらどうなるか?それを取りに行くんですよ」と。
当たり前だけど、営業で
もしそれが少しでも取れれば、そこに一番優秀なやつをつけるんです。
だって、どんどんお金が毎年出てくるんだから、そこに優秀なやつをつけないっていう手はないでしょ。
っていうことを言っていました。
だからそうやって、どんどんどんどんなびいて行っちゃうんです。
すみません、ちょっとそろそろ。

岩上:
そうですね、4月2日に、今度改めてお時間を取っていただいて、こんな路上での立ち話じゃなくて、お話を聞かせていただけたらなと思います。
本当に今日はお疲れ様でした。
大変な1日だったと思いますけれども、最後に一言。
これからどうするつもりか?っていうことだけ、ちょっと一言。

古賀:
ある意味、幸か不幸かですね、これで、東京のキー局での出演というのはまず有り得ないですね。
今後、当分有り得ないので。
ということは、逆にいろんなことがやりやすくなったなと思いますので、自由にやらせていただきたい。
その取っ掛かりがですね、フォーラム4という新しい市民キャンペーンを始め、

岩上:
フォーラムフォーっていうのは、4(よん)のことですか?

古賀:
4というのは、「なぜそんなに縁起の悪い数字をつけたんだ?」っていう人も、

岩上:
ここは一応、青山斎場前ですから。

古賀:
って言われるんですけど、それはもう、フォーラム4って入れていただければ、サイトが。
本当になんというか、素人のボランティアで、一生懸命やってもらってなんとか立ち上がったサイトがあるので、そこに是非行って、

岩上:
そこになんか、4人老人がいるとか、そういうことではなくて?

古賀:
(笑)ちがう。

岩上:
全然違う?別の意味があるんですね?

古賀:
それは今度ね、また、放送で解説させていただければと思うんですけど、そういうこともやっていこうかなと思いますんで。

岩上:
待ち受けていた場所が青山斎場というですね、似つかわしいのか何なのかわからないですけど、
(番組を)降ろされた二人がツーショットで、聞き手になって、聞かれる側になってという。

古賀:
でも、降ろされた人っていうのは本当にたくさんいますから、なんかもう死屍累々っていう感じですけど。
でも、それはやっぱりね、

岩上:
死屍累々…(笑)ご愁傷様みたいな。

古賀:
話なんだけど、でもね、降ろされた人は、みんな知っている人ばかりですけど、

岩上:
みんなIWJに出ていただきたいと思いますよ。

古賀:
いや、みんな元気ですよ。

岩上:
そうですか。

古賀:
元気ですよ。
よくわからないけど、元気だと思いますよ。
だから僕も、これで降ろされちゃったからこういうふうになっている、ということは全然無いので、

岩上:
お陀仏じゃないそうです。

古賀:
そうです。

岩上:
そう簡単に成仏しないそうです。

古賀:
そうです。再生します。

岩上:
ゾンビのように再生します。
ということで、本当に、蘇りみたいな感じですけれども、いやいやいや、死んじゃいないぜという、ちょっと力強いところを、

古賀:
はい。

岩上:
わざわざ墓地前から、中継でお伝えしました。
でも本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。

古賀:
大丈夫ですか?体は。

岩上:
ずっとね、心臓の薬ここに持ってるの。

古賀:
あら、ちょっと気をつけてくださいね。

岩上:
気をつけます。
でもね、待っている間ドキドキしてきた。
古賀さんを待っている間にドキドキしてきた。

↑以上、転載おわり


そしてその放送後、菅官房長官が、毎日新聞記者の質問に、こんなことを答えていました。

毎日新聞 記者:
番組の中で、古賀氏が、「官邸からバッシンングを受けていた」と。
「菅官房長官に直接文句を言ってきて欲しい」と、古賀さんが、直接名指しされているんですけれども。


菅官房長官:
全く事実無根であって、言論の自由、表現の自由というのは、これは極めて大事だというふうに思っておりますけれども、
事実に全く反するコメントに、まさに公共の電波を使った行動として、極めて不適切だというふうに思っております。

放送法という法律がありますので、
まず、テレビ局がどのような対応をされるかということを、しばらく見守っていきたいというふうに思います。



そういった経過があった後、ミヤネ屋という番組の中で、それこそ公共の電波を使った個人叩きのような言動があったようです。
その内容も、Kiikoさんが、ご自身の意見も含めて書いてくださっています。
ぜひ、Kiikoさんのブログで、全文を読んでください。
Kiikoさんのコメントのみを、ここに打ち直させてもらいます。

<偏向報道>
ミヤネ屋(3/31)公共の電波を使って一方的に個人攻撃!古賀さんバッシング(動画&文字起こし)

「古賀さんの言う通り僕はやりました」などと、この恐ろしい人が言うはずもなく…、
「事実無根」としか答えられないわけで。
そして最後に、「テレビ局がどのような対応をするか見守っていく」と、
放送法を盾にしてテレ朝に脅しをかけているように、私には聞こえました


そして、3月31日ミヤネ屋。

あの、「原子力発電が全部止まると、日本は江戸時代になる」と、公共の電波を使って言っていたミヤネ
何の裏も取らずに、一方的に、古賀さんが嘘をついていると、公共の電波を使って偏向報道、
というか、事実を捻じ曲げて、くどくどと時間をかけて放送していた


そんなミヤネを見ていて、わたしは、「死の街」の鉢呂元経産省大臣を思い出した。
日本テレビが先頭に立って、古賀さんを、立ち上がれないくらいに突き落とすつもりなんじゃないかと。
メディアが、一人の人をいじめて叩き潰す

ミヤネは、公共の電波を使って、偏った方向からしか物事を判断せず、安倍政権の報道への介入という危機を、ないことにした


さらにもうひとつ、上記の記事中にもありましたが、菅長官のオフレコメモというものが掲載された記事がありましたので、ぜひ読んでください。

菅長官の古賀攻撃オフレコメモ!
事実無根じゃない! 菅官房長官が古賀茂明を攻撃していた「オフレコメモ」を入手

【リテラ】2015年3月31日
http://lite-ra.com/2015/03/post-986.html
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住民に2個の手榴弾を配り、1発は敵に、もう1発は自決にと言う。住民の命より軍事機密。これが軍の正体!

2015年03月26日 | 日本とわたし
日本はもう日付が変わりましたが、今日26日は、米軍が沖縄に上陸した日です。
沖縄の『集団自決』は、言葉に表しきれない悲惨な事件でした。
そしてそれは、『戦争』というものの姿のうちのひとつです。
その地獄としか言いようのない所から生き存えてこられた方々の、はらわたにまで染み込んだ苦しみを、恐怖を、そして悔恨を、書いてくださった記事を紹介します。

軍隊は、人を殺す組織です。
命令をする人は、自分の手を汚しません。
殺し、殺されるのは、命令を受ける組織の末端にいる兵士たちです。
そして、その人殺しのための武器を、必死になって開発し、生産している人たちもいます。
殺られる前に殺る。
だから、いよいよ殺られるかもしれないという時が近づいてくると、恐怖のあまりに、突拍子も無い行動に出ます。
広島と長崎に、そして空襲で模擬として落とされた原爆もまた、当時そのような世にも恐ろしい爆弾の開発に競り合っていたアメリカの、軍の上層部の一部の人間たちの焦りが生み出したものでした。

軍などというものさえ無かったら、
よその国の人を殺してもよいなどという、どうしても正しいと思えない行為が仕事だというような組織さえ無くなったら、
武器も、武器の材料となる原発も、それらの実験も、核物質も、そしてそんなものを作るために使われてしまっている税金も、必要がなくなります。
それだけでも世界中は、うんと生きやすくなると思います。

↓以下、転載はじめ

座間味「集団自決」から70年 迫る米兵、山さまよう
【琉球新報】2015年3月26日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-240922-storytopic-1.html
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海岸線を覆うように連なり、島に近づく米軍艦。
座間味村慶留間の集落近くの防空壕に、祖母、2人の姉と共に隠れていた中村茂さん(85)=当時15歳=は、1945年3月26日朝、海上の異様な光景に息をのんだ。
戦車揚陸艦の前方が開き、中から海上に出た水陸両用戦車が、次々と上陸し始めた。
 
中村さんと家族が山へ避難し、ウンザガーラ横の壕に逃げ込むと、すでに多くの住民がいた。
壕に身を隠したが、米兵がすぐ近くまで迫っていた。
再び山に逃げ込んだが、祖母のウトさん、六つ上の姉・八重子さんを見失った。
中村さんは、三つ上の姉・照子さんや住民らと山をさまよい、山頂のサーバルで横穴を見つけた。
入り口には、首を絞め合った3、4人の死体が横たわり、顔はぱんぱんに腫れていた。
「集団自決」(強制集団死)が起きていた。
「私たちも早く死なないと」。
住民らはふらふらと歩き出し、別の防空壕を見つけた。
 
「ここで死のう」
親たちが、次々に、自分の子を手に掛け始めた
照子さんが、「茂、早く絞めて」と、自分の首を絞めるようせがんだ。
中村さんは言われるまま、姉の首をひもで絞めた。
「嫌だ、怖いと思う余裕もなかった。ただ早く殺して、自分も死にたかった」
 
あまりの苦しさに、照子さんは、自分でひもを外そうとしたが、何度も絞め直した。
照子さんが倒れると、中村さんは、自分の首をひもで絞めた。
意識が遠のく中、まだ生きていた照子さんに、「まだよ、待って」と揺り動かされ、意識を取り戻した。
「これでは死ねない」と、照子さんと共に再び山中に戻り、八重子さんやウトさんと再会した。
 
家族や住民と山中をさまよう中、島北側の崖に行き着いた。
眼下の海には米軍艦。
「生き残ったのは自分たちだけだ。ここが死に場所だ」。
クバの葉をちぎって結び、木の枝にくくって首を掛け、足を滑らせようとした、その時だった。
「待て、待て」という声が聞こえた。
現れた年配の女性が、
「ほかの人も生きている。捕虜になっても殺されない」と教えてくれた。
 
極度に追い詰められた当時の心情を、「米軍に捕まったら男は殺され、女は乱暴される、米軍に捕まる前に死ぬもんだとしか考えていなかった」と振り返る。
 
中村さんは、モデル・知花くららさん(32)の祖父だ。
「孫にはまだ、戦争体験を詳しく話していない。でも生き延びたから、子や孫がいる。捕虜になって初めて思えたことだが生きててよかった」と、かみしめるように言った。
  
◇      ◇
 
45年3月26日、座間味島などに、米軍が上陸した。
座間味では同日、渡嘉敷では28日に、「集団自決」(強制集団死)が発生。
県内の他の地域でも起きた。
70年前の悲劇を思い起こし、体験者が減りゆく中、どのように記憶を継承していくかを考える。



<社説>米軍上陸70年 沖縄戦の教訓全国へ 時代逆戻りは許されない
【琉球新報】2015年3月26日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-240919-storytopic-11.html

70年前のきょう26日、米軍が慶良間諸島に上陸し、沖縄戦は地上戦に突入した。
 
米軍は、4月1日には沖縄本島に上陸し、住民を巻き込んだ日本軍との戦闘が、泥沼化する。
日本軍の組織的な戦闘が終わる6月中旬までに、多くの尊い命が奪われたことを、忘れてはならない。
 
取り返しのつかない多大な犠牲を払った体験から、日本は戦争放棄を誓い、平和国家として歩んできた。
それが今、国のカタチを根底から覆す動きが、加速していることを危惧する。
 
あの時代への逆戻りは許されない。
沖縄戦の教訓を全国に発信し続ける責任が、私たちにはある。

「軍命」明記すべきだ

米軍は、沖縄本島上陸作戦に先立ち、慶良間諸島へ侵攻した。
それと同時に、渡嘉敷村や座間味村などでは、「集団自決」(強制集団死)が起きた。
 
家族や近所の人らが、1カ所に集まり、手りゅう弾を爆発させ、不発で死ねなかった場合はカミソリやロープで、親が子を手に掛けた。
 
このような非人間的な行為を、誰が進んでやるだろうか。
 
そうせざるを得ないよう誘導・強制し、住民を精神的に追い込んだのは、日本軍である。
「米軍に捕まれば惨殺される」「投降は絶対に許さない」などと、住民を脅していたのである。
 
米軍上陸前に、日本軍の命令を受けた兵事主任が、住民に手りゅう弾を1人2個ずつ配布した上で、
敵に遭遇したら、1発は敵に投げ、残りの1発で自決せよ」と訓示している。


いざとなれば「死ね」、という命令にほかならない。
 
日本軍は、軍事機密が漏れることを恐れ、住民の命を軽視していた。
軍隊にとって、それが当然だったのである。
 
「集団自決」での軍命の有無が争われた、大江・岩波裁判では、「集団自決には日本軍が深く関わっていた」と、軍の関与を認定する判決が出ている
 
第3次家永裁判の最高裁判決は、「集団自決」の原因を、「極端な皇民化教育、日本軍の存在とその誘導、守備隊の隊長命令、日本軍の住民への防諜(ぼうちょう)対策など」と認定している。
 
ところが、高校歴史教科書は、「日本軍が強いた」「日本軍によって追い込まれた」との記述にとどまり、「軍命」を明記したものはない
 
歴史を事実に即して書くことは、当然のことである。
「軍命」をしっかり書き込まなければ、戦争の犠牲者は浮かばれない。
ましてや、「集団自決」を殉国美談とすることなど、あってはならない


理想の実現目指せ

日本は、悲惨な戦争体験から、平和の尊さ、戦争の愚かさを、身をもって知った。
その結果手にしたのが、戦争放棄をうたった憲法である。
国は、それを順守する義務がある
 
だが、安倍政権は、「時代にそぐわない内容もある」とし、改憲に突き進んでいる。
 
「積極的平和主義」を掲げる安倍晋三首相の、一連の安全保障政策は、戦前回帰そのものである。
その内実は、国民の描く「平和」とは、大きく乖離(かいり)している
 
核兵器を持つ独裁国家の存在や、軍事的対立、テロの続発など、国際情勢に不安定要素はある。
 
だからといって、日本が、戦争のできる国となっていいはずがない。
日本は戦後、憲法が掲げる理想の実現に向かってきたからこそ、各国からの信頼を得てきた。
 
理想を実現するのが、政治家の役目である。
理想を時代にそぐわないとすることは、政治家失格と言わざるを得ない
国民に犠牲を強いた、戦争の教訓を学ぶべきだ。
 
安倍首相が、自衛隊を「わが軍」としたのも、改憲志向の表れである。
菅義偉官房長官も、「自衛隊は、わが国の防衛を主たる任務としている。このような組織を軍隊と呼ぶのであれば、自衛隊も軍隊の一つということだ」と述べている
 
戦後の歩みを否定する発言であり、許されるものではない。
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もう治らない原発人間のずさん病。再稼働なんて絶対にさせてはいけない!

2015年03月24日 | 日本とわたし
今から4ヶ月前に、後藤政志さんが話してくださっていた『川内原発の工事認可審査について』。

先週の18日に、原子力規制委員会が、九州電力川内原発1号機の、再稼働に必要な『工事計画』を認可しました。
九電は、7月に川内原発1号機を再起動させ、8月に営業運転を再開させようとしているようです。

その『工事計画』の中身を見た後藤さんがおっしゃるには、あまりに杜撰で点検など仕様が無かったと…。
設計の計算、強度計算などを含む、立地段階初期の、計画段階の話と後者の工事認可、保安規定など、膨大な量の物事の審査を、短期間にやってしまっていると。
工事認可の内容は、従来のものはあまり変わってなくて、地震動を変えたからそこだけを修正するというもの。
そしてなにより、その『工事計画書』の主要部分が白抜きで、隠して発表されている。

このいい加減さを、今回こそは、絶対に許してはなりません。
徹底的に追及するよう、あらゆる機関、人に要求しましょう!


↓以下、守田さんからのメールを転載させていただきます。



『川内原発工事認可審査について』2014年11月24日
http://gotomasashi.blogspot.jp/

あまりに杜撰な川内原発工事認可申請(後藤政志さん談)

守田です。

3月18日、原子力規制委員会は、九州電力川内原発1号機の再稼働に必要な「工事計画」を認可しました。
これを受けて九州電力は、1号機の設備の使用前検査を規制委に申請
30日から、規制委員会によって、再稼働の前に必要な設備の検査が始まることとなりました。
九電は、このもとで、7月にも川内原発1号機を再起動させ、8月に営業運転を再開しようとしています

これを食い止めるために、私たちは、できるだけのことをしていく必要がありますが、
その一つとして、この、市民には分かりにくい「工事計画」の中身について、知っておく必要があります。

情報を探したところ、元原子炉設計者の後藤政志さんが、解説をしてくださっていることを知りましたが、
それを聴いて、そもそもの、この「工事計画」が、あまりに杜撰な形で提出されていること、点検などしようがないことが分かりました。
なぜか。
答えは単純で、主要部分が白抜きで、隠して発表されているからです。
唖然としました。

この内容をつかむために、後藤さんの解説をノートテークしたので、ぜひご覧になって欲しいと思います。
こうした内容を、私たち市民サイドが、きちんと把握する努力を続けることが、
作業の曖昧さに少しでもくぎを刺すことになり、安易な再稼働を阻んでいくことにつながります
ぜひ後藤さんの説明に耳を傾けてください。
時間のない方は、文字起こしをお読み下さい!

なお、文字起こしは、主要部分を要約して行っています。
そのため、あくまで文責は守田にあります。
守田がこう聴き取った、という内容であることに留意をしてください。
正確さを期したい方は、ぜひ、後藤さんのお話を直にお聞きいただければと思います。

*****

後藤政志『川内原発工事認可審査について』
2014年11月24日
https://www.youtube.com/watch?v=QcOy_-jcJbM

川内原発は、新規制基準に、一番最初に通った。
現在、工事認可審査を行っている。
主として問題となるのは、そもそもどういう基準で満足するか、という根幹だ。
ところが、それをすっとばしてしまって、工事認可を行っている

例えば、地震動について設定するのが立地段階、最初の話だ。
こういう地震動で計算すればいいと決めたら、それを具体的にやってみて、耐震設定上、持つか持たないかというのが工事認可になる。
技術屋の方でいうと、いわゆる設計の計算、強度計算など、そういうものが含まれている。
量的に言うと、立地段階の初期の、計画段階の話と後者の工事認可、これに保安規定も入るが、これは膨大な量がある
それを審査をしているわけだが、その過程をみていると、ものすごい量のものを短期間にやっている
かなり無理をしながらやっている

今回、川内原発の件で鹿児島まで行ったのは、現地で、川内原発に対してGOをかけるという話があったので、
技術的な側面から、それは違うのではないか、という意見を表明するためだった。
原子力市民委員会の立場で行って、4名で行って記者会見をした。
私の方からは、とくに原発の安全性の根幹の問題を指摘した。

工事認可の内容は、耐震が主になっている。
従来のものはあまり変わってなくて、地震動を変えたから、そこだけを修正するとなっている。
あとは過酷事故関係となっている。
私が一番言いたかったのは、入り口で見てびっくりしたことだ。
膨大な、全部で万のページになるものだが、そのうちの数千ページをみた
プラントの配置関係を全部伏せて、白抜きになっている
どこに何があるか分からない状態になっている。
耐震強度を計算する時に、耐震の解析モデルがあるが、それの高さ方向の値が、すべて白抜きになっている

もっとすごいのは強度計算について、例えばあるものに力がかかって、それで計算をして発生する応力、計算上出てくる力に材料が耐えられるかなどをチェックする
ところがその途中部分も白抜きになっている
大量にそれがなっている
ひどいものになると、何の計算書か分からない
その中で、構造についても伏せているものもある

以前から工事認可で伏字はあったが、こんなにひどいものは初めてみた
論外だ。
はっきりいって、読む気がしなくなった、ばからしくて
その時に特に感じたのは、これを規制委員会はどう考えているのかだ。

規制委員会の立場では、一つは、テロ被害などに対して、セキュリティの面で伏せるということだろう。
もう一つに、企業秘密である場合もある。

しかし、どう考えても、大半はセキュリティに関係ない
企業秘密といったときに、例えば、水素を処理する装置がある。
この性能や構造が、企業秘密だからださないとなっている。
しかしこの装置は、万が一、炉心が溶融するような事故になると、水素が大量に出る。
それをどうやって処理するのか。
私は処理できるというのが怪しいと思っているが、そういうものの性能を伏せるというのは、理解できない。

安全を担保する部分が伏せられているのは、説明を放棄していることだ。
しかも、説明されても、疑わしいところがいっぱいあるのが原発なのだ。
これが、福島の事故でもはっきりわかったことだ。

耐震の話にいくと、昔は、地震動は、せいぜい200ガルとか、せいぜい200と数10ガルだった。
それが、400とか500ガルとかになった。
大きな地震があったので、活断層など見直したら大きくなった
それを今回、さらに見直したら、620ガルぐらいになった。

これを強度計算で示すが、技術的に難しいのは、地震には揺れの違いがある
ゆっくりか早いか。
周期がある。
構造物の方は固有周期があり、揺れやすい周期がある。
配管が細かくサポートされていると、細かく揺れる
広いとゆっくり揺れるが、揺れが大きくなる
地震動が来て、ものの周期と一致すると共振状態になって、非常に大きな揺れになる

強度計算で大事なのは、この共振状態
共振になった時にどうするか。
材料の中には、構造も含めて、減衰除数というのがある。
振動を弱める特性で、それをどう位置づけるかによって、振動が大きくもなるし小さくもなる
そのデータの作り方の問題がある

また、非常に長周期の地震が来た時に大丈夫か
これは、高層ビルなどでも問題になっている。
普通の構造物は、1秒かそれ以下の細かい揺れになるが、高層ビルでは5、6秒とか長いものがある
原発の中でも、一部そういうところがある
ここには長周期が関係してくる

川内原発についての耐震設計について、私の提案は、
地震動設定を変更したのなら、変更の前後の全データを示すべきだ、ということだ。
地震動を変える前は、こういう応力でこうだった。
変えたらこうなった。
それで、許容値を全部並べる
それで、その計算の内容について、過去とやり方を変えたら、その根拠を示すこと。
当然だが、それを全部分かる形で、一覧にして示すべきだ。

膨大な計算書の中を読め、というのは無理がある。
耐震上、問題になり議論になるところはきちんと抽出し、見える形にして説明すべきだ。
最低限、それぐらいのことをするべきだ。

高浜原発でも、パブリックコメントを求めると言っているが、今のようなやり方ではまったく意味がない
むしろあれでは、人に説明して分かってもらおうと言う姿勢にまったくなっていない
大変失礼だ。
これでは、信頼関係はまったく失われてしまう。

そもそも、福島原発事故で、電力会社や原子力保安院への信頼は地に落ちた
それではまずいということで、規制委員会をつくってやっているはずだ。
それなら、私たちに納得いくような説明をするのが、最低限必要だ。
耐震設定における結果を、分かりやすく表明することを、最低限やるべきだ。
技術的な話は、こういうものが示されて以降の話だ。

終わり
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守田敏也 MORITA Toshiya
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コメント

やっぱり最後は自分

2015年03月24日 | 家族とわたし
おとといの日曜日から、新たにひとり、同居人が増えました。
夫の姉です。
彼女の家族は3人、夫と娘がいます。
夫のエリックが主夫をして、アードリィが収入を得る仕事をして、家計を支えていました。
けれども4年前に、事情があって、彼女は会社を辞めました。
なので、彼女が失業するということは、収入が途絶える、ということになります。
蓄えがあったので、それで食いつなぎながら、就職活動をしていました。
何度も何度も面接を受け、時には内定ギリギリのところまでいったりしましたが叶わず、大変なストレスを抱えながらの数年でした。
夫の姉といっても、わたしよりは6年年下の52才。
失業するまでに積んできたキャリアもあります。
そしてたくさんのことを学んできた人でもあるので、どんな仕事でも良い、というふうには思えなかったのです。
収入の希望額もだから、すごく高いところを目指していました。
はっきり言って、日本ならきっと、そりゃいくらなんでも無謀だろうが…と誰もが思うようなものでしたが、
アメリカの社会では可能なことなのだと、彼女が身をもって証明してくれたのを間近に見て、なんだかしみじみと感動してしまいました。
自分を信じること、希望を捨てないこと、いつかきっと叶うと念じて諦めないこと。
本当に、よくここまで、ギリギリのギリギリまで頑張れたものだと思います。

ただやはり、持ち家のある地域には仕事が無く、近郊の大都市フィラデルフィアにも見つからず、だから彼女は観念して、ここニューヨーク近辺の会社を当たっていました。
就職が決まった会社は、うちから車で30分ぐらいの所にあります。
なので月曜日から金曜日までの5日間だけ単身赴任、ということになりました。
その滞在先がうち、というわけです。
二階の、夫が診療に使う予定の部屋を、彼女に使ってもらうことにしました。
家にある物をあれこれ寄せ集めただけですが、彼女はとても喜んでくれました。
わたしたちも、これまで気になりながら、ついつい物置のように使ってしまっていた部屋だったので、きちんと片付けができてスッキリしました。

実に4年ぶりの、フル出勤が始まりました。
さらに、土地勘も無いニュージャージー州の、全国でも運転が荒いことで有名な高速道路を運転して行かなければなりません。
今日で2日目。ひとまず無事に終わりました。
彼女は、ピーナッツと大豆(豆類)にとても激しいアレルギーを持っているので、夕飯の食材には注意しなければなりません。
彼女と夫、そしてわたしの3人で、その日その日の状況を連絡し合い、誰がどんな段取りで夕飯を担当するか決めることにしました。

夕飯後に、ゆったりぼんやりテレビを観るのが日課だった夫ですが、今は特に始まったばかりの彼女の睡眠を邪魔したくないからと、とりあえず自粛中。
寝る前に入っていたお風呂もタイミングが合わず、ひとまず自粛中。
さて、このお話の展開はいかなることになるのやら…。

売りに出したくない持ち家、そして娘ちゃんが通っている学校近くに借りているアパート、そして会社と、3つの拠点をどう繋ぐか。
たくさんのことが決まらないままではありますが、今はとにかく仕事に慣れること、軌道に乗せることが一番大事です。
彼女の再スタートを、しっかり応援したいと思います。
コメント (2)

「ゼネコンは、原発を作っては儲け、事故が起きたらまた儲け、どんな事があっても儲けるところ」小出氏

2015年03月22日 | 日本とわたし
先日、福島第一原発でメルトダウンした燃料が、原子炉の中に見あたらず、
ほとんどの燃料が原子炉の底を突き抜け、格納容器に落下している可能性が高まったという報道がありました。
事故から4年も経った今になって…。
廃炉作業に入るには、溶け落ちた核燃料がどこにあるかを突き止め、それを取り出す必要があるのですが…。
格納容器に落下してからどうなったのでしょうか?
どうなっていくのでしょうか?
とんでもなく高い放射線量に阻まれたまま、また年月が経つだけなのでしょうか?
その間にも、汚染はどのように拡大していくのでしょうか?
こんな、なにもわからないままのとんでもない物を始末するために、これからいったいどれほど長い間、どれほど大勢の人たちが、犠牲にならなければならないのでしょうか?
特別に恵まれた生活環境と待遇、そしてその方々の生涯補償を約束するような法律の制定を急がせないといけません。

その報道の中にあった『ミュー粒子』というものについて、話してくださった小出氏のインタビューを、Kiikoさんが文字起こししてくださっていました。
関連記事とともに、ここに転載させていただきます。

↓以下、転載はじめ

<2.廃炉への道>「今更『ミュー粒子でどこにあるか?』なんて、そんな議論をしている暇すら本当は無いのです」 小出裕章氏3/13報道するラジオ(文字起こし)参考あり

東日本大震災4年~福島と原発のいま
【報道するラジオ】2015年3月13日金曜日
https://youtu.be/5GXzqghUwIY?t=10m56s
10:56~

廃炉への道

水野:
そして最終的には、もちろん廃炉を完成させなければいけないんですけど、その廃炉への道ですね。
福島第一原発でメルトダウンした燃料、溶融燃料がまだどこにあるか、わかっていないんですよね?

小出:
わかりません。

水野:
それさえわかっていないんですよね。
で、その場所を知る方法に、今言われているのが、「ミュー粒子」っていうものを使うという案が上がっているそうです。
この「ミュー粒子」って、なんなんですか?

小出:
放射線の一つで、大変透過性の高い放射線の一種なのです。
それが、ま、宇宙から降り注いでいますし、ごく特殊な加速器を使うと、そういうものも作り出すことができるのですが、
それを福島第一原子力発電所の原子炉建屋に照射する、
あるいは宇宙から降ってくるミュー粒子を利用して、それがどのように原子炉建屋の中を突き抜けてくるか?ということを調べることによって、
「どこに溶け落ちた炉心があるかを知ることができるかもしれない」、という話があるのです。

水野:
小出先生は、これでわかると、場所を突き止められるとお思いになります?

小出:
ダメだと思います。

水野:
ダメですか。

小出:
はい。
そんなことをやっているよりは、もっともっと、私たちは迅速に対処しなければいけませんし、
「何年後かに分かればいい」という話ではなくて、
まずはもう、汚染が外に出ないように、もう、何よりも早くどんどん工事、
というか、わたし自身は「閉じ込めるしかない」と思っているのですが、
1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故の時にやったような、「石棺」というものをまずは作る。
チェルノブイリ原子力発電所の場合は、地上だけで済んだのですけれども、
福島の場合には、原子炉建屋が地下でもう、ボロボロにひび割れてしまっていて、
地下水が汚染水と一体化してしまっているという状況ですので、
地下にも石棺を作らなければ、

水野:
地下にも石棺って、出来るんですか?

小出:
はい、もう私は、水野さんに聞いていただいて、前の「たねまきジャーナル」の時代にですね、
2011年5月の段階から、それを私は、みなさんにお伝えしてきました。
「地下に遮水壁をめぐらして、地下水と接触しないようにしなければいけない」
「すぐにでもやるべきだ」と、私はあの時に発言をしたのですが、
もうすでに4年も経ってしまっていて、「あまりにも遅い」と。
国や東京電力のやっていることが、思います。

今更「ミュー粒子でどこにあるか?」なんて、そんな議論をしている暇すら、本当は無いのです。
どんどん、地下の石棺、私が遮水壁と呼んだようなものを、早急に作らなければいけないと私は思います。

水野:
結局今、地下水がどんどん汚染されて、海へ流れているわけですもんね。

小出:
そうです。

平野:
凍土壁というのを、遮水壁として、国とか東電はやろうとしている。
これはま、初めから「あんまり効果はない」と言われていたんですけれども、
特に、全然成果が上がっていないみたいですね。

小出:
「出来ない」のです。

平野:
はぁ~

小出:
私よりは、平野さん含めて、報道の現場にいる方の方がご存じかもしれませんが、
凍土壁というのは、言ってみれば、「やったことがある技術」なのです。
トンネルなんかを掘削したりしているときに、どこかで地下水が噴き出してきたら、その場所だけ凍らせて、トンネルを先に掘り進めようというための技術です。
ですから、やったことがないわけではないのですが、
福島第一原子力発電所で作る凍土壁というのは、深さ30m、長さ1.4km、というような氷の壁を作ると言っているわけで、
そんなことは人類全く経験がありませんし、それをずーっと、何年何十年と維持できるのか?といえば、
冷やしている冷媒が途切れてしまえば、氷が溶けてしまって壁がなくなってしまうわけであって、
そんなものが維持できるはずがないのです。
結局は、その周りに、恒久的な壁を作るしかなくなります。

ただ、ゼネコンから見ると、「大変うまいやり方だな」と、私は思います。
凍土壁を作るために、何百億円という金をゼネコンが儲けるわけで、
結局、「凍土壁ではダメでした」「また、次の恒久的な壁を作ります」と言えば、
また、何百億円何千億円の金を、ゼネコンがせしめる
ということになるわけです。
ゼネコンというところは、原子力発電所を作るときに儲けて、また事故が起きれば儲けてと、
どんなことがあっても儲けることができるという、そんなところなんだなと思います。


水野:
小出さんは、「石棺をできるだけ早く作るべきだ」とおっしゃいますけど、
今言われているのは、実際にはメルトダウンした、溶け出した燃料を取り出すのは、
格納容器の横の部分ですね、側面に穴を開けて、そして溶融した燃料を取り出す
これを検討していると聞きます。
このやり方はいかがですか?

小出:
もともと、国と東京電力は、「上から取り出す」と言っていたんです。
圧力容器という鋼鉄製の圧力釜自身はもう底が抜けてしまって、溶け落ちた炉心はさらに下に落ちているわけです。
どこか?というと、格納容器というもう一つ大きい容器の底に落ちた、のです。
格納容器というのは、放射能を閉じ込めるための最後の防壁として設計された容器ですので、
もちろん水も漏らさなければ空気も漏らさない、放射能だって当然漏らさないという筈の容器だったのですが、
その容器がもうボロボロになってしまっていて、地下水でもなんでもそこに入ってきたり、あるいは、今圧力容器の中に水を意図的に入れているわけですが、
それが格納容器に流れ落ちて、それがまた原子炉建屋の中に流れ出ていってしまっているというように、
もう格納容器もボロボロに壊れているのです。

で、国や東京電力の工程表によると、
「格納容器の中に水を満水にする」と言ってるわけですけれども、
そんなこと自身がまずはできません

水野:
出来ないんですね。

小出:
はい。
ですから、

水野:
でも、この水っていうのは、放射能を遮断する。

小出:
そうです。

水野:
効果があるので、本当は水を入れてから、水の中に沈没させるような形にしてから、溶融燃料を取り出したいわけですよね。

小出:
はい。
上の方向に取り出したい、と言っていたんですけども、

水野:
それがもう出来ない。

小出:
それができないので、横方向からやろうか、
あるいは私の友人たちは、「地下からやればできるんではないか」というような話もしています。

水野:
どうなんですか?

小出:
私は、多分出来ないと思います。

水野:
出来ないと。

小出:
はい。
国や東京電力の工程表によると、溶け落ちた炉心は、圧力容器という鋼鉄製の圧力釜の底を抜いて下に落ちた。
で、格納容器の床に落ちたわけですけれども、
圧力容器の真下に、饅頭のように堆積しているという、そういう想像をしているのです。
そんなことは決してありません

もう、猛烈なドラスティックな事故が進行したわけで、
溶け落ちた炉心はもう、格納容器の床に饅頭のように堆積しているのではなくて、
もうそこらじゅうに飛び散ってしまっていると私は思います。

ですから、上から取り出そうにしても、もうそこらじゅうに飛び散ってしまっていて、
上から見えるところというのは、ほんのわずかなところしか見えませんから、まず上には取り出せません。

横からやったとして、何がしかの物を取ったとしても、取りきれないものは山ほど残ってしまいます。

「取る」という作業のために、膨大な被曝をしなければいけなくなるわけですし、
そんなことをやって、仮に50%取ったとしても、50%は取れないで残ってしまうわけですから、
初めから、私はそんな作業は諦めるべきだし、すぐにでも石棺化ということに行くべきだ、と私は思います。

水野:
どうして石棺説の方に動かないんでしょう?

平野:
ねぇ。
取り出すと言っても、何か僕らのイメージでは、機械で取り出すみたいなイメージですけど、そんな物は無いわけですね、

小出:
もちろん、こんな経験をしたことはないのです。
1979年に、米国のスリーマイル島というところで事故が起きて、炉心が溶けたことがあったのですが、
その時は、「原子炉圧力容器の底は抜けなかった」のです。
ですから、溶けた炉心は、原子炉圧力容器という鋼鉄製の圧力釜の底に、饅頭のようにそれこそ溜まっていたわけで、
だから上から、圧力容器の中に水を満たしてですね、上の方から、饅頭のように固まっている奴を取り出したんですけれども、

すでにもう、その圧力容器すらが、底が抜けてしまって、さらに下に落ちているわけで、
仮に格納容器を全部水没出来たとしても、上の方から見ると30m、40mも下に溜まっているものを、上から掴み出さなければいけない。
という、かつてやったこともないことをやらなければならない

そして、わたし先ほど聞いていただいたように、
上から覗いて見えるようなところに、饅頭のように溜まってるなんていうことが元々無いのです。
そんな馬鹿げたことを考えるよりは、一刻も早く封印する、という作業に入ったほうがいいと私は思います。


ーつづく

ー参考ー

福島第1原発で「ミュー粒子」使用し、溶けた核燃料調査始まる
FNNLocal 福島 2015/02/12



こちら、茨城県の東海第二原発。
「ミュー粒子」というものを使って撮影されました。
レントゲンの写真のように、建物の内部が一部透けていて、
こちら(右の黒い部分)は柱、そして梁(柱から横に伸びる黒い部分)、青く見えているのは「燃料」です。

茨城県つくば市の、高エネルギー加速器研究機構が、撮影に成功しました。
福島第一原発でも、この技術を使い、溶け落ちた燃料の分布を探る調査が始まりました。


福島第1原発1号機の北側と西側に設置された、2台のコンテナ。





この中にそれぞれ、ミュー粒子を計測する装置が入っています。



ミュー粒子は、宇宙線が大気と衝突して発生するもので、物質を通過する性質を持ってい­ます。



しかし、ウランなどに衝突すると方向が変わるため、
ミュー粒子の動きを調べることで、­燃料が原子炉内でどう溶け落ちているか把握できるのです。




30~50cmほどの大きさでも計測できるといい、
溶けた燃料の状態がわかれば、取り­出し作業に向けた大きな材料になるということです。

12日、東京電力は、会見で、



「10cm厚の遮蔽(しゃへい)体の中に、測定器が入ってい­るのですが、
ま、その中の温度の状況が、その管理範囲内にあることを確認をして、それから測定を始­めるというふうに聞いています」


溶けた燃料の取り出しは、廃炉にあたって極めて重要ですが、一方で、これまでに例のない­、未知の作業となります。
東京電力では、3月末までに調査結果をまとめ、取り出し方法の検討を始めたいとしてい­ます。




小出氏が話しておられた通り、というか、もう随分前から、素人の我々でさえ知っていたことでしたが、
「原子炉に核燃料無し」という報道が流れました。
でもこれ、全国的に、大きく報道されたのでしょうか?

取り出し方法の検討って…そんな馬鹿げたことをと、東電や政府関係者の周りでは誰も口にしないのでしょうか?
4年も経っていてこの有様とは…ここまで能天気な無能人間ばかりが、事故原発の収拾に携わっていていいのでしょうか?

↓以下、転載はじめ

<福島第一原発>1号機の原子炉に核燃料なし

透視調査で「原子炉に核燃料なし」 福島第一原発
【NHK福島】3月19日 20時58分

http://www.dailymotion.com/video/x2jz024_福島原発1号機原子炉に-核燃料なし-素粒子ミューオンで透視調査_news



東京電力福島第一原発の廃炉作業にとって、重要な調査結果が発表されました。
先月から行われていた、溶け落ちた核燃料を探す調査で、
1号機の原子炉の中に核燃料が見あたらないことがわかりました。

ほとんどの核燃料が原子炉の底を突き抜け、格納容器に落下している可能性が強まり
廃炉の厳しい現実を改めて示す結果となっています。




福島第一原発の事故では、三つの原子炉にメルトダウンが起き、
廃炉を進めるためには、溶け落ちた核燃料がどこにあるかを突き止め、取り出す必要があります。

しかし、現場は極めて高い放射線量に阻まれ、4年経った今も、燃料がどこにあるのかわかっておらず
東京電力などが様々方法を使って、場所を特定する作業を進めています。

このうち、高エネルギー加速器研究機構などのグループは、先月から、
様々な物質を通り抜ける性質がある、「ミューオン」と呼ばれる素粒子を捉える特殊な装置を1号機に設置して、
レントゲン検査のように原子炉建屋を透視し、調査を進めてきました。




その結果、使用済み燃料プールにある核燃料は確認できましたが、原子炉の中には核燃料が見当たらないことがわかりました。

建屋の構造などがわかるCGと合成した画像です。




黒い背景の中央に、白い円筒状に写っているのが格納容器。
その中に、うっすらとカプセルのように見えるのが原子炉です。
核燃料があれば、その部分が黒っぽく写ります。

格納容器右側の燃料プールは、核燃料があるため黒く写っていますが、
原子炉やその周辺は白いままで、中に核燃料がないということを示しているといいます。




1号機では、コンピューターによる趣味レーションでも、
ほとんどの核燃料が原子炉の底を突き抜け、その外側にある格納容器に溶け落ちている可能性が高い、とみられており、
今回の調査結果でも、その推定を裏付けた形になりました。
原子炉から溶け落ちた核燃料が多いほど、取り出しが難しくなるだけに、廃炉の厳しい現実を、改めて示す形になっています。

今回の結果について、調査を行った高エネルギー加速器研究機構の高崎史彦名誉教授は、次のように話しています。




「建物の外から見てですね、建物の中が綺麗に、ま、キレイかどうかはあれですけど、
きちんと見えたというのはですね、それはそれなりの意味のあることだと思います。
溶け落ちて圧力容器の底まで落ちちゃったと。
今後の廃炉の作業の助けになればな、と思ってますけど」


なにを呑気なことを言っているのか…と思うのはわたしだけでしょうか…。

さらに、

<福島第一原発>2号機の原子炉にも核燃料なし

福島、2号機も炉心溶融を確認 名古屋大、ミュー粒子使い
【47News】2015年3月20日

名古屋大は20日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して、東京電力福島第1原発2号機を調べた結果、
原子炉内の核燃料が少なくなっており、炉心溶融が裏付けられた、と発表した。

東電は19日、ミュー粒子を使って、1号機で燃料がほぼ全量溶け落ちたことを確認したと発表したが、2号機での確認は初めて。

名古屋大は、ミュー粒子を観測できる特殊なフィルムを使い、原子炉圧力容器の周辺を透視。
2号機と、炉心溶融していない5号機を比較した。

2号機と5号機で、2014年4~7月に計5回観測したところ、5号機に比べ、2号機の燃料が少ないことが確認された。
【共同通信】


↑以上、転載おわり


そしてもう一件、kiikoさんが、凍土遮水壁の現場の様子(FNNLocal・2月18日報道)を文字起こししてくださったので、それを紹介させていただきます。

↓以下、転載はじめ

福島第1原発 汚染水対策の鍵「凍土遮水壁」の最新建設現場公開

福島第一原発です。


東京電力が、汚染水対策の柱に据えるのが、福島第1原発の1号機から4号機の周りを氷の­壁で囲い、地下水の流入を抑える「凍土遮水壁」です。



18日は、その最新の建設現場が公開­されました。



記者:
こちらが4号機脇の、一番工事が進んでいる凍結管になります。
この下にあるのが凍結管になるんですが、この下に凍土壁ができることになります。




公開された、凍土遮水壁の建設現場。
着工からおよそ8カ月で、建屋の山側部分は、凍結管の設置も、6割以上進んでいます




1号機から4号機の周りを囲うように地盤を凍らせる、凍土遮水壁。


完成すれば、建屋に1日300トン流れ込む地下水を遮断し、新たな汚染水の発生を大幅­に抑制できるとされています。

建屋を見下ろす、高さ30メートルの高台。



ここに設置されたのは、冷凍機などが並ぶ凍結プラントで、


-30度に冷やした冷却液を­、建屋周辺の配管へと送ります。



記者:
こちらが、凍土壁に欠かせない冷却液を作る冷凍機です。
この場所から冷却液がパイプを通って、建屋の周りにある凍結館へと流れていきます。




凍結プラントも完成し、東京電力では、3月中に、一部で凍結を始める計画でした。



しかし、相次ぐ作業員の死亡事故を受けた安全点検で、作業が2週間中断したことから、­工程の見直しを迫られています

東京電力は、会見で、



「今、詳細な日程を、今詰めている状況です。
現時点では、まだ、3月中には開始し­たいということで」

汚染水対策の鍵を握る、凍土遮水壁。
東京電力では、準備が整い次第、山側の凍結しにくい部分から先行して、凍結を始める計­画です。


↑以上、転載おわり
コメント

初めての床貼り

2015年03月20日 | お家狂想曲
この家は、探し当てた時からずっと大好きな家なのですが、見るのもいやなぐらいにバッチイところがありました。
それは地下室と、一階と二階の床なのでした。
特に一階はもう、ずいぶん長い間使われていなかったからか、埃と油に覆われて、ねっとりと汚れていました。
大きな買い物をした後だったので、もちろん余分なお金も無く、けれどもとにかく床だけはなんとかしようと、業者さんにお願いして元々の床板をきれいにしてもらいました。
台所と一階二階のトイレはリノリウムの床だったのでそのまま残り、どの部屋も入るたびに憂鬱になるので、できるだけ無視することにしました。
ところが、二階の浴室がきれいになってからというもの、一階の、それこそ生徒や生徒の親御さんが頻繁に使う浴室が、今だに悲惨なままであるのが妙~に気になって、
5年間、無い知恵を絞り絞り考えてきたアイディアを、うまくいくかどうかわからないけれども、やってみようかという気になりました。

で、買ってきたのが、一枚60円の薄いリノリウムの板です。
金曜日の今日は、前々から、また大雪になる?!という予報が出ていたので、当然スノーデーでレッスンはお休み。
ということで、お天気がくれた休日を有意義に過ごそうではないかと、いっちょ試してみることにしました。

プランは超~シンプル。
古いのをベリベリ剥がし、新しいのを貼り付ける。
おいおい、そんな乱暴な…と呆れておられる方もいらっしゃると思います。
現に、大工さんなどに尋ねると、こんな小さな部屋でも40万ぐらいかかるよ、と言われたので、そういう工程が必要なことも承知しているのですが、
とりあえず、希望的には、あと数年(ここがかなり微妙…)もすると、台所と同時に浴室も改装しようと思っているので、
まあそれまでなんとか無事にもってくれれば万々歳、という感じの床貼りなのです。

お、時間まで予報通りに、細かい雪がじゃんじゃん降り始めました。


植えるつもりだった花、ぶら下げるつもりだった観葉植物を、とりあえず部屋の中に避難させ、


作業開始!剥がした後の床は相当ボロボロ。大丈夫かなあ…。


いろんなところを切り抜いていかなければなりません。
いちいち図ったりするのが面倒なので、こんなふうに元板に薄紙を当て、あとは適当にチョキチョキ。


わたしの力で、しかもキッチンバサミで切ることができるよう、一番薄いタイプのを購入しました。

一番の難関は、暖房のレディエーターの足元の穴空け。
剥がしているとバラバラになってしまうので、それをまたパズルのように繋ぎ合わせなければなりません。


なんとかうまくいきました。
この部分が一番汚かったし、割れたり剥がれたりしていたので、もうこれだけでメチャクチャ幸せ!


棚の下の床板が、一番きれいでした。



作業に没頭していると、夫が仕事を終えて家に戻って来ました。
1週間の仕事が終わる金曜日をとても楽しみにしている彼は、わたしが突然どえらいことをしているのを見てちょいと不機嫌。
まうみはこれを、今日中にどうしても終わらせたいってこと?
食べ物は?楽しみは?

食べ物は、昨日あんたが持ち帰ってきてくれたチキンカレーがあるし、わたしはこれが(ある意味)楽しみなのだよ。

小さなカッターナイフで剥がしていたら、うちにはもっと良い道具があるだろうにと、地下室からいろいろ持ってきてくれたりはするのですが、
もちろん、絶対の絶対に、ちょっと手伝ってやろうか、などとは思わない(休日と金曜日は特に)人なので、
だからわたしも、手伝ってくれちゃったりする?などとは、一切言いません。
これは自分がやりたいからやっているのだ!これでいいのだ!

とうとうのとうとう、ここを埋めたら終わりです。



結局、板は全部で40枚、時間は6時間(休憩とかも入れて)かかりました。
まだ半分ぐらいしかできていなかった時、夫から、「この板は何枚あるの?何枚かかると思ってるの?」と聞かれ、
そのどちらもに、「知らん」としか答えられなかった自分に、ちょっと呆れたりもしましたが、
でも幸運なことに、買ってきた箱には45枚入っていて、だから余裕のよっちゃんでした。


すっかりまた積もっています。


道には、除雪車のガリガリ音が響いています。
とんだ大雪の春分となりました。


おまけ
まなっちゃんが、去年のクリスマスにくれた、空と海のゴムハンコ。
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解決不可能なリスクを抱えてもなお、まだ生き残ろうとしている原発ムラに抗えるのは何か?

2015年03月18日 | 世界とわたし
大変な分量の翻訳を、いつも担ってくださっている無限遠点に、心からの感謝を込めて。



(まうみ注*書き起こしをする際に、文章の書き換えをした部分がところどころにあります。文字の強調はわたし個人の意思で行いました)

↓以下、書き起こしはじめ

エコノミーマガジン『マクロ』へようこそ。

福島の事故が起きてから、まだ4年経ったばかりです。
しかし原子力は、これまでにないほど、推進派が増えているようです。
ドイツでは脱原発を決定しましたが、これから原発に参入しようという国もあります
例えばポーランド、またはトルコなどは、原発第1号を計画中です。

今日の『マクロ』の特集は、
原子力ロビーがどれほど力を持っているか、そして政治がどれほどその後ろ盾となっているかについての検証です。

まずは、日本から始めましょう。
教訓から学んだ国…と言うことができればよいのですが、現実はどうやら違うようです。

******* ******* ******* 

2013年11月、日本の安倍総理大臣は、事故を起こした福島の原発を前に、世界に助けを求めた。
しかし彼は、外国を訪問しては、日本の原子力技術の売り込むことに熱心だ。
彼は、日本の原子力産業の外交セールスマンである。
陰に潜むビッグプレーヤーは、東芝、日立、三菱だ。
そしてとうとう、受注にも成功した。
三菱は、トルコの国内最初の原発4基の建設に携わることになった。
フクシマから4年、日本は晴れて、国際的な原子力の舞台に返り咲いた、というわけだ。
日本の原子力産業はこうして、安倍という強力な代理商を見つけたのである。

彼は、2020年オリンピックの東京での開催誘致のスピーチにおいて、世界に向けて、日本の新しい信念を表明した。

「福島についてお案じの向きには、私が保証いたします。状況は制御(コントロール)されています」

コントロールされている?
いまだに事故の起きた原発では、深刻な突発事件が起きていて、さらに地下水の汚染をどうすればいいのかわからないまま。
日々、4000トンの地下水が原子炉建屋に入り込んでは、高レベル汚染水となっている
東電はこの水を、できるだけ原発敷地内の巨大なタンクに貯めようとしているが、このタンクが漏れていることがわかった。
そこで今度は、建屋周辺の地下に凍土壁を作り、水を止めようと計画したのだが、しかしまだ凍ってはくれない


福島は、いまだに放射線に覆われている
それでも政府は、避難していた住民たちを、原発周辺の立ち入り禁止地区に戻そうとしている
まず試しに30世帯が、一時的に自宅に戻った。
線量はもうそんなに危険ではない、というのだ。
反対派は、「東電がこれで、避難した住民たちに生活費を払わないつもりなのだ」と批判する。
最悪事故から4年。
住民たちの帰還は当然のこと、とされようとしている

さらに、日本政府は2014年に、脱原発政策からの脱出を閣議決定した。
まもなく川内原発が、事故後第1基目として再稼働されることになっている。
原子力発電再稼働により、政府は、貿易収支を改善したいと願っている。
安価な原子力が無ければ、エネルギーに乏しい日本は、高価な石油やガスの輸入に頼らざるを得ないから、というのだ。
しかし、原子力に戻るというのは何より、権力のある日本の原子力ロビーの勝利といえよう。
そこには、福島第一原発を操業していた、東電も含まれている
この大会社は、事実上国営となって、あらゆる手段で生きながらえている状態だ。

元総理大臣菅直人氏:
主要な銀行が東電に、事故後巨額の金を貸し出しました
ですから、東電が破産ということになれば、これらの銀行が、その金をすべて失うことになります
それで、何が何でもその事態は避けなければと、経営者たちは思っているわけです。
それ以上に、独占業者である東電は、『原子力ムラ』と我々が呼んでいる財界、政府、学界、官庁、報道を含む巨大ネットワークの、第一線のグローバルプレーヤーなのです。


福島の事故後、菅直人は、このネットワークを粉砕しようとしたが、
原子力ムラの権力がいかに強いか、政治と経済の結びつきがいかに複雑に絡み合っているか、思い知らされることとなった。
彼は、危機管理で大きなミスを犯したと、罪をなすり付けられた
その後の調査委員会で、彼には罪が無いことは明らかになったが、それでも彼は、首相の座を降りることを余儀なくされた。

その後を継いだ安倍の政治は、完全に原子力推進路線だ。

しかし、市民の意見は違う。
昨年夏の世論調査では、55%の市民が、原子力への回帰を拒否している。

しかし、フクシマ(福島原発事故)から4年、もうそのことは問題にもされないようだ。
日本の原子力ムラは、これまでの路線を一切変えていない

******* ******* *******

これまでの路線を変えない、というのは、事故を隠匿したり、安全確認議事録を改ざんしたりすることも含みます
それだけに、日本の原発産業が、核技術を輸出しようとしているのが不安になります
というのも、日本の企業が外国に行って、国内と違う態度をとるとは思えないからです。

それでは、今度はドイツに移りましょう。
ここでは「原発?お断り」と言っているのはいいのですが、そう簡単に原発は消えてくれません
ドイツの原発業界の計画によれば、ドイツの納税者は、これから何十年間とわずらわされることになる予定です。

******* ******* *******

2011年夏、福島事故から数ヶ月後、脱原発が決まった。
2022年までに、ドイツは脱原発を実現し、それまでに全原発を止める、というものだ。
問題は、原発操業者たちがいかに廃炉を実現するか、である。
ことに、その資金をどう工面するか、ということが問題である。

バーデン・ビュルテンブルグ州のオーブリッヒハイムにある原発は、ドイツ最古の原発で、操業停止されてからすでに10年が経つ。
ここで行なわれていることが、もうじきドイツのどこの原発でも行なわれるようになる。
廃炉が着々と進められている。
ここの電力会社EnBwでは、ここの廃炉だけで5億ユーロはかかるだろう、と計算している

エコロジカル・ソーシャル市場経済フォーラムのスワンティエ・キュッヒラー氏は、脱原発にかかる具体的な費用がどれだけになるか、突き止めようとしてきた。
廃炉費用を具体的な数字で表すのがいかに難しいか、彼女は知っている。

スワンティエ・キュッヒラー氏(エコロジカル・ソーシャル市場経済フォーラム):
今のところ、廃炉費用がどれだけになるか、誰にもわかっていません
数字はあとからしかわからないのです。
ただ、今現在もっている情報から、費用がどれだけ高くなるか見積もると、およそ480億ユーロはかかるだろう、と言うことができます。


ドイツでは、4社の電力会社が、原発を操業している。
ヴァッテンファル社、エーオン社、EnBwにRWE。
彼らには、廃炉と放射性廃棄物廃棄のための費用の、引当金積み立てが義務付けられている
これまでに、約360億ユーロを勘定に入れている。
この金額で足りるかどうかわからないという以外に、もう一つ問題がある。


キュッヒラー氏:
廃炉など後始末の処理をするための引当金は、それぞれの企業の手元にあります
ということは、他の国で行なわれているように、どこかの基金などに支払われるのではなく、
つまり企業は、このお金を好きなように管理していいわけです。


そうした企業が経済的に行き詰った場合、ましてや、破産した場合には、その引当金も危うくなるということだ。
そしてエーオンでは、これが懸念されることになってしまった。
12月に、このドイツ最大の電力会社は、ある発表で世間を騒がせたからだ。
原子力と石炭・ガスの火力発電事業を切り離し、別会社に移すというのだ。
これらはエネルギー政策変換にあたり、ますます収益が低迷するというのが理由だ。
これからは再生可能エネルギーだけに絞ろう、というのである。


ヨハネス・タイセン、エーオン社の役員会長:
我々は、どの業務も怠るつもりはありません。どの義務も責任を持って行います。
我々は、未来に対し責任をもつということです。


しかし、エーオンが、7つの原発でバッドバンクを設立しようとしているのではないか、最終的に税金で救わなければならないことになるのではないか、と懸念する人もいる。
切り離された原子力事業の会社には、高い廃炉の資金調達ができなくなるに違いないからだ。
割が合わなくなった原発を捨てたい、という電力会社の思惑の背後には、去年の春からのアイディアがある。
それはこうだ。
原発すべてを、その引当金ともども、ある基金に移す
そして、その基金は国が面倒を見る、というものだ。
これにより、原発解体は国の責任となり、電気会社の責任ではなくなる、というものだ。

エネルギー問題専門家のキュッヒラー氏にとっては、これは選択の余地に入らない。


キュッヒラー氏:
電気会社が心に描いているような基金では、社会や税金を払っている市民が、事後負担額を払わされる羽目になる危険性が高いのです。


ドイツ政府は、電力会社の原発事業のすべてを引き受けて事後処理をしていく気など、これまで一切なかった
最後に残るのは、脱原発でかかる費用の、何に対し誰が責任を持つか、ということの争いだ。

******* ******* ******* 

ちょうどコストの話になりましたが、原子力エネルギーは安い、と常々言われてきました。
確かに、原発がたくさんあるフランスでは、電気に支払う料金は、ドイツよりもずっと格安です。
でも、その計算には、肝心の費用が含まれていないのです。
というのも、何かがあったときの責任は、どうなっているのでしょうか
たとえば、原発の事故があった場合は?
または、長期的リスクはどうでしょう?
核の放射性廃棄物は、何百万年も放射能を出し続けるのです。
これらの問題に対しては、信頼できる費用、見積もりというものが存在しません
これからご覧いただくレポートでは、
これらのリスクに対して、いつの日か必ず、高い勘定書を突きつけられることになる、と考えている人たちをご紹介します。

******* ******* *******

ゴアレーベン
原子力エネルギーへの抵抗の土地だ。
ヴォルフガング・エームケ氏は、反原発運動のベテラン闘士だ。
ゴアレーベンで反対運動が始まって以来、彼は闘ってきた。
現在、使用済み燃料の輸送容器は、中間貯蔵所に入れることは禁じられているが、ここの人たちはとても懐疑的だ。
これまでに幾度となく騙されてきたこともあり、最終処分場を見つけたいドイツで、やはりゴアレーベンに白羽の矢が立ってしまうのではないかという不安が大きい


(リューホフ・ダネンベルク環境保護市民グループ代表)ヴォルフガング・エームケ氏:
その危険はかなりあります。
なにしろここに、もう16億ユーロをつぎ込んできてますし、核のインフラストラクチャーがすでにできあがっています
それよりもっと恐ろしいのは、ゴアレーベンに関する何十年もの資料が、出来上がってしまっていることです。
それで私たちは、必死で戦っているのです。


ここの岩塩岩株がどうなるべきかについて、リューホフ・ダネンベルクの市民グループは、具体的にイメージしている。
彼らは、ここにあるすべての設備の解体を要求している。
2013年に、「最終処分場探索法」が可決されたが、これによれば、この岩塩鉱山は、ゴアレーベンが最終処分場の候補地である限りは、開いたままにしておくことになっている。
しかし、世界のどこにもまだ、無事操業を開始した最終処分場はない


(連邦放射線防護庁)ヴォルフガング・ケーニッヒ氏:
60年代に、原子力エネルギーの使用を開始してからずっと、最終処分場に関する議論を交わしてきましたが、
これがどんなに大きい問題であるかということを、はじめからずっと、過小評価してきたといえます。
比較的簡単な技術で、それが対処できるように考えていたのです。
廃棄物も、もっと処分が簡単だと思っていて、始めは海洋投棄などをしたり、全くもって不適切な場所に貯蔵したりしていました

******* ******* *******

例えば、アッセがその例の一つである。
アッセは、古く落ちぶれた鉱山だ。
ここに、60年代から70年代にかけて、低中度放射能廃棄物が、システマチックに貯蔵された
岩塩の採掘坑が、廃棄物の貯蔵に適しているかなどということは、問題にもされなかった
そして、アッセに水が入り込んだときには、それがまず隠蔽された
かなりあとになって、そもそもここに、放射性廃棄物などというものが貯蔵されるべきではなかったということが、公に知らされた


(ニーダーザクセン州環境相)シュテファン・ヴェンツェル氏:
ここアッセで私たちが経験していることは、ドイツ連邦全体で必要となっていることの象徴であると、私は理解しています。
それだけに私は、新しく最終処分場を探す上で、このアッセでの経験からの教訓を十分に生かし、合意形成をしっかりすることを望みます。


これから、12万6000ものドラム缶を回収しなければならない
この回収はしかし、とてつもない大事業だ。
世界でも他に例を見ない。
原子力時代での歴史第一号だ。
世界に例を見ないといえば、ゴアレーベンの反対運動もそうだ。
ここでは30年以来、反対運動が強まる一方だ。
ゴアレーベンは、反原発運動の象徴となった。
何度となく催される集会に、ヴェントラント近郊から訪れる農家の人たちは、反対運動には欠かすことのできない要素だ。
1995年に、高放射性の使用済み燃料棒9本が入った初のドライキャスクが、返還された。
周辺の住民、そしてドイツ全体から反対運動の闘士が集まって、それを入れさせまいと抵抗した。
ここにはヴォルフガング・エームケもいた。


エームケ氏:
我々の大きな目標は、このキャスク輸送にかかる政治的、かつ現実的なコストをできるだけ高く吊り上げ、
こういうことはおかしい、と誰もが思うようになること
です。


繰り返し激しい衝突が繰り広げられるデモでの市民と警察の間には、ほとんど内戦に近い状況が見られる。


エームケ氏:
彼らはまったくもって逆上してますよ。
僕たちは、もう何千という提案をしてきているんです。
状況が少しでも緩和できるように
でも彼らは、放水や、こん棒を振り回すことしか知らない


エームケ氏のモットーはこうだ。
『今日アクティブに抵抗する方が、明日ラジオアクティブ(放射線)まみれになるよりいい』

この意見を共有するのが、北ドイツの大地主アンドレアス・グラフ・フォン・ベルンシュトルフ氏だ。
ゴアレーベンの岩塩岩株のある土地も、彼の所有だ。
彼は、この土地を譲るなど、夢にも思っていない。
ましてや、それが最終処分場に指定されるかもしれないなど、もってのほか。
それで、もう何十年も、家族全員で市民の抵抗運動に加わっている


アンドレアス・グラフ・フォン・ベルンシュトルフ氏:
ここゴアレーベンで、ドイツの原子力政策の、どうしようもない姿がはっきり見えます
ここが最終処分場としてふさわしくないことは、もう誰の目にもはっきりしているのに、
それでも、この中間貯蔵施設を見せしめに使って、貯蔵していっています

それでどんどん波が大きくなって、もう止めることができなくなるのを、私は恐れています。


ゴアレーベンの地下に放射能のゴミがないのは、所有下の岩塩の売り渡しを拒否しているベルンシュトルフ家のお陰だと、周辺の住民のほとんどが思っている。
しかし、ヴェントランド地方の人たちは、いい方向に発展するとは思っていない。
今度また、26本の使用済み燃料ドライキャスクが、ドイツに返還されるという話だが、一体どこにもっていけばいいというのだろう?


エームケ氏:
このことがはっきりしないのなら、私たちがすることはわかっています。
バック・トゥ・ザ・ルーツ、つまり、またデモ運動をするということです。


ここにいると、抵抗運動は絶対になくならないだろう、と確信できる。

******* ******* *******

原子力エネルギーは、たくさんのリスクを抱えているわけですが、それでも政治的には今、勢いが良いようです。
数日前、プーチンは、ハンガリーの、問題の多いオルバーン・ヴィクトル首相と対談しました。
プーチンの手土産は、ロシア製の原発建設を締結する契約書でした。

原発を新しく建設したいと思う国がいくつもある中で、脱原発を決める国はわずかです。
私たちの「マクロスコープ」で、概観を見てみましょう。

******* ******* *******

ドイツの脱原発は進んでいる
2022年までに、もともと17基あった原発のうち、現在残っている9機も、操業を停止する予定だ。
ベルギーとスイスも、脱原発を決定している。
オーストリアは、建設を終了した。
ツベンテンドルフ原発を、一度も稼動しなかった。
そしてイタリアは、ヨーロッパで唯一、完全な脱原発を実現した国だ。

その他のヨーロッパではしかし、様子がまったく違う。
また、放射性物質を扱うビジネスを再開しようと、思っている国もある

例えばイギリスでは、福島の事故後も変わらず、原子力を主力エネルギーにすえている
2014年の暮れ、英国政府は、何十億ユーロという保証を、新原発に約束した。
新設される原発は、2024年に操業開始される。
イギリスの原発に与えられる補助金は、EUからも許可を得ている。
EUいわく、何から電力を得るかは、EU加盟国がそれぞれ勝手に決めていい、ということだ。


ポーランドは、2020年までに、原発第一基を建設する予定だ。
そしてこの政策を、ポーランド国民の3分の2が賛成している。
原発で、ロシアからのエネルギー供給への依存をなくしたい、というのだ。

ほぼ同じ意見なのがフィンランドで、現在、第3基目の原子炉を計画中だ。

そしてフランスのモットーは、『原発? ええ、どうぞ』だ。
19基の原発が、フランス国内の約75%の電力需要を賄っている
そしてそれを、少なくとも維持していくつもりだ。

そのほか、原子力産業の成長を待っているところが、世界にはいくつもある
世界には現在、合計430基の原発が操業されており、さらに70基が建設中だ。

******* ******* *******

そして欧州委員会は、原発の推進を推奨しています。
フクシマから4年経った今、原発がなぜ、こんなに奨励されるのかについて、物理学者のロータ・ハーン氏と話してみたいと思います。
ハーンさん、よろしくお願いします。
ハーンさんはもう40年以上、原子力エネルギーに取り組んでこられました。
そして、その内の8年間、原子炉施設・原子炉の安全のための協会の会長を務めてこられました。
そのハーンさんにぜひうかがいます。

ーどうして原子力は、いまだにこれだけ支持されているのでしょうか?

(原子物理学者)ロター・ハーン氏:
確かに、原子力が政治で得ている支持は、まるで魔力のようですね。
少なくともいくつかの政府では、ここには野心がありますが、エネルギー保障ができなくなるかもしれないという危惧とは関係がない、と私は思います。
これは、なかなか伝えにくい問題です。
それから同時に、原子力産業の持っている力が今でも甚大で、政治に対しても多大な影響力を及ぼしていることとも関係があります。

ーそしてそれが、たくさんの国でそうだとおっしゃるのですね?

ハーン氏:
はい、日本についても先ほどお聞きになったとおりですし、ドイツでもまったくそうでないわけではありません。
原子力産業は、過去数十年の間に、原発でかなりの収益を上げてきましたから、もちろん、できればそれをやめたくないのです。

ーでも、政治的に追い風を受けていてもなお、原発にはもう未来がないとお考えですね。
それはどうしてですか?

ハーン氏:
原発をどんどん建設している国といえば、中国、インド、ロシアです。
そのほかには、新しい建設や計画はあまりありません。
同時に、これから15年の間に、100以上の原発が操業停止になる予定です。
ということは、事実上、原子力産業の力は、先細りの運命にあるのです。

ーでも、どうしてそれが、衰退といえるでしょう?
私たちは今すぐにも、原子力エネルギーなしでも生きられるのでしょうか?
世界全体の電力供給問題などの不安も含めて、原発はまだ必要なのではないですか?

ハーン氏:
原発からすぐに撤退できない国は、もちろんいくつかあるでしょう、フランスのように。
ドイツではそんなに長くかかりません。
ベルギーも同じです。
東欧ではウクライナ危機で、とても憂慮に値する状況です。

ー彼らはもちろん、エネルギーカルテルから独立したいわけですよね。
それが、レポートでも見てきたように、日本でも中心となる議論でした。
でも、この主張を簡単に斥けるわけにはいかず、原子力産業は、これを根拠に増強していくのではないですか?

ハーン氏:
いいえ、原子力エネルギーは、エネルギーカルテルへの依存から解放してはくれません
むしろその反対
です。
ドイツのエネルギー政策変換で計画しているように、
独立の道は、エネルギー供給を地方分散の構造に作り変えていくことの中にあります。

ー原子力発電は実はそう安価ではない、ということを私たちは話しました。
そうは思ってない人がかなりいるわけですが、「マクロ・オンライン」のインタビューで、原子力は非経済的であるとおっしゃっていますね。
ということは、ただ安いだけでなく、もう一歩踏み込んで言ってらっしゃるのですが、
原発の何がそんなに非経済的なのですか?

ハーン氏:
まず、新しく原発を新設する際の建設費用が、非常に莫大なので、その元を取るためには、何十年と稼動しなければなりません
しかし、その間に何かズレがあれば、もう割が合わなくなります。
それを気がついた国もいくつかあります。

ーさらに、インタビューで、一般市民の犠牲の上にしか成り立たない、とおっしゃっていますが、
それをもう少し、具体的な数字や例で、表していただけますか?

ハーン氏:
イギリスがいい例です。
ヒンクレー・ポイント原発プロジェクトが生まれた背景には、イギリス政府が電力会社に対し、電力の固定買取価格を保証する、といった事実があります。
35年間です。
この原発が2025年に稼動を開始して、それが2060年まで固定買取価格が保証されるというのであれば
それは実に危ういものといえますし、負担を担うのは一般市民です。

ー疑わしいといえば、非経済的ともおっしゃいましたが、今週、フランスの原子力企業アレヴァ社が、記録的な欠損を出したことが明るみに出ました。
これも、ハーンさんがおっしゃっていた不経済から来ているのでしょうか?

ハーン氏:
もちろん関係があります。
アレヴァは、フィンランドに建設する原発で、固定価格をオファーしました。
30億ユーロです。
しかし、費用はいまや、90億ユーロに膨れ上がってしまいました
ということは、3倍の費用です。
アレヴァでは、何十億ユーロという金額を、準備金として用意しておかなければならないのです。

ーそれはもっともな論拠で、だからこそ、原子力エネルギーを続行するのは不経済だというわけですが、
それでも政治的な後ろ盾があるのは、最初に挙げてくださった理由だけですか?
政治に対し影響力が強いというほかに、なにか理由はあるのでしょうか?

ハーン氏:
そうですね、原子力ロビーの影響力が非常に強いことと、政治家の中に、これを威信にかかわる問題と思っている人がいます
トルコやハンガリーの例が出ましたが、これらの国々の現地では、反対派も多いのです。

ーでも、欧州議会ですら原発建設を推奨していますが、

ハーン氏:
原子力ロビーが、ブリュッセルやその他のヨーロッパの首都に、今もまだ強く働きかけているということです。
実際には、ヨーロッパで3つの原発が建設されていますが、建設費用と建設期間に関して言えば、悲劇的な結果が予想されています


原子物理学者ロター・ハーン氏に、原子力エネルギーの未来について、語っていただきました。
実際は、原子力には未来はない、と信じていられますよね。
今日はおいでくださって、ありがとうございました。
まだ質問があれば、この番組の後、オンラインでマクロをごらんください。
ロター・ハーン氏が、ブログで、視聴者の質問に答えてくださいます。
インターネットアドレスはご覧のとおりです。

世界は、フクシマから何を学んだのでしょうか?
どうやら何も学ばなかったようです。
不安定な地域に原発を建設しようとしているのを見ると、そう思わずにいられません。
そしてトルコも、国内初の原発を、よりによって地震の危険がある地域に建設する計画です。

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メルスィン近くのトルコ南部沿岸。
人の踏み入らぬ自然、絵に描いたような入り江。
観光はわずかで、農業を営む人たちがいる。
ここに、ロシアの国営原子力企業ロスアトムが、トルコ初の原発を建設するという。
敷地に通じる自動車道路が、現在整備されている。
このプロジェクトはしかし、住民たちには快く受け入れられていない。
環境評価の公聴会は、2013年、あまりに激しい抗議と反対運動のため、実現されなかった

地元住民:
子供たちや孫に、毒を与えるなどまっぴらごめん。
原発など要らない。
生態系がすべて破壊されてしまう。
もうどこも立ち入り禁止にされちゃって、山羊が草を食べる場所すらない。
そして、海にももう行かれない。


建物の中では、建設会社が新しい技術の宣伝をするが、それも無駄だった。
チェルノブイリとフクシマがあった後には、誰もそんなことを聞く耳は持たない。

彼(エルドアン大統領)こそ、原子力エネルギーの信奉者だ。
大統領のエルドアンは去年の12月に、ロシアの大統領プーチンをアンカラに迎えた。
この時点で、アックユ原発建設の契約は、もうとっくに決まっていた。
プーチンのロスアトム・エージェントが、このプロジェクトの資金を全面的に出した
費用は250億ドル、と推測されている。
途方もない問題に懸念を抱く人たちに対し、エルドアンが見せたのは嘲笑だけだった。

「世界に、原発は400基以上ある」

福島事故のすぐ後、エルドアンはこのように言った。

「原発は確かに爆発するが、それを言うならガスボンベだって爆発する。
だからもうガスを使うな、と言うのか?」


エルドアンは、石油とガス輸入への依存を、少しでも少なくしていきたいのだ。
過去数年間の経済成長で、ロシアからの天然ガスの輸入だけでも、なんと3倍も増えた
これは年間600億ドル以上になり、トルコのあまりよくない経常収支にとって厳しい数字
原発を作ってこの依存度を少なくすると、トルコ政府は主張しているのだ。
しかしアックユ原発は、とりあえずロシアのものだ。
2019年からここで、4800メガワットの発電が成されるが、それをトルコが保証価格で買い取ることになっているのだ。

エルドアンにはさらに計画がある。
日本の安倍総理大臣とエルドアンは、2013年に、トルコ第二の原発を建設する契約を締結した。
これも同じく、4800メガワット級の原発だ。
この日本とフランス共同の原子炉は、黒海沿岸のシノップ沿岸に建設される予定だ。
地震学者シェンガー氏を始めとする科学者は、地震等が起こる危険を説いて警告している。


(イスタンブール技術大学地質学者)シェンガール氏:
主な断層はそこまでは至っていませんが、しかし活発な正断層があり、この正断層が原発を脅かすことが考えられます
でも、ほかにも問題があるのです。
東部地中海地域には、非常に高い津波の危険性があるのです。
これまでに、地中海東部では何度か、巨大な津波で被害を受けた歴史があります


アックユでは、住民たちが、これまでどおりの反対運動を続けている。
彼らは行政裁判所に対し、認めるわけにはいかない原発の環境との不適合性を審査するよう、申し立てるつもりだ。
グリーンピースが撮影した画像によれば、
許可が下りていないにもかかわらず、立ち入り禁止のはずの入江で、すでに建設準備が始められている
原発を操業する電力会社は、住民たちに雇用を約束した。
しかし、そもそも、どれだけの人数の雇用者が、どれだけの期間にわたって仕事を得るのか?
懐疑は残る。
近郊のイェシロバチックの漁民も同じだ。
彼らは、原発建設予定地周辺の海域には、もう船を寄せることはできない。
原発がきたところでよくなりはしないと、皆確信している


(イェシロバチック村の漁師)Nazim Basbug氏:
このような何十億もかかるプロジェクトでは、どの企業も、自分たちの従業員を連れてくるのが通常だ。
僕たちにどれだけ仕事をくれるというのか? 
50人分?100人分?


でも、ここの失業率は、70%から80%だ。
しかし彼らは、現実的に見ている。
政府や外国企業の計画を阻止することは、彼らにはできないだろうと。

******* ******* *******

原子力エネルギーのカムバックが、今回の「マクロ」のテーマでした。
今のところ原子力発電は、政治的な追い風をふんだんに受けています。
このテーマについてさらに興味のある方は、ぜひ、インターネットでオンライン・マクロをご覧ください。
ここでは例えば、原発と恐竜の、驚くべき共通点がおわかりいただけます。
そこからブログに入っていただくと、今日のスタジオのゲストが質問に答えてくださいます。
3Satのエコノミーマガジン『マクロ』でした。
次回もお楽しみに

字幕翻訳:無限遠点
(*岩塩岩株とは、岩塩採掘後の地中にある、おおよそ円筒形の空洞部分のこと)
コメント

廃炉は悪夢の終わりの始まり。それを実現させるのは、日本の大人の生涯をかけた仕事。

2015年03月17日 | 日本とわたし
ここには、おびただしい量の、黒い袋が繁殖しています。
ドローン(小型無人飛行機)による映像が、福島が抱えている現実を、無言で映し出しています。

汚染土などの仮置き場…。
仮に置く、などという表現が、いかに虚しく響くか、この映像を見たらよくわかります。
汚染されたものが、袋に入れられ外気に晒されたまま、何年も置き続けられていていいわけがありません。
かといって、埋めてもいいのかどうかもわかりません。
どうしたらいいのかわからない黒い物体が、毎日毎日、ただただ増え続けていくのです。
いつか破れてしまうことがわかっていても、詰め込むことをやめない行政。
おぞましい黒い物体のすぐ横に、線路や道路があり、もう少し行くと町や村がある。
もう帰れなくてもいいから、新しい土地で生きていくから、それをしっかり支援して欲しい。
そう思っている人たちの、現在進行形の暮らしと未来を、ちゃんと支えることができる力を、原発を抱えた自治体は持つべきです。
繋ぎ留めるだけが自治体ではありません。
原発の周辺の町や村は、留まりたい人、留まりたくない人、そのどちらをもちゃんと支援しなければならないことを、せめて福島の事故から学ぶべきです。

そして今や、原発そのものが地球に存在してはいけなかったものであり、反原発が世界の潮流であることを、いい加減に知るべきです。

核の平和利用など、人間にはできません。


原発事故 4年目の決断
http://www3.nhk.or.jp/news/shinsai-movie/

引用はじめ

NHK仙台放送局が、原発周辺の4つの町の住民の方々に、アンケートを実施した(2014年11月~12月)結果、

絆の変化〔震災前から親しくしていた人との付き合いは変わりましたか?〕
ほとんどなくなった=46.4%
親密さが薄れた  =30.1%

ふるさとへの愛着〔ふるさとの自治体に対する愛着心は変わりましたか?〕
薄れた  =41.2%
なくなった=15.1%

4年目の決断〔ふるさとの自治体に戻るかどうか決断していますか?〕
戻らない  =42.5%
決断できない=39.5%

決断の時期〔ふるさとに戻らないと決断したのは、事故後いつ頃ですか?〕
3年後以降=33.5%

戻らない理由〔ふるさとに戻らないと決断した理由はなんですか?
生活環境の未整備=72.7%

今後の生活〔どのような環境で暮らしたいですか?〕
町民が離れ離れになっても、新しい地域に溶け込みたい=38.7%


↑以上、引用おわり


さて、いつも読ませてもらっている、きむらともさんのツィートの中に、こんな写真がありました。
https://twitter.com/kimuratomo



ともさんはその写真に、こんな言葉を添えています。

4年目の311、東京新聞一面を見せつつ、小3の息子に。
一番手前の光が福島第一原発。
その周りが「真っ暗」な理由、
対して、一番遠くに煌々と輝く都心。
原発から汚染水、被爆労働者まで話を拡げた。
わが子を「当事者」としてしまった、大人の責任として。


そして、こんなことも。

『「東日本大震災四周年追悼式」における内閣総理大臣式辞』
「復興の槌音」だとか「着実に前進」だとか、キレイごとばかり。
復興の名目で国民からカネ巻き上げといて、被災者被害者は放ったらかし。
復興予算26兆の使い道なんて、デタラメじゃないか。



安倍首相は、東京電力福島第1原発事故をめぐり、
「福島再生へ除染を一層加速させる。廃炉、汚染水対策に、引き続き国が前面に立ち取り組む」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015031001005193.html

…そうですが、引き続き国が前面にって…廃炉はともかく、汚染水対策なんか、まったくの放ったらかしの状態じゃないですか。

そういえば今朝、IWJの田口さんから、廃炉のニュースのお知らせメールが送られてきました。

『おはようございます。IWJの田口です。

3月17日と18日に行われる各電力会社の取締役会にて、
福島第一原発事故が起きてからはじめて、福島第一原発以外に新たに、原発5基の廃炉が決定される見込みであるというニュースが報じられました。

美浜原発(福井県)1号機と2号機、敦賀原発(福井県)1号機、島根原発(島根県)1号機、玄海原発(佐賀県)1号機の5基で、
どれも運転開始から40年ほど経つ、老朽化した原発です。

「廃炉が決まった」というのを聞いて、「よかった」と思いました。
でも、美浜原発は、3基のうち2基のみ
敦賀原発では、2基のうち1基のみで、島根原発では、2基のうち1基のみ
玄海原発では、4基のうち1基のみです。

今回の廃炉の決定は、2013年に決まった、国が定める安全基準を満たすために、多額の費用がかかることから、出力が少なく採算が見込めないという判断によるものだった。ということです。

しかし、多額の費用がかかるというのなら、
原発事故の影響によって発生する可能性のあるすべての費用を、原発のリスクとして見込むべきではないでしょうか。
「核のゴミ」の処分については、費用どころか、どのようにして処分したらよいかも決まっていないのに、
今回廃炉に決まった5基以外の原発が、採算に見合うなどと言うことはできないと思います』


↑以上、転載おわり


さらに、日本が脱原発に踏み切らない理由を、安倍首相はこう言ったのですね、日独首脳会談後の記者会見で。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015030900765

「世界で最も厳しい、原子力規制委員会が決めた基準をクリアしたものについては、科学的見地から再稼働していきたい」
「国民に対して低廉で安定的なエネルギーを供給する責任を果たさなければいけない。CO2(二酸化炭素)が排出されている状況も変えなければいけない」



これに対しても、きむらともさんが、こんなツィートをしています。

きむらとも @kimuratomo · 3月9日
『原発再稼働変わらず「エネルギー供給に責任」』
これ、本当に「世界で最も厳しい基準」と言ったのか。
山本太郎議員への政府答弁書には「世界最高水準の基準」であって「必ずしも最も厳しい基準を意味するものではない」とある
安倍首相、また嘘吐いたか。



この男が好んで口にする、『世界で最も厳しい』という表現ですが、これがまた、全く意味の無かったばかりか、言葉遊びで誤魔化しているだけ。
そしてそれを追求し切れないままの議員と記者たち。

本当の本当にできないことなのかな。




「投資対象にしない」 世界銀行が突きつけた原発への“絶縁状”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158086/1
【日刊ゲンダイ】2015年3月14日

国連防災世界会議に出席するため来日した世界銀行のキム総裁が13日、外国特派員協会で会見を開き、反原発の姿勢を鮮明にした。

「難しい問題だが、原発はリスクが未知数なため、世銀は投資の対象にはしない
炭素税導入で、火力発電によるCO2排出量を抑えると同時に、地熱、水力などのクリーンエネルギーへの投資を拡大するべきと考えている」

キム総裁は9日にも、ワシントン市内で、原発の危険性に関し、懸念を表明
福島原発事故について、
「フクシマの技術は最先端ではなかった。
新しい技術で本当に安全な原発ができるのか。
核廃棄物の貯蔵や取り扱いを安全にできるのか。
その証拠を示せなければ、国民の納得を得るのは難しい」
と語り、
原発の安全性を強調し、再稼働に突き進もうとしている安倍政権を批判した。


■原発向け融資は控えたまま

途上国が原発を建設する場合、先進国の企業がセールスをかけ、発注する国は、受注した企業などからの資金を受けて建設する。
その後、発電所の電気料金の収入で、債務を返済していくケースが一般的だ。
受注者の多くは、米国、ロシア、中国、韓国などの企業だが、もちろん日本も名を連ねている。
昨年4月には、トルコ、UAEへの原発輸出を可能にする原子力協定が、参院本会議で承認され、
安倍首相がセールスに意欲満々なのは、周知の通りだ。

ところが世銀は、1959年に、イタリアの原発施設に4000万ドル貸し付けて以来、原発向けの融資は控えている
この日のキム総裁の発言は、縁切り宣言みたいなものだ。
今や、反原発が世界の潮流であることを、国民も知るべきだ。
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友だちと落ち葉掃き

2015年03月16日 | ひとりごと
とうとうこんな所まで登ってしまいました…。


これは、夫の寝室のベッドです。
月に1度ぐらいの割合で空気を通しているのですが、まさかこんな所に…。

あ、バレたか…の図。


その下では、真っ黒くろ助がモソモソ。



先月からやっと、土曜日のレッスンだけは、隔週になりました。
なので、毎月第2週と第4週はお休み。
午前中だけのことだから、それほど大事ではないと思っていましたが、やはり土曜日を丸々1日休むというのは、なかなかに良いものです。
1週間中、ふたりして模擬風邪にかかっていたような週だったので、どこにも出かけずにゆっくりすることにしました。


その翌日の日曜日、西海岸のオレゴン州ポートランドからマンハッタンに来ていた、夫の高校時代の親友夫婦プラス娘ちゃんに会いに行ってきました。

待ち合わせは、彼らが見学に行った自然博物館。


でかい…。


見た感じがなんとなぁ~く暖かそうだったので、真冬のコートに手が伸びたのをやめて、さらにジーンズの下にストッキングも履かずに行ったら、


いやもう、びゅうびゅう北風が吹き荒れる、超寒のマンハッタンの通りを、うがぁ~っと歯を食いしばって歩くことに…。

なんでこんなに寒いのかっ!


とにかく体を動かし続けていないと、寒さがどんどん沁み込んできます。
だからしゃべりながらとにかく歩き続けました。
夫の親友ジョンは、ネイティヴアメリカンの側に立つ弁護士さん、そして妻のステファニーも弁護士さん。
ステファニーと福島の原発事故のことを話していた時、「ハンフォードも大変なのよ」と教えてくれました。


↓以下、ウィキペディアより引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ハンフォード・サイト
ハンフォード・サイト(英語: the Hanford Site)は、米国ワシントン州東南部にある場所で、
原子爆弾作成のマンハッタン計画でプルトニウムの精製が行われた所。
その後の冷戦期間にも精製作業は続けられ、現在はこの作業は行われていないが、
米国で最大級の核廃棄物の問題を残しており、その処理が継続されている。
↑以上、引用おわり


国や軍が、市民の命や健康を蔑ろにする。
この繰り返しが、これまでにもずっと、ずっとずっと、世界のあちこちで起こっている。
この繰り返しを、いつかどこかで止めなければならない。
それは一人の政治家にはできない。
一人の弁護士にもできない。
一人の企業家にも専門家にも学者にもできない。
世界中の市井の市民が、手と手を繋ぎ合い、知恵を出し合い、一つの大きな波を作らなければ。

ステファニーは、現場の大変さを実感している人なので、「その難しさ、複雑さに打ちのめされそうになる」と言います。
わたしはただただ、黙って頷くことしかできませんでしたが、
「でも、これからも続く地球の未来を考えると、相手が誰であろうと、引っ込むわけにはいかないのよね」と、ふたりの母はしっかりと見つめ合ったのでした。

せっかく近くを歩いていたので、ストロベリーフィールドに寄り、


彼らのレンタカーを駐車してある所までの道で…え?え?


すっかり通り過ぎてしまってから気がついて、慌てて撮ったゴーストバスターズ!ああびっくりした。

このビル、もう何回撮ったかなあ…。


少しだけ青空が見えてきましたが、骨まで冷えた1日でした。



そして今日は月曜日。
曇り空ですが、気温が10℃まで上がりました。
根雪はまだ其処此処に残ってはいますが、明日は雨降りの予報が出ているので、家の前の掃除をなんとしてもやってしまいたい!


秋の終わりに散り積もった落ち葉はそのままにしておいて、雪の下でじっくりと濡れていただき、それが乾かないうちに掃き集める。
これがわたし流。
こうすると、落ち葉がほど良く腐るし、埃も立ちません。

家の前の歩道も、


玄関前も、


ひたすら掃いて掃いて掃きまくります。

休憩中に見つけたオクラのミイラさん。


ショーティを優しく守ってくれた紫陽花さん。


雪にも負けず、頑張ってたネギさん。


ラベンダーの半分が見えてきましたが、まだあと半分は雪の下です。


掃き集めた落ち葉を、コンポースの柵の中へせっせと運ぶのを、就職活動中の次男くんにも手伝ってもらいました。
やっぱ一人より二人、作業の進みと気分が全然違います。
急なお願いにもかかわらず、ホイホイ手伝ってくれてありがとね~。
あんたのお父さんだったら、絶対にこうはいかないもんね~。
未来の奥さんにも、同じように手伝ってあげてね~。
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樋口裁判長への感謝を込めて、高浜原発再稼働禁止を言い渡してくださる日に、福井地裁に駆けつけよう!

2015年03月14日 | 日本とわたし
『大飯原発の再稼働認めず!』樋口英明裁判長の判決要旨の全文です。ぜひ読んでください!という記事を書いたのは、今から10ヶ月ほど前のことでした。
本当に嬉しい、ありがたい気持ちで、樋口裁判長の判決要旨を読ませていただきました。
これこそが、人の血の通った心ある判決文だと感激しました。

その樋口裁判長が、ある意味左遷されるという噂を聞いた時は、大きな権力にまた屈することにはなるのかと、とても悔しい思いをしましたし、
樋口裁判長ご自身は、いったいどのように感じておられるのかと、ずっと案じてもいました。

ところが…、

退任される3月末までに、高浜原発に関しては、自身の任期内(3月末の退任まで)に決定を下そうと、3月11日に、第2回審尋で、審尋を集結させた。

ああ、樋口裁判長らしい決断と行動に、再び心が躍りました。
この今の、よどんだ流れの中から抜け出せず、さらにその流れは確実に良くない方向に動いていこうとしているという予感がいやらしくつきまとう時に、

ご自身の身に影響が出ることが必至の大きな判断を、強い信念のもとに下そうとされている樋口裁判長を、
わたしはもう、全身全霊で応援したいと思います!

ありがとう樋口裁判長!
応援します樋口裁判長!


関電は、審理を引き延ばして、樋口裁判長に決定を出させないことにあるのは明らかで、裁判官の交代を求める「忌避(きひ)」を申し立てています。

福井地裁で、高浜原発3、4号機の、再稼働差し止め仮処分の審尋が打ち切られ、
月内にも、再稼働を禁じる仮処分が決定される可能性が出てきた


どうか、どうか、当日までの応援、そして当日の応援を、よろしくお願いします!

↓以下、守田さんからのメールを転載させていただきます。

高浜原発再稼働が、福井地裁に禁止される可能性濃厚!再稼働反対の声をさらに高めよう!
2015.3.14

守田です。

本日14日と明日15日も、全国で脱原発集会、企画が予定されています。
ぜひ、身近なところで行われる企画にご参加いただきたいと思いますが、その際、ぜひ知っておいていただきたいのは、
高浜原発をめぐって、福井地裁が運転禁止処分決定を出す可能性が高まっていることです。
この報は、すでに各地の集会で説明されていますが、井戸弁護士より、滋賀県で原発反対を掲げる人々のMLに、詳報が投稿されました。
情報を拡散して欲しいとのことですので、この場にも転載させていただくことにしました。

ポイントは、この「大飯3、4号、高浜3、4号運転禁止仮処分事件」の裁判長を、昨年5月に画期的な大飯原発運転禁止の判決を出した福井地裁樋口裁判長が担っていることです。
樋口裁判長は、3月末で退任されるのですが、高浜原発に関しては、自身の任期内に決定を下そうと、3月11日に、第2回審尋で、審尋を集結させました
関西電力側の処分決定引き伸ばし戦術を、一蹴してのものです。
決定期日は、3月26日か27日ではないかと予測されています。(5日前にまでに通知されます)

再び、原発再稼働禁止が言い渡される可能性が高いです。
実現すれば、市民と司法の力によって、原発を止める画期的な事柄となります。

昨年の福井判決の場合、控訴されれば確定が遮断され、直ちに原発の運転を差し止める効果には至りませんが、
仮処分決定は直ちに効果が発生し、高浜原発の再稼働が食い止められることになります。
こうなれば、関西電力は、「地元」の合意を取り付けても、再稼働ができません

一方で、この情報を耳にして、原発再稼働容認に動いていた高浜町議会議長が、朝日新聞の取材に対し、
「司法の判断にまったく影響を受けないことはない」と答えた、と報じられています。

この点も極めて重要です。
高浜に限らず、再稼働をめぐって、「地元」との新たな討論を深める余地が広がるからです。
原発立地自治体は、日本の歪んだ政策の矛盾を押し付けられてきた地域です。
仕事などでがんじがらめにされてもいます。
そうした地域の人々と、原発のない未来に向けて、ぜひ討論を深めていきたいです。

私たちがしっかり認識しておくべきことは、司法が原発再稼働に厳しい視点を持つようになったのは、福島原発事故そのものの影響とともに、
日本中で巻き起こっている原発反対の声の高まりによるものだ、ということです。
この力のもとに、ようやく司法の流れも変わりつつあります。
私たちの、命を守るための切実な声が、司法界を揺り動かしつつあるのです。
このもとで、大飯原発運転禁止命令に続き、高浜原発にも運転禁止が言い渡されようとしています
このことに踏まえて、「原発再稼働反対」の声を、より高く上げましょう!
民衆の力による原発ゼロ社会実現の可能性を、さらに広げて行きましょう!


以下、弁護士の井戸さんが、滋賀のMLに流されたメールを転載します。
末尾に、朝日新聞の報道記事も貼り付けておきます。

*****

井戸です。
情報提供です。

本日(3月11日)福井地裁で、大飯3、4号、高浜3,4号運転禁止仮処分事件の、審尋期日がありました。
担当の樋口裁判長は、3月一杯で、福井地裁から転勤します
私たち申立人側は、樋口裁判長に決定を出してほしいため、本日の期日で審理を終えることを希望していました。
他方、関西電力は、直前になって、基準地震動の問題、及び使用済み燃料ピットの安全性の問題について専門家の意見書を出すので、その機会を与えるように求めました。
目的が、審理を引き延ばして、樋口裁判長に決定を出させないことにあるのは明らかです。

これに対する樋口裁判長の判断は、次のとおり
です。
■高浜3、4号については、設置変更許可が出ており、保全の必要性が認められる。
既に機は熟しているので、決定をする(本日で審理を終結し、今の裁判体で決定するとの意味)。
決定をする期日は、決まったら、その5日前までに双方に告知する。

■大飯3、4号については、審理を続行する。次回期日は5月20日。



関西電力の代理人は、「我々に専門家の意見書提出の機会を与えないということか」と気色ばみ、3人の裁判官に対し、裁判官忌避の申立てをしました

市民の側が裁判官忌避を申し立てるのは珍しくありません(大津地裁でもしました)が、大会社が申し立てるのは極めて珍しい、と思います。
それだけ関電が追い詰められているということです。
この裁判官忌避の申立ては、訴訟指揮に対する不服ですから、認められる余地はありません
したがって、今月末には、高浜3、4号機の運転を差し止める仮処分決定が出る可能性が、極めて高くなりました
昨年の福井地裁判決のように、本裁判に対する判決は、控訴されれば確定が遮断されますから、直ちに原発の運転を差し止める効果は発生しません。
しかし、仮処分決定は、直ちに効果が発生します
関電は、原子力規制委員会からすべての認可をとり、地元自治体の同意を得ても、再稼働できなくなるのです。

市民と司法の力によって、原発の運転を現実に差し止める
その歴史的な事態が、今月末に実現しそうです。
原告団、弁護団では、決定告知の日、多くの人に、福井地裁前に集まってほしいと思っています。
そして、多くの市民が、福井地裁の決定に喜び、裁判官に敬意を表し、差止め決定を支持しているいうことを全国に示したい、と思います。

そのXデーは、3月26日か27日が可能性が高いのではないか、と思っています。
期日の告知があれば、このMLで直ちに流しますので、是非、滋賀県からも、多くの市民が、福井地裁に駆けつけてほしいと思います。

とりあえず、滋賀県の原発に反対する市民団体が一番たくさん参加していると思われるこのMLに、情報提供しました。
それぞれの方が、つながりのある市民、市民団体に、この情報を流していただけたら幸いです。

〒522-0043
滋賀県彦根市小泉町78-14澤ビル2階
井戸謙一法律事務所
弁護士 井戸謙一
Tel 0749-21-2460 Fax 0749-21-2461


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高浜原発(福井)の再稼働差し止め訴訟 地裁が結審
【朝日新聞】2015年3月12日
http://digital.asahi.com/articles/ASH3C5KB0H3CPGJB00Q.html?_requesturl=articles%2FASH3C5KB0H3CPGJB00Q.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH3C5KB0H3CPGJB00Q

内容を要約します。

関西電力高浜、大飯両原発3、4号機の地元住民らが、福井地裁に、再稼働差し止めを求めた仮処分の第2回審尋が11日、福井地裁であった。

樋口英明裁判長は、
高浜については「緊急性」を認め「機は熟した」と述べ、決心を告げた。


関電側は、
「争点が多岐にわたり、専門性が高い。仮処分の判断が多方面に影響を及ぼす事案である」として、慎重な審理を求めてきた
また、樋口裁判長ら3人の裁判官の交代を求める「忌避(きひ)」を申し立てた。

樋口裁判長は、昨年5月の福井地裁判決で、大飯3、4号機の運転差し止めを命じる判決を指揮しており、今月中にも、高浜3、4号機の再稼働を禁じる仮処分を決定する可能性が高い

福井地裁で、高浜原発3、4号機の、再稼働差し止め仮処分の審尋が打ち切られ、月内にも、再稼働を禁じる仮処分が決定される可能性が出てきた
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