ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

【台湾地震】発生後3時間で避難所…スピード開設ができたワケ

2024年04月05日 | 世界とわたし
今朝、遅い朝ごはんを食べている最中に、家がゆらゆらと揺れ始めました。
え、なに、まさか揺れてる?とビビりまくりながら、テーブルの下にもぐろうかどうか思案すること30秒あまり、いやらしいほどに長く揺れた地震でした。
震源地はニュージャージー州ホワイトハウスステーション付近で、マグネチュードは4.7だったことを知り、愕然としています。
ホワイトハウスステーションってどこ?と思って調べてみました。
熱気球を上げるお祭りやアンティークショップで有名な、風光明媚な街です。

東海岸に引っ越してきた理由の一つが、ここは滅多に揺れないところだから、だったのに…😭
万が一、ここで規模の大きな地震が発生したら、慣れないことに右往左往して、とんでもない騒動になるだろうなあ、と思います。

でも、日本ほどの地震大国であっても、過去に何万回もの経験を積んでいても、いまだに避難所では雑魚寝が続き、被災地の自治体やボランティア、そして自衛隊のみなさんに援助活動を丸投げし、改善策も新しいシステム作りも為されないということを、もっと問題視するべきじゃないかと思います。

【台湾地震】発生後3時間で避難所…スピード開設ができたワケ 

花蓮の避難所にやってきました。
震源から最も近い街ということで、こちらの避難所なんですけれども、普段は小学校として使われているもの、その体育館が現在、避難所になっています。
避難所を運営する市役所の方にお話を伺ったところ、現在は80人近くがこちらに身を寄せている、ということです。

後ろのスペースには、避難されている方が食事をするスペースとして、テントがいくつも設置されています。

運営する市役所の方にお話を伺ったところ、避難所の中に食事の匂いがこもらないように、あえて外に設置をした、というふうに聞きました。

それでは、特別な許可いただいておりますので、これから避難の中で取材をさせていただきます。

たくさんの方が避難をされているということで、いくつかのブースがあるんですが、まずこちらのブースでは、地震が起きた時に、携帯電話などを持って出ることができなかった方のために、電話を使えるようになっています

また、Wi-Fi、インターネットも、全て無料で使用できるということなんです。


中をお邪魔してみますと、たくさんのテントが並べられています。

その手前には、被災されたみなさんが、自由に取ることができる食事が並んでいます。
お菓子や食べ物、こちらにはピザといった温かい食事も用意されていました。

奥に目を転じてみますと、タオルやティッシュ、さらには石鹸や歯磨きなど、日用品もたくさんこちらに届いています

こういった物は、被災された方が自由に利用することができるそうです。

そして私の後ろに並んでいるのがテントですけれども、プライベートな空間が守られた作りになっています。
こちらのテント1つにつき最大で6人寝泊まりすることができるそうで、現在こちらにはベッドが2台用意されています。


こういったテントが、現時点で、46個設置されているということなんです。
実はこの花蓮なんですけれども、6年前にも大きな地震がありました。
その時には、この避難所ができるのが、地震発生からおよそ1日かかったということなんですが、今回は、地震発生後3時間で避難所ができて、受け入れが可能になったということなんです。

台湾の今の避難所の環境が、とても整っているように感じてびっくりしました。
能登の避難所では、1ヵ月たってもまだ雑魚寝が続いているような状況のところもありまして、なぜこの台湾ではスピード感を持って、避難所の環境を整えることができるんでしょうか。

そのあたりを運営する市役所のスタッフに伺ったんですけれども、実は市役所だけではなくて、支援する民間団体が本当にたくさんあるということなんですね。

台湾では、6年前に、17人が亡くなった大きな地震があったんですけれども、その時には、避難された住人のプライベートを守るというような空間が全くなかったそうです。
また、食事も寝泊まりするスペースでされていて、匂いがこもってしまったということで、今回その経験を生かして、ボランティアの団体支援団体との連絡線を事前に作っていて、災害が起きたときに、まずその民間団体に連絡をする、そして連絡をしたら、町中にその民間団体が持っている倉庫があるそうで、その倉庫からこちらの避難所に、物資が送られるようにシステムを既に作っていた、
ということなんですね。



とてもスピーディーなんですね。
避難されているみなさんは、避難所の生活について、どんなことを話していらっしゃるんでしょうか。

こちらには、80人近くの方が現在避難されていますけれども、今回、17歳の男性にお話を伺ったんです。

「今、避難所で足りていないものはありますか」と聞いたところ、「特にありません」とおっしゃっていたんですね。
「いろいろな人が支援をしてくれていると感じている」とお話になっていました。

この17歳の男性、6年前の大きな地震の時にも、この、まさにこの避難所を使っていたということなんですけれども、その時には「プライバシーが守られる空間がなかった、食事の匂いが充満していた、それが改善されている」というふうに語っていました。

避難所を応援するスタッフの方にお話を伺ったら、「現在この状況に満足していることではなくて、さらにもっと広いスペースが必要なんじゃないか」ということも語っていました。
というのも、「災害が起きたときには、被災されたみなさんの健康、さらにメンタルケアが大切だ」と言ってるんですね。
今こちらにも、マッサージをするようなスペースがあったり、この体のケア、そしてメンタルのケアというのが非常に意識されている避難所だな、ということを強く感じました。

こういった避難所の開設、さらには物資の提供がすばやくできるように心がけているということで、これまでの経験を活かして、そしてそこにとどまることなく、何か災害が起きたときに迅速に被災者の皆さんに寄り添えるようなシステム作りができている、と強く感じました。


おまけ

この映画をぜひ観てほしい!『Silent Fallout・サイレント・フォールアウト~乳歯が語る大気汚染~』by 伊東英朗監督

2023年11月19日 | 世界とわたし
明るくて温かくてひまわりのような友人ゆかさんが紹介してくれたこの映画のトレーラーを観て、久しぶりに、深くて冷たい枯れ井戸の底で、膝を抱えているような気持ちになりました。
映画のタイトルは『Silent Fallout・サイレント・フォールアウト~乳歯が語る大気汚染~』、元幼稚園の先生&テレビ局ディレクターの、伊東英朗監督の作品です。
この作品は、先日のハンプトン映画祭に引き続き、昨日はセントルイス映画祭で上映されましたが、また配給会社が決まっておらず、上映がままなりません。

ゆかさんが自身のFacebookに載せたメッセージと写真をお借りして、わたしなりに紹介させていただこうと思います。

映画「Silent Fallout』予告編
















































『神奈川新聞』


引用はじめ:
日本は唯一の戦争被爆国と言われるが、米国ではネバダ核実験場で100回もの大気圏内核実験が行われた。
本番も実験も同じ核爆発と考えると、米国は凄まじい『被爆国』。
それも自国によるオウンゴールだということを米国民は知らない。

『デイリースポーツ』

アレック・ボールドウィン“ノーギャラ”ナレーション 伊東英朗監督あぶり出す米の放射能汚染

引用はじめ:
作品であぶり出された放射能汚染の実態は、米国人のボールドウィンにも衝撃を与え「自分は、この事実を知らなかったが伝えないといけない。できることは何でもやる」との言葉ももらったという。
実際に頼もしい理解者の尽力もあって、ハンプトン国際映画祭での特別上映が決定。
上映後のシンポジウムには一緒に登壇することになっている。  
(まうみ注・セントラル映画祭ではこれが2回目の上映、そしてハンプトン国際映画祭が10月に行われ、ボールドウィン氏が登壇してくださいました)
伊東氏が核実験による被曝問題に取り組み始めて19年。
愛媛・南海放送のディレクターとして数々のドキュメンタリー番組、映画を製作し、上映活動も行ってきたが、
「何も変わらなかった。福島(第一原発事故)が起こっても何も変わらない」。
ジレンマを抱え、出した結論が「核の問題の本場である、アメリカでうねりを作ること」。
米議会を動かし、日本に波及させることが目指すところだ。


『週刊金曜日』田中優子氏

ゆかさんの記事


河野洋さんの記事

引用はじめ:
映画監督でありTVディレクターである伊東が2004年から追い続けているテーマがある。
それは、原爆、原発、核、水爆実験などと切っても切り離せない放射線だ。
1942年から始まったマンハッタン計画は45年の原爆投下に繋がり、続く核実験、54年のビキニ環礁水爆実験で被曝した第五福竜丸は氷山の一角で、62年にかけて米国や英国が太平洋で行った水爆実験の数々で被曝したであろう日本人たちは数知れない。
このテーマを追い続けているのには理由がある。
ビキニ事件における放射線の被害を調査し、報道を続けている人が他にいないからだ。
「僕が止めてしまうと、この調査はストップしてしまいます。放射能がいかに私たちの生活にとって脅威であるかということにみんなが気がついて、事実を突き止めようと動き出してくれる人が出てくるまで、僕がやるしかないと思っているのです」

伊東は元々、奏者になることを夢見てトランペットを演奏していた。
養護学校で音楽を教えたかったが、それが実らず、就いた仕事は幼稚園の先生。
映像について勉強をしたこともない伊東は、映画監督になるとは夢にも思っていなかった。
「もともと、僕は子供たちに教えることが好きで、幼稚園の先生を16年やっていました。いわゆる公務員です。40歳の時、教育委員会への異動が決まり、現場で教えることにこだわっていたので、退職届けを出しました」
自称「変な人」を名乗るように、幼稚園教師から映画監督になった人間は世の中に数えるほどしかいないだろう。


【日本語字幕付き】Oppenheimer / オッペンハイマー 予告編2

日本ではまだ上映されていない、もしかしたら上映されない可能性もある(どうしてなのでしょう?)という映画『オッペンハイマー』。
この映画は、『原爆の父』と言われた物理学者、オッペンハイマーの生涯を描いたものです。
彼は、第二次世界大戦時の核兵器開発プロジェクト「マンハッタン計画」を主導した理論物理学者です。

*「マンハッタン計画」
アメリカ、イギリス、カナダが主導となり行われた核兵器開発プロジェクト。
科学者や技術者たちが、原爆開発のために、ニューメキシコのロスアラモスに総動員された。
オッペンハイマーは、ロスアラモス国立研究所の初代所長に任命され、化学部門のリーダーを務めた。

彼が41歳だった1945年の7月16日に、アメリカにおいて、人類史上初の核実験『トリニティ実験』が行われ、それから21日後の1945年8月6日に、広島に原子爆弾(通称リトルボーイ)が、そしてその3日後、長崎に原子爆弾(ファットマン)が投下されたのでした。
彼は、原爆投下後の惨状を目の当たりにして、自らが犯した過ちの大きさに気づきました。
その後、原子力委員会(AEC)のアドバイザーとなり、核兵器の国際的な管理を呼びかけ、水爆をはじめとする核開発に反対の意を示したため、マンハッタン計画で研究を共にしたエドワード・テラー「水爆の父」と対立するようになります。
そして原爆投下から9年後、彼が50歳になった年に、「ソ連のスパイである」との容疑をかけられ、オッペンハイマー聴聞会が開かれ、スパイに仕立て上げられてしまいました。
アイゼンハワー大統領は、大統領命令として、オッペンハイマーを一切の国家機密から隔離、政府公職追放を決定します。
それから後は、国家機密を漏洩する可能性を持つ危険人物と断定され、FBIによる尾行や盗聴など、晩年まで厳しい管理下に置かれました。

伊東監督がこのオッペンハイマーの遺族にインタビューをした時のエピソードが、facebook上に書かれていました。
「15年前、ボストンで、オッペンハイマーの遺族をインタビューしたことを思い出す。
2008年、タフツ大学で上映された僕のドキュメンタリー番組を見た、ハーバード大学の教授から突然「遺族にインタビューする気はないか」と声をかけられ、急遽、大学内でインタビューすることに。
当時、オッペンハイマーや原爆開発の背景把握が十分でなかった僕には、インタビューはかなり重荷だった。
彼が何を語ったかは、今、軽はずみに言えるものではないが、当時80代だった彼の言葉や表情は忘れらない…」

実は、わたしが住む町の、それこそ歩いて数分のところにある隣町の通り一帯が、マンハッタン計画と深く関連していたらしく、どなたかの引越し手続きの過程で地面を深く掘り下げたところ、とんでもなくひどい汚染が見つかり、慌てて大規模な除染をしたらしい、という話を聞いたことがあります。
それほど前の話ではありません。
なので「マンハッタン計画」はとても身近に考えられる現実のものなのでした。
そして…アメリカ大陸に落とされた100発もの原子爆弾…。

伊東監督の映画を観ると、戦争という世にも愚かな行為は、その場で繰り広げられる人や暮らしや自然の破壊だけでなく、その前後にも悲惨な破壊が伴うものなのだと、しみじみ考えさせられます。
わたしを含む、平坦で安全な暮らしを与えられている者たちは、戦争という事件は他人事で、胸を痛めることはあっても実際に傷つけられて血を流したり、空から降ってくる凶器に怯えることもありません。

たかを括っている間に、危険は突然空から襲いかかってくる。
たかを括っている間に、危険は地の底でとぐろを巻いて機を狙っている。
たかを括っている間に、危険は生き物や自然の命をジュクジュクと蝕んでいく。

核兵器の空気汚染は、その最たるものの一つだと思います。
だから伊東監督は、膨大な資料と格闘し、忍耐強く精査し、コツコツと拾い集めた事実を元に映画を作り続けておられるのだと思うのです。

この映画が、少しでも多くのみなさんの目に、胸に、入り込んでいくことを心から願っています。
オンライン上映会などのアイディアや強力なツテがある方はぜひご一報を!
よろしくお願いします!

梨泰院ハロウィン圧死事故から改めて反省したこと

2022年10月30日 | 世界とわたし
夕飯を食べた後、夫に「韓国で大変なことが起きたの知ってる?」と聞かれた。
今日は朝からずっとまた、発表会関連の必要な物を発注したり、発注してからミスに気がついて慌てて訂正してもらおうと思ったら間に合わなくて、その解決策をうんうん唸って考えてたり、通常のレッスンに来られない人たちの代替えレッスン日を決めようとしたら、あーでもないこーでもないと言ってどの日も来られそうになくて、仕方なくこちらが時間をやりくりして決めたりしていたので、世間で何が起こってるのかなんてところにまで頭が回らない。
韓国のことならWooさんにって思ってちょこっとTwitterを覗いてみた。

なんてこった…。

こちらのテレビでもかなり放送されてたみたいだったけど、テレビは夜にドラマを1時間ほど観るのにつけるだけで、普段は全く観ていないから全然知らなかった。
今では亡くなった方が150人を超えてしまっている。
中でも若い女性が多かったらしい。

わたしはよく、夫からも息子たちからも、「おかあさんは危機感が無さ過ぎる」「普通寄って行かないようなところにフラフラと近づいていく傾向がある」「明らかに危険な兆候が見えてきた時に限ってボーッとする」と言われる。
マンハッタンの通りを歩いている時など、夫や息子にいきなり服の袖をグイッと引っ張られることが何度もある。
なのでさすがにこの歳になって、そういうクセは直さないとな、とは思っている。
だからこういう事件を知ると必ず、知らず知らずのうちに巻き込まれてしまっている自分を想像してしまう。
一度、何年か前のマンハッタンでのハロウィン祭りに出かけたことがあって、その時も狭い通りに人が集結してしまって、身動きが取れなくなったことがあった。
ほんの数分の間に、あれよあれよという間におしくらまんじゅうみたいな状態になって、そうなるともう自分の意志ではどうしようもなくなってしまってゾッとした。
その時も夫が、いきなりわたしの腕を掴んで、店の軒先のわずかな空間に無理矢理引っ張り出してくれた。
なんていうか、なかなか引っこ抜けなかったワインのコルク栓をスポンと抜いたみたいに。
これはもう今ここで諦めてやめるべきだ、というふうに決心がつかないまま、ゆるゆると危険地帯に近づいてしまうのがわたしで、無理も我慢もせずにさっさと止められるのが夫。
おかげで何度も助けられた。
なのでもう、人混みにはできるだけ近づかないようにしている。

でもあそこまで人が集まってしまうことを予想できなかったのだろうな。
コロナ禍でずっと鬱積していた人々のフラストレーションが、お祭り気分で一気に爆裂したのだろうな。
こんなことで死にたくなんか無かっただろうな。
ご本人の無念とご遺族の悲しみを思うとたまらなくなる。
せめて通行規制がちゃんと取られていたら、ここまでの事故にはならなかっただろうに。
亡くなった方々のご冥福を心からお祈りします。

韓国では大きな事故が起こるたびに、いろいろなシステムが新しく整備されたり、二度と繰り返されるようなことが無いような対策が全国規模で取られる。

追加情報です。
警備が手薄になっていたのは、こんな事情があったからだろうか。

Wooさんの追加情報。
追加報道によりますと、当時梨泰院に警察兵力200人を配置しましたが、龍山の大統領室警護のためにこの兵力さえも相当数を再び大統領室警護に投入したということです。 
そして梨泰院の商人たちに自ら秩序維持をしろと言いました。
 結局この惨事が発生しました。 
必ず審判しなければなりません。

おまけに。

世界から戦争と武器が消える日

2022年03月27日 | 世界とわたし
上記(↑)の写真はwww.helabimarice.com よりお借りしました。
www.helabimarice.com(ヘレビマ)については、下記で説明しています。

******* ******* ******* *******

よく一緒に演奏しているソプラノ歌手のヴェロニカからメッセージが届いた。
彼女はウクライナ人で、家族は全員ウクライナに暮らしていることを知っていたので、ロシアの蛮行が始まってからずっと心配していた。

まうみへ
できればこの団体に寄付してほしいの。 
戦争が始まった最初の週に、人道的トラックで自らウクライナに来たドイツ人医師とその奥さんに会いました。
私は先週、ドイツで、家族の手伝いをしていました。
ビデオの中で旗を掲げているのは私の弟です。
ありがとう。

Volunteeres "Blago Ukraine" Help for Ukraine допомога Українцям


彼女から教えてもらった募金サイト。
わたしはペイパルで募金をした。
ここでも紹介してみなさんにお願いしようと思ったのだけど、なぜかリンクが開けられない。
彼女に問い合わせて、また再度試そうと思う。

代わりにと言ってはなんだけど、その募金画面に記されている言葉をここに載せておこうと思う。
Persönliche und direkte Organisation medizinischer und humanitärer Hilfe in individuellem Kontakt vor Ort - organisiert vom Münchener Arzt Erwin Lüddecke und seiner Verlobten Kateryna Oksenenko aus Charkiw Wir stehen mit BLAGO einer humanitären Organisation in CERNOWITZ in Kontakt, welcher ihr Bruder initiiert hat. Daher können wir genau und zielgerichtet die Hilfe leisten und wissen genau wer es bekommt. Mit viel Herz, familiär und direkt. Helfen sie uns das Leid zu mindern. Danke Erwin Lüddecke und Kateryna Oksenenko  

現地で個別に連絡を取り合いながら、医療・人道支援を直接組織する - ミュンヘンの医師Erwin Lüddeckeとハリコフ出身の婚約者Kateryna Oksenenkoが主催。
彼女の兄が始めたCERNOWITZの人道団体BLAGOと連絡を取り合っています。
そのため、的確で的を射た支援を提供することができ、誰がその支援を受けるかを正確に把握することができます。
心を込めて、親しみを込めて、直接的に。
苦しみを減らすために助けてください。
Erwin Lüddeckeさん、Kateryna Oksenenkoさん、ありがとうございました。

Helebima(ヘレビマ) 2012年12月22日、医師エルヴィン・リュデッケの主導により、バイエルン州アンプフィングに非営利団体Helebima e.V.が設立されました。
設立メンバーは、スリランカ・コロンボ出身の国際的に著名なアーユルヴェーダ医師、ジャヤナス・アベイウィクラマ博士の長年の教え子であり支援者である22名です。
協会の目的は、伝統的なアーユルヴェーダ、文化、医療、精神的な交流を促進することです。
協会はワークショップやセミナーを開催し、同時に設立された非営利会社RiceForLifeは、スリランカのエコロジーとスピリチュアルに栽培された米の輸入と貿易をコーディネートしています。
現在の役員は、第1代会長Roland Niedermeier氏、第2代会長Anneliese Jilg氏、会計担当Martina Niedermeier氏で構成されています。
さらに詳しい情報は、www.helebima.info 
アメリカでは、カリフォルニア州リノ出身の著名な実業家であるシャリ・チェイスが、同じ目標を掲げて、2013年にヘラビマ協会を設立。 
www.helabimarice.com 
ヘラビマワールドのミッションは、人類を養い、貧困と飢餓を減らし、ホリスティックな生活の価値を人々に伝え、健康と幸福を増進する道しるべとなることです。
2022年3月、同協会は医師エルヴィン・リュデッケと婚約者カテリーナ・オクセンネンコのウクライナ向け、および開戦直後の人道的使命を支援しました。
ルーマニア、ポーランド、モルドバの国境で難民を自ら迎え入れ、宿泊施設を手配し、初期医療を提供しました。
その後、ドイツでの輸送と宿泊は家族ぐるみで手配されました。
ドイツやウクライナの親戚や友人と連絡を取り合いながら、ドイツから直接、CERNOWITZに援助物資の輸送が行われました。
インスリンなど緊急に必要な医薬品は、1日以内に手渡すことができました。
現在、被災地へ直接お届けできるよう、現地の方々のご協力をいただきながら調整中です。
現地のパートナーはノンプロフィット(非営利団体)です。


自国民に命を捧げよと声高に訴える政治家は政治家ではない。
自国民が殺されることを前提に正義を語る政治家は政治家ではない。
戦争を仕掛けた政治家は失脚する、あるいは終身刑を課せられる。そんな制度や法律が作られないものか。
戦争を行った軍は解散する。そんな憲法が作られないものか。
戦争は暴力だ。
戦争は人を殺し、街を破壊し、ズタズタにする。
そんなものに正義などあるわけがない。
人を殺してはならない、街を破壊してはならないと、誰もがわかっているのに、戦争になると真っ先にそれが行われる。
人間世界は一向に良くならない。
戦争ビジネスをやめない人たちは悪魔の他の何者でもない。
ならば地球が、世界が、絶対に戦争をしてはならないと決めるしかない。
軍は災害時の救助や復興に特化した組織に生まれ変わり、武器の代わりに救助用具や開拓道具を手に持って活躍する。
日本は平和憲法を掲げ、世界をリードしていく国になるべきだ。

「戦争をやめろ!戦争反対!プロパガンダを信じるな!この人たちはあなたにウソをついている!」

2022年03月15日 | 世界とわたし



ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、日を追うごとに酷いニュースが耳に入ってきます。
その中には誤報やプロパガンダも混入していて、一体何が本当なのかよくわからなくなってしまいます。
いろいろな方々の話を聞いて、いろいろな方面からの現状を見て、自分なりに理解しようと思うのですが難しいです。
これまで聞いてきた中で、この方の話がとても興味深かったので、1時間10分と時間は長いのですが、ぜひ聞いていただけたらと思います。

ロシアのウクライナ侵攻①

ウクライナは左上部に位置します。

冒頭の7分弱の部分だけでも、「なるほどなるほど」と何度思ったかしれません。
プーチンの大統領になり方が非常に汚かった。
首相時代、モスクワの3都市で起こったテロ事件をチェチェン人の仕業に違いないと断定する。
少数民族、イスラム教徒というのを利用して、イスラムに対する偏見を利用してイスラム教徒のテロだという話に持っていく。
チェチェン共和国の首都グロズヌイを空爆し、チェチェン人を悪者扱いし、第二次チェチェン紛争を引き起こすことで人気を得て大統領になった。
ではなぜプーチンは、このチェチェンにこだわったのか。
ロシアは、チェチェンの右側、カスピ海沿岸一帯の、バクー油田(19世紀での石油の半分を賄っていたほどの採掘量を誇る)などで有名な非常に豊かな石油と天然ガスを、世界に売り捌いてボロ儲けをしたかった。
チェチェンが独立してしまうと、ロシアの富の源になるパイプラインを管理するのが難しくなるというので、空爆などで独立を阻止している。
ジョージアはチェチェン同様、パイプラインが通っている。
今現在、侵攻しているウクライナにもパイプラインが通っている。

プーチンが仕掛ける侵攻・戦争の本質、天然ガスと石油のパイプラインの利権である。
何度だって言いますが、戦争は人殺しです。
土地や資源を奪うために、自分たちが潤うために、ありとあらゆる手を使って理由や話を作り上げ、権力と金を使って世論を煽り、人と街を破壊する戦争は、この世で最も愚かなことです。
世界中の国が放棄すべきことです。
こんなことを一井の市民であるわたしが言ったところで、世の中は何も変わらないじゃないか。
そんな思いが込み上げてくるたびに、わたしはわたしに言い聞かせます。
変わらなくても言い続けていこう。
それが人として生まれたわたしの使命ですから。

No War Please!

2022年02月27日 | 世界とわたし
2月25日、ドバイで優勝したロシアのテニスプレーヤー、アンドレイ・ルブレフ選手が、カメラのレンズに「No war please」と書いた。


テレビ東京によるロシア大使および駐日ウクライナ大使への未公開インタビューを聞きました。
どちらも30分ほどで、時間を見つけるのは大変かもしれませんが、たくさんの方々に聞いていただきたいと思いました。

そしてこれはプーチン大統領の「ウクライナ侵攻宣言」とも言える演説を、今井佐緒里氏が訳してくださったものです。


平野氏のおっしゃる通りだと思う。

戦争をやめろ!

もちろんロシア本国でも。


ウクライナと隣接している国々が、パスポートやビザ無しで入国し避難できるように対応しているのを知りました。


インターネット時代の戦争

モルダウを弾きながら

2022年02月25日 | 世界とわたし
前々からいつか真面目に取り組んでみたいと思っていたモルダウの連弾を、ジェーンと一緒に練習していくことになりました。
スメタナはチェコ(今はチェコ共和国という名前になりましたね)出身の作曲家です。
チェコは「ヨーロッパの心」「芸術の都」と言われています。
10年ほど前に、ほんの1日でしたがチェコを訪れたことがありました。
どこを見てもまるで絵本や映画の中に入ってしまったような、それはそれは美しい景色に浮かれながら歩いていたのですが、
その際に案内してくれた若い女性のガイドさんが、「こんなふうに自由に自分が思ったことを、誰かに普通に話せるようになったのは、ほんの少し前なんです」と言って、その生々しさに胸がギュッと締めつけられたことが忘れられません。


「プラハの春」は1968年の春、共産党の一党独裁だったチェコスロバキアで新たに第1書記に就任したアレクサンデル・ドプチェク(Alexander Dubcek)が、「人間の顔をした社会主義」を目指して進めた民主的改革運動
しかし、同年8月20日から21日にかけて、ソ連を主体にブルガリア、東ドイツ(当時)、ハンガリー、ポーランドのワルシャワ条約機構(Warsaw Pact)5か国軍がチェコスロバキアに侵攻
民主化の動きは徹底的に弾圧され、「プラハの春」は終わった。
歴史家らによると、弾圧の初日だけで約50人のチェコスロバキア人が死亡。
ソ連占領下の犠牲者は約400人とされる。

■「1968年と今(2018年8月)は似ている」
「プラハ市民は断固として占領を拒否したのに、一部のロシア人はいまだに占領は国際的な支援だったと思い込んでいる」
「50年前のような介入は現在も起きている。ただし現代の介入は戦車ではなく、プロパガンダやフェイクニュース、選挙に影響を及ぼす手法によるものだ」
抗議デモではチェコ国旗や欧州連合、北大西洋条約機構(NATO)の旗のほか、ウクライナの旗も見られた。
「ソ連共産党による1968年の(プラハ)侵攻と、オリガルヒ(新興財閥)が実質的に権力を独占している現在のロシアの状況とは、確実に似ている」


ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まってしまいました。
人口減少、原油の枯渇、支持率の低下、NATOとのせめぎ合い、などなど、読んでも読んでもキリが無いし、本当のところがどうなのかよくわかりません。
でも、始まってしまいました。
空から恐ろしいものが飛んできて、人や動物や町の命を粉々に壊していく悍ましい戦争が、また始まってしまいました。
国際的な支援、人道的な措置、正義などなど、どんな理由があっても戦争はしてはいけないことなのだと、世界中の首長を集めて徹底的に教育して欲しいです。
戦争や侵攻を犯した人間は、どんな立場の者であれ、殺人の罪で一生刑務所の外に出られないようにして欲しいし、
どの国の軍も、まず戦争放棄を誓い、自国民を災難から救助することを一番の仕事とする組織になるよう、一国残らず集まって協議を重ねればいいと思っています。
こういうことを言うと、よくお花畑っていう言葉で括る人がいますが、お花畑の真ん中で呆けているのは、自分は絶対に巻き込まれる危険は無く他人事であると思い込んでいる人のことを言うのだと思います。
ウクライナ出身の友だち、ロシア出身の友だちが、それぞれに苦しんでいるのを見るのが本当に辛いです。
1日も早く、この愚かな侵攻が終わることを祈ります。

アフガニスタン

2021年08月16日 | 世界とわたし

アジア記者クラブ(APC)https://twitter.com/2018_apc さんのツイートで今更ながら学んでいるわたし…。
まだまだ知らない、勘違いだらけの自分が情けないです。


アフガニスタン問題は、どの方向からの記事や論説を読んでもどこか腑に落ちない、けれどもこの20年間はアメリカが先頭に立って起こした混沌なのだから、できるだけ知らなければと思いつつ、やはり理解度は低いままでした。
この20年間は、わたしたち家族が移住した20年間と重なります。
こちらに移り住んだ翌年に同時テロが起こり、その場面を直に目にしたことで心を病み、その後数年間苦しみました。
世の中がみるみるうちに物騒になり、いくら抗い非難しても戦争が始まり、普段は冷静な新聞テレビまでもが大本営もどきの報道をするようになった時、大勢の人々は自身の非力さを呪いました。
この間、大統領が4人も入れ替わり、意味のない、けれども破壊だけは十分にし尽くした戦争が、今終わろうとしています。
それもわざわざ9月11日という日を選んで…。



昨日一緒に夕飯を食べた友人夫婦と、このことについて話しました。
彼はケニア人で彼女は生粋のアメリカ人。
わたしたちより政治のことに詳しく、寄ると必ず政治話に花を咲かせるのですが、このアフガニスタン侵攻については口が重くなってしまいます。
あまりに複雑で、だからそれを簡略して話すと本当の事が抜け落ちてしまい、結局意味がなくなってしまうからです。
わたしたちはありったけの時間を使って、行ける所には行って、愚かな戦争を起こすなと抗議しましたが、巨大な軍と莫大な量の武器を所有する国にそんな声は届きません。
絶望し、止められなかった力不足を恥じ、アフガニスタンの人たちの安否を心配し、そしていつかほとんど忘れてしまう…。
それぞれの国のそれぞれのやり方で解決していくしかないのに、そこに首を突っ込んで、実はそれは正義のためなどではなく、介入することで利用できる何かがあるからだったりする行動が、良い結果を生むはずがありません。

わたしの周りではほとんどの人がこう考えていました。

中村哲さんこそが、アフガニスタンを救うにはどうしたらいいかを示してくれた人でした。


何度でも問う。「あなたはこの、『焼き場に立つ少年』の写真を見てもまだ、戦争はしょうがないと思いますか?」

2021年08月09日 | 世界とわたし
タイトル写真の黒い丸は、世界に存在している核兵器の数を表しています。
その数なんと13,865発…。
その中のたった二つが、広島と長崎に落とされました。
その原子爆弾によって家族を失い、幼い弟の亡骸をおぶり、唇から血がにじむぐらいに歯を食いしばりながら、焼き場の前に立つ少年の写真が、米兵オダネル氏によって残されました。







広島での挨拶文の読み間違いが問題になり、忖度した報道側がテロップを流さなかったというお粗末なお話。
ちなみに菅首相は式典に遅刻したそうです。

それに引き換え、ニュージーランドのアーダーン首相のメッセージは、人の心と知性にあふれています。

アーダーン首相のメッセージ書き起こし(訳はDeepl Translatorとわたしの拙訳のミックスです)
Kia ora koutou katoa.

As the world continues to face the challenge of responding to COVID-19, the 75th anniversary of the atomic bombings in Hiroshima and Nagasaki remind us of the devastating impacts of world events.
世界がCOVID-19への対応という課題に直面し続けている中、広島と長崎への原爆投下から75周年を迎えた私たちは、世界の出来事がもたらす壊滅的な影響を思い起こしています。

In August 1945, the world saw for the first time what nuclear weapons could do.
1945年8月、世界は初めて核兵器の威力を目の当たりにしました。

The consequences were catastrophic, involving unimaginable suffering for those who managed to survive the initial impact and radiation exposure.
その結果は壊滅的なもので、最初の衝撃と放射線被曝から生き延びた人々には想像を絶する苦しみがありました。
 
Since then we have also seen the disastrous and impact of nuclear testing, including in the Pacific. 
Each of the more than 13,000 nuclear weapons in existence today possesses an even greater destructive force than that seen in Hiroshima and Nagasaki.
その後、私たちは、太平洋を含む核実験の悲惨な影響を目の当たりにしてきました。
現存する13,000発以上の核兵器の一つ一つが、広島・長崎で見たものよりもさらに大きな破壊力を持っています。


The use of just one bomb would be devastating and nobody believes a nuclear conflict would end there.
たった一発の爆弾が使われれば壊滅的な打撃を受け、そして誰も核紛争がそこで終わると信じていません。
 
Millions would certainly die, and the damage to our environment would be irrevocable.
数百万人が確実に死亡し、環境へのダメージは取り返しのつかないものになるでしょう。
 
Experts have warned that no state, group of states or international organization is able to prepare for or deal with the effects of nuclear war.
専門家は、いかなる国家、国家グループ、国際組織も、核戦争の影響に備えたり、対処したりすることはできないと警告しています。
 
So if we cannot prepare, we must prevent.
だから、私たちが核戦争が及ぼす影響に備えることができないなら、食い止めるしかないのです。

As UN Secretary-General Guterres has said, the international community must reinvigorate its work on nuclear disarmament to quote “save humanity”.
グテーレス国連事務総長が述べているように、国際社会は、「人類を救う」という言葉を引用して、核軍縮への取り組みを再活性化しなければなりません。

It is not a job that we can leave to others or to future generations.
他人や将来の世代に残すことのできる課題ではありません。

He waka eke noa - we are all in this together.
He waka eke noa - 私たちは全員、共にこの課題に関わっている「運命共同体」なのです。

This is why New Zealand - with a majority of the United Nations membership recently adopted the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons.
だからこそ、ニュージーランドは、国連加盟国の過半数の賛成を得て、先日、核兵器禁止条約を採択したのです。

I urge all others to join with us and ratifying this landmark Treaty as a necessary step towards the total elimination of nuclear weapons, and in pursuit of global negotiations involving all nuclear weapons possessors to achieve nuclear zero.
この画期的な条約を批准することは、核兵器の完全廃絶に向けた必要なステップであり、すべての核兵器保有国が参加する核ゼロ達成のためのグローバルな交渉に向けて、私たちと一緒に行動することを他のすべての人々に強く求めます。

Only that can be a worthy legacy for those who have suffered the use of nuclear weapons in Hiroshima and Nagasaki, and their testing in the Pacific and beyond.
それこそが、広島や長崎での核兵器の使用や、太平洋やその他の地域での核実験に苦しめられてきた人々にとって、価値ある遺産となり得るのです。

「国民の大多数が東京五輪の中止を望んでいる。彼らは完全に正しい」 by イギリス:ヒラリー・ジョーンズ博士

2021年05月13日 | 世界とわたし
わたしの周りの知人友人に限って言えば、この東京五輪の強行は、日本に対する新たな認識を見出すきっかけになっています。
何においても全て後手後手。
大国であったはずの技術も活かせないまま、どこよりもお粗末で愚鈍で、この期に及んでもなお、利権や癒着や中抜きばかりの中途半端な対応しかできない。

「日本なら◯◯なんて簡単にできると思った」
「日本が感染対応でアジアの手本になると思った」
「まさか日本がここまで◯◯だとは思わなかった」

アジアを牽引するどころか、医療・検査・ワクチン・新たなシステム作りにおいて最低ライン。
自公アベスガ政権は、根拠も確証も無いままに破廉恥なお為ごかしを繰り返し、感染状況は悪化の一途を辿っています。
日本に限らず世界中がこんな時に、東京五輪強行開催は狂気の沙汰だと、今や呆れを通り越して怒りを感じている人も多いです。

日本国内の新聞テレビはだらだらと政府に追従していないで、そろそろ東京五輪の中止を呼びかけていかないと、あとでたいそう後悔することになると思うのですが…。

ニュージーランド
疫学者のトップが、東京五輪を進めると人々を死に至らしめると、国際オリンピック委員会(IOC)に警告した
・何万人が入国すると間違いが起き、日本の人々や医療従事者も開催を全く望んでいない。
・過去にも戦争で中止しているが、現在もウイルスとの戦争だ。
・アスリートやスポーツチームがワクチンを優先的に接種すると、特に貧しい国を中心に、ぜい弱な高齢者を守るためのワクチンが準備できず、死亡する可能性がある。
・五輪の開催は人々を殺す。
・IOCはその代償を許容できるとのことで決定したと思うが、それは明らかに間違った決定だ。
・日本の人々は新型コロナ感染の第4波と戦っている。それは東京で非常に激しく、彼らはほとんどコントロールできていない。


イギリス
大英帝国勲章を受勲するなど英国の権威として知られるヒラリー・ジョーンズ博士が、新型コロナ禍の深刻化により、東京五輪の中止をIOCへ向けて勧告した。
・日本では新型コロナの症例が増加しており、ワクチン接種も今のところ、全国民のわずか1%という状況で、大規模な国際大会を開催する状況にはない。
・開催強行はまったく意味がない。
・国民の大多数が東京五輪の中止を望んでいる。彼らは完全に正しい。
・国民の安全を無視して開催強行へ暴走し続ける日本政府や大会組織委員会、そしてIOCに中止を求める。
・11週間後に開幕する東京五輪を前に、新型コロナウイルスがまん延しており、日本では社会的および政治的な緊張が高まっている。


アメリカ
パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授
「スポーツイベントはスーパースプレッダーであってはならない。五輪を中止せよ」
・新型コロナウイルス禍により、大会が大きなトラブルを抱えている
・世論調査で約6割が中止を求める一方で、ワクチン接種率が2割に満たない。
・科学に耳を傾け、危険な茶番を止めるときが来た。五輪はキャンセルされなければいけない。
・五輪が強行される理由は3つある。金、金、そして金だ。

元米国五輪代表プロサッカー選手・米パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授(政治学)
「スポーツイベントはスーパースプレッダー(一大感染源)であってはならない」
写真・東京新聞12日ウェブ記事(https://www.tokyo-np.co.jp/article/103786)より
・世界的な公衆衛生の危機の中では、科学に耳を傾けまやかしをやめ、五輪は中止されなければならない。
・五輪がごり押しされる主な理由は3つ。カネ、カネ、カネだ。
・そのカネのほとんどはアスリートではなく、大会を運営、放映、スポンサーする人々に流れこんでいる。
・五輪の主催者は、公衆衛生のために、自らの利益を犠牲にするつもりはない。
・日本ではワクチン接種が人口の2%未満で、60%の人が開催に反対している。
・カネより重要なのは家族、友人、公衆衛生だ。
・大惨事となる恐れがある時、スポーツの見せ物は価値がない。


フランス
フランス紙リベラシオン。1面トップに「東京五輪はKO(ノックアウト)か」との見出し
・新型コロナウイルスの感染拡大により、日本国内で中止を求める世論が高まっている。
・日本政府のウイルス対策は緩い。
・東京都立川市の病院が「五輪やめて」とのメッセージを窓に張りだした。
・(政府)当局は、ウイルス検査の拡大も、ワクチンに飛びつくことも、病院の体制強化も、必要な財政支援も、1年以上どれもせずにウイルス流行を放置した。

フランス放送局「フランス・アンフォ」・大会を開催できない『4つの理由』
・一つ目【政治家の発言】
政治家の発言自民党二階幹事長の発言(「とても無理ならスパッとやめないといけない」「五輪で感染症をまん延させたら、何のための五輪か分からない」)を踏まえ、「政治家は中止の可能性を除外していない」
・二つ目【健康上のリスク】
新型コロナウイルスのワクチン接種が世界各地で進んでいるが、日本の接種率は約1%。
日本はG7の中でワクチン接種を始めたのが一番遅い。
・三つ目【日本国民の世論】
日本人の約8割が再延期か中止を求めている。
主催者は、コロナのさらなる拡散を避けるために、外国人の観客を入れない判断をした。
・四つ目【経済的ダメージの大きさ】
外国人の観客がいないことは、収益が大きく不足することを意味している。
海外で販売されたチケットは払い戻しをするしかない。
さらに、観光などのインバウンド効果も期待されていたが、これも当てはまらない」

もうほんと、止めましょうよ。