ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

年の終わりに

2010年12月30日 | ひとりごと
時間が無いわけでもないのに、急になにも浮かばなくなってしまっておりました……やっぱ親戚疲れか?
今日で仕事納め。明日は年越し蕎麦とおせちの材料を仕入れにミツワに行き、ぼっちらぼっちらお正月の準備をします。って……時間無さ過ぎ!


昨日はACMAのメンバーでバイオリン弾きのマイケルが、今回は歌でコンサートに出るということで、シューベルトの『冬の旅』を合わせにうちに来てくれました。
彼は今、勤めている会社を辞めるため、新しい職場探しに必死。
その新しい職場というのがうちの近辺に点在しているそうで、それなら「ポール&ピンキーの家を買えば?」と提案するとまんざらでもなさそう。
もし実現したら……もうここはACMAのニュージャージー支部に決定っ!じゃね。
「でも、ボクはプールはいらんから埋める」
「いや、でも、それはどうかと……」
「あ、まうみの魂胆は、ボクにあの家を買わせといてプールを使い放題……そうやろ?」
「うひゃひゃひゃ!そんなわけあらしませんがな~!なにをおっしゃるマイケルさん!いつでも伴奏したげるさかいにぃ~その代わり、ね、ね」
「やっぱり……」


さて、突然ですが、クリスマスの息子達からのプレゼントの話。

拓人から→お茶フリークの旦那には電気湯沸かし器。ガレージセール専門のわたしにはメイシーズのお買い物カード。
恭平から→旦那にはコイン選別付き貯金箱。わたしには毛玉取り(多分これも古着ばっか着てるから?)。そして我々に、鍵の置き場所発見器(60フィート範囲内)

旦那って、なにかプレゼントもらった時に、嬉しい気持ちを表せない人なんです。
っていうか、その時に他の事で頭がいっぱいだったり忙しかったりすると、嬉しい気持ちどころか、事もあろうに邪険に扱ったりケチつけたりまでします。
それで、贈る側はがっかりしたり、時には傷ついたりするわけで、贈る物に気合いが入りまくってたりすると、怒りさえ感じてしまいます。
でもね、しばらくして落ち着いて、ゆっくりその贈り物を見たり使ったりすると、旦那はたいていすご~く喜んだり感動したり。難儀なやっちゃ……。

今回もやっぱり、思いっきり無視って息子達をがっかりさせ、姉一家と丸三日間過ごし、彼らを空港に送り届けた後、
「うちの息子達ってなんかよう考えた贈り物する奴らやなあ……」としみじみ感心しながらもらった物を使い始めています。あまのじゃくやわ~。

こっちでも毛玉取りなんてもんがあるんですねえ。
おかげさまで、ガレージセールで買い集めたセーターやカーディガンが、新品同様になりました。ありがとよ!


拓人にもらったカードではなに買おっかな~。

今年は旦那からのプレゼントは据え置き。
旦那は念願のiPhoneをゲットする予定。
わたしにとって携帯電話ってのは電話としての機能しか必要がないので、今年の誕生日に旦那父からもらったお金と、このクリスマスの分と、来年の誕生日のお祝い(もらうつもりでいるのが厚かましい)をぜ~んぶ合わせて、ほんでもってそこに、もし貯まっていたらへそくりも足して、AirMacを買うぞぉ~と夢見ております。
AirMac=小説の準備
さて、来年こそは、頭と心の引き出しにたまっているはずの言葉が、外の世界に出てきてくれるのでしょうか。


もうあと27時間とちょっとで2011年の幕開け。
今年一年、わたしのド~タラカ~タラに付き合ってくださったみなさん、本当に本当にありがとうございました。

「毎日毎日記事書くな!」
「読むのしんどい!」
「たまには休め!」

などなど、数々の温かな励ましをいただき、幸せったらありません。
また来年も、おんなじような話を、いや、もしかしたら書いたことをすっかり忘れて、全くおんなじ話を、性懲りも無くタラ~タラ~と書いてしまうかもしれませんが、そこはもう観音さまのようなみなさんの優しさでもってお許しいただくしかありません。
また来年、2011年も、どうぞよろしく





ウルトラQ(灸)

2010年12月28日 | ひとりごと
旦那姉一家が、とうとうのとうとう、ノルウェーまでの飛行機を確保できた。
クリスマスイヴから続いたドタバタがやっと終わりに近づいてきた。

こういう混沌としている時に、普段どうしても踏み切れずにいることをやるのはいいことだ。
人はこれをヤケクソと言ふ。

わたしにとってそれは『灸』。
一年以上前から痛み出した小指の関節が、見る見るうちに変形してきて、それが小さなコブになってしまっている。
形が変わるぐらいはいいのだけれど、それが痛み出したからいけない。
特にピアノの鍵盤を叩いたり、その部分が鍵盤に触れたりした時などは、ヒッと飛び上がるぐらいの痛みになってしまっていた。
旦那が、これにはお灸が一番効くと言って、かなり前から勧められていたのだが、如何せん、何が苦手って、お灸ほど苦手なものはない。
自分でも理由がわからないのだけれど、とにかくあの、線香の先っぽの赤い部分が近づいてきただけで、ジジッと焼かれるような痛みを感じてしまう。
で、いつもはものすごい勢いで断っていたのだけれど、この痛みが軽減されるなら……と少し気持ちが傾いてはいた。

ここで突然ですが、お灸の効能を少し。

自律神経などに作用して、内分泌に影響を与えることが確認されており、局所の火傷から出る加熱蛋白体(ヒストトキシン)は、血中に吸収され、各種幼弱白血球が増加して免疫機能が亢進することが認められている。

* 増血作用 - 灸をすることで赤血球を増やし、血流を良くする
* 止血作用 - 灸をすることで血小板の働きを良くし、治癒の促進を促す。
* 強心作用 - 灸をすることで白血球を増やし、外敵から防御する。

とにもかくにも、新年に入ったら即、オーディションやらコンサートやらが毎月1回入っていて、そのための練習の量もガンガン増えていくだろう。
それなのに、こんな痛みを持ったまま、そんな量の練習をこなせるわけがない。
なので、このゴチャゴチャした状態の家の中で、ヤケクソになることにした。

旦那に「自分でやってみるわ」と伝えると、喜々としてお灸セットを持ってきてくれた。


左から。チャッカマン。やけど止めのクリーム。線香。アルミホイルで作った即席線香受け。アルミホイルの左下横にちょこんとあるのがもぐさ。

やり方を説明してもらい、さっそく気が変わらないうちに実行だぁ~!ごっくん(←やっぱり恐いので唾を飲み込む)

まずはもぐさを少しずつ千切り、それを手のひらでクルクル揉みながらとても小さな棒状にする。


クリームをお灸をすえる所に薄く塗る。


熱くならないようにとベトベトに塗っていたら、このクリームの成分の中に油が入っているので、かえって危険、と旦那に言われ、慌てて削り取る。

小さな小さな塊を乗っけ、恐々点火。一瞬アチッと思ったけれど、まあ我慢できる程度。


闘いの後。


ふぅ~……。
とりあえずは無事に終了。
困ったことに、小指がかなり気持ち良さげ。痛みも和らいだ。
こりゃもう、旦那に言われている通り、一日に数回、それを毎日続けるっきゃないのかも。
それにしても、なんでもっと早くに、こんなになってしまう前にやらなかったのか……まあ、それがわたしなんやからしゃあないってことか。


なんてなことを、眉間にシワ寄せてやってるわたしの横で、ちゃっちゃと旅行の準備を整えたアードリィ一家。
さあ、ノルウェーに出発!ってまあ、こっちもおんなじような気候やったけどね。ガハハ!
 

行ってらっしゃ~い!




どっひゃ~んなスノーストーム!パート3

2010年12月27日 | お家狂想曲
昨日の寝しなにちょっと一枚。旦那とエリックと三人で、唖然としながら眺めた景色。


どんだけ吹くん?!
呆れるほどにビュウビュウと吹き荒れる北風さん。
でもね、でもね、我らウー君のレンガのお家は平気やもんね~。と思おうとしたけど、あかん、うるさ過ぎ!

朝起きて見てみた。


お見事っ!

ほな、周りの風景をちょいっとばかり。


ほんで足元見たら……二重のドアとドアの間に……雪積もってるし……。


雪が降り止んだ→雪かき開始。


うちもぼっちら始めるでぇ~。


居合わせたエリック。この不運を運動になるからとニコニコしながらやってくれる男前!


家の前の垣根がすっかりお辞儀して固まってる。なんて礼儀正しいの?


隣の庭はすっかり埋もり、葉っぱの先っちょと釣り鉢の引っかけカギしか見えへんし。


地下室からの出入り口は開閉不能。


これ、元車でんねん。確か二台続いてると思う。


屋根の雪おろしをして二階から観たら……えっと、見えるでしょか?ちっちゃなお手てみたいに見えるサイドミラー。


屋根の上もご覧の通り。


裏庭のテーブルもご覧の通り。


気温が低過ぎて、雪がサラサラのパウダー状態。風が吹くとキラキラと美しい。


お手伝いありがとう!


お陽さまの力でもなかなか溶けない窓の雪。


雪はすっかり止んだ。
けれども気温が低いままで、風がひっきりなしに吹き荒れるので、雪だるまどころか、雪玉さえも作れない。
掴んでも掴んでもサラサラと手から落ちてしまう。これってスキーには最高の雪なんやろうなあ~。



どっひゃ~んなスノーストーム!パート2

2010年12月26日 | お家狂想曲
まるで映画の効果音のような、完璧な、風の吹き荒れる音が、家の周り中を取り囲んでいます。
こりゃもう、ほんまもんのスノーストームです。
網戸もこんな感じ。


なんかええ感じの庭。


なんてなことを言うてるうちに、どんどん増えてきて、


玄関開けたらヒェ~!


まだまだでっせぇ~!とばかりの勢いで、吹雪いております。


こりゃもうカマクラ作れるな。

どっひゃ~んなスノーストーム!

2010年12月26日 | 家族とわたし
旦那姉の一家は、今日の夜8時の飛行機でノルウェイに向かう予定だった。
 
ところが……、


なんでやねぇ~んっ!?


この雪嵐、今日から48時間続いて、少なくとも60㎝の積雪になるらしい……。
なので、こんなん序の口でっせ。


裏庭に探検に出かけたエメラとエリック。
「庭の一番奥の木が、えらいにぎわってるで」との報告を受け、ただちに外に飛び出す米国特派員のわたし。


すでにかなりの積雪。


普段はあんなに仲が悪いあんたらやのに、やっぱりこういう時はしゃあないもんなあ。



アードリィ一家の乗るべき飛行機は見つからないまま。多分火曜日まで無理だろう。
こうなりゃもう、雪だるまかそり遊びで盛り上がるっきゃありまへんがな~。
まあ、食べ物は山ほどあるし、一応暖房用のオイルもタンクを満タンにしたところ。なんとかなるでありましょう。

ただ……昨夜急に決めたACMAの演奏会出演。あさことの最後の演奏になる。本番は来月の8日。
この日に例のthe OSL (Orchestra of St. Luke's)のディレクター達がやってくるので、なるべく良い演奏を聞かせたいというアルベルト。
早速というか、早急に練習を始めたいのだけど、皆さんテレビを観ていらっしゃる。雪やし……。
なので黙読やっとります。めちゃ焦る……。

Merry Christmas at our house.

2010年12月25日 | 家族とわたし
なんだかバタバタと過ぎたクリスマス・イヴ。
お店で見て、めいっぱいのトッピングに惹かれて買ってしまったフルーツケーキ。


なんとこのケーキ、もらってがっかりする物のトップらしく、なんでこんなもん買うてきたん?!と旦那をはじめ全員から思いっきり呆れられてしまった。
やけくそで今朝、朝も早よから食べてみたけど、確かに……話が大げさではなかったことが哀しいクリスマスのはじまりだった。

口直しにバクラバをひとつ。これが「うん、うまい!」と思って食べるようになった自分が少し恐かったりする。


これもパタソンからのスウィーツのひとつ。基本はピスタチオと練り胡麻とハチミツ。


おかあさんがマンハッタンのアパートメントの近所のクッキー専門店から買ってきてくれたクッキー。見た目いまいち、けどめちゃウマ!


昨日の夜から、うまく焼けるかどうかが気になって、かなり緊張気味だった旦那。いよいよターキーとの格闘開始!


表は完全に解凍できていたのだけど、やっぱり中はもう少し。そこで考えた旦那。ジップロックにお湯を入れ、それをお尻ちゃんから中に。必殺湯たんぽ作戦!なかなか頭がよろしい。


同時に、グレイビーソースのためのスープストックを作る。


ではターキーさん、オーブンに入っていただきます。アーメンソーメン冷やソーメン。


冷蔵庫にはクリスマスの飲み物、エッグノッグ。牛乳、クリーム、溶き卵、砂糖で作られた物。こうやってスーパーで売られている物は生卵を使っていない。多分。


旦那母が作って持ってきてくれたスタッフィング。これをターキーのお腹に詰め込んで焼く人もいる。我が家は別々タイプ。


ターキーから出たオイルを使ってグレイヴィーソースを作る母。彼女の作り方を真剣に見守る息子。しっかり覚えといてや~!by愚妻。


人と共に増え続ける贈り物。何度見てもいいもんだ。




ガレージセールで見つけたクリスマスの飾り。これはドイツの伝統的な物だと教えてくれた。
ろうそくに火をつけると、三段飾りの中の小さな人形がゆっくりとクルクル回るのだけど、その人形がなぜかチャイニーズっぽい。なじぇ?


背中の次はお腹。ごめんちゃいターキーさん!


皆が揃ったところで、まずは乾杯!おとうさんが持ってきてくれたヴィンテージシャンペーン、ドンペリで。やっほ~い!



 


そんな間も台所ではとんでもないカオスが。毎年のおかあさんの気持ちを思い知った我々であった……。

旦那の努力の甲斐あって、見事に焼き上がったターキー。


ダイニングルームがピアノ部屋と化してしまっている我が家。仕方が無いので、玄関&リビングルームを使う事に。


食事の後はお楽しみ、プレゼント交換!
レア家恒例の、ひとりの人からひとりの人へのルールに則り、なんでもいいからとにかく買っとけ!が無くなった。
今年のプレゼンテイターは恭平。


けれども、エメラだけは特別。ちびっ子は誰からでも、どれだけでももらえる。


そろそろお茶とデザートタイム。無事にここまで辿り着けた。感謝!


あさことわたしでクリスマスソングを2曲。それからア・カペラであさこがもう一曲。すごいよあさこ!素晴らしいプレゼントをありがとう!

見よ!このカオスを!


これでも何回も何回も洗った後なのであった……。

野蛮人の宴の後……。

 



ガッチョ~ンなChristmas Ive!

2010年12月25日 | 家族とわたし
今夜のイヴディナー、どこで食べるのか、もめにもめた。
台所がばっちくて雰囲気悪いから絶対に居間!by旦那。
椅子で居間の床がガリガリ傷つくのはイヤやから絶対に台所!どうせ最初っからばっちいから全然気にならへんのが精神衛生上まことによろしい!byわたし。

結局は、ツリーもなんも見えない、オールドスタイル丸出しの台所で食べることに決定。

今夜のディナーの一番の楽しみだったレント豆のスープが、お持ち帰りはできないことがわかり、大慌てで豚汁を作る。

 
孫とじいちゃん。


プレゼントのラッピングに大忙しの恭平。なぜに家の中でコートを着ているのか?と突っ込まれていた。


父と息子。

 
以上、あさこ特派員でした。

今年のワッソルはビル担当。
まずは布巾にスパイスを包み、とろ火で温めた各種ジュースの中に入れる。


オレンジにクローブを突き刺して、これも一緒に煮る。


仕上げにラム酒をちょいと入れて、レア家代々に伝わるワッソルの出来上がり。

パタソン町から持ち帰ってきてもらったババガナシュ&レバナ&ハムス。


どれも美味しくてパクパク食べていたら……ぎょえぇ~~~!こんなんが続きで出てきて、みんな唖然……。


焼き玉ねぎ、焼きトマトの下に、シシカバブ各種がぎっしり並び、さらにとんでもない量のご飯が……重たいし……。
これで8人分だったらしく、アメリカンの旦那両親と旦那も、あまりの量に口をあ~んぐり。
でも、これがまた美味しくて……あ~胃袋があと2つ余分にあったらなぁ……。
まあ、明日から年越しまで、料理せんでもええかもよん。

旦那両親、旦那、拓人とガールフレンドのキリコちゃん、恭平、あさこ、わたしの8人で、テーブルをぐるりと囲み、いろんな話題で盛り上がりながら食事をしていたのだけど、
終わりに近づいた頃、旦那がおもむろに「このディナーはおじいちゃんのおごりでした。みんなで感謝しましょう」と言った時の、旦那父の反応がめちゃおもしろかった。
「え?」(いつからそんなことになってたん?)
焦る旦那。さらにポカ~ンの旦那父。

イヴの会食にまで手間をかけさせたくないから、その日は近くのレストランに行こう。ご馳走するよ。by旦那父
では、お言葉に甘えさせてもらいます。ありがとう。by旦那とわたし

けどさあ、人数結構多いし、ゆっくりとお酒なんかも楽しみたいし、ワッソルとかも作るし、やっぱ家で食べる方が落ち着くよな。
それやったらチップも払わんでええし、きっと料金もバカ高くないしな。
あ、それなら安くてうまいもんがいっぱいあるパタソンで注文しよか!
そしたらおとうさんの負担もうんと軽なる!そうやそうや、そうしよう!

なんて素晴らしいアイディアやろうと自画自讃しながら決めたのだけど、きっとこの時点で父は、ああ、自分達でなんとかやろうということなんだな、と彼なりに理解したのだと思う。

いやあ、大ボケ夫婦(しかもかなりええ年した)の大ボケパフォーマンス。
食器をせっせと洗ってる横で、コショコショと父と息子が話しているのを、もちろん聞き逃しはしなかったわたしの地獄耳。
「いくらだった?」
「あ、もういいよ。ほんとに」
「いや、払うよ。いくらだった?」
「えっと、あの、100ドル」
「えっ!そんなはずないだろ。あれだけあって」
「でもいいから」
「いや、ちゃんと言って」

結局、かかったお金(100ドルと少し)を、父は払ってくれた。
ごっつぉ~さん!

拓人ときりこちゃんは彼女のアパートへ。恭平は夜中にムクッと起き出して夜食を食べ、あさことわたしは師匠にスカイプ、旦那はもちろんいつもの時間に就寝。
明日(もうとっくに今日だけど)はクリスマス本番。ターキー係の旦那はちょいと緊張気味。
ほんじゃまた。





クリスマスくるしみます?

2010年12月23日 | お家狂想曲
毎年、クリスマス前になるとやってくるこのカオス。
なんやわからんけど忙しい。
やらなあかんこと山積みやのに、普段の仕事やら生活やらが思いっきりドスンと腰降ろしてて、片付けていかなあかん焦りだけがどんどん募り……撃沈……。

で、今日はもうイヴの前の日やん……。
なんも買いもん始まってないやん……。
贈り物をふたつ買うただけやん……。
あさことのプチコンサートの伴奏、ちゃんと練習できてないやん……。自分の曲もできてないやん……。

イヴのディナーは、旦那の両親がご馳走してくれることになり、
最初はそんなん悪いわ~とか思て、なんか自分で作れるもん考えな、なんて意気込んでたけど、
結局テイクアウトしたもんと合うおかずってのを、考えたら考えるほどこんがらがってきてしもて、嗚呼ぁ~……再び撃沈……。
素直に甘えてぜ~んぶ注文することにした。
メニューは、我らが強ぉ~い味方パタソン町の中東料理、それからあさこのお気に入り、近所のタイ料理。
ホットワインとワッソル、持ち寄りのワインを飲み倒しながら、我が家でワイワイ楽しもうという計画。

そやもんで、わたしが作るのは、イヴディナーの前菜だけでんがな~。
ちょっと胸の片隅がチクリンと痛むけど、旦那の両親の、できるだけわたし達の負担を軽くしたい、という思いをありがたく受け取らしてもらいましょうぞ。
なんか、これやったら超~簡単で超~美味しいでぇ~という前菜あったら教えてください。まだ間に合いますねん。
とりあえず、貝類がアレルギーな人が1名、あとベジタリアンが1名おります。

これからいつものレッスンをして、その後メチャ混み確実の町中に出て、ちっちゃいプレゼントを買い漁り、クリスマスのための食材をドドッと買いに行くつもり。

クリスマスメニューのわたしの担当は、マッシュドポテトと緑のサラダ、ほんでもってインゲン豆の胡麻和え。
旦那はアメリカン男子としての股間、あ、もとい、沽券を上げるべく、ローストチキンとスウィートポテトとワッソル、それからクランベリーソースを担当。
旦那母がそこに細々とした伝統料理を、旦那姉の旦那が得意のパンプキンパイとパンプキンブレッドを、それぞれ持ってきてくれる予定。

初めてのクリスマスホスト、無事に済んでくれたらええのやけど……。


なんてまごまごしてるわたしらの気持ちを察したのか、家猫もどうも様子がおかしい今日この頃。
今朝起きたら、こんなもんを発見。


ほんでもってこれも。


はとこちゃんに、ツリーのオーナメントに猫が悪さしませんか?って聞かれて、
いや~、うちの猫ちゃん、いっぺんあかんて教えたら悪させえへんのよ~、にゃ~んて自慢気に答えてたのに……。
割と高いとこについてたこのオーナメント、遊び倒して外したんか、その辺りの枝がハゲになってたし……おにょれ~!
で、興奮覚めやらずの勢いで、カーペットで爪研ぎしやがってるし……。

おっと、気功で学んだことを忘れたか?わたし!
ゆっくり吸ってぇ~、ゆっくり吐いてぇ~、また吸ってぇ~、ひぇ~!クラクラするぅ~!

Good news? Bad news?

2010年12月21日 | 音楽とわたし
よくこういう質問を聞くことがある。
「いいニュースと悪いニュース、どっちを先に聞きたい?」

たいていわたしはいい方を先に聞き、そのウキウキコーティングをしっかり塗りつけた心で悪い方を聞く。

先日のACMAの役員ミーティングで、辛い知らせがあった。
役員のひとりであるマーティン(元パイロットの素敵で知的な熟年ピアノ弾き)の肝臓に、深刻な癌が見つかったらしい。
彼はいつだって、冷静で温かで、意見がまとまらなくて頭がゴチャゴチャしてきた我々に、すうっと一本の筋道をつけてくれる。
今は動転していて、協会や音楽のことまで気が回らないので、もう少し落ち着くまでは少し距離を置きたいと言ってきたらしい。
当たり前だ。
我々は彼のために強く祈りながら、気晴らしにでもいいからまた、メールなどで彼の参加を待とうという意見で一致した。


そしてその同じ席で、ACMAの未来にとってまたひとつ、ワクワクするようなことが起こりそうだという知らせを聞いた。

ニューヨークに拠点を置いて活動している室内楽の団体『Orchestra of St. Luke's』から、わたし達ACMAにオファーがあったらしい。
この団体は、室内楽グループとしてはかなり有名で、実力もあり、70枚のCDのうちの何枚かは、グラミー賞も獲得している。
今回、クラシック音楽のためのビルディング『The DiMenna Center』を、来年の3月に完成させるにあたり、どうしたわけか、我々とタッグを組み、一緒にやっていかないか?という誘いがあったらしい。
そのセンターには、室内楽練習場が1部屋、小さな規模のアンサンブル練習場が5部屋、そしてコンサートホールを兼ね備えている。
工事の様子のビデオを観たが、質のいいコンサートホールを作ろうという気概に満ちあふれている工事人さん達の様子がとてもたのもしく見えた。

一緒にやっていくにあたり、
そのホールを使っての毎週のアンサンブル練習、年に1~2回のコンサート、そしてACMAのイベントに関する宣伝、そして最も嬉しいことには、我々メンバーのレッスンまで手配したい、ということで、それもすべて無料でいい、などと、まるで夢のような話なのだ。

タダほど恐いものはない。
けれども、話し合いに応じたどちらも、生粋のばりばりニューヨーカーなのだ。重箱の隅の隅まできっちり話をつけているはずだ。
なので、このオファーをワハハと明るく笑いながら受け取ることにした。

彼らは今年のカーネギーのコンサートを聞きに来てくれていて、その内容を聞いてこのオファーを決定した、と言った。
この団体こそが、我々の良きパートナーとなって、互いに切磋琢磨し合いながらもっともっと質を高めていけると確信した、と言った。

すごいすごい!いったいどうなっていくのか、具体的になんてさっぱりわからないけれど、わくわくドキドキしている。


今日のお昼間のクリスマスツリー。
たっぷりお水を飲んだので、かなり葉っぱが潤ってきた。


そして今朝方真っ赤になったお月さま。今夜はまぁ~んまる!




 

米国怪音?月食事情

2010年12月21日 | 米国○○事情


わたくしめの古ぅ~い型のデジタルカメラでは、これが限界でございました。

けれども、雲一つない(そらあんなに強い風吹いてたら、残りとうても無理でっしゃろ)空が、月の色と一緒にほんのりと紅くなる様は圧巻でした。

カメラはその色を捉えてはくれず、ちょっと残念でしたが、記録として残しておきます。

ひとつだけ。
丁度月明かりが半分ぐらいになった時、とんでもなく大きな衝突音が聞こえてきました。
それはもう、一度も聞いたことがない種類の音で、トラックのパンクや猟銃、車どうしの衝突、などとも違っていました。
それが間を置いて3度、聞こえたのです。
いったいあれはなんだったんやろう……。

はじめの2枚は、外に出て写したんですが、あとの3枚は家の階段の踊り場にある出窓から写しました。
その頃には旦那も起きてきて、1分ほど一緒に観た後、「おやすみぃ~」とまた寝室に戻りました。
残ったわたしは空を見上げながら、どんどん光を失っていく月を観ておりました。

今、太陽と地球と月が、まさに一直線に並んでいて、その真ん中の惑星でわたしは、こんなふうにひとり、月を眺めているのだなあ……と思いながら。
なぜだかすごく、宇宙を感じた一瞬でした。