ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

2008年09月30日 | 家族とわたし
旦那が目を真っ赤にして、台所で洗い物をしているわたしのところにやってきました。
「デイヴがあと2週間ぐらいしか生きられない」
そう言ったかと思うと、わたしの前で初めて声をあげて泣きました。

デイヴは、旦那が大人になって初めて会社員として働いた会社のちょいワル先輩。
年は親子ほど違うけれど、ウマが合うのか、いつも一緒にランチを食べたり遊んだり、
組織の嫌いな旦那の仕事上の鬱憤を、アホなジョークや美味しい食べ物で、ゆる~く溶かしてくれた人でした。

彼の仕事っぷりは、それはそれは不真面目で、筋金入りの浮き世雲タイプ。
会社の羽振りのいい時は見過ごしてもらえたけれど、少し雲行きが怪しくなった時、まず1番にクビになってしまいました。
旦那のその時の落胆ぶりはすごくて、彼の後を追って自分から辞めちゃいそうなほどだったけれど、
その後しばらくして、めでたく旦那もクビになり、デイヴを家に呼んでは、ボク達失業者ペアだもんね~と楽しそうにギターとかを弾いてました。

BACK TO THE FUTUREのドク博士(クリストファー・ロイド)似の、ちょっと爆発した髪の毛のボヘミアンなデイヴ。
うそつきで、食べ物にめちゃくちゃうるさく、いい物にこだわり、お金にだらしなく、一所懸命働くのが嫌いで、恐がりで、
コツコツ何かをしたり、頑張ったりするのも苦手で、チャーミングで、優しくて、女にやたらとモテた、わたしの父と似ています。
なので、わたしも旦那と同様、彼のことが大好きで、よく家に遊びにおいでよと呼び出しては、楽しく時間を過ごしました。

ここ数年、新たな仕事にもつかず、かといって貯金など一銭も無く、ニューヨーク州の北の山の中の借家で細々と暮らしたり、
クィーンズに住む息子の家に泊めてもらったり、ニューオリンズに住む娘の家に泊めてもらったり、
ガールフレンド(わたし達の家のエージェントさん)のアパートに転がり込んでは、大喧嘩して飛び出したりと、
どことなくホームレスっぽい生活が続いていました。

そして去年あたりから、かなり体がしんどいというのを聞いて、旦那はせっせと無料で鍼を打っていたのだけれど、
治療の始めにいつも診る脈拍から、デイヴがとても深刻な病気を発症していると感じ取った旦那は、
何度も何度も彼に病院に行って検査を受けるように説得していたのでした。
でも、この国は、前にもお話したように、普通に生活できている者でも、保険を持つことがとても難しい。
彼のような状況の人など、ほとんど不可能です。
保険を持てないまま生活している人が、ここにはびっくりするほどいます。
そして、それが理由で病院に行けず、もちろん検査も受けられず、重症になって初めて病院に駆け込むか、それもできずに家で死んでいくのです。

7月の初め、家探しをしていたわたし達に付き合って、少し気怠そうにしながら、一緒に家回りをしてくれたデイヴ。
今買おうとしている家を、彼も1番気に入って、ここの壁を塗るのに俺を雇ってくれよと、ニコニコ言っていた彼。
そして、あと1年我慢したら、俺、年金もらえるんだと、とても楽しみにしていた彼。

その後すぐに、自分でも相当辛くなったからだと思うけれど、彼はとうとう病院に行って検査を受けました。
C型肝炎から発症する肝臓癌末期。それが彼に伝えられた病名と状況でした。

彼の家族が勢揃いし、ニューヨークにある、世界でも有数の癌専門の病院の医者に診てもらい、病院の近くにアパートも借り、
デイヴの望みも考慮に入れた治療が始まって2ヶ月が経ちました。

旦那は、彼の好きそうな食べ物をちょこちょこ集めては何回もお見舞いに行ったのだけど、わたしはまだ1度も行っていません。
明日は、ユダヤ教のお祭りで学校が休みなので、レッスンを朝に変更して、初めてのお見舞いに行くつもりでした。
日本食の、普通のお惣菜だけど、デイヴはいつもわたしの作った料理を美味しい美味しいとパクパク食べてくれていたので、
そういうのを2,3品持ってって、無理矢理食べさせてやろうかな、なんて思っていました。
旦那が行くといつも、まうみはどうしてる、まうみはいいヤツだ、と言ってくれたデイヴ。
わたしは明日行って、彼のゴツゴツした手を握って、肩とかも抱いて、彼の温かさをギュウッと覚えようと思います。

家に帰りたがっていた父が、奇跡のように体調が良くなり、お正月の三が日だけ戻れた時、
「マッサージの天才って呼ばれてるねん」と言って、マッサージの押し売りをしたわたし。
どこもかしこも、骨と皮だけになって、今にも折れてしまいそうな父だったけれど、
生きている命の温かさが嬉しくて、わたしはついつい強く揉んでしまい、
「痛たたたっ、痛いがな~」と、掠れた声で、父は何度も何度も文句を言いました。
わたしは泣きそうになるのを必死に堪えながら、父を殺そうとしている癌を、なんとかして揉み出せたらいいのに、
わたしの手のひらから、そういう魔法の力が出て、父がお腹いっぱい好きな物を食べられるようになったらいいのに、
そんなことを考えながら、父の温かい背中や肩や足や手を触り、彼の命がまだそこにあることを感じていました。

明日、また押し売りマッサージしようかな。
わたしは泣き虫なので、今のうちにいっぱい泣いておいて、明日は笑って彼に逢おうと思います。
余命とか、残された時間とか、そういう言葉は口にするだけでも暗い気持ちになるもの。無視しましょう無視っ!
年金もらえるのをあんなに楽しみにしてたんだから、おいデイヴ、今頃くたばってる場合か!
奇跡ってのは結構起こってるんだよ、あちこちで。
そういうの、ちょっと起こしてみない?
わたしはそのネタをいただいて、ちょっくらいい話を書いて印税をもらい、デイヴは年金をもらう。
こりゃいい話だわ。笑いが止まらんわ。デイヴ、乗る?




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久しぶりに晴れ!

2008年09月29日 | ひとりごと
あ~長かった長かった。
毎年恒例の秋雨。ほんの1週間程度とはいえ、毎日続くと鬱陶しい。
180才のこの屋敷は、自然を実に素直に取り込むので、雨が近づくと屋敷全体がしっとりし始める。
外の分厚い雨雲を真似して、天井までもが重苦しくなり、窓という窓、ドアというドアが開けにくくなる。
実際に濡れはしないけれど、どっぷり全身で味わう雨の毎日と相成る。

4,5日経つと、壁から歴史の匂いが漂ってくる。それがなかなかの圧巻。
大津で住んだ古い日本家屋では、湿った畳と藁と埃の匂いがした。
ここのはなんだろうな……分厚い1枚板の木の年輪と土と埃かな。

そのうち、わたしの鼻が少し熱を帯びてくる。湿気アレルギーというくせ者の仕業。
「雨がとうとう終わるんだってよ」
旦那がパソコンの天気予報を見ながら言った2時間後、部屋の空気がどんどん乾き始めた。
部屋の窓から空を見上げなくても、外に出て確かめなくても、晴れるんだなと分かった。
雨の匂いがスウッと姿を消し、天井が後ずさりして高くなり、ドアが少しだけ軽くなった。

気圧が低くなると頭痛が起こったり、気分が落ち込んだり、肩や首の付け根が重苦しくなったりする人がいる。
そんな人達を、ふん、そんな気圧ごときで大げさな、と鼻で笑える人もいる。

屋敷をぐるりと囲む日本紅葉の老木は、むずむずと朱色に変わり始めた葉をたっぷりとまとい、
久しぶりに潤った地中から、音もたてずにゆっくりと、命の水を吸い込んでいる。
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小さくても集まれば

2008年09月28日 | 世界とわたし
ポケットからなにかを落っことした人に、あ、これ、落ちましたよと拾い上げて渡す人。
それを偶然見ていた人が、バスに乗ろうとするおばあさんに手を差し伸べて、
それを偶然見ていた人が……というふうに、
ふと目にした優しい心が伝染し、町のあちこちに親切な人が出没する

実はこれ、コマーシャルです。
いったいなにのコマーシャルなのかてんで覚えていませんが、これを観た後、いつも胸の辺りがほのぼのと温かくなります

世界を良くするアイディア、というグーグルの発案を目にした時、一番にこのコマーシャルを思い出しました。

ほんの少しの勇気があれば、誰にでもできること。
初めはそんなふうに思っていたけれど、このコマーシャルのように、勇気なんか関係なく、人は人を無意識に助けます。


先日亡くなったポール・ニューマンは、スーパーに行けば必ず絵顔に逢える、ニューマンズ・オウンのオーナー。
彼はスポーツ店を経営する裕福な父親の跡を継がず、いろんな職業を転々とし、軍隊では色盲でパイロットになれず、
猛勉強をした演劇界でも、映画会社のいいように使われたり二番煎じ役者扱いされたり。
ろくなことがない中で、もがきながら一歩一歩、役作りのために学んだボクシングやピリヤードやレーサーにも精通し、
奥行きのある、細やかな心情を表現できる役者として、世界中の人々を魅了しました。
反戦や反核運動にも熱心で、ニクソン政権の『政敵リスト』に載ったこともあり、権力に歯向かう反骨精神を貫く一方で、
薬物中毒で息子を亡くしたのを契機に、麻薬撲滅運動や慈善事業にも積極的だった彼。
ニューマンズ・オウンが得た純益はすべて、恵まれない子供達に送られ、それは今後も続けられていくことでしょう。


規模も形態もまるで違うことだけど、人が人を支えたくなったり助けたくなったりすることの心根は同じだと思います。

しょうもないことでフンギャ~とイラつくわたしも、実はとても優しい
しょうもないことでおのれぇ~とキレるあなたも、実はとても優しい

小さなことだけど、人の数だけ繰り返されるとすごいエネルギーになります。
それが、この地球上の、国益やある特定集団の利益のための諍いや殺し合いを撲滅できるほどのものになれば……、

幻想なのかもしれないけれど、想いを強く、諦めずに持ち続けたら、いつか叶うこともあります。

締め切りまでにはまだもう少しあります。うんうん考えることにします
http://www.project10tothe100.com/intl/JA/index.html ←日本語のホームページの住所です。覗いてみてください。

P.S.
ニューマンさんの財団のロバート・フォレスター氏は、
「演技はポール・ニューマンの作品だった。カーレースは彼の情熱だった。家族と友人は彼の愛だった。
 そして彼の心と魂は、すべての人にとって世界がよりよい場所になるように捧げられていた」と語った。
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小さなことだけど

2008年09月27日 | ひとりごと
なんかイライラすることってありませんか

とてもしょうもないことなので、イライラしながらも、こんなことでイライラすなよ~、なんて思うのですが……。

今日のお昼に、れんこんと牛肉の細切れと人参で、軽くきんぴらもどきのおかずを作ったんですね。

それを、ご飯のおかずに取り皿に取って、美味しくいただいておりました。

いつもなら旦那は旦那、わたしはわたしの、別々のお皿に取るのだけれど、面倒だったので、一つのお皿に取ったんですね。

旦那はどういうわけか、ご飯とおかずを交互に食べません。おかずならおかず、それも同じおかずをひたすらパクパク、

箸を休める間など1秒たりとも無く、カッパえびせんのコマーシャル(古っ!)のような勢いでひたすらパクパク、

お皿やお椀が空になるまで食べ続け、無くなると次、それがご飯だと、ただご飯だけをパクパク、

なので、こっちも意地になってきて、なにやら早食い競争でもしてるような気分になり、ちっとも落ち着いて食べられないのです。

いや、ほんと、しょうもなくてすんません。
でも、どこのおうちでも、こういう類いのムカつくことはあるんやなって、自分を慰めたくて……。

もし思い当たるようなコトがあったら、ひとつでもいいので、コメントに書き込んでいただけますか?
わたしはそれを読んで、静かに涙を流したいと思います
ほんと、すんません、しょうもないことで
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The First Presidential Debate

2008年09月27日 | 世界とわたし
オバマ氏とマケイン氏、両者の話す英語がすべて分かるわたしではありません。
けれども、マケイン氏は今夜の画面で観る限り、かなりの癇癪持ちと思われました。
彼は1度も(少なくとも画面に映っている間は)オバマ氏を見ようとせず、
何かというと、あんたは全然分かってへんとか、あんたの経験では理解できへんとか、
なんとか経験の長さで若い相手を負かしたろうというのが見え見えで、ちょっとやらしかったですね。

第一回目の今夜は、なかなかに退屈な展開でしたが、彼らも初回を終えてホッとしただろうし、
次回はもうちょっと突っ込んだバトルが聞けるかな、と楽しみにしています。

今夜はそりゃもう大勢の大人が、いろんな家庭で、いろんな見方で、いろんな思いで、この討論会を見ていたと思います。

国の党首を選ぶのはこの『わたし』。
まあ、本当のところを言えば、その『わたし』の1票は、生徒会の会長を選ぶようなシンプルなものではなく、
その仕組みを日本語でなんべん読んでも今だに理解できない部分があるのだけれど、
それでもやっぱり、『わたし』が選んでいるんだという意識はかなり強いです。
選挙権もまだ持ってないくせにね……。

8年前に、ゴア氏がブッシュに破れた夜は、本当にどうしようも無く空しくなって眠れませんでした。
こんなことが起こっていいのかって、彼を選んだアメリカ人一人一人に、なぜ投票したのか聞きただしたいくらいでした。
けれども、投票した人数が正しく開票されたわけでも、ただ単純に、投票数を数えて多い少ないを決めているわけでもなく、
今回もまた、複雑怪奇な制度のもと、いろんな所で不正や悪意のある操作がされるでしょうから、
そういうセコいことなどなんぼのもんじゃいっ!と笑い飛ばせるほどの票を、オバマ氏に集めてもらいたいもんです。

わたしは一時、ブッシュとチェイニーを弾劾裁判に送ろうというグループのミーティグに出かけたことがあります。
彼らもかなり頑張っていたけれど、やっぱり相手が大き過ぎたというか、
ヨーロッパ(特にフランス)のように、国民が一団となって抗議するという形になりにくい性質のようで、
まあ、州によって法律まで違うのだから、一団になるのは難しいんでしょうかね、
弾劾は叶わず、結局もう選挙になってしまいました。

ブッシュ(共和党)が選ばれた者として上に立った8年。本当に長かった8年……。
薄暗いトンネルの中に閉じ込められていたような、ガラス張りの部屋に下着姿で立たされていたような、
気持ちがどんよりと重くて、薄ら恥ずかしい、そういう気持ちを、もう二度と味わいたくありません。

けれども、そうかと言って、オバマ氏を軸とする民主党が上に立ったからといって、
アメリカが劇的に変化し、世界に向けて、誠実に賢く振る舞っていけるのかというと、
そんなシンプルやったら誰も苦労せんわい!と思ってもいます。
ただ、まだアメリカ人として市民権も持っていないのに、世界に対して、気がついたらうつむいてしまう、
このなんとも言えない恥ずかしさを、少しは軽減してくれるだろうと思っているというか、願っています
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太極拳

2008年09月26日 | ひとりごと
うちの近所に住む、ミリアムさんという、ピアノ教師&太極拳のエキスパート。眉毛と目がとてもチャーミングな女性です。
初めは旦那だけが通い始めた太極拳教室、今夜はわたしも一緒に行ってみました。
彼女の家の居間で、初老から中年までの男女6人、ゆっくりじんわり、バンブーフルートの音色に包まれながら練習します。
超初心者のわたしは、その静寂の中、ひとりオットットットダンスをしまくり、ちょっとトホホな気分
でも、あんなにゆっくりな動きなのに、じわ~っと汗をかき、細胞が満足したような気がします。

帰りの車の中で、旦那が一言「あ~苦しかった!」
なんのこっちゃと黙っていると、短いおならを1発
なるほど、丹田(下腹の内部にあり、気力が集まるとされる所)に集中して、そこを中心に動くので、
アレがしたくなった時はかなりヤバい!実はわたしも、かなりヤバかった……
次回からは、夕飯に何を食べるのか、よく考えた方がいいかもしれません。
間違っても、ごぼうとかお芋類を食べないようにしないと。
いやはや、わたし達って、どんな事でもアホっぽいっていうか、ちょっと程度が低いかも……

それと、全然関係無いんですけど、今日の国連で演説した麻生さん、やっぱり彼って、悪徳代官っぽくないですか?
いったいどうして、あんなふうに、口の片方をグニャッと上げちゃうのか。印象良くないと思うのだけど……。
わたしが子供の頃は、あんなふうに片方だけ曲がる人はイケズな証拠やで~とよく言われてました。今はどうなんでしょ。

明日は、こちらの一大イベント、大統領候補による討論会第一回目。ほとんどの大人がテレビの前に整列して観ます。
うちも、旦那の両親が遊びに来がてら一緒に観戦、いや、鑑賞します。楽しみです。


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突然ですが、

2008年09月26日 | ひとりごと
旦那の診察室から、いきなりクールなギターの音が聞こえてきました。
何事かと、用事がある振りをして隣の部屋に侵入すると(あれ?前もこんなことしてたっけ?)、
なんと、診察室がギター教室になっとるじゃありませんか

そういえば、ちょっと前に旦那が、ニマニマしながらこんなことを言ってました。
「ギター、教えてもらうねん」と……
そん時は、それがどないしたん、とサラッと聞き流していたのですが。

先生はどうやら、例のクリス・ボッティバンドのギタリストさんのようです。
旦那のやつ、まずはドラマーを取り込み、そっからバンドのギタリストの息子を取り込み、
そしてとうとうおとっつぁんのギタリストに到達したのね。
もちろん、鍼灸師として、純粋な気持ちで、患者としての彼らの治療に取り組んできたからだし、
患者としての彼らも、鍼灸師としての旦那の腕と人柄を気に入ってくれたからこそなんだろうけど、
旦那はギターに関してはなかなかの腕前なので、頭のどこか隅の隅のそのまた隅っこで、こんな日を楽しみにしてたかも

物々交換、もとい、技術交換ってことですね。
それにしても楽しそうだなあ。ここで音もお伝えできればいいのになあ
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世界を良くするアイディア

2008年09月26日 | 世界とわたし
今朝の新聞で、こんな記事を見つけました

『グーグル、「世界を良くする」アイデアに賞金1000万ドル』

インターネット検索最大手のグーグルが、多くの人々の役に立ち、より良い世界を作るアイデアを、賞金1000万ドルで募集している。
創業10周年を記念した「プロジェクト10の100乗」という企画で、世界中から応募を受け付け、
来年2月に最終候補を5つにしぼり、5月に受賞アイデアを発表する。

グーグルはプロジェクトのサイト(http://www.project10tothe100.com/)を立ち上げ、アイデアを募集している。
25カ国語で受け付けており、1人で何件も応募して構わない。締め切りは10月20日。


2年前に、現代版『わらしべ長者』を実験してみた青年の記事を読んだことがあります。
現代版はワラではなく、一つの小さな赤いクリップでした。

『クリップがネットの力で「わらしべ長者」になった男』

1個のペーパークリップを物々交換サイトに出した男性が、物々交換で念願の家を手に入れた。
インターネットの力でクリップを家に換える―そんな夢を持って物々交換の旅を続けてきた男性が、ついにその夢を実現した。
この男性、カイル・マクドナルド氏は2006年7月8日、自身のブログone red paperclipでこの成果を報告した。
同氏は2005年7月12日、Craigslist.orgの物々交換セクションに広告を出し、1個の赤いペーパークリップを何かと交換してほしいと求めた。

クリップは魚の形のペン→ドアノブ→キャンプストーブ→発電機→パーティーセット→スノーモービル→ヤークという町への旅行→車→レコーディング契約→米フェニックスの家に1年間住む権利→アリス・クーパーと半日一緒にいられる権利→KISSのスノーグローブ→ハリウッド映画に出演できる権利を経て、カナダのサスカチュワン州キプリングという町の家にたどり着いた。

同氏は7月12日にキプリングを訪れ、正式に交換を成立させる予定だという。
ペーパークリップから家にたどり着くまで、ちょうど1年かかったことになる。
この家は1920年に建てられ、最近リフォームされた。床面積1100平方フィート(約102平方メートル)で2階建て。
ベッドルーム3つとバスルーム、キッチン、リビングルーム、ダイニングルームがある。
キプリングはこのほか、マクドナルド氏を1日名誉町長に任命し、生涯名誉町民の称号を授ける。
また同氏との交換が成立した日を「One Red Paperclip Day」と宣言し、
同氏の偉業に敬意を表して住民に赤いペーパークリップを身につけるよう奨励するという。
マクドナルド氏は恋人とともに9月初旬にこの家に引っ越す予定だ。引っ越したらまず家を赤く塗るつもりだと話している。


わたし的には、マクドナルド氏が偉業を果たしたとまでは思えないけれど、彼のアイディアと実行力は並では無いと思います。

たったひとりの思いつきでも、ネットがそこに絡むと、良い意味でも悪い意味でも、その影響力は大きくなります。
今回のグーグルが求めているアイディアは、いったいどんなふうに、この世界に広まっていくのでしょう。
記事を読み終わる間もなく、わたしの脳みそはウンウン唸り始めています。
世界を良くする、世界を良くする、ええっと~、ううんと~……。

締め切りは10月の20日です。応募してみませんか
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王貞治

2008年09月25日 | ひとりごと
野球に詳しい方ではありません。
試合の実況中継を熱心に見た方でもありません。
阪神のコテコテファンだった両親の影響を受けて、巨人は嫌いなチームでした。

わたしが高校生だった頃、王選手はまさに滝を登る鯉のごとく大活躍中だったけれど、
その頃のわたしは普通の生活ができていなかったので、その姿をテレビで観ることもありませんでした。

現役選手を引退して監督になられ、巨人から今のチームに移られたというニュースも、ふーんと聞き流していました。

でも、恵まれない環境におられるようなニュースを聞くと(例えば、成績不振に怒ったファンから生卵を投げつけられたとか)、
なぜだかわたしが、そのことに対して申し訳ないなと思ったりする、
他の監督には抱かない不思議な想い(それはもしかしたら尊敬と言えるのかもしれません)がわたしの中にありました。

一昨年のワールドカップでは、準備の段階から必死になって新聞を読み、王さんの人となりを随分と知りました。

昨年父と同じ癌になられ、胃の全摘手術を受けられてからの復帰は、無理を強要しているように思われてなりませんでした。

今回の、勇退の決心をされたこと、心からほっとしました。
ネット新聞の写真の中に、一回りも二回りも小さくなってしまわれた監督の姿を見た途端、ポロポロと涙がこぼれてしまいました。
68才で亡くなった父の面影と重なったのかもしれません。
泣きながら監督の背中に手を置いた選手は、すっかり痩せた体を直に感じ、余計に哀しくなっただろうと思います。

今日は、チームの本拠地での、最後の試合だという、そのことをちょっと、ここにも記録しておきたいと思いました。
ただそれだけです。
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夢と修行

2008年09月25日 | お家狂想曲
オイルタンクの撤去作業の開始は10月15日……だそうです
それを電話で知らされた旦那は、何度も何度も、9月の15日?9月の15日ちゃうの?って、すがるように聞いてました
この件、7月の下旬には解決していて、あとは作業待ちだったんですね。
なのに、気がつくと3ヶ月もかかっちゃってて……その間、いったいなにしてたんでしょ?わたし達
向こう側には、こちら側の都合とか、待たせて悪いとか、そういうことを心配する気なんかサラサラ無いんでしょうかね

あの家を買うぞ~と決めてから、丸々4ヶ月も経ってしまいました。
まあ、精神衛生上悪いから、いい方に考えようと、日々努力はしています。修行です。

まず、夏の稼ぎの悪い時に契約しなくても良かった。
更に、9月に入ってから旦那の仕事も波に乗ってきたし、わたしも平常の稼ぎに戻った。
更に、アメリカの金融業界のドタバタで、わたし達のローンの金利も下がるかもしれない(かなり希望的観測ですが)。

こんなふうに『良かったんちゃう的理由』を並べ、修行する(現実逃避を試みる)毎日。

このままでいったら、11月初めに予定している生徒の発表会が終わってから移動ってことになりそうです。
ま、これも、発表会前にピアノを移動しないのだから、家でレッスンしている人達にとっても気分が楽ってわけです。
あ~めでたいめでたい

ただ、クソ寒い時期に荷物を運んだり入れたり、床を磨いたり壁を塗ったり、心臓に悪そぉ~だし、腰にだってきそぉ~です。
特にあの薄暗い地下……あそこで洗濯している自分を想像するだけで、かなり気持ちが萎えちゃいます。
まずは明るめの夏から始めて、徐々に体と心を慣らして……いきたかったなあ

何年か経って、T&Kも大学を出て(出ておくれよ~)、旦那の仕事も願わくば順調で、わたしもまだまだ働けてたら、
台所の向こう側に洗濯室を作り、日本風のお風呂を増築して(想像するだけで←こうなります)、
さらに裏庭で軽く食事ができるデッキを建て……ちょっと心拍数が増えてきました。今日はこの辺にしときましょう。

夢がかなりおっきい(無謀?)だけに、いったいいつになったら実現できるのか。
まあ、気が長いことにかけてはちょいと自信がついてきたわたし達なので、いつか叶ってたらいいなあと思います
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