ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

市民が取り組む「国家的プロジェクト」→子どもたちと未来のための「東日本土壌ベクレル測定マップ」

2016年12月31日 | 日本とわたし


https://moon-shot.org/projects/minnanods-map

国がやらないなら市民でやろう!
のべ4,000人超の市民と、32の市民測定室とで、原発事故による放射能土壌汚染を「ベクレル」測定し、17都県地図を作るプロジェクトの最終章。
測定が足りていない「空白域」を、採取測定して、地図を完成させるための資金援助をお願いします。


詳しいことを知りたい方、寄付をしようと思われる方は、上記の地図か、青文字部分をクリックしてください。

一部引用:
~市民が取り組む「国家的プロジェクト」~

2014年になっても、国をはじめとして、どの機関も、東日本全域の土壌測定を行おうとしませんでした
この状況を見て、「みんなのデータサイトが、これをやるべきなのではないか」という声が、内部から挙がっていました。
 
しかし、2014年までに、各測定室が行っていた土壌測定のデータは、採取深度も、採取場所の選定もバラバラで、連結することはほぼ不可能でした。
そこで、東日本全域で土壌汚染の比較が可能となるよう、「深さ5センチ」で「マイクロホットスポット(環境濃縮)の土壌は含めない」などの統一した採取方法を定め、「いちから採取と測定をやり直して、比較可能なデータを集めよう」と決断
市民の方々に協力を呼びかけて、2014年秋、「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」をスタートさせました。
 
測定料については、放射能の被害に苦しんでいる方々にご負担頂かずに、数多くの地点のデータを集めるため、「無料」測定の決断をし、クラウドファンディングでの資金調達に挑みました
 
当初、多くの人から無謀と思われたこのプロジェクトは、お陰様で、昨年のクラウドファンディングで、200万円を超えるご支援をいただき、
2016年10月末で、2,500地点を超える土壌を採取、無料測定をすることができました
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トイレも墓場も無い、原発やもんじゅにさようなら!

2016年12月31日 | 日本とわたし
今年最後の記事だからと、いろいろと思い出していると、それにしても今年の酷さは際立っていたなと、改めて考えさせられました。
強行採決のオンパレード。
自公と維新、これらの党による『数の力』を、これでもかこれでもかというように、見せつけられた1年でした。

TPP、年金抑制法、外来医療費自己負担額の引き上げ、博打解禁法、南スーダン駆け付け警護部隊の派遣、米艦など防護任務の運用、防衛予算5兆円超え、大学での軍事研究助成金額の引き上げ、
そして、厚木基地騒音訴訟逆転判決、辺野古訴訟沖縄県敗訴判決、元国立市長敗訴確定判決、連続する安保法違憲訴訟却下判決…。

日本会議や神道政治連盟が、長い年月をかけてきた下準備が功を成し、日本の右傾化が加速しています。
それをなんとかして食い止めようとする良心の力と数はまだまだ少なく、その上、分断しようとする輩の策略に引っかかっては力と数を落としてしまう、の繰り返しです。

ここをなんとかしなければなりません。
そうしなければ、2017年はさらに、日本を戦争に巻き込み、それを経済の糧にすることを狙っている悪人たちに、牛耳られてしまいます。
わたしたちはだから、心を広くして、人を自己判断で選別せず、けれども伝えるべきことは伝え、心を開いて話し合い、繋がっていくしかありません。
気が合うかどうかではなく、ポリシーが同じかどうかではなく、やり方が一緒かどうかではなく、
そんなことは横に置いておける些細なことであり、どこに向かっているのかということをまず一番に、繋がり、また繋がりしていくしかありません。
まず身近なところにいる人から、もう一度見直してみませんか。
これまでの印象や偏見(と認めにくいかもしれませんが)を一旦白紙にして、新しい気持ちで見直してみてください。

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さて、やはり原発問題について、少し書いておこうと思います。

伊方1号機は廃炉に40年かかる、という見込みが出ました。
廃炉作業の工程は4段階。
解体準備に約10年。
原子炉周辺設備の解体撤去に約15年。
原子炉本体の解体撤去に約8年。
解体作業で出る低レベル(低だけで済めばいいのですが…)放射性廃棄物は約3060トン。 
そしてこの工程にかかる費用は、推測で407億円
これもまた、後でどんどん膨らんでいくと思います。


解体作業にこれほどの時間と費用がかかり、地震や津波によって重大事故が起こると、とても深刻な事態になる可能性があると、
もし、誘致の際にきちんと説明が為されていたら、それでもいいからうちに建ててくれ、と言う自治体があったでしょうか?

「もんじゅ」技術的に廃炉のめどは全く立っていない
【テレビ朝日】2016.12.8
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000089584.html

福井県の高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は、今月中に廃炉を正式決定しますが、
その一方で、技術的にもんじゅを廃炉にするめどは、全く立っていないことが分かりました。

もんじゅは普通の原発とは異なり、冷却に水ではなく、ナトリウムを使っています。
原子力機構などによりますと、原子炉を直接冷やすナトリウムは、放射線量が高いことなどから、取り除くめどは全く立っていないということです。
また、廃炉の前提になる燃料の取り出しも、最短で6年かかるとしています。
政府は、廃炉に向けた研究拠点を、福井県内に作るとしていますが、廃炉にする方策がないため、研究せざるを得ない実態が浮かび上がります。
一方、廃炉には、巨額の税金が投入される見込みですが、政府は、費用の見積もりを公表していません


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という、もう存在していること事態が悪のような「もんじゅ」ですが、そもそもどうして、こんな廃炉もできないようなものを造ったのでしょうか?
いったい誰が、造っていいよ、と言ったのでしょうか?
いくらかかるかも分からない費用は、またこれまでのように、電気代や税金に溶け込ませて、国民に支払わせるのでしょうか?

『トイレ』どころか『墓場』も無い。
「人類と核は共存できない」と、世界が気づき始めているのに、なぜ日本だけがいまだに、しがみついているのでしょうか?
水でさえコントロール不能に陥ってしまっているのに、ナトリウムって…。
なのにまだこれから、新たな高速炉開発をしようなどという愚か者がいる、原子力村の世界。
こういうところからしっかり突いていきましょう。
そのためにも、ちゃんと取材して、しっかり調べて、自分の意思と意見をしっかり持って記事を書く記者を、支えていきましょう。
そういう記者を大事にする報道機関各社を応援しましょう。

わたしたちは、人だけではなく、そういった機関とも、もっと深く強く繋がっていかなければなりません。
夜明けに響くニワトリの声。
来年は年女です。
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英語漬けだった年の暮れの、クリスマスとおせちとカメムシと

2016年12月30日 | ひとりごと
やっと黒豆が炊き上がりました。
今日は朝から一日中台所に陣取って、おせち料理作りに励んでおりました。
今年の大晦日は、初めて家を留守にして、友人夫婦と一緒に、フィラデルフィアにある彼らのアパートメント近辺で過ごしながら新年を迎えることにしたので、
元旦のお昼過ぎに戻ってからすぐに、家族一緒の新年のお祝いができるよう、今日のうちに全部終わっておかねばならなかったのです。
今回新しかったのは、お砂糖を急いで買いに行ったことでした。
砂糖断ちがすっかり定着して、料理に全く使わなくなっていたので、砂糖が無いことに気がつかなかったのです。
黒豆を煮たり粒あんを作るのに、砂糖を使わないわけにはいかないので、せめてオーガニックで漂白していないものを購入し、レシピの3分の1ぐらいの量で調理しました。
そりゃそうと、黒豆って『炊く』のでしたっけ?それとも『煮る』でいいのかな?

おせち料理といっても、うちの場合、昆布巻と伊達巻と黒豆、それから大根とにんじんのなますと筑前煮ぐらいなんですけれども…でもまあ、いっぺんにやってしまおうとすると、それなりに大変でした。

バタバタやってる真っ最中に、彼らはというと…、


とりゃ〜!!こちとら猫の手も借りたいぐらいなのだぞ!!


いったい何を真剣に見上げているのかと、その視線の先をたどっていくと、どこかから迷い込んできた一匹のハエさんでした。





さて、時は遡り、ここからは、夫の姉アードリィの家でのクリスマスのお祝い。
イブの夜、クリスマスツリーの下に、プレゼントがだんだんと増えてきます。


激しい腰痛改善のための手術を受けてから、たったの3日しか経っていないエリック(義兄)が、歩くのはもちろんのこと、台所に立って用事をしていたりしているのを見てびっくり!
病院に入院すると、どえりゃ〜高額な請求がくるので、おっきな手術を受けても数日、普通ならその日に家に帰っていくのが常識のアメリカン。
こんなことが常識になって欲しくないなぁ…。

クリスマス当日の朝、みんなで一緒に朝食を食べ、いよいよプレゼントタイム!


つい最近、30歳になった長男くんが、今年のプレゼンター役。


盛り上がっているのは、このグループの中でただ一人子どものエメラ。



そのエメラの部屋に、今回夫とわたしは泊まらせてもらいました。
ドアが黒板になっている!


エリック手作りの二段ベッド。


ちっちゃい頃は、ピンクのキラキラが大好きだったエメラ。12歳になった今は、落ち着いた紫が好きみたいです。



家ん中にはクリスマスなものがいっぱい。






ワンちゃんだってクリスマス(首輪)。



なぜか毎年、ターキーの切り分け係を命じられる次男くん。
去年は、コードの不具合で、かなり強烈な感電に見舞われたのですが、ちゃんと修理をしといたからねと言われて苦笑い。


グルテンフリーだの、ベジタリアンだのがいる家族なので、それぞれのための作り分けもしなければなりません。


わたしのお皿。


ここでちょっとした事件が発生しました。
下の真ん中の、濃い紫色のキャベツ料理の中に、なんとなんと、カメムシさんが混入していたのです。
レーズンも入っていたので、気づかずに思いっきり噛んでしまい、口の中にあの、まさかのカメムシ臭が!!
しかも、噛んだ瞬間の、なんとも言えないクランチーな食感!!
思わず立ち上がってしまったわたしに、「どうしたの?」と、みんなの視線が集中したのですが、食事中に話してもいいものかどうか…。
でも、言っちゃいました。
「カメムシ食べちゃった…」
「えぇ〜!!」
舌の先っちょにくっついてた甲羅を見せると、「きゃ〜!!」という悲鳴が。
なかなかのセンセーショナルなクリスマスディナーなのでした。


そんなクリスマスや年末気分を味わう暇も無いほどに、この2週間は英文漬けの毎日を送っていました。
わたしが役員をしているACMAの、来年から挑戦する新しい試みについて、他の6人の役員たちと意見を交わしているのですが、
ここ数年の間に、どんどんワンマンになってきた創始者のアルベルトのやり方やアイディアに、わたしは納得できない部分があると異議を唱えたのが、メール合戦の始まりでした。
わたし以外の6人は全員ニューヨーカーで、頭が切れる人ばかり。
送られてくる文章の量も半端じゃ無いし、意味が分からない単語やイディオムが多すぎて、辞書を引く回数も半端じゃありません。
久しぶりに脳みそが腫れました…いやはや…。
それでも分からない場合は、尋ねやすいサイモンに個人的にメールをして、いったいあれは何が言いたいのかな?とか、わたしはおかしいと思うんだけど?などと聞くのですが、
親切で優しい彼は、その都度、分かりやすく説明をしてくれたり、まうみと同じように僕も納得できないと賛成してくれたりするので、それがこの、トンデモなメール会議の救いと言えるかもしれません。


昨日買ってきたのし餅。
毎年この時期になると、こののし餅が店頭に登場します。
つきたてなのでまだ温かく、切り分けるには夜まで待たなければなりません。


大きな栗がとてもお買い得でした。さっそく蒸していただきま〜す。


黒豆煮の途中。


伊達巻、二丁上がり!


ついでに、焼き餅のお供に粒あんも。



今日は、忙しいわたしの代わりに、長男くんが海ちゃんの散歩係を引き受けてくれました。
海ちゃんは猫のくせに、足をブルブル震わせながらでも、外をあちこち歩きたいのです。


長男くんは、クリスマスから元旦まで、うちから仕事をしたり、クィーンズにあるクライミングジムに通ったり、山にクライミングをしに行ったりして過ごしています。
先月わたしが日本に行った時に、弟が、こんなことを言っていました。
「あいつな、今までは弟が居るからと思って放っておいたけど、もう両親二人だけになったから、これからはできるだけ実家に顔出そうと思うって言うてたで」

口を開くと憎ったらしいことばっかり言うのですが、そんなふうに思ってくれてるんだと、ほんわか嬉しくなりました。
一方次男くんは今、彼なりの方法で、破局で受けた傷を癒している真っ最中です。
長男くんは長男くんで、何回も痛い思いをしては、自分で癒してきたので、弟の手助けをするつもりは毛頭無さそうです。
親子であっても兄弟であっても、いろいろなんだなあ…と、英語で疲れた頭と、料理で疲れた体とで、なんともまとまりのつかない長〜い独り言でした。
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こんなこと祝うな!「51%の使えない土地を返して残りを最大限に開発し、オスプレイの訓練区域を広げる」

2016年12月21日 | 日本とわたし
この写真が目に入ってきた時、胸の奥がズキンと痛みました。
まるで、森が深くえぐられ、膿と血の混じった体液が滲んでいるかのように見えて、本当に苦しく、悲しい思いでいっぱいになりました。


いったいどうして、こんなことが起こってしまうのでしょうか?

今日22日は、この森の破壊を祝う日です。
祝ってなるものか、と思っていたら、「祝う必要などない」という声が聞こえてきました。

「祝う必要ない」 北部訓練場返還式典 海外識者が声明
【琉球新報】2016.12.19
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-414577.html#prettyPhoto



【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】
米国やオーストラリアなど、海外の識者や市民運動家22人は17日、
名護市で予定される、米軍北部訓練場の過半の返還に伴う式典に対し「祝うことなどない」と題する共同声明を出した。

声明は、翁長雄志知事が、東村高江周辺でのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)新設を止めるために、効果的な行動を起こさなかったと批判し、
「返還が、周辺地域の軍事強化につながる限りは、何も祝うことを見いださない」と強調した。

共同声明を出したのは、オーストラリア国立大のガバン・マコーマック名誉教授、国際平和ビューロー副会長のジョセフ・ガーソン氏、元米陸軍大佐で外交官も務めたアン・ライト氏ら。
 
声明は、日米両政府によるヘリパッド建設強行を批判し、市民らによる反対運動を支持する、と表明
オスプレイ墜落事故で、
「沖縄の人々は、危険性への恐怖感を新たにしている」と指摘した。
 
県、県議会に対しても、機動隊による実力行使を阻止するための、効果的な対策を講じなかった、と批判した。
 
声明は、オバマ大統領、安倍晋三首相、翁長雄志知事、新里米吉県議会議長宛て。







サンデーモーニングが、沖縄の高江の現状を、詳しく報道しました。
動画は、下記の青文字の部分をクリックすると出てきます。

沖縄高江米軍ヘリパッド工事差し止め認めず
【サンデーモーニング】2016.12.11
http://www.dailymotion.com/video/x54xq8y

動画をここに載せることができませんので、文字起こししました。



アメリカ軍のヘリパッド建設が進む、沖縄県東村高江。




住民が、騒音などを理由に、工事の差し止めを求める、仮処分の申し立てを行っていました。


那覇地裁はこの日、「住民に、重大な健康被害が及ぼされるとは言い難い」として、住民らの訴えを退ける決定をしてしまいました。


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着陸帯差し止め仮処分申請却下 北部訓練場で那覇地裁
【琉球新報】2016年12月7日
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-407389.html

東村と国頭村に広がる、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、東村高江の住民31人が、国を相手に、工事の差し止めを求める仮処分申し立てで、
那覇地裁(森鍵一裁判長)は6日、ヘリパッド完成後の騒音や、低周波音被害の違法性が、「十分に疎明されているとは言い難い」として、申し立てを却下した
住民側は、決定を不服として、福岡高裁那覇支部に、即時抗告する方針を示した。
 
ヘリパッド建設自体について、初めての司法判断。
森鍵裁判長は、国が、高江で実施する騒音測定結果が、環境影響評価での騒音予測の範囲内である、と指摘。
そのため、同評価には、「一定の合理性がある」と認定した。
同評価の予測値が、環境基準を下回っていることから、「違法な航空機騒音が発せられる恐れがあるとは言えない」とした。

オスプレイについては、同機が離着陸するN4地区の騒音も、環境影響評価の予測値を下回っているとして、
「オスプレイが離着陸するからと言って、同評価の合理性が失われることはない」とした。

環境基準を上回る結果が出たとする、渡嘉敷健琉球大准教授の測定結果については、信頼性に疑問を呈した。

低周波音については、環境影響評価での予測を超える、低周波音の発生可能性を認めた上で、
「恒常的に、強度の低周波音が発生されているとまで推認するには、十分な測定結果が蓄積されていない」とした。
加えて、低周波音自体が、生活や健康に与える被害の程度を、「的確に把握するのは、性質上困難を伴う」として、
「人格権を侵害するものとして、違法と評価することが可能なものであるとは言い難い」とした。

決定を受けて、沖縄防衛局は、
「沖縄の負担軽減のため、北部訓練場の過半、約4千ヘクタールの年内の返還に向けて、引き続き、移設工事を着実に進めていく」とのコメントを発表した。
今月中旬ごろには、ヘリパッドは完成する見通し。
ヘリパッド建設を条件とする、北部訓練場過半返還の式典は、22日に予定されている。

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沖縄県東村高江に隣接する、こちらの北部訓練場。



ここにヘリパッドが建設される理由は、20年前に遡ります。
沖縄県には、在日アメリカ軍専用施設の、74%が集中していますが、この負担を軽減するためとして、
1996年、日米両政府は、11の施設を変換することで合意しました。



注目されたのは普天間基地ですが、この北部訓練場も返還の中に含まれています。

今月の22日には、この北部訓練場のうち、茶色の区域が返還されます。



面積にしますと、全体のおよそ半分。
しかしこの返還には、条件が付いています。



残った区域にヘリパッドを移す、というものです。
この6ヶ所に、新たにヘリパッドを作る計画なんですが、アメリカ軍はこれを、新型輸送機オスプレイのためのものとしています

こちらが、火曜日に映された工事の様子です。



2012年に、沖縄にオスプレイが配備されて以降、高江周辺では、既にオスプレイが飛び交っています。

これは、今年6月に、高江の住民が撮影した映像です。



6月の夜間の騒音発生回数は、383回で、2014年度の月平均の24倍にもなりました。



住民らは、ヘリパッドが完成後、騒音や危険がさらに増す、と訴えています。

そして、普天間基地の返還にも、条件が付いています。
名護市辺野古での、新しい基地の建設です。

このように埋め立てられ、また、滑走路が2本作られます。



また、大型船が接岸できる構造ができるんですが、その長さから、これは、オスプレイなどを運ぶ強襲揚陸艦が接岸できる、という指摘があるんです。





一方政府は、強襲揚陸艦の運用は想定していない、としています。

そして、同じ北部にあります、こちらの伊江島。
この島は、面積のおよそ3分の1が、アメリカ軍の飛行場なんですが、オスプレイなどの訓練が行われています。


この中で、今、強襲揚陸艦の甲板に見立てた着陸帯を広げるなど、改修工事が行われています。

こちらは、先月28日に、琉球新報が撮った写真です。


アメリカ軍は今後、模擬甲板施設でオスプレイの外、最新鋭のステルス戦闘機F35などの訓練を行う計画です。


これまで見てきましたように、高江、辺野古、そして伊江島北部に点在する米軍基地は、それぞれが単独ではなく、オスプレイでつながっている、という指摘があるんです。


今回の、北部訓練場の一部返還。
日米両政府は、復帰後最大の返還だと、強調しているんですが、
アメリカ軍は、この報告書(内部文書)の中で、この北部訓練場について、
『51%の使えない土地を返して、残りを最大限に開発する』


また、
『今後、オスプレイの訓練のための区域を広げる』としています。


そもそも、96年の合意では、沖縄の負担軽減を謳っていたんですが、しかし、フタを開けてみると、
実態は、オスプレイの運用を前提として、基地を最新仕様に強化させる、という指摘が根強くあるんです。

文字起こし終わり

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ってことは、

「今回返還する土地は、実は使いモノにならないとこでさ、だけど返還するって言うとほら、日本はコロッと騙されてくれるわけよ。
で、残ったとこをがんがん開発してさ、他の所じゃ嫌がられてできないオスプレイの訓練を、やりたい放題できるようにするんだけど、
こんな悪巧みを、迷惑をかけられる側の市民さんたちが、今日はわざわざ祝ってくれるらしい…どこまでお人好し?」

みたいなことを、米軍幹部の人たちは思ってるんじゃないんでしょか?
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純さんと『WATER WALK for LIFE』と年の瀬の小さなお話と

2016年12月19日 | ひとりごと
先週末の土曜日に、のんちゃんと一緒に、ここから車で30分ぐらい走ったところで開かれた集会に行った。
その集会はポットラック形式で開かれていたので、のんちゃんが、それでは近くの、できたら美味しいピザ屋さんのピザを持って行こう、と言うので、
ふむふむ、近くにあったっけか…と探してみたら、歩いて行けるぐらいに近いところに、なんだかすごーく評判のいいピザ屋さんがあったのである。
配達してもらったピザのでっかい箱を開けてみると、ふ〜んといい匂いがする。
評判はもちろん、実際にもかなり美味しそうなんだけど、悲しいかなグルテンフリーで生きる決心をしたわたしには、それを味わうことはできない。

集会の主催者は、350NJと言う名前の、環境問題について様々な活動をしているグループ。
爆発しやすい天然オイルを大量に積んだ貨物が、通り過ぎる鉄橋が危険過ぎるので、それをさっさと直せ!という運動が、どうやら今の中心課題らしい。
もちろん、『水は命』と銘打つスタンディングロックとも、強く連帯している。
その夜はそこに、純さんが乗り込んでって(?)、今回彼女が計画している『WATER WALK FOR LIFE』の紹介と、支援のお願いをすることになっていた。
純さんはもう、40年近くもの間、ネイティヴアメリカンや、その人たちに限らず虐げられている人たちのために、祈りを込めてお太鼓を叩きながら歩いて来た人だ。
こんなちっちゃな体の一体どこに、何日も何日も歩き続ける力が宿っているのだろう、と思うほど華奢な女性だけれど、
1978年に行われた、カリフォルニアからワシントンD.C.までの、Longist Walkと呼ばれたピースウォークを皮切りに、
平和への強い祈りを込めて、お太鼓を叩きながら歩いてきた数千マイルもの距離が、彼女の並外れた精神の強さを、一番物語ることができるものだと思う。
彼女のことについてはまたいつか、詳しく書きたいと思っている。

純さんは、年明け早々に沖縄に向かう。
日本山妙法寺のメンバーや有志の、合わせて30人が(その中には歩美ちゃんもいる)、純さんと一緒にアメリカから沖縄に行く。
那覇から読谷、そして辺野古から高江へと、皆でお太鼓を叩きながら歩いて行く。
その30人のうちの4人は、スタンディングロックに行った。
だから今回の祈りと歩きは、スタンディングロックと沖縄をつなげる、という意味も込められている。

純さんとのんちゃん、そして純さんと同じく、ネイティヴアメリカンの人たちをずっと支援しているジャネットさん。


集まった人たちを見ると、やはり年配の人たちがほとんどで、(写真)中央に座っている男の子だけがダントツに若かった。


こういう場所に、若い人たちがどんどん集まってくるようになると、社会はみるみる健康になるんだけれども…。


さて、話は変わるが、ここ数日、気温がドカンと上がったり下がったりで、その間に雪が積もったりして、なんだか落ち着かない年の瀬になった。


こういう寒さになるといつも、毎回同じことを言っているような気もするが、外で生きている小さな動物たちのことが気にかかる。




今年はどうやらクリスマスツリー無しのクリスマスになりそうなので、せめて玄関先だけでもと、近所のお店で買ってきた飾り。


すっかり色あせてしまった、ずっとわたしたちと一緒にいてくれるさるぼぼちゃんと。


日本に行った時に連れてってもらった『なばなの里』で見つけた、とってもシンプルなライト。
でもこれが、単三電池二本で6時間だけ点灯し、消灯した後はまた、翌日の同じ時間に点くというとってもお利口さんなライト(点き方に9個のバリエーションがあって選べる)で、生徒たちには大好評。




その横っちょに、これまたとっても簡素なぼんぼりライト。


これは残念ながら、いちいち電源を入れたり切ったりしなければならない。



寒さ暑さに関係なく、いつだってくっついていたい空ちゃん。


彼のアップはだから、すご〜く簡単に撮ることができる。


キリッと男前?


それに比べ海ちゃんは、ほんとは空ちゃんみたいに乗っかりたいけどできなくて、どこかちょっと離れたところで丸まっている。

かあちゃんのベッドはボクらのベッドなのだ!文句あっか?



そして最後に、ネコと暮らすことは壊されることでもある…無常を学ぶ日々。

お砂遊びだい!


チャイチャイして外に落とされた方たち。


なぜ、こんなものがポインセチアに引っかかっている?!


あ、そうか、そもそもこのポインセチア、床にバタンと落っことされてたんだった。

箪笥の上もなかなか無残…。


なぜか無事だった、さわみちゃんからもらったお気に入りの、ちょっとハスの葉っぱを思い出させるかわいい植物。
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日本の空と海と地面を、米軍の軍事訓練に使われているということを、あなたはどう捉え、考えていますか?

2016年12月17日 | 日本とわたし
佐賀県では、自衛隊の、オスプレイ配備計画が立てられています。
一昨日16日、防衛省は、沖縄でのオスプレイ墜落事故を受け、
「仮に、佐賀にオスプレイ配備された場合でも、墜落事故の原因とされる「空中給油訓練」に関しては、空港周辺や有明海上、訓練飛行経路上では想定していない」と説明しました。

防衛省は、「沖縄と違って、佐賀では危険な訓練はしませんよ」と言っているに等しいのです。
 
ちなみに、北部訓練場のヘリパッドがすべて完成すれば、年間4000回も、沖縄上空で、オスプレイの飛行訓練が行われると言われています。
(日刊IWJガイド・オスプレイ墜落の現場を歩く原佑介記者の報告)より


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海が美しすぎる…さぞ汚されたのだろうなあ…。


どんな場所でも、どんな状況下でも、どんな立場の人間でも、記念撮影をしてしまう現代人(?)、と考えればいいのでしょうか?


『着水』だ、『不時着』だ、『制御された不時着』だ。
いや、あれはどう見ても『墜落』だ。
『謝罪』になっていない。
いや、『遺憾』は『謝罪』と同じ意味だ。
それよりあなたたちは、『責める』前に一言でも、負傷した乗員の容態を『案じる』ことはできないのか。

様々な言葉が行き交った数日間に、ずっとわたしの頭の中に渦巻いていたことは、報道に携わる人たちの姿勢がやはり、劣化しているのではないかということでした。
一部の方々を除き、言葉遊びに終始するだけで、一番根っこの部分(普段は隠れて見えないけれども、ここが問題の根っこなのだという部分)を、
このような事故が起こってもなお、誰も、どの社も、浮かび上がらせて検証し、考察し、そしてそれを記事に書こうとしません。

このオスプレイに限らず、今までも、沖縄県沖の上空で、空中給油の夜間訓練を実施されていました。
そして、訓練中の事故により、普天間地区の集落からほんの1キロメートル先に墜落したのです。

米軍の普天間飛行場は、住宅密集地(文教区も含む)のど真ん中にあり、『世界一危険な基地』と呼ばれています。
第二次世界大戦前の、あんな巨大な飛行場が建設されてしまう前のこの地域には、美しい水をたたえる泉が点々と存在していました。
人々は、その泉を水源にして、土壌の豊かな丘陵地で、畑作を営んでいました。
そしてあの、世にもおぞましい地上戦に巻き込まれ、4人に1人という大勢の人たちの命が奪われ、強制隔離されていた捕虜収容所から戻ってきたら、勝手に基地が造られてしまっていたのです。

1945年、沖縄戦の最中に、アメリカが用地を接収し、陸軍基地として建設。
1960年、海兵隊に移管。
1972年、沖縄返還が実施されたが、日本が米軍に提供するかたちで存続が決定。
基地面積の約9割が私有地。
今現在、約2800人の地権者がいる。
以前から、事故の危険と騒音に苦しむ周辺住民の間では、基地閉鎖を求める声が上がっているが、
普天間基地は、米軍の極東・中東戦略の重要拠点となるため、基地閉鎖の実現はかなり困難である。


太平洋戦争での敗戦、降伏により、1945年から日本は、アメリカ軍を中心とする連合軍によって占領されていました。
この占領は1951年、サンフランシスコ平和条約が結ばれたことによって終了した、と表面上では言われていますし、
わたしもそれを、つい最近までの間、ずっと信じてきました。
けれども、沖縄の基地問題を学んでいるうちに、占領はまだ終わっていないではないか、と思うようになりました。

サンフランシスコ平和条約が結ばれた際に、同時に結ばれた日米安全保障条約(日米安保)によって、占領終了後も、アメリカ軍が日本に居残ることになりました。
そしてその日米安保条約と、アメリカ軍やアメリカ軍の軍人・兵士らが、日本国内において、法律的にどのような地位でいるのかを定めた協定である、日米行政協定(1960年地位協定として正式に条約化)が結ばれました。

この条約によって、アメリカ軍に施設や地域を提供する、具体的な方法が定められ、その施設内での特権や税金の免除、兵士などへの裁判権などが与えられています。

また、アメリカ軍の兵士・軍人などについても、一応は日本の法律を守るよう義務付けられていますが、
同時に、旅券(パスポート)やビザについては不要、軍発行の運転免許証で国内を走行できるなど、数々の特権が与えられています。

さらには、アメリカ軍内部での犯罪や、アメリカ軍兵士・軍人や関係者、家族同士の犯罪の場合、アメリカ軍に優先的な裁判権があることになっています。

また、アメリカ軍の公務中、つまり兵士・軍人として働いている最中の犯罪・事件などについても、アメリカ軍に優先的な裁判権があることになっています。

そして、1978年から毎年、日本国民の血税から米軍に支払われる『思いやり予算』。
1978年は62億円だったのに比べ、去年の2015年には、1,899億円に膨れ上がっています。

あのニコルソン中将の、非公開の会見と記者会見で見せた態度は、そのような恩恵と支援の上にあぐらをかいた人間の姿として、わたしの目には映りました。

片肘をついたり、


仁王立ちで腕組みしたり、


「住宅地を避けるために航路を変更し、名護市の東岸を目指したパイロットを誇りに思う」

このようなことは、米軍内部の集まりの中で言えばいいのではないでしょうか。
沖縄は日本の県の一つです。
そのような民間の、空や海や土地を汚したり、壊したりしたのです。

確かに、オスプレイの空中給油は、他の軍用機と比べ、難しいとされています。


が、オスプレイの低空飛行は常に、住民の方々に、墜落の恐怖と耐え難い騒音被害を押し付けています。
そんな中、不慮の出来事から誘発された事故の、最悪の結果を回避する決断と努力は、極々当たり前のことです。
その努力の結果、最小限の被害(?)に収められたことは、褒めるに値するかもしれませんが、
事故を起こした側の責任者として会見を開いているのに、まるで部下を前にして説教を垂れているような口調と態度をみると、
やはり米軍内部には、日本を占領しているという意識があるのではないか、と疑われても仕方がないと思います。

軍人ならではの理屈と強弁。そして不遜な態度。
それを全く指摘しない(できない)、政府と当時あの場にいた人たち。
日本は属国であり、沖縄はまだ戦後の占領下にいる。

そのことに気づき、わたしたち日本の沖縄のために、自分自身のために、そして未来の子どもたちのために、
属国と占領のしがらみから、一歩外に足を踏み出さなければならない。
まずそのためには、この事故を終わったこととして流さず、日本における『米軍の軍事訓練』を、日本市民がどう受け止め、暮らしの中に位置づけるのか、
そのことについて、日本全土できちんと話し合わなければならない時がきているのではないか、
そんなことを、しみじみ考えさせられた数日間でした。

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先日のオスプレイ墜落事故に関する、ニコルソン中将による記者会見(質疑応答)の内容を、勝見貴弘さんが翻訳してまとめてくださいました。
勝見貴弘さんは、HRN事務局次長、Office BALÉs代表を務め、今年の10月まではWFM本部執行理事を、8月から10月までは参議院議員秘書(外交安保担当)をしておられた方です。
また、IT通訳翻訳者でもある勝見さんが訳してくださった文章は、とても読みやすく、的確にまとめられているので、ここで紹介させていただきます。
勝見さんはまず、英文の文字起こしをされ、それを日本語に翻訳してくださったわけですが、
30分の日本語のビデオの文字起こしでさえ、4〜5時間かかるわたしにとって、この作業の大変さは、気が遠くなるほどのものです。
本当にありがたいと思います。

ツィッター上に流されたツィートのまとめは、ここでお読みください。
色分けをしてくださっているので、とても読みやすいです。

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↓以下、転載はじめ
普天間沖での、MV-22オスプレイ墜落事故に関する、在日海兵隊司令官・四軍沖縄地域調整官ローレンス・D・ニコルソン中将による記者会見①(質疑応答編)
【会見書き起こし&全文対訳】2016.12.14
http://tkatsumi06j.tumblr.com/post/154513044606/動画付き会見書き起こし全文対訳20161214普天間沖でのmv-22オスプレイ墜落事故に関
出典:公式Facebook動画『Live: Lt. Gen. Lawrence Nicholson on the MV-22 Osprey incident. Tune in now.』|III MEF Marines(2016年12月14日)
※23:00辺りから




背景

2016年12月13日、オバマ大統領の任期終了まで1か月というところで、遂に起きてしまった、日本国内での、在沖海兵隊所属MV-22オスプレイ輸送機の「墜落」事故。
幸い、乗組員は少なく5名のみで、全員生還したという。
また、地元にも、人的・物理的被害は、まったく生じていない。
当初、『個人声明』を出した段階で想定していたように,やはりパイロットは、住宅地を避けて、懸命な、人道に配慮した操作を行っていた。
が、賢明な努力にもかかわらず、最終的には、機体は「墜落」「大破」していた。
 
バザップによると、国内の報道では、「着水」「不時着」「不時着水」等(読売・産経・日経・朝日・毎日・時事・NHK系)、表現が乱立したが、
国外では、Go Down(墜落・落ちる)、Crash(墜落)、Mishap(不慮な事故)、Ditch(不時着)という表現が、同じく乱立した。
とくに注目されたのが、軍関係の『海兵隊タイムズ』や『星条旗新聞』(但し正規の機関紙ではない)が、「Crash」を使用したことだった。
 
では、肝心の、在沖海兵隊の当初(12/13)の公式発表はというと、"landing in shallow water"(浅瀬への着水)だった。
後日(12/14)の記者会見でも、この表現は大筋では変わらなく、唯一、"hard-landing"(強硬着陸)であることを認めるに留まった。
一方、日本語版在日海兵隊公式サイトは同日(12/14)、「浅瀬に不時着」という表現を使用した。
最終的に、在沖海兵隊第三海兵遠征軍司令官で、在日米軍沖縄地域四軍調整官 (OAC) である、ローレンス・D・ニコルソン中将は、「制御された着陸」("controlled landing")だった、との見解を述べた。
 
以下は,その発言を行った記者会見を、英語で書き起こして全訳したものである。
通訳は完全に無視して、あくまで独自に書き起こした原文を翻訳している。
 
今回はその『会見本編』。
動画では、冒頭から会見が始まる。



在日米軍側登場人物
Lieutenant General Lawrence D. Nicholson
ローレンス・ニコルソン中将

第三海兵遠征軍司令官及び在日米軍沖縄地域調整官
Major General Russell A. Sanborn
ラッセル・サンボーン少将
第1海兵航空団司令官

国内メディア側登場人物
※氏名及び内容など聴き取り可能な方,情報提供お願いします。
毎日新聞・サトウ記者
○○記者(素性不明)
共同通信・スダ記者
沖縄タイムス・ヤスダ記者
○○記者:(聞き取り不能)
沖縄テレビ・ヨシダ記者
時事通信・○○記者
琉球新報・ナガミネ記者


『質疑応答編』

①『謝罪』について-I

毎日・サトウ記者: 
毎日新聞のサトウと申します。
今回の事故について説明がありましたけれども、今回の事故については、沖縄県民は、大変な不安と恐怖を感じていると思うのですけど、調整官のほうから謝罪の言葉はないのでしょうか。

Lt.Gen. Nicholson: 
We spoke with Vice Governor Ageta. We have regret… We regret… We certainly regret this accident. But we do not regret the great work of a young pilot and the decision he made not to endanger the Okinawan people.And I think we must understand:Yes, we regret that this accident took place, but this was good, hard training that we were doing. So… yes, of course we regret the incident. Absolutely we regret the incident.Does that answer you question?
ニコルソン中将: 
先ほどアゲタ副知事ともお話しましたが、遺憾には思っています。遺憾です。この事故については、当然ながら遺憾に感じております。しかし、わが若きパイロットが行った素晴らしい働きと、沖縄の人々に類が及ばないようにと行った判断については、遺憾に思っておりません。事故が起きたことは遺憾に思っておりますが、しかしこれはとても良質で、困難な訓練のためであったことを理解していただきたいと思います。勿論、事故のことは遺憾に思っております。全くもって遺憾に思っております。これで質問の回答になっているでしょうか?



②『謝罪』について-II

○○記者(素性不明): 
ということは「謝罪」はしないと?

Nicholson:
What does “regret” mean? Regret is an apology.We absolutely regret the incident, and I think a… regret IS an apology.Okay? Next question.
ニコルソン中将: 
"Regret"(遺憾である)とは、どういう意味でしょうか。『遺憾である』ということは、"apology"(謝罪)を意味します。『われわれは全くもって、今回の事故を遺憾に思っております』──『遺憾』は『謝罪』なのです。よろしいですか?では次の質問を。



③ 他のオスプレイの胴体着陸の報について

共同・スダ記者: 
共同通信のスダと申しますけども、昨日、普天間基地で別のオスプレイが胴体着陸、ベリーランディングしたという情報があるのですが、それは事実でしょうか?

Nicholson:
Right. Yes, we had an Osprey last night, also that had been flying last night, to effect a safe-landing on the pad, an alternate pad at Futenma.Regular, safe-landing, but had a problem with the landing gear. General Sanborn, may be you add more to that while she translates?
ニコルソン中将: 
はい、そうですね。昨晩、別のパッド、普天間のパッドに安全着陸を試みたオスプレイがありました。通常の安全な着陸でしたが、ランディングギアに問題がありました。サンボーン将軍、何か追加することがあれば、彼女が通訳している間に…。


沖縄タイムス・ヤスダ記者: 
沖縄タイムスの記者のヤスダと申します。昨日の件について、日本政府やアメリカ側は『着水』とか『不時着』という言葉を使っておりますけれども、機体は大きく損傷していて、『墜落』ではないかという見方もあるのですがが、どのようにお考えでしょうか。

Nicholson:
So about the “Osprey in the water,” as he came in trying to get closer to the shore… is it a ‘crash’? Is it a ‘hard-landing’? Is it a ‘controlled’… I think we’re missing on words. The important point is that the pilot was trying to get to the shore. He saw the shore, he tried to get to the shore, and he ‘brought the plane down’ on shallow water, which was not very deep water, as close to the shore as possible, without going over the buildings. So I would say it was a ‘controlled’ landing,“ but surely, there was absolute damage to the aircraft as he landed the airplane.”
ニコルソン中将: 
"Osprey in the water"(オスプレイの着水)についてですが、彼は海岸に近付こうとしていて…あれがcrash(墜落)だったのか、それともhard-landing(硬着陸)だったのか。それともcontrolled(制御された)…言葉に囚われすぎだと思います。ここで重要なのは、パイロットは海岸に辿り着こうとしていたということ。海岸が見えたので、居住地の上空を飛行することなく、海岸にかぎりなく近いところまで辿り着こうとした。そして浅瀬に機体を降下させた(brought the plane down)。しかも本当に浅い箇所だった。なので私は"controlled landing(制御された着陸)"であったと思う。しかし、着陸を試みたときに機体を著しく損傷した。それは確実です。



④ 波の力による機体の破壊(質問外)

Nicholson:
So I know the airplane today in the water was pounded everywhere by the waves. So… any more about that?
ニコルソン中将: 
ですから、機体のあらゆる箇所に波が激しく打ち付けたのです。 (サンボーン少将に向かって) このことについて付け加えることは?


Maj.Gen. Sanborn:
Yes, Sir.The wave action alone was causing the aircraft to break apart.Hence, that’s why we put security around it while we wanted to quickly have salvage & rescue going on.
サンボーン少将: 
はい、閣下。波の活動だけで機体が分解されていきました。だから、機体の周囲の安全を直ちに確保してサルベージ&レスキューを迅速に展開しようしたのです。


Nicholson:
So the [damage of the] airplane today is based on the waves. It certainly had it breaking apart into little bits. It was a hard-landing. It was not a good landing for the airplane.But it was enough that all five people can survive. And I think that’s important.
ニコルソン中将: 
したがって機体〔の損傷は〕基本的に波によって生じたものでした。機体を散り散りに分解するだけの力があったようです。勿論、強硬着陸でした。機体にとってよい着陸ではありませんでした。しかし、それでも5名が生存できる程度のものだったのです。私はそのことが重要だと思います。



⑤住宅地の回避行動について

○○記者: 
(聞き取り不能)墜落サイトは安部集落までとても近いところだったと思うのですけど、パイロットの方はその近くに集落が存在することを認識されていたのでしょうか。そこにランディングさせたことについてはいかがお考えでしょうか。

Nicholson:
I’ve talked to the pilot. I’ve talked to the Squadron Commander. He knew exactly where he was. And that’s why he went in where he did, because he knew there’s a residential area, there.I think it was a conscious decision not to try to fly over but to go down. Because he knew the plane was in trouble.
ニコルソン中将: 
パイロットと話しました。航空隊の司令官とも話しました。彼は、自機がどこにいるか正確に把握していました。だから彼はあの方向に向かったのです。居住地であると知っていたからです。そして、彼はその上を飛ぼうとはせずに,墜落させるという意識的な判断を行ったのだと思います。機体に問題が生じていることを把握していたからです。



⑥生存兵たちの容態について

沖縄テレビ・ヨシダ記者: 
沖縄テレビのヨシダと申します。よろしくお願いします。いま2人が治療中ということなのですけれども、具体的な容態、意識があるのかなどについて教えていただけないでしょうか。

Nicholson:
Thank you. Thank you for your question. It’s a nice question to have. Yes, both arrived conscious, both were able to talk when they came in. One of them we think will be released tomorrow with some broken bones [pointing at the shoulder]. The other one is a little more serious and will be in a little longer. But thank you for the question. And we expect, again one to be released tomorrow, the other will probably be there a few more days, may be another week.
ニコルソン中将: 
ありがとう。この質問をしてくださってありがとう。とてもうれしい質問です。はい、両名とも到着時には意識があり、両名とも話すことができました。1名は明日、骨折を抱えながら〔肩を指しながら〕退院できると思いますが、もう1名のほうは若干深刻でもう少し入院を続けるでしょう。でも、訊いてくれてありがとうございます。繰り返すと、1名は明日退院できて、もう1名はあと数日ほど、あるいは一週間ほど入院が必要でしょう。



⑦沖合での訓練の重要性について

時事通信・○○記者: 
時事通信の○○と申します。普天間の基地近くに住まわれている一般市民の方々のお話を訊くと、『今回海の上に落ちているんだから、自分の家の上にも落ちるかもしれない』というような懸念を持っている地元住民の方が多くいらっしゃいます。そういう方々に対して、中将は一体どういう説明ができるのでしょうか。

Nicholson:
So, there’s a reason we train so far offshore. There’s a reason our Harriers and our Hornets train a 150 miles offshore, doing air-to-air combat maneuver, a 150 miles offshore, in designated training areas approved by the Government of Okinawa and the Government of Japan. This is where we train. And we don’t do it over Naha or Ginowan City or Urasoe. We don’t do that here.
ニコルソン中将: 
われわれが遠く沖合で訓練を行うことには理由があります。われわれがハリアーやホーネットの空対空戦闘訓練を150マイル(約230キロ)離れた、沖縄政府と日本政府が認めた指定訓練区域のある沖合で行うことには理由があるのです。われわれはそこ〔訓練区域〕でしか訓練を行いません。那覇や宜野湾市や、浦添市〔の上空〕ではやらないのです。


Now, for Ospreys, it’s the same thing. We don’t do refueling with tankers. We don’t hit tankers over land.All refueling is done… 10, 20, 30 kilometers offshore.And that’s obviously [from] our concern for the safety of the Okinawan people. We do it as much offshore as we can. You don’t hear helicopters flying in the night. Where are they flying most of the times here in Okinawa? Offshore! Doing big loops around the island, offshore. Our refueling and our work is done offshore.
オスプレイについても、同じです。エアタンカーを使った給油〔訓練〕は島の上空では行いません。タンカー給油も島の上空では行いません。給油訓練はすべて、10~30キロ沖合で行っているのです。明らかにこれは沖縄の人々の安全を考慮してのことです。かぎりなく沖合に離れて行うようにしているのです。夜間ヘリコプターの飛行する音は〔滅多に〕聴かないでしょう。では大半の間は沖縄のどこを飛行しているのか?沖合ですよ!島の周りをぐるぐると大きく周りながらね。給油訓練もその他の訓練も〔すべて〕沖合で行っているのです。

Now, yes. Sometimes we fly Ospreys into landing zones,because we have to practice that.We have an obligation to be ready when called, with our full set of skills.
たしかに、時にはオスプレイが離着陸ゾーンに飛来することがあります。しかしそれは、その訓練が必要だからです。出動がかかった時に即時に対応するためには、あらゆる技術を完全に身に付けておく必要があるからです。


⑧ 海保や警察の協力について

琉球新報・ナガミネ記者: 
琉球新報のナガミネといます。今回、事故現場ですべて …(以下聴き取り不能)

Nicholson:
We could not do the investigation. We could not secure the crash site. We could not do a lot of things without the Japan Coast Guard and without the police. They’re providing incredible support for us to be able to begin salvage operations. So that’s a very very important piece. They all are… they are critically important. And without them we can’t get anything done. Especially, since it’s not on our base. So it’s not on base… and without their support, we will have tremendous problem. We would not be able to effectively investigate.
ニコルソン中将: 
海上保安庁や警察がいてくれなければ、捜査はできません。彼らがいなくては現場の確保もできません。多くの様々なことができません。サルベージ活動を行うために、大変心強い支援をくださっています。だから、彼らは〔われわれの活動にとって〕大変に大事な一部です。不可欠といえます。彼らがいなければ、何もできません。とくに、基地内ではないからです。そう、基地内ではないのです。ですから彼らの支援がなければ、大変なことになっているでしょう。効果的な捜査を行うことができなくなっていると思います。



締めの挨拶

⑨「謝罪」について-Ⅲ

Nicholson:
Okay, alright.
Let me wrap it up.
Ladies and gentlemen, first of all, thank you for attending.
You asked a tough question [pointing at somebody in the audience].
ニコルソン中将: 
では、ここで締めくくりたいと思います。紳士淑女の皆さん、まずは来てくださってありがとうございます。
 (誰かを指さして)難しい質問をされました。「謝罪はないのかと」と。


Do I apologize?
謝罪はないのか?

I do apologize.
謝罪はあります。

a.「謝罪」すること

I apologize to the Okinawan people, who, perhaps will lose faith and confidence in the Osprey based on this accident. And I hope that they will not. Because I hope after we have explained why we believe the Osprey went down–after striking the fuel line–that they will understand that this is not a mechanical issue with the Osprey.
この事件によってオスプレイに対する信用や信頼を失ってしまうかもしれない沖縄の人々に謝罪します。そして、そうならないことを願います。オスプレイが墜落した("went down")のが、機体システム上の不具合ではなく、給油ホースの直撃を受けてのものだという説明で理解いただけることを願います。

b.「謝罪」しないこと

Here’s what I don’t apologize for.
私が謝罪しないのは次のことについてです。

I don’t apologize for the hard work we’re doing every night offshore in training.
われわれが沖合で毎夜訓練を行っていることについては、謝罪はしません。

I don’t apologize,okay, for the many hours that our marine sailors, soldiers, and airmen are working in defense of this alliance.
わが海兵隊員たち、水兵たち、陸兵たち、航空兵たちが、この同盟を衛るために何時間もの時間を費やしていることについては、謝罪はしません。

I don’t apologize for the time away from home and deployments that our marine sailors, soldiers, and airmen have in the defense of Japan.
わが海兵隊員たち、水兵たち、陸兵たち、航空兵たちが、日本を衛るために、家を離れて時間を過ごし、〔日本に〕配備されていることについては、謝罪はしません。

We work hard together with the Government of Japan. And I… I have no apologies for that. That work we do is important.
われわれは日本政府とともに汗水を流しながら〔国防に〕取り組んでいます。そのことについて謝罪することはありません。その取組みは重要だからです。

So we don’t apologize for our training, and we don’t apologize for being ready.
ですから、訓練については謝罪はしません。また常に即応体制を整えていることについても、謝罪はしません。

But we’re grateful.
しかし謝意は示します。

We’re grateful for the great partners; the Japanese Ground Self-Defense Force, the Japanese Air Self-Defense Force, the Japanese Maritime Self-Defense Force.I’m grateful for those partners that we work with everyday in the defense of this alliance.
われわれは、素晴らしいパートナーたちに感謝しています。日本の陸上自衛隊、日本の航空自衛隊、そして日本の海上自衛隊。この同盟のための毎日ともに防衛に取り組む彼らパートナーたちに感謝しています。

I hope that many Okinawan will look at the Osprey, after four years of successful performance here in Okinawa, and agree and understand that is a very valuable, and important part of the defense of this alliance.
沖縄の多くの方々に、オスプレイの、沖縄におけるその四年間の良好な実績をみて、オスプレイがこの同盟関係を衛る上で、いかに希少で重要であるかを理解いただければと思います。

I hope you’ll understand and agree that there is risk and danger in training; at night, in good weather and bad weather, but that… that training is necessary, and that training is important for our two countries.
そして夜間の訓練には、それが良い天候であれ悪天候であれ、リスクと危険が伴い、それでも訓練は必要であり、訓練は日米両国にとって重要であることを理解し、共感していただければと思います。

And I hope you’ll agree that we should all be very proud of our flight crew, that took a bad situation and prevented it from becoming a disaster.
そして、最悪の事態が大惨事に至ることを防いだわがフライト・クルーたちをとても誇りに思うということにも、共感し、ともに誇りに思っていただければと思います。

Again, I thank each of you for coming today.
I hope you have great holiday season.
今日おいでくださった皆さんひとりひとりにあらためて感謝申し上げたいと思います。
皆さんがよい休暇を過ごされるよう願っております。


We regret this incident. Absolutely, we regret this incident. But we know, all of us in this room know how important our training is.
われわれはこの事故を遺憾に思っています。まことに、この事故は遺憾であると思っています。しかし、この部屋にいる皆さんはもう、訓練がいかに重要であるか、わかっていただけたかと思います。

Thank you.
Arigato gozaimasu.
ありがとうございました。
アリガトウゴザイマス。


『会見本編』へ続く


参考文献

・【比較】オスプレイ墜落事故、各報道機関はどう伝えたのか|BuzzAp!(2016年12月14日)
Crew rescued after MV-22 incident off coast of Okinawa | MARINES(2016年12月13日)
II MEF Commander addressed MV-22 incident off the coast of Okinawa|MARINES(2016年12月14日)
(日本語)オスプレイの乗組員を無事救助|在日米海兵隊(2016年12月14日)

・(日本語) 在沖縄米軍トップがオスプレイについて記者会見
|在日米海兵隊(2016年12月16日)※NEW
・個人声明『沖縄県キャンプシュワブ沖で起きたMV-22オスプレイの”海上への墜落”事故に関する個人声明』(2016年12月14日) ※英語が原文

⚪︎日:http://www.twitlonger.com/show/n_1speeu5
⚪︎英:http://www.twitlonger.com/show/n_1speerh
コメント

未亡人製造機『オスプレイ』が露呈した、『日米地位協定』の不平等性と、影の政府『日米合同委員会』の正体

2016年12月14日 | 日本とわたし
『日米地位協定』の実施に伴う、航空法の特例に関する法律により、日本国内では、米軍機は、航空法の最低安全高度の規制を受けない

航空法での最低安全高度が500フィート(150メートル)でいいのは、人、又は家屋のない地域のみですが、日米合意では、どこでも500フィートでオッケー?!
さらに、
「ただし、MV-22(オスプレイのことです)の運用の安全性を確保するために、その高度を下回る飛行をせざるを得ないこともある」というオマケが付いています。
結局は、制限無し、ということです。
航空法が定める最低安全高度は、人口密集地で300メートル、それ以外で150メートルです。
沖縄の住民の方々がよく言われている、乗員の姿がよく見えるというほどの低空(高度60メートル)での飛行は、これを大幅に下回っています。
こんなものが、2020年までに、横田基地へ10機、佐賀空港へ新設される新駐屯地へ17機配備されることになっているそうです。
沖縄24機 VS 本土27機。
基地負担の軽減に貢献する、とでも言わんばかりに…。





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沖縄だけじゃない オスプレイ墜落の恐怖は全国に拡大する
【日刊ゲンダイ】2016年12月14日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/195787/1

米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸機オスプレイが13日夜、沖縄本島東方の海岸付近に墜落
機体はバラバラに壊れ、海中に沈んだ。
これがもし市街地だったらと思うと、背筋が寒くなる。

オスプレイは、開発段階から事故が相次ぎ、犠牲者は40人近くに上るため、「ウイドーメーカー」(未亡人製造機)と呼ばれている
オスプレイが普天間基地に配備された2012年以降も、モロッコや米フロリダ州、ノースカロライナ州、ハワイ州、カリフォルニア州で、墜落や不時着するトラブルを起こしている。

普天間基地には、現在24機が配備されており、今月に入って、宜野座村の民家の上空で、物資の吊り下げ訓練を行い、地元住民が抗議したばかり。
今回の事故に、地元住民からは、
「市街地に墜落していたら大惨事だった」
「オスプレイ配備を受け入れた日本政府の責任は大きい」などと、怒りの声が上がっている。


■日本各地の米軍基地に飛来

だが、オスプレイ墜落の恐怖は、沖縄県に限ったことではない。
年明け早々には、米軍のオスプレイの定期整備を、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)で行うことが決まっている。
定期整備のたびに、首都圏上空を、オスプレイが飛び回ることになる。

さらに、防衛省は昨年5月、オスプレイ17機を、約30億ドル(当時のレートで約3570億円)で購入することを決め、
19年度から、陸上自衛隊が、佐賀空港(佐賀県佐賀市)で順次配備する計画だ。

また、米軍は、17年に、オスプレイ3機を東京都の横田基地に配備し、21年までに10機を常駐させると発表した。
オスプレイはこれまでも、沖縄以外に、山口県の岩国、横田、静岡県のキャンプ富士、神奈川県の厚木の、各米軍基地に飛来している。

このままでは、日本中どこにいても、オスプレイ墜落の恐怖が付きまとうことになる。

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普天間飛行場に胴体着陸=事故機と別のオスプレイ-不安と反発一段と・沖縄
【JIJI.COM】2016.12.14
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121400684&g=soc

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の、米海兵隊の新型輸送機オスプレイが不時着した事故で、
事故機とは別のオスプレイが、13日夜に、普天間飛行場に胴体着陸していたことが14日、在日米軍への取材で分かった。
 
普天間飛行場は、住宅密集地に囲まれ、小学校や中学校にも隣接
「世界一危険な飛行場」と呼ばれるオスプレイは、24機配備されており、名護市沿岸での不時着事故に続いて事故が発覚したことで、住民の不安と反発が一段と高まるのは必至だ。
 
在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官は、14日の記者会見で、「装置に問題があったが、安全に着陸した」と述べた。
 
在日米軍によると、機体の不具合で前輪が出ず、胴体着陸になったという。
在沖米軍が、詳しい原因を調べている。
 
宜野湾市によると、同飛行場に着陸した機体の装置に、不具合があったことについては、
防衛省沖縄防衛局から14日に、「前輪が壊れた機体が1機ある」と連絡があったという。
重大事故につながりかねないトラブルだけに、日米両政府は、情報開示の面でも批判を浴びそうだ
 
隣接する同市立普天間中学校の仲村美恵子教頭は、胴体着陸について知らされてなかったといい、取材に「本当ですか」と絶句
13日は、夕方には生徒全員が下校したが、一歩間違えば、危険が及ぶ可能性もあった。

「米軍は、しっかりと情報を伝えてくれないと、子供たちの安全を守れない」と憤った。
 
普天間飛行場では、授業中も、航空機が離着陸を繰り返し、屋外では教師の声が聞き取れないこともあるという。
「その状況に慣れてしまっている、子供たちがかわいそう。静かな環境で勉強させてあげたい」とこぼした。(2016/12/14-19:33)

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この事故を受け、オスプレイの飛行停止と、配備撤回を求める抗議文を、在沖米軍海兵隊トップのニコルソン四軍調整官に手渡した安慶田副知事。
安慶田副知事によると、面会した際に、ニコルソン氏は興奮した面持ちで、
「パイロットの判断は正しかったし、機能に落ち度は無かった」
「このことを政治問題にするつもりか」
「パイロットは、機能不能に陥った機内の中で、的確な判断をし、同乗者の命と沖縄の住民の命を守った」
「住宅や住民に被害を与えなかった。感謝されるべきことだ」

などと述べたということですが、

一体どうして、このような事故が起きたかというと、
その夜、事故を起こしたオスプレイは、沖縄県の東の海上で空中給油訓練をしていたそうですが、
オスプレイのローターブレードが、空中給油機から伸びた給油ホースと接触し(切れ)、不具合が起き、基地へ帰るにも住宅地の上は飛べないとの判断で、海に不時着を試みたと。
夜間の空中給油訓練というのは、難度が高い訓練なので、不具合や事故が生じた際にも市街地に墜落しないよう、海上で行われるのだそうです。

このオスプレイ、2012年の10月から普天間飛行場(宜野湾市)への配備が始まり、この4年の間に、24機ものオスプレイが配備されているようです。
県や宜野湾市などは一貫して、配備撤回を求めていますので、今回のこの事故を受け、安慶田副知事は『オスプレイの飛行停止と配備撤回を求める抗議文』をニコルソン氏に手渡しました。
その対応の際に、上記にも書いたような言葉が口を突いて出た、と報道されています。
いやもうこれは、日米地位協定の正体を晒したと言えるのではないでしょうか。

以下は、つい先ほど、IWJから送っていただいた『日刊IWJガイド』の中に書かれていた、原佑介記者の記事です。
わかりやすくまとめてくださっているので、ここに転載させていただきます。
 
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おはようございます。
ものすごい屈辱感に震えている、IWJ記者の原佑介です。

オスプレイの墜落事故を受け、昨夜、岩上さんの指示で急遽、沖縄入りしました。
名護のホテルで、この原稿を書いています。

米軍普天間飛行場所属のMV22-オスプレイが、一昨日12月13日夜10時頃、名護市の海岸に近い浅瀬に墜落し、大破しました
搭乗員5人は米軍に救助され、2人が怪我をしたということです。

死者が出なかったこと、そして、地元住民に被害がなかったことは、不幸中の幸いとしか言いようがありません…が、
米軍側の言い草は到底、看過できません。

オスプレイの墜落事故をめぐり、安慶田光男(あげだみつお)副知事は昨日14日、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官に抗議。
その際、安慶田副知事はニコルソン氏から、
「県民や住宅への被害がなかったことは感謝されるべきだ、と言われた」と明らかにしました。
抗議されたことに、ニコルソン四軍調整官は立腹していたそうです。
なぜ、沖縄の副知事が、駐日米軍幹部から怒られ、「感謝しろ」などと不届きなことを言われなくてはならないのでしょうか!?

オスプレイの危険性は、かねてより指摘されていました。
米国では、その事故率の高さから、「空飛ぶ恥」「未亡人製造機」と呼ばれ、米国内での訓練は厳しく制限されています
オスプレイがいかに危険なものかは、「岩上安身のIWJ特報!」で、詳しく解説しています。

※ 強行配備された「空飛ぶ恥」オスプレイ ~普天間ゲート完全封鎖してまで沖縄県民が阻止したかった理由
【IWJ特報 58号 2012.10.28+67号 2013.01.15】2015.5.19
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/64626

オスプレイの構造的欠陥については、岩上さんが、沖縄在住の、建築家の真喜志好一氏さんにインタビューをしています。
オスプレイの模型を使って、とてもわかりやすく説明してくださっているので、ぜひご覧ください!

※「攻撃力無しに『抑止論』当該せず」オスプレイ、ヘリと飛行機の「いいとこ取り」不可能 ~真喜志好一氏が岩上安身のインタビューで指摘
【2012.9.20】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/154169

※ オスプレイ配備の欺瞞 ~米中間のパワーゲームに翻弄される日本~ 真喜志好一氏インタビュー
【IWJ特報 55号 + 2012/10/26 IWJ特報 56号2012.10.29】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/64614

沖縄県民は、そんな危険なオスプレイの強行配備に、強く反対し、当時、普天間飛行場のすべてのゲートを封鎖するほどの、猛抗議を展開しました。
これも、IWJが現地から生中継でお伝えし、「岩上安身のIWJ特報!」でルポ化しています。
これらの記事は、IWJサポート会員であれば、無料でお読みいただけますので、ぜひ、サポート会員への登録・お切り替えをご検討ください。

「国防」は「国土」を守ることか、「国民」を守ることか ~普天間基地オスプレイ配備抵抗の現場から
【IWJ特報 57号 2012.10.31】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/64621

※ サポート会員への登録、お切り替えはこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 
話を戻しますが、「そんな危険な機体を配備するな!」と言い続けてきた県民が、なぜ、米軍に「海に落ちてくれてありがとう!」などと言わなければならないのでしょうか?
恐れていたことが現実となり、怒りや不安を感じることはあっても、感謝すべき点はなにひとつありません。

沖縄タイムスによると、ニコルソン氏は、県の抗議に対し怒りをあらわにし、
「抗議書に、パイロットへの気遣いがあってもいいのではないか」などと反発。
机を叩く場面もあった
、と言われています。
副知事は、
「植民地意識が丸出しで、とんでもない感覚だ」と強調したといいますが、
ニコルソン氏の発言は、まさに沖縄を「植民地」としか思っていないという「本音」が、露見したといえます
こんな屈辱的なことはありません。

※ 沖縄米軍トップ「感謝されるべき」 オスプレイ事故、抗議に反発
【沖縄タイムス】
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/75739

日本が、とりわけ沖縄が、なぜ、いまだに、米国の植民地的な状況に陥っているのか
今月4日に、岩上さんがインタビューした琉球新報・新垣毅記者と、鹿児島大・木村朗教授のインタビューを、ぜひご覧ください。
1879年の「琉球処分」から、沖縄が、いかに「捨て石」として犠牲を強いられ、それが今も続いているか、詳細に紐解いてくださっています。

※国際法違反の「琉球処分」はアジア侵略の礎だった!『沖縄の自己決定権』に迫る!
「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」鹿児島大・木村朗教授と琉球新報・新垣毅編集委員に岩上安身が訊く!

【2016.12.4】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349501

ちなみに、今回のオスプレイ墜落事故について、琉球新報、沖縄タイムスを除くほとんどのメディアが、
「墜落」という表現でなく、防衛省発表の、「不時着」という表現をそのまま使い、事故を過小評価する流れに加担しています

菅官房長官は事故について、「パイロットの意思で着水した」ことから、「不時着水」だとの見解を強調しました

※米、オスプレイ当面運用停止へ 菅氏「不時着水」を強調
【琉球新報】
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-411619.html

米軍の準機関紙「星条旗新聞」でさえ、「crashes=墜落」と伝えているというのに、なぜ日本政府やメディアは、米軍をかばうかのように、「不時着です」などと言い張るのか
宗主国を慮って必死に庇う、「奴隷根性」が丸出しです。

※ Osprey crashes off Okinawa, crew safe
【星条旗新聞】
https://www.stripes.com/news/osprey-crashes-off-okinawa-crew-safe-1.444190

また、事故現場には、米軍と警察の規制線が敷かれ、地元の稲嶺進名護市長さえも立ち入れなかった、と言われています。



『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』
(「戦後再発見」双書)の著者で、沖縄国際大学の前泊博盛教授は、かつてのIWJの取材に、
日米地位協定第3条では、米軍が事故を起こしても、その中身については、米国側が開示する情報しか受け取ることができない
日本側が開示請求しても、米国側が“好意的”に対応しなければ、事実を知ることもできない、ということになる」と応えています。

※ 日本が米軍の占領下にある決定的証拠―相模原基地の爆発事故から検証する「日米地位協定」と米軍機事故の歴史
【IWJブログ】2015.8.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/260051

日米地位協定の不平等性は、前泊氏が、岩上さんのインタビューを受けて、詳しく語ってくれています。
日本が独立国でないことが、痛いほど自覚できてしまうので、現実を直視できない方もいるとは思いますが、グッと堪えて、ぜひご覧ください。

※ 岩上安身による『日米地位協定入門』著者 前泊博盛氏インタビュー
【IWJ日米地位協定スペシャルVol.1】2013.3.5
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/63401

12月2日には、「日米合同委員会」の謎について、ジャーナリストの吉田敏浩・立教大学特任教授に、岩上さんがインタビューを行いました。
これも、オスプレイ問題を語る上で、避けては通れないテーマです。
オスプレイの国内配備や、沖縄の基地問題、米兵の事件の扱いなど、数々の重要な日米間の合意が、この日米合同委員会で決定されているのです。

なぜ、在日米軍兵士は、正当に裁かれないのか
そしてなぜ、日本の空は、今も米軍に支配されているのか
その謎を解く鍵は、
「日米合同委員会」にありました


日米地位協定を運用するために、在日米軍の幹部と、日本の各官庁の幹部が、顔を付き合わせて、秘密裏に重要なことを決めてしまい、国民に公表しないばかりか、国会にも報告しない
「影の政府」のような役割を果たしているのです。

戦後日本の、最大のタブーに迫る必見のインタビュー!
今なら、動画全編公開中ですので、ぜひ、ご視聴ください!

「米軍の占領体制は今も継続されている」―謎の権力機関「日米合同委員会」の、知られざる実像とは!?
「戦後最大のタブー」について、岩上安身が、ジャーナリスト・吉田敏浩氏に訊く!

2016.12.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349136

僕は、本日から、オスプレイの事故現場周辺を動き回り、現地の状況を、随時お伝えしていきたいと思います!
早ければ、この日刊IWJガイドが届く頃(朝8時頃)には、現地から中継できるかもしれません。
沖縄の出張取材には、飛行機代、レンタカー代、宿泊費などなど、とても多くの費用がかかります!

※ IWJ沖縄チャンネル
http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

IWJは現在、本当に厳しい経営難に直面しています。
このままだと、今期は最悪、3000万円の赤字も見込まれますし、すでに岩上さんが、自身の貯金を切り崩して、スタッフへの給料に充てたりもしています
そんな苦しい中ですが、伝えるべきことは伝えなければ、IWJが存在している意味がありません。
大手メディアが報じないような実態を、現地からどんどん発信していきたいと思っていますので、どうかIWJの取材活動をご支援ください!
よろしくお願いします!

※ ご寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

また、翁長雄志沖縄県知事は今日、官邸と防衛省、外務省を訪ねて、直接抗議する意向です。
東京のほうでも、何かアクションがあると思いますが、その時は、IWJも現場に駆けつけ、生中継で報じたいと思いますので、追ってお知らせします!

重ねてのお願いになりますが、どうか、IWJへのご支援を、よろしくお願いします。
IWJは、会員を募集しています!
会員登録していただき、安定的にご支援いただきたく思います!
よろしくお願いします!

>※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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寒波と時差ボケ

2016年12月14日 | ひとりごと
今日からぐっと寒くなるらしいってんで、昨日は急いでイチジクの木のレスキューをした。







最高気温でも零下、最低気温はもちろん堂々の零下、二桁になりそう…ブルブルブル。

昨晩、11月の12日からだから、実に1ヶ月ぶりに、まともな睡眠というものを得ることができた。
時間にして8時間。
あまりに久しぶりだから、頭の芯がまだぼんやりしているけれども、慢性化していた寝不足からくる吐き気や倦怠感が、かなり遠のいたような感じがする。
生徒たちの発表会があって、それから日本に行って、そして帰ってきてからすぐに仕事を始めたのだけど、
その間、忙し過ぎたり、時差ボケがあったりで、平均して3時間から4時間ぐらいしか眠れずにいた。

それにしてもここ数年、年々時差ボケがひどくなってきた。
以前なら、帰ってから約1週間ぐらいで、なんとなーく気がつけば元に戻っていた、みたいな感じで済んでたのに、
最近では日数がかかるわ、パターンが一定ではないわ、ひどい時なんか、朝の6時半ぐらいまで一睡もできない『完徹』をやってしまったりする。
60間際の人間には、これはキツい…。
50ちょっと過ぎの夫は、毎晩8時を過ぎると、両目のまぶたが重くなってきて、けれどもなんとかして起きていようと、突如襲ってくる眠気と戦っている。
目が半開きになったり、片目だけかろうじて開いてたり、かと思うといびきをかいてたり…本人は至って真剣なのだけど、見ている方にとってはギャグそのものなので、笑いを堪えるのに大変。

とまあ、旅行から帰って2週間が経とうとしているのに、いまだに時差ボケてるわたしたち…。
この寒さは、喝を入れてくれるかもしれない。

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散々嘘で騙しておいて、ヤバくなったらみんなで払え?経産省改め詐欺省だよあんたたちは!払ってたまるか!

2016年12月11日 | 日本とわたし
月に18円、年間216円。この金額のままで40年続いたとして8640円。
増額されるだろうけれども、まあそれぐらいなら…と思いますか?
これは、金額の問題では無いと思います。

この決め方、試算の出し方こそが、まさに原発ムラ社会の特徴である、と言えます。
原発に深く関わっている経産省だからこその考え方と態度である、とも言えると思います。

これまでずっと、原発が、日本の国土に次々と建てられていく中で、電気代の中に、電気の使用料以外の負担を溶け込ませては、
それによって得た利潤を、好きなように貪り取り、流し、黒い腹を肥やしてきた人間や組織の正体。
その姿を公に曝け出す気概と勇気を持つマスコミは少なく、だからまだ多くのことを知らないままの人がたくさんいます。

負担は広く薄くすればよい。
そうすれば文句も言いにくいだろうし、抗議するほどでもないと諦めるはず。

そうでしょうか?
金額はもちろんですが、金額以外の、これがどのようにして決められたのか、十分な検証と議論が為されたのか、
経産省と電力会社の責任はどれほど明確になったのか、電力会社の株主も含む資金の拠出は求められたのか、
そういった事柄が有耶無耶なまま、たった2ヶ月の、
しかも経産省は、「数字が出ると議論にならなくなる」と、費用と負担の金額を伏せ続けたのです。
そんな漠然とした議論で、負担方法だけ先に固めてきた。

こんないい加減な態度で、理不尽な負担を押し付けようとしている経産省と東電に、「そんなものを押し付けるな!」とはっきり伝えなければなりません。


原発事故処理費用「21.5兆円」に倍増 国民の負担は
【テレ朝ニュース】2016年12月9日
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000089667.html

私たちの負担が今後、増えることになります
東京電力・福島第一原発の事故処理の費用について、経済産業省が、新たな試算を公表しました。
これまでの試算と比べて、廃炉の費用は4倍の8兆円に増加、賠償と除染関連の費用も、大幅に増えました
総額は、3年前の試算の2倍となる、21兆5000億円に膨れ上がっています
国民負担の枠組みについて、取りまとめの議論が行われています。(経済部・小清水克記者報告)
 
原発事故の費用は、この3年間で倍増し、東京電力の負担が大原則としながらも、国民負担に回さざるを得ない状況が、浮き彫りとなりました。
 
世耕弘成経済産業大臣:
「作業が進捗(しんちょく)するなかで、徐々に状況が明らかになり、さらに資金を確保する必要がある、という判断に至った」
 
東電改革委員会では、原発事故の処理費用が、22兆円規模に上り、東京電力が、原発事業の統合再編などを進めて費用を捻出する、とした改革案の骨子が示されました。
賠償で増える2.5兆円のうち2.4兆円は、「昔から原発の電力を使ってきた」という理由で、新電力を含めて、電気料金に上乗せします。
新電力が、標準家庭で1カ月、18円の負担増が40年間続くことになります。
廃炉で増える6兆円ついては、東電の利益を電気代の値下げに回さずに、その分を充てる内容が含まれました。
自民党の部会では、「今後、数字が上がるかもしれないなかで、このやり方はよくない」などの声が上がっています。
試算が3年間で倍増したように、原発事故のコストは、今後も増加する可能性があります
経産省は、あと1回の議論で、年内に取りまとめを行う方針です。




理不尽な「過去分」請求 福島第一の処理費 国民負担、不公平感の恐れ
【東京新聞】2016年12月10日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201612/CK2016121002000124.html

経済産業省は9日、有識者会議などで求められていた、東京電力福島第一原発の廃炉などに必要な費用の試算を、ようやく示した。
費用試算を引き上げるのは2回目で、今後も膨らむ可能性を認めるなど、原子力政策のほころびは明らか。
しかし16日には、電気料金の引き上げなど、国民に負担させるための方法を、正式に決めてしまう方針で、拙速な議論の進め方に批判があがっている。(吉田通夫)

■見えない天井

「合理的に見積もれる数字ではない」。
経産省の村瀬佳史電力・ガス事業部長は、経産省と財界人らでつくる「東京電力改革・1F(福島第一原発)問題委員会」(東電委員会)の会合後、
福島第一原発の廃炉費用について、まだ増える可能性を認めた。
損害賠償や除染と合わせて事故処理に必要な費用として試算した21.5兆円は、まだ「上限」とは言えない
 
天井の見えない費用をまかなうため、経産省は今回、全国的に、国民すべての電気料金に含まれる、大手電力会社の送電線の利用料「託送料金」を引き上げるなど、国民負担を増やす方針を固めた。
 
託送料金は、国民に広く負担を求める手法として、税金と同じ性格を持つ
ただし、税制の変更と異なり、財務省や与党との厳しい調整が必要なく、経産省が審査で必要と認めれば、引き上げることができる
審議の過程で、「国民負担を求めるなら、税金にして、国会や国民の厳しい監視を受けるべきだ」との意見もあったが、
経産省は、自省にとって都合の良い手法を、手放さなかった


■分かりにくさ
 
国民負担を増やす理屈として、経産省が持ち出したのが、「過去分」という分かりにくい費用の請求だ。
「過去に原発でつくった電気の料金は、事故に備えて上乗せしておくべき賠償費用が、反映されていなかった」として、
新電力に移った消費者も含めて、追加の費用を請求する構えだ。
 
しかし、一般の企業は、決済を終えた商品の価格を、後から変えて費用請求することはできない。
しかも、過去の電気料金を決めてきたのは、大手電力会社と経産省だ。
さらに、何十年も原発からの電気を使ってきた高齢者と、まだそんなに使っていない若者が、「過去分」として同様に負担することも不公平だ。
 
与野党の議員や有識者からは、「理不尽な国民負担の前に、両者の責任を明確にし、電力会社の株主を含めて、資金の拠出を求めるべきだ」(自民党の河野太郎衆院議員)などと、批判が続出している。


■わずか2カ月
 
有識者会合が始まった当初、委員からは、「費用と負担の規模が分からないと議論できない」との声が相次いでいたのに、
経産省は、「数字が出ると議論にならなくなる」(幹部)と、伏せ続けた経緯がある。
漠然とした議論で、負担方法だけ先に固めてきた
9日に数字を示したとたん、「取りまとめの段階」(世耕弘成(せこうひろしげ)経済産業相)となった
 
この間わずか2カ月強。
福島第一原発以外にも、予定より早く廃炉にする原発の処理に必要な費用も、託送料金に上乗せ
新電力の利用者に、負担と引き換えに、原発の電力を使いやすくする仕組みも導入する。
 
原子力政策に詳しい、立命館大国際関係学部の大島堅一教授(環境経済)は、
「東電の問題と、まったく別の電力自由化の問題を、一緒くたに議論しており、理解できる人は少ないだろう」と指摘する。
しかし、東電委員会委員長の伊藤邦雄一橋大大学院特任教授は、9日の会合後、
「国民が(議論に)どうついてきているかは、私が判断するところではないが、拙速とは思っていない」と述べた。
コメント

命の水を汚す事業にせっせと投資している巨大銀行さん、解約します!目を覚ましてください!

2016年12月09日 | 世界とわたし
今、スタンディング・ロックは極寒です。
寒さと風に弱いわたしなど、10分も持たないような厳しい天候の中で、抗議はまだ続いています。
いろいろな情報を耳にしますが、どれもやはり、まだまだこれは序の口で、戦いはこれからが本番なのだと伝えています。

わたしは、このような現象が、日本の高江や辺野古でなぜ起こらないのか、そのことを今考えています。
同じ戦いなのに。
誰彼となく、駆けつけていかなければならない場所なのに。


以下は、フェイスブックで見つけた、渡辺日出男さんからのメッセージなのです。
現地に行けないわたしたちにもできる抗議、銀行の解約について書かれていますので、紹介させていただきたいと思います。

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ダコタパイプラインの建設に抗議する『Standing Rock』は、アメリカの話ですが、アメリカだけのことじゃないです。
高江にも辺野古にも通じる、世界中あらゆるところで繰り広げられている、「金と生命」の話です。

今、当然と考えられている認識や思想、社会全体の価値観などが、劇的に変化することを、パラダイムシフト(paradigm shift)と云いますが、私たちはその真っただ中にいます。
その最たるものは、アメリカの一極支配が崩れたことです。
既得権者は、劇的変化を望みません。
変化を認めようとしません。
安倍政権の政策はむちゃくちゃです。
止めらられない変化に抗って、既得権をより確かにしようとするので、誰の目にも明らかな、矛盾だらけの政策になっているのです。

『Standing Rock』に世界の先住民の目が集まり、インディアンに対する加害者であった白人の中にも、目覚め、共に戦う人たちが世界中に拡大しているのも、パラダイムシフトを象徴するものです。

『Standing Rock』
一回戦は、辛うじて勝ちました。
しかし、金の側は、直ちに反撃を開始しました。
抗議拠点のキャンプ地は、酷寒。
ネイティブの長老から、退避命令が出ました。
しかし、屈強な男たちは残っています。
1月になれば、プロジェクトの財政的見直しが行われ、今の状態が続けば、お釈迦になる可能性が大です。
そこで、投融資している世界の17銀行に対して、口座解約などでプレッシャーを掛ける活動の、呼びかけがこれです。

(写真をクリックすると原文が出てきます)



We ask you to join us in an unprecedented divestment campaign to kill the black snake financially. We will also ask you to engage in the development of the Environmental Impact Statement to the extent that the public is invited to participate, and guide you through that process. But let us use this time to cut off funding for the project. December is an international month of action focused on the 17 banks that are profiting off investments in the Dakota Access pipeline. Shut these banks down with direct action. Close your accounts and tell the world you’re doing it. Pressure your local jurisdictions and philanthropists to divest. Every day is a day of action.

This fight is not over, not even close. In fact, this fight is escalating. The incoming Trump administration promises to be a friend to the oil industry and an enemy to Indigenous people. It is unclear what will happen with the river crossing. Now more than ever, we ask that you stand with us as we continue to demand justice.

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以下は、ダコタのパイプラインだけではなく、同じような事業を行う企業に投資している銀行の一覧表です。
日本でいうと、住友三井銀行、東京銀行・三菱UFJ・みずほ銀行が、ひときわ太い線でつながっていて、全ての事業への融資を行なっているように見えます。
さらに言えば、この三つの巨大銀行は、原発事業への投資でも、堂々の上位3位です。
↓↓↓


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トランプも投資していた「ダコタ・アクセス・パイプライン」
【alterna×s】2016.12.9
http://alternas.jp/study/global/67274

一部写真と、現地に滞在する、弁護士であり、自身もネイティヴ アメリカンである、パトック・キンケイド氏の言葉を、少し校正して引用させていただきます。

キンケイド氏:
このオセティーキャンプは、トゥリーティーランドであり、土地の権利がとても複雑になっている。
ネイティヴ アメリカンには、ミネラルの権利(この土地で掘り出される鉱物などの権利)、ミズーリ川の周りの場所の権利、そして土地の上空の権利がある。
その他は、米国陸軍工兵隊の私有地になる。

今、一番の重罪を負わされているのは、ドローンを飛ばしているアクティビストだ。
彼らには、空の権利があるにも関わらず、一番大きな罪を着させられた。
なぜならば、彼らの写真や動画のおかげで、米国陸軍工兵隊が、法廷で不利になる証拠が出てきたからである。
米国陸軍工兵隊と警察は組み、武装していない人々に、不法に武器を使った。
これらは必ず、法廷に持ち込んで、裁きを受けなければならない。

なぜこの問題がこれほど重要なのか。
それは大企業が、環境破壊の懸念がされている場所でのパイプラインの建設を、人権を無視して押し通そうとし
平和的に非暴力を貫いて抗議している人たちに怪我を負わせ、さらには嘘の声明をメディアに送っていたからだ。
大企業には、社会的責任が全く見えない

利益のみを追求し続けてひた走っている大企業たちに、都合の良いようにできている法律が、この件で浮き彫りになった。
民間人を守る立場である警察をも、石油会社は買収していた
デモクラシーの上に立っているはずのアメリカという国は、消費主義(コンスーマリズム)が先立ち、周りが見えなくなっているのではないか。

そういった中での、ネイティヴ アメリカンの勝利は、これからの環境問題に関わるアクティビズムに、大きな影響を与えることになるのではないか。
又、これまでの歴史の上で、ネイティヴ アメリカンの部族たちが一度に同じ場所に集まることは、非常に稀である。
アメリカではまだまだ、人種差別の問題が続いているが、人種や部落を超え、環境問題に立ち向かい、
歴史的にも大規模な反対運動が勝利を得られたことは、これからの環境問題に立ち向かう際の、戦略に役立つ
と思う。
迫害され続けてきたネイティヴ アメリカンの勝利は、本当に大きな勝利だと、私は思う。
来年、共和党のトランプ氏が大統領になるが、トランプ氏もこのパイプラインに投資している
すでに、ノースダコタパイプラインの代表は、副大統領のペンス氏に、今後の相談を持ちかけている。
建設再開されないように、願うばかりだ。



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(ロイターよりお借りしました)
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