ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「もう一度言う。炉の更新が出来ない延長運転なんて狂気の沙汰だ!」

2021年06月30日 | 日本とわたし
今回の記事は友人の幸雄さんの書いた文章を丸ごとお借りしたものです。
彼はプラント勤務経験者で、だからわたしには難解極まりない原子力発電所の技術関連の事でも、難しい専門書を噛み砕いて話してくれます。
それでもわたしには依然として難しいのですが、彼とは音楽や思想やなんやかんやの深いつながりがあって、だから何となく腑に落ちるのです。
ちなみに彼は、本場アイルランド仕込みのミュージシャンで、リリースされたCDがアイルランドの伝統音楽専門誌の推薦盤として選ばれるほどの実力の持ち主、只者ではありません。
さて、ここしばらくの間、コロナ禍やオリンピック騒動で人々の関心が外れているからか、こっそりと最悪な法律が強行採決されたりボロボロの原発が再稼働されたりしています。
つい最近も、「40年超原発、全国初の再稼働 関西電力美浜3号機」というニュースが流れていましたが、これは本当にとんでもないことで、決してこっそりと為されたりしてはいけない事だったのです。

では、紹介します。

久々に技術資料になるような硬い本を購入。
――「原発はどのように壊れるか」: 金属の基本から考える――


20年弱という短いながらもプラント勤務経験をした人間の一人として、心から尊敬する高木仁三郎氏が立ち上げた「原子力情報室」からの出版物だ。
本当のところ、興味のある分野なら技術本は結構好きである。
しかし今回は違う。
この度認可された関電の「運転40年越え原発の延長操業」に、とてつもない不安と恐ろしさを感じつつ、延長運転に馬鹿みたいに楽天的な石坂浩二のような輩を論破して世に拡散するには、絶対にこの知識が必要だと思ったからだ。

延長運転の認可には、圧力容器に内封されている試験片(圧力容器と同じ部材を吊るし、定期検査時に脆さなどをテストする)は大きな要素になる。
燃料棒を反応させる圧力容器が、中性子を浴び続ける事によって、金属の持っている柔らかさや伸展性を失い、脆くなっていくのが運転寿命の根幹になるからだ。
その辺りの事は「原子力情報室」のサイトにも詳しく載っているので、参照されたい。
【高浜1・2号機の寿命延長問題 ―原子炉圧力容器のお粗末な監視試験方法―】https://cnic.jp/6471

この試験片に付いては、常々危惧していた事があった。
プラント勤務の間では、運転や設備管理だけではなく、ちょっとした配管を組むことや工作も行ったのだが、ガスによるロウ付けやアーク溶接もその行程で覚えた。
そして、なにより溶接による金属の接合部が一際変質して、母材よりも弱く脆くなる事を実際に知っている。
圧力容器みたいなデカい物を一体成型出来るわけはなく、その製作には溶接が使われている。
試験片には溶接部のあるチップも含まれているのだろうか?という素朴な疑問から、僕の恐怖は始まった。
だから今日、封を開けてまず最初に開いたページも、それに言及しているページだった。
そこには当然、溶接されたチップを入れる事が義務付けされている事が記されていた…。
当たり前だよな…。
でも本当に、義務付けられた通りに実施し、チェックしているか?は怪しい。
何といっても格納容器にヒビが入っていても隠して運転しちゃうような、危ない事業者がゴロゴロ居るのが原子力村だから…。
それに、40年間に渡って中性子を浴びた圧力容器の溶接部が、健全でいられると思うほど僕は楽天的ではないし、圧力容器に接合されている配管類のシールや肉痩せも気になる。

上記の「原子力情報室」のリンク記事には――
「運転40年を超える高浜1号機の圧力容器内に置かれた監視試験片の脆性遷移温度は、2009年の取出しにおいて99℃に達し――」なんて部分がある。
これはどういう事かと言うと――
例えば…大地震などが起き、緊急停止のインタロックが掛かって燃料棒カバーが下り、緊急冷却用の冷却水が注水される――その冷却水の水温が99℃以上じゃないと、圧力容器がカシャンと割れるという事になる。
それを予防するには、常に沸騰する湯を冷却用に用意しておかねばならない。
果たして冷却水用に湯を常時沸かしているような設備が、延長運転する炉の設備に供えられているのかね?
手っ取り早いのは、タービンを回すスチームとの熱交換器を増設する、という辺りになるんだろうが、それだって普段からテストの機会なんて極僅かだろう…福一の事故での冷却失敗を思い出す。
だからと言って、水温20度前後の処理水・地下水とか勘弁してくれ、間違いなく「美しい日本」は滅びる

鋼鉄製の炉が割れる――など、俄かには信じたくない事かも知れないが、中性子を浴びていない船舶などでも脆性破壊で船体がボッキリと折れる事故などザラだからね。
だから言わせて貰えば、延長運転なんて狂気の沙汰だ。

最後に、この件に関する「日経新聞」と「東京新聞」の記事を添付しておく。
例え中央操作室の制御盤をデジタルに更新しようが、圧力容器自体が40年以上前の溶接物ではお門違いも甚だしいのだ。
もう一度言う、炉の更新が出来ない延長運転なんて狂気の沙汰だ!

「40年超原発、全国初の再稼働 関西電力
「関電美浜原発3号機が再稼働 運転開始40年超の老朽原発で初めて」

「下着の色は白」?アホな校則は蹴っ飛ばせ子どもたち!

2021年06月30日 | ひとりごと
1972年7月7日、田中角栄氏が史上最年少の54歳で、第64代内閣総理大臣に就任した。
ちょうどその日はNHKラジオのインタビューを受けることになっていたのだけど、そのせいでドタキャンされてしまった。
だから結構今でもふと思い出しては、角栄さんに文句を言っている😅
さて、その時中学3年生だったわたしがどうしてインタビューを受けることになっていたかというと、当時の全校生徒600人以上規模の学校で、女生徒が生徒会の会長をしているのがたまたまわたしだけだったからで、
どんなことを聞かれてもいいように散々考えて用意した言葉の数々が、角栄さんのせいで無用の長物となってしまった。

わたしがどうして会長に選ばれたかというと、選挙運動中に二つの校則を無くすという公約を掲げたからで、その二つの校則とは男子の丸刈りと制服の詰襟ボタンをきちんと上まで留めるというものだった。
今からもう半世紀も前の1972年、昭和47年のことだ。
思った以上の反発と抵抗を受けてたじろいだが、教師や教育委員会の連中と話し合いを重ね、とうとうその二つの校則は廃止された。
全校生徒を前にひな壇に上り、マイクを通してそのことを報告した時の男子生徒たちの表情を、今でもはっきりと思い浮かべることができる。
だからわたしは今も、校則についてはちょっとうるさい。
自分の好み、自分の物差しで測った正しさ、見た目の良さなどを、それが子どもたちにとって不快であっても意味が無いものであっても押し付けるのは間違っている。

先日、あるツイッターが目に止まった。
元記事はこれ。
読んでみて、あまりのことに何回も記事の日付を確認したけど、やっぱり今年の、それも3日前の記事だった。

これがきっかけで関連する記事をあれこれ探していたら、去年はツーブロック禁止という言葉でにぎわっていたことを知った。
恥ずかしながらツーブロックの意味を知らなかったので調べてみたら、なんのこっちゃない、こちらではずいぶん前からちっちゃな坊やからおじいちゃんまでやってるヘアスタイルのことだった。
一体これのどこがダメなのか、何度読み直しても意味がわからない。
都の教育委員会の連中は、「ツーブロックスタイルの外見が原因で事件や事故にあうケースがあるので、生徒を守る趣旨から定めている」と言うが、「そんな前例があったのか」と聞かれると「まだ無い」と言う。
年寄りだか中年だか知らないが、連中の歪んだ妄想が生んだ意味不明な校則を押し付けられる生徒はたまったものではない。
さすがにこれはおかしいということになったのか、ツーブロックスタイルを禁止する校則は廃止が相次いでいるようだけど、なぜか「下着は白」という変態紛いの校則はまだ生き残っている。
一体全体どうなっているんだろう。
半世紀前の1972年ならまだしも、今は2021年なのである。
もしこんなバカバカしい校則が当時にあったなら、わたしはそれらも全力で廃止に持ち込んだだろう。
下着が白色かどうか、絵柄が入ってないかどうか、教師が目視で調べるのだが、その際に男女同室の学校もあり、しかも互いが見えると言うではないか。
そんなのはもう教育でも守護でもない、壮大なモラハラ&セクハラ&パワハラの精神的暴力だ。
子どもにだってプライバシー権がある。
自民党の輩のように「子どもは厳しく飼い慣らす必要がある」などと考えているクルクルパーが、教育の世界から一人残らず追い出されますように!
黙ってちゃいけないよ。
一人だと言いにくいだろうから、声をいっぱい集めて闘えばいい。
がんばれ子どもたち!
大人も間違うしバカなこともする。
おかしいと思ったら我慢なんかしなくていい。
どんどんいこう!

まともな検査も対応もしてこなかった東京に、オリンピックを開催する資格も能力もありません。大変なことが起こる前に開催を断念してください!

2021年06月29日 | 日本とわたし
初っ端から突然ですがお尋ねします。
PCR検査はまだ有料ですか?
「検査費用の自己負担がなく無料(1000~2000円程度の初診料・診察料などは除く)で受けられるのは、原則として「医師が必要と判断した場合」に限られる」という記事を読んだのですが、本当ですか?
有料で、しかも費用が1万円から5万円の幅があるというのも聞きましたが、本当ですか?

世界規模の疫病問題が発生してからもう1年半以上経ちました。
国によって事情や条件、そして文化や習慣も違うので、状況はそれぞれに違いますが、それだけに国が国民をどのように守ろうとするのかがよくわかった1年半でした。

アメリカは世界で最も多くの感染被害を出した国です。
初期の失敗がその大きな要因となったわけですが、同時に、広大な国土に、連邦(中央政府)と主権を共有しながらも独立した主体である50もの州によって成り立っているという特殊な国の在り方も、混乱と増幅を招く要因となりました。
もちろん今も根強く残っているトランプ政権がもたらした油断と分断も、カオスを招いた理由の一つです。

わたしが暮らすニュージャージー州も、一時全米で最悪の状況になったことがありましたが、一貫した検査と適時の対応が功をなし、そこにワクチン接種も加わって、やっとこの9月から平時の生活が戻ってきそうです。
外出自粛令が事細かな情報と共に出され、自宅勤務やオンライン授業が推奨され、大人はもちろん子どもたちのほとんどが、つい先日まで自宅から働いたり学んだりしていました。
こうして長い間、外部とのつながりが絶たれた状態が続いたことで、精神的に辛くなった人たちに向けて、州政府による無料のカウンセリングサービスが、24時間365日対応で行われています。
さらに、在宅に危険を感じた場合(家庭内暴力や性暴力などを理由に自宅待機に危険を感じる人)に向けて、相談サービスが、これも24時間対応、通訳サービス付きでなされています。
昨年の4月には、このことは全国に先立ちニュージャージー州が取った全米初の措置なのですが、米国外の医師免許を所持する州内在住の方々に、コロナウイルス感染拡大防止のための協力を呼びかけました。
外国人であっても失業保険が申請でき、600ドルが毎週振り込まれてきました。
期間はどんどん延長され、合計で半年以上の受給が行われたのですが、バイデン政権になってまた9月まで延長されたと聞いています。
感染者に対しては治療費や処方箋料金や交通費はもちろん、食費や電気ガス、通信費や家賃などの支払いの援助、食事や医薬品の宅配費などの支給もあります。
PCR検査は無料で、気になったらすぐに無症状でも受けることができます。
場所は気軽に行ける所が多く、わたしも何回もドライブスルー方式の検査を受けました。
職業柄検査が必要な人たちは、1週間に2回の割合で受けています。
ワクチン接種が始まってからは、怒涛の勢いで接種割合が増えていきました。
それと共に感染者の数がスルスルと減っていき、今日の検査数は約25000件、新感染者は236人でした。
ほんの2ヶ月ほど前には、今と同じ検査数なのに、毎日4千人以上もの人が新たに感染していたことを思うと、本当によくここまで来たなとしみじみ思います。
ちなみにニュージャージー州の人口は約890万人、東京のそれはニュージャージーの約1.5倍です。
だからびっくりしたのです。
いくらなんでもこれはないだろうと思いました。
しかも東京では4週間後に、ものすごく大規模な人出が見込まれるオリンピックが開催されるので、これはどう考えても異常すぎると思ったのです。

ぜひこの記事を読んでみてください。
最後のページより引用:
国々の「延べPCR検査実施率」(総人口の中の検査回数の割合。一部の国ではより簡易な抗原検査なども含まれる)を、上位から並べてみると次のようになる。

・香港 約74%
・米国(加州オレンジ郡の場合) 
約67%
・グアム 
約63%
・豪州 
約45%
・イタリア 
約45%
・スイス 
約44%
・オーストリア 
約44%
・マレーシア 約11%
・フィリピン 約6.5%
・日本 
約4.4%
・グアテマラ 約3.6%
・ブラジル 非公表
・フランス 非公表
 
実施率トップの香港と同率4位の豪州は、感染をかなり抑えこめている「成功している国と地域」である。
ただし、2位と3位の米国(カリフォルニア州オレンジ郡の場合)とグアムは感染を抑えこめていないので、「PCR検査実施数を増やせば、即、感染を抑え込める」とは言えない
 
感染が拡大するかどうかには、ロックダウン(地域封鎖)や国境封鎖などの「政策」、「医療体制」や「国の豊かさ」、「人口密度」や「国民気質」など、さまざまな要素が絡み合っているだろう。
 
PCR検査をしただけですべてが解決するわけではない。
ただの「出発点」である。
だが「PCR検査をすれば実態を把握しやすくなる」のは確かだ。
そして「実態を把握しなければ有効な対策は立てにくい」のもまた事実だろう。
 
もう一度上記のランキングを見てみると、データ非公表のブラジルとフランスを除き、日本は11カ国中で下から2番目
国際通貨基金が発表する1人当たりのGDP(国民総所得)が193カ国中113位のグアテマラと、僅差で最下位争いを演じている
他の先進国が軒並み40%以上の実施率で、実態の把握に努めているのに、である。


この疫病感染拡大が今も続く状況の中、オリンピック・パラリンピックが強行される異常さ、人の健康と命を蔑ろにしてまで己の利に執着する者どもの愚かさと罪深さに、心の底からの怒りを感じます。

東京オリンピックは中止一択。
絶対に開催してはなりません。
中止が決まるまで何度だって同じことを言い続けていきます。

久しぶりになんにも無かった土曜日記

2021年06月27日 | ひとりごと
夫が入れてくれたハニーサックル茶。
花は裏庭から。
ほんのりと甘い香りがする。
新型コロナウイルス感染の初期治療にも効果があるそうな。

昨日は二人とも、仕事が終わったのがほぼ同じ時刻で、ほぼ同じくらいヘトヘトに疲れていた。
余ったおかずを繰り返し食べるのにも飽きてきたし、今週もよく頑張った自分たちを労ってあげたくなったので、お気に入りのレストランに行くことにした。
このお店は韓国人夫妻が経営している。

夫はブルゴギ焼き飯。

わたしは貝柱とキノコリゾット。

外のテーブルで食べたので居心地が良かった。
マスクをしなければならない→マスクをしなくてもいいへの過渡期を迎えた東海岸なのだけど、なにしろ1年半もの間、どこに行くにも持って行ってつけてたものだし、しかもものすごい勢いで広がっていった感染からの自衛のためという理由が強烈だったので、すぐに「ああそうですか」と気持ちを切り替えられない。

昨日の夕方から、ついに避暑地風いい天気が低気圧に追い出され、今日は朝から蒸し暑かった。
午後から急に大雨が降ったり止んだり、晴れたと思ったらまた降ったり。
今日はかなり久しぶりに、なんの予定も無い土曜日だったので、できたら庭のあちこちに散らばっている大きな岩や石板を、ひと所に集めて庭作り遊びがしたかったのだけど、天気と助っ人の気分とわたしのタイミングが合わず、また次回に延期となった。
まあ、いつものごとくアルモンデ庭作りなので、計画もデザインもまるでいい加減だし、だからとりあえず始めてしまおうと思っているのだけど、材料がなにしろ重い。
わたしがいくらウンウン唸って頑張っても一人では絶対に運べないし動かせないものばかりなので、夫の手と足が必須になる。
まあ寒くなるまでにできたらいいとしよう。

明日からまたぐんぐん気温が上がって、36℃の真夏日がやって来る。
夫の弟が暮らすワシントン州では、今日はなんと40℃を超えたらしい。
その地域は夏でも涼しく、エアコンもほとんど使わないのに、いきなりそこまで気温が上がった。
異常である。
カリフォルニアでも40℃超えの酷暑が続いている。
「そこでもしオリンピックやるって言ったらどうする?」と聞いてみた。
「そんなの一瞬で却下だよ。死ぬよ、選手も観客も。そもそもやるって思うのが間違ってる。狂ってるよ」
そうだよな、日本はそのとんでもない暑さに加えて、コロナウイルス変種株まで空気中に混じってる。
狂ってるでは済まない。
きっと世界中から非難されたり軽蔑されたりするだろう。
金と政治でとうとうやっちまった、なんて理由にならない。
だから今夜も最後に一言。
東京五輪は中止です。

都民のみなさん、「命より五輪」に投票しないでください!

2021年06月27日 | 日本とわたし


共産党とれいわ、五輪より命、五輪は中止ときっぱり言える政治家に政治をやってもらいたいです。
立憲はやはり中途半端、開催延期です。
延期はもう社会と市民を疲弊させるだけの愚かな選択です。
五輪は中止。
五輪より命です。

開催国日本での報道は、この理不尽さをちゃんと伝えてますか?
書き起こし:
ニュージーランド保健省新型コロナウイルス対策本部顧問・マイケル・ベーカー教授(オタゴ大学)
今、五輪を開催するのは馬鹿げていると思う。
五輪の2つの重要な特徴を考えてみると、大規模な海外渡航と集合を伴うものであり、パンデミックとは全く相容れないものだ。
つまり、現時点で五輪を開催することは、人命を犠牲にするということだ。
五輪は任意の活動だ。
私は五輪が好きだし、一生懸命練習してきた選手たちには申し訳ないが、現状で五輪を開催する根拠も正当性も存在しない
もし変異株が世界に拡散する絶好の機会を与え、より多くの人々を感染させ、命を奪わせたいのであれば、
できることは世界中の人々を国境を越えて移動させ、しばらく1つの場所にとどめてウイルスを共有させ、その後帰国させることだ。
そうすれば大災害となる。
公衆衛生の専門家は誰もが、五輪はパンデミックの後、あるいは少なくともパンデミックが十分に抑制され、勢いが弱まった時に開催するのは良いと述べてきた。
だが、今はその逆だ。
パンデミックは激化しており、昨年よりも今年の方が犠牲者の数が増え、(ワクチンなどの)地域間格差も深刻化している。
感染が収束しているのは、感染を撲滅した少数の国と、ワクチンの大規模摂取を始めている富裕国だけだ。
つまり、非常に格差のある状況だ。
そして五輪を開催することで、世界がいかに不均衡な状況にあるのか、より明確になると思う。

ひどいな、最悪だなと思ったら大抵は自民党、というお話

2021年06月26日 | 日本とわたし
↑この、ぼうごなつこさん作の「100日で収束しない日本のコロナ禍」、もう読まれましたか?
ちなみに、「100日で崩壊する政権 コロナ禍日本、安倍政権の軌跡」も超おすすめです!

安倍政権時代の最悪最低さを見事に引き継いでいる菅政権ですが、自民党がどこまで劣化してしまったかをこれでもか、これでもかと見せつけられてるみなさんの疲弊を思うと、深いため息しか出てきません。

で、本日ムカっときた議員たちの話。偶然にもどちらも自民党でした。っつか、やっぱり自民党でした。

その1 西村日加留・大阪府議会議員(自民党)

会場への抗議が相次ぎ…がコレ↓

引用:
開催が明らかになった6月中旬以降、施設への抗議活動が相次ぎ、利用者の安全が保証できないと判断した。
管理者側は、街宣車などでの抗議が行われたとして「通常業務に支障が出る」と繰り返した。

憲法学者らの見解
抗議だけで許可を取り消してしまえば、クレームをつけるだけで表現の自由を封殺できることになり非常に問題
指定管理者や大阪府が、表現活動を抑圧しようとする抗議者の動きに間接的に手を貸したことになる。
府として、このような妨害行為は許されない卑劣な行為であるというメッセージを出すべき


その2 平井卓也・デジタル相(自民党)

引用:
平井デジタル相、NTT幹部と2016年以降に8回の会食をしたと明らかにした。
このうち2回は昨年9月の大臣就任後だったが、会費は割り勘で支払った。
五輪アプリを発注したIT総合戦略室に所属する官僚も同席して接待を受けていた。
割り勘でって言ってますけど、こんな場所だったんですよ。
NTT幹部が総務官僚らの接待に使うため、同社の“迎賓館”と呼ばれる会員制レストラン「KNOX」(南麻布)。
平井氏との会食は2回とも和食で、2万4千円のコース1本10万円単位の高級ワインなどを加え、1人5万円を目安に調整されたと報じられています。
五輪アプリの開発や保守の入札が公示されたのは、2回目の接待から間もない昨年12月28日
年末年始を挟んだ営業日は僅か5日間。
公告期間としては異例の短さで、決定方法は一般競争入だったが、NTTコミュニケーションズが代表幹事を務めるコンソーシアムだけが応札し、1月14日に約73億円で落札した。

どっちも自民党でした…。

命より五輪? 五輪より命?

2021年06月26日 | 日本とわたし
「温暖でスポーツに適した気候」って大ウソついた安倍晋三。
「汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている」ってのも酷かったけど。
今年の夏は例年以上に暑くなるっていう予報が出たよ。
どうすんの?


感染の専門家たちは、すでに東京ではリバウンドが起こってるんじゃないかと言ってる。

あり得ないことだけど、自分がもしこの人のように名誉総裁なんかを務めていたら、もっと前に諌めてたかも。

宮内庁の西村泰彦長官が24日の定例会見で、天皇陛下が名誉総裁を務めている東京五輪について、
「陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変心配されている。
国民に不安の声がある中で、開催が感染拡大につながらないか懸念、心配されていると拝察している」と述べた。

今や誰もがオリンピックを開催することによって起こる感染拡大を心配している。
天皇陛下は名誉総裁を務めてるんだから、それを一番に心配するのは当たり前の話だし、心配してなかったら常識を疑う。
全然不自然でも政治的でも無い。
感染被害を心配するのが政治的なわけがない。
オリンピックを開催することを懸念する、反対するのが政治的だと言うなら、オリンピックは政治の一種なのか?
オリンピックを政治の道具にしているのは自公政府だ。
だからこうやってすぐにしゃしゃり出てきてマヌケなことを言う。

というトホホな情勢をもちろんそのまま伝える諸外国の大手新聞社。

他にも米国ワシントン・ポスト、ロイター通信、韓国中央日報などが報じている。

それに加えてもう一つ、とんでもないことを知った。

もう一回言うけど、今年の夏は猛烈な、例年に増しての酷暑になるっていう予報が出てる。
新型コロナウイルスの問題が起こっていなくても、その暑さだけでもどうすんの?って話なのに、
もう何もかもがおかしい、狂ってる。
絶対に止めないとダメだ。

小さな、けれども確かにそこにある幸せ

2021年06月25日 | ひとりごと
我が家のジュニパーベリー(↑)が鈴なりに生っている。



今日は極楽日最後の日。
明日からじわじわと気温が上がるらしい。



今頃は長男くんのフィアンセが機上の人になって、こちら時間の明日、それが何時なのか聞いていないのだけど到着する。
彼らは日本で結婚式を挙げたっきり、ビザ取得のために今日までずっと、別れ別れの生活を送ってきた。
挙式は去年の2月末、彼女の滞在ビザが切れて日本に戻ったのはそれよりさらに7ヶ月前の一昨年の7月だったから、それから考えるとほぼ2年、彼らは遠距離愛を育ててきたことになる。
よく辛抱したなあ…。



今年は野いちごの当たり年。

甘やかな香りがすると思ったら、ハニーサックルがもう終わりを迎えていた。

こちらに来てから一度も見れなくて、もうほとんど諦めていたドクダミが、いきなり今年の庭に出現した。


今日もご近所さんから、「オリンピックほんとにやるの?」と聞かれた。
「今のところは止める気は無いみたい」と言うと、深いため息をついて肩をポンポン叩かれた。
オリンピックをやりたいならやりたいなりに、その前にきちんと、未知のウイルス感染対応を講じておかなければならなかった。
検疫とか隔離とか、そういう疫病感染対応の基本中の基本であるものをきちんとシステム化した上で、療養所や隔離施設や病床の設置や確保をしておいてこそ、じゃあオリンピックもやりましょうと言えたし、国民もある程度は納得できた。
けれどもそんなことはただの一つもしないで、何かというと中抜き利権のための役立たずで陳腐な対応もどきを繰り返すだけで、税金が無駄に使われ、仲間内で儲けを貪っておしまい。
国民には我慢を強いるばかりで、支援はギリギリまで渋る。
こんな穀潰し政府を作った責任の一端は有権者にあるのだけれど、この酷さは今や世界中で評判になり、色々な国で語られている。


気になっていた洗濯を終えた時、なかなか決められなかったおかずがうまくできた時、心がふっと軽くなるのを感じることがある。
それを感じた時はいつもこう思う。
これが幸せってことだな、安心ってことだな。
こんな小さなことが片付いただけで、うふふと微笑んでるなんて、人生の前半ではまるで無かったことだ。
ほんとにありがたいことだ。




「赤木ファイルは夫が国家公務員として国民のみなさんに残していたもの。最後の夫の声、魂の叫び」by赤木雅子さん

2021年06月25日 | 日本とわたし
タイトルの表は東京新聞【佐川氏の関与が明確に…「赤木ファイル」と財務省報告書を比較<森友問題>】2021年6月25日の記事よりお借りしました。https://www.tokyo-np.co.jp/article/112576

赤木さん 
「現場の問題意識として決裁済の文書の修正は行うべきでないと財務省本省に強く抗議した。本省が全責任を負うとの説明があったが納得できず、過程を記録する」 
妻雅子さん 
「このファイルは、夫が国家公務員として国民のみなさんに残していたもの。最後の夫の声、魂の叫びのように感じた」

通算第56回「森友問題再検証チーム」によるヒヤリング

冒頭内容の書き起こし:
財務本省からのメールで、佐川理財局長(当時)の指示であると明確に書いてある。
なぜこのような大胆な指示を佐川局長ができたのか。

平成29年2月17日
安倍総理大臣(当時)から、
「私や妻が関与していたとすれば、総理はもちろんのこと、国会議員もやめる」という決定的な答弁が、福島議員の質問に対して為された。

2月22日(全て当時の地位) 
官房長官側・菅官房長官 寺岡官房長官秘書官 
財務省・佐川理財局長 中村理財局総務課長
国土交通省・平垣内航空局次長 小林航空局総務課企画官らが、昼と夜の2回に渡り本件森友問題についての打ち合わせ会合を行った。

2月26日
「いい土地ですから前に進めてください」と言った安倍昭恵さんの名前を消すための改ざんが最初に行われた。

この事件の発端となった安倍晋三…まだ悪あがきしてる…みっともない。

で、この部分をもう忘れている人が結構いるんじゃないかと思うので、もう一度。
約4年前、蓮池氏の証人喚問でやらかした、維新の下地議員による自爆発言です。
そもそも当時の松井大阪府知事がハシゴをかけてなかったら、安倍晋三記念小學校などといういかにも怪しいものを認可しなかったら、もしかしたら赤木さんは死ななくてもよかったかもしれません。

そして最後に、この問題についてずっと追求をし続けているたつみコータロー前参議院議員の声を聞いてください。
この事件の異常さと、どうして断罪し続けていかなければならないかがよく分かります。

要するに、この事件を有耶無耶には絶対にできないし、再調査は第三者委員会を立てて行わなければならないということです。
財務省はまだまだ誤魔化す気満々なんですから。

「日本政府が気にかけるのはお金、メンツを守ること、そして次の総選挙だけ」「新型コロナ感染の発生と死者を“込み”で開催に向かっていく日本」by英紙ガーディアン

2021年06月24日 | 日本とわたし

IOCはWHOを抱き込み、「スポーツはウイルスと戦える」などとうそぶき、

JOCはまたまたこんな陳腐な精神論を言いふらす。

全てお金と党利のためです。もう断言します。
引用:
・IOCは総収入の7割を放映権料に依存する。
・米国放送大手のNBCユニバーサルは、2014年ソチ冬季五輪から32年夏季五輪まで、総額約1兆3000億円をIOCに支払う
東京五輪では過去最大規模の計7000時間の放送を予定し、金額こそ伏せたが史上最高の広告収入が見込まれる

そしてその亡者たちは、自分たちの欲を満たすことに執着するだけで、それによってどんな問題が起きても責任を取る気などまるでありません。
先日、ウガンダの選手団から陽性者が出ましたね。
後にもう一人、陽性者が増えています。

濃厚接触者が何人なのか、それを調べるのは誰なのか、そんなことすら全く決まってなかったことが後になって分かりました。

そして昨日、入国した五輪選手らのうち合計6人が感染していたと報じられました。
政府は黙っていたのです、記者から聞かれるまで。
そしていまだにオリ・パラの選手や関係者に対しては、入国時の隔離を免除する特例を解いていません。
1月1日から6月13日までの間に入国した選手・関係者は2925人。そのうちの7割超えの2213人が、隔離免除を希望し、入国直後から事前合宿や予選大会、開会準備に参加
この調子でオリンピック終了までの入国者は7万人前後に達すると記事には書かれています。

都庁前ではデモが行われました。

まだ間に合います。中止が決定されるまで声を上げ続けなければならないと思っています。

最後にこの記事を紹介します。
これが今のコロナ禍でのスポーツ大会の現実だと思います。
引用:
南米サッカー連盟(CONMEBOL)とブラジル保健省は毎日選手スタッフなどにPCR検査を行なっているが、大会3日目にしてすでに52人の陽性者が出ている。
ペルーは4日目にブラジルと対戦するが、チームの柱であるMFのクリスティアン・クエバも陽性になり出場停止となった。
「CONMEBOLよ、見てみろ! すべてはお前らのせいだ。もし誰かが死んだらどうする?選手の命に価値はないのか!
もうこれはサッカーの大会ではない。一人の感染者も出さなかったチームを勝ちにすればいいのではないか」