ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

人間失格知事がいる県からは、一刻も早う脱出せなあかんやんか!

2011年08月31日 | 日本とわたし
よもぎさんからいただいたコメントの中に、

『「毎日フレッシュな放射能」……最近の福島での流行語なんですよね。
除染する、している、といくら言われても、そこに意味がないことは子供たちが一番よく知っています。
ところが、避難も疎開も「許されない」。
自主避難した人たちは県知事に呼び戻され、
受け入れ先は知事からの許可なくしては受け入れてはいけないことになってしまいました』


と書かれてあるのを読んだ時、それまでニュースなんかでチラチラ目にしてたのが、急に現実味を帯びてわたしの心に突き刺さりました。

ものすご腹が立ちました。
いったいどんな理由があって、事情があって、権限があって、福島の知事はそんな愚かなことを、それも堂々としてるんか。
ほんでこの話は、今の日本でほんまに起こってることなんか。
そのことが知りとうて、よもぎさんに尋ねました。 

それは福島在住のある男性、ダークホースさんのブログの、夏休み前の7月12日に書かれたものでした。

以下は、ダークホースさんの承諾をいただき、転載させていただいた記事の内容です。


『子供たちの夏休み避難が決まり、ほっとした矢先……、
静岡の避難受入しているペンションに妻と子供たちを避難させるはずが・・・・

さっき静岡のペンションから連絡があり、福島県から夏休みのみの避難は受け入れないで、と通達があったそうで、予定がダメになりました(;_;)

なんで?

福島県は何がしたいのか?

少しでも多く被曝させたいのか?

夏休みの間だけでも、避難させたかったのに!

なんでなんでーーーーーーー!

わからない。理解できない。

年間被曝基準を20msvまで引き上げを国に要請したアイツの陰謀か。

どちらにせよ、県のトップである県知事に責任があるのは、明確。↓コイツ↓(↓の先には佐藤福島県知事の写真が載っている)

どうすりゃいいのさ!
summer time blues!!!

追記

福島県と避難先ペンションにも問い合わせた結果、最近になり、福島県が、自主避難に対しての災害救助法による支援をしない、との方針に(;_;)

それにより、災害救助法による支援を受けて、避難を受入れる予定だったペンション側の、無料受入が困難になったようです。

福島県は、県民の県外避難について、非協力的。
つい昨日も、他県へ避難している県民に、県内の仮設住宅へ入居するように促した、との報道あり。

他県の避難所や避難先なども、福島県の要請を受け、避難所を予定より早く閉鎖する
そうです。

放射能への不安を抱える福島県民からすれば、とっても迷惑な県の要請(;_;)

他県の避難所が閉鎖され、他に受入れ先がなければ、南相馬などより放射線数値の高い、福島市などの仮設住宅へ入居せざるをえない状況に。

県は、人口流出を抑えるため、無理やり福島県に呼び戻すつもりか!?

静岡の支援センターに聞いてみました。

福島県は県外への避難を認めていない。
短期の避難は『旅行』とみなす。
よって、避難のための費用は出ない。
よって、静岡も、費用(最終的には国が払う)が出ないので受入れできない。
10日に募集開始して、11日に申し入れがあり、打ち切ったとのことです。

福島県腹立たしいです』


ここからは、その記事に寄せられたコメントの中から、他の県の情報を書いてくださった方のものを抜粋し、掲載させていただきます。

『初めまして
皆様の記事、拝見させて頂きました。

私は、伊豆高原でペンションを経営しています。
この度の避難受け入れも行う予定でおりました。
熱海のホテルさんのお話の『自治体』が、どこまでのことかは存じません。

私の宿でも、今回はほぼ全室、避難ご家族様を受け入れる準備を進めてまいりました。
先日、組合会合の際『受け入れ全面中止』の通達を知らされました。

避難予定の方々には、個々の宿が『お断り』の連絡をするようにとのこと。

お伝えしなければならない我々も大変心苦しく、申し訳ない思いでいっぱいです。
組合、また宿としても、何とかお受け入れできる形はないものか対応をしております。

私個人としては、簡易宿泊施設も経営しており、施設の最低維持費だけで長期・短期の滞在をお受けしよう、と考えております。

しかしながら、地域としてお受けできなくなり、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
国や両県に憤りを感じますが、何とかしてお役に立ちたいと考えております』


自治体とは、福島県、静岡県の両方だそうで、福島から強い要望があったと聞きました。
ほんとうに福島県は、県民や被災者の側に立っていませんね!
避難費用など、最終東電に払わせれば良いこと。
県は東電と交渉すべきです』


『私は、福島から子供三人をつれて、新潟に避難しているママです。
実は、私のママ友達も、伊豆高原の夏休みの一時避難に申し込みをしていました。
今回の件は、7月9日までの人は受け入れて貰えるということで、一時避難をする日を繰り上げて、9日から避難しています。
私も、ママ友達からこの話しを聞いて、県庁に抗議の電話をしましたが、どうにもならず、本当に腹ただしいです。
知事は子供達の未来よりも、県からの人の流出を阻止しようとしている!
本当に信じられません!』



いったいほんまに、なんなんですかこれ?
なんでこんな事態のまま、毎日が過ぎていっているんですか?
夏休みが始まるまでも、なんで汚染されているのが明白な地域で、いつものように開校されていて、気温と湿度がどんどん上昇している中、窓を閉め、外にも出られんと、朦朧として授業を受けてる児童の姿を想像して、
いったいなんで、こんな非常事態やのに、登校させたり、クラブ活動させたり、課外授業させたり、
ほんで事もあろうに、地産致傷(漢字をわざと替えました。これの方が事実やから)の給食を食べさせて内部被曝を課しているんか、
それがまるでさっぱりわからんかったわたしは、悶々としたまま毎日を過ごしていました。

そして、やっとやってきた夏休み。
せめてそれまでに傷つけられた細胞と心を癒す為にも、どの県も積極的に、一時避難の推奨と手配に大忙しになるやろうと思ていたら、
入ってくるニュースは反対のことばっか。
なんで?
けども、原発事故以降、大手の新聞はでたらめやから、まさかほんまのほんまにそんなことが起こってたら、親が黙ってへんやろうと思いながら、いろいろと目を凝らしてニュースを拾てたんやけど、
大規模な抗議デモもこちらからでは見つけられへんかったし、直訴も起こってないようやったから、
これはやっぱり、そういうことが少し起こったこともあった、という類いのニュースやったんやな、と思てました。

せやのに……。

これはもう、非常識を超えています。犯罪です。愚か過ぎて笑えてくるほどです。
なんでこんなことを受け入れてるんですか?
どうしようもないって言うけど、ほんまのほんまに、家族全員の命を天秤にかけてでもほんまに、どうしようもないんですか?
本気で考えたことありますか?
本気で、今の暮らしをゼロにしてでも、新しい、自分と自分の家族にとって善かれと思われる人生を選ぼう、とか思たことありますか?
避難と離婚をごっちゃにしたらあかんけど、
わたし、自分の離婚を決めた時、それまでの暮らしで得たもん、全部無くすんやと覚悟しました。
そらそうです、自分の勝手で家から出て行くんやし、車一台に詰め込めるもんだけは持たせてもろて、出て行きました。
そんなん自業自得や。そんなお前の事情と我々の事情を一緒にすんなって思いますか?

それまでに必死で築いたキャリアもパー、信用もパー、嘘もいっぱいつかなあかんかったから、後でわかった時のその人の失望を思うと、それだけで吐き気がするほど自分を責めました。
けど、どうしてもあきらめるわけにはいかんかった。
自分にとって、これはもう勘でしかないのやけど、絶対にいいと思える人生を選ぶには、それまでの人生を一旦ゼロにするしかなかった。
そんなえらいことに、幼子二人を巻き添えにするわたしは、なんとしても生きて、食いしばって、働いて、新しい土地で頑張るしかなかった。

けれども、後悔だけは全くしませんでした。
なんでか?
それは、自分の勘が正しかったこと、選んで実行する勇気があったこと、最初の地獄のような数年を踏ん張れたことが嬉しかったからです。
地面にしっかり足の裏がついてる、自分の選んだ人生を、愛する家族と歩く幸せは、マイナスやゼロからの暮らしのエネルギーになってくれます。

今じゃもう、日本のどこに住んでもおんなじやないか。
そうでしょうか?
その、あなた方の住んでる、核物質まみれのとこよりは、ずっとマシなとこいっぱいありますよ。
見えへん匂えへんのをええことに、無かったことにした罰は、まずはお子さんに、それからあなた方自身に、必ずものすご辛い形になって現れますよ。
せやから本気になってください。
大人でしかできんことを、やってみせたってください。
子供はもう、いろんなことを、大人よりもたくさん残ってる感覚と勘で知ってると思います。
知ってるけど言わへんだけです。
言うたら、おとうさん、おかあさんを困らせるって知ってるから。
そやからもっと、大人よりもっと、心も細胞も傷つけられてるはずです。

大移動してください。
『横断歩道、みんなで歩けば恐くない』って、そんな言葉が流行ったことあったでしょ?
みんなで歩いてください。
県境をまたいでください。
新しい県を作ってもええやないですか。
サテライトで、そこで、一緒に移動した大勢の家族で、今まで通りの自治体作らはったらええやないですか。

何千という家族が、みんなでゾロゾロと歩いたら、絶対に国も焦ります。
こらあかんと、なんぼなんでも気づきます。
そんなことまでせなあかん、とんでもない阿呆やったんです、日本は。
世界一の阿呆ですよ。
どこの国もそう思てます。世界中がそう思てます。

あの事故以来、日本の政府がやったのは、国民を弱らせて死に至らしめることばっかりやないですか。
そんな、悪党が揃てる政府や自治体に、いったいなにを期待してるんですか?なに待ってるんですか?
中央と、福島や宮城の、汚染した空気吸わして、食べもん食べさせるような知事がいる県から出てください。
汚染が続いてるとこで暮らしてる人がぎょうさんいはるから、除染するにも思いっきりできひんし、そこでいろんなもんが居残ってしまう。
それが、日本という船が、進む方向をきっぱりと変える邪魔してることになるんちゃいますか?
日本には、幸いにして、まともな人が知事してはる県がまだ残ってます。
そこに引っ越してください。
もし、自分自身と最愛の家族に、生きる気力も出んような怠さや、痒みや痛みに襲われる毎日を送らせとうないのなら。
お願いやから、もう目を覚ましてください。
こんなことは書くまいと、今までずっと思てました。
けど、もう適当な言葉で誤摩化してる場合ちゃうな、と思たんです。

ごめんなさい。

備えあればうれしいな♪

2011年08月31日 | ひとりごと
アイリーンさんのおかげで、家主二年生としての我々は、いろんなことを学ばせてもろた。
特に、地下水の浸水については、程よいショックを与えていただき、もう次回なんかおっきなもんが来た時は、とりあえずまともな対策ができる、はず……多分……。

ということで、今回の件で、心優しいブログの友さん達が、もしかして、コメント書いてくれる前に、皆で集まって話し合うたんやろか?と疑うてしまうぐらいに(←どないして集まれんねん?!)、
「水揚げポンプ~水揚げポンプ~」言うてくれはるので、もうその愛情としつこさに負けて、ほんで旦那はわたしのしつこさに辟易して、
こういうもんの購入については、筋金入りのケチケチさとノロマさが売りの旦那も、とりあえず、ちょっとは考え始めてくれたみたい。

で、ヒーターがシーンとしてた時、お水でシャンプーしてたわたし。
旦那は「けっこうナマ温かいで」などと言うてたけど、どこがナマ温かいねん?!これは水じゃ水っ!
息子Kは、おっきな鍋にお湯を沸かして入るも、やっぱなんとなく中途半端。
旦那は、「ボクはスポンジバスで充分オッケー」などと言うて、どうしても必要なとこだけチョイチョイっと洗う得意技。

ってなわけで、やっぱ温水器が使えるってことはまことにありがたい。感謝感謝!

それにしても、この注意書き。ちょっと生ナマし過ぎちゃいます?
ごぉ~~~!!あち゛~~~!!ぎゃ~~~!!みたいな声が聞こえてきそうな気も……。


はいはい、これも危ないってことですね。わかりますけど……。


なかなかシビアな新入りさんやね。
また、腰湯騒動にならんように、今度こそ気ぃつけまっさかいにね~。
あんさんからもちょっと、旦那に言うてもらえへんかしら?
「備えあればうれしいな~」って。


畑のキクナ、今度の花はこんなん。なんか花火みたい。


これはモグラさんの穴らしい。写真を撮ろうと近づけたら、奥でなんか動いたんでびっくりして、カメラがぶれた。


おまけ。
昨日、突然チャイナタウンに遊びに行った旦那と息子K。
ふたりで美味しいもんあれこれ食べて、楽しんできたそうで、おみやげにチマキとこれを買うてきてくれた。
タロ芋とあずきの水ようかん!


きれいな薄紫の色が写せへんのが悔しい!
粒あんも手作りっぽい。ほんでもって甘さめちゃ控え目!わんだほ~!
水ようかんファンのわたしにとって、これはもちろん、狂喜乱舞の夜でんがな~。めでたしめでたし。

汚染された瓦礫は、絶対に燃やしてはならない!混ぜてもいけない!

2011年08月30日 | 日本とわたし
ガンダーセン博士 8月21日 がれき焼却で汚染拡大


Arnie Gundersen Fairewinds Associates Chief Engineer
こんにちは フェアウィンズのアーニー・ガンダーセンです。
今日は、2つのことを話したいと思います。
前回の投稿以降の出来事についてです。

ロシア・トゥデイや、いくつかのブログで言われている情報への私の意見を申し上げます。

まず、福島原発で亀裂があり、地面から煙や蒸気が出ている可能性についてです。

ここで言われている、福島で起こっている事象は、
原子炉の炉心が溶けて、格納容器をスルーし、地下水に達している、というものです。
私は、ロシア・トゥデイに出演し、コメントするよう頼まれましたが、しかし、断りました。
なぜなら、そのことを証明、または、反証するに足りる充分な確固たる技術的データが無いからです。
それは多分、起こっているかもしれません。
しかし、そのことに結論を下すための充分なデータが、まだ無いと感じました。

しかし興味深いのは、蒸気が噴出しているというセンセーショナルな話題のおかげで、
それによって立証され得る、もっと重大な問題が、実際かげに隠れています。

その重大な問題の1つは、先週の、カリフォルニアからの報告でした。
ある科学者のグループが、放射性硫黄35を、大気中から検出した
のです。
去る3月にも、それは起こりました。
それは、福島の事故発生から、約2週間後のことでした。

カリフォルニアで、放射性硫黄が検出された、ということが、マスコミで話題になりました。
しかしその報告は、もっと重要な意味を含んでいたのです。
それはニュースにはなりませんでしたけど……。
つまり、その放射性硫黄が、いったいどうやって生成されたのか?、という点です。

それでは、太平洋を渡り、話を福島に戻しましょう。
わかったことは、塩水が中性子線にぶつかった時、放射性硫黄を生み出す、ということです。
塩水のナトリウムの核に、一つの中性子がぶつかり、それが別の原子、硫黄となるのです。
それが、硫黄生成のメカニズムです。
カリフォルニアで検出された量の硫黄ができるには、1平方メートル中に、4000億個の中性子が必要なのです。
それはもう、膨大な量の中性子です。

しかし、
それらがどこから来たのか、誰も尋ねませんでした。

先週の、カリフォルニアからの硫黄の報告は、4月3日に、私が皆さんに申し上げたことを立証するものだ、と思います。
原子炉が完全には停止していない、ということを示す充分な証拠が、その時にもあったのです。
思い出してください。
津波が襲った時、原子炉はすでに、約1時間ほど停止中だったはずです。
制御棒は、燃料の間へ入り込み、全ての核連鎖反応を止めていたはずです。
しかしその後も、核連鎖反応がずっと起きていたのでは、とわたしには思えるのです。
今回のカリフォルニアからの新しいデータが、4月にお伝えした私の推測を立証しているように私には思えます。
つまり、原子炉が停止した後も、再臨界がずっと続いていたのです。

次に重要なことも、同じく約2週間前に起こりました。

NRC(アメリカ合衆国原子力規制委員会)のミーティングがありました。
そこで、NRCのスタッフから、委員会のメンバーに、福島で起こったことの報告がありました。
そのリンクは、このビデオの横に示しています。
原稿の最初の60ページには、NRCのスタッフがメンバーに報告した内容があり、
それによると、福島の使用済み燃料プールは、ほとんど損傷を受けていなかった、というのです。

さて、私に、ある人から、質問のメールが届きました。
とても重要な質問です。
ここで今読み上げます。
この人は、ニュー・イングランド連盟の、レイ・シェイディスという人です。

彼はこう言いました。

" I was surprised to hear you all say that the fuel in the spent fuel pools was not damaged.
Press reports indicate that fuel particles up to a centimeter of more in size had been found a mile or more from the spent fuel pools and that's my first question.
Can you address the disparity here? "
- Mr. Shadis
「あなた方が、『使用済み燃料プールは損傷していない』と言ったのを聞いて驚きました。
マスコミによれば、1センチそこそこの燃料の粒子が、使用済み燃料プールから1マイル以上離れた場所で見つかっている、というではないですか。
それが私の疑問点なのです。
2つの見解の違いを、どう説明されるんですか?」


つまり、シェイディスさんが言いたいのは、もし燃料プールが壊れてなかったとしたら、プルトニウムが1マイルも2マイルも先で見つかっているのは、いったいどう説明がつくのか、ということです。

原子力規制委員会の返答は問題のあるものでした。例え控え目に言ったとしても……。

彼らの答はこうでした。
61ページにありますが、グローブ氏は、

" Most of the deposition that has been reported to date appears to have come from the reactors "
- Mr. Grobe
「これまで報告されている原発から飛散した堆積物のほとんどは、原子炉の中から出たもののようである」と答えたのです。

そして2ベージ後の63ページには、ハラハン氏がこう言っています。

" ascribing these dispersed radioactive materials in various forms on the site, you know, it most likely appears they were from the reactor cores rather than spent fuel pools "
- Mr. Holahan
「現地で飛び散った、様々な形態の放射性物質は、使用済み燃料プールからというよりは、原子炉の炉心から出た、という方が、最も有り得る説である」と。

私にとってはその方が、(燃料プールから出たという仮説よりも)より問題のように思えます。

4月の26日に戻ってみましょう。

3号機の使用済み燃料プールで、即発臨界があった、とわたしは仮定しました。
これを裏付けるたくさんのデータもありました。
例えば、爆発の炎は、燃料プールの建物がある側から出ました。
爆発の高さもそうです。
私はそのことが、1~2マイル先で見つかったプルトニウムの理由である、と仮定しました。

原子力規制委員会の言っていることは、それよりもはるかに悪い事態です。
彼らが言っているのは、原子炉が破壊され、中の燃料棒も破損している。
そして、このプルトニウムが自由になり、敷地外まで飛んで行ったのだ、と言っているのです。

私は、彼らの見解が理解できません。
率直に言って、正しいとは思いません。
私は今も、プルトニウムが降り積もった原因は、燃料プール(の爆発)だった、と思っています。

でも、もし私の仮説が間違いで、損傷したのが燃料プールではない、としたら、
実際の話、原子力規制委員会のこの見解は、私のそれよりもずっと悪い事態です。
もし、原子炉が壊れ、燃料棒も破損したことが、プルトニウム飛散の原因だとしたら、
我々は、アメリカ製の原子炉の設計を、真剣に見直す必要があります。

次に、簡単にお話したいことがあります。
福島第一の建屋を覆うテントが、近々建設されようとしています。
それは、多くの問題を解決するにはほど遠いものですが、2つの問題の解決にはなるでしょう。
このテントの目的は、敷地内の放射能を減じることです。
テントの内側の放射能はしかし、どこかへ逃がさなくてはなりません。
さもなければ、致死レベルの濃度にまで達するからです。
ですから、その放射能をどうするかというと、排気管の高さにまでためて、その地点で排出されることになります。
それは作業員の方々にとっては良いことです。
なぜなら、そのテントは、ずっと高い所で放射能を排気するからです。
そしてそれは、近隣の村にとっても良いことでしょう。
しかしそれは、"福島第一からの放射能放出" という問題の解決にはならないのです。

あなた方にわかって欲しいのは、福島第一に作られるこのテントをあなたが見た時、
それは全く、問題の解決にはなっていないのだ、ということを理解して欲しいのです。
そのテントは、セシウムの堆積を、敷地から遠くへと押し広げているだけなのです。
作業員にとっては、彼らが被曝するセシウムを少なくすることは重要です。
しかしそれは、地球レベルで考えると、我々全員が被るセシウムの量を減らすことにはならない
のです。

それでは、本日最後の、私からの大切なお話をします。

今、北日本全体に、ものすごい勢いで、セシウムの堆積は広がっています。
日本政府は現在、瓦礫であれ何であれ、1kgあたり、8,000ベクレル以下の放射能であれば、その焼却を許可しています。
これはどういうことかというと、瓦礫約1kgあたり、毎秒8,000の核分裂(崩壊)が起こる、という意味です。
そして日本政府は現在のところ、それらの焼却を許可しているのです。
こちらアメリカでは、それらは『放射性廃棄物』とみなされるでしょう。
そして、何千年もの間、地下深く埋められていなくてはなりません。
しかし日本では、1秒あたり8,000の核崩壊以下の物であれば、焼却することを政府が許可している……。
それだけではなく、これはもっと私が当惑していることなのですが、
彼らは、混ぜ合わせることを許可している……、
もし、あるサンプルが、1秒あたり24,000核崩壊(ベクレル)であり、他の2つが放射能汚染の無い物であれば、
日本ではそれら3つを混ぜ合わせ、平均して8,000核崩壊/秒(ベクレル)にする。
そしてそれらは、焼却が許されることになる。

このことは、多くの深刻な波及問題を含みます。
まず第一に、もともとそれは、福島原発から出た放射能であり、それが今、地上に積もっているわけです。
それが再び、空気中に浮遊することになります。
時間と手間をかけて。
そして、焼却場の周りの街や、付近の学校、除染されたはずの学校の校庭までもが、
そのような瓦礫の焼却により、再びセシウムの堆積が始まってしまうのです。
日本では今、このような焼却を行う、いろいろな地域から出た放射能の雲が、
これまでクリーンだった地域や、低レベル汚染だった地域を、新たに汚染しています。

実際、以前より高い放射能汚染になっていると、近々わかることになるでしょう。

放射能は、日本の国内に留まりません。
もちろん、太平洋の向こう側の国々の、北西、太平洋沿岸をも汚染します。
ですから、放射能汚染された瓦礫の焼却を許すことは、
基本的に、福島事故を、また最初から全部、繰り返していることになる
のです。
せっかく地面に堆積した放射能を、再び空気中に送り込んでいるのです。
また、地面に積もった放射能が、河川へ流れ込んでいる、というデータもあります。
そしてそれは、海岸へと流れています。
福島原発からかなり遠い海までも。
ですから、福島原発の現地に注目している間に、
実際に現在、ずっと遠くの河川で放射能が見つかっていますし、それはまた、海洋を汚染しつつあります。

日本は今、問題を抱えています。
それも、とても難しい問題です。
しかし、その難問を解決するためには、まずはじめに、そこに難問があることを認識しなくてはいけません。
今のような、問題の重大さを無視し続けるという、日本政府の態度は、実際には、問題を長引かせることになっています。
そしてそれは、最初から正しく対処した場合に比べ、最終的に、もっと費用のかかることにもなるでしょう。
日本政府は、まず問題を抱えていることを、本気で認識する必要がある、と思います。
また、それを解決するのに、膨大なコストがかかることも、認識しなくてはなりません。
しかし、決して解決できない問題ではありません。
もしも、日本政府が "解決すべき重大問題があるえ" という認識を持って事に当たるならば、です。


聞いてくださってどうもありがとう。

さよなら、こんにちわ

2011年08月30日 | お家狂想曲
ち~ん……。
なんまいだ~なんまいだ~。ち~ん……。

一昨年の夏、我が家にぴっかぴかの温水器くんを運んできてくれたこの車。
まだ2年しか経ってないのに、その温水器くんを迎えにきた……しくしく。


空は今日もきっぱりと快晴!蒼さが目にしみるぜぃ……しくしく。


では、取り外しにかかりましょ。


読者が一万人(うそうそ、うそどっせぇ~!ショックでオツムが狂てまんねん)もいるブログ記事に載るってんで、さり気なく緊張してるロブさん。


速過ぎて手ぇ見えへんがな~!


かあちゃん!見て見て!ボク、ほら、まだこんなふうに役に立ってるで!えっへん!(プカプカ浮いてた炊飯器くんの独り言)


すっかりパイプとも離れ……、


いよいよお別れの時がやってきました……が、あかん!仕事に行かなあかん!
ごめんやで~、達者でな~って……ちゃうがな。

ちゃんとお別れもできんまま、仕事から戻ってきたら……このお方が鎮座しておられました。


1200ドル……イテテテテッ!
で、もしも、もしものもしも、またもや百年に一回とかいうふれこみのでっかい何かが来た時のためにってことで、
ギリギリの限界まで台を上げときますさかいに!と、胸張って言うてはったロンさん。
どれどれ、と見てみたら……、
煉瓦1個分やん……ものの10センチぐらいしかないやん……こんなん、こないだので既に浸かってまうやん……。

と、大いなる危惧を抱いたわたし。
さっそく旦那に言うてみた。
「あのさ~、あんなちょっと上げたぐらいではあかんのとちゃう?またやられてしもたらワヤやんか。やっぱ水揚げポンプ設置した方がええのとちゃう?」
すると、
「そんなん、こないだのは百年に一回って言われてるやつやってんで。そやし、そんな神経質にならんでも、もうしばらくは大丈夫ちゃうか」

うんがぁ~!
おみゃ~は東電幹部かっ!原子力村の一味かっ!


元気づけに、元気なゴーヤくんをパチリ。
こんなふうに、垣根を好きなよぉ~に這い登ってはります。


垣根の内側では、密かにゴーヤくん達が、枝に抱っこされて気持ち良さそう。


闘い済んで夜が明けて

2011年08月29日 | お家狂想曲
いったいこれはなんやったのか……。


今こうして見ると、ただの穴やん……。
『まうみん水』って名前まで考えてたのに……。
あ、あかんのやった、hidetanからの忠告のひとつに、なんぼきれいに見えても、こういう場合の地下水には、おっとろしい大腸菌さんやらなんやらかんやら、恐ぁ~いもんが混じってるらしい……。

でも、ほんまにきれいやってんけどなあ……。

昨日の夜中まで、ほうきでシャ~シャ~掻い出してたのに、あれはいったいなんやったんか……夏の夜の夢?
すっかり乾いて、ホレこの通り、元の地下室っぽいババチさに。
けど、前々から知ってるわたしには、なんとなく水風呂に入ってすっきりしたような様子にも見えんでもない。


ただ、このお方だけは……未だ沈黙の中。
旦那が必死に、ヒーターなんかつけて、彼の復帰をお願いしているところ。
でも、あの配線がごちゃごちゃしてるとこがどっぷり浸かってたので、まあ多分無理っぽい。


さて、外の様子をちょっとご紹介。
近所の、思いっきり浸水していた巨大公園も、ひとまずここまで水が引いた様子。


おっきな木はやっぱり……たくさんやられてしもてた。おぉ~のぉ~!




午前中は、雲ひとつない、それはそれは真っ青な空やったけど、夕方はこんな雲が一面に広がってた。


ふと、玄関ポーチの前の垣根に、ゾロゾロと這い上がってるゴーヤちゃんの芽の先っぽと目が合うた。


全体的にはこんな感じ。ツルをいっぱい伸ばして捕まってる。これであのアイリーンにも負けへんかったんやな!えらいえらい!


自然はやっぱり素晴らしい。
自然はなかなか恐ろしい。

けど、わたしはすご~く自然が好き!

ドイツZDF-Frontal21 福島原発事故、その後(日本語字幕)

2011年08月29日 | 日本とわたし
ドイツZDF-Frontal21 福島原発事故、その後(日本語字幕)


この美しい風景が悪夢の舞台だ。
日本屈指の豊かな農地、福島県。
都会の人の観光地としても人気だ。
原発事故で、その広域が汚染されてしまったのだ。

大沢さん(61才)は、本宮の農家。
原発からは80キロ離れている。
畑で採れたジャガイモ・ナス・ネギを、隣町の市民放射能測定所に持ち込んだ。
原発事故以来、自分で栽培した野菜は食べていない。
放射能汚染を恐れたからだ。

「政府の発表は、もはや信用できない」
「最初から、事態を小さく見せようとばかりしている」
「直ちに健康に害がないの繰り返し」
「正確な数値も出さない。まともな測定もしない」
「汚染問題の中に、みんなを放置した」
と、大沢さん。

事故後、大沢さんはすぐ、作物の検査を行政に依頼したが、
「畑は20・30キロ圏から遠く離れている。検査の必要は無い」と断られた。

市民放射能測定所の意見は、正反対である。
汚染の無い作物は無い。
特に、セシウム137がひどいからだ。
「こんな汚染数値の場所は、本当は絶対避難するべきです」

大沢さんのジャガイモも例外ではなかった。
原発から60キロ離れた、伊達市のシイタケからは、1キロあたり7000ベクレルの汚染が測定された。
基準値は500ベクレルだ。
「もはや食べ物ではなくて、放射性廃棄物です」と、測定したハエガワ氏は言う。

汚染調査は本来、県の食品衛生検査所の管轄だが、ほとんどパンク状態である。
コンセプトも無い。人手も、計測器の数も追いつかない。
検査所の職員アラカワ氏は言う。
「一般の方の検査は、お断りせざるを得ません。
我々が選んだサンプルを検査し、判断を出しておりますが、それだけで手一杯の状態です。
市民の検査も引き受けたら、役所の仕事に手が回りません」

我慢強い日本人も、だんだん、食品の汚染問題に気づき始めている。
野菜、緑茶に続いて牛肉。

原発を所有する東電の反応は?
今までと同様、ノーコメント、管轄外の一点張りだ。
「私達の仕事は原発の中です。
測定は、国と地方行政の管轄で、私達はお手伝いするだけ。
ですからコメントできません」と言うのは、東電社員のヒトスギ氏。

大沢さんの農作物検査結果について、我々(ドイツZDF-Frontal21の記者)が質問すると、
原発担当大臣は、うろたえるばかりだった。
危機管理担当の役人達は、長々と書類をチェックした挙げ句、大臣はついに、不備を認めた。
「万全の監視体制のつもりでしたが、牛肉問題で、検査の強化の必要が認められました
今後、汚染食品が出回ることを、防止しなければなりません」と答えたのは細野氏だった。

一方、グリーンピースは、独自の調査結果を発表。
魚も汚染されていた。
魚は、相変わらず、高濃度のセシウムに汚染されています。
原発から55キロ離れた所まで調査した魚の半分が、基準の500ベクレル/キロを、大きく上回っていました。
汚染が広範囲であることを物語っています」と言うのは、グリーンピースのジャン氏。

日本人の主食、米も、同じ運命のようだ。
大沢さんの田んぼの土は、二度、検査所に提出された。
最初の検査は合格したが、二度目の結果は公表されない。
「今年も作付けを出来るのか知りたかったので、自費で、独立の研究所に検査をしてもらった。
5万3千ベクレル/キロの、セシウム137が検出された。
基準値の7倍だ。
米作りはあきらめた」とうなだれる大沢さん。

福島市のほとんどの住民は、こうした汚染数値を知らされていない。
おりしも夏祭り、売られている物は、何でも食べる。
空中線量が下がって以来、人々は日常生活に戻った。
子供の被曝許容量が、20ミリシーベルト/年に引き上げられたことへの怒りも、忘れ去られたようだ。


英国クリストファー・バスビーのような専門家は、まさに、そのようなことに警鐘を鳴らす。
「日本政府の無責任ぶりは、犯罪的だと思う。
子供に平気で、高い被曝をさせている。
都合がいいというだけで、短期間で、これほど基準を変えてしまうとは、
この判断は間違いなく、多くの子供を死に至らせるだろう。
文明国のやることとは思えない」


だがここはまさに、原子力ムラの国なのだ。
権力を握る電力会社、政治家、官僚が、原発のあらゆるスキャンダルを隠匿し、大したことが無いように見せてきた。
何兆円ものビジネスを守るために、今回も同じ手段を使おうとしている。
大沢さんはまさに、文字通り、それを『身』をもって体験した。
「自分の体が、どれくらい放射能被曝しているか、検査したかった。
だが、福島大学には拒否された。
市民の検査はしないと。
友人は、隣の県の病院に問い合わせた。
ところが、福島県知事から、福島県民の診察を受け入れないよう、指示されているそうだ」と話す大沢さん。

そのような指示の出された事実は無いと、当局は言う。
しかし、大沢さんは、農家を捨てなければならない。
自宅で、毎時90マイクロシーベルトを測定したのだ。
9日間で、ドイツ原発作業員の、年間許容量に達する数値だ。
原発から、80キロも離れた場所なのに。

再びバスビー氏は言う。
「これは、人間の想像力を超える惨事です。
制御不能の状況であることは、当初から明らかだった。
どうしたらいいのか、誰にもわからないし、簡単な答もない。
これは、人類史上、最悪の惨事だと思う」


福島の至る所に、人々はひまわりを植えた。
土の中の放射能を、吸収すると言われている。


*注『子供の被曝許容量が、20ミリシーベルト/時に引き上げられた』は→『20ミリシーベルト/年』の間違いです。書き出しでは訂正済みです。

米国地下室水浸し事情『エピローグ』

2011年08月28日 | 米国○○事情
小型ながら、意外に強力パワーの持ち主のこのポンプくんのおかげで、水がここまでになりました!


よっしゃよっしゃよっしゃ~!!
ワテらも協力しやいでかぁ~!!

とばかりに、旦那とふたり、各部屋の水をほうきで掻い出すこと数十分。

旦那がこんなトンデモなものを発見しました。

聖なる泉?


にゃんでやねぇ~んっ!!
にゃんで地下室の床にこんなもんがあるねぇ~んっ!!

写真、ど真ん中の、おへそのような穴です、はい。ちっちゃいけど、絶え間なく、超美しい地下水が湧き出ております……しくしく。


すると、ぎょへ~!!ここにもあるがな~!!この泉は、温水器のすぐ隣。お~にょ~れ~、おまえやったんかぁ~!!


ということで、徹底的に掻い出すのは不可能。
周りの地下水の飽和状態が解除されるまでは、こうやってずっと、チョロチョロチョロチョロ湧き出てるんやから……。
でも、それにしても美しいお水です。
指先をつけてみると、とても冷やっこい。
思わず、ちょっと飲んでみたろかな……などという気になってしまうほどです。

もしこの水にご利益があったら……。
膝につけたら痛みが取れた!とか、
外反母趾につけたら、あらあら不思議、真っすぐになった!とか、
シワやらシミが、瞬く間に消えた!とか、
飲んだらきれいな声が出た!とか、
いろいろありますやん、そういうの。
まうみんちの泉っていう名のお水にして売ってもええなあ……うっとり……。

妄想にふけるわたしのそのすぐ横で、シラケた顔してる温水器さん、やっと腰湯から出てさっぱり。
あんさん、まだ働いてくれる気ありまんのん?


ナニゲに美しくなった地下室の床。
結果的には、水洗いしたってことで、もしかしたらここでお客を泊めてもええのかも……え?、そんなん言うたら誰も来んって?


ジョークですジョーク。パニクった後のちょっとしたジョークですやん!


で、ここでおまけ写真。

どうしても必要なこと以外では外出せんようにと、自治体が口を酸っぱくして会見してたにも関わらず、
ほんでもって、それで本人も「やっぱ本気で中止を呼びかけよっと」などと言うて仲間を説得しようとしたにも関わらず、
どういう考えの持ち主が揃てたんか知らんのですが、どうしても行く!と言い張ったらしく、
それで車を出す係やった息子T、「しゃあない、行ってくるわ」と、連中を迎えに出かけたのやけど、

それでこれ……。


これ、彼らが行ったゴルフ場やそうです。
ゴルフコース内にある川が氾濫してこの通りの有り様。
写真中央の道路標識も、先っぽの頭しか見えてへんし……。
で、ここしかコースから外に出る道が無いらしく、足止めを食ろたまんま、携帯電話のバッテリーも切れ……。
どんだけ心配したと思とんのじゃあ~!!

やっぱ、この親にしてこの子あり?なんでしょか……。

もひとつおまけ。アイリーンさんのシッポ。



そのシッポを、まだびゅ~んびゅ~ん振って、風を吹き荒らしてはります。
こんなのんびりしたハリケーンは、なかなか無いそうな。
もう来んとってねアイリーン♪

米国地下室水浸し事情『感動の本編の巻』

2011年08月28日 | 米国○○事情
寝坊のわたしよりとっくの昔に起きてた旦那。
一通り家の点検をし、雨漏り処置を終え、朝ご飯を食べながら、フンフンと日記などをたしなめていた。

そこにわたしがヌボ~ッと起きてきて、「大丈夫なん?」などと寝ぼけた声で聞いたので、
自信満々で大丈夫やったことを見せようと、意気揚々と地下に降りてった旦那。

「あ゛」の先にあったのは……、


すっかり幼児用プールに変身していた(ババちくてだ~れも入りとうないやろけど)地下室なのだった……。
どこが大丈夫なん……

では、せっかくなので、ご要望にお応えすべく、記念写真をば。(警告!ババちいので、お食事中の方はご注意くださいませ)


いや、こんな写真を悠長に撮ってる場合ちゃいまっせ!と、さすがに焦っていると、なにやら大型車がやって来たっぽい音が。
慌てて外に出ると、我らがヒーロー、消防車やありまへんか!
早速にじり寄る旦那。


消防車が駆けつけた、うちから三軒向かいにあるお家は、2フィート(60センチ)の浸水だそうで、うちと比べりゃ2倍。
それに、もっともっと酷い所がいっぱいあって、うちも候補に入れとくけど、来れるのはいつになるか言えない、とのこと。
っつぅか、基本、4フィート(1メートル20センチ)以上が優先されるそうな……。
そりゃそうやね。3メートルの浸水が、うちから10本ほど向こうの通りに発生してるらしく、その周りの公園もこの通り。


前回の大雨で洪水に巻き込まれたお隣のアンドレの家は……、


う~ん……微妙……。とりあえず、排水はできてるみたいやけど……。


それより、庭続きのお家のこのプール。ピンキー&ポールがこよなく愛した美しいプール。
二人が逝ってしもた後、家の売買があって、新しく入ってきた家族には、プールの世話まで手が回らなかったみたいで……。


これがあふれたら、うちはもう終わりざんす……。

やっぱりヤバいことになってる疎水。


急きょ排水ポンプを買いに出かけた旦那。もっちろん在庫など無く、ヤケクソで買うてきた赤いバケツ……。
あんた、ふたりだけであの水、コレで掻い出すっていう気か……。
濡れてもええようにと、あたふたと着替えたんが一張羅のミニスカート。
水を掻い出すのに階段の下に居た旦那……いやもう、この先は言いますまい……。

手前の赤い、ちょっと可愛いのんが新しいバケツ。
数回汲み出しただけで、なんの効果も無いことを悟り、やめた……。


で、お向かいのロンが表に出て作業してたのを捕まえ、汲み出しポンプのことなどを尋ねてみると、
おぉ~!ロン様神様仏様ぁ~!かなり小型ながら、とりあえず汲み出してはくれるモーターを貸してくれた!
m

けど、使てるホースは、普通の水撒きホース……気長に頑張っておくれやす!


でも、ロンちの地下も浸水していて、どうやら普段から使てたトイレのブツが……おぉ~のぉ~!!
うちもトイレはあるのやけど、とりあえず未使用のまま今に至っており……ただ、前の前のんが残ってたら……いや、想像するのはやめとこ。

ポンプで吸い出せるのは、増えようとしてる水だけみたいで、水かさは一向に減らないままの中、

泳ぐ炊飯器さん。すっかり故障して、大型ゴミに出す予定だったものです。


プカプカと気持ち良さげな、今度のリサイクルで出そ思てた段ボールや紙袋のみなさん。


多分、また買い替えなあかんこと必至の、取り替えて間もない温水器さん。


すっかり腰湯のオイルバーナーご老公。まあ、この夏に総替え予定やったので、心理的にはダメージは少ない。


オイルタンクさんもかなりヤバい。


ようやく空がちょびっと明るくなってきて、どこ吹く風がびゅうびゅう吹き荒れる我が家。


ちょっとは乾燥するやろか……。

ということで、以上、我が家の初めての浸水ルポでした!

米国地下室水浸し事情『プロローグ』

2011年08月28日 | 米国○○事情
ほんまは、こんなことしてる場合ちゃいますねん。
遅起きしてる場合ともちゃいましてん。
けど、息子がなぁ~んも連絡せんと、とうとう家に戻って来んかったもんで、昨夜はめちゃくちゃ遅寝しましてん。

起きて台所に行ったら、なんかけっこう普通で、外もちょっと風は強いけど小雨程度で、
旦那もいつも通りの感じで、けど、天井からちょこっと雨漏りしたのか、床やらテーブルやらの上に、普段そこにあらへんやろ?な入れもんが所狭しと並んでて、

「これで終わり?」
「どうやら」
「二階には全く水漏れも雨漏りも無かったみたい」
「ふ~ん……地下は?」
「ああ、ちょっとだけウッスラと、全体的に」
「……」
「ちょっと見てみる?」

旦那の後ろをついて、地下室への階段を降りていくと、
あ゛っ!!

どこがウッスラですのん?
無茶苦茶ブアツイですやん?!

ぎょえ~!!

なんか、ものの半時間ほどで、幼児が座って水遊びするのに充分なほどになったみたいで、
っつぅことはあんた、これってまだまだ水かさ増えるんちゃいますん?

……ということで、続きはまたあとで。

自国民にふりかかる放射線による健康上の危害をこれ程まで率先し受容した国はここ数十年世界中どこにもない

2011年08月28日 | 日本とわたし
核戦争防止国際医師会議 (IPPNW)の菅首相あての福島原発事故に関する書簡

2011-8-27

◎住民の安全を最優先に;避難規模の拡大を;ゆるい許容基準を改めて日本国民と世界に情報の十分な開示を

核戦争防止国際医師会議 (IPPNW)は、1985年にノーベル平和賞を受賞した、反核の国際的医師団体です。
先に文科省が、学校での放射線安全基準を20ミリシーベルトにしたことに驚いて、4月29日付けで文科大臣宛てにその非を指摘し、撤廃を促す書簡を公開しました。
その後も一向に改まらない、日本政府の事故対応に業を煮やしたかのように、今回再び、8月22日付けで、この危機に対する包括的な助言と要請の書簡を、総理大臣宛に出しました。
本文にある「自国の一般公衆にふりかかる放射線に関連する健康上の危害をこれほどまで率先して受容した国は、残念ながらここ数十年間、世界中どこにもありません」というくだりが、
世界が日本を見、IPPNWが突き動かされた悲劇的状況をよく表しているようです。

書簡の受取人の菅首相は、今日引退を表明しましたが、今後も政府が『日本国総理大臣』に宛てられたこの書簡を、真摯に受け止めることを願います。

この翻訳は田中泉さん、乗松聡子さん(バンクーバー)、川崎哲さんの3名の方々によるものです。
諒解を得てTUP速報としても公開します。

(前書き:藤谷英男/TUP)


2011年8月22日

100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣総理大臣
菅直人閣下


拝啓

核戦争防止国際医師会議(IPPNW)は、3月11日の地震と津波のあと、日本で起きた悲劇的なできごとを綿密に追ってきました。
今回の大災害の犠牲者の皆さま、そしてすべての日本の皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
毎年この時期、皆さまは、広島と長崎への原爆投下を思い起こされています。
そして、平和を祈念し、核兵器が二度と再び使われることのないよう、その廃絶を願うアピールを、国として採択されています。
しかし今年は、悲しいことに、福島で起きた新たな核の災害から立ち直ろうとしている最中に、それらの日を迎えることとなりました。
IPPNWの全員が、皆さまと悲しみを分かち合いたいと思います。

私たちがこの数カ月間、特に懸念してきたのは、福島第一原発での事故について、そして、最も危険な地域に暮らす人びとの、放射線被ばくの影響についてです。
私たちは、危機の初期の頃から、事故を起こした原子炉から出る放射性物質の中身と規模について、
日本の公衆と国際社会に対し、充分な情報提供がなされていない様子であり、これを遺憾に思う、と申し上げてきました。
また、被害にあわれた住民の方々の被ばくについて、適切な調査が行われていない可能性があること、
原発周辺に住む方々の、避難範囲が充分ではない可能性があること、
そして、国際的に実践されてきた、最善の放射線防護の基準からすれば、被ばくの上限値は日本の人びと、特に子どもや妊婦など、弱い人びとを守るために必要なレベルに満たないものである、とも申し上げてきました。

最近の報道では、原子力の安全性に責任を負う政府機関が、公衆の健康より政治的・経済的利益を優先してきたのではないか、との疑問が上がっており、私たちはこれを心配しております。

私たちは、核兵器ならびに福島のような原発事故が、健康と生存にもたらす脅威を何よりもまず懸念する、国際的な医師の団体です。
そのような立場から強く要請したいのは、この危機の対処策について、総理が複雑かつ困難な決定を下されるにあたって、日本の人びとの健康と安全を、もっと優先していただきたい、ということです。
なぜなら、核の事故による影響は、あまりにも重大で長期的だからです。
福島の放射性物質による汚染は、国境を越えて、世界中の大気や海へと拡がり、日本だけではなく、世界中で健康に影響を与えるのです。

総理も仰ってきたように、状況はまだ安定していません。
壊れた原子炉と、使用済み燃料プールの構造的な健全性が回復し、安定的な冷却が持続し、冷温停止になるまでは、
広範囲にわたり、損壊した原発から、より多くの放射性物質が放出される可能性がまだ残っています。

特に、余震が頻繁に起こり続けているという背景においては、その危険性があります。
したがって、その必要が生じた場合には、福島第一原発から少なくとも80-100km圏内で、迅速に大規模な避難を行えるように、包括的な計画を立てておくことが必要不可欠であると、私たちは考えております。

たとえ、放射性物質のさらなる大気中への放出がないとしても、以下の措置の中でまだ未着手のものは、一刻も早く実行に移してください。
そして、他のすべての利益よりも、公衆の健康を明確に優先してくださるよう、強く要請します。

1. 一定以上汚染された地域の住民の、放射線防護とケアのために緊急に必要なのは、包括的で一貫性があり、最善の方策を採るアプローチです。
その基本的な要素には以下のものが含まれるべきです。

a) 放射能汚染についての、詳細な空間地図の作成。

b) 福島第一原発からの単純な距離ではなく、実際の汚染レベルと、予想される被ばくの総量とに基づく管理体制。
被ばくの総量は、外部被ばくと内部被ばくの両方を含むこと。

c) 陸および海の、環境中ならびに食物、植物、動物、水の放射能汚染に関する、長期的・継続的な調査。
速やかに、かつ完全に、結果が公表されること。

d) 一定以上汚染された地域の住民と、福島第一原発の全作業員の、包括的な登録作業。
そして、被ばくの早期評価と、長期的な(生涯にわたる)健康調査。
日本政府と福島県は、放射線医学研究所、福島県立医科大学、広島大学、長崎大学と共同で、福島に住む人びとの、包括的な健康調査を開始されたとのことですが、私たちはこれを歓迎いたします。
また、これらのデータは、それぞれの人に対して最適のケアを提供し、この災害の長期的な影響を、理解および記録し、
被害にあわれた住民の、健康上の必要性に最も見合うサービスを計画し、その目標を定めるにあたって重要となります。
これらの計画と進展の詳細は、国際社会と共有されれば有益でしょう。
包括的な住民登録に基づく健康調査は、長期的で独立したものでなければなりません。
また、すべての過程・データ・結果は、国際的な専門的評価にかけられるとともに、誰もがアクセス可能な形で速やかに公開されるべきです。
チェルノブイリにおいては、事故後にそのような厳密なプロセスが欠如していたため、大きな空白ができてしまい、
現在例えば、国際がん研究機関などが、それを埋めるべく取り組んでいるという状況です。
内部被ばくの継続的評価は、住民の健康調査における重要な要素とされるべきです。

e) 一般公衆の、医療行為以外での付加的な被ばくの許容線量は、すべての放射性核種に対する外部被ばくと内部被ばくの両方を含めて、合計年間1ミリシーベルトに戻されるべきです。
これは特に、子どもと妊婦にとって重要であり、一刻も早く実施されるべきです。

f) 慢性的な低レベル電離放射線への被ばくが、健康にもたらすリスクに関する証拠の重みが増していることをふまえ、
また、世界各国の放射能汚染管理対策に合わせるならば、医療行為以外での回避可能な被ばくは、年間5ミリシーベルト以上許容されるべきではありません。
さらに、事故発生から一年が経過したあとは、50歳以下の大人に対して、年間1ミリシーベルトを超える被ばくを許容すべきではありません。

2. 国際的に最善といえる水準の放射線防護策を実施するには、いっそうの避難が必要です。
私たちは、それ以外に方法はないと考えます。
さらなる回避可能な被ばくを最小限にするために、避難計画が迅速に立案、実施されるべきです。
環境中の放射能が高い時期に対応するために、余裕をみても、2011年末までには完了させるべきです。

3. 今回の事故の結果、もし従来の居住地に留まるなら、年間1ミリシーベルト以上の付加的な被ばくを受ける可能性のある人びとについては、その全員に対して、移住のための援助策が施されるべきです。
その目的は、健康保持を促進し、既に多くを失った人びとに対して、これ以上の金銭的・精神的な負担がかかるのを避けることです。

4. さる4月、貴国政府は、子どもや妊婦を含む公衆に対して、年間20ミリシーベルトの放射線許容線量を設けましたが、
このことについて、私たちは依然として、深く懸念しています。
自国の一般公衆にふりかかる放射線に関連する健康上の危害を、これほどまで率先して受容した国は、残念ながらここ数十年間、世界中どこにもありません。
このような基準は、受け入れがたい健康上のリスクを、避けることができるにもかかわらずもたらすものです。私たち医師には、このことを指摘する倫理的責任があります。

5. 市民が、自身と家族の被ばくをどのように減らすことができるのかについて、権威ある情報が広く提供されるべきです。
しかし、意味のある除染措置を、特に農地などで大規模に行うためには、政府の資源を必要とするということもまた認識されなければなりません。


福島第一原発による、放射性降下物にさらされた人びとはもちろん、リスクにさらされることになる、未来の世代の健康を最大限守っていくためにも、これらの方策が医学的に必要であることを、私たちは確信しています。
そのような優先事項が、明確に示され実行に移されれば、既得権益が人びとの健康と安全を危うくしているわけではないとの信頼が、国内外で、長い時間をかけて、回復していくはずです。
総理がこうした視点を共有し、これらの方策を確実に実行する、と約束をしてくださることを、切に願うしだいです

敬具

核戦争防止国際医師会議(IPPNW)
共同会長 ヴァップ・タイパレ、共同会長 セルゲイ・コレスニコフ、共同会長 ロバート・ムトンガ

(翻訳 田中泉、乗松聡子、川崎哲)


英語原文(IPPNWのブログ)
IPPNW to Prime Minister Kan: “Place public health above all other interests” at Fukushima


もうやめてしまう総理大臣に、このような、真摯で理知的で、日本の今と未来を真剣に思いながら、するべきことを的確に伝えようとする人達がいる。
椅子取りゲームで誰が勝つのか知らないけれど、いっそのことクジ引きかジャンケンで決めたらいいのに、と思うほどに無意味なゲームに熱中する、危機的状況の真っただ中に居座る国を完全に無視っている議員達。
なんでこんなにクソなん?
日本の主立った政治家ってここまでクソやったん?
中には、自分の身を削ってでも、必死で取り組んではる議員さんがいることも知ってるけど、
この、真ん中で居る連中がここまでクソやと、どうしようもないやん。

「自国の一般公衆にふりかかる放射線に関連する健康上の危害をこれほどまで率先して受容した国は、残念ながらここ数十年間、世界中どこにもありません」

やなんて言われるほど、日本は世界でも稀なるクソな閣僚を飼うてる国や。
この虚しさは、悔しさは、哀しみは、わたしなんかより住んでる人の方が何倍も感じてはるんやろな。
辛いな。

おい、椅子取りゲームで興奮してるそこの5人。
もう時間無いねん。この手紙読んで、書かれたことの1から5まで、さっさとするって約束したいもんが椅子に座れ!
約束しとなかったり、する気も無いもんは消えろ!