ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

サウスボストンとサラトガとスパ初体験と

2024年07月30日 | 友達とわたし
旦那さんの仕事の都合で、ボストンのアパートメントとニュージャージーの持ち家での暮らしを、週に半分ずつに分けてすることになった心友Nちゃん&Jさん夫妻の、ボストンの方のお家に遊びに行った。
ボストンといえばシーフード🐠!
さっそく近所のレストランに連れ立って出かけた。
レストランには、Nちゃん夫妻、NちゃんのFB友だちのTさん夫妻、それから我々の6人が合流し、新鮮で甘みとコクがあってメチャクチャ美味しいシーフードをいただいた。


自分では撮らなかったので、Tさんのfacebookからお借りしました🙂

メニューの中で見つけたこのカクテル、名前を「抹茶プロブレム」という😅。
柚子と抹茶とバニラ風味って書いてあって、その組み合わせの無茶苦茶さに興味がわき、我らかしまし娘3人組は全員これを頼んだのだけど、いやあ、美味しかったっす!
ただ、清々しい柚子の香りとほのかなバニラ風味は確かにあったんだけど、抹茶はどこや?色だけなんか?

食事の後はアパートメントに移動。11階の窓の向こうには、ビルディングと海。いいなあ、やっぱり海が見える街っていいわあ。


さらに高い階にあるラウンジのテラスでワインを飲み直している間に、空がだんだん夕暮れてきて、気がつくと真っ赤な太陽が強烈に、こっち向かんか〜い!とアピールしてるではないか。

目には真っ赤っかなのに、写真に撮るとどうしても白になる。素人だもんなあ…。

翌朝はNちゃんお手製の美味しい朝ご飯をいただき、夫のマッサージチェア初体験が終わるのを待って、Nちゃんたちの散歩コースを我々も歩くことにした。
ものの5分も歩くと海辺…いいわぁ〜ほんとに(何回言う?😅)。

おぉ〜、BOSTON TEA PARTY(ボストン茶会事件)!

これは、アメリカがイギリスの植民地であった時代に勃発した事件だけど、詳しい話は頭の中には残ってなくて、今日改めてググってみたら、この事件がアメリカの独立戦争のきっかけになったって書いてあってびっくりした。
で、ここでは観光客用に、お茶箱を海にぶん投げるショーをやっていて、箱が海に落とされるたびに大歓声が上がっていた。
みんなストレス溜まってんなあ〜。



カヤック体験もできるみたい。


う〜み〜は〜広い〜な〜大き〜い〜な〜🎵

水族館もある。

マーケットもある。



外に出ると花いっぱいの公園に出会った。

花が咲くのかと思いきや、葉っぱがニョキっとな?

線香花火みたいな花。

大きなビルディングや通りを支えてる柱。いつまで大丈夫なんだろう…。

散歩コースの締めはお昼ご飯。
微かに磯の香りがする外のテーブルで、心地よい海風に吹かれながら食べるって、もうそれだけで心が満たされる。

あっという間のボストンだったけど、いろいろお世話になりました。
すごく楽しくて美味しかった!Nちゃん、Jさん、ありがとう!


そして我々は、もう一つの目的地、ボストンから西に3時間弱走った所にあるサラトガという街に行った。
ここでいつもの大ボケが発覚。
何も事前に調べてなくて、だからもちろんホテル以外は予約もしてなくて、わたしはただただ、サラトガという温泉町に行って、素っ裸は無理だろうから水着で温泉に浸かる自分、というのを妄想していた。
ホテルに着いて、夫がおもむろに、そりゃそうとまうみはどこに行って何をするか決めてんの?と聞いてきた。
今回、この町にどうしても来たいと駄々をこねたのはわたしだし、温泉温泉と呪文のようにつぶやいていたのもわたしだったので、夫は仕方なく同行した、という立場の人だ。
だからこの質問はとても正しい。
えっと、あの、州立公園の中に入ったら、なんかいっぱいスパがあるんちゃう?
まうみはスパの意味わかってる?
温泉風呂とちゃうの?
こっちのスパはまうみが想像してる温泉とは違うで。自分で調べてみた?
うーん……。

サラトガ・スパ・州立公園にさえ行けば、そして水着さえ事前に着ていけば、あちこちで湧いてるであろう露天風呂に入りまくれる、などと妄想していただけのわたしは、完全に黙秘状態になってしまった。
慌てて調べてみると…。

あかん、完全にわたしの手落ちだ(いつものことだけど…)。
ルーズベルト・バズ&スパに予約の空きがあるか尋ねてみるも、めちゃくちゃ混み合っていて繋がりもしない。
仕方なく伝言を残し、二人してどんな所なのかを検索していると、夫が興味深い体験談を見つけた。
その男性は、新しいもの、未知のものに対して許容力があるし、決してけなそうとは思っていないが、としつつ、
「狭い浴槽がポツンと置かれた部屋に入ると、水質が原因なのか、どこもかしこも薄茶色の汚れがこびりついていた。温水とはいえ、38℃の湯は温泉に入っているとは言い難く、もう少し熱くしてもらえないかと尋ねると、この温度でないと効能が発揮されないのでできないと言われ、なんだかなあと思いながら20分そのぬるま湯に浸かり、その後服を着替えて外に出た。これで40ドルというのはなあ。僕自身としてはもう一度経験したいとは思わないね」という感想を述べていた。
それを読んだ瞬間に、ルーズベルトはものの見事に消え去った。
そしてわたしは大きな思い違いをしていたのだと、ここにきてやっと思い知ったわけである。
いやあ〜遅いっ!遅すぎるにも程がある!

じゃあ、もう時間もあまり無いことだし、近くのコングレス公園にある湧水を何ヶ所か飲んで、もしもホテルがここがお勧めだと教えてくれたら、そのスパのお店に行って個室風呂に入って帰ろうということになった。
ホテルが勧めてくれたのは、そこから徒歩2分のスパで、個室風呂だけにするつもりがフェイスエステの予約にも空きがあると聞いて一瞬フラッとしたのだけど、価格を聞いて即却下。
夫は対応してくれたフロントの女性が不親切で、こちらの質問にちゃんと答えなかったからと、スパ自体の質を疑ったのか、自分は外で待っていると言う。
せっかくの初体験なのにもったいないと思ったが、説得するのも面倒なので、自分だけで入ることにした。
予約の時間までに1時間ほどあったので、コングレス公園を散策。

まずはこちら。
レストランで出された水と同じ味がした。
この町ではやっぱり水道口から天然水が出てくるんだなあ…。



これはちょっとやばいかも。
恐る恐る飲んでみる→口に含む間もなく吐き出した。
超〜鉱物味。というか、錆びた釘を目一杯詰め込んだコップの水を飲んでるような感じ。
便秘にいいんだそうだけど、これはきつい。


これは一番ショックを受けた水。強烈なサビ味+微かな炭酸。飲めなかった。



水が豊かな土地で育つ木々の伸びやかなことよ。

なぜかここも湧き水がドボドボと流れ落ちていた。
昔は露天浴してたのかな?


この色目のカモを見るのは初めてカモ😅

食事に没頭するカモさんたち。


一休み。


卵を抱いてるのかと思いきや。

奥にこんな楽しそうなものを発見!

回転木馬🐴!もちろん乗った😆!
子どもは無料、大人は1ドル。


スパの予約時間15分前になったので戻る。
店に入る前に夫が、向こうの接客態度が横柄だったらちゃんとしっかりと文句を言え、向こうの言いなりになるな、浴槽や温度に問題があったらちゃんと伝えろ、などなどうるさいったらない。
わ〜かったっちゅうに!わたしだってええ歳してんねんから、嫌やったら嫌やって言うわ!
ぷんぷんしながら店に入る。

まだ時間があったけど、先に2階に上がってリラックスルームでゆっくりしてくださいと案内された。
ドキドキ💜

着替えのロッカールームとリラックスルームを案内してもらう。



こんなのしかないけどご自由に、というコーナーがあって、わたしはもちろんお水をガブガブいただいた。



いよいよ浴室へ。
迷いそう…。



ふぇ〜…いい感じ😍

リラックスと関節炎の痛みを緩和する効果があるオイルとお塩を入れてもらう。


この部屋には全く同じ浴槽がもう一つあって、夫も一緒に入れたのになあ…と思いつつ、いやいや、ひとりでのんびり優雅に過ごすのも良かろうと思い直す。



お湯の温度は41℃。温度の上げ下げは自分でできるようなっていて、ジャグジーも好きなプログラムを組める。

いやあ、ほんと、至福の時を過ごさせてもらった。

というわけで、思い描いていた(妄想していた)お風呂体験とはかなりかけ離れてしまったが、なんかめちゃくちゃ気持ちのいい時間だった。
また絶対に行きたい。
今度はちゃんと予習して、予約して、自分が一体何をしに行くのか分かってから行こう😅!

ご参考までに。

賞味期限ってなあに?

2024年07月27日 | ひとりごと
賞味期限ってなんだろう。

賞味期限は、その日付までは「品質が保たれ、おいしく食べられます」という期限です。 
賞味期限は、品質が悪くなりにくい食品などに表示されています。 賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

とのことなんだけども、では一体いつまでなら大丈夫なんだろう。
匂いを嗅いでみて、え、なんだかいけるっぽいと思ったらそれでいいのだろうか。

先日、冷凍庫にあった牛肉を菜園で採れたゴーヤと玉ねぎと人参と一緒に炒めたのだけど、その肉の賞味期限が5ヶ月前に切れていて、見た目も霜焼けしていて乾燥している。
うーん、これは微妙だなと思いながら解凍していたら、夫がこう言った。
肉はわざと古くして食べることもある。
なるほど、じゃあまあ料理してみようではないか。
結果は、肉の風味も噛み味も上々で、これまでで一番美味しいゴーヤ炒めが出来たのであった😅。
さらに、相当前から気になりながら、醤油を使った料理は食べない夫のことを考えるとついつい先延ばしになっていた、鯛めしの素を使ってご飯を炊いた。
包装に記されているはずの賞味期限の日時を随分探したのだけど、見つけられなかったので、一番心配な鯛の切り身が入っているプラスティックの袋を開けて匂いを嗅いでみたら、生姜の良い香りがして全く問題がなかったので炊き始めた。
しばらくすると夫が家に帰って来て、何作ってるのと聞くので、これこれ、と包装を渡すと、
「えぇ!これ、賞味期限が2年前に切れてるで!」と言うではないか。
に、2年前…しかも中身は魚の切り身とお揚げさんやし…不安虫がゾワゾワ〜っとみぞおちの辺りにわき出してきた。
でももう炊飯は始まってしまっている。

うう〜ん…でもさあ、前に冷蔵庫の中で5年も暮らしてた奈良漬も大丈夫やったやん。
じゃあこれも冷蔵庫に入れてあったん?
いや…台所のカゴの中。

3分は経っただろうか、お互いに違うところを見ながら無言で立ちすくんでいた時間…。
まあ、もう炊いてしもてるし、できたのを匂ってみて大丈夫っぽかったら食べるわ。
あんたは気持ち悪かったら冷凍庫にあるご飯食べたらええやん。

というわけで、2年前に賞味期限が切れていた鯛めしの素で炊いたご飯は、我々の心配をよそに、なかなかに美味しく、結局二人で平らげてしまった。
その晩と翌日の朝まで、下痢とか嘔吐とかの不安がちらちらと心の中をよぎったのだけど、二人ともなんともなく、無事に今に至っている。

うちの台所には、そういう賞味期限切れの食品が結構ある。
別に自慢してるわけではないが、出汁昆布などは特についつい時間が過ぎてしまって古くなる。
でも、鍋とかに使うと十分に旨味を出してくれて、後で細く刻んで他の料理に使ってもなお美味しい。

腐りさえしてなかったらいいってことなのかなあ…。


この虫さん、うちのドライブウェイで車体にたかってて、走ったら逃げるだろうと思ってたら、結局一緒にまた家まで戻ってきた。
一体どうやったらこんな小さな体で、風の抵抗に耐えられるんだろう。


車体は黒なんだけど、まるで鏡みたいになっていて、なんか不思議な写真になっちゃった。

サイレント・フォールアウト・伊東英朗監督「アメリカを変えること。僕はそれしか方法がないと思っています」

2024年07月23日 | 日本とわたし
放射線を浴びたX年後 Ⅲ
サイレント・フォールアウト 乳歯が語る大陸汚染

ネバダ州の核実験から広がった“見えない放射性下降物”
アメリカ大陸の放射能汚染の実態に迫る渾身のドキュメンタリー

1951年、アメリカ大陸ネバダ核実験場で大気圏内核実験が始まった。
計100回に及ぶ実験は、アメリカ大陸を放射能汚染。
それを実証しようとしたのは女性たちだった。
「子どもの命を守りたい」。
彼女たちの思いと行動が国を動かした歴史的事実とともに、放射能汚染に向き合う30人の証言と当時の文書から、いまなお潜む、“サイレント・フォールアウト、見えない放射性降下物”の実態をあぶり出す。
元ローカルテレビ局ディレクターで、ドキュメンタリー映画監督の伊東英朗によるシリーズ映画「放射線を浴びたX年後」第3弾。
過去2作品では、アメリカによる太平洋核実験で被曝した、マグロ漁師たちの被害を取り上げてきた。
今回は、1950年代から60年代にかけて、アメリカ・ネバダ州で実施された核実験による、アメリカ大陸の放射能汚染を追った。
本作は、子どもを被曝から守るために女性たちが始めた「乳歯検査」を中心に取材。
4000ページを超える文書と、2022年夏に米国内の被爆者、研究者30人に行ったインタビューをもとに、今も続く放射能汚染の現実を伝える。

以下は、この映画について書いた、昨年の11月の記事です。興味がある方は覗いてみてください。


そして先週の土曜日に、マンハッタンで行われた上映会に行って来ました。
軍事拡張のためと言って、空いてる場所ならどこでもできるとばかりに、周りに暮らす人々の健康や命のことなど無視して、核実験を繰り返す人たち。
核爆発を見せ物のように宣伝し、そこに集って見物する人たち。
狂っているとしか言いようが無いけれど、そうやって人類は破滅と皮一枚隔てたところで、仮想世界の平和につかまりながら生きてきた、そして今も生きているような気がします。

前に書いた記事から引用させていただきます。
映画監督でありTVディレクターである伊東が、2004年から追い続けているテーマがある。
それは、原爆、原発、核、水爆実験などと切っても切り離せない放射線だ。
1942年から始まったマンハッタン計画は45年の原爆投下に繋がり、続く核実験、54年のビキニ環礁水爆実験で被曝した第五福竜丸は氷山の一角で、62年にかけて米国や英国が太平洋で行った水爆実験の数々で被曝したであろう日本人たちは数知れない。
このテーマを追い続けているのには理由がある。
ビキニ事件における放射線の被害を調査し、報道を続けている人が他にいないからだ。
「僕が止めてしまうと、この調査はストップしてしまいます。放射能がいかに私たちの生活にとって脅威であるかということにみんなが気がついて、事実を突き止めようと動き出してくれる人が出てくるまで、僕がやるしかないと思っているのです」

伊東は元々、奏者になることを夢見てトランペットを演奏していた。
養護学校で音楽を教えたかったが、それが実らず、就いた仕事は幼稚園の先生。
映像について勉強をしたこともない伊東は、映画監督になるとは夢にも思っていなかった。
「もともと、僕は子供たちに教えることが好きで、幼稚園の先生を16年やっていました。いわゆる公務員です。40歳の時、教育委員会への異動が決まり、現場で教えることにこだわっていたので、退職届けを出しました」
自称「変な人」を名乗るように、幼稚園教師から映画監督になった人間は世の中に数えるほどしかいないだろう。


その伊東監督が、今回の上映会でお話しされた内容(質疑応答も含む)を文字起こししました。

いきなり冒頭から前略ー(なぜかというと、録画のボタンを押すのを忘れて、隣の人に教えてもらって慌てて録画を始めたので😅)

まず日本の話をする前にアメリカの話をします。
これは線量計です。いつも持ってます。
こうやって測ります。
2年前アメリカ全土を取材しました。
その多くのポイントで、安全基準値を上回っています。
今現在がその状態です。
皆さんは、そのアメリカに暮らしています。
じゃあ日本はどうなのか。
日本はとてつもない状態です。
それはなぜかというと、アメリカの水爆実験のフォールアウト、ロシアの水爆実験の影響、それはでも、1963年にケネディ大統領が中止宣言をして、ロシアとアメリカとイギリスが中止しました。
だから63年でその影響は終わっています。
ところが翌年、中国が核実験を始めます。
1980年代まで、中国は大気圏内核実験を行いました。
日本は、ひどく、長く、放射能汚染をし続けています。
その上に、1980年代にチェルノブイリの事故が起こって、相当強く放射能汚染をしました。
そして、今お話しされた、2011年、福島第一原発事故は、想像を絶する放射能汚染を日本に撒き散らしました。
科学的に言うと、東京の東側は人が住めません。
ところが日本政府は「安全です」と言います。
だから何も問題はありません。
今日、皆さんにお話をしている僕は日本人です。
なんで日本人に俺たちは言われなきゃいけないんだと、そう思う人もいるかもしれません。
でもちょっと待ってください。
僕は人類の中の一人です。
だから言う権利があります。
皆さんに事実を伝えたいと思っています。

また二つ、お話をしたいことがあります。
5分間辛抱してください。
アメリカの奇跡に気がつきましたか?
アメリカのネバダでは地下核実験が828回行われています。地下です。
もし、1950年代、60年代、自分たちの子どもの安全を確保したいお母さんたちが、女性たちが、もし動かなかったら、もしケネディ大統領が大気圏内核実験を中止することを決断しなかったら、もし828回の地下核実験が地上で行われていたら、アメリカ大陸は人の住めない大陸になっていました。
これはアメリカの歴史上最も重大な事実の一つです。
だけど、アメリカの多くの人たちはこの事実を知りません。
今日皆さん、映画を観て事実を知りました。
何をするか、分かってますよね。
知らせてください、皆さんに。
悲しい話ばかりじゃないんです。
アメリカには希望があります。
奇跡が起こる国なんです。
来年、原爆がアメリカで生まれて80年になります。
(この会場には)女性がたくさんいます。
奇跡を起こしましょう。

そしてもう一つだけ、大切なことは、自分たちが被爆者であるという自覚を持つということです。
これが全てのスタートです。
遠い話ではありません。
放射能の問題は遠い話ではないんです。
皆さんの国は核兵器を持っています。
世界で最も強い国と言われています。
ちょっと皆さん、聞きたいんです。
核兵器は、国を守るためのもの、ですよね?
でも、核兵器を持つために、皆さん自身、皆さんの子ども、お父さんお母さん、兄妹、友だち、親戚、皆さんの健康と命を差し出しています。
じゃあ一体、核兵器は誰を守っているんですか?
アメリカ国民ですか?
アメリカという国?
国と国民は違うんですか?
そして最も大切なことは、その事実を知らされていません。
いいんでしょうか?
僕は、そのことに怒りを感じます。
もし怒りを感じたら、ぜひ議論をしてほしいんです。
殴り合うんじゃないんです。
議論をしてください。
日本人としておこがましいですが、人類の一人として皆さんにこのことを提案したいんです。
だから、この映画を作って(感極まって言葉に詰まる伊東監督…彼のこれまでの奮闘を思うと、こちらまで胸が熱くなる)アメリカで上映をしています。

映画を作る過程で驚いたこと。
それは女性の名前を、そこにどう記録するかということです。
その当時、女性の名前は、夫の名前がフルネームで書かれます。
その後ろに、その妻、と書かれます。
あの当時、女性は夫たちの持ち物だったと、そういう人権だったということです。
その女性たちが、力を合わせて、行動を起こして、ケネディ大統領を動かしました。
今だったらもっともっと、行動を起こして成功できる可能性が高い時代です。
僕はアメリカに来て、アメリカで、先ほど言いましたが、議論をしてほしいんです。
これは友だちでもいい、家族でもいい、職場の人でもいい、その声を大きくしていくことが今必要です。
そして僕が最終的に目指しているのは、アメリカ議会でこのことを議論することです。
そして皆さんの中に、バイデンの友だちの人はいませんか?
ようバイデン、聞いてくれ。
(会場から、「でも、トランプの可能性もありますよ」と言われ)、トランプも(と苦笑)。
なんでもいいです、とにかく皆さんで声を上げて議論をして、この世論を大きくしてください。
僕はこれ、アメリカの人たちにお願いしたいことです。
今ここに、成功例は残念ながらありません。

僕が測って驚いたのはセントルイスです。
普通に歩いている時はそんなに高くないです。
でも、雨が落ちて、雨樋を通って、雨樋の下に水が落ちます。
そこで測ると基準値を超えています。
なぜかというと、放射性物質が風で運ばれて、雨で落ちて、落ちたものがその場所に溜まり続けるからです。
それを飲んでいるわけです。
それは、ミツバチがセシウム137を一生懸命集めて、濃縮してしまうのと同じ原理です。
アメリカでも日本でも同じですけども、オーガニックの野菜を気をつけて食べておられる方がいらっしゃると思いますが、オーガニック野菜には農薬は入っていません。
でも、放射能はもれなく入っています。

今の世代の子どもたちの乳歯テストが行われているかどうかは知りません。
でも調べることはすごく大切だと思いますが、核を推進する人たちにとってみると、それはやって欲しくないことです。
調査をしないということは『無い』ということとイコールなんです。
だから調査はしません。

視聴者からの質問
ネットで観られる、例えばNetflixとか、アメリカの多くの人たちに観てもらえる方法があれば、せひ教えてください。
伊東監督
今、YouTubeにもし流したとしても、誰も観てくれません。
視聴者
YouTubeからでも始めたら、それはいいきっかけになると思う。
伊東監督
ありがとうございます、やってみます。
視聴者
乳歯検査については、ジョー・メンガーノ氏に尋ねてみたらどうか。
www.radiation.org

社会に蔓延る問題に抗議し、それが相手に伝えられ、問題の解決に取り組ませる、あるいは止めさせる有効な方法というのは難しいと思います。
なぜかというと、日本だと私たちの政府がどう考えるか。
アメリカだと、皆さんの政府がどう考えるか。
そこに全て、あります。
日本政府は、汚染水を、安全だと言っています。
安全だから海洋に流す。
それを止めることはすごく難しいです。
日本でもたくさんの人たちが、福島の問題で頑張っています。
東京電力や日本政府を訴える裁判がたくさん行われています。
でも、ほぼ、全て負けています。
だから何をしないといけないのか。
だから僕はここにいます。
すごく遠回りなように見えるんですけども、アメリカの人たちが変わることで、その日本の問題も、世界の放射能も問題も、変わっていくと僕は考えています。
僕は、映画を、今回の映画は3作目です。
2作の映画は、日本国内で、300カ所で上映されています。
上映会場に行って、呼びかけています。「行動を起こしてください」
残念ですけど、一件も行動が起こりませんでした。
僕は絶望感を持っていました。
でも、そんな中、アメリカのルイーズ・ライスさんたちが起こした奇跡を知りました。
アメリカには希望がある、そして奇跡が起こると、僕は確信しました。
原子爆弾が生まれたこのアメリカで声が上がれば、世界の核の問題が大きく変わると、僕は考えています。
こんなことを皆さんに押し付けて申し訳ありません。

今回の、この北米上映ツアーの目標があります。
まず、アメリカ議会でこの問題を議論してもらう、ということです。
例えば、今、ロバート・ケネディさんにもアプローチをしています。
でも、彼は忙しい。
そして、もう一つはSDDs、国連が決めた環境問題のルールです。
その1番の目標は今、カーボンニュートラルになっています。
CO2の問題が、世界の環境の中で、最も重大な問題だというふうにSDDでは決められています。
でも皆さん、映画をご覧になって違うと分かりましたですよね。
CO2の問題、カーボンニュートラルも大切なんだけども、今、最も緊急性を要するのは、放射能による環境問題なんです。
今、SDDのメンバーにもアプローチをしています。
その1番の目標に、放射能による世界的な環境汚染という文言を入れてもらう。
そうすれば、世界の企業、いわゆる経済で動く企業が、放射能にエクスキューズをしていかないといけないようになるんです。
経済が変わることはすごく大切です。
軍事予算で儲けるんじゃなくて、放射能による環境汚染を改善することで儲けましょう。
大切なのは、反核、反原発、強い言葉を言うだけではなくて、経済を変えていくことがすごく大切です。
僕はそのことを実現したいと思っています。

日本では、hahaプロジェクト、ピースピースプロジェクト、それから歯歯(母・マザー)プロジェクトというものがありました。
活動しましたが、歯はほとんど集まりませんでした。
それから、1950年代、60年代、日本からも5000本以上の歯が、ルイーズ・ライスさんのところに贈られています。
集めたのは、国立衛生研究所、日本国の機関が集めました。
残念な結果ですけど、その歯にもストロンチウム90が入っていました。
ちょうど、僕たちの世代です。
僕は63歳です。
ちょうど僕らの歯です。
それで、歯の乳歯プロジェクトのこともまた映画化したいんですけども、僕はアメリカに来て、ほんとに驚くことばっかりなんです。
アメリカには放射能の問題がありすぎて、僕はもう頭が爆発しそうなんです。

例えば一つ、撮影の時のエピソードを話したいと思います。
(映画の中で)ラスベガスで車を運転してくれたジムさん、マスクしてましたですよね。
しかも、医療用のマスクです。
なぜ彼はマスクをしているか。
ラスベガスは、条例で、砂埃を上げてはいけないということになっています。
ジムさんは、軍を退役してから30年間、水を撒く仕事をしていました。
砂埃と水撒き、皆さん想像できますよね。
彼は、砂埃がたたないように水を撒く仕事をしていました。
なぜ水を撒かないといけないのか。
砂埃の中にプルトニウムが入っているからです。
プルトニウムは、地球上で最も危険な物質と言われています。
半減期が2万年以上です。
生まれると永久に人体に影響を及ぼします。
最も危険な状態は、気化した状態です。
0.0003グラムを吸い込むと肺がんになります。
だからジムさんは医療用のマスクをしています。
僕も彼の家に行くと、彼が急いで、マスクを僕たちに渡して、早くしろと。
観光客に言ってるのかと言うと、全く言っていないと。
みんな知らないで、カジノで遊んでいます。
それからもう一つ、ラスベガスの話で言うと、ラスベガスって今、人口4~5百万人ぐらい、相当大きな都市ですね。
ジムさんも言ってましたけども、元々は3~4万人の小さな町でした。
なぜ大きな街になったのか。
核実験ツーリズムです。
核爆発が起こる前に、ちゃんと告知をして、何月何日何時に爆発するというふうに宣伝をします。
そうするとアメリカ中から観光客が、キノコ雲を見るためにやって来ます。
ホテルのベランダで、ワインを飲みながら、核実験を見ます。
それが全米で大流行りしたんです。
それがきっかけで、ラスベガスは大きな街になりました。
そういうこともアメリカの人たちに知ってもらいたい。
そんなことがアメリカにはあり過ぎて、僕は何から手をつけていいのかわからない。

視聴者からの提言
・オペレーション・ベイビートゥース(乳歯作戦)というタイトルの映画を作ってみては?
・誰も聞きたくない話ではなく、お説教にならないような内容の映画を作ってほしい。
・放射能フリー経済を推進する企業を育てるというプロジェクトを立ててみては?

今までの間に、2000回以上の上映をしています。
人が生きていく中で合理性を追求すると、やっぱり今電気なんですよね。
やっぱり少し、アナログになってもいいんじゃないかな。

ドクター・ライスのことは、(今日も会場に来ていた)ジョセフ・マンガーノという方が書いた書籍で知りました。
彼女のことだけでも映画が一本できると思います。

わたしは、伊東監督は本当にすごい人だと思います。
人類の健康と命を脅かし続けている放射能汚染の現実と実態を世に知らしめ、知らず知らずのうちに被曝させられた人々にその自覚を促し、汚染を発生させた犯人に補償させる。
放射能汚染を、国際的な環境問題として捉え、実践的で現実的な改革を起こす。

その目標を達成するために人生を賭けておられます。
この映画を世に広めようと行動し続け、1000万円以上もの赤字を抱えてもなお、前に進もうと闘われています。
2度に渡り、クラウドファンディングが行われましたが、コロナ禍の発生や円安が続く中での海外取材や上映会には、予想をはるかに超える費用がかかります。
今現在は終了したクラウドファンディングのページを紹介させてください。
ここに全てが書かれています。
どうか目を通してください。
そして、再度ファンディングが行われる際には、お知らせをさせていただきますので、皆さんのご協力を心からお願い申し上げます。


米国『バイデン大統領、大統領選から撤退を表明』事情

2024年07月22日 | 米国○○事情

バイデン大統領が大統領選からの撤退を発表しました。
先日、オバマ元大統領が、バイデン大統領は大統領選から撤退するべきだと公言したので、これはいよいよかと思っていたところだったので驚きはしませんでしたが…。

オバマ氏の『X・旧Twitter』での投稿は以下の通りです。
ジョー・バイデンは、アメリカで最も重要な大統領の一人であり、私にとって親愛なる友人でありパートナーでもある。
今日、私たちはまた、彼が最高の愛国者であることを再認識した。
16年前、私が副大統領探しを始めたとき、ジョーの公務における目覚ましいキャリアは知っていた。
しかし、私がそれ以上に称賛するようになったのは、彼の人柄だった。
彼の深い共感と苦労して身につけた回復力、彼の基本的な良識、そして誰もが重要であるという信念。

就任以来、バイデン大統領は、その人柄を何度も何度も示してきた。
パンデミックの終息に貢献し、数百万人の雇用を創出し、処方箋薬のコストを引き下げ、30年ぶりに銃の安全に関する主要法案を可決し、気候変動に対処するために史上最大の投資を行い、公正な賃金と福利厚生を求めて労働者が団結する権利を確保するために闘った。
国際的には、世界におけるアメリカの地位を回復し、NATOを活性化させ、ウクライナにおけるロシアの侵略に立ち向かうために世界を動員した。

それ以上にバイデン大統領は、ドナルド・トランプ政権を特徴づけていた混乱、虚偽、分裂の4年間から私たちを遠ざけてくれた。
信頼や誠実さ、優しさ、勤勉さといった昔ながらの価値観を重んじる国、民主主義や法の支配、説明責任を信じる国、誰であろうと声を上げ、より良い人生を送るチャンスを得るに値すると主張する国。

この卓越した実績が、バイデン大統領に再選に出馬し、自らが始めた仕事をやり遂げるあらゆる権利を与えた。
ドナルド・トランプを再びホワイトハウスに招き入れ、共和党に議会を支配させることになれば、彼が生涯をかけて闘ってきたすべてのこと、そして民主党が掲げるすべてのことが危険にさらされることになる。

私はジョーが戦いから決して引き下がらないことも知っている。
彼が政治情勢を見て、新しい候補者にバトンタッチすべきだと決断することは、彼の人生において最も困難なことのひとつであることは間違いない。
しかし、それがアメリカにとって正しいと信じていなければ、彼がこの決断を下すことはないだろう。
これは、ジョー・バイデンの国を愛する気持ちの証であり、また、真の公僕が再び、アメリカ国民の利益を自分の利益よりも優先させた歴史的な例である。

これからの数日間、私たちは未知の海を航海することになるだろう。
しかし、私は、党の指導者たちが、傑出した候補者が現れるプロセスを作り上げることができると、並々ならぬ自信を持っている。
すべての人に機会を提供し、寛大で繁栄し、団結したアメリカ、というジョー・バイデンのビジョンは、8月の民主党大会で存分に発揮されると信じている。
そして、私たち一人ひとりが、その希望と進歩のメッセージを11月、そしてその先へと引き継ぐ準備をしていることを期待している。

とにかく今は、ミシェルと私は、ジョーとジルがこの危険な時代に私たちを勇敢に導いてくれたこと、そしてこの国が建国した自由と平等の理想にコミットしてくれたことに、愛と感謝を表したい。

さっそくトランプ氏は『X』で、バイデン大統領のことを「インチキ野郎」などと罵倒していたようですが、その『X』を買収したイーロン・マスク氏はトランプ氏に、毎月72億円の献金をしているような人物なので、トランプ氏は今後も言いたい放題ができるのでしょう。

テレビ討論会後、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどの主流メディア、そして民主党進陣営内でも「バイデン交代論」が主張されてきました。
傍目からでもパニック状態に陥っていることは明白で、仮にバイデン大統領が不出馬を決心したとして、じゃあ一体誰が出るわけ?と…ため息をつく我ら民主党支持者の大人たち。

バイデン大統領はハリス副大統領を指名しましたが、彼女では今のトランプ氏の勢いに勝るエネルギーを発出させることはできないだろうなあ。

以下は『X』に投稿されたバイデン大統領のメッセージです。

アメリカ国民の皆さん、

この3年半の間に、私たちは国家として大きな進歩を遂げました。
今日、米国は、世界で最も強い経済力を有しています。
私たちは、自分たちの国を再建するにあたり、歴史的な投資を行ってきました。
高齢者のための処方薬コストを引き下げ、そして記録的な数のアメリカ国民への、手ごろな医療制度の拡充のために、歴史的な投資を行ってきました。
私たちは、有害物質にさらされた100万人の退役軍人に、決定的に必要なケアを提供しました。
30年ぶりに、銃の安全に関する法律を成立させました。
アフリカ系アメリカ人初の女性を、連邦最高裁の判事に任命しました。
そして、世界史上最も重要な、気候変動法を成立させました。
アメリカが、今日ほど優れた形で世界の先頭に立てるのはかつてないことです。

このどれもが、アメリカ国民の皆さんなしには成し得なかったことです。
私たちは力を合わせ、100年に一度のパンデミックと、大恐慌以来最悪の経済危機を克服しました。
私たちは民主主義を守り、維持してきました。
そして、世界中の同盟関係を活性化し、強化しました。

皆さんの大統領として務められたことは、私の人生において最大の名誉でした。
再選を目指すつもりでおりましたが、私が退任し、残りの任期は大統領としての職務を全うすることのみに専念することが、党と国にとって最善の利益であると信じています。

私の決断の詳細については、今週後半に国民の皆さんにお話しする予定です。

今はひとまず、私の再選のために尽力してくださったすべての方々に、深く感謝申し上げます。
カマラ・ハリス副大統領には、この仕事すべてにおいて並外れたパートナーであることを感謝したい。
そして、私を信頼してくれたアメリカ国民に心から感謝します。
そして、米国民の皆様が私に寄せてくださった信頼と信用に心から感謝申し上げます。

今の私は、今までと変わらずに信じています。
私たちが力を合わせれば、アメリカにできないことなどはないと。
私たちはただ、私たちがアメリカ合衆国(団結した複数の州によって成り立っている国)であることを忘れてはならないのです。

ジョー・バイデン

石丸構文は何故生まれたのか

2024年07月17日 | 日本とわたし
石丸構文は何故生まれたのか。『公平性を保つ』は言い訳?メディアも変わらねばならぬ時。

石丸構文っていうのがSNSで騒がれて1週間。
モヤモヤしてたけど、古館さんが作ってくれた動画がわたしの思いを的確に言葉にしてくれていたので紹介します。

文字起こしはじめ(省略部分が多々あります😅)
ー前略ー
NHKから「今回の敗因は何だと考えますか?」と聞かれた石丸さん、「マスコミの報道が全くなかったことが理由ではないか」と答えた。

マスコミの選挙報道に腹を据えかねていた男だ。
選挙が終わり、落選が決まったとなった途端に、それまでは無視していたくせに、急に寄ってたかって石丸さんの人となりを聞いてみたり、政策の問題点をあげつらい始めた。

(まうみ注・日テレは同インタビューの中で、今回の都知事選は踏み台だったのか、売名行為だったのかなどという、1ヶ月余りの壮絶な選挙運動をやり遂げた本人と支援者、そして応援した有権者に対してリスペクトが微塵も無い言葉を投げかけた)。

古市憲寿さんのインタビュー、なんであんなふうに言うのかなっていうのが、俺の正直なところ。

古市
「出口調査で2位で嬉しかったですか?」
(古館注・落選して2位で嬉しかったかと言う質問は過分にして聞いたことがない)
(わたしとしては、街宣を220回以上行い、心身ともに疲弊し、開票結果で落選を知った直後の候補者に聞くことかと憤慨した)

石丸
「勝ち負けなどという候補者目線の小さな話はしていないです。
そういう煽り方をするから、都民、国民の意識がダダ下がりなんです。いい加減にわかってください」

険悪なムードを収めようと日テレの女性キャスターが横から入ってきて、
「石丸さんのおっしゃる政治屋の定義は何なんでしょう」と聞く。

石丸
「政治のための政治を行う、党利党略、自分第一、それらを言っている者、やっている者を政治屋と私は定義しています」

ここで古市さんが横から入ってくる。

古市
「世の中を変えるって言うんだったら、石丸さん、企業家、NPO、官僚とか色々ある中で、石丸さんが政治家にこだわる理由ってのは一体何なんですか?」

石丸
「いえ、こだわってませんよ」

古市
「いや、いわゆる石丸さんが否定されている政治屋と石丸さんとのはどこが違うんですか?」

石丸
「何か堂々巡りになっているんですが、先ほど定義の話、しましたよね」

古市
「いや、改めて定義を聞いているんですけども、どうなんですか?」

石丸
「同じ質問を繰り返してます。さっきお答えしましたけど」

古市
「だからその定義を聞いている、どうなんですか?」

石丸
「もう一回言えってことですか?」

古市
「いや、まだ答えてないから」

中略

石丸
「言葉の定義じゃなく相違点を聞いてるんですか?」
(まうみ注・ここで時間切れになり、スタジオでは「いやあ、答えてくれませんでしたねえ」となった)

政治屋っていうのは、石丸さんにいちいち聞かなくても、政治という産業で金儲けをする裏金議員たちのことを言うんじゃないの?
古市さんはそれよく知ってるはずなんだよ。
で、古市さんはこう言いたかったのかなと俺は想像する。
「石丸さんは、政治を生業にする政治屋と一緒なんじゃないですか?」と。

とりあえずみんなの前で、選挙の時に、石丸という人間が『政治屋一掃』って大見得切ってガツンと言ったんだったら、有権者はそれを一旦預かって、裏切られたら投票でまたドンと示せばいいだけのこと。

アベマTVのパックンは同じ趣旨の質問をもっとシンプルに行なった。

パックン
「長い政治生活の中で、石丸さん、もしかしたら今後石丸さんが政治家になるんだったら、政治屋になることはないんですか?」

石丸
「ないです、そうなるんだったら辞めます。私もしたいことがあるんで」と答えていた。

そういうことじゃないかと思う。

ここのところ、サブウェイ含めて石丸構文ってのが、表層だけ捉えて遊びで流行ってる。
あの石丸構文っていうのは、質問者の整理がついていない状態の、何だかよくわかんない質問と、あるいは整理をしないで自分の求めている答に誘導尋問していく時に発せられた言葉を見抜いて、『その手に乗らないよ話法』を石丸構文と言う。
だから、石丸構文というのは、質問者が作ったもんだってことを言いたい。
なにも石丸さん本人が作ったんじゃないんだ。
質問者が意地悪に、ここ突っ込んでやろう、政治の具体性があんたは希薄だって言ってやろうっていうのを、遠回りに遠回りに言ってたりするから、なに遠回りに言ってんだっていう時にブラック石丸が登場して、ドンと言う。
で、言いすぎたなって思ったら、次また別なテレビ番組に出て、ホワイト石丸を演じる。
これを繰り返して、ホワイト石丸、ブラック石丸って、いいじゃない別にそれ。
政治をエンタメ化するっていう手段を言ってんだから。
政治をエンタメ化するのが最終目標なら困るよ。
だけど、徹底的に自分を売る時の手段としてエンタメ化するのはいいんじゃないかと思う。

古市さんを悪者にしてこんなことを言わせてもらったけど、言ってる俺も碌なもんじゃないの、実は。
先に言っとくけど、報道ステーション12年やって、ためにする質問も政治家にぶつけた、バーっとね。
選挙速報、選挙特番やっていて、隣のTBSからポンと入ってきて、今度はまたイヤホンを付け直して、そして政治家の先生がワンショットになってる、そこでこれを向き合うってなった時に、まだ頭の中が質問整理されてない。
共産党からその他自民党とか、ポンポン変わっていくわけだ、政治家の人が。
こっちも整理されていない時に、必ず、ああ定番嫌だなって思うけど、選挙速報の時のコメンテーターや司会系の質問のね、3つのセリフっていうのが必ずあるの。
これを使っちゃっててどんだけ虚しい思いを常にしてたか。
まず、はい、選挙結果出ますけども、今の受け止めは。
選挙戦、どうであれ、手応えはあったんじゃないですか?
受け止めから手応えという言葉に変える。
色々と愚にもつかないことを聞いているうちに、最後は、ま、今回負けたとはいいうものの、風を感じたんじゃないですか?
必ず受け止めから始まって最終的に風で終わるんだよね。
こうやって、質問者もね、なんかある種の意地悪さを持ちながら、それも複数対単数でパーっとやるというのもどうかと思う、選挙特番の作り方として。

政策や政治活動が希薄だとか、政策がまだ具体性が見えないとか突っ込むんだったら、もっと前の選挙期間中にやれよって話なんだ。
放送法第4条ばかり言ってないで、最終的にトータルで公平性を保てばいいんだから、蓮舫さんにも小池さんにも、選挙期間中に、もっともっとインタビューを深くするべきだったんだよ。
討論会だって、テレビは1回しかやらないで、インタビューもじっくり聞かないで、選挙期間中だから、公平性だから、56人も出てるからって、そればっかりだったでしょう?
都政っていうメガロポリス大東京の政治をどうやっていくのかと考えてたら、国政につながる。国政のことやってたらメガロポリス大東京にグーっと連関してくるに決まってる。
神宮外苑の再開発問題、プロジェクションマッピング(40億円以上費やして都庁舎壁面に投影)、それから政治と金、小池さんに対して自民党隠し、その戦略が持ち込まれたいろんなアングルで報道することはいっぱいあったはずなんだ。
ー後略ー



好きでも嫌いでも

2024年07月17日 | ひとりごと
胡瓜の苗を3本買って植えた。
3本ともが元気に育ったら大変なことになるとわかっていながら、ついつい植えてしまった。
今年は鈴木農場の鈴木さんにアドバイスをしていただいて土作りをしたからか、例年以上に苗がすくすく育ち、とんでもないことになっている😅。
夫とわたしとではこの量は消費できないので、ご近所さんに配り歩いているのだけど、それでも追いつかない時はピクルスを作る。
胡瓜が体質に合わない夫の分もと、わたしは毎食ごとに一本、甘味噌をちょいとつけて丸かじりする。
キリギリスも真っ青なのである。

先日、トランプ元大統領が遊説中に狙撃されるという事件が起こった。
現場の写真を見た時に、一番先に思い浮かんだのは、やらせじゃないのか?だった。
彼だったら、銃声がしてしゃがんだ際に、血とそっくりの液体を入れたカプセルを耳の近くで潰すことぐらいはするだろうと。
いくら嫌いだからって、さすがにこれは酷い考えだとは思う。
けれども、屋根の上から撃つという、それこそなんでそんな所から?という場所に銃を抱えた犯人が立っていて、その様子を見て事前に報告した人も居て、なのに演説は中止されなかったっていうのは解せない。
トランプ氏の、右手を高々と振り上げて雄叫びする姿を見て、大勢の支持者が呼応する。
暴力を、銃所持を否定しない人たちが興奮の坩堝にハマっている姿を見て、心底恐ろしいと思った。
犯人が何を思い、何のためにあんな愚かな行動に走ったのか。
銃器には銃器を。
そんな考えがまた蔓延りそうで、本当にうんざりする。

先日、東京都知事選に出馬した石丸さんに、「殺害予告」なるものが届いていたのだそうだ。
届け先がわからないからか、その脅迫状は安芸高田市の役場に送られた。
石丸さん本人だけでなく、ご家族に対しても、殺害と放火の脅かしが記されていた。
警察に届が出され、捜査が始まっているようだけど、過剰に反応して悪い連鎖が起こらないようにと、石丸さんは何度も注意喚起していた。

政治家は好かれたり嫌われたりする。
中には極端に好かれたり嫌われたりする人もいる。
そんな強い思いに囚われて暴走する者から危害を加えられてはたまったもんじゃない。
落ち着け、落ち着け、好きでも嫌いでもどっちでもいい。
けれども過剰になってはいけない。
SNSで煽ることはもうやめて欲しい。
カオナシでもカオアリでも、どちらにしても煽ったり誹謗中傷したりするのはもうやめよう。

好きという気持ち

2024年07月08日 | 日本とわたし
以下↓は、石丸さんの街頭演説の中で一番好きな言葉です。

「好きという気持ちに間違いはありません。全部正解なんです。なので、その好きという気持ちをぜひ大事にしてください。そして同じように、誰かの好きという気持ちを大切にしてあげてください。
その関係の上で生まれるやり取り、その中にこれから先の未来があるんです。これから先、成長していける可能性はそこにあるんです。
これまでと同じことを続けてて、同じ関係性を繰り返したって、新しいものはなかなか出てきません。
だからこそです。
自分が何を考えているのか、人が何を考えているのか、これを、その正義を、せっかくなんで共有してみてください」

彼はいつも「投票に行ってください。誰に入れてもいい、選挙を大いに楽しんで投票に行ってください」と訴えていました。
街宣は実に220回を超えました。
マスメディアにはとことん、意図的に無視されていましたね。
「いよいよ最終日になって、よくぞお越しくださいました」
これ、6日の街宣時に、マスメディアに向けられた石丸さんの皮肉です。

石丸さんを知ったのは、一昨年の夏に日本に行った時、大阪在住の弟から教えてもらったのがきっかけでした。
それから以降、全く自分の暮らしに関係のない安芸高田市の議会中継を視聴してきました。
よくYouTubeで流れてる切り取り動画ではなく、安芸高田市の公式ホームページに掲載されている議会の中継ビデオを、根気よく視聴してきました。

彼がYouTubeを使って得た投げ銭は、全て安芸高田市の財源になり、全国に名前が知れ渡ったことから、ふるさと納税が何倍にも増えて、学校設備などに使われています。
(まうみ注・安芸高田市の市長選挙が行われ、常々石丸さんと対立していた清志会のメンバーが市長に当選したことから、チャンネル登録をやめる、ふるさと納税の寄付をやめるという人がワラワラと出てきています。
石丸さんと4年間一緒に頑張ってきた市の職員の方々、石丸さんに刺激されて市政に興味を持ち始めた子どもたちは、そういう現象をどんな気持ちで見ているか…。
逆に反骨精神を発揮して、そして自分の意思をしっかりと構築して、安芸高田という小さな市の存続につながるアイディアを見つけていって欲しいと願っています。
不思議なご縁で繋がった安芸高田市の市議会ウォッチングは、これからも続けていきたいと思います。)

さて、選挙が終わって、石丸さん、色々言われてますね。
支援する人たちが自民党の関係者だったり、大企業の偉いさんだったりしたことから、自民党や統一教会の回し者だとか…。
実際、彼を応援する人たちの中には、わたしが大いに嫌ってる人もいて、なんでこんな人たちと…と思ったこともあります。
でも、世の中を変えるという時って、そういう好き嫌いの枠を取っ払って視野を広げる必要があるのかなと、冒頭の石丸さんの言葉のように、
「自分の好きという気持ちを大事に、そして同じように、誰かの好きという気持ちを大切にする。
その関係の上で生まれるやり取り、その中にこれから先の未来があり、成長していける可能性はそこにある。
これまでと同じことを続けてて、同じ関係性を繰り返しても、新しいものはなかなか出てこない。
だからこそ、自分が何を考えているのか、人が何を考えているのか、これを、その正義を共有する」
という行為が肝心なのだと思ったのでした。
この言葉は実は、わたしと夫の関係性の改良にも役立ったんです。
深いなあと思います。
けれども気がつくと、わたしのXには、石丸さんに対しての嫌悪感や不信感を抱く人たちのツイートが蔓延していました。
初めて、あれ、わたしはXの世界ではハズレ者になったんだなあと感じました。
そして、こんなふうに誤解や曲解をされてしまっていることが残念でたまりませんでした。
でもまあ、彼のあのものの言い方、少し改めた方がいいかも知れません。
不快感は得てして大きな反発を招くし、真意が伝わりにくくなるからです。


安芸高田市の議会、もちろん全員ではありませんが、話題になっている一部の議員さんたちの態度や資質には、本当に問題があります。
さらにはその議員を擁護する議長などもいて、四面楚歌状態の議会でした。
YouTubeでバズっている切り取り動画は、のらりくらりと、要点を得ない質疑を延々と続ける議員に、これでもかこれでもかと懇切丁寧に説明を続けていた市長が、とうとうのとうとう堪忍袋の尾が切れた、という場面です。
居眠り議員を叱責した時も、その人はそれまでにも何度も居眠りをしていた常習犯でした。
反省するどころか、議長と一緒になって、目を瞑りながら聞いていたと言い返すことから始まって、延々とあーだこーだとゴネ続ける年配議員たち。
議場での態度や物言いが怠慢過ぎるのは国会議員でも同じで、わたしたちが国会を視聴している際に、そういう輩に1発ぶちかましてやりたくなるじゃないですか。
それを目の前の小さな画面の中で見せてくれる石丸さんを見ていると、胸がすく思いがしたものです。
まあ、年配の議員さんたちにしたら、今までなあなあでやってこられたのに、いきなり出戻ってきた若造にズバズバと容赦無く指摘されて、きっとカッチーンときたんだろうとは思います。
確かに言い方はかなりきついですから、言葉や口調を選んで欲しいという気持ちがわからないこともありません。
が、質疑時間を大幅に超過して延々とゴネ続けたり、意味不明だったり、しつこく絡んだりされたら、あれぐらいのキレ方は当たり前だと思います。
その時点までは本当に辛抱強く言葉を聞き、そのいちいちに対して繰り返し返答し続けているわけですから。
ただ、それをYouTube上で編集して、お祭り騒ぎのように煽っては登録者数を増やす人たちがいて、その行為が当事者である議員やそのご家族を深く傷つけたことも事実です。

彼は「日の丸を背負ってアメリカ大陸を上から下まで回っていた、その時に愛国心を強く意識した」と言っていました。
わたしも国を出て24年経ちましたが、彼の言う愛国心という感覚がとてもよくわかります。
俗に言う保守とか右寄りという言葉で括られない、もっと純粋な、アイデンティティというか、他の何者でもない、わたしそのものというか、まあそういう感覚です。
彼の場合はそれが利他的な行動につながり、故郷の市政に携わり、困窮する地方自治体の現実を目の当たりにし、東京一極集中を地方との連携という形に変えることで、弱っている地域の底上げをするという目標を立てました。
そういう目標が立てられたのは、アメリカ大陸9カ国を第一線の経済アナリストとして回っていた人だからこそだと思いますし、安芸高田市の存続と発展を心から願っているからこその目標なのだと理解しています。
故郷の、そして故郷のように弱っている自治体、さらには日本の再建のためなら自分の人生なんぞくれてやる。
そういう姿を見て、支援したいと人が集まり、それが今回の選挙運動に繋がったのではないかと思います。

日本から出てこちらで働き、社会人として生きていると、日本の政治の幼稚さ、マスメディアの稚拙さが目につくという気持ちもわかります。
特にテレビの人たち。彼らの軽薄さ、他人へのリスペクトの無さにはゾッとします。もちろん誰もがということではありません。

長々と書きましたが、そろそろ終わります。
ということで、石丸さんの思想や見解の全てに賛成しているわけではないですが、これからも続けて応援していきたいと思います。

2024年7月7日