ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

憲法をいじる⇒民族と国家防衛のためと称して『緊急令』を発布しまくる⇒反自民党的な行動を禁止する!

2013年07月31日 | 日本とわたし
ブログ『塩はうまくてまずいです』に、ワイマール憲法のことについて、とても詳しく、分かり易くまとめてくださった記事が掲載されていました。

ワイマール憲法というのは、世界史のクラスで習った覚えがあるぐらいで、それもテストのために覚えたぐらいで、その中身も、意義も、まるで記憶にありませんでした。
なんとも情けないけれども、今回の、麻生副総理の発言のおかげ?で、しっかり学ぶことができました。

このhosokawaさんがまとめてくださった『ワイマール憲法』の黄昏を、二度三度と読み返しながら、麻生副総裁の発言と、それを伝える新聞などの記事を読み比べているうちに、
なんともいえない、いやな胸騒ぎがしてきました。

「ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。
ヒトラーはいかにも、軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。
ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。

そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。
常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ」

ヒトラーが、民主主義によって、きちんとした議会で、多数を握って台頭した。
選挙で選ばれたんだから。
国民がヒトラーを選んだんです。
それも、ワイマール憲法という、当時ヨーロッパで最も進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。
常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ」

彼の発言の、ドイツを日本、ヒトラーを安倍、ワイマール憲法を日本憲法に置き換えて読んでみました。
そうすると、彼の言わんとしていることがよくわかります。
全くもって、彼の言う通りです。
常に、憲法はよくても、最も進んだ憲法下にあっても、ヒトラーのような者が頂点に立つというような事が起こり得る。
今の日本のように。

ただ、彼は歴史を全く学んでいないし、理解もしていません。
選挙=民主主義というトリックを使い、きちんとした議会でもないのにそういうイメージを植えつけ、
策略や陰謀にまみれた選挙前の逮捕劇や冤罪の押しつけを無かったことにし、ただただ、国民が選んだんだとくり返しています。

報道体制が当時どうだったのか、そういうことも、もちろん知らないままの発言だと思います。

総理も副総理も、まあ多分他の大臣たちも、軒並みこの程度の知識しか持ち合わせていないのでしょうけれども、
それであちこち回って、言いたい放題というのは、かなり問題があるのではないかと思います。

 
↓以下、転載はじめ

ワイマールの黄昏 その1~6

なんか今回も、かなりマニアックなネタになりそうです。
相変わらず 「うそとかほんととかを適当に」。

もともと 「ドイツ帝国」 にも議会はありましたし、政党もありました。
第1次世界大戦の末期。
戦局がヤバくなって、敗戦確実になったドイツは、
「社会民主党(SPD)」 が中心となって、皇帝を追放。
皇帝の代わりに、選挙で選ぶ 「大統領」 を設置して、「新憲法」 を制定。
この新憲法は 、「ワイマール」 という都市で作られたので、以後ドイツ帝国は 、「ワイマール共和国」 と呼ばれるようになります。

当時、「ワイマール共和国」 は、世界で最も民主的な憲法を持った国……と言われましたが、弱点も多く存在していました。

その1つが、選挙制度が、 「比例代表」 だったコト。
この制度だと、小政党が乱立する状態となり、1つの党が単独で、過半数を取るのは不可能。
複数の政党で連立を組むしか手はないので、どうしても、政権の基盤が弱くなります。

さて、これらの豆知識を踏まえた上で、1924年12月に行われた 、「第3回」 の選挙結果を見てみますと、


↑上のグラフは議席占有率

↓下の数字は獲得議席数。
社会民主党     131
カトリック中央党  69
ドイツ民主党    32
国家人民党     103
ドイツ人民党    51
バイエルン人民党  19
共産党       45
ナチス       14
その他       29


「ワイマール共和国」では、全部で、8回の選挙が行われています。

第3回の選挙が行われた1924年は、敗戦後の混乱期が、ようやく治まった頃。
それまでのドイツは、天文学的な賠償金を約束させられるわ、
賠償金の支払いが遅れたコトを理由に、フランスにルール工業地帯を占領されるわ、
そのせいで、ハイパーインフレに見舞われるわ、
極右勢力が反乱を企てるわ、
と、なかなかタイヘンな時期でした。

常に 「第1党」 の地位を占めていたのが、 「社会民主党(SPD)」。
そもそも 、「ワイマール共和国」 を作ったのが、この政党。
当然、この政党の目的は、 「共和国」 と 「民主主義」 を守るコト。
ま、日本の社民党と違って(?)、マトモな中道政党です。

この 「社会民主党(SPD)」 の弱点は、ヘタレだったことでしょう。
とうぜん 「第1党」 なので、その責任は大きいハズなのですが、ちょっとした困難にぶつかると、すぐに政権を投げ出してしまいます。
まるで 「福田内閣」 みたいな感じ。

「カトリック中央党」 も、民主主義を大事にする、中道政党。
ここには人材が揃っておりまして、すぐに政権を投げ出すヘタレの 「社会民主党」 に代わって、政権を担当するコトが多い政党でした。
こういう政党には、ガンバって欲しいものです。

「ドイツ民主党」 も、共和国を支持する中道政党です。

「社会民主党(SPD)」 「カトリック中央党」 「ドイツ民主党」。
この、マトモな3党が連立して、与党となり、政権を担当するのが黄金パターン。
この連立政権は、 「ワイマール連合」 と呼ばれました。

「○○人民党」 というネーミングの党は、右翼政党と考えて良いです。
このうち 、「ドイツ人民党」 と 「バイエルン人民党」 は、大資本家を代表する保守政党。
それでも 、「民主主義」 と 「共和国」 を守ろうとする気持ちはありましたので、彼らもマトモな政党といえるでしょう。

------ ↑ここまでがマトモな政党 ---------------------------------------

「国家人民党」 は極右政党で、その目的は、 「ワイマール共和国」 の破壊です。
彼らは、右翼による独裁政治を目指しており、ナチスが台頭するまでは、彼らがそのポジションにいました。
意外にも、この政党は人気があり、第3回の選挙でも、堂々の 「第2党」 になっています。

「共産党」 は極左政党。
その目的は同じく、 「ワイマール共和国」 の破壊。
ここが政権を取ってしまうと、ソビエトと同じ悲劇が待っています。

そして 「ナチス」 。
これについては、言うコトもないでしょう。
「国家人民党」 より過激な、極右政党です。


第3回の選挙の結果。
「ワイマール連合」 が、過半数に近い議席を獲得したものの、第1党である 「社会民主党」 が、連立政権への参加を拒否して野党へ下ったため、
「カトリック中央党」 「ドイツ民主党」 「ドイツ人民党」 「バイエルン人民党」の4党を中心とした、連立政権が誕生します。

やっぱり 、「社会民主党」 はズルいですね。
「社会民主党」 を中心とした連立政権を作るのが、最も安定するのに……。

「自分たちがワイマール共和国を作ったのだ」 と自負するならば、政権に参加するべきでした。
それでもこれ以後、ドイツは好景気になるので、国民生活は安定し、「共和国の守護者」 である立場の 「社会民主党」 の支持率は、上昇します。

そして、好景気が続く中、4年後の1928年に、 「第4回」 の選挙が行われました。



社会民主党     153
カトリック中央党  62
ドイツ民主党    25
国家人民党     73
ドイツ人民党    45
バイエルン人民党  16
共産党       54
ナチス       12
その他       51



当時のドイツは好景気で、外交状況も良好でした。
こういうときは、穏健な、「現状維持派」の政党が有利。

この選挙では、最も無難な 「穏健左派」 のグループ、「社会民主党」 が躍進。
議席占有率は32%にまで伸び、堂々の 「第1党」 となります。
同じく穏健派の 「カトリック中央党」 と 「ドイツ民主党」 は、少し議席数を減らしたものの、この穏健3党(ワイマール連合) で、過半数の議席を獲得。
これに、保守政党である 「ドイツ人民党」 と 「バイエルン人民党」 も、政権に参加したため、5党による連立与党の議席数は、約60%となり、
初めて安定した 「本格内閣」 を、スタートさせるコトができたのでした。

一方、極右政党は惨敗。
「国家人民党」 は3分の1の議席を失って、73議席に転落。(それでも第2党)
「ナチス」 も議席を減らして、12議席。
経済が好調で、国民生活が安定している時期は、彼らはお呼びじゃないようです。

ところが、不気味なのが 「共産党」。
共産党は、 「第1回」 の選挙以来、着実に議席を伸ばしておりまして、今回も54議席を獲得。
ドイツ人民党を抜いて「第4党」 に浮上していました。

共和国の打倒を目指す 「極右」 と 「極左」 の勢力は、全議席の30%。
穏健派がしっかりと連立を組めば、十分に押さえ込める勢力です。

さて、「第4回」 の選挙の結果、
第1党である 「社会民主党」 のミュラーを首相とする、 「ミュラー内閣」 が誕生。
5党による大連立のおかげで、安定した議会運営を続けていました。

しかし、1929年、世界恐慌が発生して、ドイツを直撃。
ドイツは、失業者で溢れかえる状態になってしまいます。

この事態で、「失業保険」 に関する政策が急務となり、
与党の一員である 「カトリック中央党」 が、問題解決のための 「政府案」 を提示。
この案に、ドイツ民主党・ドイツ人民党・バイエルン人民党は賛成したのですが、
肝心の 「社会民主党」 が、細かい数字にこだわって、拒否してしまいます。
これが原因となって、連立与党は分裂。
ついに 、「ミュラー内閣」 は総辞職し、「社会民主党」 は野党へ下ってしまったのでした。

また 、「社会民主党」 の悪いクセが出たワケですが、この無責任な態度は、もはや犯罪的と言っていいでしょう。
選挙によって 「第1党」 となった政党が、するコトじゃありません。
このとき 「社会民主党」 が、ツラくても与党に留まってガンバっていれば、もしかしたら、ナチスの台頭はなかったかもしれません。
「イヤになったから、辞ーめた~♪」
こんな態度は許されるハズがないんですよ。
福田首相っ。(まうみ注・この記事は、2008年の9月に書かれたものです)

第1党の 「社会民主党」 が、自ら政権を放棄してしまったので、
「カトリック中央党」 「ドイツ民主党」 「ドイツ人民党」 「バイエルン人民党」の4党で、連立を組むしかないのですが、
これだと議席率はわずか26%、とても議会運営はできません。
極右勢力の 「国家人民党」 と 「ナチス」 が連立したとしても、19%。
極左の 「共産党」 は12%。
これでは誰も、政権に就くコトができません。
非常事態です。

それでも安心。
こんなときのために、 「ワイマール憲法」 には、「大統領緊急権」 というのがありました。
「もしドイツに非常事態が起こったら、大統領が、好きな人を首相にしてよい」
もはやこの、 「緊急権」 を発動しなければ、どうしようもない状態。

当時の大統領は 「ヒンデンブルグ」。
彼は、第1次大戦のときの将軍で、英雄です。
で、ヒンデンブルグ大統領には、 「シュライヒャー」 という側近がおりまして、事実上、大統領は、彼の言いなりでした。

ヒンデンブルグは、 「カトリック中央党」 の 「ブリューニング」 に、組閣を命じます。
しかし 、「ブリューニング内閣」 は少数与党。
多数政党の 「社会民主党」 「国家人民党」 「共産党」 の3党を敵に回すのは、キツすぎ。
政府が提出する法案は、ことごとく否決されてしまいます。
ま、現在の 、「ねじれ参議院」 みたいな感じでしょうか。
ついにキレたブリューニングは、議会を解散。
「少しでも与党の人数を増やさなければ、どうしようもない……」

こうして1930年、「第5回」 の選挙が行われるのですが、それはブリューニングの思惑を外れて、驚愕の結果となったのでした。

個人的に 、「第3帝国」 よりも 、「ワイマール共和国」 の方が好きな話だったりします。
ちょうど、銀英伝で 「帝国」 より 「同盟」 の方がオモロイ……って感じでしょうか。(?)

後世の歴史家は言います。
「1930年9月。本当にブリューニングは、議会を解散するしか手段はなかったのか?
社会民主党と妥協して、議会解散を避けるコトはできなかったのか?」

でもこれは、結果論でしょう。
後世の人は、この選挙結果がどれだけ重大なものだったのか知っています。

「ここで議会を解散しなければ、世界は救われたかもしれない……」

思わず、こう思ってしまう気持ちも解かります。
しかし……、
当時のブリューニング首相が、「解散して与党の議席を増やす!」
こう考えるのも当たり前の話。
私は、ブリューニングを責めるのは間違ってる、と思います。
選挙結果なんて、フタを開けてみないと解かりません。

それより悪いのは、やっぱり 「社会民主党」 でしょう。
この党が、せめて閣外協力でもいいから、ブリューニングに協力していれば、ブリューニングは 「解散」 を考えなかったハズですので、
間違いなく、歴史は変わっていたと思います。

1930年9月、「第5回」 の選挙の結果。



社会民主党     143
カトリック中央党  68
ドイツ民主党    20
国家人民党     41
ドイツ人民党    30
バイエルン人民党  19
共産党       77
ナチス       107
その他       72


何と言っても、この選挙の最大のポイントは、 「ナチス」 の大躍進。
12議席 → 107議席 へと、大量に議席を増やし、いきなり 「第2党」 へと成長。
そりゃあ、不況で国民が苦しんでいるときに、
「賠償金なんて踏み倒してやるぜーっ」なんて主張をされたら、私だって支持しますよ。

一方、これまで 「極右政党」 の代表格だった 「国家人民党」 は、41議席に激減。
かつては100議席を持っていたコトから考えると、これはもう、壊滅的な敗北でした。
より過激な 「ナチス」 に、票が流れてしまったのでしょう。

またもや、 「共産党」 は議席増。
選挙の度に議席を増やして、ついに 「第3党」 にまで浮上。
相変わらず、不気味な政党です。

ブリューニングが率いる 「カトリック中央党」 は、やや議席を伸ばしたものの、
期待しただけの結果を得るコトができず、「共産党」 にも抜かれてしまいます。
選挙結果を見たブリューニングは、後悔したでしょうけど、時すでに遅し。

「社会民主党」 は、10議席減らして143議席。
第1党の地位を守りました。
これは、なかなかの健闘でしょう。

「ドイツ民主党」 は、内部混乱も起こって、さらに議席を減らしています。

そして、保守政党の 「ドイツ人民党」 と 「バイエルン人民党」 は、どんどん影が薄くなっていました。

この結果は 、「共和国」 の危機。
ここまで 「極右」 と 「極左」 が台頭してくると、「穏健派」 は仲間割れしている場合じゃありません。
なんせ、ヤツらの目的は 「共和国の打倒」 なのです。

「社会民主党」 はブ、リューニングに協力して、ナチスに対抗しようとします。
ブリューニングも、 「大統領緊急令」 を使いまくって、とにかく、法案をムリヤリ通していきます。
ブリューニングは、大統領に指名された首相ですので、大統領の名前を使って、 「緊急令」 を発令できました。
「緊急令」 を使えば、議会で否決されても、無視するコトが可能。

この強引な手法を、非難する人は多いです。
ブリューニングのせいで、 「共和国」 は死んだ、と評価する人もいます。
でも、この評価は正しくないでしょう。
とにかく、相手は 「無法集団」(ナチス)。
どんな手を使ってでも、悪は討たなければならんのです。
ブリューニングは、 「ナチス」 との戦いに、全力を尽くしていました。
これは評価すべきです。

しかし 、「ヒンデンブルグ大統領」 と側近の 「シュライヒャー」 は、ブリューニングに見切りをつけ始めていました。

「社会民主党」 が大キライなヒンデンブルグは、ブリューニングと 「社会民主党」 が接近するのを好まなかったし、
策謀家の 「シュライヒャー」 は、ナチスと接近しようとしていました。

こうして1932年5月。
ブリューニング首相は、大統領によって、罷免されてしまったのでした。

うーん……マニアックな話ですけど、イミ解かりますかね。(解からん)

どんなに民主的な制度を持っていても、それを使う人が理解してないと、あまりイミがない。
……っていうお話。

ブリューニング首相が、大統領によって罷免されると、いよいよ 、「ワイマール共和国」 は最終局面に入ります。

シュライヒャーが、ブリューニングの次に首相に選んだのは、「パーペン」 という男爵でした。
彼は、全く無名の人物。
国会議員ですらありません。
シュライヒャーは、この無能な男を、自分の 「操り人形」 にしようとします。

新聞を読んだ人々は、みんな思いました。
「え? パーペンって誰?」
ちょうど、 「海部内閣」 が誕生したときみたいな感じでしょうか。
そして、シュライヒャー自身は、 「国防相」 として入閣。
パーペン内閣の、真の実力者として、君臨したのでした。

パーペンは国会議員じゃありませんので、議会に対する影響力を、全く持っていません。
でも、「大統領緊急令」 を使えば、ムリヤリ法案を通せます。
「別に、議会なんてどうでもいいや」

はっきり言って「パーペン」は、無能な男でした。
いくら 「大統領緊急令」 を連発しても、議会の支持を得なければ、いつかは破綻します。
その事に、全く気づいていませんでした。
シュライヒャーは、その点は理解していたようで、彼は密かに、第2党の 「ナチス」 に、協力を求めます。

ナチスは 、「パーペン内閣」 を支持するコトを約束する代わりに、ただちに議会を解散するように要求。
シュライヒャーはこの要求を飲み、パーペンに議会を解散させます。
(うーん……誰が首相なんだか。)
こうして1932年7月、「第6回」 の選挙が行われました。



社会民主党     133
カトリック中央党  75
ドイツ民主党    4
国家人民党     37
ドイツ人民党    7
バイエルン人民党  22
共産党       89
ナチス       230
その他       11

ナチスの勢いは止まらず、この選挙で議席を倍以上に伸ばして、230議席。
圧倒的な 「第1党」 へと浮上。
ゲーリングが議長に選出されます。
も……もうだめぽ。 (´Д⊂

「国家人民党」は、さらに議席を減らして37議席。
極右政党としての立場は、完全に、「ナチス」に奪われました。

「共産党」は、またもや議席を増加して89議席。
もはや、この存在は脅威。

けっきょく 「第6回」 の選挙でも、 「極右」 と 「極左」 が躍進。
一方の 「穏健派」 は、壊滅的ダメージでした。

「社会民主党」 は、今回も、10議席減らして133議席。
とうとう、屈辱の 「第2党」 へと転落し、
「カトリック中央党」 は、少し議席を増やしたものの、
「ドイツ民主党」 は、大敗北を受けて、わずか4議席。

「社会民主党」 「カトリック中央党」 「ドイツ民主党」 の、穏健3党。
かつて、共和国を支えた 「ワイマール連合」 の議席占有率は、わずか35%。
3党を合計しても、 「ナチス」 に負ける……。
まさに絶望的な状況です。

ちなみに、保守政党の 「ドイツ人民党」 「バイエルン人民党」 の存在感は、もうほとんどありませんでした。

パーペン首相は、選挙結果にあまり興味がなかったみたい。
議会が始まると、普通に、 「所信表明演説」 を行おうとするのですが、
その直前に、共産党が 、「内閣不信任案」 を提出。
議長のゲーリングは、パーペン首相の所信表明演説を許さず、ただちに、 「内閣不信任案」 の採択を行います。

その結果、「512 対 42」 の圧倒的多数で可決。
激怒したパーペン首相は、議会を解散。
こうして 、「所信表明演説」 すら行われないまま、同年の11月、「第7回」 の選挙が行われたのでした。

所信表明演説をしようと思ったら、その前に「内閣不信任」を決議された……。
カッコ悪い……カッコ悪すぎ。
パーペン首相は、すぐに議会を解散。
選挙が終わったばかりなのに、またすぐ選挙になったのでした。

1932年11月。「第7回」 の選挙の結果↓



社会民主党     121
カトリック中央党  70
ドイツ民主党    2
国家人民党     52
ドイツ人民党    11
バイエルン人民党  20
共産党       100
ナチス       196
その他       12


ナチスは、 「第1党」 の地位は確保したものの、34議席減らして196議席。
これは、ナチスにとって、衝撃的な結果だったようです。
もともと 、「ナチス人気なんて、ブームに過ぎない」 と言われてましたので、この結果を見て、人々は思いました。
「ナチスの人気は頂点を過ぎて、ようやく下降線に入ったのだろう」

一方、「共産党」 は、今回も議席を伸ばして100議席。
いよいよ100の大台に乗せます。
このままいけば共産党が、 「第1党」 になるのは確実でした。

相変わらず、パーペンは、議会を全く制御できません。
パーペン首相は 、「極右」 からも 「極左」 からも 「穏健派」 からも嫌われ、彼に味方しようとする政党はありませんでした。
本来なら 、「ナチス」 が味方してくれる約束だったのですが、あっさりと裏切られてました。

そこで、パーペンは、とんでもない計画を、実行に移そうとします。

「国防軍を使って、議会を停止してしまおう」

これは完全にクーデター。
自分が独裁者になろうとする計画です。
しかし……シュライヒャーは、この計画が無謀だと解かっていました。

「だめだコイツ……早くなんとかしないと」

国防相のシュライヒャーは、パーペンの 「クーデター計画」 に反対。
パーペンの計画を潰した上で、大統領に 、「パーペン首相の罷免」 を進言します。

この頃すでに、ヒンデンブルグは、シュライヒャーよりパーペンの方が気に入っていたので、
パーペンの罷免には反対だったのですが、シュライヒャーはしつこく食い下がります。

「パーペンは、議会を無視しすぎます。私ならば、ナチスの半分を、味方にするコトができます」
「そうか……ならばお前がやれ」
「え?」
「お前を首相に任命する。シュライヒャー」

自分は正面に出ずに、傀儡を操る方法が好きだったシュライヒャー。
しかし、いよいよ、黒幕自身が、国政の責任を負うコトになったのでした。

こうして、 「シュライヒャー内閣」 が誕生。
シュライヒャーが狙っていたのは、ただ1つ。
「シュトラッサー派」 の引き抜きでした。

シュトラッサーという人は、ナチスの 「ナンバー2」。
党内左派の理論的な指導者で、ナチスの中に、自分の派閥を率いており、その数は、 「ナチス党議員」 の約半分と言われていました。
シュライヒャーはこの 「シュトラッサー派」 を、ごっそり引き抜こうとしたのでした。
小沢や野中が得意とした手です。

シュトラッサーはナチスの半分を率いて、「シュライヒャー内閣」 に協力する手はずでした。
しかし……彼らは、大きな誤解をしていました。
もはやナチスは、 「ヒトラー」 に完全に掌握されており、「シュトラッサーについて行こう」なんて議員はダレもいません。
シュトラッサーは、党内で完全に孤立し、やがて除名されます。
かつて小沢が、 「渡辺ミッチー派」 を引き抜こうとして失敗した逸話を思い出しますね。(笑)

この 「シュライヒャー首相」 の行動に、ヒトラーは激怒。
一方、シュライヒャーによって首相の座を追われた 「パーペン」 も、怒っていました。

「ヒトラー」 は、議会に影響力を持っているし、大衆の人気も高いけど、大統領に嫌われている。
「パーペン」 は、議会に影響力がないし、人気もないけれど、大統領には気に入られている。
ここに、両者の利害が一致します。

パーペンは、ヒンデンブルグ大統領に進言します。
「シュライヒャーはダメです。罷免しましょう」
「じゃあ。またお前がやるか?」
「いえ。ヒトラーにやらせましょう」
「ヒトラー……あいつはダメだろう」

大統領は、とにかくヒトラーが嫌いでした。
こいつだけは首相にしたくない。って感じ。
でも、パーペンは、大統領を説得します。

「大丈夫です。私がちゃんと、ヒトラーを制御しますから」

パーペンの度重なる説得によって、ついに大統領は、ヒトラーを首相に指名します。
大統領は、シュライヒャーに言いました。

「君の尽力には感謝する。とにかく、彼らのお手並みを拝見しようじゃないか」

1933年1月30日mヒンデンブルグ大統領は、ヒトラーを首相に指名。
運命の 、「ヒトラー内閣」 が誕生するワケですが、ここからの展開は早いです。
とにかく、民主国家より独裁国家の方が、スピーディーなのですよ。

ヒトラー内閣の閣僚を見ても、そのほとんどは 、「パーペン内閣」 のときのメンバーで、ナチスの閣僚は、首相と内相と無任所の、わずか3名。
ヒトラー内閣誕生の最大の功労者 「パーペン」 は、副首相になっていましたし、「国家人民党」 との連立内閣でした。
この時点では、ナチスの脅威はハッキリしていません。
しかし、ナチスは 、「内相」 のポストをちゃっかりと握っていました。
内相は、警察権を持っています。
これは痛恨でした……。

組閣したヒトラーは、ただちに議会を解散して、「第8回」 の選挙を公示します。
選挙日は3月5日。
この直前の2月27日、「国会議事堂放火事件」 が発生。
事件現場にいた共産党員が、犯人として逮捕されます。
そして翌28日。
「民族と国家防衛のための緊急令」 
「ドイツ民族への裏切りと国家反逆の策謀防止のための緊急特別令」

この2つの 「大統領緊急令」 が発布されます。

これによって国民は、 「反ナチス的」 な行動を禁止されました。

さらに3月3日、共産党幹部が一斉検挙。
こうした雰囲気の中で、3月5日、「第8回」 選挙が行われます。



社会民主党     120
カトリック中央党  74
ドイツ民主党    5
国家人民党     52
ドイツ人民党    2
バイエルン人民党  18
共産党       81
ナチス       288
その他       7

これだけ有利な状況でありながら、ナチスは単独過半数を取れませんでした。
これは 、「比例代表」 というシステムのせい。
比例代表制では、どんなにガンバっても、小政党が乱立するのです。
もしこれが 、「小選挙区制」 だったら、100%に近い議席を取ってたハズ。

逆に、あれだけの弾圧を受けながらも、「共産党」 は81議席を確保。
これも、 「比例代表」 のおかげ。
「社会民主党」 「カトリック中央党」 も、依然として、無視できない勢力でした。

単独過半数を取れなかったヒトラーは、それなりにショックを受けたようですが、
あまり選挙結果を気にしていなかったと思われます。
「よろしい。ならば実力行使だ」

まず狙われたのが 「共産党」。
3月8日、共産党議員は議席を剥奪されて、共産党は非合法化されます。
そして 、「社会民主党」 の議員26人も逮捕。
さらに、諸派議員5人も検挙され、議会への登院を禁止されました。

そして3月23日。
「民族および国家の危難を除去するための法律」
いわゆる、 「全権委任法」 の法案が、議会に提出
されます。

「全権委任法」 の内容はムチャクチャ。
ワイマール共和国で 、「法律」 を公布・施行するには、「議会」 で可決するか、「大統領」 が緊急令を出すか、
どちらかのチェックを受ける必要があります。
でも 、「全権委任法」 があると、首相が 、「法律」 を官報に載せただけで公布となり、公布翌日から施行されます。
しかもその法律は 、「ワイマール憲法」 に違反しててもOK
これでは 、「議会」 も 「大統領」 も、存在意義がありません。

全権委任法の採決では、
「ナチス」 と 「国家人民党」 は、もちろん賛成。
「ドイツ民主党」 「ドイツ人民党」 「バイエルン人民党」 「その他諸派」 も賛成。
「社会民主党」 は反対。
カギになったのは 「カトリック中央党」 でしたが、ヒトラーに 「悪いようにはしない」 と説得され、賛成票を投じます。
これによって、賛成441・反対94 の大差で可決。

別に 、「ワイマール憲法」 が廃止されたワケではありませんでしたが、こんな法律が可決した時点で、憲法は廃止されたも同然。
こうして、 「ワイマール共和国」 は崩壊しました。

この後すぐに 、「国家人民党」 はナチスに吸収され、6月22日には 、「社会民主党」 も禁止。
非合法化されます。
これを見た 「小数政党」 たちも、相次いで自主解党。
そして、最後まで残った 「カトリック中央党」 も、7月5日に自主解散し、ドイツから、 「ナチス」 以外の政党は、全て消えたのでした。

なぜ、ワイマール共和国が崩壊したのか?

・ 「社会民主党」 がフヌケすぎた。
・ 「シュライヒャー」 と 「パーペン」 が、マヌケな喧嘩をした。
・ 便利な 「大統領緊急令」 を使いすぎた。

とか、いろいろあるとは思いますけど、

・ 選挙制度が 「比例代表」 だったので、政党が乱立して収拾がつかなくなった。

何気に、これが大きかったと思います。
やっぱり、 「与党」 には、ある程度の力を持ってもらわないと……。
野党の反対で、法案が何一つ通らない状況では、議会に対する信頼を失ってしまいます。

ちょうど今の 「ねじれ国会」 も似たような感じ。
でも小沢の選挙公約の耳障りが良すぎて、逆に心配なのですよ。

↑以上、転載おわり
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「誰も気づかんうちにワイマール憲法がナチス憲法に変わってた。あの手口学んだらどうかね」麻生副総理

2013年07月31日 | 日本とわたし
この件について調べてるうちに、ワイマール憲法というものを、今一度、学び直すことができた。
大変参考になった記事を、この記事の後に、ここに転載させていただくことにする。

いずれにしても、この、麻生氏の発言の内容は、とんでもないものであり、
もっと正直に言わせてもらうと、小学生でも、もうちょっとわかりやすい文章の組み立てができるでと思えるような、文脈の貧しさであることは確か。
歪曲してんのか、もともと知らんと言うてるのか、こんな歴史上重要な物事を、デタラメに話すような人間が寄り集まって、
べちゃべちゃべちゃべちゃ、喧々諤々やり合うて、それがなんで極めて静かに対応したっちゅうことになるのか意味不明やけど、
そんな程度の低い認識と知恵の持ち主が、30人、40人と寄り集まって、あの、史上最低の憲法改悪案が生まれたわけやね。
これを、時間の無駄と言うんちゃうやろか。
まあ、あの連中は、そうやって無駄に過ごそうがどうしようが、たんまりと報酬をもらえるわけやから、どっちゃでもええのやろけど、
ええ迷惑を被るのは国民の方であって、せやのにそんな連中を養うてやらなあかんこの矛盾……。

もう、税金の無駄払いになるような人間は、とっとと辞めさせような。
憲法に、主権者であるわたしらは、そういうことができるって、書いてあったんちゃうかったっけ。
あ、国会議員は無理やったね。
辞職に追い込むしかないのかな。


「ナチスの手口に学べ」麻生発言の恐ろしさ
【ゲンダイネット】2013年7月31日

「ナチスの手法に学べ」――。

麻生副総理の発言が、波紋を広げている。
29日、都内の講演会で、憲法改正について語り、
ワイマール憲法も、いつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。
(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒の中で決めないで欲しい
」と言った。

ナチスを参考にしろとは、“舌禍男”の麻生らしい言葉だが、単なる失言で片付けるわけにはいかない。

ワイマール憲法は1919年、第1次大戦に敗れたドイツで成立。
主権在民や男女平等の自由選挙などをうたった、進歩的な内容だった。

この憲法を骨抜きにしたのが、ヒトラー率いるナチスだ。
33年、ヒトラー政権が樹立し、「全権委任法」を可決させた。
この法律は、内閣が自由に立法権を行使できるというもので、
以後、ナチスは、他国への侵攻やユダヤ人虐殺などに暴走し、ワイマール憲法は、事実上消滅した


麻生の発言は、同じ手法で日本国憲法を改定すればいい、という意味に解釈できる。

「当時のドイツといまの日本は、酷似しています」と言うのは、政治評論家の本澤二郎氏だ。

「ドイツ人は敗戦で、多額の賠償金を取られ、経済が停滞して、意気消沈していました。
そこに、強い国家を標榜するヒトラーが登場。
国民の圧倒的な人気を得て、政権を掌握し、ナチスの前に立ち向かったのは、共産党だけという状況でした。
現在の日本も同じ。
長いデフレ不況で気分がふさいでいた国民は、詐欺的なアベノミクスに引き付けられ、参院選で自民党を大勝させた。
安倍政権を真っ向から批判するのが、共産党くらいという点も似ています」

行き着く先は、「96条改定→平和憲法破棄」なのだが、いまの日本人は、その危うさを理解しているのだろうか

社会学者で作家の、岳真也氏が言う。

「長引く不景気の中で、日本人はアベノミクスに一筋の光を見いだし、何も考えずに心酔している。
批判精神も希薄になっています。
これは、為政者にとって、すごく好都合な状況。
大衆は、安倍政権の操り人形みたいなものです」

これぞ、安倍―麻生の正体なのだ。



そしてこれが、えちごやさんが教えてくれはった、麻生副総理の、憲法改正めぐる発言の詳細。

麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細

麻生太郎副総理が29日、東京都内でのシンポジウムで、ナチス政権を引き合いにした発言は次の通り。

僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、
ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。
ヒトラーは、いかにも軍事力で、(政権を)とったように思われる。
全然違いますよ。

ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。
ドイツ国民は、ヒトラーを選んだんですよ。
間違わないでください。

そして彼は、ワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。

常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。

ここは、よくよく頭に入れておかないといけないところであって、
私どもは、憲法はきちんと改正すべきだと、ずっと言い続けていますが、
その上で、どう運営していくかは、かかって、皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、
そうしたものが、最終的に決めていく。

私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、
それなりに、予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。

一番足りないのは50代、60代。
ここに一番多いけど。
ここが一番問題なんです。
私らから言ったら、なんとなくいい思いをした世代、バブルの時代でいい思いをした世代が。

ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて、一つもしていないですから。
記憶あるときから就職難。
記憶のあるときから不況ですよ。

この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。
50代、60代、一番頼りないと思う。

しゃべっていて、おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、結構しゃべる。
しかし、そうじゃない。

しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度、考えてください

どこが問題なのか。
きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。
べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。
そういった思いが、我々にある。
そのときに、喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。
30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。
自民党の部会で、怒鳴りあいもなく。

『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。

偉い人が『ちょっと待て』と。
『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の、若い、当選2回ぐらいの若い国会議員に、
『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。
何回か参加して、そう思いました。

ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、
私どもは、狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。

靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。
騒ぎにするのがおかしいんだって。
静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。
静かに、きちっとお参りすればいい。
何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。
いろんな日がある。
大祭の日だってある。
8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。
日露戦争に勝った日でも行けって。
と言ったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。

僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は、日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。
それが、初めて、靖国神社に参拝した記憶です。
それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。

昔は、静かに行っておられました。
各総理も行っておられた。
いつから騒ぎにした。
マスコミですよ。
いつのときからか、騒ぎになった。
騒がれたら、中国も騒がざるをえない。
韓国も騒ぎますよ。

だから、静かにやろうやと。
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。
だれも気づかないで変わった
あの手口、学んだらどうかね

わーわー騒がないで。
本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。

ぜひ、そういった意味で、僕は、民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、
しかし、私どもは、重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
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たかが湯沸器一つで国土を汚し、住民に絶望を与えるような技術に、専門家など居るわけが無かろう

2013年07月30日 | 日本とわたし
『安倍さん、原発事故を起こした張本人は、あなた、安倍さんですよね!』

福島在住の若いおかあさんが、両手で掲げている手書きのボード。
まるで彼女の目の前に、抗いようのない巨大な敵がいるかのように、ギッと睨みつけている写真に出会た。
その写真の背景を知り、たまらん気持ちになって書いた記事に、とんでもない数の人たちから、非難のコメントが届いた。
ひとりひとりに返事をしながらも、わたしが伝えたかったことから外れていったり、なんでこんなことを言われなあかんのかというような言葉が目に入ったりして、
いや~な疲れがべっとりと、心の壁を覆い始めてた頃に、この、Percianさんという人からのコメントが書き込まれてた。

法律は人間を守るモノ (Percian)
2013-07-14 03:34:33

行為の是非を、ルールという空気で判断するのは、思考停止の現れ。

原発導入は、中曽根元総理と正力元読売社主らの、米国との協働であることも、歴史が明らかにしてきた。
議会の議事録を読めば、いかに原発の安全対策がおざなりであったか、
車を運転していても、誰もが事故るまでは、まさか自分がと思っているだろう。
それと同じ。
廃車した後の事なんて、誰も思いを馳せないと思うけど、原発についても、同じ感覚だったのではないだろうか。

リスクを後世に遺し、今の利便を享受するために、原発を再稼働することに疑問を感じない人は、愚民化教育の賜物。

法治国家と言うけれど、法律は人を守るためにある。
いろんな法律があるから難しいけれど、電離放射線障害防止規則という法律で定められた、
放射線量を守らない状態を続けている事業者や政府に対して、批判をするために法律に則れとは笑止千万。

ムダな除染や、希望を与えるような避難区域の設定、復興予算の流用など止めて、補償付きの移住を行うべきだと思う。
費用が莫大になると言う意見もあるが、現場のままと比較したら、本当だろうか。
郷里を失うつらさは、想像を絶するが、後世の事も考えたら、汚染地で生きてゆくこと自体が、修羅道ではないのか。
選択の余地のない道を選ばされている人が、いかに多いか。
そして、それを強いた連中は、安穏としている。



諦観と詭弁 (Percian)
2013-07-14 15:35:59

古来、権力者の責任の取り方は、個人が実際に手を下したか否かに関わらず、身を引くことで全うされてきたのではないだろうか。
もちろん、権力の座にしがみついて離れない者、既得権として世襲が当然だと思っている者が、あまた居るのは世界中同じだと思う。
権力に、どのくらい価値があるのか分からないけれど、
持てる者と持たざる者の格差の大きさがあればあるほど、持てる者にとっては、隷属の道を作りやすいのは自明だろう。

先ず、皆が認識すべき事は、
核エネルギーは、制御が容易ではないこと、
現在の原子炉で生まれる廃棄物の、安全な処理技術は、確立されていないこと、
放射能による生物への影響は、便益よりもリスクの方が大きそうだと言うこと、
我が国の電力会社の、原発の資産勘定はでたらめであり、運転してもしなくても、コストは電気料金に織り込まれているということ、等々。
他人任せの、技術の進歩なんていう言葉に惑わされ、原発を容認してきた我々や、
補償で立地容認をした人達、利権に目がくらみ、後世へのつけは想定外、と逃れる政治家、官僚、財界人、
皆が反省しなくてはいけないと思う。

原発については、多様な価値観などと言う相対主義は、通用しないと思う。
諦めて、汚染地で生活してゆくことを選んだ、と言う人も居るが、
それは、諦めさせるような方策を、為政者が執ってきたからではないか、と考える必要はないだろうか。

選挙活動の妨害と言うけれど、本欄で取り上げた行為を、エキセントリックに批判している人達は、
少数の意見、しかも、それが急所を突いている場合に、それを封じ込めようと詭弁を弄する。
理不尽な状況に置かれていると感じている人達が、諦めてくれるよう方策を尽くすことで、隷属の道を敷こうとしている集団意志が存在するように感じられるが、
自らがその構成員である、という自覚も無い人達も、多いのではないだろうか。
これが、愚民化政策の帰結なのだろう。
一人一人が思考を深め、行動してゆくしかないのだけれど、溢れる情報の海を泳ぐ術が磨かれていないままでは、茹でガエルになってしまう。
そういう人が多いほど、統治する側は、楽が出来る訳だ。



何度も読み直した。
読み直し読み直し、またくじけそうになったら読み直した。

そしてこの記事↓にもまた、名無しの非難が殺到した。

ここまで無責任に原発を増やし、核のゴミを増やし、日本の自然を、国民を、未来を弱らせたのは?

壁の前で立ち止まるネズミ (Percian)
米国が、自国の産業を優先して、京都議定書の批准を拒否した事を忘れないように。
あちらにも書いたが、繰り返すと、我々が認識を共有すべき事は、
核エネルギーは、制御が容易ではないこと、
現在の原子炉で生まれる廃棄物の、安全な処理技術は確立されていないこと、
放射能による生物への影響は、便益よりもリスクの方が大きそうだと言うこと、
我が国の電力会社の、原発の資産勘定はでたらめであり、運転してもしなくても、コストは電気料金に織り込まれているということ。

他人任せの、技術の進歩なんていう言葉に惑わされ、原発を容認してきた我々や、
補償で立地容認をした人達、利権に目がくらみ、後世へのつけは想定外と逃れる政治家、官僚、財界人、
皆が反省しなくてはいけないと思う。

当時の空気に流されたことは、人間が可謬であることの証左だが、権力の座にある者には責任はつきまとうことを、忘れてはいけない。
たちが悪いのは、有権者から、選挙によって国政を預託されたわけでもない官僚やマスメディア、
財界のシナリオがあるかも知れないと思わざるを得ない、自民、民主双方の政権与党としての、原発政策だ。

仕方が無かったと言えるのは、神の目線か、隷属者の諦めか。

人倫と無知 (Percian)、エキセントリックに非難したり、詭弁を弄する者、諦観から居直るしか無い者は、
利権のバンドワゴンに乗っているか、乗りたい、または、思考停止に追い込まれた自らの環境を理解できないか、したくないのだと思います。

何度も繰り返しますが、為政者は、自らの属する政党や、派閥の先達の行為によって生まれた利得を得ると同時に、責任も負わなくてはいけません。
責任を負わず、たらい回しにする役人は、あくまで行政の執行者に過ぎず、立法する権限を、有権者は預託していないことを自覚すべきだし、
貨幣という共同幻想に、至上の価値を見いだし、投機というギャンブルに熱中する非生産的人間が、社会の富を独占して良い訳はないと思います。

人は、自らに関係がないと思っていたり、興味がないモノは、たとえ目の前にあっても、認識することが出来ない、とネルソン・グッドマンは指摘しています。
では、何かのきっかけで、興味や関心を持った物事に対し、人はどのような行動をとるのでしょうか。
それは、学ぶと言うことです。
自ら経験してみること然り、周囲から情報を収集して、解析、解釈してみる、他者との対話によって思考を深める、といった行為のことです。
学校で受ける授業は、あくまでそのために必要な言語や文法といった、道具を手に入れるだけのことであり、
ペーパーテストは、道具の名前と使用法を、記憶しているか否かを問うに過ぎず、
道具を実際に使いこなしたり、手入れが行き届いているかは、評価できないと思います。
秀才と言われる官僚や政治家、大企業幹部らが、3.11の地震と、それに続く福島第一原発事故で、どのような行動を取ったかを振り返れば、分かりますね。

閉塞感に苛まれる事が多い現代ですが、人間の人間たるゆえんは、言語による対話が可能であることにあると思うので、
互いの存在を否定するのではなく、なぜ見解が異なるのかを、根気よく明らかにしてゆくことが、様々な問題の解決への道だと思います。

もちろん、好き嫌いの感情も生じますが、生命の危機に及ぶような行為に走ることは、野蛮だと思います。
人間の歴史では、そのような行為の枚挙にいとまが無いのが、残念ですが事実です。
だからこそ、人間は、可謬であることを認めて、修正してゆく知恵が求められます。
それが、学ぶと言うことでは無いでしょうか。

思考停止は、人間であることをやめることだと思います。
知恵が豊かな社会を創ることは、時間のかかる行為だからこそ、世代を超えて継承してゆかなくてはならないと思いますし、
その障害となる物事を排除してゆくことが、我々の責務だとも思います。
このように考えたら、原発に頼ることの是非は、自明だと思います。
つなぎの役割として必要だ、という人も居ますが、今をつないで、未来を破壊する危険性に考えが及ばないのは、学びの欠如から来るのでしょう。
それでも、為政者には、この最後の者にも、という気持ちで社会を創っていって欲しいと思うし、そのような為政者を支持したいと思います。



二律背反と詭弁 (Percian)
2013-07-15 15:10:01

原発を使わないと陸地が水没するという、飛躍的な二択は、風が吹けば桶屋が儲かる、に通じるモノがある。
人間の行為は、科学にせよ、可謬であるからこそ、失敗から学ぶ事が必要であり、
過去の原発事故、放射性廃棄物の漏出などを見ても、自分の身に降りかかるまでは、頑なにその正当性を主張するのは、
その利得に、自身の存立が依存しているか、または、単なるディべート好きの揚げ足取りなのだろう。

地球の気象という複雑な物理現象は、その因子も数多くあり、理由付けのルートも、シンプルなモノからアクロバティックな似非科学まで、諸説が巷に溢れている。
二酸化炭素の排出の多寡で、原発の優位性を説く人も居るが、
原材料の採掘から精製にかかるインフラの整備や、
その運転で発生する二酸化炭素、
半減期を押さえるシステムの稼働に費やすエネルギー、
廃棄物処理や廃炉にかかる作業で発生する、二酸化炭素までを含めて考えたら、
二酸化炭素排出量の物差しでは、原発の優位性は語れないだろう。

それに、二酸化炭素は、植物の生育には必要なわけで、現在よりも、その濃度の上昇によって、穀物の増産が見込めるならば、便益があると言えるのではないだろうか。
縄文時代には、東京は海の底だったわけだし、地盤沈下による水没と海面上昇を混同した報道により、温暖化論争がかまびすしく行われた。
そして、排出権取引などという金融が絡んできてから、利権が生まれた。
原発の二酸化炭素排出については、全くの後付けであり、導入の是非を論じる際には含まれていない。
幾多の事故を経て、もてあましていた時に、渡りに船だったわけだ。

高レベルの放射性廃棄物を、500年程度の保管で再利用できるところまで、技術が発達したと言うけれど、
室町時代の人が現代に託したような話であり、誰も責任を取らないと言っているのと同じだろう。
現時点でもてあましている廃棄物を、その技術で保管するようにしたとしても、さらなる廃棄物の発生を抑止するという選択肢があるだろうし、すべきだと思う。

他に選択肢が無かったという物言いは、先にも書いたが、神の視線か、隷属者の諦観だと思う。

原発を導入しない事による電力供給の問題、これとても、代替の電力はゼロではなかったわけだが、
現在到達した水準の消費生活には及ばずとも、少なくとも、東日本の広域が汚染された状況にはならなかった、別の発展の道があったと思う。
国際関係の悪化はむしろ、原発事故の汚染拡大という迷惑な行為によって惹起されるだろうし、
京都という地名によって縛られた、我が国の気候変動枠組条約におけるイニシャティブなど、ハナから存在しない。
原発には手を出さないという、その選択肢を選ばなかった為政者、彼らに信託した有権者、利権を至上とした受益者全てが、
失敗から修正への道を踏み出すべきだと思う。



内田氏「TPP交渉で何か勝ち取るというのは国内向けのウソ」&小出氏「まずは原発をとめて足を洗う」

リスクだらけの湯沸器とTPP (Percian)
2013-07-28 09:04:36

現代の大規模な発電装置は、何らかの力でタービンを回して電気を得る、というのは共通の仕様。
蒸気で回すのは、火力も原子力も同じ。
廃棄物の処理に、莫大なコストとリスクを背負い込ませられ、新技術開発をくさして、既得権益にしがみつくのは、
相当の旨みがあるか、単純に煽動されている人達なのだろう。

思考停止の自覚が無い人に限って、対話を拒否し、自分の物差しを他者に強要するが、他者の物差しは認めない。
あまつさえ、居直って、対案を示せと言う。
責任の所在を考えたら、対案を示すべきはそちらだろうに。
電力の安定供給、などとうそぶくが、これほど高くつく代物を買わされている消費者は、カモネギだ。

沈黙の大衆は、本当は感じているはずだ。

原発が核エネルギーであり、爆弾としてしか使い道がない代物であることを。

持て余していたところに、平和利用というまやかしが生まれ、
後付けのCO2排出削減や、安価だという虚偽を、政府とマスメディアが喧伝し、
太平洋戦争時の大本営発表を、表面上は信じている大衆は、屠殺場に放り込まれた家畜の群れくらいにしか、権力者の目には映らないのだろう。
言葉が通じないのだから、官邸前の抗議行動なぞ、ノイズに過ぎないのだ。
そういう者が、選挙で預託されたとして、国会に出ているのだから、愚民主政治とはこんなものだと思う。

たかが湯沸器一つで、国土を汚し、住民に絶望を与えるような技術に、専門家など居るわけが無かろう。

大切なのは、謙遜の情であり、廃炉のための技術、研究を最優先することであり、再稼働なんてもってのほかだと思う。
再臨界が疑われるような現状では、チェルノブイリのような蓋も出来ないわけで、
海洋への放射性物質の漏出も、事故当初からあったのだろうし、
参院選挙が終わるまで隠蔽しておいたのは、東電が政府の意向を忖度して、単独で行ったわけでもないだろう。

いわき市や北茨城市の、海開きなんてニュースに、やらせだろうが、地元民や観光客のインタビューが報じられているが、
ブラック政府・企業の、ブラックジョークでしかない。
そこには、不特定多数の集合意志が働いているのではないだろうか。

いわゆる1%と、そのコバンザメだ。

TPPにせよ、関税撤廃による自由貿易によって繁栄した国が、歴史上存在するのかという素朴な問いに、答えられる経済学者はいるのだろうか。
不均衡が存在するから、流通が存在するわけで、一国の繁栄には、搾取された国々が必要なことは、ちょっと考えたら分かるだろう。
賭博の胴元しか儲けは得られないように、資本主義経済はしょせん、投機なのだろう。
J.S.ミルが、定常状態の経済に希望を託したように、我々は、身近にある財と、共同体の自活の道を探るべきであり、
不労所得をむさぼるホワイトカラーと、生産者の構成比を変えてゆくべきだと思う。

形而上学的な文言の解釈のために、交渉団と称し、税金でマレーシアに外遊している官庁職員などは、
それでも日程がキツイだの、誰に対してかは分からないが、ご奉公しているつもりでいるのだろうけど、
本当に日本と世界の共通の人類益のために、判断力を行使することが出来ないのならば、税金で禄を食むことを止めればよい良いだけの話。

納税者が預託したわけではないのだから。



ありがとうPercianさん!
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ピアノ弾きのひとりごと

2013年07月30日 | 音楽とわたし
これは多分、きちんと準備期間がとれるコンサートやったら、こんな展開にも、演奏にもならんかったと思う。
というか、なによりも、オペラ歌手さんたちにとっても、突然依頼を受けたコンサートやったわけやし、
そやから、伴奏を依頼された時も、急にごめんね、やりたくなかったら断っていいからね、と何度も言われた。
けれども、前々から彼らの歌に惚れ込んでいて、いつか彼らの伴奏ができたらどんなに嬉しいやろうと思てたわたしには、どんなに無理でも断ることなどできんかった。


まだほんの二日前に起こったことやのに、もうだいぶ前のことのような感じがする。



わたしは先週、火曜日から、猛烈に譜読みをし、猛烈に練習した。
なんとしても、その曲をものにし、自信をもって弾けるようにしたかった。
できたら、音の追求もしたかった。
ソロの部分では、存分に歌いたかった。
ユーチューブなどで、オーケストラやピアノの伴奏を聞き比べ、それぞれの歌手の歌い方に合わせて弾いてみたりした。
なにしろ、本番までたったの5日しかない。
そやから、指番号を書き込み、省略しても差し支えの無い音には×印をつけ、譜めくりのし易いように譜面を整えた。



土曜日の朝に、やっとやっと、なんとか合わせても良い状態になったので、シアターのリーダーでソプラノ歌手であるミアに連絡した。
彼女はうちから車で5分ぐらいの所に住んでるので、じゃあ、午後にちょっと合わせてみようということになった。

彼女はうちに来てくれて、一回だけ歌い、全く問題無し!と明るく言うて、帰ってった。
そして何回も、「まうみは自己批判し過ぎよね」と言われた。



当日のお昼に、会場のお屋敷に行って、ピアノの調子を見ようとしたら、生ピアノではなく、電子ピアノで演奏することがわかった。
そして、その足で、ミアの家に行き、他の歌手と合わせようとしたら、4曲中の2曲が、調ちがいやということがわかった。

その時の、わたしのパニクりっぷりというたらなかった。

会場では、主催者に、なんとかこの、シュタインウェイのグランドを弾かせてもらえないかと詰め寄ったり、
全く違う調の楽譜を手に、呆然と突っ立ってたり。

そんなわたしの反応は多分、わたし以外の人たちにとったら、かなり異様な光景やったということに、後になって気がついた。

わたし以外のピアニストは、誰ひとりとして、平然としてた。
電子ピアノにも、急に違う調になった楽譜にも、全く動じひん。
ふ~ん……という感じ。



結局わたしは、一番必死で練習した曲を、別のピアニストに弾かれてしもた。
そのピアニストが、どんなふうに伴奏したかというと、まるで適当に、派手に音を外したりしながら、それでも要所要所はとりあえず決める、という感じ。
歌手はというと、全く気にせず、マイペースで、声高らかに朗々と、聴衆を圧倒させながら歌てた。

オペラ歌手がいったん歌い始めると、皆はギュッと心を惹き込まれる。
そのふたつのものの間にいきなり現れた愛を、傷つけないように、水をかけたりせんようにしながら支えるのが、ピアノの役目なんかもしれん。
ピアニストが、その一音を、そのフレーズを、どれだけ大切に歌おうと研究したか、和音の流れにどれだけ注意を払てるかなど、誰も興味が無い。
わたしは、わたしのこだわりとプライドのせいで、演奏のチャンスを逃したのかもしれん。



アメリカに引っ越してきて間無しに、なにかバイトをしようと、バレエ団が練習ピアノの応募をしてるってんで、面接を受けに行ったことがある。
そこに行って見たのは、その場その場で、ダンサーの体調や気分に合わせて、テンポや調まで変えてペラペラと弾くピアニストやった。
なんで調まで変えなあかんのかと尋ねると、ダンサーによっては、その音が耳障りやとか、その調では踊る気分になれんと言う人がいるらしい。
それに加えて、即興演奏も要求された。
わたしはとりあえず試験を受けて、オッケーが出たけど、帰りの車の中で、絶対自分には無理やと結論を出し、断りの電話をかけた。



ピアノを長年弾いてると、いろんな場の、いろんな弾き方があることを知ることになる。
もちろん、専門に学んでる身である以上、曲をていねいに研究していきたいし、時間をかけてコツコツと仕上げた成果を、聞いてもらいたいと思う。
けれども、中には、極端に言うと、そんなことはどうでもええから、とにかく適当に弾いて、と要求されることもある。
わたしは一度、そういうことを、合唱の指導者から言われ、プツンとキレて、それから一切の伴奏を断ったことがある。



先日の、わたしの目の前で弾いた、もうひとりの伴奏者の、猛烈な適当っぷりを、今でもまざまざと覚えてる。
そしてその演奏は、聞きに来てた旦那が「すごかったな」と言うほどに、聞いてる人らにも分かるほどやったけど、
弾いた本人はもちろんのこと、どの歌手も、全くそんなことは気にしてない、ということに、わたしはかなり驚いた。
わたしが弾ききれないからとお願いした曲も、それやったらわたしが初見で弾いても同じぐらい弾けるかも、と思えるような演奏をした。



あんなんでええんや……あんなんでよかったんや……。



いや、でも、同じく聞きに来てくれたミリアムのご主人が、
「まうみ、あれだけよく、歌手の気持ちに添えるね。すごく不思議でエキサイティングだった」と言うてくれたんやから、全く無駄な努力ではなかったはず。

まだ、二日しか経ってないのに、ほんでもってあの嵐のような毎日は、たったの5日間だけやったというのに、
ずいぶん長いこと関わってたような気がするし、なんかいろんな世界をいっぺんに見たような気もする。




さてさて、今夜はこのトウモロコシさんに、夕飯のお皿に乗ってもらう。
弟が、採って2,3時間もすると、味が半減する、と教えてくれたので、採ってすぐに塩ゆでして、みなで4分の一ずついただこう。



日本カボチャさんも、めきめきおっきくなってきた♪
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TPPは、もともとスリだということが、はっきりわかっている交渉!ど~ん!

2013年07月30日 | 日本とわたし
内田聖子氏
「TPPの農業5分野に含まれる品目は586品目あり、すべて守る事は到底ありえない」



毎日放送MBSラジオの「報道するラジオ」
国際NGOの一員として、TPPの18回目の交渉(マレーシア)に行き、情報収集してきたNGO「アジア太平洋資料センター」の事務局長・内田聖子氏。
彼女は、16回目のシンガポール、17回目のペルー・リマの会合にも参加しはった人。



・TPPのルールは、29章ほどあり、約半分(14章)は確定している。

・農業の5分野(米、牛肉等)に含まれる品目は586品目あり、
 これを全て守る事など到底ありえない。

・TPPは、交渉参加する前に、秘密を保持する契約書にサインさせられ、
 自国がどういう主張したかさえも、教えることはできない。

・ルールが決まり、国会で承認する際に、TPPは一括採択方式なので、
 丸ごと飲むか飲まないか、の二択しかない。
 要は、ここの部分は飲まない、などということはできない。

・アフラックのがん保険の参入は、TPPのほんのはじまりに過ぎない。


↓以下、内容を簡単に書き起こしました。

・マレーシアのコタキナバルで行われた、第18回TPP交渉での、日本の立ち位置は?

ひと言で言うと、今回の参加は交渉ではなく、最後の三日間だけ、駆け込みで参加しただけなので、
説明を受け、情報収集をすることだけで精一杯で、挨拶に行ったと考えた方がいい。


・日本から93人が乗り込む理由?

大集団で会場に入る時に、ひとりひとりの名前を確認するために、ダーッと一列に並ぶ。
時間もかかるし、異様な光景だった。
その人数が必要があったのかどうか、それはわからない。
会合に参加すると、テキスト(条文)が見られる。
もちろん、日本の交渉官には、英語に堪能な者が選ばれているので、理解はできるとは思う。
1000ページに及ぶ、すべて英文で書かれているテキストを、どうやって完全に理解できるのか。
テキストは用紙ではない。
23日の昼の時点で、参加がオッケーになり、いくつかの手続きを経て、その後初めてパスワードをもらえる。
コンピューター上で、大変厳重に一元管理されているサーバーにアクセスし、パスワードを入れて初めて見られるもの。
印刷なんかは一応できるみたいだけれども、そこから100人の人たちが、手分けをして一気に読むことになった。
23日の午後から交渉があり、そこに参加したのだが、その時点では、とてもではないけれども、全部を読んで臨むなんてことはあり得ない。
その日(23日)の夜は、全員、徹夜をして読んでいた、と聞いている。
読むということと、それを分析したり、さらに戦略を立てるということは別。
そんなことをしてるうちに終った
、と思っている。

政府は「TPPに遅れて参加してることについてのハンデはあまりない」と言うが、
政府としては、行ってすぐに、ダメだったとは言えない。

各国の主張がバラバラでひらきが大きいので、そこに日本が入って交渉する余地がある、などとも言っているが、
それも、相当無理があると言える。

議論はもう、18回も重ねられていて、3年経っている
そのプロセスに、日本は全く関与していない
目標としては、年内に妥結することになっている。
協定の全容の29章のうちの14章ぐらいは、文言が確定している。

農業の5分野は、どこまで進んでいるのか。
今、それぞれ個別に、2国間での交渉は進んでいて、妥結にはまだまだ至っていないのは事実。
この5分野という言葉だが、多くの人は勘違いして、五つしかないと思いがち。
実に、586品目にわたって交渉をしなければならない
加工品や調整品、お米だったら、せんべい、餅などの加工品も米に含まれる。
その線引きを、日本政府は一切していない。
具体的には、譲っていく品目は必ず出てくる。
それを政府は、ずっと曖昧にしてきている。
5分野といっても大変複雑であって、その中には交渉の余地があるものがあるかもしれないけれども、
全部守るなんてことは全くあり得ない

政府の態度は全くデタラメ。
無責任の極み。

TPPの秘密性が遅れて入る国には、秘密を保持します、という契約を交わしてからでないと入れない。
日本も、23日の昼間にその手続きをした。
日本の農業団体や経済団体も来ていたが、その秘密保持の契約にサインしたので、なにも言えないという説明をした。
どういう主張をしているのか、ということすら言えない。

農業関係や財界の団体も来ていて、なんとか情報を得ようとしていたが、その説明を受け、愕然としていた。

国会で全容が出される時には、一括採択方式。
丸ごとのむかのまないか。

『聖域を守る。国益に反する時は撤退』
などというのは、全くの絵空事。

その時までに、詳しいことの経緯は秘密で、いきなり全容を知らされ、それがどんな内容であれ、それを断ることなどできない。
例えば、自動車の輸出メリットは、8月の段階で皆無になっている。

日本の得るものはなにか?
もともとスリだということはわかりきっている交渉。
日本は守りますを連呼してきたが、勝ち取ることなど全くなにも言ってこなかった。
ようやく言い始めたものは、自動車や家電や鉄鋼だったが、中国やインドが入っていないのに、意味がない

海賊版の著作権を管理し、防止すると言っているが、これも中国や香港や台湾が一番関与しているので、経済的メリットなどなにもない

海外からの投資を呼び込むことによるメリットを言うが、これがメリットなどと全く思えない。
アフラックのがん保険を郵便局で売ることになったが、アメリカの商品を、日本が作り上げてきた政府が株主の郵便局で売る
アメリカはずっと、こういうふうに、日本の市場に進出したかった。
日本の企業と対等に競争がしたい。
貿易の障壁を壊したい。
それが、TPPではすべては叶うことになる。

4月からずっと用意はされてきた。
選挙が終わるのを待って、アメリカの企業の代理店化を発表した。
日本の生命保険は独自の開発をしていたが、撤退を強いられた。

平行協議と言われる2国間だけで行われる交渉は、TPP交渉よりももっと見えない。
この、がん保険の件のように、突然結果が報道される。
こういうことが、おそらく今後、いろんな品目で行われることになる。
医薬品についても言い出している。
ジェネリック薬品が使えなくなる⇒新薬の特許延長

アメリカの製薬会社は、新しい薬をなかなか作ることができていないので、
とにかく今、作ったもの(薬)の特許期間を延ばして利潤を得ないと、薬の開発投資ができない。
だからもう今、死に物狂いで、TPP交渉の中のチザイという分野になるのだが、テキザイサンの方を強化しようとしている。

これは日本の医療現場に与える影響というものは強烈。
安い医薬品をようやく使えるようになった途端に、こういう交渉(延長要求)で、ジェネリック医薬品を使えなくするという。
既に日本の中では、貧困の格差は広がっている。
薬や医療品にお金が払えない若者が増えてきているのに、それが手に入らなくなるというのは、大変なことだと思う。

がん保険は始まりに過ぎない。

TPPに参加するということについての国益とはなにか?

戦略なき交渉。

異議を唱えなければならない。
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メルトスルー

2013年07月29日 | 日本とわたし
自分の家のテレビは、夕飯後に、どうしても観たい映画やドキュメントがある場合、いっちゃん(イチロー)を応援したい時、それ以外には、まったく電源が入らへん。
なので、おっきな事件なんかが起こった時も、ツィッターで流れてるのを読んでびっくりして、テレビをつけたりする。
けど、つけても、やっぱり確認するだけで、続いて観続けるということもない。

ニューヨークタイムズやニューヨーカーに、日本の問題が載ることもある。
けども、やっぱりツィッターで流れてから早うて1日、遅かったら3日ぐらい経ってしもてる。

ところがこの件は、さすがに早かった。
BBCも然り。
日本でも、もちろん報道されてるんやんね。とっくの昔に。

福島原発は、2年と4ヵ月以上経った今も、ものすごく厳しい状態にある。
厳しいというより、危機的な状態にある。
途方もない、もう聞いても想像すらできひん放射線量を放出し、海や空気や地面を汚染し続けてる。
一日も、一秒も休むことなく。

そんな、ものすごく危険な場所で働いてくれてる人たちは、おびただしい被ばくを強いられてる。
命や健康を削ってまで、必死に作業してくれてはるのに、報酬はもとより、生活環境が信じられへんほど良くない。
東電は、もうとっくの昔に破綻してる。
続いてる芝居をしてるだけ。
そういう芝居を続けられるのは、政府が責任逃れのために東電を使てるから。
なにもかもがうそ。
それも、恐ろしいうそ。

今までは、幸運やったから済んできたけど、モクモク煙出たり火が出たり、なんや知らん水をジャアジャアかけてたり……。
それを、日本のテレビや新聞は、いったいどこまで伝えてる?
内緒にしててええことと悪いことがあるけど、そういう普通の常識なんか持ち合わせてないから、
しばらくの間は、ネットでよう調べた方がええと思う。

白地に赤く 日の丸そめて ああ美しい 日本の国は

なんかしらんけど急に、小学校の1年生の時に習た歌を思い出した。




メルトダウンした原子炉内は、現在では、冷却状態のはずであるが、
今日、ここ1週間で、2回目の湯気が、3号機から上がっているのが確認された。
第3号機は、破損が最も酷く、放出されている放射線量が非常に高いため、
作業員は、中に入る事が、不可能な状態である。

その、機能しなくなった原発の、所有者である東電は、
その湯気がどこから来ているのかを、推測のみするばかりだ。

月曜日、東電はようやく、放射能汚染水が太平洋付近に流されている事を認めた。

東電担当者(尾野):
「大変なご心配をかけて申し訳ありません。特に、福島の皆様には、大変申し訳なく思っております」

慣例となった謝罪会見も、空虚さを増すばかりである。

外部の専門家は、以前より、原発からの汚染水が太平洋に流されている事を、疑っていた。
ウォッチドッグを所有する、日本政府も、
汚染水が太平洋に流されている事を、1か月前に発表したものの、東電は、今週まで、否定を続けていた。

また、東電は、汚染水漏れの事実を認める発言と同時に、以下のことも発表した。

福島第一原発作業員の内、がんを発症するレベルの、放射線の中で働いている作業員は、175人であると以前発表したが、
実際は、作業員の10%にあたる、1900人以上であったことを公表した。



福島第1原発:敷地海側トレンチの水 23億ベクレル
【毎日新聞】2013年07月27日 

福島第1原発の敷地内から海へ、放射性物質を含む地下水が流出している問題で、
東京電力は27日、汚染水の漏えい源とみられる、敷地海側のトレンチ(地下の配管用トンネル)にたまっている水から、
1リットル当たり、23億5000万ベクレルの高濃度で、放射性セシウムを検出した、と発表した。

同原発2号機で、原発事故直後の2011年4月に、取水口付近などで、高濃度汚染水が漏れ、
その際、1リットル当たり、36億ベクレルの放射性セシウムが検出されている。
トレンチには、その際の汚染水が滞留しており、海への漏えい源の疑いがあるため、東電が調査した。

東電は、トレンチ内の汚染水について、9月から、放射性物質の濃度を下げる、浄化作業を始める予定としている。

放射性セシウムの内訳は、
放射性物質の量が半分になる「半減期」が約2年のセシウム134が、1リットル当たり7億5000万ベクレル
約30年のセシウム137が、同16億ベクレルだった。

また、ストロンチウムなどが出す、放射線の一種のベータ線測定から算出した放射性物質は、同7億5000万ベクレルだった。【野田武】


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マレーシア⇒「この国では、国益を害する協定を締結する連中を罰しない。 だから我々は失うばかりだ」

2013年07月29日 | 日本とわたし
やっとやっと、の感が拭えませんが、TPPに反対する弁護士ネットワークというのが設立されました。
やっとやっと、やなんて厚かましいこと、言うたらあきませんね。
弁護士さんかて忙しい。
この2年間は特に、とんでもなく忙しくしてはるのやから。

わたしらは、こんなふうに、すっかり振り回されてるみたいな感じがしてなりません。
次々に出てくるとんでもない事に、え~?と驚いたり呆れたり、
そんなことあり得へん……とか思て必死で調べたり、反対運動を立ち上げたりしてるうちに、事はすっかり終ってしもてたりします。

なんやろう、この後手後手のきめ手の無さは?
交渉の中身の情報公開を要求すると言うてはるけど、それは絶対にせん!という異常な交渉なんやから、これはもう撤退しかないとわたしは思う。

↓以下の紫色の文字をクリックしてください。記者会見のビデオが出てきます。

2013/07/29
「TPPの『ISD条項』は国家主権の侵害につながる」
有志の弁護士318名が、政府に撤退を求める要望書を提出 ~TPPに反対する弁護士ネットワーク設立記者会見


その会見を要約してツィートしてくださった、『市民のためのTPP情報』さんの文章を転載させていただきます。

【TPPに反対する弁護士ネットワーク設立記者会見要旨】

川口弁護士:
TPPに反対する弁護士ネットワークを立ち上げた。
要望書を、10時半に、内閣に提出、318人の賛同者を集めた。
呼び掛けが1週間ちょっとで不十分だったが、全国から300人以上集めた。
まだまざ賛同者数は伸びてくるだろう。

共同代表 宇都宮弁護士:
日本は、マレーシアから交渉参加したが、交渉の中で、どういうことが問題になっているのか、ほとんど明らかにされていない。
徹底的に、公開されるべきだ。
国民生活に大きな問題があるのに、判断できかねる、情報がない。
特に、ISD条項が締結されることが大きな問題で、農業・医療がクローズアップされているが、
全体的には、21分野にまたがり、あらゆる問題に関わってくる。
財産や食、健康など、国民生活にさまざまな問題が生じる。


ISD条項は、個別企業が、条例等を、損害賠償の対象にしてくる。

国民の生命や、健康を守るための法律が、一企業、投資家が問題視することで、改廃を求める。
法規制をさせないような効力を、ISDは持っている。

日本は、日本で起こったトラブルは、日本の法律で裁かれるべきだが、大企業から提訴され、
日本以外のルールで、日本以外の場所で裁判が行われる。

日本の命を守る、司法権の侵害が起きる。
憲法違反の協定といえる。
条例の制定まで、侵害することになりかねない。
農業や医療に比べ、ISDはあまり問題視されていないが、国家主権そのものを侵害する協定だ。
弁護士は、ISD条項の問題を中心に、撤退すべきだと主張していく。

医師や農業の集団は、早くから指摘してきて、弁護士の集団は、遅きに失すしたが、
広くネットワークの賛同者を募り、撤退するような働き掛けをしていく。
国会議員にも働きかける。

共同代表 岩月弁護士:
米韓FTAの締結にも、ISD条項は、韓国の法曹界は、非常に危機感を持っていた。
TPPは、非関税障壁に問題の本質があり、貿易の妨げになる各国の規制やルールは、すべて邪魔だとされることに問題がある。

TPPの原協定は、貿易を拡大し、公正な国際競争条件を確保し、外国投資を保護して促進するために、各国固有の規制や仕組みを撤廃する、とされている。
これまでよりいっそう高度に、実現しようとする野心的試みが、TPPだ。
憲法との関係で言えば、憲法76条1項の、司法権や生存権に違反する。

広範な範囲で、巨大な外資系企業に、提訴権を与えることになる。
例えば、憲法に、「外国人投資家の利益を害さない範囲で」と但し書きをしなければ、憲法の統一性が保てないような問題だが、
秘密交渉で、国民不在で、議論が進められている。

川口弁護士:
TPPは、農業に、論点がわいしょう化されている。
マスコミも、農業プラス医療でしか、視聴者にわかりやすいということで、報じていない。
ISD条項は、全ての国民に影響があり、外国人投資家からいろいろな賠償がされ、
萎縮で、自ら国民の生命を守るルールを、撤廃してしまう可能性がある。

伊澤弁護士:
日弁連は、TPPについての意見書を出したが、個々の論点ではなく、
TPP交渉全体の調査、検討、評価をし、国民に提示する義務が、我々には有る。
大変な大きな問題として、全力をあげてとりくんでいく。

中野弁護士:
急にネットワークをつくり、急速に広げたので、まだまだ知られていないが、ネットワークを広げていく。
TPPが、憲法を潰していくという問題であるということは、弁護士の間でも、実は知られていない。
情報を、広く伝えていく必要がある。

労働分野では、非関税障壁として、人の流動の問題や、労働基準に関して、危険性が有る。
公共事業では、200兆円予定されている国土強靭化計画も、外国の資本にもっていかれる可能性が高い。
建設業界や自治体とも、危険性を話していく。
撤退すべき、という国民的合意が必要だ。

和田弁護士:
韓国が、ベルギーのロンスターに訴訟された件では、ロンスターは、日本でも非常に、投資分野で行動を広げている。
例えば、東京の銀行がスター銀行にかわったのは、ロンスターが背景にある。
韓米FTAで起きている問題が、日本で実現させないよう、韓国と連携を強化する必要がある。

神山弁護士:
80年台から、食の安全問題に関わっているが、TPPはがけっぷちだ。
日本政府は、ここ30年間、訴えられる前に、規制を緩和してきた。
GM表示が問題だ、とちらつかされただけで、やめてしまうだろう。
TPPの自粛効果を、大きく危惧している。

川口弁護士:
時間がない中で、今回集まった弁護士は、東京や名古屋など、都市部が中心だ。
しかし、TPPは、地域の問題でもある。
弁護士が、ブロックごとに、ロビー活動や勉強会を開く。
国民一人一人の問題であるということを、情報発信もしていく。
今後も、賛同者は増えていくだろう。

質問:
憲法違反の嫌疑が強い、ということだが、今後の戦略目標として、明らかに憲法違反とわかれば、国家に対して、訴訟を視野に入れているのか。

返答:
有効な場合は、そのような手段も考えたい。
まず重要なのは、情報発信。
まだまだ、問題が浸透していない。
裁判の前に、運動が必要だ。
自民党が圧勝したが、党内でも、参加する中では、撤退することも掲げている。
交渉の中身も、情報公開させる。
議員にも影響をおよぼすよう行動。
学者の皆さんも、反対する会を組織しており、農業や消費者も、反対運動している。
連携していく。
最終的には、批准阻止し、撤退を目指す。

川口弁護士:
現在は、憲法違反として訴訟を起こすような、戦いの場面ではない。
運動が敗北した後に、訴訟はありうるが、段階を見れば、今の時点では、交渉撤退、批准をさせないという、運動を盛り上げる。

韓国は、日本のエコカー減税のような制度を、実施しようとしたが、
米国の自動車業界が、大型車を扱っており、内国民待遇にあたるとして、意見書を出した。
韓国政府は、国民に説明しないまま、制度を棚上げ。
あらゆる米国企業に利益を害しないか、考えなければならないのがTPP。
立法の侵害。


中野弁護士:
すでに、パブリクシチズンがリークした、1000ページ分の条項を翻訳、超特急でやる。
寄付も呼びかけていきたい。

TPPに反対する弁護士ネットワーク
【共同代表】宇都宮健児弁護士、伊澤正之弁護士、岩月浩二弁護士
【事務局長】中野和子弁護士、事務局次長 和田聖仁弁護士
【呼びかけ人】神山美智子弁護士
【発起人】川口創弁護士



そしてこれが、先日、TPP交渉が開催されていたマレーシアの、大政治家のブログ記事です。
7月12日付けで、ニュー・ストレート・タイムズに掲載されていたそうです。

それを翻訳してくださったのが、『マスコミに載らない海外記事』というブログの筆者さん。
英文を読むことは読むけれども、それを書き出してお伝えするところにまで至らないオババのわたしが、いっつも頼りにしてる(頼り過ぎてる)方です。

マレーシアが、TPPという悪どい協定によって、どんなふうに混乱し、困らせられているか、それが具体的によく書かれています。
我が身に置き換えて、読んでみてください。

↓以下、転載はじめ

Dr. マハティール・モハマド記 

1. 通商産業大臣は、通商交渉は秘密裏に(担当官僚によってだろうと私は推測するが)行われなければならない、と断言した。
国民的論議がなされてはならず、政府内部でさえ、議論されてはならないのだ。

2. もし実際に、それが習慣なのであれば、それは良い習慣だとは思わない。
マレーシア政府が交渉した通商や、他の協定の実績を検討してみよう。
さほど、マレーシアの役に立ったようには見えない。
実際、協定類で、マレーシアは、不利な条件を飲まされる結果となっているように見える。

3. 最初に、シンガポールとの水契約を見てみよう。
マレーシアは、原水1000ガロンを、3セントで売ることに合意した。
引き換えに、マレーシアは、12パーセント、あるいは、それ以下の処理済み水を、50セントで購入できる。
価格改訂には、両国の合意が必要だ。

4. もしマレーシアが、価格を、1000ガロン6セント(つまり100パーセント)に上げれば、
シンガポールは、同じ比率で、処理済み水1000ガロン、1ドルに値上げできる。
これでは、マレーシアに恩恵はない。
それで、我々は決して、価格再交渉をしようとしていない。

5. 最初の協定は、2011年に期限が切れたが、我々は、全く再交渉しなかった。
次の協定は、2060年に、期限が切れる。
そこで、生活費は、おそらく何層倍も上がっているだろうに、原水1000ガロンにつき、3セントの収入を得ることとなる。

6. マレーシアが、原水価格を上げた場合に、シンガポールが、水価格を改訂するのを防ぐべく、
ジョホールは、自前の浄水場建設に、十分な資金を与えられた。
シンガポールからの供給に、依存する必要がなくなれば、シンガポールに、処理済み水価格を上げさせずに、原水価格を上げることが可能になろう、というわけだ。

7. ジョホールは、いまだに、シンガポールから、処理済み水を購入する必要があるのだ、と聞かされた。
一体なぜか、私にはわからない。
それで、価格は再交渉されておらず、2060年迄は再交渉されまい、と私は思う。

8. 現在、シンガポール・ドルは、マレーシア・リンギットの、2.5倍の価値がある。
契約当時は、一対一だった。
支払いは、シンガポール・ドルで受けているのだろうか、それとも、マレーシア・リンギットなのだろうか?
あるいは、これも秘密なのだろうか?

9. 率直に言って、交渉をした際に、我々が、極めて入念に検討したようには思えない。
ついでながら、ジョホールは、メラカ州には、水を1000ガロン、30セントで、つまりシンガポールへ、1000パーセントも高い価格で売っている。

10. 更に、F/A-18戦闘機購入の件がある。
実際は、政府は、MIG-29を望んでいた。
どうにかして、資金の一部が、F/A-18の購入に使われた。
この決定をした人々は、なぜ、F/A-18を購入しなければならないのか知っていただろう、と私は思う。

11. 不幸なことに、購入契約には、ソース・コードは含まれない。
ソース・コードがなければ、F/A-18は、アメリカ合州国に認められた任務でしか、飛行できない。
それまでは、この極めて高価な戦闘機は、LIMA航空ショーでしか使えない。
極めて高価なオモチャだ。

12. 更に、AFTA、Asean自由貿易地域だ。
40パーセントの現地調達率の自動車は、国産車として認め、ASEAN市場への非課税参入に、同意した。
ASEAN外からの自動車が、40パーセントの現地調達率を、達成するのは容易だ。
つまり、バッテリーやタイヤや、他のいくつかの部品等を使って、ASEAN諸国で組み立てるだけで、
日本や韓国や中国や、ヨーロッパの自動車が、ASEAN諸国の国産車扱いを受けられるのだ。

13. マレーシアでは、プロトンを、90%の現地調達率で製造している。
当然、わが国のコストはより高く、ASEAN諸国で組み立てられる、非ASEANの自動車とは、競合できない。
こうした自動車が、マレーシア市場にあふれこんでいるのに、ASEAN諸国では、プロトンはほとんどみかけない。

14. 交渉担当者は、良い交渉をしたと思っているかも知れないが、私は、決してそう思わない。
我々は、マレーシア市場を、市場を閉鎖している国々の為に、解放するに過ぎない。

15. ところが更に悪いことに、プロトンは、マレーシアの安全や、他の基準に合致しなければいけないのに、
輸入自動車は、そうしたものの大半から、免除されているのだ。
もし、プロトンが、自動車を製造している国々に輸出しようとすると、そうした国々の全ての基準に、合致しなければならない。
今の所、我々は、日本や韓国やヨーロッパ諸国には、輸出できない。
我々が締結した、様々な条約の素晴らしさとは、こんなものだ。

16. 我々は、バトゥ・プテ島(ペドラ・ブランカ島)を失ったが、
我々は、橋を架けることも、道路を撤去することも、準備基金問題を解決することも、出来ずにいる。
だが、我々は、何十億もの価値がある鉄道用地を、事実上無償で、シンガポールに引き渡してしまった。
今や、我が国の高速鉄道建設に、シンガポールの承認を求めなければならない状態だ。

17. 我が国が署名した、全ての協定を見れば、どれ一つとして、我々の為になっているものはないことが分かる。

18. そして今、我々は、アメリカが考え出したTPP、環太平洋戦略的経済連携協定を、無条件で受け入れたがっている。
これは、アメリカ巨大企業を、小さな国々の国内市場、とりわけ、政府調達に侵入させる為の、アメリカ政府による新たな企みだ。

19. GATT (関税と貿易に関する一般協定)が失敗した際、連中は、同じ目的の為に、WTO(世界貿易機関)を生み出した。
これもまた、失敗した。
それで、連中は、APECをあみだした。
依然、連中の狙いは、実現できていない。
連中は、二国間自由貿易協定を、持ち出してきた。
次に、連中は、グローバル化した世界、連中の金を、どこにでも移動でき、経済を破壊し、立ち去ることができる、国境のない世界を推進した。
万一お忘れになっている場合の為にあげておくが、連中は、1997年から98年の間、これをしでかした。

20. それでも連中は、政府調達には参入できていない。
そして今、連中は、強者が弱者につけこむ、不平等の連携、TPPを編み出した。

21. これは、法的拘束力のある協定となる。
もし、我が国が、この協定に違反すれば、加盟国の大企業は、何十億もを求めて、我が国政府を訴えることができる。
国際仲裁人なり、裁判所を説得する我が国の能力には、私は疑念を持っている。
我々は、バトゥ・プテ島を巡って、国際司法裁判所を説得することすら、できなかったのだ。

22. 連中は、多人数の、最高の弁護士を用意するだろう。
相手より経験不足な、我が国の弁護士への支払いで、我々は、全ての資金を使い尽くしてしまうだろう。
しまいには我々が負け、何十億にものぼる損害賠償や、費用を支払わされる。
我が国が合致するまで、支払い続けることになろう。
そして、協定に、我々が従った際に、我々は、更に金を失うのだ。

23. マレーシアには国内問題があり、我々は、こうした問題を解決せねばならない。
連中は、そんなことはおかまいなしだ。

新経済政策(NEP)について、語る人々全員、我が国の政府幹部によって、人種差別主義者というレッテルを貼られるだろう。
通貨詐欺師連中が、我が国を攻撃した際の狙いは、我が国の経済に対する、支配権を得ることだった。
我々は当時、まだ自由だったので、それに抵抗した。
しかし、我々が、TPPに署名してしまえば、我々は、手足を拘束される。
もはや、資本規制は不可能になる。

我々は、再度植民地化される。
新植民地主義に対する、スカルノ大統領の見方は正しかったのだ。

24. 通商産業省が、既に、TPPに合意することに決めているのを、私は知っている。
省は、いかなる反論も、決して受け入れようとしない。
省は、これを、秘密裏に行いたがっている。
この国では、国の国益を害する協定を、締結する連中を罰しない。
だから、我々は失うばかりだ。


25. この国は、官僚や政治家連中の国でもあるが、私の国でもある。
もしも人々が、我が国に危害を与えるのであれば、私には、苦情を申し立てる権利がある。


26. 我々は、大いに、透明性を語ってきた。
TPP交渉に関する透明性を、求めようではないか。
2013年10月という最終期限など、無視すべきだ。
そして、中国にも、入ってもらおうではないか。

記事原文のURL:http://chedet.cc/?p=1020#more-1020
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「未来の歴史家は、昨年今年の選挙で、日本国民がなぜこんな狂気の選択をしたのか理解に苦しむだろう」

2013年07月29日 | 日本とわたし
ほぼ毎週読ませてもらってる、メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』。
本来ならば、みなさんそれぞれのところに届いて欲しいものですが、いろんな大事なことが書かれてあるので、ここでちょっと、今回だけ紹介させてもらいます。
すんません!兵頭さん!
みなさんも、ぜひぜひ、直接送ってもらって読んでください。お勧めです!

◆ 敗戦の怨霊考 ◆
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未来の歴史家は、2012年の衆議院選挙、2013年の参議院選挙で、日本国民がなぜ、こんな狂気の選択をしたのか、理解に苦しむだろう。

しかし、わたしたちは、答えを明確に理解している。
それは、次の2点である。

1 日本人(政治家を含む)の政治的民度の低さ。

2 既得権益支配層が、マスメディアを使って、絶えず国民を愚民化し続けた結果。



現在、大詰めを迎えたTPPの本質は、米国系グローバリズムによって構想された、新植民地主義である。
農業をカモフラージュに使いながら、真のターゲットは、わが国の郵貯マネー約270兆円、医療保険を通じた日本人個人資産700兆円の、米国による奪取である。

参議院選挙後、早速、かんぽ生命が、アフラックと代理店契約を結ばせられた。

現在、米系外資アフラックが、日本のガン保険の、70%以上のシェアを抑えている。
これからアフラックは、放射能被曝による日本でのガン多発を見越して、現在、1000の郵便局で取り扱っているアフラックのガン保険の販売を、全国2万の郵便局に拡大
させる。

日本郵政は、これまで、国内の大手保険会社と組んで、ガン保険を、みずから開発することを目指してきた。
それも許されず、今後は、傘下のかんぽ生命保険が、アフラックと共同で、ガン保険を開発させられる

除染作業にも、米国からの参入の申し出があったが、まさに、宗主国にとっては、植民地のピンチはチャンスなのだ。


TPPの正体が、次第にむき出しになってきている。

交渉はすでにできないし、日本は、新植民地主義の取り決めを、丸のみするだけである。
それを、ネイティブの最高権力者である、官僚がやっている。

これからわたしたちは、遺伝子組換表示もない、原産国表示もない食料を買って、食べることになる。

安倍晋三は、批判されると、その逆のことをいって、「反論」したつもりになる、暗愚な男である。

現在の景気には実体がない、と批判されると、
「実体がある」と「反論」する。

「TPPで、米国と交渉する力がない」と批判されると、
「日本の優秀な交渉力」と「反論」する。

原発事故を起こし、日本の技術神話と安全神話とが解体すると、
「事故を起こした日本だからこそ、世界一安全な原発を提供できる」と「反論」する。

しかし、これは、日本民族に、根深く巣くっている体質でもある。
先の敗戦も、「終戦」とごまかして、体制保持に務めるのだからどうしようもない。

「終戦」なのだから、戦争の過去は、反省されないのだ。


若い読者には、想像もつかないだろうが、敗戦後に、小学校に入学したわたしたちの世代は、多くの引き揚げ兵士の教師に教わることになった。
もちろん、小学生であるから、教壇の教師が、戦地から帰国した陸軍の兵士であるとか、そんなことは考えたこともなかった。

教室を、敗戦の怨霊が徘徊していたのだが、その足音を聞き分ける力は、まだなかった。

ある小学校の教師は、生徒の家から古銭をもってこさせ、それを授業で使うこともなく、また返すこともしなかった。
生徒の中には、旧家があり、古い蔵の中から、貴重な古銭を多数提出した者もあった。
これは、教師による窃盗である。

中学校の社会の教師は、
「俺の顔がこうなったのは、戦争に行ったからだ」と、鬼気迫る顔でしゃべり、チャイムが鳴るまで、説教に費やした。
敗戦の恨みを、子供にぶつけていたのだと思う。

どの教師も、よく生徒を殴った。
本当によく殴った。
生徒がひとり、掃除をサボって帰れば、連帯責任というわけで、掃除をやっていた生徒全員が、平手打ちを食う。
無茶苦茶だが、戦場でも、そのような「教育」を受けていたのだろう。

後に、わたしは教師になって、体罰が連鎖することを知った。
教師に殴られた生徒は、親になって必ず、自分の子供の躾を、暴力で行う。

高校の日本史の教師は、やたらと詳しく、縄文時代と弥生時代とをやった。
こんなに縄文弥生をやっていたら、とても現代まで進まないことは、教科書の厚さから、すぐに想像できた。
年が明けて、3月になる。
その日本史の教師は、江戸時代で、日本史の授業を打ち切った。
「明治、大正、昭和は、読めばわかるから」
そのときの教室の、静まりかえった光景と、ちらと見た教科書の、残りの分量の厚さとは、今でも、昨日のことのように覚えている。

読めばわかるのは、むしろ縄文弥生で、読んでもわからないのは、太平洋戦争になぜ、日本が突き進んだか、であり、
どうして、広島、長崎に、原爆を落とされるまで戦争を続けたか、米軍はなぜ、まだ日本にいるのか、であった。

その教師は、戦中体験に触れる昭和を、やりたくなかったのだ。

後で知ったが、これは、日本全国の、多くの日本史の教師がやったことだ。
教師がこうなのだから、戦中体験のある政治家が、敗戦など認める筈がない。
「終戦」、と呼ぶ
わけである。


このような敗戦の怨霊が、戦前に、日本を引き戻し始めた
核武装の軍事国家として、である。
その先頭に、安倍晋三が立っている

ところで、今日の日本の窮状は、既得権益支配層によって作られてきた。

それは、米国を頂点とし、その下に、官僚、財閥、政治、報道の順に、支配のヒエラルキーを形成している。

今から思うと、09年の、政権交代のマニフェストは、このすべてについて触れており、相当に、根源的な革命を、日本にもたらす筈であった。

その全てを裏切ったのが、菅直人である。

そしてその後を引き継いだ、野田佳彦である。

このふたりに共通しているのは、政治哲学がなく、また、理念もないことだ。
それで、簡単に、マニフェストを裏切り、ふたりは、上に述べた日本支配のヒエラルキーに、隷属を誓った。

かれらは、民主党を潰す気であり、それは、菅直人が、東京選挙区で、党の公認候補以外の立候補者を応援して、分裂選挙に持ち込み、両者を落選に導いたことでもわかる。

わが国の支配層が考える政府は、小沢一郎の考える二大政党制ではなかった。

現在できつつある小沢なき民主党、つまり、民主党壊滅のA級戦犯たちに指導された民主党、それにみんなの党、日本維新の会などが、野合してできた政府なのである。
それは、第二自民党による政府なのであり、実態は、自民党なき自民党政府なのである。

両者に違いなど何もない。
そうでなければ、支配層は安心できないのだ。


さて、消費税税収は、2010年までで、累計で、224兆円もあった。
しかし、法人三税(法人税、法人住民税、法人事業税)等の減税が、累計で、208兆円もあった。

つまり、大企業のために、国民の消費税が回されたのである。

今度もそうなるだろう。

政府は常に、増税の名目を、福祉や社会保障、とりわけ年金のためと嘘を吐く。
明日はわが身であるから、お人好しの国民は、反対できなくなる。

このカラクリを、見破らないといけない。

この自民党の悪政を、公明党が支えている

一部の政治評論家のいうように、公明党は、自民党のブレーキ役ではない。
アクセル役なのだ。

2012年衆議院選挙、 2013年参議院選挙で、公明党は、憲法改悪を唱える自民党を、1人区で勝たせ、政権奪回を果たさせた。

これでなぜ、公明党が、改憲のブレーキ役になるのか。
不思議でならない。
論理的に説明してほしいところだ。

公明党があるから、自民党は、選挙をさほど怖がらずに、悪政を実施できる。
消費税増税に、最後は賛成したように、最後は、改憲にも、公明党は賛成する
ことになろう。


原発を再稼働する。
TPPに参加する。
消費税増税を実施する。
辺野古沖に米軍基地を作る。
憲法を改悪する。
日本核武装の軍事国家建国に突き進む。



第一自民党にやらせても、第二自民党にやらせても、政策は、宗主国と官僚とで作られているので、同じことである。

日本支配層の究極の理想は、自・公に投票した全有権者の16%で、政治をやることだ。
おそらくかれらは、自余の国民はいらないのである。

グローバル企業の経営者によって語られた、「年収1億円と100万円」の分岐は、良い悪いは別にして、日本の未来を、正確に剔抉したものである。

グローバルエリートの政治には、「国家」「民族(同胞)」「国益」「民主主義」といった価値軸はないのだ。


年収100万円で文句をいう日本人は、日本から出てゆけばよい。
国民など、幾らでも作れる。
外国から移住させてきて、帰化させたらいいだけの話だ。
これが、かれらの答えだ。


帰化の条件に、原発作業への従事や、出兵を義務付けたら、文句をいう日本人などよりも、はるかにマシなのである。


最近のメルマガで、わたしは、亡国のトライアングル、というキーワードを提案した。

これは、三角形の頂点に、
東電が嘘をついているのを利用して、手を打たない政府をおく。
東電が嘘をついているのを知っていて、そのまま嘘を書くヒラメ記者(マスメディア)と、
政府もマスメディアも何もいわないことに、つけあがる東電を配置する。


このトライアングルで、日本は滅んでいく。


この滅亡は、確実にやってくる。

ひとつは、地球的規模の環境汚染である。

もうひとつは、原発の廃炉と、使用済み核燃料管理が強いる、天文学的な経済負担である。

しかも、呆れたことに、核廃棄物のごみ処理場がないのだ。

加えて、輸出先の原発の廃炉費用と、使用済み核燃料の処理と、管理の費用がある。

山田正彦によると、(平岡秀夫から聞いたとしての話だが)輸出した原発の使用済み核燃料は、日本が引き取る契約になっている、という。

暗愚な安倍晋三は、世界の核のゴミ捨て場に、日本をしてしまうつもりらしい。
この契約のツケも、将来の世代が、払うことになる.


繰り返すが、核廃棄物のごみ処理場が、日本にはないのだ。

原発輸出を契約した、官僚と政治家、経営者は、第二の原発事故が起きたときは、もう、現役を退いている可能性が高い。

いずれにしても、将来の世代は、国内外の、

1. 廃炉費用

2. 使用済み核燃料管理費用

3. 事故処理費用


とで、世界一の増税に、苦しむことになろう



この亡国のトライアングルは、

1. 政府(現在は自・公政権だが、将来、第二自民党の政府になっても、重要な政策は、米国・官僚とによって作られるので、同じことである)

2. 東電(正確には、復活した、財閥を中心とする経済界)

3. マスメディア(ヒラメ記者とヒラメ編集幹部)


といった、既得権益支配層であることから成立している。

三者は、利害の共同体なのである。

三者の関係は、次の5点で説明できる。

1. 現在の破滅的な状況に対して、三者とも、加害者としての責任を負っている。

2. 嘘と隠蔽が、三者に利益をもたらす。

3. 三者が、嘘と隠蔽が可能な立場にある。

4. 三者に、モラル・ハザードが起きている。

5 三者とも、グローバルな市場原理主義者であり、個人的な利害を、国家的な利害に優先させている。
つまり、「日本なんてどうなったっていい。自分さえよけりゃ」の精神である。


ここまでは、米国は許容していた。
むしろ、売国には、都合がよかったのである。


ところが、この「5」が分岐し、もうひとつの、大きな流れが混在してきた。
つまり、

1. 市場原理主義のグローバリズム
に加えて、

2. 敗戦の怨霊
の流れが出てきたのである。


米国も最初は、「2」の流れを見落としていた。
最近になって気付き、安倍晋三との距離を、おくようになった。

今では、米・韓・中の3か国が、日本の「敗戦の怨霊」を警戒し、日本は孤立してきた

米国が好むのは、従順で明るいポチである。
それが意外にも、「敗戦の怨霊」を引きずる、暗いポチが出てきた。
それが、戦前への復帰を、模索し始めた。
この、「敗戦の怨霊」は、日本民族のなかに、相当に根深く残っている。

世界が見守るなかで、8月15日の靖国参拝がくる。

これまで違っているのは、中国・韓国ばかりか、米国も、深刻に見守っていることだ。

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「地産地消とは、放射能野菜を喜んで食することから」郡山市某内科クリニックより?!

2013年07月28日 | 日本とわたし
福島県郡山市にある、某内科クリニックのサイト上に、わたしからすると、とんでもないことがつらつらと載せられてた。

普段、できるだけ、こういうことはせんとこうと思いながら記事を書いてるのやけど、
これはもう、どうしても見逃せへんと思た。

そやから、載せます。

読んでみてください。

原子力発電所事故に伴う、放射線被曝の問題=
 


























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オペラ歌手の伴奏デビュー

2013年07月28日 | 音楽とわたし
今日は、Oakeside Bloomfield Cultural Centerの "Music at the Mansion"というコンサートで演奏した。
急に決まったから、伴奏の依頼も急で、楽譜を手にして5日で仕上げ、オペラ歌手さんらとの合わせはコンサートの1時間前、という、
まあ、わたしにとっては、かなりのカオス的毎日が続いた。

で、とにかく、やっとこさ仕上げた曲の楽譜を持って、まずは会場のピアノの点検に行った。



うちから車でほんの10分ぐらいのとこにあるこのお屋敷は、我が町が所有してるので、我々の税金で運営されてるっちゅうことなんやけど、
まあ、いつ来てもびゅ~てぃふる!
正面左側のサンルームに、椅子がぎっしりと並べられていたので、そこに入ってった。

え……?
電子ピアノやんか……。
玄関ホールには、シュタインウェイのグランドピアノがあるっちゅうのに……。
頭がガンガンしてきた。
運営委員の人にちょっと、ダメもとで聞いてみる。
なんとかならんでしょうか?
う~ん……電子ピアノのどこがあかんのでしょうか?

ちょっと凹みながら、とりあえず試弾してみる。
あかん……微妙な表現てんこ盛りの曲が2曲あるのに、どないもこないも対応してくれへん……。

気分はずいぶんと暗なったけど、まあ、こういうこともある。特にここアメリカでは。
というか、ピアノっちゅう楽器のこと、ピアニストのことなんて、理解してほしいと思う方がおかしいのんかもしれん。

などと、ブツブツぼやき&励ましながら、歌手が集まってるミアの家に。
待ってましたとばかりに、まずはバリトンとの合わせ。
うん?
なんかちょっとおかしいと言う歌手さん。
あ、調が違う!
キミのんはヘ長調で、ボクのんは変ニ長調!
えぇ~!!
とりあえず、彼の楽譜を見て弾いてみた。
だいたいはオッケーやったけど、一番盛り上がるとこでどうしてもつっかえてしまう。
う~ん……と唸ってたら、もうひとりのピアニストが「あ、これ、こないだ弾いたわ」と助け舟を出してくれて解決。
いや、解決は解決やけど、わたしはこの曲をかなり練習してたから、なんかめちゃ悔しい……。

まあ、気を取り直して、次。
ソプラノさんの、歌手との合わせが一番難しい曲。
5小節ぐらい歌たとこでまたまた、「なんかおかしい」と言い出す歌手さん。
これまた、渡された楽譜はヘ長調で、彼女のんは変ロ長調……かんべんしてくれ……。
でもまあ、苦手な♯系やないし、♭が一個増えるだけやから……なんとかできそう。

ミアの曲と、モーツァルトのデュエット曲だけ、無事に同じ調で弾けることを確認して、わたしはダッシュで家に戻った。

こういうことは、この業界では日常茶飯事で、ひどい時などは、元々の楽譜をその場で移調して弾かなあかんかったりするらしい。
その日の歌手の体調とかでも、調はコロコロ変わるらしい。
なので、ピアニストは、相当な初見力と、臨機応変に適当に形にできる能力が必要らしい。
今日はその洗礼をバシャバシャ受けたことになる。

10分だけ、家で調の変わった曲の練習をして、旦那と一緒に会場に戻った。

なんとも、慌ただしい演奏会になったけど、とりあえず無事に、オペラシアター専属伴奏者としてのデビューを果たせた。
あ~しんど。
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