ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

金沢市の市民説明会に行って来ました!

2012年09月13日 | 日本とわたし
というても、わたしとちゃうのですが……。
行ったのは、ツィッター友のたかっちゃん。
彼は、金沢在住の、金沢でのデモの立ち上げ人。
その彼が、市民説明会に行って見た事聞いた事感じた事を、5つの記事に分けて、ブログにまとめてくれました。
それをここで、一挙に紹介させてもらいます。

↓以下、転載はじめ

金沢市の市民説明会に行って来ました

本日(9/9)開催の、ガレキ受け入れに関する、市民説明会に参加して来た。
開始から7時間半に渡る長丁場だったが、最後まで、沢山の方が残って話を聞いた。

で、率直な感想と言うか総括と言うか、とにかく、環境省も金沢市も、地域住民を納得・安心させる気なんか無いだろ?って事。
何かと言えば、「金沢市民の皆さんに安心して頂いて、理解頂いた上で、進めて参りたい」などと仰るのだが、
じゃあ、安心させるための、納得するための材料は?と言うと、何も用意して来ていないのだから。
終止、話は平行線を辿るのみ。
コレじゃ、双方ともに、実りある話し合いなど、出来る訳も無い。

■環境省の話

1. 金沢市に受入をお願いする瓦礫は、国際的なクリアランスレベルとしての、100Bq/kgを下回る物であり、一般ゴミである。
2. 今回、広域処理をお願いする瓦礫は、特措法で広域処理を認められた、8000Bq/kgのさらに80分の1以下であり、安全である。

との論法だが、ここで、ズルい言い回しをしている。

1.で、一般ゴミだと思わせておいて、
2.では、広域処理をする理由として、放射能瓦礫の処理方法を定めた特措法に基づき、処理を進めるとしている点がそれ。

一般ゴミだから安全だ、と言っておきながら、広域処理の根拠は、放射能瓦礫扱い?
それで、実測値は一般廃棄物レベルだから、一般廃棄物と同じ、埋め立て方法でOK?
非常にズルいやり方と、言わざるを得ない。
こんなゴマカシで、本当に、市民を納得させる気があるのか?

質疑応答では、市側の回答が、意図的にピントをずらしていた、と断言できる。
そのいくつかの例をあげてみる。

Q.「万が一、実害が発生した場合、国が補償するのか?その法整備は、出来ているのか?」
A.「風評被害については、真摯に検討し対策を取りたい」

Q.「そうじゃない。実害が発生した場合の事だ。
今、法整備が成されていないのであれば、発生した時点で、補償のための法整備が成されるのか?
その場合、過去に遡り、被害を補償・補填するのか?」

そこでお決まりの、「環境省の担当者は、時間ですので、コレを最後の回答とさせて頂きます」というアナウンスがあり、
A.「実害に関しましては、私は答える権限もございませんので、この場では申せません」と、その場をさっさと去ったのである。

見事だ!「持ち帰り、省内で、法整備の検討を致します」はおろか、
「責任者へ報告します」との言質すら取らせていない。
見事としか言いようの無い、逃げ足の早さである。
理解を求めようとしている市民に対して、この対応では、意図的ではない、と言うのは通らない。
つまり、国(環境省)は、この広域処理に於いて、風評、実害が発生しても、何ら責任を取る物ではない、と明言したに等しい。
これで安心しろとは、どの口が言うのだろうか?


市民からの、
Q.「南相馬市長が、防潮林のために震災瓦礫が欲しい、との要望を出している、と聞いたが、何故受理されないのか?」の質問に、以下の様に答えた点。
A「防潮林の建設に使用するためには、漁具・漁網は適切ではない」

↑これは明らかに、金沢用に用意された回答である。

何故なら、今年3月の時点で、TV番組の報道ステーションにて、南相馬市長がインタビューに答える中で、
「国への要望に対して、広域処理の受入先として、被災地は想定していないとの回答だった」と言っている。
回答する先によって、内容が変わるらしい。

被災地内で、瓦礫を処理されてしまっては困るかの様だ。
また、先の金沢用回答にしても、突っ込みどころが残る。
誰も、漁具・漁網を、防潮林に使えとは言わない。
震災瓦礫のなかでも、防潮林建設に適した瓦礫をそれに廻せば、他の瓦礫の現地処理に、その分余力が生まれるはずであり、
漁具・漁網の現地処理も、可能になるのでは?と言うのは、容易に想像出来る。
残念ながら、質問者は納得してしまい、私に、質問の機会は与えられなかった。
もう一つ付け加えれば、南相馬市長は、震災直後の5月から、他県の震災瓦礫をくれと、国へ打診していたそうである。
以上の経緯は、「南相馬市」「瓦礫受入」などで検索すれば、いくらでもヒットするので、確認してみて頂きたい。
広域処理が動き出したのはいつか、それを考えただけでも、矛盾点だらけである。
国は、是が非でも、震災瓦礫を拡散したいのだ。

金沢市は、一旦下ろした手を、再び挙げた(らしい)。私からはどう見ても、下ろしてなどいないが……。


■金沢市との対話内容について

言い訳になるが、私は結局、一度たりとも、発言の機会を与えられなかったので、以下の内容は、内なる私の声である。

市長の冒頭の挨拶として、
「この場で決を採る訳ではない。
意見を集約し、議会とも「議論」した上で決定する。
方向性としては、受け入れる事を表明したまでで、決定事項ではない」
と始まった。

私としては、非常に微妙な言い回しが多い、と感じた。
市民の意見は聞く、との姿勢はありがたいが、決定において、重要なファクターとなるのか否か。
議会とも議論すると言うが、決議を取るのか?

どうも、そうではない様に感じる。
つまり、「市民」・「議会」とも、議論を交わした上で決定する、と言っている。
決定権は誰に?
明言しないまま、説明会が始まった。

まず強調されたのが、この瓦礫受入は、被災地からの強い要望のもと、国からの要請で動いている、とのスタンス。
国は国で、被災地が、と言っているのだが……。

ここで私は、釈然としない。
7/27に、岩手県と宮古市の、震災瓦礫の担当者に電話したのだが、その時の話と、かなりの温度差がある。
県も市も、広域処理に係る詳細は、国が決定しており、自分たちは一切分からないと、かなり困惑していたのだ。
非常に丁寧に返答頂き、とても腹芸を使えるような方々とは思えなかった。
つまり、広域処理について、積極的に関わっているのではなく、振り回されている印象だった。
ここで、震災瓦礫が、復興にとっての本当の障壁となっているのか、甚だ疑問に思う様になった。

また、何度も繰り返して強調される度に、責任を市で持つ気はない、との言い訳にしか聞こえなくなって行った。


■瓦礫の安全性について

100Bq/kg以下の、漁具・漁網のみだ」と強調される。
しかし、そのサンプリング方法は、数万tの瓦礫のうち、容積にして50リットルあまり。
そこを指摘しても、
サンプリングとはそんな物だ」と仰る。

なぜ、まだ一カ所に集約すらされていない漁具・漁網を、たった一カ所で、50リットル程度サンプリングして、安全だと結論付け出来るのか?
統計学を少しでもかじった事がある者なら、おかしいと思うはずである。
セシウムのみを測定し、安全と言われても、安心出来ない。
もっと多地点で、数多くサンプリングし直して欲しい、との要望には、
今のままで十分で、検討するつもりは無い、との回答に終止。
住民の安心が得られるのであれば、との積極的な姿勢は、一切ナシ。



■瓦礫受入後の安全対策

フレコンバックという袋につめて搬入され、そのまま埋め立てるので、飛散は無い。
埋め立ての際には、1mの覆土でサンドイッチして行くので、万が一、フレコンバックが破れても、放射性物質は、土に吸着される。
埋め立て地は、遮水シートで覆われているので、地層に浸透する事も無い。

しかし、誰がいつ、土による放射性セシウムの吸着率を、検証したのだろう?
どれだけ吸着されるかの、具体的数字は示されなかった。
大部分、という言い方にとどまっていた。
また、遮水シートの寿命についても、明言が無かった。
なにより、地震等による斜面の崩壊、地盤の亀裂等は、考慮していない
様だ。
その結果、万が一にも、放射性物質はもとより、他の有害物質も、貯留槽のモニタリングで阻止出来る、と言い張る訳だ。
ここでも、想定外を、意図的に作っている様だ。

そして、福島から避難・移住された、Aさんからの意見。
「環境省の提出資料に、1年で排出される一般廃棄物の量との比較として、
岩手県の瓦礫:約395万t(約9年分)、宮城県の瓦礫:約1200万t(約15年分)とある。
ところが、産業廃棄物は、一般廃棄物の10倍以上出ており、それを合算しないで、何年分と表示するのは、誘導に他ならない。
金沢市としても、そこを環境省に正して欲しい」


金沢市の、環境局長の答弁として、
「産業廃棄物は一般廃棄物と違い、処理方法に於いて云々」
ヒトの話を聞いているのか?、と言いたくなる。
誰もあなたに、環境省に変わって答弁して欲しい、などと頼んだ覚えは無い。
表記方法がフェアでなく、誘導まがいなので、環境省に正してくれ、と言っているのだ。
これもまた、意図的なのだろうか?

以上で、私の印象に残る内容は全て。
結局、7時間半もの間で、上記の内容を、グルグル行ったり来たりしていた様に思う。
ここまでダラダラと、記憶を頼りに書いてみましたが、抜け漏れがありそう(^^;;
まぁ、USTにアーカイブもあるそうなので、気になる方はそちらで。


■個人的感想

まず、身内と言うか、反対派の問題点として、多くの方が、終止、「持ち込みは、100%あり得ない」だった事。
私は、もちろん瓦礫持ち込み、と言うか、瓦礫拡散に反対なんです。
が、しかしですね、なにか事に当たるにおいて、全てを疑ってかかれ、が信条でして。
つまり、瓦礫拡散反対そのものを、疑ってかかるわけです。
もちろん、瓦礫拡散も、同時に疑います。
なぜかと言うと、そうしないと、思考停止に陥ると思うのです。
それでは、今までと何ら変わらない事になる。
だから、あの場では、「瓦礫受入もあるのかも」と言う姿勢を取る、あるいは、「瓦礫受入ありかも」と思う事を自分に許可する、と言った事が必須だと思うのです。
そうする事により、結果、自分の意見が、瓦礫受入になびくのならば、その程度の想いだった、と言う事です。
最初っから「受入れ拒否」では、話し合いにも議論にもならないのです。
結果として、自分たちの意見は、何も聞き入れられない事になる。
だから、反対する者としては、問題点・疑問点を提示し、それに納得のいく説明が成されるのかに注目する、といった姿勢が、必要になると思うわけです。

私個人としては、受入れ条件として3点。

1. 受入れる前段階として、サンプリングを詳細にやり直す事。
  これは、市民の持つ不安に答えるため、最低限の条件です
2. 受入れ瓦礫の線量を、空間線量ではなく、Bq/kgで、毎日無作為に測定し、その値を公表する事。
3. 受入れに関して、責任の所在を明白にし、万が一の場合、誰がどのようにどれだけの期間、どれだけの範囲で、どれだけの金額を補償するのか。
その補償金は、どこから出るのか、即ち、その予算の捻出元はどこか、を明白にする事。

以上が確実に守られ、実行されるのであれば、受入れを拒否出来ない、と考えます。
特に3.は、法整備を行った上で、補償が迅速に成される様に、手配しておかなければいけない、と考えます。


■金沢市当局側の問題点

まず、市民側に言えた事が、そんぐりそのまま金沢市側にも言える、いや上回ってる。
「市民と議論・対話する」と言った、市長の冒頭の挨拶は、なんだったのだろう。
市民側から出される質問・要望等は全て、端的に言えば、却下なのだから。
強いて言えば、その中でせいぜいまともだと思えたのは、
「受入れ前の瓦礫の線量測定を、月1からもっと短周期でやってくれ」とか「埋立場の空間線量率の測定間隔を縮める」などの処置要請に対して、
受入れが決まってから検討する」と返答したくらいのものだけ。

1. 受入れ瓦礫のサンプリング調査を、もっと多地点で、大量に実施する。
2. フレコンバックではなく、最低でも、放射性物質用のドラム缶を使用する。
3. 受入れ後の汚染発生時を想定した、法整備をし、責任の所在を明確にする。


↑これら、私が最低限必要、と考えた物は、全て一笑に付されました。
彼ら、は話し合いをすると言いながら、そのテーブルには、何も用意しなかったわけだ。
コレは、極めて失礼な話。
客人を招いておきながら、振る舞う物を何一つ用意しなかったんだから、非常識、と言われてもしょうがなくない?


■その他

Q.埋立場で、フレコンバックが破れて、浸出水が河川を汚染するのではないのか
A.フレコンバックは、日光のもとでは確かに劣化もするが、埋めてしまえば劣化もしないし、破れる事はまず無いと思いますよ

↑あなたの感想を聞いてなんかいません。
思いますよ、って何なんですか?
劣化は、紫外線ばかりではないですよ。
石油製品は皆、加水分解しますよ。

Q.フレコンバックが万一破れたら、やはり浸出水が、河川に流れ込むのでは?
A.そのために、覆土を、通常の倍である1mにしてあります。
粘土質を使いますので、吸着され、地下水へ漏れだす等は。まず無いと思いますよ。

↑重ねて、思いますよ。と来ました。
土の種類によって、セシウムの吸着率は違って来るだろうし、実際どれだけ吸着されるのか。
明確にはなっていませんよね。
バグフィルターで気化したセシウムが、全て除去出来る、と言う考え方と同質。
実際には分かっていない物を、さも分かり切っている、という方向に誘導している。

Q.全量測定しているワケではないので、スポット的に、高線量の瓦礫が混入しているかも知れない。
その際には、やはり、高濃度の浸出水が、地層を汚染するだろう。
A.遮水シートを、斜面に施行してあるため、たとえ浸出水が出たとしても、地層に侵出する事は無い。

↑地震や水害で、斜面の崩壊や地割れが発生する事を、まるまる忘れている。
いや、忘れたフリ?

そして、相も変わらず、
「被災地の強い要望のもと、国からの要請で、受入れを検討している。対応は、県と密に連携しながら取っている」だそうです。
金沢市は、一切責任を取るつもりは無く、国や県に押し付けつつ逃げている。
そんなところで逃げ切れたとしても、一旦事が起きてしまえば、国や県が責任など取るはずも無い。
結局、市民が泣きを見るだけ。


最後に、福島から避難され、金沢に骨を埋める覚悟のAさんから、市に対して、国から出ている資料への苦言が呈された。

災害瓦礫の量について、「岩手県:約395万t(約9年分)」「宮城県:約1,200万t(約15年分)」と書かれており、
その下に、細かい文字で、「※各県において、1年で排出される、一般廃棄物との比較」と有ります。
勘のいい人なら、ピンときたでしょう。
10倍以上の量の産業廃棄物が、その数字に関与していないのです。
単純計算すると、岩手県は約1年分、宮城県は1年半分でしかない。
もちろん、余力を使ってだから、こんなに短くはならない。
それにしても、この数字が与えるものは大きい。
一気に、現地での処理に、拍車がかかるであろう。
コレを、金沢市として、国に提言して欲しい」とのお話だったが、あえなく却下。

どうしても、責任の所在を、不明にしたいらしい。←マヂだよ!当然、補償など考えてもいない。


どうだろう、ここまでで。
信頼するに値するだろうか?
安心して、行政をまかせられるのか?
市民と同じ方向を向いている、と言えるのであろうか?
甚だ疑問だなぁ……。


結論

今の状況のまま、受入れが検討されるのであれば、瓦礫の汚染度がどうであれ、
市民と同じ方向を向こうとしない、話し合いのための材料すら持ち寄らない金沢市は、信頼するに値しない。
よって、今後も、瓦礫受入反対の姿勢を貫く。

以上。

↑以上、転載おわり。


この転載をさせてもらいながら、どこも同じ、市側のあまりにもいい加減で誠意も責任感も無い受け答えを知り、深いため息をついてたのやけど、

この意見↓は、すごくおもしろいと思た。

最初っから「受入れ拒否」では、話し合いにも議論にもならないのです。
結果として、自分たちの意見は、何も聞き入れられない事になる。
だから、反対する者としては、問題点・疑問点を提示し、それに納得のいく説明が成されるのかに注目する、といった姿勢が、必要になる。


この姿勢は、特にこちらでは当たり前の、議論する時の心得みたいな、大人の間では常識みたいなもんなんやけど、
それでも話が白熱してくると、もちろん興奮して、ついつい脱線してしまうこともあるのやけど、
とにかく、最初っから怒ってたり、声色が不服色たっぷりやったり、ということは幼稚、という印象を与えるというのが一般的な考え。
問題がいかに深刻でも、切羽詰まってても、議論の場に臨む限りは、とにかく冷静に、相手の意見をまず聞こうという心構えが必要で、
感情的な態度をとると、まず、相手にされない。

そういう基本を思い出させてくれる、たかっちゃんの意見やった。

日本の御用学者の、世界に向けての恥さらしっぷり!ど~ん!

2012年09月13日 | 日本とわたし
Yuri Hiranumaさんとおっしゃるツィッターさんが、こんなことを知らせてくださいました。

The 20th IPPNW(核戦争防止国際医師会) World Congress From Hiroshima to Future Generations
第20回 IPPNW世界大会・ヒロシマから未来の世代へ

先月8月24日~26日に、広島国際会議場で行われた、第20回 IPPNW(核戦争帽子国際医師会)の場において、
http://ippnw2012.org/ja/programs/default.htm#speakers

日本の御用学者は、しっかりと、世界に恥さらしをしてくれたようです。

先月の、IPPNW世界会議に、海外から出席した医師からの報告です。

8月26日(日)の午前中の、「全体会議5 東電福島第一原発事故:事故の経緯と医療支援」で、
「1300万人を移動させる方が、(福島第一原発からの避難区域である)半径内にいるよりも被害が大きいから、
放射能の危険性を、あまり考えない方が良い。
住民には、30キロ圏内に戻るようにすすめるべきだ。
大体、年間100マイクロシーベルトから、健康被害を受けた人などいない。
65歳でのガンが、1人増えるだけだ」
と言う発言が、日本の御用学者さんからあったそうです。

また、別の御用学者さんなどは、
「卵巣には、自己防御力がある」と言う発言を実際にされたそうで、
ドイツのIPPNW支部メンバーである、若い小児科医の反論を皮切りに、会場は大混乱におちいったそうです。
この情報の報告者の医師は、呆れ返っておられました。

↓その全体会議5での、講演者の方達のリストです。

http://ippnw2012.org/ja/programs/default.htm#speakers

鈴木達治郎(原子力委員会委員長代理)

神谷研二(広島大学原爆放射線医科学研究所教授・所長、広島大学緊急被ばく医療推進センター長、福島県立医科大学副学長)

谷川攻一(広島大学大学院救急医療教授、広島大学緊急被ばく医療推進センター副センター長)

細井義夫(広島大学原爆放射線医科学研究所教授、広島大学緊急被ばく医療推進センター副センター長)

天野治(原子力学会フェロー、南相馬市出身)

モデレーター:神谷研二
モデレーター:片岡勝子(IPPNW日本支部事務総長、広島大学名誉教授)


福島のみならず、高線量の汚染地域に今も暮らしてはる皆さん、

・放射能の危険性を、あまり考えない方が良い。
・住民には、30キロ圏内に戻るようにすすめるべきだ。
・大体、年間100マイクロシーベルトから、健康被害を受けた人などいない。

こいつらがいい例です。
一生苦しむ病にかかってしもても、誰も、なんも、助けてはくれませんよ。
補償もありません。
今おられる所は、離れ難い土地かもしれません。
仕事も未来もあった場所かもしれません。
けど、それは思い込みとちゃいますか?
わたしは今までの人生で3回、親の都合と自分の都合で夜逃げしたことがあります。
止むに止まれず、という事情があったからです。
夜逃げするような人間に、移った場所での安定も安心もゼロ。
いつも、溺れ死ぬ一歩手前みたいな日々が、ある一定期間続きました。

けれども、なんとかなるもんです。
本気で決めたら。
決めるだけでええんです。
決めてしもたら、物事はスルスルと、その方向に進みます。

決めても決めんかってもどっちもしんどい。
けどももし、自分と、自分の命と同じくらい大切な子どもの健康が天秤にかけられてるんやったら、
わたしは断固として決めてしまいます。

逃げるって。

決めてください。もうだいぶ日は経ってしもたけど、今からでもまだ間に合うのやから。

米国で報道された『ふくしまの子どもたちの甲状腺検査結果に対する記事』

2012年09月13日 | 日本とわたし
『Nuclear F.C:原発のウソ』というブログを書かれているiwaneさんという方が、8月14日の記事に、
米国の定評あるニュースサイト「Business Insider」に、立て続けに掲載された、
『ふくしまの子どもたちの甲状腺検査結果に対する記事』を、日本語に訳したものを載せてくださいました。

その原文を書いたMichael Kelley記者宛てに、日本の原子力関係者から、
「福島の汚染は大したことがない」という情報も載せろと、メールが送られてきているそうです。
この件については、ある種の脅迫めいた文章もあると報じられています。

わたし達は、Michael Kelley記者のみならず、立場上難しい環境にありながら、それでも敢えて、真実を公表してくれる方達を、形ある支援をするべきだと思います。

↓以下、転載はじめ

   ***************************

【世界が注目】今、ふくしまの子どもたちが危ない、と欧米の専門家が警鐘

36%の福島の子供達が、甲状腺に異常増殖を持っており、医師達は暗闇の中にいる

*この記事↓の%数値は、8/14以前のものです。

数日前、私たちは、福島県健康調査に基づいて、「36%の福島の子供達が、放射能のせいで、甲状腺に異常増殖をもっている」とレポートした。

私たちは、このことで、「山下俊一氏の企み」について語った、オーストラリアのカルデコット医師に、
この検査が何を意味するのか、尋ねてみた。

カルデコット医師は、この検査の有効性を確認したあと、検査結果の緊急性を、改めて強調した。

1. 子供の甲状腺に、嚢腫や結節をみつけるのは、とても珍しい。
2. 子供に見つかった、異常増殖の数は、非常に多い。
3. 普通なら、こんなに早い時期=1年以内に、異常発生は見つからない。多くの放射能にあたった、と解釈して間違いない。
4. 日本の政府が言っていることから、この異常増殖が、どういうものであるかを知ることは、不可能だ。


確かに、甲状腺の嚢腫は、比較的頻繁に見られるが、しかし子供には珍しいことで、癌性の可能性があるため、
医師たちは、この異常増殖について、心配している。

なぜ、このレポートが、大々的に世間に知られていないのか? 
こう尋ねると、カルディコット医師は、
「日本政府は、超音波検査の結果を、小児甲状腺の専門家に知らせていない。
メディアも、放射線災害を無視して、世の中を、放射能に対して、麻痺状態にしようとしている
」と非難した。

カルディコット医師は、
「福島の子供に見られる、高数値の甲状腺増殖は、とても珍しい」と言っている(普通、放射能の影響は、5年から70年にかけて見えてくる)。
「海外の医療関係者も、この問題に取り組むべきだ」
と。

「この情報は、世の中に明らかにされるべきです。そして、海外の専門家に、今すぐ助けを求めるべきです。
超音波で見られる全ての病巣は、生検(患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査)されるべきなのに、実際されていない。
そして、生検をしていない事は、医療的に無責任な行為です。
なぜなら、もしこの子どもたちに癌が発生していたら、治療なしでは死んでしまうからです」


私たちはまた、アメリカ甲状腺学会会長で、コロラド医学大学の内分泌科チーフの、ホーゲン医師とも話をしたが、
彼はこの、検査結果を聞いたことが、全くなかった。

ホーゲン医師は、カルディコットの見解に同意し、福島原発事故後に、これほどすぐに、多くの子どもたちに、甲状腺の嚢腫や結節が見られることに驚き、
この事実が、世間にもっと広く知られていないことに驚きを示した。

また彼は、
「最近の超音波検査は、敏感になってきているので、2センチ以内の嚢腫は生検されなくていいが、5ミリ以上の結節は、生検される必要がある」と言った。

「チェルノブイルの後、放射線物理学者は、子供たちが浴びた放射線量と、甲状腺の結節と、癌にかかった子どもたちの数から、放射能の危険性を調べた」とホーゲン医師は語った。
「チェルノブイルでは、多くの子供達に結節がみれらたが、福島では、嚢腫が多くみられるので“少し違う”」と彼は言う。

ニューヨーク科学アカデミーは、世界中で100万人近い人たちが、1986年のチェルノブイル事故で浴びた放射能の結果、死亡したと見積もっている。

ホーゲン医師は、福島の放射線の危険性のデータや、チェルノブイルと福島の比較データは、見たことがないという。

ホーゲン医師は、
「もしアメリカで、放射能災害が起きたら、このような情報は、いくつかの場所で発表し、多くの人に知ってもらい、批評してもらいたいだろう。
広く情報が知られない限り、データを検討し、批評をすることは難しい」
と述べた。

↑以上、転載おわり


この写真を数日前、Facebook上で見つけました。



わたしはこの子の目を見て、泣けて泣けて仕方がありませんでした。

この子の写真を掲載して、このコメントを書きました。

わたしは16才の頃から約4年間、厳しい検査と治療と手術を繰り返した挙げ句、
病院側の記入ミスや医療の限界などで、余命の宣告を何度かされたことがあります。
あの間の闇の深さ、恐ろしさ、そして、なんでわたしが?という、やり場の無い憤りは今も、忘れられない思い出の中のひとつです。

子どもはちゃんとわかってる。ほんとにそれは事実です。
細かなところまで、しっかりわかってるのです。
それでいて、周りの大人を傷つけまいと、必死で自分の心の中に抱え込んで、子どもとして振る舞っている。
だから絶対に許せない。
そして、こんなことをダラダラと、いつまでもさせてる日本の親達に言いたい。
親でなくても、大人である人に言いたい。
表に出て、自分の暮らしてる町の通りをいっぱいにして、全国の大人全員が、こんなことを許さない!という意思を示してと。


もう一度言います。
こんなことをすでに許してしまった我々は、そのことを恥じ、許してはいけません。
そして、早く、本当に早く、これ以上状況が悪くならないよう、行動しなければなりません。
わたし達ひとりひとりの頭で考えましょう!
本気で考えましょう!
他人事ではないと、気がつきましょう!
子どもを救うのは、未来を救うことです。
我々がこれ以上、愚かな者として歴史に残らないですむようにすることです!