ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

大雪と断捨離

2022年01月31日 | ひとりごと
なかなかに厳しい寒さが続いている。
零下は当たり前、今夜はマイナス12℉の予報が出ていて、毎晩寝る前にセントラルヒーティングの室温設定を下げるのだけど、今夜は昼間とほとんど変えないでおこうと決めた。
昼間の室内の設定温度は20℃。
だけどもここ数日は、地下のボイラーがほぼ休みなく働いてくれているのにも関わらず、設定温度より5℃ほど低いままだ。
こんな寒波に覆われている時に停電になったりしたら大変だけど、今年の雪はいつも超細かい粉雪で、屋根や木の枝にはうっすらとしか積もらないので、停電の心配はしなくていい。

家猫の空と海は、こんな日でも外に行こうと、一応はする。
まずは海。


彼が躊躇している間に、スッと横から飛び出た空。
玄関マットの上の数歩が海の足あとで、他のは空の足あとだ。

しばらく躊躇い歩きをして、

そしてスタスタと降りて行ったのだけど、ちょうどその時に除雪車が通りかかってパニックに。

こちらの足あとはリスくんたちので、木から木へと続いている。
ムササビくんのように空を飛べたらいいのにね。


前回の記事で、J&Jのワクチンでは入国できないと書いたけど、いやいやそうじゃなくて、ワクチンは打ってなくても入国はできるけど、隔離日数がワクチンの無接種者と同じ扱いになるだけだ、と友人が教えてくれた。
おっきな勘違いをしていたわけなのだけど、それでもやっぱりモヤモヤする。
夫の両親や姉は、わたしの身の安全のためにも、ブースターを1日も早く打って欲しいと言う。
夫はまだ打っていないし、この先打つかどうかも決めていないけど、モデルナのワクチンを2回接種しているので、わたしよりはうんとマシだと思われているんだろう。
ここでJohnson&Johnsonを選んだ者は変わり者だと思われることが多い。
けれども少数派を尊重しないといけないと子どもの頃から教育されているから、嫌な反応で傷つけられることはない。
わたしの生徒や生徒の家族、そして学校のクラス友だちの中にも、感染や濃厚接触をした者がちらほらと出てきているから、もちろん注意しなければならないことは十分に分かっている。
だから検査を何回も受けているのだけど、毎回陰性の結果が出る。
政府は各家庭に、簡易検査キット4回分を無料で配布することを決めた。
夫はもちろんネットで注文したのでそろそろ届くだろう。
ウェブサイトにアクセスできない人たちのために電話回線での注文も用意されているらしい。
わたしたちはもうすでに、一時給付金を数回、特別臨時失業保険や家賃補償金などで、相当額のお金を振り込んでもらってきた。
この検査キットも全部で10億個用意するっていうことだけど、それでも足りないなんていう事態にならないことを祈るばかり。
オミクロン感染は勢いを失い、20日前のピーク時にはニュージャージー州全体で3万人を超えていたのが、5千人強にまで減ってきた。
夏の暑い時とは違い、ここまで寒くなるとマスクが防寒の役目をするのか、いつもはマスク嫌いの人でも積極的に付けている。
暖かくなるまでに更なる新株の登場も無く、ああやっと元の日常が戻ってきたねと笑顔で語り合えるようになったらいいなあ。


日本から持ってきた綿の洋服やパジャマが、そろりそろりとほころびてきた。
着心地がいいからと、家の中にいる間中はいていたスカートもこの通り。

パジャマやTシャツはもちろん、ちょっと引っ張っただけでピリピリと破れてしまう物も出てきた。
一番長い物は40年以上も前から愛用しているパジャマで、気がついたら大きな穴ができていた。
ここまで長い付き合いになると、たとえ洋服でも捨てられない。
そんな綿の元洋服さんが詰まっているゴミ袋が、ここ数年でみるみる膨らんできた。
断捨離とは真逆の自分の癖にため息が出る。

断捨離を検索していると、こんな記事を見つけた。

『断捨離』とは、やましたひでこさんという方が提唱している片付け論。

執着を手放すヨガの「断行」・「捨行」・「離行」という3つの考え方を日常の片付けに応用したものなんだそうで、
『断』不要なモノを断つ
『捨』不要なモノを捨てる
『離』物への執着から離れる
と書かれていた。

断つ、捨てる、離れる。
いつもだと同じような記事を読んでも自分にはできないと斜め読みしていたのだけど、この三つの言葉が妙に心に留まった。
やってみようかな、今年こそ。


今年はまさに鈴なりのキンカンの実。

ちっちゃな木に30個以上の実がぶら下がっている。


夫が年末に見つけた日本酒。近くの酒のチェーン店の棚に並んでいたそうな。
元旦の祝いに飲んだのだけど、とてもうまい!


空海のツーショット。

やっとやっと

2022年01月21日 | ひとりごと
今年の1月はよく雪が降る。
けれども根雪にはならずに、数日もすると溶けてしまう。


つい先日年が明けたと思ってたら、もう今日は20日。
今年のおせちは新婚カップルの長男くんとTちゃんが参加してくれた。

いつもより奮発してカニ鍋にした。

雑炊の美味しかったことったら…また来年までのお楽しみ。

夫がクリスマスプレゼントにもらったイクラ作ったイクラ丼。

年末から年始にかけて、妙な咳が続いたり、鼻が詰まったり、喉がしくしく痛んだり、頭がぼーっとしたりの症状が日替わりで出てきた。
朝起きて症状を訴えると、漢方師の夫が眉間にシワを寄せながら処方に取り組み始める。
しばらくすると小さな瓶に入った漢方薬の粉末をわたしに見せて、「計量スプーンの〇〇を使って○杯お湯に溶かして飲みなさい」と言う。
言われた通りに飲んでしばらくすると、症状がみるみる軽くなる。
夫も風邪の症状が続いていたので、二人分の処方をしなければならない日がけっこう長く続いていた。
もちろんPCR検査は受けに行っていたけど、結果はいつも陰性。
夫の患者さんの間に、コロナウイルスに感染した人が続々と出てきたけれど、漢方薬の処方で症状は改善した。
後遺症で臭覚が無くなって困っていた人がいたけれど、鍼治療と漢方薬でそれも改善した。
今も社会はワクチンを打て打てと推奨しているけれど、オミクロンなどの新株に対応しているわけでも無いのに、人工的な抗体を何度も体内に入れることが最善策だとは思えない。
漢方薬などのような、経口で免疫力を高められるような方法の開発に、もっと力を入れるべきなんじゃないのかなあ。
大企業のワクチンばかりがゲリラ雨のごとく世界の空を覆っているのは異常だと思う。
いや、そのワクチンが手に入らない国だってある。
なんだかなあ…としみじみ思う。

台所のテーブルのみならず、カウンターにまで増殖し始めた漢方薬たち。
ちなみに、手前右端の二つは、膀胱炎になりかけて困っているわたしのための特効薬セット。


早く漢方薬の専用部屋をどこかに見つけて欲しいものだ。
そうしないと多分、近々台所は占領されてしまう。

最近我が家で流行っているバナナケーキを作るのに欠かせない秤さんたち。

グルテンフリーなのでアーモンドフラワー100%で作っているのだけど、これが意外に美味しい。
卵と溶かしバターとベーキングパウダーとお砂糖少々、そしてアーモンドミルクと真っ茶色になったバナナがあればいつでもできる。

友人のアードリィが、ふと入ったお店で見つけて、すぐにまうみのことを思い出したからと買ってきてくれたハート型のペーパーオーナメント。

一片一片の楽譜が、どの曲のどの部分なのか、ワクワクしながら眺めている。

おかげさまで仕事の方は順調で、大人生徒が増えてきた。
そのうち女性が3人で男性は6人、計9人のうちの6人がアフリカンアメリカンで、ほとんどの人たちが一から習い始めている。
そしてなぜだか5歳児6歳児も続々と加わってきて、今では生徒全体の3分の1を占めている。
6歳以下の子どもを教える自信が無かったのに、なぜかコロナ禍以降に気が変わって、今ではすっかり6歳児ランドみたいなことになっている。
おばあちゃん先生だからかな?
6歳児といっても人それぞれ、いろんな6歳児がいる。
モジモジしてる子、おしゃべりな子、堂々と反論してくる子、褒めるとクシャッと笑ってありがとうと言う子。
いろんな色があってとてもおもしろい。
コロナ禍以降に加わった子たちはみんな、最初からマスクをしてるので、初対面の時から顔の3分の1しか見えない。
だからたまに、彼らが家の外に出てマスクを外し、玄関のドア越しに話しかけてきたりすると、へぇー、この子、こんな顔してたんだって思ってどきっとする。

人口約930万人のニュージャージー州の新感染者数は、クリスマス後の2週間で劇的に増えたけど、今また劇的に減り続けている。
減り続けてはいるけれど、まだやっと1万人を切るか切らないかで、100人以下になっていた夏の100倍だ。
感染者が増えると夫の仕事量が減る。
だからわたしの生徒の数が増えるのはとてもありがたいのだけど、やっぱり65歳を迎えつつある体にはきついものがある。
気がつくとピアノ教師生活40年越えの長い年月の中で、もっとも多い生徒数を抱えてしまっていて、毎日ぎゅうぎゅう詰めのスケジュールだ。
一日中点けっぱなしの空気清浄機や加湿器の稼働音も、耳慣れしたといってもやはりストレスになる。
贅沢なことを言っているとわかっているのだけれど…。

そんなこんなで疲れ過ぎが続いていて、朝起きた瞬間から体がだるい。
そろそろ来るなと思っていた膀胱炎が、予想に違わず、気がつくと素知らぬ顔して居座っていた。
夫に言うと、膀胱炎用の漢方薬を処方してくれたのだけど、少しでも飲み忘れると我が物顔で暴れ出す。
今回は重症になる前に治療し始めたので、まあそれだけでも良しとしよう。

というわけで、ブログを書こうと思う気持ちは山々なのだけど、気持ちで体を引っ張ることができなくなった。
もっと上手に休まなくてはね。
せめて週末だけはと思っても、毎週のように公開講座の指導やらオーディションの審査やらコンサートやらの予定が入っているので落ち着かない。
日本に行きたくても、わたしが受けたJ&J社のワクチンは入国許可が下りないので行けない。
なんだかなあ…と小さなため息をつきながら天井を眺めると、角のところで蜘蛛の巣の残骸がふわふわと揺れていた。
そろそろ寝ないと。

2022年あけました!

2022年01月01日 | 家族とわたし
2022年、明けましておめでとうございます!

今回は、2年もの強制遠距離交際&別居結婚を経て、やっと一緒に暮らせるようになった長男くんの新妻さんTちゃんが加わって、夫とわたし、そして新婚夫婦の4人で新年を迎えました。
次男くんとガールフレンドのEちゃんは西海岸に引っ越してしまったので、今回は残念ながら一緒には年を越せなかったのだけど、なにはともあれ、みんな元気に、無事に、新たな年を迎えることができて本当にありがたいです。

昨日今日と、いつもの仕事と大晦日&お正月用の食材の買い足しと調理で朝から晩まで立ちっぱなしでしたが、若い二人にうまいうまいと言いながら食べてもらえて、もうそれだけで心はホカホカです。

ここ数年の年末はそれまで作ったことがない料理に挑戦することにしていて、といってもそんなたいそうなものではなくて、まあわたしでも作れる程度のものを選んで作っています。
今回はこれ。
大根の薄切りと生ハムをただただ重ねていくだけです。
挟み込む薬味は青じそと生姜と柚子の皮の千切り。食べるのは元旦のお昼。美味しいかなあ…。

特大の、高菜とおじゃこのお稲荷さん。

お正月料理は甘いものが多いので、口直しにナムルを。

これまでに一回も失敗したことがなかった伊達巻でしたが、フライパンを熱し足りなかったのか、初めてぱっくりと割れてしまいました。
まるで陰と陽😅
巻き簾でぎゅうぎゅうに巻いたらくっつくかな?


今年の年越し蕎麦はとろろ蕎麦にしました。
去年までずっと、まさに60年以上も、年越し蕎麦は年を越すその瞬間に食べなければならないと思い込んでいたわたしでしたが(だから息子たちはもちろんのこと、米国人夫もその犠牲に😭)、そうではなくて大晦日に食べたらいいと知り、今年は夕飯後の、ちょいと小腹が空いてきた頃にいただきました😅

ここ数週間でオミクロン株のコロナ感染がうなぎのぼりに増え、わたしたちの周りの知人や関係者の中にも感染した人が出てきました。
夫の患者さんの中にも感染者がいますが、漢方医としての知識と経験を生かし、いわゆる風邪の全ての段階(種類)の治療をしています。
遠隔(オンラインや電話)で治療することも可能です。
実は夫もわたしも、2週間ほど前から乾いた咳が出始め、半日単位で変わってくる症状に合わせて漢方薬を処方してもらい、それをせっせと飲み続けているうちに平常に戻りました。
もちろん症状が出た次の日にPCR検査を受け、軽くなってから簡易検査を受け、そしてさらにもう一度検査を受けたのですが、結果は全て陰性。
それでもやはり検査は100%正確ではないし、症状がすっかり無くなったとしても一日二日は飲み続けるのが漢方の治し方なのだそうで、今ではすっかり漢方薬ファンのわたしは、今回は一体どんな組み合わせになるんだろうなどと楽しみにしていたり…人ってここまで変われるもんなのですね😅

今年のカウントダウンは意外と人が集まっていてびっくり😵


これがまた感染拡大のきっかけにならなければいいが…などという心配などしなくてもいい世界が戻ってきますように!