ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国『ぶっ壊れた無料空気入れ』事情

2018年07月18日 | 米国○○事情
わたしが主に乗っている車は、義父からのお下がりで、かなり年季が入っている。
もう5年以上、タイヤ(?)に問題があって、4本のうちのどれか1本が必ず、ちびちびと空気が減っていく。
だから、極寒の冬も酷暑の夏も、雨の日も雪の日も、空気圧が低いぞ!の警告が出たら、ガソリンスタンドに行って空気を入れなければならない。

2年前までは、運転席側の前のタイヤだった。
修理工さんに修理してもらった後はすっかり良くなったのだけど、今度は同じ運転席側の後ろのタイヤが、2週間もするとプチパンク状態になってしまう。

ガソリンスタンドに、3分75セントの有料空気入れが設置されているので、それを利用しているのだけど、目盛りが読みにくい上に正確ではない場合が多い。
なのでこの、無料の上に空気圧の数字がデジタルで表示され、さらには設定した数値まで入れるとピッピッと音が鳴って知らせてくれるという、めちゃくちゃありがたい空気入れを見つけた時の嬉しさったら!

これはよく使う高速道路のサービスエリアのガソリンスタンドにあるので、そこを走る際はよく使うし、わざわざそれを目当てに用事を作ったりもした。

昨日、YMCAに行くのに車に乗り込むと、案の定、空気圧が低いぞ!の警告が出た。
もともとYMCAの帰りに買い物に行くつもりだったから、あのスタンドの空気入れを使えばいい。

意気揚々と、蒸し暑い天気の中、タイヤのエアバルブキャップを外し、数値を設定して空気入れ開始。
1本目はいつもの通りうまくいった。
2本目に移った時、あれ?なんか変…。
なぜかタイヤがみるみる萎んでいくのだ。
角度がおかしいからかな?なんでかな?
狼狽えながらも、とりあえずどうしようもないので、次のタイヤに移った。
そしたら、なぜかうまくいった。
なんだこれ?と思いながら、4本目のタイヤに移動。
あわわっ!
また空気が吸われてく!

結局、2本のタイヤがパンク状態になってしまい、それからは何を試しても機械自体が途中で止まってしまう。
かんかん照りで暑くてたまらない。
スタンドで働いている3人の男性たちは、見て見ぬ振りを決め込んでいる。
なのでスタスタと彼らのところに行って事情を説明した。
でも、彼らも全くのお手上げ。
「Good luck」とか言って仕事に戻ってしまう。
あんたとこの設備だろうが!と言いたかったけど、そんなことを言ってもまるで相手にされないことがわかっている。
すでに暑くてジメジメしてて、不快感マックスだったからやめた。

こいつが『空気入れ』、もとい『空気吸い』。
空気吸うなよぉ〜!!


ヘトヘトになって夫に電話した。
「こんな時はどこに電話したらいいか、知ってるだろう?」
事情を詳しく話したら、ちょうど通りかかるから現場に行くと言ったので、とりあえず待つことにした。

やって来た夫に、「なんで外で待ってんの?車は何にも故障してないんだから、冷房つけて車の中にいたらいいのに」と怒られた。
「用事があるので僕には何もできないから、今回は自分で頑張って」と、どこに電話をかけるかを教えてくれた。

車の保険会社が、牽引の費用を負担してくれることになっているはずなので、そこに連絡をした。
そしたら、わたしが走った高速道路はトラックが運転できないので、特別な許可が要るし、費用もまずわたしが払い、あとで申請して欲しいと言われた。
その特別な許可を得るための説明をしてくれるのだけど、それがどうにも理解できない。
わからない単語が出てくるたびに、ごめんなさい、その言葉の意味がわかりませんと言って、いちいち言い換えてもらわなければならなかったりする。
その度に、足元のアスファルトが柔らかくなって、ズンズンと体が沈んで行くような気持ちになる。

あれこれ回り道しながら、とりあえず向こうの言っている意味を理解して、牽引トラックを待つことになった。
用事を終えた夫から連絡が来て、経緯を説明していると、雷雨が来るぞと言うので空を見上げたら、重たい雲に覆われていた。

で、トラックが到着した時はこんな感じ。


なんてこった…。

トラックの運転手は大雑把だけど親切で、車の届け先までの車中ではいろんなことを話した。
途中で、パトカーがアイスクリーム屋さんに入って行くのを見て、
「日本じゃね、警官や消防士が、仕事中にああやって食べ物や飲み物を買いに行ったり飲食したりしていると、文句を言う人がいるんだよ」と言うと、
「はぁ〜?何が悪いんだ?こっちじゃコーヒーはもちろん、ドーナツだって当たり前だよな」と、目を丸くしていた。
「まあでも、ここ最近の警官の入れ墨の入れっぷりには、俺もちょっとどうかと思うんだけどな」

そういや、前はそれほどでもなかったけど、腕全体に入れてる警官や教師が増えてきたような気がしないでもない。

「うちの母ちゃんが反対するからさ、俺は入れられないんだよな。ほんとは入れたいんだけどさ、ガハハ!」
と言う楽しいトラック運転手と別れ、車は無事に修理工場に収まった。

やれやれ、マジで疲れた。
修理工場まで来てくれた夫は、やけに優しい。
こういう時の電話かけのストレスを知っているからね。
それと、ボキャブラリー不足でほとほと困ったことも。
さらには、無料ではないとわかってパニックになったことも。

なので、夏のスーパー貧乏はさて置いて、「今夜は外食しよう」と言ってくれた。
ありがとね。

それにしてもさぁ、『空気入れ』が『空気吸い』になったらあかんやろ〜!
頼むでホンマ!
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米国『春のドカ雪』事情

2018年03月08日 | 米国○○事情
昨日は一日家の中にこもっていたので、こんなことになっていたなんて全く知らなかった。
月々6000円ほどの会費で、どんなクラスでも受けたい放題のYMCA。
木曜日の今日は、ピラテスと陰ヨガのクラスを受けている。
YMCAまでの、車でほんの10分ぐらい、町の中を走って初めて、全く知らずに過ごせたのは実にラッキーなことだったんだと知った。












日曜礼拝の伴奏バイトに通った教会の前庭でも、






根元から倒れてしまっている。


枝がしなやかな木は、なんとか無事だった。



ここも、通り全体が塞がれている。




根っこごと倒れたので、歩道の敷石ごと盛り上がっている。



なんてこった…とショックを受けて家に戻ると、ドライブウェイの入り口でロビンちゃんたちと出会った。


ふっくらしたオレンジ色のお腹が特徴の、春を告げる鳥ロビン。
なんじゃこりゃ?って顔してる。
そうだよねえ…わたしもそう思うよロビンちゃん。
でも、気をつけてね。
上から重たい雪の塊が、急に落ちてくるかもしれないからね。
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米国『銃規制に向けて行動する高校生たちと、それを支え守ろうとする大学』事情

2018年03月04日 | 米国○○事情
友人の志津子さんが、フロリダの高校で起こった銃撃事件の後、その高校のみならず、他の地区の高校生たちが抗議行動を行ったことに対する、大学の素晴らしい対応について書いた記事を、要約してくれました。

彼女のコメントとともに紹介します。

戦争を起こして経済を回しているような非道性を持ち、銃器をすべての国民が持つべきだなどという、とんでもない思想が根付いている国で、
戦争はやめよう、銃を捨てよう、などという願いは、到底叶うものではないと、事ある毎に思い知らされてきました。
小さな子どもたちから大人まで、どんなに大勢の人たちが命を奪われてもなお、良い方向に進まなかったのですが、
今やっと、この高校生たちの、一市民としての平和的抗議行動が、巨大な岩石を動かそうとしています。

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「後何人の生徒たちが死ななくてはならないのか」 
ー高校生らの銃社会への抗議が全米へー

【JUNGLE CITY.COM】2018年2月19日
https://www.junglecity.com/news/high-school-students-against-gun-violence-spread-around-the-nation/

フロリダ州南部のパークランド市にあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で、14日に発生し、17人が死亡、10数人が負傷した銃乱射事件を受け、高校生などが主導する抗議活動が、全米各地で始まっています。

Women’s March の主催団体は、銃による暴力から学校を守る法律を可決することを、米国議会に求めるため、
事件発生から1ヵ月目にあたる3月14日に、午前10時から17分間にわたり授業をボイコットする、「National School Walkout」を呼びかけています。



また、同校の生徒たちとその家族は、3月24日に学校をボイコットし、ワシントン DCで抗議活動「March for Our Lives」を予定していると発表。
ワシントンDC まで行くことができない場合は、それぞれのコミュニティで活動することを呼びかけています。




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こういった連帯づくり、行動の早さはもちろん、その活動に対する大学(多くの高校生たちにとっては次に目指す場所)の姿勢と行動が、本当に素晴らしいのです。

志津子さんはそのことを書いてくれました。
では、どうぞ読んでください。
(まうみ注・転載にあたり、文字の強調を加えました)

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【「我々が求めるのは君たちのような高校生だ」と、大学が声明を出す】

フロリダの高校で銃撃事件が起こり、そこの高校生たちが声を上げ出した時、他地区でも授業をボイコットして、抗議行動を行った高校が続出した。
その時、多くの学校が集会を禁じ、「学校の命令に従わない者は罰則を与えるぞ」と脅した。
それでも構わずに、高校生たちが、フロリダの高校生たちの抗議行動に呼応して、授業を抜け出した。
事件のあった学校の集会に、駆け付けた他校生たちもいた。



あの高校生たちは懲罰を受けたのだろうか、と思っていた時に、こんな記事に出逢った。

Amid Threats of Discipline, Hundreds of Colleges Assure Prospective Students Anti-Gun Protests Cool With Them
https://www.commondreams.org/news/2018/03/01/amid-threats-discipline-hundreds-colleges-assure-prospective-students-anti-gun

アメリカの大学入試は、数回の全米一斉テストの点数や成績表の他、エッセイや課外活動記録(ボランティア活動なども含む)、教師の推薦書などを、入学を希望する大学に提出しなければならない。
そして大学は、それらを総合的に吟味して、その生徒を入学の有無を判断する。

抗議活動を行ったために懲戒処分を受ければ、それが大学側に伝わる可能性もあるだろう。
それに対して、アメリカの大学の多くが、
「平和的な活動の結果の懲戒処分があったとしても、それが入学拒否の理由にはならない」という声明を出した


NACACは、主に、アメリカの大学の入学選抜担当官、高校のカウンセラー、民間教育機関が連携しながら、生徒により良い教育と機会を提供することを目的とした、アメリカ最大の教育組織だ。
そのNACACが、ホームページに、250以上の大学や専門学校などが、懲戒処分に対しどのような立場を取るかが分かるデータベースを載せた。(リンク内参照)
https://www.nacacnet.org/…/college-and-university-update-o…/

その殆どが、「学生の市民としての関わりを奨励することが、大学としてのミッションの一つである」と述べている。

ハーバード大学の声明:
ハーバード大学のミッションは、我が校の学生が、市民としてリーダーシップを発揮出来る準備期間として、変容可能な基礎教育を与えることです。
問題であると学生が思うことに対しては、彼らが平和的に抗議活動を行う権利を持っている、という我々の信念が、大学のミッションの根底をなすものです。


MIT(マサチューセッツ工科大学)の声明:
市民としての責任については、MITに於ける他の殆どの事象と同様、行動することから最もよく学ぶことが出来ると信じています。
市民として責任を持つということは、まさに我々が、お互いに対して、また公共に対して持っている責任を、実行に移すことです。


UCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)の声明:
平和的で、意義のある抗議活動や市民行動は、あなたの大学選考や奨学金授与に、何ら影響を与えるものではありません。
カリフォルニア大学のモットーは、Fiat Lux(ラテン語で『光あれ!』)であります。
UCLAは、最悪の状況下でも、楽観主義を抱くことで知られた大学です。
事件のあったストーンマン・ダグラス高校とコミュニティの人たちは、我々全てにとって、光の象徴であります。



大学の中には、ツイッターで声明を出し、銃規制を訴える行動に参加した、或いはこれからの抗議行動に参加する予定がある高校生たちに、サポートの意思を示しているところもある。

エール大学ツイート:
エール大学は、銃規制や、他の目的の校外活動に参加する高校生たちを、誇りを持ってサポートします。
そして、高校がそのような生徒に対し、懲戒処分を下したとしても、それで我が大学への合格決定が取り消されることは、絶対にありません。


テキサス大学ツイート:
我が大学は、自由な探求や表現という原則にコミットします。
そして、知識の拡充と、考えを交換する自由が守られる環境を、作ることに努めます。
そのような大学のメンバーは、それぞれの考えや意見を持ち、しっかりと守り、表現する権利を持ちます。
この大学の責任は、大学に入学を認められた高校生も包括するもので、憲法で認められた表現の自由の権利を実行することで、損なわれるものではありません。




真っ先にこのような声明を出した、MIT大の学部長は、大学新聞に、
「学生たちは、決まった特定の目的地を目指すのではなく、地図を広げて、羅針盤が指す方向を目指しなさい」と、
大学の選考に影響を出すと思うことなく、信念を持って、意義のある行動をしてもよいのだ、というようなことを書いている。
「MITの教育は、単に事実や数字を学ばせることではない。
人類の向上のために賢く、創造的に、効果的に何かが出来る能力と、情熱を成長することを学ばせることである」



3月14日には、事件で亡くなった17人の級友たちや先生の数に合わせて、17分の全米一斉校外活動が行われる予定だ。

そして、3月24日は、ワシントンで、「私たちの命のための行進」March for Our Livesを行う。

フロリダの高校生たちを、そしてそれに呼応する高校生たちを、大学の良識がしっかりと支え、守ろうとする動きは、実に胸をうつ。
また、ACLU(アメリカ自由人権協会)は、東はメイン州から西はテキサスまで、懲戒処分について言及している高校の生徒たちに向けて、
ブログで生徒たちの権利について説明し、動画でも「自分たちの権利を知ろう」というライヴストリームを流し
て、話題になっている。

守るのは大人だ。


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米国『NEVER AGAIN! 今度という今度は変わらなければならない銃規制』事情

2018年02月21日 | 米国○○事情
とうとうのとうとう、変わるかもしれない。
大きな変化は無理かもしれないけれど、それでも変化の第一歩が踏み出せるかもしれない。

アメリカ国内の学校の銃乱射事件は、これまでに何回も何回も起こりました。
その度に、命を奪われた子どもたちの親御さんが、学校の生徒たちが、そして銃規制の強化を求める市民たちが、必死になって運動をしてきました。

それにもかかわらず、野外のコンサート会場で、ナイトクラブで、小学校で、高校で、大学で、突然現れる銃撃犯によって、年齢を問わず命を奪われる事件が後を絶たないまま、
またフロリダで、高校生や教師が、大勢殺されてしまいました。

生き延びた生徒たちの怒りは天上にまで届く勢いで、授業をボイコットし、大人たちの助けを借りて迅速に抗議行動を企画し、事件からまだ1週間しか経っていないのに、
ホワイトハウスでの大統領との面会を果たし、フロリダのタウンホールでは、議員や知事、警官やNRA(全米ライフル協会)の広報官を舞台に引っ張り上げ、討論をするという場を実現させました。


トランプ大統領、生徒らと面会 フロリダ乱射 銃購入者の経歴調査徹底
http://www.sankei.com/world/news/180222/wor1802220008-n1.html

トランプ米大統領は21日、南部フロリダ州パークランドの高校の銃乱射事件に巻き込まれた生徒や教師、保護者らから意見を聞くため、ホワイトハウスで面会した。
面会の冒頭で、トランプ氏は、銃購入者の経歴調査徹底や、メンタルヘルスの問題に取り組む考えを示した。

フロリダの事件をきっかけに、銃規制強化を求める声が高まっているが、
「国民の武装の権利」を認めた合衆国憲法修正第2条を守ると、繰り返し主張するトランプ氏は、
銃犯罪防止を図る考えを示す一方で、抜本的な銃規制には、消極的な姿勢を示している


生徒らとの面会に先立つ20日、トランプ氏は、銃の連射を可能にして殺傷能力を高める、「バンプ・ストック」と呼ばれる特殊装置の、禁止措置を検討するよう司法省に指示
政権は、自動小銃の購入が可能になる年齢の引き上げなどを、検討する見通しを明らかにしている。(共同)



【フロリダ高校乱射】トランプ氏、教師が銃で戦えば「たちまち終わる」
http://www.bbc.com/japanese/43150567

米フロリダ州パークランドの高校乱射事件を受けて、ドナルド・トランプ米大統領は21日、高校の生徒たちをはじめ、乱射事件の生存者を、ホワイトハウスに招いた。
その場で大統領は、教師が銃で防戦すれば、乱射事件は「たちまち終わる」かもしれないと述べた

大統領はさらに、銃購入時の身元調査強化も約束した

14日に、元生徒による乱射事件で、17人が死亡したマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の生徒や職員、
2012年に、多数の児童が乱射事件で死亡した、コネチカット州のサンディフック小学校の関係者など、約40人がホワイトハウスに集まり、
同じような事件が二度と起きないよう、大統領に措置を講じて欲しいと、涙ながらに訴えた。
面会はテレビ中継された。

トランプ大統領は、教職員に銃で武装させるべきだという提案を、「強力に」検討すると約束し、
「銃器を上手に扱える教師がいれば、攻撃をたちまち終わらせられるかもしれない」と述べた。

学校襲撃に備えて教職員に武装させる案は、銃保有権を強力に推進する圧力団体「全米ライフル協会(NRA)」が、長く主張してきたもの。

トランプ氏は、教職員の武装には異論もあると認めた上で、
「教師は銃を隠し持つ。特別訓練を受けて、銃を持って学校にいれば、銃のない場所ではなくなる。
狂った人間にとっては、連中はみんな臆病者だから、銃のない場所は『行って攻撃しようぜ』という場所だから」
と述べた。

大統領は、2016年大統領選では、教職員の武装について、「悪者ヒラリーは、学校への銃持ち込みを僕が支持していると言った。違う!」とツイートしていた


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今夜、9時からのニュースを観ようとテレビをつけたら、先日のヴァレンタインズ・デーに、フロリダの高校で起こった銃撃事件で、「NEVER AGAIN!」を掲げて行動を起こしている、高校生たちの様子が流れていました。

CNNにチャンネルを変えると、トランプ大統領が、ホワイトハウスの一室で、乱射事件で死亡した子どもたちの親御さんや関係者の話を、直接話を聞いている場面が出てびっくり。
次に、フロリダのタウンホールで、州の下院議員や知事たち、そして警官とNRAの広報担当者を舞台に上げて、質問攻めしている高校生たちの姿が映されていて、これまたびっくり。

高校生たちは、実に堂々と、共和党のルビオ議員に、今後、NRAからの献金を受けるのをやめることができるかどうかを問い、
銃を所有できる年齢を、18歳から21歳に引き上げると、公言させることに成功しました。

でも…、

NRAの広報官は、人々からの抗議や嘆願の言葉に耳を傾けているような姿を見せつつ、やはり口にする言葉は変わりません。

学校が銃撃しやすい場所と思われないようにするために、教師に銃を持たせ訓練する。
警備員を増やす。
精神に異常をきたしている人間の銃撃から身を守るためには、罪のない人たちが銃を持つべき。
銃乱射に限らず、例えばレイプ犯に対しても、もし銃があったら身を守ることができる。
だからNRAは、もっともっと広範に、今よりもっと大勢の人々に、銃を波及させる用意がある。



NRA広報官として、凄まじい非難を受けるであろうあのような場に、姿を現したことについては意義があると思いましたが、どうやら彼女はやはり、わたしたちが生きている現実とはまた別の世界で生きているようです。
彼女の意見は、自分たちの組織に都合の良いデータを使い、自分たちに都合の良い話を作り、それをさも真実のように語っているだけ。

けれども、NRAにはとてつもなく大きな資金力があります。
「国民の武装の権利」を認めた合衆国憲法修正第2条を盾に、そしてその第2条を支持する大勢の人たちを柱にしているからです。

だからこれまでにも、いろんな人たちが、いろんな抗議活動を試みてきましたが、歯が立ちませんでした。

でももう、本当の本当に充分だという気持ちが、全米に広がりつつあります。
銃乱射の事件が起こるたび、「思いと祈りを」などと書いてツイートする上院議員たちに、NRAから受け取った献金の金額を書き込んでツイートし直す人、
町議や州議に足を運び、NRAからの献金を拒否しないと、次は無いと思えと通告する有権者、

今回こそは、はっきりとした変化が現れるまで、このような行動が続くと思います。

これは、各国内で発生する殺人事件に占める、発砲案件の割合。


2億7千万丁。
これが、アメリカの民間人が所有している銃の数です。
異常です。


この異常なほどに多い銃の所有者たちは、当然、NRAの会員ですし、NRAに寄付をしている人も少なくありません。
NRAが、選挙のたびに候補者に寄付できるのは、膨大な利益と寄付があるからとも言えます。
そして銃を所持する人たちは、憲法修正第2条も支持しているのですから、それを守ると約束した政治家たちの選挙のためにも寄付します。
その額は、20億円に近いと言われています。
ちなみに、トランプ大統領には、NRAから2100万ドルの寄付が成されました。
さらに、NRAは、2016年の米大統領選で、トランプ氏支持のために1140万ドルを使い、ヒラリー・クリントン氏批判のために1970万ドルを使ったようです。


これは、1999年以降に米国で起きた学校乱射事件のうち、死者数が多い上位6件の表です。


このトップに来ているヴァージニア工科大学での銃乱射事件は、上の息子が早朝に授業を受けたのと同じ教室で起こりました。
ほんの少し時間がずれていたら、彼もまた巻き込まれていたかもしれない事件でした。
事件の翌日に駆け付けましたが、大学はもちろん、町全体が深い悲しみと憤りに沈んでいました。
けれどもなお、犯人と同じ人種の生徒たちのために、人種を特定して非難したり差別するようなことは絶対に許さないという声明文が、事件が起こった当日の夜に出されたことを今も覚えています。

直接の被害は受けていないものの、他人事などとは到底思えません。
あの時も、いろんな抗議活動が起こり、今回こそは何か進展があるかもと思いましたが、何も変わりませんでした。

本当にもう、来るところまで来てしまっているという感がありますが、

今回こそ変える。
今回こそ変わる。

そういうアメリカを見たいので、わたしも自分にできる行動をしようと思います。
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米国『二月の夏日』事情

2018年02月21日 | 米国○○事情
かあちゃん、なんでいきなり夏になってんの?


ただいま気温26℃?!
残りの冬も春も通り越して、突然ぐんぐん上がった空気の温度。
今日のピアノの生徒たちは皆、まるで真夏のような格好でやって来た。

でも明日は12℃まで落ちるんだってよ。
それでも2月の気温としては暖かすぎるけど…。

明日からはずっと雨。
金曜日には雪のマーク。

土曜日のサロンコンサートに雨が降りませんように…と願いながら、フォーレのソナタ、ショパンの遺作ノクターン、ドヴォルザークのロマンティックピース、ラベルのマ・メール・ロワを練習する。
それからサプライズで日本歌曲を歌ったり、クラリネットで簡単な曲を演奏しようかな、なんて思っている。
これまでの、まあ、大げさに言うと集大成(あ、やっぱりめちゃ大げさだ)みたいな…へへへ。

アメリカに移って早や18年。
いつかやりたいと思い続けてきたサロンコンサート第一弾。
演奏仲間が二人、一緒にやろうと言ってくれた。

おもてなしのワインは夫に任すとして、スナックや料理(なんて言っても大したものではない)の準備をぼちぼち始めないと。
お客さまは、我々夫婦と演奏者も入れて全部で18人。
楽しいパーティになるといいな。
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米国『わ〜い!明日の最高気温は0℃に上がるぞ〜!』事情

2018年01月07日 | 米国○○事情
天気予報では、今夜がこのところずっと続いている異常な寒さの峠で、明日の最高気温は一気に0℃にまで上がる、らしい。
まあ、最低気温は零下10℃まで下がってしまうんだけど…。

こちらの温度単位は華氏(℉)で、だから摂氏(℃)でいう0℃は32℉。
これに慣れるのに時間がかかった。

アメリカの頑固頭というか、大国の傲慢とも言われている、重さ、長さ、気温、体積、面積、速さの、アメリカでしか通じない単位の数々。
ここで生まれ育ってきた人にはどうってこともないんだろうけど、丸18年経っても、いまだに液体の単位には悩まされている。
それはあんたの頭がかたいからなんじゃないの?って言われそうだけども…。

特にこの、重さにも使われてて、だから液体の場合は(fluid ounce)って書くこのオンス(ounce)は、いくら説明を聞いても頭にストンと落ちてこない。

1 液量オンス 1 fluid ounce(fl. oz)= 30ミリリットル弱(28.41 ml)
1 パイント 1 pint (pt)= 568 ml
1 ガロン 1 gallon = 4リットル弱(3.785リットル)

こんなものをいちいち、ミリリットルやグラムやセンチメートルや℃数に換算してたら、頭がこんがらがって仕方がないので、こちらの大雑把な単位に慣れるよう努力しているのだけども…。

付け足すと、いくらなんでもこれは同じだろうと思い込んでいた1カップが、200mlじゃなくて250mlだということに気が付いた時には、さすがに叫びそうになった。

ほんと、もう頼むから、メートル法に変えてくれぇ〜い!!と。


前置きがくどくなってしまったけど、まあそんなこんなで、華氏32度ってのは摂氏でいうと0度。
だから32度より数字が低くなると、それは零下ということになる。
去年の冬至前からこの零下が続いていて、その下がりっぷりが日に日に派手になっていき、ついには零下20℃?!なんて日がやってきた。
52年アメリカ人をやってる夫でも、しかもペンシルバニアのここより寒い田舎町で育った夫でも、この数字は見たことが無いと言っている。


やっぱり外に出る気分にはなれないので、窓越しの庭続のお隣さんの景色。




こんなところで空(一応猫です)は散歩してる。


海(この仔も一応猫です)も遊んでたけど、ここ数日は風邪をひいたのか、クシャミを連発していて、さすがに出て行こうとはしない。

久しぶりのリスくん。この寒さは辛いだろうに。







お日さまでも溶かすことができない雪の塊。



今年は超〜ちびツリーを買ったのだけど、香りはとても良い。


幸雄さんが案内してくれた横浜のクリスマスグッズのお店で見つけた。


右のオレンジ黒ネコはウィーンのクリスマス市で、真ん中の子どもはユニオンスクエアのクリスマス市で、左のブルーの山はルエルのメモリアルセレモニーの帰りのモントリオール空港で買った。


弟がくれたお飾りを真ん中に、クリスマスとお正月が仲良く並んでる。



この寒さのせいで、地下室のセントラルヒーティングのボイラーが、一日中ゴーゴー唸りを上げている。
だから当然だけども、いつもの3倍以上の早さで、タンクの中のオイルがスルスルと減っていった。
もうあと8分の1ぐらいしか残っていないことに気づいた夫が、慌てて注文しようとしたら、オイル代がピョーンと上がっていた。
去年はオイルが安価だった上に暖冬だったので、その分を取り返そうということなのかもしれない。
他より安い価格の店には注文が殺到していて、すぐに配達してもらえない。
でも、零下20℃なんて日に、もしもオイルが切れてしまったら…そんなことは想像するだけでも恐ろしい。
なので仕方がない、150ガロン、リットルにすると580リットルを、とりあえず急場凌ぎに注文した。

暖房すると空気が乾く。
だから、どこもかしこもシワだらけ。
シワだけならいいのだけど、水仕事をする手にあかぎれがポツポツできて痛痒い。
ハンドクリームを塗っても全く改善しないので、2016年10月が使用期限の、だから思いっきり期限切れのオロナイン軟膏を、1日に何回も塗ってみた。
今日は2日目だけど、かなり治ってきたみたい。

このオロナイン軟膏の香りを嗅ぐと、歩くとすぐに転けて、膝小僧が擦り傷だらけだったちっちゃい頃の自分と、
「なんであんたはこないに転けんの…一生傷になってしまうで」と独りごちながら、軟膏を塗ってくれた母の人差し指を思い出す。


明日は0℃にまで上がるんだ〜♪
外で生きる野生動物たち、あと一晩だ、よく辛抱したね!
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米国『皆既日食だけど暗くならないぞ?』事情

2017年08月21日 | 米国○○事情
夫と一緒に暮らすようになってからの25年の間、4週間も離れたことがなかったからか、家に戻ったらこんなものが机の上に置かれていた。

なんと、可愛いブーケとオーガニックの小玉スイカではないか!


花というと、バラと菊とチューリップぐらいしか名前がわからない夫が…と思うと、感慨もひとしおである。

絶賛時差ボケ真っ只中でも、1日はきちんきちんと過ぎていく。

雷警報が出た夕方の、なんとも黄色い空の色。


もはやジャングルと化した畑に、勇敢にもおっさんシャツ&短パンで行き、収穫する夫。


わたしなら、それがたった数分の作業であったとしても、長袖長ズボン、そして手袋と蜂おばさんネットを被り、蚊の大群の攻撃から身を守る。

留守中にすっかり大人になった紫豆が、毎日たくさんの実をつけてくれる。


ケールもトマトもまだまだ元気。


お向かいのマリアが作ってくれたインディアンスープをいただく。




さて、前置きが長くなってしまったが、今日は皆既日食現象が、この広大な国の東から西を一直線に横切る日で、そのことをつい先日になって知った。
時差ボケ真っ只中の頭には、どういうことが起こるかはわかっていても、思考も行動もストップしたままで、週末にやってきた息子が、日食用の観察メガネが売り切れて手に入らないと騒いでいるのを、ぼんやりと眺めているだけだった。
そして今日、その当日になって、皆既日食が起こるその時間帯にレッスンを入れていることを知った夫に、
「何考えてんの?今すぐその生徒たちの親御さんに連絡して、変更してあげないと」と言われて、慌ててメールを送った。

ようやく、こりゃ思ってたよりすごいことなのかもしれないと気づき、皆既日食の観察に必要なものを検索したのだけど、もちろん全ては遅すぎて、肉眼観察なんて絶対にできない。
カメラで撮りながらなら見られるのかな?と思って調べみると、それも無謀なことだと分かり…。

せっかくのチャンスだったけど、消えゆく太陽の様子をライブで見ることは諦めて、皆既日食が作り出す暗闇を楽しもうと思う。


…と、ここまで書いたところで日食が始まった。
直前に、何も準備できなかったとフェイスブックで独りごちていたら、友人のかおりちゃんが、シリアルの箱で簡単にできる観察キットの作り方を教えてくれた。
夫と二人、シリアルの箱とハサミとセロテープ、それからアルミホイルを使って工作開始。
「まるで前回の日食の時に作った、小学生時代に戻ったみたいだ」
そんな夫のつぶやきを聞くと、年代の違いをしみじみ考えさせられる。

始まりの時間に間に合った。
よっしゃ〜とばかりに、箱を手に外に出たのだけど、なぜだかフツーに明るい。

でもまあ、とにかく箱を覗いてみようではないか。


あれ?日食は?
シリアル箱を覗き込むと、そこにはちっちゃな明るい、半月のような形の点が見えた。

箱の底に映るそのちっちゃな点は、カメラではなかなかうまく撮れない。


うーん…もう半分隠れてるんだろうか…。
想像していたような暗がりにはならないまま時間が過ぎていく。
けれども、箱の底に敷いた白い紙に映る明るい点は、少しずつ痩せていき、とうとう三日月のような形になった。
でも明るい。



カメラで直接撮ってはだめ!と誰もが注意してるのに、ちょいとだけ試してみた。


調子に乗ってもういっちょ。(良い子の皆さんは、絶対に真似してはいけません!)


結局それほど暗くはならなかったけど、木々の葉っぱを見ると、いつもとは違う色をしている(肉眼では見える違いがカメラでは表現できないのだけど…)。


昨日うちで大騒ぎをしていた息子は、今頃バージニアで、どんな日食を見ているんだろう…。


おまけ
昨日、家族みんなが集まり、マンハッタンの牛角で、下の息子の誕生日祝いをした。
その帰り道、巨大なオブジェをうんしょこらしょと回す息子と、それを見つめるエレンちゃん。


さらにおまけ
わたしの素肌に群がる蚊の中の一匹を、ペチンと叩き殺した瞬間の図。右手のひらに注目。それでもやっぱりほんの数分で、合計15箇所も刺されてた…。
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米国『いつもになく穏やかでゆっくりな独立記念日』事情

2017年07月07日 | 米国○○事情
一昨々日の話を今頃するのもなんだけども、そういや独立記念日だったな…みたいに独立記念日が過ぎてしまっていたので、書くタイミングを逃してしまった。
というか、ルエルとイライザとの時間の濃さが、夫とわたしの心と体にしっかりとしみこんで、家に戻ってからの丸二日間は、何をどう考えたらいいか、何をどうしたらいいかわからなくなっていた。

だから、独立記念日のお祝い行事を観に行くこともせず、花火を観に行く気分にもなれなかった。
まあ、たまにはこんな独立記念日もいいだろう。

うちの畑では、やっと夏らしい日差しを得たからか、菜っ葉や小かぶがすくすく育ち始めた。


今年は、深い方の畑に大根も植えたのだけど、うまく育ってくれるかなあ…。

とにかくこれからしばらくは、畑から採ってすぐのパリパリ菜っ葉を、手で適当に千切り、ムシャムシャいただく至極の時を過ごせる。
本当にありがたいったらありゃしない。

夕方近くになって、お隣のエステラ&ロバートから、夕飯を食べにおいでよとお誘いがあった。
彼らが引っ越してきてから早4年。わたしたちが引っ越してきてから早8年?!
いつもはうちで一緒に軽く食べながらワインを飲む(夫とエステラとロバートの三人だけ)、というのが定番だったので、今回のお誘いは初めてのこと。
フルーツサラダを持ってお邪魔すると、二人はなんだか妙に緊張しているのだった。
それまで絶対に見せてくれなかった(エステラは超完璧主義で、中途半端な状態を見られるのはイヤだとずっと言っていた)家の中にも案内してもらった。

これを使うのは2回目なんだと、ちょっと照れ笑いしながら調理するロバート。


うちのはずっと前にガレージセールで買った、すごくシンプルで古いバーベキューコンロなのだけど、夫はとりあえず気に入って使っている。
いつか、まあまだまだ遠い先の話だけど、裏庭にパティオを作ったら、その時にはこういう本格的なコンロを置けるかもしれない。
焼いてくれた羊肉もトウモロコシも、どちらもとても美味しかった。

エステラたちの家からの、(我々と共同で買った)庭の眺めは、うちから見たそれより、うんと広々として見える。


カエデの爺さんだって、うちからよりもハンサムだ。


もうすっかり夜だというのに、空はまだこんなに明るい。



さて、話はまったく違うのだけど、オーディションの結果が2日に送られてきた。
その時はカナダにいたので、さっと目を通しただけだったのだけど、それでもやっぱりしみじみと嬉しかった。
アンサンブル部門で3位。
結局、やはり全体の演奏の質が良過ぎて、29曲から6曲に絞ることができず、カーネギーホールに掛け合って、2度に分けて(来年の1月と3月)コンサートを開くことになった。
だから、合格できたのは29曲中12曲。
エリオットとわたしは、3月のコンサートで演奏する。
オーディションに際しては、たったの10日しか練習することができなかったので、オーディションで演奏する分(約2分間)のみに集中して練習した。
残りの5分半の楽譜はこれから始めるところなので、来年の3月まで時間があるのは、わたしとしてはとてもありがたい。
エリオットが「この曲はピアノのために書かれたような曲で、ヴァイオリンは伴奏だと言ってもいいくらいなんだ」と言って笑ってたけど、
確かに、どちらが中心ということではなくて、互いに音を歌い上げながら、時には寄り添い、時には離れ離れになりながら、二つの心を織り込んでいくというような感じがする。
これは随分と時間をかけて、お互いによく話し合いながら、曲を練り上げていく必要がありそうだ。
そういう作業は好きなので、すごく楽しみ。
インターネットの中で応援してくださったみなさんに、心からありがとうと言いたい。


またまた話はまったく別なのだけど、最近、楽譜などの買い物をインターネットでする際に、うちの住所が問題になることが増えた。
この問題は、ここに引っ越してくる前から発生していたのだけど、原因はこれ。




単語のスペルが間違っているのだ?!
カタカナ読みの『ウィンザー』は、英語で書くと『Windsor』なのだけど、なぜか我が通りの『ウィンザー』は『Winsor』…。
”n”と”s”の間に”d”が無い。
こちらで何かの手続きをする時に、この”d”無しが大いに混乱を招く。
まず間違いなく、わたしがスペルミスをしていると疑われる。
次に、いや、町の標識がこうなんですと言うと、まあここには”d”を入れといてください、などと言われる。
そんなこんなで、一体どの時に”d”を入れて、どの時に”d”を入れなかったか、よくわからなくなってしまい、それが原因で手続きが滞ったり、配達が一時停止されたりする。
グーグルマップは必ず混乱して、変な場所に案内するもんだから、うちに初めて来る人は大抵、なんか変なとこに着いちゃったんだけど…と、疲れ果てた声で電話をしてくる。

やっぱり町の議会に陳情した方がいいのかなあ…。
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米国『なんでここまで高いねん!』事情

2017年04月27日 | 米国○○事情
初めての根幹治療なるものを、60歳にして受けることになり、オロオロしながらあれこれ調べたり、人に聞いたりしてたけど、
いざ受けてみたら、なんのこっちゃない、麻酔の注射さえ全く何も痛まなかったという、なんだか狐に騙されたような治療が終わってちょうど1週間。



ビビリのわたしにとっては、まことにありがたい治療だったのだけど、一本1550ドル(まけてもらったから1400ドル)の代金はかなり痛い…。
おまけに、根幹治療をするのは専門医で、後のクラウンは別の歯科医にしてもらうことになるので、そこでさらに1100ドル。
合計2500ドル?!
いやもう、痛いのなんのって。
月々に10万円ほどの保険代を支払っているのに、ほんとに腹が立つ。
どうしてアメリカの健康保険には、歯と目の治療費をカバーしない、なんてことになっているんだろう…。
一体誰が、どういう理由で、そんなことを決めたんだろう…。
んでもって、どうしてみんな、仕方がないって思ってるんだろう…。



というわけで、さすがにわたしも、日本に帰省した際に、住民票を戻し、国民健康保険に加入して、できる限りの歯の治療をしようかな、と思い始めた。
これまでに、もう何人もの日本人の友だちから、この話を聞いてはいたのだが、1年ごとに帰省するようになったのはここ最近のことだし、帰省しても10日から2週間ぐらいしか滞在していなかったので、
歯や目の治療をきちんと受けるには、多分日数が足りないし、やっぱり無理だなとあきらめていた。

でももう、あきらめている場合ではない。
次はおいらだ!とばかりに、虫歯が続出しそうな気配ムンムンなのだ。
しかも、考えたくないけど、そいつらはかなり深い…。
もし今度痛み出したら、結構シリアスな治療になりますよと、これまでに治療してくれた歯科医から、たっぷり脅されてるのだから。



というわけで、ちょいと調べてみた。
普段は国外に暮らしているくせに、ちょっと帰ってきたからって、国保をゲットして治療?それズルくない?
などという感じもしなくはない。



「生活本拠(拠点)がある」場合は、住民票を戻せる。
「生活拠点がある状態」というのは、目安として、日本に1年以上住む場合を言う。
けれども、
「生活拠点」については、民法上で定義されているわけではなく、あくまで一つの判断材料でしかない。
なので、
例え「短期の一時帰国」であったとしても、実家に洋服や生活用品などを置いている、といった客観的事実があり、
『ここが私の生活拠点だ』と主張すれば、それは認められる。
さらには、
国保の支払いも、もしその月の1日から加入して、その月の終わりより早く転出した場合は、保険料はゼロ円?!
えぇ〜!?

例えば、今年の7月下旬に帰省しようと思っているわたしの場合、8月中旬まで滞在するので、7月には10日しかいないけど、8月にまたがるので、1ヶ月分の支払いになる、のかな?
【7月1日に転入した場合の、保険料の例】
7月30日に転出:0円
7月31日に転出:7月分のみ請求
8月15日に転出:7月分のみ請求
8月31日に転出:7月、8月分の請求



今回の巨額(我が家にとっては大げさな言い方ではない)の治療費を見て、さすがに夫も本腰を入れて、歯の保険を調べてくれた。
けれども、とにかくややっこしい上に、入ったところでさほど助けにならない予感がヒリヒリとするようなものばかり。
そこで、我らの新しい歯科医、ハギギ先生のところに相談に行った。
ハギギ先生はわたしのことを、初対面の日から「My love」と呼ぶ。
まさか夫の前で、そんな呼び方はしないだろうなと思ってはいたが、ツルッと口を滑らせたらどうしようとなどと、しょうもないことを心配しながら、二人の意見のやりとりを聞いていた。
聞いているだけでクラクラしてきた。
マジで保険加入はあきらめたまえ、と言わんばかりのややこしさである。
とりあえず、来月3日のクラウン治療の際に、左側の詳しいレントゲンを撮り、どんな治療が必要かをきちんと把握してから、それに一番合う保険を選ぶ、ということになった。
別れ際に、夫が、「実は彼女はこの夏に、日本に帰省するのだが、そのクラウン治療をここではなく、日本で受けるということは可能だろうか」と言い出した。
え、そんなこと言ってもいいのかな?と、ちょっとヒヤッとしたのだけれど、
「もちろん。もしそうしたいなら、その時まで用のクラウンもどきを被せておくこともできるよ」とハギギ先生。
「どういうふうにもアレンジできるから、自分たちで話し合って、一番いい方法を決めたらいいよ」
「ここの患者さんで、日本や韓国から移住している人たちは、帰省した時に向こうで治療を受けている人がいるからよくわかる」
などなど、30分も時間をとって、わたしの歯を診てくれたり相談に乗ってくれたりしたのに、「そんなの払わなくていいよ」と言ってくれた親切なハギギ先生に大感謝!


明日から、またググッと暖かくなるらしい、というか、暑くなるらしい。
今は日本ハナミズキと八重桜が、どこでも満開で、いろんな標識が隠れてしまっている。


うちのぼたんちゃんも満開!


春の野原、いや、うちの放ったらかしの庭。
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米国『ルートカナル』事情

2017年04月20日 | 米国○○事情
ソメイヨシノが散り、ぽんちゃん桜が散り、どの家の庭にも一本は植わっている日本ハナミズキの花が、ひらりひらりと色づいてくると、
牡丹桜が一斉に、満開を迎える。





通りを散歩するだけで、春の花見が存分に楽しめるだなんて、こちらに引っ越してくるまで全く想像もしていなかった。
知らないことだらけで生きていたんだなあと思う。


さて今日は、ドキドキしながら待っていた、ルートカナルを受けた。
日本では、根幹治療と言われているものだと思う。
右側の上、親知らずの隣の歯が、治療を受けることになった歯だ。
ずっと長い間、何度も強い痛みに襲われたけど、しばらく我慢しているとなんとなく消えていく。
痛みは右側の上だったり下だったり両方だったり、だからいったいどの歯が悪いのか、自分でもわからなくなっていた。

治療の1週間前から、抗生物質を8時間おきに飲まなければならなかったのだが、そういう部類のものを飲み慣れていないからか、体のあちこちに発疹が出た。
前日に夫の鍼治療を受け、気分はすっかりリラックしたものの、支払う金額を考えると、ドド〜ンと落ち込んでしまう。
1550ドル…。
いくら素晴らしい腕のお医者だからって、どうしてこんなにも高いのだろう…。

診察室に入ったものの、つまずいたり咳き込んだり、「緊張してる?」と看護師さんに聞かれて、「めっちゃしてます」と答えたら笑われた。
「ここに来る人はみんなそう。でも、心配しなくても大丈夫だから」と言われても…やっぱり怖い。

先生が入ってきた。
いよいよまな板の鯉だ。もう逃げられない。
まず、これまでの歯の治療状況を調べる。
「この4本のインプラントは特に、とても良い仕事が為されてますね」と、しきりに褒める先生。
上の前歯4本、夫がいつも「セブン、セブン、セブ〜ン♪」とウルトラマンセブンの歌を歌ってからかう、インプラント4姉妹。
「どこでやったの?」と聞かれたので、少しだけ詳しく話をした。

ここにも何度か書いたけど、このインプラントは、わたしが頼んでしてもらったものではない。
2本の前歯の間にできた、ほんとにちっちゃな虫歯の赤ちゃんを削ってもらおうと、評判が良い歯科医院に行ったのは、今から26年前のことだった。
白髪頭の、品の良い老年の歯科医は、「よろしくお願いします」と治療椅子に座ったわたしに、
「前歯の虫歯は直してもまたできるから、思い切ってしっかり治療してしまいましょう」と言った。
わたしは、「『思い切ってしっかり』というのは、どのような治療なのですか?」とも聞かず、すっかりお任せにしてしまった。
麻酔が施され、いきなり前歯の4本が、次々に削られていった。
どうして全然虫歯がない歯を削るんですか?
そう聞きたかったけど、凄まじいドリルの音と、歯科医のマスクに飛び散る血(肉)を見ているうちに、気が遠くなってしまった。
時間にして3時間。
「さあ、やっとこれで仕上げに入れます」と、嬉しそうな声で言いながら、その医師はわたしに手鏡を渡した。
その鏡の中に映った、ネズミの歯のように小さく尖った、血だらけの4本の前歯を見た時の衝撃を、今でもはっきりと覚えている。
なんてことを…。
それからはもう、意識が朦朧としてしまって、金属棒をガンガンと打ち込まれている時は、これは何かのバチなのか?などと思ったりした。

でも今日、ルートカナルの担当医師に「良い仕事だ」と言われ、ずっと忘れてしまっていた彼の言葉が蘇ってきた。
わたしはその時、前夫との協議離婚の真っ只中で、自分としては、4月末日に家を出ようと決心していた。
ずるいとは思ったけれど、無一文で家を出るつもりだったので、虫歯の治療を済ませておこうと歯科医院に出向いたのだった。
だから歯科医には、「事情があって何度も来られないので、今日一日限りでお願いします」と前もって伝えてあった。
それを聞いた彼は、
「じゃあ、全てを今日中にやってしまいます。
だから、責任を持って、2度とここに来なくても良いように、きちんとするから安心してください」
と言ったのだった。
7万円×4本で28万円。
前夫からは、そのことで何度も非難された。
当たり前だ、立場が逆なら、わたしだって文句を言う。
でも、そんなつもりなど全く無かったんだからね。
結局最後まで、信じてもらえなかったけど…。

その26歳の4本のフェイク前歯は、60歳の他の本物歯に比べると、色白でデカい。
そして、疲れがたまると、4本の歯ぐきの辺りがジーンとしびれたりする。
だからずっとあの歯医者には、心の中で文句を言ってきたのだけども、今日からはちょっと、でも良い仕事をしてくれてありがとう、と感謝しようと思う。

今日は初めて、こんなゴムカバーをつけてもらった。
よそ様の歯の写真だけど、参考のためお借りした。(わたしはタオルの代わりにゴーグルを付けた)


見た目は凄まじいけど、このカバーのおかげで、治療中に出る破片や血などが、喉元に飛んで来なくて快適だった。
あと一つ、麻酔の注射がはじめの1本目から、全く痛くなかった…というか、まるで何も感じなかった。なぜだろう…。

これまたよそ様の歯のレントゲン写真だが、3本の根幹を入れてもらったわたしのものとよく似てるので。


そして2週間後にまた、仕上げのクラウン治療が始まる。
これはスペシャリストではなく、普通の歯科医院でやってもらえる。
けれども、これまたすごく高くて12万円。
もうこれは、月々の支払いが少々高くても、歯の保険に入るっきゃないと思う。
歯の保険って、入るだけバカらしいよって言う人もちらほらいるけど、実費払いではとてもじゃないけど暮らしていけない。
これからまだまだ、詰め物の下で静かに深刻になっていく虫歯が、次はおいらだ!とばかりに順番を待っているんだから。

今日は10℃をちょっと超えただけの、肌寒い日。
わたしの財布は、零下10℃だな…。


さて、気分直しに、
去年の8月の末にのんちゃんちで、みんなでワイワイにぎやかに作ったお味噌の、早くも二つ目の容器に手を付け始めた。
これが無くなったらえらいこっちゃ!
これを食べ切ってしまう前に、次のができているようにしないと、味噌汁抜きで当分過ごさなければならなくなってしまう。
朝のコーヒーと夜のワインの代わりに、この手前味噌汁を飲み出してからというもの、美味しくて嬉しくて、もうコレ(具は刻みネギ+たまにアオサ)抜きの食事なんて考えられない!

やっぱりうっすらと膜が張っていた…ちょいとグロテスク。


心配してたカビは膜の中だけで、ペラリとめくるといい感じの味噌が現れた!


今回は、何回も、タマリのような液体がにじみ出てきていたので、大丈夫だろうかと心配していたのだけど、
オーガニックの玄米麹が良かったのか、はたまたオーガニックのヒマラヤ塩が良かったのか、それともみんなの笑いと愛情がこもってたからか、とっても美味しい味噌が出来上がった。

手前味噌、本当にオススメですぞ!!
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