わたしが日本に行く際に利用する空港は、家から車で20分ほどのところにあるニューアーク空港です。
いわゆるニューヨーク都市圏の空港の一つで、他にはラガーディア空港とジョン・F・ケネディ空港があるのですが、どちらも車で1時間以上かかる上に、渋滞がひどい区域を走らなければならないので、うちはニューアーク空港一択だったのです。
この空港はユナイテッド航空のハブ空港で、成田・羽田からの直行便が運航されていることも、選択肢の一つでした。
ところが…。
先月の末から、何やら気になるニュースが耳に入ってきました。
「航空便の欠航や遅延が相次いでいる」
まあ、ここアメリカではそれほど珍しいことではないしと、聞き流していたのですが、
「管制システムが90秒間“ブラックアウト”した」
え?あの無茶苦茶混雑してる空港で、管制システム1分半もブラックアウト?
いやいやいやいや、離着陸しようとしてる飛行機がわんさかあるところで、航空機とレーダー通信が90秒もの間途絶えたって、どーゆーこと?
「途絶えた原因は、管制システムをつないでいる銅線の一本が焼けたからである」
ど、ど、銅線⁉️
超過密スケジュールの国際空港の管制システムをつないでいるのが、光ファイバーではなく銅線😳⁉️
今時、銅線なんか使ってるところってあるんでしょか?
旧式も旧式、こんな古いものがいまだに使われていただなんて…。
このアクシデントで、管制官が心的外傷を受けたため、法律に基づいて休暇を取得し、管制官の2割以上が離職したのだそうです。
だから管制官の人手不足も新たに加わりました。
極めて専門性の高い職種なので、「混雑する空域を担当できる人員の訓練を継続している」のだそうですが、これでは問題の解決には相当の時間がかかるのではないでしょうか。
極めて専門性の高い職種なので、「混雑する空域を担当できる人員の訓練を継続している」のだそうですが、これでは問題の解決には相当の時間がかかるのではないでしょうか。
さらに、ニューアーク空港の3本の滑走路のうちの1本は、工事のために閉鎖されているのです。
もうあと1ヶ月もすると、どの学校も夏休みが始まります。
夏の旅行シーズンをどうやって乗り切るのでしょうか?
多分乗り切れないでしょうね。
多分乗り切れないでしょうね。
利用客もどんどん減ってきているようですし。
わたしも多分、今回は、この空港を利用しないと思います。
ニューヨーク州選出のチャック・シューマー上院議員は5日、
「人員配置は連邦航空局の不始末とトランプ政権のコスト削減の余波だ。銅線ではなく、なぜ光ファイバーではないのか?」
と旧式のシステムを批判した。さらに、このままだと全米の空港でも同様の問題が起きると警鐘を鳴らし、当局に調査を求めた。
航空大国アメリカでは、日本のように高速鉄道と航空機が併存して効率的に運用できていない。
JR東海が技術協力するテキサス州のダラス・ヒューストン間の高速鉄道計画は、トランプ政権により補助金が撤回され、トラフィックの航空から鉄路への振り分けが進んでいない。
この結果、航空需要が集中し、ますます逼迫(ひっぱく)しているのだ。
今年に入ってから、首都ワシントン近郊でヘリと旅客機が衝突して67人が亡くなった事故や小型機の墜落など、痛ましい事故が相次いでいる。大惨事が再び起こらないためにも、早急な対策が望まれる。
というわけでですね、航空大国なら航空大国らしく、肝心なシステムに支障が出ないように、ニューアーク空港だけでなく、この際どの空港も今一度しっかりと点検をして、速やかに改善してほしいと思います。