まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

肉列車

2014-06-29 | 北米映画 08~14
 宮島さんの神主が おみくじ引いて申すには
 今日もカープはかーちかーち勝っち勝ち♪
 
 やったーカープ、DeNAに勝ちました~エル様のHRで先制してたのに、中盤でまさかの逆転!ノムスケ、打たれる打たれるひー!ウソじゃろ~!もうダメじゃ~また負ける~と、長年のカープファンの悪い癖、ていうか得意技?である、早々と諦めモードだったのですが、後半になって丸ちゃんがHRかっ飛ばしたのを機に、一軍復帰したばかりのプリンス堂林、そして菊池もヒット、そして相澤が驚喜のHR!で大逆転返し!ドラマティックな勝利を遂げたのでした。いや~何が起きるかホントわかんないですね。ピンチでも形勢不利でも諦めるな!と、カープにはいつも教えられます。
 次は巨人戦!首位奪還じゃ~!

 それはそうと。オールスター戦のファン投票の結果は、まさに最近のカープ人気をまざまざと見せつけるものでしたね。何と、カープからは8人が選出、しかも投手は3人ともカープが独占!嬉しいけど…ちょっと複雑な気分も。巨人と阪神からは一人しか選ばれてない、というのも暗雲を招いています。ぜったいバッシングとか厳しい意見が噴出するんだろうなあ~怖いなあ~と。こんな成績で!とか、実力なら上の選手が他球団にいっぱいいるのに!とか…まあ確かに、ずっと休んでた堂林くんが選ばれたのは、非カープファンからしたら納得も承服しかねる結果なのは解かります。堂林くんより実力が上な選手だって、他球団にはたくさんいるでしょう。でも同時に、すごい実力・実績があっても、人気(特に女性からの)はないだろうなあ、一般的な好感度は低いだろうなあ~な選手が他球団には多いことも事実。せっかく選ばれたのに、人気者ゆえに非道いことを言われてしまう堂林くんやカープの選手が、可哀想…人気があるって、つらいことでもあるんですね。でも、オールスターは勝つか負けるかのシビアな戦いではなく、人気者が華を競う楽しいお祭り。あまり目くじら立てずに、寛い心で今年のカープ人気を見守っていただきたいな~。私は、他球団の選手も心から応援してますよ♪

 ↑大瀬良くん、カピバラTシャツいったい何バージョンあるの?!
 ファン投票、当初はマエケンを抑えて1位だった大瀬良くん。でも、やはり絶対的エース、カープの顔でもあるマエケンが貫禄の逆転勝ち。大瀬良くんにも出てほしい!監督推薦を期待したいです。

 お松の第2回独りブラパ映画祭①
 「ミッドナイト・ミート・トレイン」
  ニューヨークの街を撮っているカメラマンのレオンは、夜の駅で見た男に異様なものを感じる。やがてレオンは、男が夜な夜な地下鉄で人間狩りをしている凄惨な姿を目撃してしまい…
 愛しのブラパことブラッドリー・クーパー特集再び!今日はその1です♪
 ブラパ主演、ということでレンタルしてみましたが…かなりトホホな映画でした真夜中の地下鉄で、謎の男が乗客を殺戮して車両に死体を吊るす、という設定からして私なんかが観るべきではないジャンル、とは危惧してはいたのですが…ホラーやスプラッタが嫌い、というより、ぜんぜん怖くない体質なんですよ。目と耳を塞いで、キャーとかヒーとか騒ぎながら、一緒に観てる彼氏にしがみつきたい♪というのは、夢のまた夢。怖いはずのシーンも、ぷっとかケケケとか笑っちゃうんですよね~。やっぱどっか、神経がヘンなのでしょうか。

 この映画、トホホと同時にウゲゲでもありました。殺戮シーンが、かなりエグいです。凶器がハンマーなのが怖い。乗客が、もうグッチャグチャにされて原型とどめず。殴りすぎて目が飛び出したり、生首が飛んじゃったりもするしただ殴り殺されるだけじゃなく、肉として解体されちゃうのもゲロゲロ(死語)。目ん玉くり抜くわ、歯を抜き取るわ、足首にフック突き刺すわetc.それらの描写がいちいち、めっちゃ丁寧にリアルなので、何か食べながら観ないほうがいいです。レオンが殺人鬼と闘うシーンも、ブラ下がってる肉(人間の死体)や、まだ生きてる人の体を必要以上に切り刻んだり、ブッタ切ったりズブズブ突き刺したり、血飛沫ドバドバ、内臓ドロ~ンとか、やりすぎでゲンナリ。
 ラストに明かされる、恐怖のブッチャー男の正体と、地下鉄の秘密には笑えました。まあ、あんな恐ろしい殺人鬼や地下世界は、ありえねーと一笑に付すことはできるけど、ひと気のない夜の地下鉄や電車や駅は危険なことは確かなので、独りにならないよう気を付けたいと思います。それにしても。NYの地下鉄って、ほんと怖いですね。凶悪な強盗とか不良とか、まさに命がけじゃん!襲われたほうがバカ、悪い、みたいな雰囲気も怖い。
 主人公レオン役のブラパは、でもカッコカワいかったです♪

 オスカーに2年連続でノミネートされるなど、今やハリウッド屈指の人気と実力を兼ね備えたスターブラパにとって、この映画はやはり過去恥部になるのかな?まあ、胸を張って自慢できるような作品ではないよなあ。下積み時代に出たチョイ役や脇役ではなく、バリバリの主演作なので、黒歴史としてなかったことにはできないのが辛いですね(笑)。まあ、当時の彼には出演作を選ぶことなんてできず、主演というだけでも御の字だったのでしょう。

 役じたいは、ジェイソンに襲われて逃げ回ったり反撃したりする13金のヒロイン、と何ら変わりのないものでしたが、普段は優しいけど興奮すると躁病っぽくなる演技は、「世界にひとつのプレイブック」や「アメリカン・ハッスル」を彷彿とさせたブラパでした。イケメンだけどフツーっぽい(けど、実際には彼みたいな外人、そのへん歩いてないですよね~)ところが好き。イケメンだけどアホみたいな顔してる、でも、ふとした瞬間に(特に横顔とか)超美男子にも見えたりする。笑顔が可愛い!無精ひげとか小汚い恰好してても、不潔感のない爽やかで健康的な感じも、ブラパの魅力のひとつです。意外と小柄?必要以上に脱いでたブラパ、バキバキマッチョではないけど、私は彼みたいなガチムチした体、すごく好きです。胸毛がなかったら、もっといいけど。でも、アメリカ人にとっては、胸毛ってセクシーポイントなんですよね。皮肉な結末を迎えるブラパの、哀れな変貌が笑えました。ブラパって基本はコメディ専門俳優っぽいせいか、非道いシーンも何か笑えてしまうんですよね。あまりにもシリアスな役や悪役は、ブラパには無理かもしれません。あと、恋人とヤるシーンもあるのですが。台所で下だけ脱いで後ろからガン突き(汗)ハリウッドの人気男優のだいたいは、バックファックシーン経験してますよね(笑)。アメリカ人ってほんと、このヤリ方が好きですよね~。エロさやロマンティックのカケラもないわ

 ↑タフで優しくて明るい。アメリカ男の美点をすべて備えてるナイスガイなブラパ、本国では当然のようにモッテモテ。翳りのある美男子が好きな日本人には、イマイチ、いや、イマサン人気ですが…
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雨音は80’の調べ

2014-06-25 | 日本のドラマ(単発)
 Rainy days...心も湿りがちな憂い梅雨ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか
 最近、80年代のヒット曲にハマってます♪
 年齢がバレますが私が子どもの頃のトップアイドルといえば、ミポリンやナンノ、桃子や斉藤由貴etc.みんな可愛くてきれいで、歌も名曲が多かった。歌番組、特にザ・ベストテンが好きで、毎週どんなセット、どんな衣裳で彼女たちが歌うのか、ワクワク楽しみにしてました。なぜか男性アイドルにはあまり興味がなく、もっぱら渡瀬恒彦とか片岡孝夫とか荻島真一とか、素敵おぢさまにトキメキトゥナイトだった私です。
 ザ・ベストテンには、たくさん忘れがたい思い出の歌手やシーンがあるのですが、特に強烈に覚えてるのが小林麻美の“雨音はショパンの調べ”です。毎週上位にランクインする大ヒットだったのですが、ベストテンには一度も出演しなかったんです。確か他の音楽番組にも出なかったはず。ミステリアスな小林麻美が、幼心にすごく気になる存在に。思い余って、生まれて初めて自分のお小遣いでレコード(まだCDじゃなかった)を買っちゃいました。大好きだったアイドルの曲とは違う、けだるい大人の女って感じの歌声と歌詞(作詞はユーミン)が衝撃的かつカッコよくて、小林麻美みたいになりたい~とマセた願望を抱き、雨の日は窓辺でやるせなさげ~に溜息をつくなど、ひとりアンニュイごっこしてた私。いま思えばスゴいアホなガキ

 歌番組と違い、CMやドラマには出てた小林麻美。私が初めて動く彼女を見たのが、「大奥83’」でした。何と、篤姫の役!篤姫が将軍家に嫁ぐ前に、下っ端女中に化けて大奥に潜入し実態を見聞する、というストーリーでした。馬ヅラで背が高いので、時代劇が似合わなくてこれも衝撃的でした。しかも、中村メイコや山田邦子とコントみたいなことやってるし!憧れのアンニュイが~でも、他の女優にはない美しさには魅せられました。次に観たのが「真夜中の招待状」。こっちは彼女のために作られた、彼女のPVみたいな映画でした。

 事務所の社長と結婚して引退する前に、小林麻美は3作ほどNHKの単発ドラマに出演していて、前から観たいな~と思ってたら、運よく1本だけ観ることができました。直木賞作家、藤原伊織原作の「ダックスフントのワープ」です。1989年の作品で、小林麻美最後のドラマでもあります。
 昼は公認会計士になるための勉強、夜はキャバレーでストリッパーをしている青年修は、金持ちの下路の幼い娘マリの家庭教師となる。賢いが自閉症気味のマリは小学校にも行かず、若い継母の陽子を蔑んでいた。そんなマリに、修はワープするダックスフントの物語を話して聞かせるように…
 何かすごく不思議なドラマでした。世界観というか空気感というか、どこか非日常的で浮世離れした感じ。でも、現代人の抱える虚無感とか孤独とかが、深く静かに伝わってくるドラマでした。静かで悲しいラストも、衝撃的で深い余韻を残します。世にも奇妙な物語とかとは違う、大人向けのメルヘン、哀しい現代の童話、みたいな。今、こういうドラマって観られないですよね~。オコチャマ向けかジジババ向けの、わかりやすくて浅い安いドラマばかりなので、このドラマのクオリティの高い不思議さがすごく新鮮でした。

 修が語るダックスフントの冒険話が、これまた不思議な、それでいて深い内容なんですよ。ダックスフントが遭遇する危難や苦しみ、悲しみが、修と彼を取り巻く人々と重なるところも面白かったです。挿入されるアニメも味があって良かった。原作の小説も、読んでみようかな~。
 主人公の修役は、陣内孝則。当時30歳ぐらい?わ、若い!っつっても、見た目も演技も今とあまり変わってませんが、肌はツヤツヤツルツル!あまり意味がなかったようなストリッパー設定が???でした。せめて肉体美だったらとも思った。
 下路役の平幹二郎が、さすがの名優の貫禄&怪演。威厳と気品があるけど、どこか不気味、かつオチャメ、なキャラが平ミッキーらしかった。プールのシーンでは、笑撃の水着姿にも。いつの時代の水着だよ?!と笑えた。股間にイヤでも目がいってしまうし(笑)。
 小林麻美は、下路の後妻の陽子役です。

 美人!可愛い!な女優や、演技うまい!な女優は腐るほどいますが…小林麻美の美しさと雰囲気は、やはり独特すぎます。80年代のファッション、髪形も、彼女だと今見てもエレガントでシック。ちょっとフランス女優っぽいというか。都会的な憂いとか、情熱的でありながら不安定で脆い女の役が似合うところとか。意地悪な夫と義理の娘にバカにされてイジメられてコワレちゃう演技、なかなか魅惑的で秀逸でした。生活感がまったくないところも素敵。このドラマが醸してた今のドラマに欠いてる神秘的な高級感は、小林麻美のおかげだと思います。

 今、アンニュイでミステリアスでファッショナブル、といった小林麻美的ポジションの女優、いませんよね~。元気で健康的なピチピチ娘か、男みたいなサバサバ系、ぶりっこ熟女ばかりだし。引退は今さらながら惜しまれますが、ファンが大事にしてるイメージを壊さないよう、魅惑的なままスパっと消えた小林麻美は、あっぱれな女性だとも思います。絶対に彼女のようにはなれない、マネもできないけど、心ひそかな永遠の憧れです。

 ↑数年前、久々に姿を現した小林麻美の最近影。ファッション誌とかではなく、なぜか歯科協会か何かの広報誌でのインタビュー記事。素敵なマダムっぽいですね

 
 
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禁撮の毒母!

2014-06-22 | フランス、ベルギー映画
 やったー!!カープ、日本ハムに2連勝!!
 まさに惨劇の連敗地獄だった交流戦土壇場になって、死に体だったカープが息を吹き返してきました。昨日の日ハムとのゲームは、まさに神さまの采配のような、奇跡の勝利。4点を先制され、あああ~あかん、終わった…と、すっかり諦めムードがどよよ~んと暗雲のようにたちこめてたのに、何と!黒い雲間に、光が射した!怒涛の反撃が始まったのです。あれよあれよという間に、大逆転。歓喜というより、あまりの予想外な劇的展開に、ぽか~ん状態でしたわ。カープファンの心は眩しすぎる晴天になりましたが、実際のお天気は大雨になってコールドゲーム!そのままカープの勝ち!こんなこともあるんですね~。今夜も、最後の最後になって劇的サヨナラ勝ち!観てる間は胃も胸も痛いけど、こういうドラマティックな勝ち方をするから、カープのファンは止められませんね。最後まで勝利のため死力尽くす選手の姿に、あたらめて感動しました。それに引き換え、すぐに諦めたり疑ったりする弱い私…私も死力を尽くせるような何かに、今からでも出会えるでしょうか。

 「ヴィオレッタ」
 12歳のヴィオレッタは、写真家を目指す母アンナに求められるままモデルとなる。アンナが撮ったヴィオレッタのロリータ写真は評判となるが、しだいにヴィオレッタはアンナへの反発と嫌悪感を募らせていくのだった…
 「8月の家族たち」に続く、ドギツい毒母VSぷっつん怒娘シリーズ(?)第2弾です。

 この映画って、ひょっとしたらコメディなのかしらん?笑えるシーンや台詞が多かった。まず、トンデモ毒母アンナの言動と見た目が、エキセントリックすぎて笑えます。ばあさんに娘の世話を押し付けて、着飾ってフラフラ遊び回ってる育児放棄ママ。しかも、娘にハレンチなロリータ写真のモデルを強要する犯罪ママでもあります。こんな無責任で身勝手でイカレたママ、イヤだ~!と心の底から思ってしまう毒母なのですが、何か憎めないオチャメなところもあってりして、そこがこの映画の魅力にもなってます。とにかく、すごい楽天的でノーテンキなんですよ。悪い方向にそうなのが、ブラックな笑いを誘います。娘で一儲けしてやる、なんて下卑た野心ではなく、自分は異能の女よ!それを証明してやる!一心なので、毒ママだけど悪ママではない感じ。母恋しなヴィオレッタの心情を利用して、ママのためにひと肌脱いでね♪と言葉巧みにモデルをさせるところは、狡猾で怖い女だなあ~とゾっとしましたが。ほんと、自分の娘のあんな写真を世間にバラまくなんて、非道い鬼母。あれはかなりの精神的虐待になりますよ。何かというと、愛してるわ!とヴィオレッタに言ってたアンナですが、愛してたらあんなこと実娘にできないよなあ。

 はじめは、ママと一緒にいられるから、ママが可愛がってくれるから、と積極的にモデルしてたヴィオレッタが、だんだんエスカレートするハレンチ要求に嫌気がさし反抗的になり、しだいにコワレていく姿も、無残で悲惨なんだけど、何か笑えるんですよねえ。確かに、あんな写真が世間に流布したら、よほど精神が強くないかぎりノイローゼになりますよ。銭湯に入るのさえ躊躇する私からすると、ヌードモデルさんって、ほんと心が強いんだなあと今さらながら感心。ヴィオレッタとアンナの言い争いは、かなりエゲツなくて激情的なんですけど、ヴィオレッタの激しいツッコミ+アンナのヌケヌケしたボケの繰り返しは、毒々しい漫才みたいでもあって笑えます。憎悪や嫌悪で反発し合いつつ、離れられない母娘。母と娘とうだけではなく、ある忌まわしい秘密のつながりもあることが判明するラストに、おいおい~と苦笑。底なしの悪縁因業母娘です。

 この映画の魅力のひとつ、アンナとヴィオレッタのファッション。はじめは素朴で清純そうな女の子だったのに、だんだんハレンチな娼婦風ロリータ娘に変貌してしまうヴィオレッタ。スゴい恰好、メイクして学校行ってるし!あんな服着て歩いてたら、危ないよ~。見た目だけでなく、キャラも崩れたアバズレ化。子どものくせに、かったる~いアンニュイな表情や仕草、怒った時の大人顔負けな口汚さが、異様で笑えます。見た目はアバズレになっちゃいますが、性的には潔癖で男嫌いっぽかったので、ちょっとホっとしました。カラダまで汚されたら、とても見てられなくなっただろうから。それに、彼女の写真は確かに過激なのですが…凝ったヘンテコな作風なので、イヤらしいというよりシュールでグロテスク。おかしな男たちに歪んだ変質的な、不健康な欲情を抱かせるスクール水着やブルマ姿の少女の写真のほうが、返って抵抗感や嫌悪感を覚えます。
 ヴィオレッタを熱演したアナマリア・ヴァルトロメイちゃんは、可愛い美少女でした。汚れない清らかな乙女なのに、すごく大人っぽくもあって。彼女の大胆なポーズやファッションにも目を奪われます。ヴィオレッタ役は、いくら演技が巧い芦田マナちゃんでも、ぜったい演じられない役です。

 アンナ役のイザベル・ユペール、ブラボー!でした。最近、どちらかというとフツーっぽいナチュラルorリアル系な役が多かったユペりんが、久々にイカレ女役を怪演。楽しそうに毒を撒き散らしてました。破天荒でハイテンション、そしてかなりボケまくり。やっぱユペりんはこうでなくっちゃ!毒々しい魔女みたいな悪趣味ファッションにも驚嘆。ぜったいマネできないセンスですが、ユペりんが着ると不思議にエレガントでシックに見えるんですよね。ヒラヒラなミニドレス、ミッキーマウスのTシャツとか、ぶっとんでて素敵でした。
 この映画、エヴァ・イエネスコ監督の実話だそうですが…波乱万丈というか、こんな狂ったスキャンダラス人生を自ら暴露するような映画を撮るなんて。イヤがりつつもロリータモデルしてた少女の頃から、露悪癖があるのでしょうか?これも毒ママの悪影響?
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鯉が生れた日

2014-06-17 | カープ
 Happy Birtday♪今日は大瀬良大地くんの23回目のお誕生日
 今夜は誰に祝ってもらってるのでしょうか?彼女?!いや、たぶんいっちーや廉ちゃんと仲良くスイーツ食べてるんだろう。ああ~乱入してぇ~!
 期待のゴールデンルーキーとして、入団前から広島ではアイドル級の人気者だった大瀬良くん。実力もさることながら、ほんわかした可愛いカピバラ顔と、全身から滲み出てる優しさや謙虚さ、聡明さ、清潔感は、最高レベルの好感度。実力はあっても、何か傲慢不遜で薄汚ないチンピラみたいな若いスポーツ選手って多いから(誰とは言わんが)、大瀬良くんのあのTHE 好青年な爽やかキャラと見た目には、ほんと癒されるし胸がキュンキュンします。
 カープの快進撃と比例して、大瀬良くんの人気と株はノンストップのアゲアゲ状態に。野球関連の雑誌や新聞記事も、明らかに他球団のルーキーとは別格な扱い。早くもマエケンやプリンス堂林を凌ぐカープNo1の人気選手になってしまった感がある大瀬良くんですが、人気に驕ったり勘違いすることもなく、でもヘンに媚びたりもせず、あくまで優しくナチュラルに堂々としてる大瀬良くんを、愛さずにはいられません。

 交流戦に入って、あの快進撃は何だったの?!夢?幻?と茫然自失となってしまうほど、悪夢の連敗地獄に陥ってしまったカープ。大瀬良くんも、ドンマイ♪なんて軽く流せないような屈辱的な敗北を味わってしまいました。痛ましすぎて、意気地なしな私はマジで精神不安定、体調不良になってしまいました…どんだけカープに、ていうか、大瀬良くんに依存してるんだ、と呆れるばかりです。

 ↑今夜はきっと、こんな感じで野郎どもとバースデイパーティなはず!うしろで珍しくハッチャケてる大瀬良くん、可愛い!右画像は、カピバラTシャツニューバージョン?! 
 大瀬良くんは打ち負かされたからといって、それでガックリ参ってしまうような男ではありません。優しそうですが、人一倍負けん気が強そうなところも、彼の魅力ですから。悔しさをバネにして、いっそう奮い立ってくれることでしょう。頑張れ大瀬良くん!この夏、大地に旋風が吹く!

 ↑大瀬良くん&プリンス堂林。職場にこんな後輩いたら、どうしてくれよう♪と妄想!

 ↑大瀬良くん、いっちー、プリンス堂林。こんなリーマンたちと合コンしてぇ~!誰を持ち帰ろうかのお(笑)。

 プロ野球aiという雑誌、ご存じですか?野球選手版JUNONといった感じの、年よりが買うにはちょっと勇気が要るミーハー雑誌なんですけど(笑)。別名“月刊堂林”と揶揄されてるほど、プリンス堂林のフューチャー率が高いことでも知られてます。最近は、カープ女子aiって感じになってるこの雑誌、最新号は大瀬良くん&いっちーの対談(こいつら、やっぱデキてるんじゃねーの!?と疑惑してしまう仲の良さ!)とグラビア、ポスターまでオマケの大盤振る舞いで、ファンにはウハウハな内容でした。可愛すぎる大瀬良くん&いっちーツーショットポスターは、迷った悩んだあげくトイレに貼りました。彼らのおかげで、最近お通じがいいようです♪

 最近ではすっかり自他ともに公認となってる、今村猛、大瀬良大地、一岡竜司のカピバラ3兄弟ネタ。ついには大瀬良くん、そしていっちーまでがカピバラTシャツを着てTV出演!二人が着てたカピバラTシャツ、可愛い!欲しい!公式グッズにはならないのかな?即買のファン、いっぱいいるだろうに。19日のマツダスタジアムのゲームには、長崎バイオパークの公式キャラ、カピバラのカピタンが来場。3兄弟との対面があるかどうか、ファンの間では期待が高まっています
 
 ↑最近は、3号とばかりイチャイチャしてる2号ですが…1号との仲良しツーショットも、ほのぼのとして好きなんですよね。早く3兄弟のカピバラリレーが見たいですよね
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下衆刑事(ゲスデカ)!

2014-06-15 | イギリス、アイルランド映画
 私って、つくづく非国民です…
 ついに始まりました!と後輩に言われて、何が?生理?と最低最悪オゲレツなボケかましたセクハラおやぢな私…
 サッカーワールドカップで日本中が盛り上がってますね!後輩の男子たちの話題も、ワールドカップでもちきりです。三浦カズとかアルシンドは出てるの?ひとりでできた~♪ほのぼのレイク~♪ by ジーコ なんて、まったく若い連中には受けない通じない冗談ぶっこいて、老いの醜態をさらしてる私です♪
 オリンピックもですが、何か時流に乗れないんですよねえ…TVつければサッカー一色なので、当惑するばかり…もっと気になるあの事件のこと、あの騒動のこと、まるでなかったことになってるようで、ちょっと悲しいです。
 とはいえ、もちろん日本を応援してま~す!長友くん大好きなので、頑張って活躍してほしいです♪

 「フィルス」
 スコットランド警察の刑事ブルースは、表向きは有能で敏腕だが、実際にはアル中でヤク中、裏で不正・背徳行為を働く悪徳刑事だった。そんな中、日本人留学生が殺される事件が発生。出世したいブルースは、同僚たちを陥れながら捜査に乗り出すが…
 まさにゲスのきわみ!なブルース、そのトンデモすぎるクズ野郎っぷりが非道すぎ!こんな刑事さんイヤだー!と戦慄しつつ、あまりの醜悪さはほとんどギャグで、大笑いしてしまった私もゲスなのでしょうか(笑)。とにかく、乙女淑女には観るに耐えない聞くに堪えないシーンと台詞のつるべ打ちなので、悪趣味系の笑いを解せない上品な方は観ないほうがいい映画です。私はこういうゲスいブラックコメディ、大好物なので満足でした(笑)。

 とにかくブルースのやることなすことが、ゲスゲスなんです。ほんと卑劣で下劣なんだけど、やってることが何かセコい、みみっちいので、悪人!って感じは全然しません。出世に血道をあげるブルースですが、まともに真面目に捜査するよりも、同僚たちを蹴落とすことのほうに熱心。狡猾な罠を仕掛ける、なんてスマートな悪人ではなくて、あいつがおまえの悪口言ってるよ~!とか、あいつは差別主義者です!とか、同僚と上司にあることないこと吹き込んで、仲たがいさせたり評価を落としたり、めっちゃ低レベルで笑えます。同僚の奥さんとファック(不倫なんてきれいごとじゃないんですよねえ。単なる性欲処理)しまくったり、未成年の非行少女にフェラ強要したり、ウサ晴らしで親友の奥さんに卑猥なイタズラ電話したりと、次元の低い悪行乱行。ブルースの被害者が、なぜか誰一人可哀想に思えなかったのが不思議です。ブルースのみならず、みんなどこか“まとも”というレールから脱線してるところが笑えます。

 おいおい~なドン引きスレスレなシーンが、これでもか!と襲い掛かってきます。刑事さんたちが、フツーにクスリやってる。のりぴーやASKAも、スコットランドに生まれてたらねえ(笑)。特に笑えたのは、刑事たちがコピー機でナニをコピーして、誰のかを女性に当てさせるというオゲレツなゲーム。あんなこと楽しそうにやるなんて、ノリがよすぎでしょ!あと、ブルースがトイレで同僚の悪口を落書きする姿が、何とも小さい人間すぎて滑稽を通り越して悲哀さえ感じます。ジジババ向けの警察ドラマじゃなくて、こんな笑えるエグい警察ドラマ、日本でも!って、ぜったい無理ですね
 ブルース役を怪演快演したジェームズ・マカヴォイその捨て身の役者魂に拍手!

 ↑堺雅人とマカぼんがカブってた頃もあったけど…堺雅人にこんなエゲツない演技は無理!もしやったらCMの仕事がなくなりますよ!でもやったら超尊敬する!
 マ、マカぼん…いったいどーしちゃったの?!「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のレオもハジけてトンじゃってましたが、マカぼんも負けじと坂上次郎も呆れるトビますトビます状態。その躁鬱イカレポンチ演技に圧倒されます。可愛いイケメンなはずのマカぼんの、原型をとどめない顔芸が笑撃的。ケバいオバはんたちとズコバコ、壊れそうなほど独りでシコシコ、卑猥な下ネタシーンはレオ以上です。

 ↑トイレでのシコシコシーンが、笑えるけどイタすぎる…
 相当の覚悟を決めて挑んだのでしょうか、き○がいぶり、ヨゴレっぷりがハンパないマカぼん。カッコカワイい彼が好きなファンにはキツい映画ですが、やっぱイケメンは完全には崩せないな、と思わせるシーンもたま~にあります。どんなにコワレても汚れても、やっぱ可愛いです。ラスト近くの女装姿とか、変態ホモが欲情するのも解かるほどイケてましたし。テンションが低下して欝状態なシーンのマカぼんは、痛ましいほど孤独と虚しさを漂わせて、キュンキュンします。
 ブルースの妄想?悪夢?のシーンは、ミュージカルっぽくなったり、人の顔が動物になったり。現実と虚構が錯綜する構成もユニークでした。悪夢に出てくる狂ったドクター(名優のジム・ブロートベントが珍演)が怖くて笑えた。ブルースの後輩租チン(笑)刑事役のジェイミー・ベルくんも好演。ブルースのお人よしすぎる親友役の俳優が、見た目といい演技といい、すごいいい味だしてました。

 ↑「ペネロピ」のマカぼん超可愛い容赦なく自分を汚す!崩す!な役者っぷりも悪くないけど、また可愛いラブコメとかもやってくんないかな~

 Xメンシリーズも観なきゃ~♪ハリーポッター共演のフランケンシュタインや、ジェシカ・チャステイン、イザベル・ユペール共演の“The Disappearance of Eleanor Rigby”も楽しみ!
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MOZU⑧~⑩ だるまさんがころんだ…

2014-06-13 | 日本のドラマ(連続)
 「MOZU 百舌の叫ぶ夜」第8話から最終話まで観ました~♪

☆ヒロミVS東
 東に襲いかかるヒロミですが、あっさり返り討ちされちゃいます。
 長谷川博己、苦手な俳優ですが…二枚目系だと違和感あるけど、キモい悪役は結構ハマってますね。爬虫類っぽい酷薄な笑みが、不気味で怖いです。基本、悪人顔だもんね。舞台出身の俳優にありがちな、俺って演技うまいだろ~?な自己陶酔っぽいところが、何か今回も鼻にはつきますが…立ち去り際の台詞『チャオ♪』が笑えた。
☆ラスボス
 陰謀の黒幕、官房長官の森原がカッコよく登場。大物感たっぷりでカッコいい!瑳川哲朗さん、貫禄&シブい!もっと早く出てほしかったなあ。
☆コスプレ殺人鬼!
 捜査本部に乗り込み、和彦の仇のひとりである捜査一課長を惨殺するヒロミ。前回のナースに続いて、今度は婦警姿!またまたキモカワイい壮亮くんです。でも、あれでよく警察署に入れたなあ。

☆無能な女刑事その1
 拘束してた室井に撃たれ、逃げられる明星。相変わらず役に立たない女ですねえ。失態が多すぎやしないか?それにしても…車で逃走する室井ですが、キーを挿しっぱなしにしてたってのも、ぬかりがありすぎますよねえ。
☆無能な女刑事その2
 空港で追い詰めたはずの室井に殴られて、またまた取り逃がしてしまう明星。おいおい~何しに来たの?!邪魔しに?!
☆チビノリダーが…
 派出所の秘密基地から、爆弾のありかを探す大杉の手伝いをするチビノリダー。大事件、緊急事態なのに、ポテチ食べながらのんびり指示する彼に、イラっ!あんな平然とのんきになれるなんて、精神病んでるのかなあ、あんなおまわりさんイヤだなあ、と心底不快になりました。
☆護送刑事(ゴソデカ)!
 倉木を護送する若い刑事ふたりが、イケメン♪

☆空港大パニック!バケモノ襲来
 執念深く室井を狙うヒロミ。撃たれても刺されても黄泉返る不死身っぷりは、まさにバケモノ!とうとう自分も串刺しになってしまい、ご臨終…と思いきや!あわわわ…
☆ほのぼのラスト
 事件はまたもや闇に葬られましたが、居酒屋で酒を飲み交わす倉木&大杉の、不器用な仲良しムードに癒されました。初めて倉木が笑った?可愛い笑顔でしたね。

 ↑これは番宣の西島さん。ご本人は穏やかで優しくて知的で、ちょっと天然入ってる素敵な男性ですね。
☆オカルトエンド!
 海岸の岩影から、ぬっと現れるゾンビな百舌(和彦?ヒロミ?)そして、墓地で何か祈ってる幼い和彦&ヒロミの姿も、何かホラーで怖かったです。
★総括
 面白かったです。ジジババ向け警察ドラマと違って、複雑怪奇で過激でおどろおどろしい内容と映像が、すごく新鮮でした。映画みたいなムードも秀逸でした。
 個性的で魅力的な俳優たちの演技も、毎回笑えて楽しめました。和製ジャック・バウワーだった西島秀俊、カッコよかった。カッコよすぎで笑えましたが。
 池松壮亮の存在感と演技力が、やはり突出してました。ほとんど彼が主役になってましたし。彼はほんと、他の俳優にとっては危険な共演者ですよ。アイドルやイケメンなだけの俳優は、共演しないほうがいいかも。吉田鋼太郎の怪演も強烈でした。
 ダルマの正体が気になるので、wowwowで始まる第2章も観たいです。

最優秀賞 池松壮亮
優秀賞 吉田鋼太郎
悪くなかったで賞 西島秀俊 瑳川哲朗   
???賞 香川照之 真木よう子 長谷川博己 小日向文世
いかがなものかで賞 伊藤敦史

 このドラマ、ハリウッドで映画化してほしいかも。理想妄想キャストは、こうだ!

 倉木 … ジェームズ・マカヴォイ
 大杉 … ブラッドリー・クーパー
 明星 … スカーレット・ヨハンソン
 和彦/ヒロミ … ガエル・ガルシア・ベルナル
 東 … マイケル・ファスベンダー
 中神 … ヴィンス・ヴォーン
 倉木の妻 … シアーシャ・ローナン
 室井 … エドワード・ノートン
 津城 … レイフ・ファインズ

 似てないんだけど、何となく西島さんとマカぼんってカブるんですよね~。
 「バッド・エデュケーション」の完璧魅惑の女装とか、10年前のガエルが百舌役にドンピシャ!
 
 ↑十代の頃の壮亮くん。可愛かったなあ。どよよ~ん系もいいけど、また凛々しい可愛い役もやってほしいです♪

 7月からの連ドラは、何を観よっかなあ。天童荒太原作の「家族狩り」は、キャストがちょっと…井浦新主演の「同窓生」も、原作が今さらなサイモンふみだし、共演者もビミョー。妻夫木聡が久々にドラマ復帰の「若者たち」も、内容が私好みじゃないしなあ。でもま、とりあえず初回はチェックします♪
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来てよその火を飛び越えて

2014-06-11 | 日本映画
 「潮騒」
 伊勢湾に浮かぶ歌島。漁師の青年新治は、島いちばんの金持ちの娘である初枝に恋心を抱く。初枝もまた純朴な新治に惹かれ、二人は初恋を育むようになるが…
 原作は、三島由紀夫の作品の中では異色といってもいいほど、読みやすくて爽やかな恋愛小説で、私も大好きです。これまで何度も映画化されているようですが、私が観たことあるのはこの山口百恵&三浦友和主演作だけです。
 私が物心ついた頃には、もうとっくに山口百恵は三浦友和と結婚して引退してたので、まさに彼女は私にとって伝説のアイドル。この映画の撮影時は、16、7歳ぐらい?ちょっと暗くて重くて大人っぽいところは、今のアイドルと違いますね。すごい美人!とか、すごい可愛い!といった感じではないけど、独特のオーラというか、惹きつける魅力みたいなものは確かにあります。たまに上戸彩に似て見えたりもしたけど、アラサーになっても色気のイの字もない彩ちゃんに比べ、まだ少女の百恵ちゃんときたら…エロいです!セミヌードシーンとか、ムチムチした肉付きとかエロい!明るく颯爽とした女の子役じゃなくて、あまり多くを語らない、強さや優しさもあまりこれ見よがしにしない内省的な少女である初枝は、百恵ちゃんに合ってたのではないでしょうか。海女ちゃん姿とか、アイドルらしい可愛いシーンもありましたが、可愛いでしょ!ね、可愛いでしょ!!な可愛さ押し売り(最近の女優、これがキツいんですよ)じゃないところも好感。彼女の歌う挿入歌も良かったです。
 世紀のスーパーアイドル、山口百恵のための映画であることは間違いないのですが…ワタシ的には、三浦友和を目で犯す、じゃない、愛でるイケメン映画なのです!

 新治役の友和が、か、か、可愛い!めっちゃ爽やかで清々しくて、現在では絶滅種のイケメン!純朴で内気な新治にしては、ちょっと端正な美青年すぎるかなとも思ったけど、小説の新治同様、汚れとか歪みとか微塵もない、現代社会に毒されていない清らかな男の子って感じで、ほんとカッコカワイいです!あんなイケメンがあんなド田舎に住んでるなんて、危険!わしが村人だったら、新治に夜這いするわ(笑)。とにかく、若き日の友和のイケメンぶりに目が洗われます。今の人気イケメン男優って、スタイルもよくて美形でも何かヨゴレ感、人工的なものがある人が多いのですが、当時の友和にはそれが皆無。チャラさやキャマっぽさのカケラもない男らしさも素敵でした。新治みたいな性格+友和みたいなルックスな男子、たぶんどこ探してもいないと思う。
 「潮騒」といえば…小泉今日子があまちゃんで歌って話題になった“潮騒のメモリー”の元ネタとなった、あの有名なシーン。

 うう~ん。憧れますねえ、こういうシチュエーション。可愛い男女がやってるから、すごく絵にもなります。ハリウッド映画だったら、すぐに激しく合体するところですが、ああ純愛!結婚するまであかん!と拒む初枝に、わかった!と自制する新治。これはこれで、信じられない事態だとも思いますが(笑)。新治、よくガマンできたなあ。ふんどし脱ぎ捨てる友和の勇ましさに萌え~。

 ↑このシチュエーションでヤらないんですよ~昭和の田舎人の道徳観に畏れいります
 三浦友和の脱ぎっぷりが見事で、ラストの嵐の船上シーンでは、フンドシ一丁でびしょ濡れになってのたうち回る、というジョイフルすぎる姿を披露してます。マッチョではないけど、引き締まったきれいな裸です。
 脇役も印象的でした。特に新治の母役、名脇役女優だった初井言栄の味わい深さは、まさに演技賞ものでした。わんぱく坊主を絵に描いたような弟もいい味だしてました。中島久之のバカぼんぼんぶりも笑えた。
 悪人が一人もいない、素朴で明るく善良な島人たちですが…ガチガチの道徳観とか、プライバシーや秘密なんか1ミリも保てない閉鎖的で狭い世界は何か怖くて、私はあの島には住めないな~と思いました。
 平成で潮騒をリメイクするとしたら、誰が適役でしょうか。新治は池松壮亮で決定!ふんどし似合いそうだし。初枝は?能年玲奈ちゃんとか?うう~ん、何か違いますよね~。ぜったいやめてほしいのは、ゴーリキちゃんとか武井咲とかAKB関係かな…ゴーリキちゃんとか、ほんまにやりそうで怖い。
 
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レオレオ詐欺!ゼニだクスリだハジけてトブさ

2014-06-03 | 北米映画 08~14
 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
 その野望と才知で、一介の証券マンから瞬く間に億万長者に成り上がるジョーダン・ベルフォード。破天荒な金遣いとアコギな金儲けは、やがて彼を破滅へと導くが…
 これ、実話って…ほんまかいな~!?と、にわかには信じがたいトンデモ物語でした。ジョーダン、その名の通り冗談としか思えないほど、その生き様はクレイジー。金まみれ、ドラッグまみれ、セックスまみれ、まさに俗悪王って感じ。あそこまで徹底してたら、醜悪を通り越してむしろ清々しいかも…金にあかせて何でも手に入れるジョーダンですが、その浪費っぷりに圧倒されます。リッチライフも、まったく憧れない羨ましくない贅沢さ。ピカピカだけど空っぽって感じで。すごく間違ってるよな~と笑える呆れる金遣いの荒さです。金儲けのためには手段を選ばない、自分さえ得すりゃいい、金さえあればすべて許される、なアメリカ人の超拝金主義・物質主義が、滑稽かつ恐ろしい。カネはまさに人を狂わせるんですね。狂ってしまうほどの大金、一度は手にしてみたいものですが(笑)。
 金も人を狂わせますが、それ以上にヤバいのがクスリ。ジョーダンや仲間たちのドラッグ中毒ぶりが非道すぎます。ASKAなんかまだ可愛いもんでしょ、ジョーダンたちに比べれば。白昼堂々と人前でラリってるし。飛行機内での乱痴気トリップ状態は、まさに極悪。社会問題、国際問題ものですよ。捕まらないのも不思議ですが、よく死なないなあ~と悪い意味で感心。命がけの享楽だよな~と。金、ドラッグとくれば、次はセックス。まさにセックス中毒でもあるジョーダンのヤリっぷりも圧巻です。よく病気にならないな~と、この方面でもヘンな感心を。
 めくるめくような狂乱、狂騒に巻き込まれ、3時間近い長さがあまり気になりませんでした。巨匠マーティン・スコセッシ監督、いまだ衰えない狂熱のパワーに脱帽です。そして、アカデミー賞にもノミネートされた、レオナルド・ディカプリオ一世一代の大熱演大珍演に目がテン!

 レオ~!おーい!ずいぶん弾けてトンじゃったね~!撮影中、素面じゃないだろ!ホントにラリってるとしか思えないほどのラリパッパ演技でした。もうね、レオのノンストップ顔芸が笑えて仕方なかった。スゴい顔するんですよ。この映画を観たら、もう彼をイケメン、二枚目なんて誰も思わなくなりますよ。狂気は彼のオハコですが、今回は狂気に笑いが加味されていて、そのハイパーテンションなはっちゃけっぷりに、爆笑苦笑失笑の嵐です。

 日本の下っ端お笑い芸人でさえ、ここまでしないのでは…ハリウッドの大スターであるレオの、まさに捨て身、渾身の超絶おバカ醜態のオンパレード。笑えるシーンはいっぱいあるのですが、特に私が好きなのが、結婚式でのヘンなダンス。それと、女王さまに調教されるSMシーン。ケツの穴にローソク突っ込まれてアヒャアヒャ大騒ぎする、ハレンチでアホなレオに感涙!実生活ではエコロジストで知られるレオですが…こんな迫真の毒々しいオゲレツ演技するレオに、エコの大切さを説かれても…まったく説得力がありません

 終始おバカでイカレチンポじゃない、イカレポンチなレオですが、すごく可愛くもあるんですよね~。とっちゃん坊やな童顔とか、ガタイはいいけどちょっとユルいムチっとした裸とか。プリンとしたケツがキュートでした。脱ぎ率も、レオ史上最も高い映画かも。でも相変わらず、女と絡んでも全然エロくないレオ。おっさんになっても、若々しさと可愛さを失わないところが、レオのスゴいところです。口八丁手八丁、立て板に水のごとく喋くり倒すレオの、ノリノリな楽しそうな演技も出色です。笑顔が多いのもレオファンには嬉しい作品。いつもは眉間にシワ寄せて苦悩、青筋立ててプッツンなレオなので、今回の明るくおバカな彼は新鮮でもありました。まさにオスカー級の演技でしたが、これで受賞しなくて良かったとも…ともあれ、レオがスゴい役者だということを、あらためて思い知ることができました。あの演技、日本の俳優にはまず無理でしょうし。スコ爺とのコンビ作の中では、いちばん面白かったです。
 脇役のジョナ・ヒル、マシュー・マコノヒー、ジャン・デュジャルダンも印象的な珍演と存在感でした。

 休業宣言したレオですが、新作情報も途絶えません。ひょっとして、休むぞ詐欺?! 
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イケメン兄弟の受難

2014-06-01 | 日本映画
 「ぼくたちの家族」
 脳腫瘍で余命1週間を宣告された母を救おうと、バラバラだった父、長男、次男がぶつかり合いながらも奔走するうちに、家族の絆を取り戻していくが…
 私、ご存じの通り冷血人間なので、愛憎ドロドロ修羅場な逆噴射家族ものは大好きだけど、心温まる系とかお涙ちょうだい系は超苦手。なので、この映画もどうなんだろうなと不安だったのですが、思ってたようなベタベタしい辛気臭い内容ではなかったので、嬉しい意外でした。かなり現実的でシビアな話で、私の母も映画の母親と同じ世代だということもあり、かなり身につまされました。自分の母親がいきなりあんなことになったら、と想像しただけで戦慄ですよ。怖いのは、私を含め父も兄妹も、母親のためにあんなに必死になれるかな~ならんだろうな~と確信してしまったこと。早く死んだほうが、母にとっても家族にとっても幸せじゃね?とか思ってしまうことです。あと、借金とか経済的な問題も、リアルで深刻すぎ。もし両親があんな無責任な借金抱えてたら、わしら兄妹はブチ切れるでしょう(笑)。鬼のような子どもたち!と非難されるでしょうか

 ママはまさにボケたもん勝ちでフワフワ少女に戻って幸せそうだし、パパは子どもに頼りっきりだし、ほんと子どもたちが可哀想でした。特に長男。真面目で責任感が強くて心優しいって、これほど生きてて損なことなんだと痛感しました。ママにはあんた誰?扱いされ、パパには保証人にされて借金背負わされるし、弟はヘラヘラ+毒舌だし、嫁は冷たいし、私があの長男だったらストレスでハゲちゃいますよ。いや、あの長男みたいに全部自分で抱え込んだりしません。いくら長男だからって、そんなの理不尽だし。元引きこもりだという設定だったので、いつコワレて引きこもりに逆戻りするのか、ある意味楽しみだったけど(笑)。なぜ引きこもりだったのかは、謎のままだったのが気になります。
 次男が、なかなかいいキャラでした。無責任なお気楽男に見えて、実は超しっかり者で、いちばん現実を見据えてる、いざという時には頼りになる男。家族に対しての本音ズバリが、キツいけど的を射て痛快でもありました。

 お涙ちょうだいテイストが薄く、程よいトボけた笑いやほのぼのムードが、暗く重くなるしかない物語に救いを与えていました。明け方、パパがしつこく長男に電話してくるシーンとか、非道すぎて笑えます。ママとパパ、ほんとなら絞め殺してやりたくなるはずなんだけど、何か憎めないキャラになってるんですよね。無邪気すぎ、優しすぎるのも、時には周りを不幸にするんだなあと思わせる二人でした。不器用で弱く温かい人には、ほんと生きづらい世の中なんですよね。それにしても、あの両親。あんな優しい子どもたちで、ほんと幸運でしたよ。親に迷惑かける子どもと、子どもに迷惑かける親って、どっちが罪深いのかなあ。
 私が共感を抱いてしまったのは、長男のキツい嫁です。母親の治療費を払いたいから貯金を…と泣き顔で懇願する夫に、生まれてくる子どものほうが大事!と切り捨てる鬼嫁。うわ~キッツ~!とドン引きしつつ、言ってることは一理はあると納得も。あの冷たい理路整然さは、至極もっともです。まあ、いくらなんでも人情ないなあ、とは思ったが。夫が浮気したくなるのも理解できます。でも、あんなしっかり者な嫁だから、長男は自分の両親みたいなことにはならないだろうし、鬼嫁だけど良妻でもある女です。
 いろいろあったけど、決して克服はしてないけど、雨降って地固まるというか、試練と受難が家族を再生させたラストは、爽やかで温かい後味のよさでした。ちょっと話ができすぎかな、とも思ったが。わしん家だったら、ギスギス+腹の探り合いで、ますます家族はブッコワレるだろうし(笑)。親に重い病気になる前兆はないか、借金はないか、今後も確認を怠らぬようにせねば♪
 ほんとなら、この手の映画はスルーする私ですが…ルンルンで観に行ったのは、もちろん妻夫木聡と池松壮亮の奇跡の競演を楽しむため♪

 ブッキー、ほんと久々だわ。TVドラマには出ない“映画俳優”な最近のブッキーですが…???な、TVドラマのほうがまだマシ、な出演作が多く、邦画を観ない若い子たちにとっては、ロトシックスのCMに出てる人、ぐらいの認知度しかない近頃のブッキー。わしら世代からしたら、超絶カッコかわいい男の代表格、ていうか、ナンバーワンのイケメンだったのに。あの可愛かったブッキーも、もうアラフォーか~。おっさんになった彼と、久々の再会となりましたが…うう~ん。ブッキー、今でも全然イケてますわ~わけわからん…な男優が跋扈する中、やっぱブッキーのカッコカワイさは本物。おじさんになっても不変。日本、いや、アジア最強のとっちゃん坊やですよ。悲しい暗い不幸な役が似合うところも、ブッキーの魅力。憂い表情に深みが出てました。ほとんど笑わなかった彼が、ラストに見せた笑顔の清々しさよ!そして何といってもブッキー最大の魅力、エロいフェロモン。セクシュアルなシーン皆無ですが、漂ってる色気がハンパない。なので、彼の色気を活かさない作品や演出は、ほんと惜しいし腹さえ立ちます。好演してましたが、ブッキーじゃなくてもいい役でもあった。いつかブッキー爆裂な作品に出会いたいものです。

 壮亮くん、今回は飄々とした軽やかな演技で、ちょっと「横道与之介」の倉持くんに近かったかも。彼のサラっとしたツッコミが、シニカルな笑いを誘います。タバコ吸う姿も板についててカッコよかった。チャラいけど、頭よさそうなところも壮亮くんらしかったです。可愛いというより、今回は男前な壮亮くんでした。大げさな演技や表情はしないのに、複雑な感情の機微が伝わってくるところはさすがでした。

 池松壮亮こそ妻夫木聡の後継者だ!いつか共演してくれないかな~と願ってたので、今回の初共演は驚喜でした。壮亮くんがホリプロに移籍した時、いつかはと期待はしてましたが、早期に実現。二人、見た目も雰囲気も似てますよね。ちょっとイモいイケメンで、暗くて悲しそうで、エロいフェロモンがあって、小柄(後ろ姿はほとんど子ども)、低いボソボソ声も共通。ブッキーのほうが美形ですが、演技は壮亮くんのほうが確実に上。この映画を観れば、それは一目瞭然です。後輩に食われたくない!先輩を食ってやる!な気負いなど、二人からは感じられなかったのは、正直物足りなくもあった。仲良く共演よりも、火花散る演技合戦のほうが、ファンとしては美味しいですから。もっと激しくぶつかり合うシーンとか欲しかったかも。それにしても…こんなイケメン兄弟の母親になってみたいわ(笑)。媚びて甘やかして、無理やり仲良くしてもらう!あんな息子たち、はべらかして歩いてみたい!
 ママ役の原田美枝子、ちょっとブリっこすぎるきらいはあったけど、可愛らしかったです。ブッキーや壮亮くんと不倫、禁断ものやっても不自然ではないほど、まだまだ現役っぽい美熟女ですね。パパ役の長塚京三、役はほんと情けなさすぎてイラっとするけど、知的そうで長身でカッコいい素敵おぢさまです。原田美枝子よりも、彼のほうが病気っぽかったのが気になった。
 石井裕也監督の好評を博した前作「舟を編む」も観たいけど…キャストが苦手なメンツぞろい。代わりに、ブッキーと壮亮くんが早くも再共演してる石井監督の新作「バンクーバーの朝日」に期待♪

 ↑ああああ~…こんな腐殺しな萌えるツーショット、前代未聞じゃ~!感動作とかよりも、ドロドロでキツい激しい映画でガチンコ勝負してほしいなあ。「バッド・エデュケーション」とか「ブロークバック・マウンテン」「藍宇」をこの二人でリメイクしてほしい!腐女子とゲイは、ウハウハで狂喜なことでしょう(笑)。

 ブッキーは、何と久々にTV連ドラに復帰!豪華キャスト(わし的にはビミョーなんだけど)の「若者たち」です

 もう壮亮祭り状態な私ですが♪「MOZU」の怪演でお茶の間に強烈なインパクトを残した彼は、映画も続々と公開!誰がやってもいいような、誰でもできるような役に逃げないで、今後も挑戦的な役者でいてほしいです
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