まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

2016年my cinema lifeを総括する

2016-12-30 | 映画雑記
 早いもので、2016年も終わりに近づいています。今さらジタバタしてもtoo lateな年の瀬、後悔や失敗を懺悔しながら今、静かに新年を迎える心の準備中な私です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
 今年もいろんな映画、観ましたね!今年最後の更新は、恒例の映画総括!僭越ながら、2016年MYベスト3映画、男優、女優を発表
 その前に、今年はどんな映画を映画館まで観に行ったのかしらん?…

 1月 ブリッジ・オブ・スパイ
 2月 オデッセイ
    ブラック・スキャンダル
    キャロル
    白鯨との闘い
 3月 リリーのすべて
 4月 シェル・コレクター
    ロブスター
 5月 レヴェナント 蘇えりし者
    スポットライト 世紀のスクープ
 6月 スノーホワイト 氷の王国
    さざなみ
    太陽のめざめ
    愛と死の谷
    アスファルト
 7月 エクス・マキナ
 8月 後妻業の女
 9月 怒り
10月    −
11月 ジェイソン・ボーン
12月 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
    ミュージアム

 21本!毎年だいたい20本前後が、もう定着してますね~…観る予定だったのに観に行けなかった映画、今年もぎょうさんありました…池松くんの「セトウツミ」「だれかの木琴」とか、「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」「ハドソン川の奇跡」「マクベス」「ルーム」「マダム・フローレンス!」etc.来年こそ1000本は観に行きたいです♪
 それでは、2016年映画ベスト3発表!(DVDで観た年内日本公開作も含む)

 作品賞

1位 アスファルト

 感激!とか衝撃!な映画ではないけど、しみじみとほのぼのとした味わいが忘れがたい佳作でした。ちょっとズレたトボけた笑いもツボでした。

2位 さざなみ

 いい年して逃げ恥にハマった人に、ぜひ観てほしい大人の映画。結婚について、男女について、老いについて考えさせられました。

3位 エクス・マキナ

 斬新でユニークな映画でした。あの美しきAIがどうなったのか、すごく気になります。

 男優賞

1位 マット・デーモン 「オデッセイ」「ジェイソン・ボーン」

 オスカー候補&久々の当たり役復活。今やハリウッド随一のスターとして、面目躍如な今年のマットでした。来年も公開作目白押しなのは嬉しいけど、過労で体こわさないでね!若く見えるけど、もう若くないんだから!

2位 レオナルド・ディカプリオ 「レヴェナント 蘇えりし者」

 あらためてオスカー受賞、おめでと!レオにとっては栄光の年となりました。ゆっくり休んで、またいい仕事してください。たまには軽いコメディとか恋愛ものにも出て!

3位 トム・ハーディ 「レヴェナント 蘇えりし者」「レジェンド 狂気の美学」

 今年は初めてオスカーにノミネートされ、人気・知名度もますますアゲアゲ⤴⤴となったトムハ。大作の公開も控え、来年も引き続きイケイケ状態だネ♪

 その他、「リリーのすべて」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のエディ・レッドメイン、「白鯨との闘い」「リリーのすべて」「ロブスター」のベン・ウィショー、「ロブスター」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のコリン・ファレル、「スポットライト 世紀のスクープ」のマーク・ラファロ、「エクス・マキナ」のオスカー・アイザック、「メモリーズ 追憶の剣」「インサイダーズ 内部者たち」のイ・ビョンホン、「ドリームホーム 99%を操る男たち」のアンドリュー・ガーフィールド、「怒り」「ミュージアム」の妻夫木聡、が印象に残る好演でした。



 女優賞

1位 アリシア・ヴィキャンデル 「リリーのすべて」「エクス・マキナ」「二つ星のシェフ」「ジェイソン・ボーン」

 オスカー受賞!今や最旬の売れっ子女優となったヴィキャ子。ハリウッドで稼ぎまくるのもいいけど、来年は母国スウェーデンの映画の彼女も見たいものです。

2位 シャーロット・ランプリング 「さざなみ」

 齢70にして、初めてオスカー候補となったランプリングおばさま。いぶし銀のシブさがカッコいい!TVドラマ「ロンドン・スパイ」の彼女も激シブでした。

3位 イザベル・ユペール 「アスファルト」「愛と死の谷」

 フランス映画祭で来日したユペりんを、生で見ることができて超感激!クールにすっとぼけ芸は、もはや彼女のお家芸となってます。超話題作が待機中で、来年は彼女の年になりそうな予感。

 こんなん出ましたけどぉ~?
 よろしければ、皆さまのベストも教えておくれやす~(^^♪
 来年もたくさん、面白い映画、佳い映画を観たいですね!2017年もご一緒に、充実したシネマライフを送りましょう!こんな絶海の孤島、辺境の村落にある潰れかけの飲み屋みたいな激ショボブログに遊びに来てくださり、今年も本当にありがとうございました!よいお年をSee you soon!
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毒熟女の変態ゲーム!

2016-12-25 | フランス、ベルギー映画
 皆さま、メリークリスマス
 素敵なクリスマスをお過ごしのことと存じます私は老母とトイレマジックリンを買いに出かけた帰りにうどんを食べて、今は自室でクリぼっち中ですさっきベランダから物音が。サンタクロース・イズ・カミング?それとも、中国人強盗が侵入?ドキドキ
 明日から29日までガッツリ仕事なので、今夜は早めにgo to bed!その前に、クリスマスにピッタリな映画の感想をUP皆さま、クリスマスだからといって浮かれず、しっかり戸締りして寝ましょう!

 「エル ELLE」
 ゲーム会社の社長ミシェルは、自宅で何者かにレイプされる。警察にも通報せず、何事もなかったように日常生活を送るミシェルは、ひそかに異常な行動をするようになり…
 来たるアカデミー賞に向けて、アメリカでは前哨戦の真っただ中。オスカー争いを繰り広げている作品の中で、私が最も注目し観たいと熱望していた作品が、このオランダの変態巨匠ポール・ヴァーホーヴェン監督が久々に放った新作です。その過激な内容ゆえに、今年のカンヌ映画祭をざわつかせ、アメリカでも物議を醸した問題作。日本でも来年の夏に公開が決定!でも、まだまだ先のことすぎる~…待ちきれず、とうとう観てしまいました!どうやって観たかは、don't ask me, please !

 いや~ほんと、あの…なんつーか…いろんな意味でスゴすぎて、感想を書きあぐねてしまいますが…めっちゃ面白かったです!評判にたがわぬトンデモさでした。こりゃあ確かに賛否両論になるわ~。もちろん私は賛!もうね、毒にも薬にもならん映画、箸にも棒にもひかっからん演技を見慣れてる目には、激烈すぎる刺激になります。こーいう毒々しくて狂ってて、しかも笑える映画、大大大好き!

 ヴァーホーヴェン監督といえば、エログロ変態。そんなヴァーホーヴェン節が炸裂してます。往年のヴァーホーヴェンファンには感涙ものです。オープニングの音楽も、傑作「氷の微笑」っぽくてワクワク。めくるめくヴァーホーヴェンワールドへの期待に胸ふくらみます。しょっぱなから、レイプシーンで度肝を抜かれます。レイプが肯定されている、レイプを笑いのネタにしている、と批難されているようですが…確かに、常識的な良識ある淑女や紳士には、理解も容認もできない扱いはされています。でも、それこそヴァーホーヴェン御大の真骨頂。世間を嘲笑い不敵に挑発する作風だからこそ、多くのファンが彼を愛しているのでしょう。とにかく、好きな人にはたまらない、ダメな人には唾棄すべき映画、であることは間違いありません。
 この映画の成功は、一にも二にもミシェル役にイザベル・ユペールを起用できたことに尽きます。世界最高峰の大女優であるイザベル・ユペールの大怪演に、ひたすら圧倒され魅了され畏怖する映画です。

 イザベル・ユペール…もはや異次元の女優です。ハリウッドの女優たちに悉く断られたというミシェル役ですが…断られたというより、無理でしょ彼女たちにミシェル役は。高度の演技力+捨て身の女優魂が必要な役、ですが、そんな悲壮感や熱い挑戦心など、イザベル・ユペールからは微塵も感じられません。いつものように、まるで空気を吸って吐いてる程度のように軽やかに、時には楽しげに異常でショッキングなことをやりまくってるんですよ。体当たり演技とか、そんなんじゃないんです。彼女独特の、あのクールに狂ってる、毒々しくスットボケてる、が強烈に、なおかつ痛快にスパークしてます。

 まず、暴力的なレイプシーン。還暦を迎えた国際的な大女優の彼女が、おっぱいもヘアもあらわにされて、殴る蹴るのボコボコにされて。演技がまったく守りに入ってないです。レイプが眠っていたミシェルの変態性を目覚めさせ、え!?とか、うげ?!とか、おいおい~(笑)な言動のオンパレード。ミシェルの変態行動は、「ピアニスト」のエリカ先生を彷彿とさせます。会社の若い男にチ○コ見せなさいと脅すミシェル。双眼鏡で隣家の旦那さんを観察しながらオ○ニーするミシェル。そして、レイプ魔に冷酷で変態な罠を仕掛けるミシェル…どれも平然と淡々としてるところが笑えます。グロテスクでヤバすぎる変態熟女を、サラっとシレっと飄々と演じてるユペりん。こんなヒロイン、こんな演技、前代未聞かも。とにかく呆気にとられ、病的すぎる!けど一周回って笑える、という不思議なレベルに到達してるんですよ。いつもより闊達で明るいユペりんですが、ほぼ無表情な彼女がふと見せる、そこで笑うのかよ?!な謎めいた黒い微笑!あれだけでも、オスカーに値します。ユペりんのエレガントでナチュラルなファッションも素敵でした。

 日本ではきっと、ヒロインがレイプ魔を探り出し復讐するサスペンス映画、みたいな宣伝のされかたをするでしょうけど、ぜんぜん違いますので注意!これ、ブラックでダークなセックスコメディです。まあ、笑えない人も多いと思いますが中盤、レイプ犯が判明するのですが、そうなった後のミシェルとレイプマンとの関わり合いも、ちょ待てよ!とキムタクも唖然となるトンデモ方向に暴走。レイプ被害者のミシェルよりも、レイプマンのほうが可哀想になります。とんでもない女をレイプしちゃったね、と。

 ↑だいたいこんなノリなユペりんasミシェルが笑えます
 ミシェルだけでなく、周囲の人々もそこはかとなく変、なのも笑えます。ミシェルが歪んだ変態女になってしまったのは、恐ろしい過去がある家族のせい、という設定もスパイスになってます。さりげなく他人を傷つけ愚弄するミシェルの、すごく意地悪なところもツボでした。嫌いな女の夕食に異物混入とか、小学生レベルな意地悪が笑えた。

 元夫、息子、隣家の旦那さん、親友の夫である愛人、母のツバメ男、会社の若い男性社員たち…ミシェルに翻弄される男たちも、みんないい味だしてました。特にひとり息子であるヴァンサンが好き。彼の恋人と赤ちゃんが、これまた黒い笑いを誘います。ヴァンサン役のジョナ・ブロケが、なかなかのイケメンでした。レイプ魔と疑われる社員カール役のドイツ人俳優、リュカ・プリゾールもイケメンだった。でも最も印象的な脇役は、ミシェルの飼ってる黒猫かもしれません。きれいで可愛い猫だけど、レイプをじ~と見てたり、鳥を捕まえて噛み殺したり、暗闇からいきなりバっと飛びついてきたりと、不吉な存在感。 
 オスカー前哨戦では健闘してたこの作品ですが、アカデミー賞の外国語映画賞にはなぜか落選!がっかり!せめてユペりんが、主演女優賞にノミネートされますやうに!来年日本で公開されたら、ぜったい映画館に観に行きます(^^♪
 
 ↑これまた高く評価された「未来よ こんにちは」も来春日本公開!世界一カッコいい還暦熟女イザベル・ユペール、憧れる~。まさに比肩する者なき唯一無二の大女優です。アカデミー賞候補入りを争っているのが、ナタリー・ポートマンとかエマ・ストーンとかって。うう~ん…彼女たちも素敵な女優ですが、同列扱いは正直イザベル・ユペールに失礼。ナタポーの二度目の受賞なんて、多くの映画ファンにとっては興ざめすぎるし、誰よりも本人が望んでないでしょう。エマは今後もチャンスいっぱいあるだろうし、今回はリスペクトの意味もこめて、ユペりんに花をもたせてあげてほしいな~
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誇りをもって死す

2016-12-23 | 北米映画 80s~90s
 「フィラデルフィア」
 80年代のフィラデルフィア。エイズを発症した弁護士のアンディは、自分を不当に解雇した弁護士事務所を訴えたいと、人権派の黒人弁護士ジョーに訴訟を依頼する。ゲイ嫌いのジョーは断るが、衰弱しながらも闘おうとするアンディの強い意志に心打たれ…
 トム・ハンクスとデンゼル・ワシントン、共に2度のオスカーに輝く名優二人がW主演した、社会派のヒューマンドラマです。トム・ハンクスに最初のオスカーをもたらした作品としても知られています。
 トム・ハンクス、当時37歳。エイズ患者を演じているため激痩せしており、現在のハンクス氏しか知らない人が見たら、誰?!かもしれません。事実、この映画を観たMY老母も全然気づかなかったみたいで、あれトム・ハンクスですよと後で私が教えると、え!と驚いてました。
 
 トム・ハンクス、イケメン伝説!my ベスト・オブ・トム・ハンクス映画は「ビッグ」なのですが、イケメン度だけだとこっちのほうが髙いかも。エイズが発症する前のエリート敏腕弁護士なトムは、若くてスマートで本当にカッコいいです。都会的で知的な役が、すごく似合うんですよね~。そんなイケメントムが病魔におかされ、どんどん衰弱していく姿は壮絶で悲痛。普段は明るく楽しく元気いっぱいなトムが~と、コメディ映画とのギャップに暗澹となってしまいます。

 シリアス演技も秀逸なトムですが、やはり彼は卓越した喜劇俳優なんですよね~。肉体的、精神的、社会的にも絶望のどん底にありながらも、常にユーモアを忘れず、ちょっとした言動で周囲の人たちや観客も笑わせて、返って相手が救われてしまうところが、さすがトム・ハンクス!と感嘆。トム・ハンクス独特の、あの皮肉に自虐的な笑いは、この映画でも失われてません。過酷な運命をネチネチメソメソと嘆き恨むことなく、理不尽な社会への怒りにメラメラ燃えてるのでもなく、終始冷静に現実と向き合って誇り高く存在証明しようとするトムが、哀しくもカッコよかったです。
 ジョー役のデンゼル・ワシントンも、当然ですが若い、そして男前!

 黒人俳優の中では、1、2を争う美男子ですよね~。見た目もキャラも、男気あふれるところが素敵。闘う男役こそ、彼の真骨頂。闘志あふれながらも、おちゃめなところもあって、クスっと笑えるシーンも少なくなかった。法廷でのちょっと破天荒な弁護が面白かったです。ゲイ嫌いを隠さない彼のアンディへの距離と壁が、信頼と尊敬でだんだんなくなっていく過程も、なかなか感動的でした。
 トム・ハンクス&デンゼル・ワシントン、やっぱ名優だな~と思い知りました。特に動きや台詞がないシーンでも、その時の複雑な心情がすごく伝わってきたり、逆に今どんな気持ちなんだろう?と気になる表情をしたりと、まさに俳優とはかくありき!な演技。自称俳優な人たちの大根演技って、訴えてくるものや問いかけてくるものが何もないですよね~。

 アンディの恋人役が、これまた若かりしアントニオ・バンデラス。アルモ姐さんの愛を一身に受けていたバンちゃんが、姐さんを捨てて?スペインからハリウッドに一念発起で渡ったばかりの頃の映画でしょうか。献身的で愛情深い役でしたが、トム・ハンクスとのカップリングは、正直萌えなかった。どっちがタチでネコなのかも不明。
 その他にも、ジェイソン・ロバーズ、メアリー・スティーンバージェン、ポール・ニューマン夫人のジョアン・ウッドワードなど、オスカー名優たちが脇を好演してました。
 「ノーマル・ハート」もそうでしたが、当時のエイズ、同性愛者への差別偏見の根深さ、理不尽さにはあたらめて戦慄。もはやエイズは死病ではなく、LGBTへの理解も深まっている今の社会に、アンディは草葉の陰でさぞや感無量なことでしょう。若くして死ななければならなかったアンディですが、私は彼が不幸な人とは思えませんでした。むしろ、たくさんの人たちに愛され必要とされ、幸せな人生だったようにも思えました。アンディのような有意義な人が若死にして、私のような者が無駄に長生きすることこそ悲劇です。私なんか100まで生きそうで、こういう映画を観たら心の底から申し訳なくなります

 ↑この頃のトムに、また会いたい…
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逃げ恥⑨~⑪ 夫婦を超えてゆけ♪

2016-12-22 | 日本のドラマ(連続)
 「逃げるは恥だか役に立つ」第9話から最終話まで観ました♪

☆和服
 みくり&津崎の妄想内で、何でも鑑定団パロディ。和服の源ちゃんが、超可愛かった!水墨画で描かれた彼もカッコよかった!あの絵、欲しいわ~。
☆どんだけ自信ない、慎重なのか
 相手が自分のことをまだ好きじゃないかもしれない、と思っているみくり&津崎。どっからどー見てもお互い相思相愛、好きすぎる状態だろ~。あれで好きじゃないとか言われたら、精神疑うレベル。
☆百合ちゃんと風見さん
 だんだん親密になっていく二人。うう~ん…ありきたりな年の差カップル展開ですか~。二人には、男女の恋愛ではなく不思議な友情関係でいてほしかったんだけどな~。それにしても風見、風貌は男らしいのに何か喋り方や仕草、キャラもゲイっぽいですよね~。ゲイの沼田さんよりゲイっぽい。
☆加茂中本部長
 百合ちゃんの上司役は、橋爪淳さん!私が子どもの頃、時代劇によく出てたのですが、めっちゃ男前で好きだったんですよね~。久々に見た橋爪氏、すっかり枯れた素敵おぢさまになってて、やっぱ素敵(^^♪

☆ついに筆おろし
 夜、寝室でみくりとイチャイチャをすることになった津崎。音声だけのイチャイチャが笑えた。
 ついに結ばれた?みくり&津崎の朝チュン…あれでセックスしたってことにするのは、ちょっと強引だわ~。童貞喪失した津崎ですが、その後もまったくセックスには興味なさそう。イマドキの若い男って、あんなもんなのかな?もったいない(笑)。
☆突然死、孤独死
 高齢未婚について、しみじみ考えさせる百合ちゃん&沼田さんの会話。私も他人事じゃないわ…
☆安住苦手
 ちまたで流行ってる(らしい)エンドロールの恋ダンスに、アナウンサーの安住が登場。こういうの、すごい興ざめ…安住、ドラマに関係ないじゃん。TV局の内輪ウケみたいなの、やめてほしい。でも安住ではなく、報道ステーションの富川悠太アナなら大歓迎(^^♪
☆真田丸
 大河ドラマもパロディ。観てなかったので、全然わかんない~。
☆誰得?
 ラスト近くに出てきた藤井隆の妻は、実際にも彼の嫁である乙葉だと後で知り、ふーん?だから何?ていうか、乙葉って何者だったっけ?と思った人もたくさんいたのでは…
☆まさかのカップル誕生
 ゲイの沼田さんが、あの男と!意外すぎる展開にビツクリ、でもいちばん微笑ましく幸せになってほしいカップルです。
★総括
 世間の人気ほどにはハマらなかったけど、フツーに面白かったです。ガッキー&源ちゃんが、めっちゃ可愛かった。苦手な女優と某事務所タレントじゃなかったのも、楽しく観られた要因です。脇役陣も、みんな好演。


 最優秀賞 星野源
 優秀賞 新垣結衣
 悪くなかったで賞 石田ゆり子 古田新太 
 ???賞 大谷亮平 富田靖子 百合ちゃんの部下二人  
 いかがなものかで賞 藤井隆 宇梶剛士 みくりの親友 風見にアタックしてた女
 

↑NHKのウッチャンのコント番組でも、芸達者ぶりを発揮してる源ちゃん。このオモえもんが怖笑で好きです
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吠えるBL詩人

2016-12-20 | 北米映画 08~14
 「Howl」
 1957年のサンフランシスコ。詩人のアレン・ギンズバーグは、発表した詩集「Howl」がワイセツであると訴えられる。インタビューで語られる、彼の人生と芸術とは…
 ジェームズ・フランコがゲイの詩人役!ということで、前から気になってた作品。運よく観ることができました(^^♪
 結論から申し上げますと…腐的にはかなりガッカリな映画でしたせっかくゲイが主人公、しかも「ミルク」で腐をキュンとさせたジェームズ・フランコがゲイ再演、なのに。BLシーンはほとんどなく、LGBTの苦悩や闘い、希望を描いているわけでもなく、フランコにアンなことコンなことさせてもいない、というトホホさでした。
 BLものでもなかったけど、アレン・ギンズバーグの半生を描いたドラマでもないんです。私のような詩を解さない者にとっては、ただもう難解というか高尚というかワケワカメなギンズバーグの詩の、これまたワケワカメなアニメーション付きの朗読劇、みたいな内容でした。ワケワカメながらも、風変わりな作風でつまんなくはなかったです。

 法廷、インタビューを受けてるアレンと彼の回想、朗読会で詩を暗誦してるアレン(ここだけモノクロ)、の三つの構成になっていて、アレンの詩がアニメになってます。詩は性的ですが、わいせつとまでは思わなかったです。詩はまさにワケワカメなのですが、激情的で精神世界がイっちゃってて笑えました。アレンの詩、英語が解らない私はもとより、フツーのアメリカ人にとっても???なのでは。アニメも性的ですが、イヤらしくはなく、シュールで面白かったです。
 アレン・ギンズバーグ役のジェームス・フランコが、相変わらずのイケメン

 久々に見たフランコ、彼ももうアラフォーですが、若々しくてまだ青年っぽい。クニャ~っとした笑顔、雰囲気のユルさが好き。メガネ男子な彼も可愛かった。朗読が上手!あのモニャモニャした独特の声で、エキセントリックにエモーショナルに暗誦。英語は解からないけど、彼の朗読CDとか欲しいです。

 男の色気、フェロモンも放つフランコなので、セクシー演技やシーンがなかったのが本当に惜しかった。主役ながら出ずっぱりでもなく、アレン不在の法廷シーンの割合が高いのも減点要因。フランコのBLシーン、あることはあったのですが、チョコっとだけで物足りないことこの上ないです。恋人役が、「レ・ミゼラブル」のアンジョルラス役でMYイケメンレーダーを反応させたアーロン・トヴェイトだったから、なおのこと惜しい。

 トヴェイトくんがフランコの年下彼氏役、というので超期待してたのに。彼、チョイ役でした。正味5分ぐらいの出番。でも、ベッドでフランコと裸の彼がイチャつくシーン、公園で幸せそうに寄り添うシーンは、なかなか萌え~でした。どっちがタチでウケなのか、かなり気になったけど。どっちにしてもイケメンな二人なので、BLも絵になります。

 恥ずかしながら私、この映画を観るまでアレン・ギンズバーグのご尊名を存じ上げませんでした。アメリカでは超有名で、あの村上春樹先生も信奉してる偉大な詩人なんだとか。実際のアレンは、フランコとは似ても似つかないです。橋田スガ子先生を安田成美が演じるぐらい無理がある、とまでは言わないまでも。ちなみに他作品で、元ハリポタのダニエル・ラドクリフが若き日のアレン・ギンズバーグを演じてるとか。

 ↑いい男なのに、ちょっとズレてるところが残念でもあり可愛くもあるフランコ。わざと恥ずかしい自撮り画像をアップしたり、悪友たちとの内輪ウケ映画によく出たり。子どもっぽい悪ノリも、そろそろ卒業していい頃。真面目な大人の映画で、いい演技+演出をI wish!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お嬢さま、ごむたいな

2016-12-18 | イギリス、アイルランド映画
 「Miss Julie」
 19世紀末のアイルランド。夏至祭の夜、男爵の令嬢ジュリーは、召使のジョンを誘惑する。身分違いの現実に畏れおののきながらも、ジョンはジュリーと衝動的に関係を結んでしまう。だが、二人の間には何の共通点も分かち合えるものもなく、やがて暗い破局へと…
 スウェーデンの作家ストリンドベリの代表作である戯曲「令嬢ジュリー」の映画化。イングマール・ベルイマン監督作品の常連で、彼の恋人でもあったリヴ・ウルマンが監督を手掛けています。静謐な雰囲気の中で、冷たくも激烈で生々しいドラマが展開される、という「叫びとささやき」や「秋のソナタ」などのベルイマン監督作品を彷彿とさせる映画になってます。舞台はスウェーデンからアイルランドに変更されています。
 身分の違う男女の恋、とりわけ女が上で男が下であるパターンは、古今東西いろんな文学や映画、ドラマや漫画で描かれてきた格好のネタです。ほとんどが甘美で哀切なラブストーリーですが、この映画ときたら…とにかくルナティックでニューロティック、まさにカタストロフィ(小池百合子センセイを真似て、カタカナだらけ表現♪)で、ウゲゲのゲでした。

 とにかく、ミス・ジュリーが怖い!初登場シーンで、あ!これはヤバい女だ!と誰もが身構えてしまう、絶対に関わりたくない、関わってはいけないオーラを妖気にように漂わせているヒロインです。ジョンを執拗に誘惑、靴をおなめなさい!とか命令したりするジュリーですが、タカビーだけど本当は寂しがりやなお嬢さま、なんて陳腐で可愛い女じゃないんですよ。ジュリーのジョンへの態度、言動は、驕慢とか誇り高いとかいったものではなく、高齢処女の病的な性的抑圧の発露、みたいな不気味さ、悲痛さが。

 そんなヤバい高齢お嬢さまに迫られ、ダメです、いけません、おやめください、と逃げ回るジョンですが、悲しいかな男の性(さが)と弱さ…よせばいいのに、とうとうジュリーに屈してヤっちゃうんですよね~。
 アメリカ映画でよくある、着衣のまま男はズボンのジッパーだけ下げてナニを出し、女は下着だけ脱いでアソコ出してヤる、というせっかちで横着なセックス。この映画ではセックスシーンは端折られてますが、事後のシーンが何とも生々しくて。出すもん出したら我に返り、オロオロと動転しながらナニを水差しの水で洗うジョン。うつろな様子で汚れたアソコを拭くジュリー。二人の不毛な関係を浮き彫りにしていました。

 ヤっちゃった後が、これまた大変なことに。こっちが耳を塞ぎたくなるほど、憎悪と嫌悪にまみれた罵り合いを、二人はおっぱじめるんですよ。相手の心を殺そうとしているような侮辱と蔑み。私がどっちかだったら、黙れー!!と間違いなく刺し殺してますわ。ジュリーとジョン、まるで「欲望という名の電車」のヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドでした。どうしようもなく傷つけ合うジュリーとジョンに、何で冷静にならないのか、ロマンチックになれないのか、と不思議に思えてなりませんでした。そこがこの作品の重要なポイント、テーマなんですよね~。当時のスウェーデン、この映画ではアイルランド、などヨーロッパの厳格な階級制度。現代の庶民には理解できない、易々とは乗り越えられないシビアな格差やモラルがあったのですね。

 ジュリーが絶望のあまり狂ってしまったのは、ジョンの愛を得られなかったからではなく、自分にとっては卑しい犬に等しい男に汚された、辱められた、という屈辱と自己嫌悪に打ちのめされてしまったからなのでしょう。とはいえ、彼女の選んだカタのつけかたは、やっぱ異常です。
 ジョンの立場や心情も、当時の賤の男の悲しさ、卑屈さに満ちていて、愚かに思えつつも同情。ジュリーへの憧れや欲望は確かにありつつ、それを凌駕する憎しみや軽蔑が、あのような残酷な仕打ちに彼を導いたのでしょうか。まさに階級社会への怨念です。
 ジュリー役は、今やハリウッドきっての名女優であるジェシカ・チャステイン。彼女、今回も怖すぎ。ほとんどホラーでした。神経症ちっくな狂態、ゾンビな虚無顔にドン引き。少女のようにか細い声は可愛いのですが、物狂おしい罵声はド迫力。馬面ニューハーフ顔なジェシカですが、この映画の彼女は今まで見た中でいちばん美人だったかも。ちなみに「令嬢ジュリー」は、若い頃のイザベル・アジャーニも舞台で演じたとか。イザベルのジュリーもスゴそう。
 ジョン役は、大好きなコリン・ファレル

 コリン、お仕着せの召使い衣装も似合ってて、カッコかわいかった彼はやっぱ、貴族よりも下男系ですよ。前半は強引なお嬢さまにオロオロタジタジ従順、バカにされても殴られてもガマンの子、迫られて困惑しつつハアハア悶えてるドMコリン、後半は強気になって攻めに出るドSコリン、どっちもチョベリグ(死語)ひざまずいて女の靴に口づけするコリンに萌え~。コリンみたいな男、服従させてみたいですね~。

 コリンといえば、あの眉毛が今回も気になって。でも今となっては、あの独特な八の字眉毛も、コリンのチャームポイントですよね。こんなに長い台詞を喋るコリン、こんなに激情的な演技するコリン、初めて見たような気がします。舞台でもイケてそうなコリンですが、ジェシカ・チャステインのあまりの凄絶さに圧倒され飲み込まれていたような印象も。コリン、今度はロマンチックな恋愛映画に出て!
 料理女役のサマンサ・モートンが、すっかり貫禄あるおばさんになってました。てっきりジョンのお母ちゃん役かと思ったし。ほぼ3人だけの登場人物、屋敷内だけで展開される映画で、まるで舞台劇みたいでしたが、森や庭園の自然も美しく撮られていました。

 ↑男汁出しまくりなコリンが好き先日発表されたゴールデン・グローブ賞のノミネーション、コメディ部門の主演男優賞に、「ロブスター」で候補入り!🎊まさかの受賞だった「ヒットマンズ・レクイエム」に続いて2度目の驚喜、あるでしょうか
 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生も書き直せたら

2016-12-13 | 北米映画 08~14
 ファンタビ日本公開記念!師走の英国男優祭⑤
 「RE:LIFE リライフ」
 若くしてオスカーを受賞しながら、その後ヒット作に恵まれず妻子にも逃げられ、中年になった今では自宅の電気も止められるほど落ちぶれた脚本家キースは、エージェントの勧めで心ならずも田舎の大学のシナリオ講師となる。適当すぎる仕事ぶりは周囲のヒンシュクを買うが、生徒たちとの交流はやがてキースに創作への意欲を取り戻させて…
 80年代に一世を風靡した英国美青年俳優軍団。その中でも屈指の人気を誇ったのが、「モーリス」のヒュー・グラントでした。90年代に入ると、ハリウッドでまさかのラブコメ帝王となり、再び大ブレイク。その後も毀誉褒貶、恥ずかしすぎるスキャンダルなど、なかなか波乱万丈というか紆余曲折というか、豊かな?人生とキャリアを送りながら熟年となったグラント氏の主演作を観たのは、思えばかなり久々かも。相変わらずなグラント氏で、すごい笑えました!いや~おもろいおっさんですよね彼。そして、すっかり爺さんになった。さすがにもう、ご本人が認めてる通り、ラブコメは無理ですね。でも、ラブコメとは違う系統のコメディで、今後は活路を見出しそう。落ち目の中年脚本家役という、ちょっと自身とカブる?自虐的な笑いに鉱脈を掘り当てたかも。滑稽ですが、やはりアメリカ俳優とは一味も二味も違う個性と魅力です。どこへ行っても、どんな役でも、やっぱ彼は生粋のイギリス人なんですよね~。それを面白く活かしてる笑いこそ、彼の真骨頂でしょうか。

 ↑だいたいいつもこんな顔して、皮肉かまし&超KYな言動するのが笑えます
 イギリス人とはいえ、スノッブな感じで気取ってるのではなく、すごいオドオドと他人の顔色うかがいつつ、地雷踏みまくり、スベリまくりな皮肉とKY言動ばかりするグラントおじさんが笑えました。気の利いたジョークのつもりなのか、はたまたホントにバカにしてるのか、どっちともとれる感じが珍妙で独特。でも、ああいった冗談や皮肉って、かなりの教養と頭の回転の速さが必要ですよね~。明石家さんまとかも頭いい人だなとは思うけど、俺を笑えない奴はおかしいと言わんばかりの自信とか、自己主張と自意識が過剰ですごい苦手。グラント氏のサラっとシレっと、知的で洗練されたライトな笑いのほが、ツボだし心地よいです。
 高田じゅんじも真っ青な、キースの超テキトーな仕事ぶりも笑えました。マット・デーモンの新作の脚本を執筆中、とか詐欺に近い大ボラとかも、映画ファンならクスっとなります。マットと聞いて、ミーハーに色めき立つゼミの生徒たち。アメリカで今いちばん人気があるスターは、やっぱマットなんですね~。他にも有名スターの実名が出てきて、業界ネタで笑いを誘います。
 キースのシナリオ教室が、すごく楽しそうでした。私も入りたいと思った。美女8割、オタク男2割なゼミの生徒たちも、みんな個性的でいい味だしてました。ディズニーやラブコメなどハリウッド王道派と、ベルイマンや黒澤明などアート志向派の対立も面白かった。どっちも素晴らしい!派もいたけど、まさに私はそこに属してます。

 名バイプレイヤーたちも、脇役を好演してました。軍人上がりの学長役は、「セッション」でオスカーを受賞したJ・K・シモンズ。セッションと同じ鬼ヅラですが、キャラは人情家のおじさん。そのギャップが珍妙かつ可愛かったです。シングルマザーのゼミ生役は、これもオスカー女優のマリサ・トメイ。彼女も、いかにも明るく気のいいアメリカ女性って役で好感。
 それにしても。アメリカにおけるアカデミー賞の威力ってスゴいんだな~と、田舎だと神扱いされてるキースを見ていて思いました。オスカー像とか、まるで水戸黄門の印籠です。アメリカ人にとって、映画は世界に誇れる最大の文化、最高の憧れの夢なんですね。アメリカ人にとっては、たぶんノーベル賞やオリンピックの金メダルよりも、オスカーのほうが上なんだろうな。オスカーといえば。前哨戦のゴールデン・グローブ賞に、「マダム・フローレンス!」でグラント氏がノミネートされましたね
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵の中の美青年が…

2016-12-12 | イギリス、アイルランド映画
 ファンタビ日本公開記念!師走の英国男優祭④
 「ドリアン・グレイ」
 純朴な青年ドリアン・グレイは、社交界で出会い親しくなった快楽主義者の紳士ヘンリーに感化され、しだいに享楽的な日々に耽溺するように。身を持ち崩しても年月が経っても若く美しいままなドリアンの代わりに、彼の肖像画が醜く老いていた…
 オスカー・ワイルドの小説「ドリアン・グレイの肖像」は、これまで何度も映像化されていますが、これもその一本。今のところは最新版?
 有名なのに、どんな話なのかはよく知らなかった私。オカルトホラー?だったのですね。無垢だった美青年ドリアンが、不老不死になって快楽のかぎりを尽くすのですが…私なんかからすると、もったいない~!としか思えなかった。不特定多数の男女と色欲三昧だなんて、めんどくさいし気持ち悪い!永遠の若さと美貌、私だったらもっと違った使い道を選ぶけどな~。年をとらず快楽だけに溺れて生きるってのも、なかなかしんどそう。劇中のドリアンも、最後のほうでは倦んでましたが、そりゃそうだろう。

 19世紀のイギリスの上流社会が舞台、主人公が美青年とくると、高貴でリッチで耽美な退廃ワールドを、どうしても期待しちゃいますよね~。しかしながらこの映画は、そういうテイストを期待する人をかなりガッカリさせます。若い娘や熟女、母と娘の親子どんぶりだけでなく、乱交、SM、そして男色など、老若男女問わず一通りのことはヤってるドリアンなのですが、精力的だな~と感心はするものの、いけないものを見ているような胸騒ぎを抱いてしまうようなシーンは皆無。もうちょっと背徳感とか隠微さが欲しかった。ゾンビなラストとか、ハリウッドの安いホラー映画みたいになってしまってたし。
 ドリアン・グレイ役は、ちょっと前に観た「セブンス・サン 魔使いの弟子」でmy イケメンレーダーを反応させたベン・バーンズ。

 この映画のベンもイケメン!なのですが、何だろう、色気とか妖しさがないというか、頑張ってアンなことコンなことしてたけど、無理してるな~とか、中途半端かも(BLシーンが特に)…という印象。奔放な放蕩と悪魔な所業を重ねて、どんどん美しくなっていくはずのドリアンなのに、はじめの頃のピュアなドリアンの時のベンのほうが、可愛くてキレイだったような。優しそうなイケメンなベンより、もっとで冷血ナルシストっぽい美男な俳優のほうが、ドリアン・グレイ役には相応しいのでは。
 多くの英国映画ファンにとっては、ドリアン役のベン・バーンズよりも ヘンリー役のコリン・ファースがこの映画を観る目的になることでしょうか。

 当代一の英国俳優といえば、今はコリン・ファースですよね~。この映画でも、完璧に理想的な英国紳士!長身で恰幅のいい堂々とした体躯に、上流階級の衣装がこれまた似合うんだわ。堂々と威厳ある雰囲気、皮肉で知的なユーモア、気品ある怪しさもコリンの魅力。ドリアンを堕落させる役なのですが、彼もあまり耽美でも退廃的でもなく、単なる遊び好きのおじさんみたいだった。ドリアンへの執着はかなり同性愛っぽく、コリンおじさまの美青年へ向けられる視線のねちっこさとか、おっと危ない♡な展開を期待させるのですが、残念ながらコリンおじさまのアンなことコンなことシーンはありません。終盤になると、フツーのおじさん、お父さんになっちゃうし。倒錯した変態なコリンが見たかった。演技的にはかなり物足りないかもしれないけど、時代劇のコリンが好きなファンなら観て損はないと思います。

 ↑ブリジョ3、キンギスマン2、メリー・ポピンズ続編など、休まずガンガン働いてる元気壮年コリンは、ルパート・エヴェレット!の監督作にも出演。伝説のアナカンカップルが、熟年になって復活ですか!オスカー・ワイルドの晩年を描いた伝記映画で、エヴェレット氏ご自身がワイルド役を演じてるらしいです新作以上に、若い頃のコリンの旧作が観たいんだよな~。「ひと月の夏」とか「恋の掟」とか、DVD化されんかな~。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダンディとイケメンが…

2016-12-11 | 北米映画 08~14
 ファンタビ日本公開記念!師走の英国男優祭③
 「リチャード・ギア/人生の特効薬」
 自動車事故で同乗していた親友夫婦を亡くした後、大富豪のフラニーは世間から距離を置いた隠遁生活を送っていた。そんな中、亡くなった親友夫妻の一人娘であるオリヴィアが、夫のルークを伴い故郷に戻ってくる。オリヴィアとルークは、自分たちに過分な社会的・経済的な援助をするフラニーが、重度のモルヒネ中毒となっていることに気づくが…
 内容や演出に、これといった独特さとか目新しさはなく、人生に絶望した老人が愛の力で再生する、といったよくある話、よくある展開の映画でした。
 親友を失った事故で心身ともに傷つき、立ち直れずにモルヒネ中毒者となったフラニーですが。薬が切れて、ヤク!ヤクくれよおぉ~!!とASKAも真っ青な物狂おしい醜態をさらすフラニーは、どんなに辛い悲しいことがあったにせよ、周囲にとっては迷惑以外のナニモノでもないトラブルメーカー。いくらお金持ちでも、あんな人が近くにいたらイヤだわ~。経営する病院の小児病棟に、禁断症状になって真夜中に乱入して大暴れとか、ドン引き!高級ホテルで暮らしてるフラニー、そのきちゃない部屋にもドン引き。私がホテルマンなら、さっさと出てけ!と心の底から思うことでしょう。悲惨なモルヒネの禁断症状を生々しく描くよりも、もっとさりげなく繊細な形で、フラニーの心の傷や闇を描いてほしかったかも。それにしても…モルヒネって、あんな風になっちゃうんですね~。怖い。

 陳腐な内容とはいえ、面白くできる要素はあった。若い夫婦の間に、まだ男としての魅力が残ってる、しかも大金持ちの熟年男性が割り込んでくる。金と権力をチラつかせ、寂しい老人であることを強調し、恩と同情で拒めなくしてしまう。ちょっとファザコン気味な妻に必要以上に、これ見よがしにベッタリしてくる熟年男の挑発的ともとれる態度に、夫は嫉妬…みたいな、昼ドラ的なドロドロドラマにしてほしかった。そんな風になりそうでならなず、もどかしくも肩すかしでした。

 フラニー役のリチャード・ギア、さすがに爺さんにはなりましたが、まだまだイケてます。シブいというより、まだ男の色気が残ってます。某事務所の若いタレントと60過ぎの今のギア氏だったら、迷わず後者に抱かれます。ギアおじさんの、若いカップルへの強引な善意押し付けや、調子がいいKY(なフリをしてる)言動が笑えた。エキセントリックなヤク中演技、なかなか鬼気迫ってました。たまにコントみたいで笑えましたが。やたら上半身裸になるのですが、かつてはハリウッドきってのセクシー男だった彼も、裸はジェラール・ドパルデューに近づいてて、往年のファンにはショックかも
 私がこの映画を観たのは、リチャード・ギアではなく、ルーク役の英国俳優テオ・ジェームズが目当てです♪

 テオ~♡やっぱカッチョEですね~ワイルド&スウィート!似てないんだけど、テオって何となく故ポール・ウォーカーとカブるんですよね~。ポールをちょっと濃くした感じ?医者役のテオ、あんなイケメンドクターいたら、毎日通院するわ!そんでもって、無理やり触診にもってくわ!筋肉質だけどスラっとした長身。スタイルいいので、白衣もタキシードも、何着ても似合ってる。

 厚い唇がエロい!低く甘い声にもジュンときます。奥さんにZOKKON命で、彼女を大切に気遣ってる優しい言葉やスキンップとか、なれなれしくて恩着せがましいフラニーにイラっとしたり、フラニーに挑発されてブチギレたり、若い男の情熱って感じで素敵でした。
 この映画で面白いと思ったのは、フラニーとルークの意図的演出としか思えぬゲイゲイしい絡み。試着室でパンツ一丁になるルーク、彼のアソコに顔を近づけて、今にもフェ○しそうなフラニー、とか。

 酔っぱらったフラニーとルークが、同じベッドに寝転がり、寝ぼけた?フラニーが、ルークに抱きついてきたり、とか。ずっと独身で女っけがないフラニー、オリヴィアの父の死から立ち直れないのは、やっぱり…と妄想しちゃいましたが、本当にフラニーをゲイ設定にしたら、もっと面白い話になったかもしれません。
 オリヴィア役は、名子役だったダコタ・ファニング。すっかり大人の女性になりましたね~。もう妊娠中の人妻役やるようになったんですね。地味だけど、私がヒロイン!と出しゃばってこない風情には好感。

 ↑逃げ恥テオバージョン

 年明け早々、「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」が日本公開!でもこのシリーズ、ヒロインが苦手な女優なので、一作も観てないんですよね~。でもテオには逢いたいので、チャレンジしてみます!悪役で出演の「バッドガイズ!!」も楽しみ♪ダイバージェントシリーズは、日本では大コケしてるので、最新作公開が危ぶまれます~…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怪物を創った男たち!

2016-12-09 | イギリス、アイルランド映画
 ファンタビ日本公開記念!師走の英国男優祭②
 「ヴィクター・フランケンシュタイン」
 ヴィクトリア朝のロンドン。サーカスで迫害されていたせむしの青年は、その知性を見抜いた医学生のヴィクター・フランケンシュタインによって救い出される。イゴールという名を与えられた彼は、やがてヴィクターの恐るべき実験に加担することになり…
 ジェームズ・マカヴォイ&ダニエル・ラドクリフ、2大英国スターの競演!ということで注目された作品ですが、かなりトホホでした~「進撃の巨人」や「テラフォーマーズ」など、評判の悪い邦画と限りなく同じにおいがします。
 とにかく、内容もキャラも展開も、ついでにCGも、かなりクオリティが低いです。とにかく雑でテキトー。怪奇ものとしてもグロさが中途半端で怖くないし、SFものとしても支離滅裂でアホらしすぎる。わけのわからない仕組みの実験は、大がかりなわりには死体に電気ショックを当てるだけ、みたいな何じゃそりゃ!感であふれてます。死体を勝手に生き返らせて、言うこときかないから!とすぐにまた殺しちゃうなんて、まるで邪魔なペットを殺して捨てる無責任な飼い主みたいなヴィクター&イゴール。怪物が可哀想!

 奇抜で派手なシーンやアクションなど、「ヴァン・ヘルシング」みたいな路線を狙ったのでしょうか。荒唐無稽さが気にならないほど面白ければ問題ないのですが、あまりにも脚本に粗があると安っぽいB級映画になってしまいます。大昔の白黒映画みたいな、優雅でさえある怪奇ロマンやゴシックホラーで、フランケンシュタインとかドラキュラ映画を作ってほしいものです。
 怪物や実験シーンのみならず、町や城など風景もCG多用で、セットを作る手間も金もケチったな~と苦笑。CG過多は、やっぱ映画をチープにしますね。せっかくのロンドンを舞台にした時代劇なのに、それもあまり活かしてなかったのも残念。

 ヴィクターとイゴールの関係も、うまく描けばちょっとBLっぽくなったのにな~。研究に憑りつかれて女にはまったく興味がないヴィクターが、イゴールの恋人を邪魔者扱い、女を敵視してイゴールを束縛、独占しようとしたり、そんなヴィクターに戸惑いつつも誰よりも大事な人だからと女よりヴィクターを尊重するイゴール…妖しくなれる要素はあったのですが。BLにしろとは言わないけど、二人の友情にもうちょっと歪みとかダークな部分が欲しかったかも。ヴィクターがマッドサイエンティストになってしまった理由(お兄さんの死)も、もうちょっと掘り下げて描いてほしかった。
 でもまあ、ジェームズ・マカヴォイとダニエル・ラドクリフじゃあ、見た目だけでもBLは難しい。どっちもいい役者、しかも生粋のイギリス男なのに、キスしても全裸で抱き合っても、たぶんちっとも萌えないと思う妄想もそんなにしたくないし

 久々に見たマカぼん、彼ももうアラフォーだというのに、可愛いですね~。相変わらずの童顔。時代劇もお得意のマカぼん、まるでシェイクスピアの舞台劇、もしくはミュージカルのような演技が笑えました。イカレたハイテンションさは、あの傑作「フィルス」を彷彿とさせる怪演。最初から最後までヒャッホ~♪なノリ。あれがもし、マカぼんと何となくカブる堺雅人だったら、見ていて疲れる演技だったかもしれませんが、マカぼんだと何やってもひたすらオチャメで可愛い。

 イゴール役は、元ハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフ。もう働かなくてもいいほど稼いだはずなのに、そこに安住せずいろんな役や映画に挑戦し続けていて、いい俳優に成長しているのでは。何年か前のアカデミー賞授賞式のステージでは、歌って踊る芸達者なところも披露してましたよね~。いい役者にはなってるけど、残念ながらいい男にはなってません老けた子どもみたいな不気味さがあります。脱いだら生白い肌に胸毛ボーボーなのが、ちょっと…悲しそうで薄幸そうなので、コメディにはあまり向いてないかも。それと…マカぼんもかなりのチビ男ですが、ラドクリフくんはさらにチビ。身長はハリー・ポッターのまま?共演男優より背が高いマカぼんって、初めて見たわ。でも、最近は無駄にスタイルが良すぎる俳優を見慣れてるせいか、ちびっこ男二人の並びは新鮮でした。
 ヴィクターとイゴールを追跡する刑事さん、どっかで見たことある人だな~と思ったら、バッチさんのシャーロックで宿敵モリアーティを演じてるアンドリュー・スコットでした。彼もベン・ウィショーのように、ゲイであることをカミングアウトしてる俳優として有名ですね。

 ↑息子が生まれて幸せな結婚生活を送ってるとばかり思ってたのに、年上嫁と最近になって離婚したマカぼん。M・ナイト・シャラマン監督の新作“Split”で、少女たちを拉致監禁する多重人格の変質者を怪演してます。予告編を観ましたが、マカぼんキモい!けどやっぱ可愛い
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする