まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

メンヘラなポーラーベア

2016-08-30 | 北米映画 15~21
 「それでも、やっぱりパパが好き」
 70年代後半のボストン。双極性障害を患う夫キャムの代わりに働いている妻マギーは、資格を取るためキャムに娘二人の世話を託し、単身ニューヨークへ。キャムは病気のみならず、育児とも奮闘することになるが…
 大好きなマーク・ラファロ主演作です。マークはこの作品で、今年のゴールデングローブ賞の主演男優賞(コメディ部門。オスカーでは「スポットライト」のほうで助演男優賞候補になったけど)にノミネートされました。劇場公開心待ちをにしていましたが、早々とDVDスルー。
 マーク・ラファロ、とにかく可愛いです!今、世界一可愛い中年男といっても過言でもはないかも。可愛いといっても、アイドルやイケメン俳優が演出する偽造臭がプンプンする男ぶりっことは違い、マークの可愛さはナチュラルな温かさと優しさに包まれています。それこそがマークの類まれな魅力。絶対いい人!と確信できる数少ないスターです。

 温かい、優しいマークですが、熱血でちょっと獰猛なところもまたチャーミング。まさに熊みたい。デディベアの愛らしさと、ヒグマの猛々しさを併せ持ってる男。この映画でも、癒される優しさとヤバすぎる荒っぽさに中間がなくて、ファンは魅了されつつ翻弄されます。とにかくマーク、ハイテンションでエキセントリックです。

 双極性障害(いわゆる躁鬱病)…オリジナルタイトルの“Infinitely Polar Bear ”(無限大のシロクマ、と訳せばよいのでしょうか?)は、双極性(bipolar)とシロクマ(polarbear)をかけたものだとか。躁鬱なクマみたいなパパを天衣無縫に、自由奔放に演じてハチャメチャ大暴れのマーク。目がテン、お口ポカ~ンになってしまう姿や言動てんこもり。特にドン引きしつつ笑えたのは、赤い海パン一丁で自転車に乗ってわめきながら妻子を追っかけてくる姿。

 滑稽だけど、怖すぎる!八つ墓村の山崎努級に怖かった。実際にアレやられたら、家族でも警察に通報するわ~あのシーンだけでも、マークはやっぱ名優!と感服した。あれ、キムタクや西島秀俊にやれっつっても絶対ムリでしょうし。
 奇行妄言の数々、病気のせいとはいえ、あれは本人以上に周囲がキツいよな~。よほどの愛がないと、付き合いきれない深刻な病です。マークだから笑えて魅力的に見えたけど、ヘタな俳優なら単なる迷惑な人になりかねません。困ったちゃんだけど、守ってあげたい、あげなきゃと幼い娘たちの母性本能をくすぐるデリケートさ、可愛さを、あざとくなく出してるマークです。娘たちに置き去りにされてショボンとしてるマークの世にもみじめな表情、雰囲気が、胸キュンすぎ!あんな顔されちゃあ、ほっとけませんよ~。ズルい!とさえ思った。

 100%男、男濃度が特濃、というのもマークのチャームポイント。全身から男臭さが漂ってます。相変わらず毛むくじゃらなマーク。私、基本的には胸毛が苦手なのですが、マークのそれはモフモフな感じで好き。奥さんとやたらヤりたがるところも、精力満タンの男って感じで素敵。セックスに興味なさげな草食系イケメンが蔓延る中、精気ある肉食っぷりもマークの武器でしょう。優しくて癒し系だけど男くさくてエッチ大好き、なんて理想的な男じゃないですか。
 マークのファッションも珍奇にカラフルで目に楽しかったです。先述の赤い海パン、シャツも半パンも全身グリーン、赤いラガーマンポロシャツとか、ぶっ飛んだ精神を表しながらもso lovelyでした。あと、マークの優しい穏やかな声も大好き!今回はワーワー怒鳴って大騒ぎしてばかりなのですが、いつものソフト&スウィートヴォイスもちゃんと聞けました
 でも、双極性障害やその社会的対応などに関しては、ほとんど触れてなかったのが残念。躁鬱病ってなぜ発症してしまうんだろう、とか、どう家族が見守ればいいのだろう、とか、そういったことが気になる方には、あまり参考にならない映画です。
 あと、マギーが幼い娘二人を躁鬱病の夫に押し付けて、ひとりでニューヨークに単身留学って…あれって児童福祉に反してるどころじゃないのでは?!よく事件・事故が起こらなかったな~。フツーは起きるし、学校や地域福祉が気づかないなんて異常事態。マギー、ワタシ的には無責任で身勝手なネグレクトマザーとしか思えなかった。ラストの彼女の選択も、ええ?それでいいの?!と呆れた。あんなパパとママで、娘たちがすごく気の毒だった。娘たちがしっかり者で愛情深く、被害者顔せずに強く明るく現実を受け入れてるところが救いになりました。でも、愛して守ってあげるのは、子どもではなく親の役目ですよね~…

 ↑「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」が近日日本公開!マイティ・ソー最新作にも、マーク扮するハルクが登場!
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あんたの最期、看取ってあげる

2016-08-26 | 日本映画
 「後妻業の女」
 結婚相談所社長の柏木と組み、資産家の老人と結婚しては殺害して遺産を相続する“後妻業”の女・小夜子。父の死に疑惑を抱く朋美と、弁護士に雇われた探偵の本多は、小夜子の正体を暴くべく調査に乗り出すが…
 久々の試写会。数々の秀作ドラマを演出した名匠、鶴橋康夫監督作品。
 面白かったです!笑えた!最近の邦画には珍しい、大人向けのブラックコメディでした。
 直木賞作家である黒川博行の小説、実際に起きた京都連続不審死事件との酷似が話題になった「後妻業」の映画化。原作にかなり忠実ながら、バッサリ切るところは切ったり(探偵の綿密かつ執拗な調査の過程とか)、キャラ設定の変更(主要登場人物の年齢はかなり若くなってたり、小夜子の弟は息子になってたり)。そして仰天のラスト。あれ、下手すりゃ原作を改悪!と謗られかねませんが、ワタシ的には成功してたように思われました。かなり笑えたし、インパクトあったし。悪いことをしたら、きっと因果応報なバチが当たる、というありきたりさを吹き飛ばすような痛快ささえありました。

 それにしても。高齢者の方々にとっては、見るに聞くに耐えないシーンや台詞のオンパレード。なまじ元気でお金があると、危険で不幸な人生の終焉を迎えてしまうハメに陥るのですね~。老いても色と欲にまみれてしまうなんて、醜悪で悲惨だよな~と心の底から思いました。被害者の老人たちの愚かで悲しいところは、小夜子がヤバい女と薄々わかってても、孤独よりは危険のほうがいいと覚悟してたような節。遺族と違い、被害者の老人たちは小夜子を恨んでなかったのでは。小夜子が罪悪感のかけらも抱いてなかったのも、だからこそ何となく解かるような。殺されるよりも恐ろしいのは、誰にも顧みられぬ必要とされぬ孤独な老境…ああ長生きって、ほんとに幸せなことなのかな~…

 後妻業…古来からあり、どんどん巧妙に進化していく古くて新しい稼業。まるで後妻業になるために生まれたような小夜子って、最悪に卑劣で非道な犯罪者だけど、こんな生き方ができるなんて羨ましいかも…と、誤った憧れを抱いてしまいました
 寂しい老人の心のスキに付け入る小夜子の手練手管に驚嘆。後妻業って、ものすごい度胸とバイタリティ、頭の良さ、そして女の魅力がないとできない仕事です。貪婪な欲望こそ、女を最も強く魅力的にするのですね。今の映画やドラマに氾濫してる、カッコつけたキャリアウーマンや女刑事など足元にも及ばないほど、小夜子はイキイキとチャーミングなヒロインだった。そのイビツな何だかな~さが、この映画の面白さなのでは。この映画を見て触発され、私も後妻業やってみたい!なんて、間違ったポジティブさを発動させちゃう未亡人が現れやしないかと、ちょっと心配
 この映画、とにもかくにも、小夜子役の大竹しのぶに尽きます。

 そのふてぶてしい毒婦っぷりときたら!人を食ったシャアシャアとした表情や喋り方が、くわー腹立つ~!けど笑える!モンスターをサイコチックに熱演してるのではなく、飄々と楽しそうに演じてるのが素晴らしいです。下品さも卑猥さも生臭さくて、こんな図々しい性悪おばはんいるよな~と、イヤな親近感を抱かせてくれます。きれいに見せようなんてコレっぽっちも思ってなさげな、中年女の汚さ醜さ全開の演技、見た目にも好感。ノーテンキだけど、たまに心の闇を表す虚ろな目つきとかがヤバすぎたり、大竹しのぶの他女優の追随を許さぬ個性、演技力が炸裂してる映画です。そして、同性には理解できない大竹しのぶの魔性も、存分に活かされています。頭が良い男とか才能ある男って、美女とは上手に遊べるのに大竹しのぶみたいな女には我を忘れてハマってしまい、いいように翻弄されちゃうんですよね~。男が近づきやすい雰囲気や隙は、天然なのか擬態なのか。その不可解さ、怖さも大竹しのぶ独特の魅力。小夜子はまさに、大竹しのぶのために用意されたようなヒロインです。冒頭の、ウィッグと白いワンピースで若作りした大竹しのぶは、おばはんなのにすごく可愛かった。
 小夜子の共犯者、柏木役の豊川悦司も強烈!

 大竹しのぶと互角に渡り合える俳優ってなかなかいないけど、豊川さんは大竹しのぶに食われることなく、W主演の座を保ってました。まず、顔が怖い!ゴム製の鬼瓦みたいだった。恰幅のいい長身は、今でもカッコいい。立て板に水なしゃべくりが圧巻。豊川さん、シリアスよりもコメディのほうがイケてるのでは?悪辣さ、うさん臭さをエネルギッシュに滑稽に熱演してました。彼と大竹しのぶのエゲツない極悪コンビの、毒々しくも愉快な丁々発止の応酬は、ほとんど漫才です。
 原作の柏木は、40歳ぐらいの男前、という設定だったので、意表を突いてキムタクに演じてほしかったかも!役者としてすごい挑戦になるし、意外とハマって一皮剥けて脱アイドルできるはず!TVドラマ化の際は、ぜひキムタクで!って、絶対やらないでしょうけど美味しい役だと思うけどな~。
 他の出演者も、いい味出してました。尾野真知子と余貴美子以上に、苦手だった水川あさみの好演が予想外でした。パンチラシーンとか、なかなか頑張ってました。津川雅彦、伊武雅刀、六平直政、森本レオなど、色ボケ老人役にピッタリすぎる絶妙な配役。小夜子の息子役、ジャニーズの風間俊介のイカレポンチな珍演も笑えました。顔も若い頃の小沢健二似で可愛かった。概ね原作のイメージを損なわないキャスティングでしたが、個人的にちょっと???だったのは、探偵の本多役の永瀬正敏と、新ターゲットになる老資産家役の笑福亭鶴瓶。キョンキョンの元夫だけ何か棒読みだった。鶴瓶のケツとか見たくなかったわ。キョンキョン元夫は堤真一、鶴瓶は渡瀬恒彦、がmy理想かも♪
 原作者の黒川先生が映画化の際に最もこだわり、おん自ら監修したというキャストの関西弁も、映画の大きな魅力になってます。やってることはエグくて浅ましくて非情なのに、新喜劇調の関西弁のおかげで何やっても言っても珍妙に。

 男たちを騙して金を巻き上げ、邪魔になったら殺す悪女たち…日本中を震撼とさせた筧千佐子(↑左)も木嶋佳苗(↑右)も、何でこんなオバハン、デブスに?!と、誰もが首を傾げたものですが。男を破滅させる女の魔性って、やっぱ見た目じゃないんだな~。まさに、現実は小説や映画より奇なり、ですよね~…
 
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鯉のMagic !

2016-08-25 | カープ
 カープ、ついに、やっと、優勝マジック点灯!!!!!
 な、長かった…歓喜による興奮と、どっと出た今までの気疲れで、マジックが灯った瞬間バタリと畳にうっ伏してしまいました~。マジックでこのありさまじゃあ、優勝したらどーなるの。正気を保てる自信がない(^^♪
 それにしても、昨夜の巨人との死闘…今までも漫画、ドラマみたいなミラクルドラマティックゲームはあったけど、昨夜の劇的さも歴史に残るインパクトでしたね~。逆転Vのためには、もうカープに3連勝しか道はなかった巨人。初戦は息詰まる死闘の末、カープにサヨナラ勝ちして、まさか!よもや!の不安を、またまたカープファンに押し付けてきたのでした。巨人、やっぱ一筋縄ではいかんわ~。圧倒的有利にあるとはいえ、なかなかポジティヴな心境になれないカープファンにとって、初戦敗退はかなりキツいイタいカウンターパンチでした。2回戦も落とすと、巨人の一気呵成を助長するに違いなかったから。巨人偏重のマスコミが煽ってる、リメークドラマという忌まわしい言葉を、ますます跋扈させてしまう。そんなのイヤー!!!リメークドラマなんて、ちゃんちゃらおかしい!絶対ないしwwwと、心底嗤って安心したいのに、ここまで来ながらもできない…

 そんなネガティヴな気持ちのまま、迎えた第二ラウンド。先発は、今年前半は絶不調で2軍落ちしながらも、最近になってようやく復活の兆しを見せ始めた福井優也。ふっくん、お願い!たのんだけんね~!!そして巨人の先発は、エースの菅野智之。彼の登板が、巨人の必死さを物語ってます。相変わらずフテブテしい、人をバカにしてる不敵な面構えの菅野を、果たして福井、カープナインは撃退できるのか?!菅野くんが敵ながら、ほんと自信満々で堂々としてるので、勝つ気が全然しないんですよ~。初戦の悪夢の根負けも記憶に鮮明だったので、弱気な不安とイヤな予感が払拭できない…
 悪い予感的中、菅野はキレッキレの投球で、カープ野手はバッタバッタと斬死。菅野、やっぱ恐ろしい子…!でも、ふっくんも負けないぐらいの好投を見せ、巨人もバッタバッタと斃れていく。今夜も胃痛確実な緊迫した試合になりそう。
 4回に、ついに均衡が破られました。巨人の阿部が、ふっくんからHR!ガーン!カープ、先制を許してしまいました~あああ~今夜もダメじゃ~…多くのカープファンが、絶望に沈みかけた痛恨のHRでした。しかも。悲劇はこれだけにとどまりませんでした。バッターの菅野が打った球が、ふっくんの右ひざに直撃!!
 
 ひえー!!😱あれは痛い!うずくまり、動けないふっくん。こっちまで痛くなりそうなふっくんの悶絶顔に、カープファンは真っ青。両脇を抱えられ、ベンチに下がっていくふっくんの姿に、あああ~終了~…と、もう3タテを覚悟してしまいました。3タテどころか、大事なふっくんまで怪我となれば、優勝も危険視されてしまうほどの大打撃。目の前が真っ暗になりかけたその時…何と!ベンチから、すぐにふっくんが戻ってきたのだった!え!うそ!?大丈夫?!何事もなかったかのようにマウンドに立つふっくんは、静かなる気焔に包まれていました。倍返しだ!(古っ)の闘志と気迫に、あの黒田博樹を彷彿とさせる男気を、すべてのカープファンは感じたのではないでしょうか。

 ↑ふっくん、漢(おとこ)!惚れ直した!
 マウンドに戻ったふっくんは、再び巨人打者を斬りまくり。それだけでは気が収まらなかったのか、バッターボックスに立つと、菅野から予想だにしなかったタイムリーヒットをブチかましたのだった!菅野への痛烈なリベンジ!痛快!爽快!ふっくんの気迫が仲間に伝播し、沈黙してたカープ打線が爆発!田中、丸、松山、安部、誠也が憎っくき菅野を一気に叩きのめし、鮮やかすぎる大逆転!ピッチャーのふっくんが、2塁まで激走したりホームに生還する姿なんて、めったに見られない貴重なシーン。胸が熱くなりました。

 絶対的エースとして君臨し、実力同様に自信もチョモランマ級に違いない菅野が、ベンチでぐっと屈辱に耐えている顔…以前の私なら、ざまあwwwと嘲笑ったことでしょう。でも、最近なぜか菅野くんに対する不快感とか敵愾心が、薄まってきてるんですよね~。たま~にだけど、ん?可愛いかも?と思える瞬間とかあって困惑、でもよく見たらやっぱブサイクなので安心、みたいな親しみやすさを彼に抱くように
 菅野くんをフルボッコにし、マウンドから引きずり下ろすことに成功したカープは、もうイケイケ状態がノンストップ!菊池と丸が、連続HR!ビツクリ!キクマル、グッジョブ!アクシデントに襲われながらも、鬼気迫るガッツで魅せてふっくんは降板、中継ぎには初戦でサヨナラHRを打たれてしまったジャクソン。基本的には超たのもしいジャクソンですが、巨人が苦手なのかな?終盤になって、おいおい~な暴投で巨人に一点献上。ちょっとだけ高揚感に水をさされましたが、守護神の中崎がキッチリ決めて、ゲームセット!カープ、25年ぶりのマジック点灯!!東京ドームのカープファンも、そして広島で応援していた地元ファンも、まるで優勝したかのような狂喜乱舞!広島ではTVで、ニュース速報のテロップまで流れました。
 そしてそして、3戦目の今夜も!信じられないような劇的逆転勝利!!カープって、波に乗ると怒涛ですよね~。今夜の先発は、九里VS田口。今や菅野以上に手ごわい天敵・田口に比べると、カープの九里など赤子同然。思った通り、九里はまたポカスカ打たれて、あ~あ、今夜は負けじゃわ~ま、いっか!3タテされんかったし!なんて諦めてたら、どうよどうよ?!終盤になって、まさかまさかの大ドンデン返し!どこまでカープのことを信じてないの私。ほんとゴメンなさい!そして、ありがとうカープ!

 ↑プロ野球ブサイク界の超新星、田口くんは広島出身。今の広島で、息子のいる巨人を応援しなきゃいけないご両親の複雑な心境、察するに余りある…
 マジック18!カープの勝ち負けで、躁鬱のように一喜一憂してしまう日々は、もうちょっと続きますが…もう、優勝する!という言葉を解禁してもいいですよね!頑張れカープ!負けないで~もう少し最後まで走り抜けて~♪あなたを想うだけで心は強くなれる~ずっと見つめてるから~走り続けて~♪ by ZARD

 ↑投球のみならず、ルックス勝負でも菅野に圧勝のふっくん

 ↑ガチムチなふっくんのカラダつきも素敵このメンバーで混浴したい~
 ちょっと前のゲームでは、超レアなカピバラリレーも見られてファン狂喜!

 ↑イマムー、大瀬良くん、いっちー。他球団ファンには、見分けがつかないらしいカピバラ3兄弟。仲良しで有名なのに、3匹、じゃない、3人が並ぶのってホント滅多にないので貴重。カピバラリレーが定着すればいいな~

 ↑ツーショットは、結構お見かけするんだけどね~。堂林くんは、パパになってもやっぱイケメン!カピバラ3兄弟も、堂林くんも頑張れ~

 ↑最後に、小首かしげて何か可愛い黒田さん
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愛執の剣

2016-08-12 | 韓国映画
 「メモリーズ 追憶の剣」
 高麗王朝末期。権力を握る将軍ユベクは、武闘大会でホンイという少女と出会う。ホンイはかつて自分が裏切った仲間の娘であり、元恋人のウォルソに育てられたことを知ったユベクは…
 久々のイ・ビョンホン主演作。ビョン吉にとっては「王になった男」以来の時代劇です。
 いや~。ビョン吉、やっぱE男韓流にはたくさんイケメンがいますが、ビョン吉は別格。今も昔もmy best of 韓流男優です。40代半ばになったビョン吉さん、ますます匂いたつ男の色気!何もしなくても、そこにいるだけで、画面にはあたかも彼しか映ってないかのような強烈な磁力を発してます。こういう役者、なかなかいないですよね~。何をやっても絵になる千両役者です。

 権力欲のため、悪魔に魂を売ってしまう男の役なのですが、悪役でも悲しい悪というのがビョン吉らしいです。正義のヒーロー役やフツーに善い人役より、ビョン吉にはこういった暗い悲しみや、歪んだ運命を背負った役のほうが似合います。冷酷さ、非情さで妖しく輝く男、好きです。

 ビョン吉といえば、やはりあの美しい瞳と声ですよね~。今回も陶酔しちゃいました。ウルウルした濡れた瞳で見つめ、低く優しい声で囁き、ファンを悶絶させてくれます。そしてビョン吉さんといえば、韓流随一の肉体美!なのですが、残念ながら今回は無駄脱ぎなし。着替えシーンで、背中だけチラっと見せてくれるにとどめてます。でも背中だけでも筋肉質さが判ります。40半ばであの肉体は驚異です。背が高すぎたり顔が薄すぎたり、オカマみたいなメイクバッチリ顔してたりで、時代劇がイマイチな韓流男優って多いのですが、そんなに高身長ではなく、よく鍛錬してるのが判る体つきで、浅黒い精悍な顔のビョン吉さんは、武人の衣装も殺陣も似合っててカッコいいです。

 って、ビョン吉のことしか書いてないていうか、書けないです。映画そのものは、アン・リー監督の「グリーン・ディスティニー」とか、チャン・イーモウ監督の「HERO」とか、むかし流行ったファンタジーに近い武侠もの。いったいどんな修行をすれば、そんな技が使えるようになるんだよ?!なフュージョン活劇も、ドラマ「チェオクの剣」とかあまたの時代劇で見慣れたもので、目新しさは無いに等しいです。
 ユベクの元仲間で恋人だったウォルソ役は、韓流演技派ナンバーワンの名女優チョン・ドヨン。ビョン吉とは「我が心のオルガン」以来の共演?相変わらず年齢不詳な風貌。愛憎の瞋恚を燃やす女心の怖さ、悲しさを熱演してました。でも、ニヒルでクールな女役は、あまりに適してないような気も。生活感と倦怠感のある現代女性を演じてる彼女は、リアルで強烈なんだけど。
 実質のヒロイン、ホンイ役のキム・ゴウンは、安藤サクラ似?ユベクの家臣となる凄腕の青年ユル役は、アイドルグループの2PMのメンバーで、「監視者たち」にも出てたジュノ。愛嬌のある可愛い顔はしてるけど、イケメン役には???彼みたいな顔は、韓国ではイケメン枠なんでしょうか。太賀とか中尾明慶とかがイケメン役やってるような違和感が。韓流スターといえばのファンサービス脱ぎは、ビョン吉に代わって彼が担当してました。ガッチリムッチリしたモムチャンでした。
 この映画、何か全体的に安っぽい雰囲気が…王宮とか、どう見てもセットじゃなくてCGなんですよ。製作費ケチってるな~と苦笑いでした。

 ↑チョアチョア~男盛りのビョン吉さん、ハリウッドでも頑張ってます。新作の「マグニフィセント・セブン」は、黒沢明監督映画のリメイクで、デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、クリス・プラットといった豪華出演の西部劇。楽しみ♪

 ↑トムハとのツーショット。オスカー授賞式の時のものかな?二人の異色共演も実現してほしいものです
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イケメンに誘拐された少女!

2016-08-11 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたNHKの夏休みスペシャルドラマ「キッドナップ・ツアー」を、遅ればせながら観ることができました~。
 小学5年生の少女ハルは、夏休みに入った日に別居中の父親タカシに誘拐される。ダメ人間のタカシにうんざりしながらも、ハルは父親と一緒の時間を楽しむようになるが…
 直木賞作家、角田光代の小説をドラマ化したものだそうです。良い意味でも悪い意味でも、NHKらしいドラマでした。爽やかに丁寧に作ってる感じ。驚きとか衝撃、新鮮さは全然ありません。お話じたいも、よくある設定。似たような映画やドラマ、結構ありますよね~。もうちょっとホロ苦くシビアな内容にしてもよかったのでは、とは思ったけど、あんまり深刻にしたら夏休みに子どもと一緒に観られないだろうし、いい話だったね、で終わるドラマでよかったのかも。
 主人公のハルが、あんまし可愛くなかった(性格が)のが、ちょっと残念でした。けなげで涙を誘う系も苦手ですが、ガキのくせに何か妙に冷めてて斜に構えてる系も好きじゃない。両親の別れがすごく悲惨なものだったり、虐待とか貧困で健全な心の成長ができない子ならいざしらず、ハルってそんなに不幸じゃないのにスレすぎなんですよ。片親で育つのは気の毒ですが、お母さんはちゃんとした人で、友だちみたいな叔母さんに面倒も見てもらってるし、別れたパパだってダメ人間だけどロクデナシではなく、娘を愛してるし。優しさに包まれてるじゃないですか。不満なんてバチが当たる。世の中、信じられないような辛酸をなめてる子どもがいっぱいいる。それに比べれば、ハルは両親がいる私よりも恵まれてるようにも見えた。そこのところが、ドラマにあまり感動できなかった原因かも。
 いや、陳腐な内容のドラマは、ぶっちゃけどーでもよかったんです…私の目当ては、言うまでもなく妻夫木聡
 
 まず、ブッキー、ご結婚おめでとうございますブッキーも、とうとう年貢を納めたか~。ブッキーはてっきり…おっと、危ない危ない♪by 福田和子。とにもかくにも、お幸せに!
 最近はすっかり映画俳優なブッキーなので、ドラマは久しぶり?いや~。久々に見たブッキー、相変わらず可愛いですね~そして、さすがに老けましたね~。全体的に、役のせいもあるけど小汚くなってましたでも、全然イケてます!いま人気の若いイケメン俳優より、老けて小汚いブッキーのほうが好き!いい感じにとっちゃん坊や化してます。若い頃のような強烈なエロいフェロモンは薄くなってましたが、やっぱ色気は濃厚です。さすがブッキー、NHKのドラマでもちゃんと脱いでました。別に肉体美じゃないけど、何か色っぽいんですよね~。浅黒い肌が何とも言えず艶っぽい。若い頃と同じ体型を保ってるのが驚異だけど、20代だと少年のような躰、アラフォーの今だと貧相、になってしまう。もうちょっと肉つけたら、大人の男の色気が出るのでは。ブッキーは裸になるよりも、浴衣がはだけて見える乳首とか、Tシャツからのぞく濃い腋毛とか、チラリズム的なエロさが私は好きかも。

 ひょっとしてオツムがアレなのかな?なタカシ役を、ブッキーが可愛らしく演じてました。無邪気な笑顔とか、誘ってる?な目つきとか、ほんと胸キュン注意報です。子役のほうが演技が巧いところも、ブッキーらしくて好感が抱けます。天然っぽい演技がかなりわざとらしいのですが、俺、演技派だし!みたいな演技する俳優、苦手な私には微笑ましく思えました。この手の役は、ヘタすりゃキモい可愛い子ぶりっこ男になってしまうのですが、そこはブッキーマジック。何をやっても不快感ゼロなブッキーは、やはり稀有な俳優。ブッキーじゃなかったら、間違いなく観てなかったドラマです。
 それにしても。あの可愛かったブッキーも、パパ役やるようになったんですね~。隔世だわ。ブッキーみたいなパパ、いたら最高ですね~。劇中、ハルとタカシが海へ行ったり買い物したり、キャンプしたり肝試ししたり。ハルがすごく羨ましかったです。タカシみたいなダメ男、確かに魅力的なんですよね~。愛想尽かしができず、ほっとけない!私がいないと!と幼い娘の母性本能までくすぐって、自分の思うように動かしてしまうタカシみたいな天然人たらしが、いちばん危険かも。しかもその辺にフツーにはいないイケメンときてるから、一度味わうと抗えませんわ。イケメンだし優しいし子ども好きだし、DVとかギャンブルとかしなそうにないし、タカシみたいなダメ男なら少々甲斐性がなくたってノープロブレム。ヒモにしたいです。

 主役の豊嶋花ちゃんは、次の芦田愛菜?演技も見た目も愛菜ちゃんに似てます。タカシの元カノ役はブッキーとの共演が多い満島ひかり、その夫役にムロツヨシ、ハルの叔母さん役は夏帆、タカシの友人役にロト6のCMでブッキーと共演してる新井浩文、お寺の奥さん役は八千草薫。みんなチョイ役ながら、感じのいい好演でした。 
 ほぼオールロケで(伊豆あたり?)、夏らしい風景も瑞々しくて良かったです。

 ↑いよいよ来月公開の新作「怒り」。今までさんざんゲイや腐女子を煽ってきたブッキーが、ついにBLだ!でも、過度の期待は禁物!と自分に言い聞かせてます…
 TVドラマにはほとんど出なくなったブッキーですが。たまにでいいので、良質なドラマになら出てほしいな~。ソレハソウト。ドラマ同様、出る映画も厳選したほうがいいのでは?出ればいいってもんじゃない、な作品も多いし…ブッキーの魅力を理解してる、活かせる演出家や作品と彼が出会えることを、いつもファンは期待してます…
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悪夢の強制退去

2016-08-09 | 北米映画 15~21
 「ドリームホーム 99%を操る男たち」
 無職のシングルファーザーであるデニスは、ある日家を差し押さえられてしまう。家族のために家を取り戻したいデニスは、不動産ブローカーのカーバーに雇われ、自分と同じような窮状にある人たちを家から立ち退かせる仕事を与えられるが…
 恐ろしい映画でした!シビアで現実的すぎるわ。ホラーより怖い。所詮は絵空事!ぜったい私には起こり得ない!と笑ってスルーできない内容に、身につまされてしまいました。下手すりゃ、明日は我が身よ!
 それにしても…こんなことが、アメリカではフツーにまかり通ってたんですね~…でもアメリカだけの話では、決してないんだろうなあ。あそこまで露骨じゃないにしろ、日本だって似たようなことは日常茶飯事なんでしょうし。ほんと、貧乏人には生きづらい世の中ですよ。映画の中のように、いとも簡単に、問答無用に住んでた家から追い立てられ、文字通り路頭に迷うなんて。同じことがもし自分の身の上に降りかかってきたら…想像しただけで、絶望で生きる気力を失いそうになります

 『方舟に乗れるのは1%だけ、残りの99%は溺れ死ぬ』というカーバーの台詞が、私のようなワーキングプアの胸にはグサリと突き刺さる。何も悪いことはしてない、自分の能力のかぎり一生懸命生きてる、のにも関わらず、厳しい格差社会の中で足掻けば足掻くほど沼に沈んでいく人々の姿が、みじめで悲痛でした。負け犬、貧乏人は死ね!と言わんばかりの社会の非情さ歪さを、私も日々実感・痛感しています…

 借金を返さない奴らが悪い!家を奪われるのは当然!なんでしょうけど…返したくても返せない社会システムになってるんですよね~。いま、学生の奨学金も問題になってるけど…聞くところによると、奨学金ってほとんどアコギな高利貸しに近い気がする…政府にはもっと、杓子定規にならず現実に沿った対応をしてほしい。速攻で家没収!と言い渡す裁判も、負け犬どもがどうなろうと知ったこっちゃない的な、勝ち組の味方みたいだったし。貧乏人には、救いも希望もない、だから戦っても仕方ない、といった負のループを断ち切ることができない社会の闇は、とてつもなく重く深いです…
 負債者を家から追い出す追い立て屋も、つらい仕事だな~と を見ていて暗澹となりました。心を麻痺させないとできない汚れ仕事です。私も、駐車違反を取り締まる緑のおじさんとか、イヤな仕事だな~と嫌悪感を抱いてしまうけど、彼らだって好きでやってるわけじゃないんですよね~。それはよく理解してるのですが。デニスが憎悪や敵意を向けられるのが、当然だけど可哀想でもあった。
 主人公のデニス役は、久々に見たアンドリュー・ガーフィールド。「わたしを離さないで」以来?

 お!しばらく見ない間に、ますますいい男になりましたね!大人の男っぽくなってた。でも、あんな大きな息子がいるパパ役には、ちょっと違和感あった。年の離れた兄弟にしか見えなかった。まだまだ青年って感じ。でも、アンドリューみたいな若いパパ、いいですね~。家族思いのけなげさ、優しさに胸キュン。若いにのに扶養家族のために粉骨砕身、悪魔に魂を売る若者を熱演してました。彼も暗くて不幸な役しか似合わない俳優ですよね~。カープのクリス・ジョンソンにちょっと似て見えたのは私だけ?KJをイケメンにしたらアンドリュー、みたいな。
 冷酷な不動産会社社長カーバー役は、「レボリューショナリー・ロード」や「マン・オブ・スティール」などでの怪演も記憶に新しいマイケル・シャノン。ぱっと見だけで、怖い人と察知できます。悪役というより、冷酷、情がない役。屍に食らいつくハイエナみたいなキャラ。ハイエナはただもう本能で死肉を求めてるだけで、悪意とか邪気とかはないですよね~。彼もそんな感じの役でした。何が悪いの?と堂々と悪びれも言い訳もなく仕事してる姿が、エゲツなくも潔くもありました。
 デニスの母役のローラ・ダーン、彼女も孫がいる役をやるようになったんですね~。確かにお年は召してますが、アンドリューとは年の離れた姉弟に見えた。あの母子、そろって若くして子ども作っちゃったんですね~。親子ってそういうところも似ちゃうもんなんですね。辛酸なめても、家族を大切にしてる母子がけなげで感動的でした。

 ↑いい男になっていってるアンドリュー・ガーフィールドの新作は、巨匠マーティン・スコセッシ監督の“Silence”、遠藤周作の小説の映画化で、加瀬亮や浅野忠信といった日本人俳優も出演してます
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桃色未亡人

2016-08-07 | イタリア映画
 「女性上位時代」
 二十歳で未亡人になったミミは、亡き夫が変態セックスを楽しんでいた隠れ家を発見する。触発されたミミは、奔放に貪欲に性の探求を始めるが…
 かつてイタリア映画が得意としてた、艶笑喜劇映画です。エロとかセクシーとかではなく、エッチな映画です。エッチって言葉、何だか懐かしくほのぼのした響きがありますよね~。セックスコメディなのですが、濡れ場はほとんどなし。卑猥さとか淫靡さとかは全然ないです。終始あっけらかんと明るい。ミミが男たちを誘惑、パックンチョしまくる、それだけ、な内容はかなりノーテンキです。それにしてもミミ、肉食すぎ!ぶっちゃけトンでもない淫乱娘なのですが、セックスもまるでスウィーツ食べてる感覚。ドロドロした性欲にかられてではなく、男を弄びたいとか傷つけたいとかいった黒い悪意とかもなく、性とはどんなものかしら?みたいな探求心しかないところが、性に潔癖な人が見ても気持ち悪くないヒロインです。私も若くて美人でお金とヒマがあったら、ミミみたいに性なる冒険してみたいものです(笑)。

 ミミ役のカトリーヌ・スパークが可愛いです。軽やかに大胆なのがいいですね~。最近のエクササイズしすぎでロボットみたいな女優と違い、ムチムチした白い柔肌が私の目にも眩しかった。脱ぎっぷりもよかったけど、全然イヤらしくないです。ノーテンキだけどおバカっぽくはなく、クールでアンニュイなところがフランス女優っぽかったです。フツーにセクシーなアメリカ女優とかだと、下品なエロコメディになっていたかも。カトリーヌ・スパーク、お嬢さま役に違和感がない。実際にも、ベルギーきっての名家出身なんだとか。道理で!

 お話そのものよりも、60年代のムードやファッション、音楽が良かったです。ミミのとっかえひっかえファッションショーが楽しい!ちょっと着る人を選ぶ個性的すぎる、でも可愛い服ばかりでした。特に好きなのは、冒頭の葬式シーンで着てた喪服。不謹慎なほどキュートでした。亡夫の隠れ家のインテリアとかも面白かった。夫が遺した変態SMフィルムも笑えた。
 ミミが最後にモーションかける医者役、ジャン・ルイ・トランティニャンが、わ、若い!男前!

 後半になってやっと登場するジャン・ルイ・トランティニャン。「男と女」と「」の中間の出演作。当時38歳ぐらい?いや~カッコいいですね~。38歳つったら、キムタクとか中居より年下ですよ~。38歳ですでにいぶし銀の渋さが。クールでシャープな男らしさがトレビアン。ちょっとガイ・ピアースに似て見えた。ガイピーをもっと神経質に硬派にした感じ?小柄なのがちょっと可愛かったり。ミミに翻弄されてるようでいて、実は彼女を手のひらの上で転がしてる、いつの間にかさりげなく自分のものにしてしまう大人の男の度量、余裕がカッコよかった!フツーならドン引きするようなことミミにされても、それが何だよ?みたいにサラっと受け止めてしまい、返ってミミをギャフンと言わせるところが爽快でした。あれじゃあ、ミミじゃなくても惚れるわ!ジャン・ルイ・トランティニャンがコメディって珍しいけど、彼自身はそんなにコメディ演技してません。いたって真面目なところが笑えて可愛いけど。ミミのお尻ペンペンしたり、ミミにお馬さんにされたり、ソフトに変態なシーンも微笑ましかったです。イタリア語だったけど、あれは吹き替えなのかしらん?
 
 ↑ジャン・ルイ・トランティニャンにはもう、こんなに大きい孫がいる!二人とも娘の故マリー・トランティニャンの父親違いの遺児。二人ともイケメン!
 左 佳作と評判だった「EDEN エデン」や、イザベル・ユペールの新作“L'avenir ”でも高く評価されたロマン・コリンカ(兄、30歳)
 右 イザベル・ユペールとナイスコンビだった「アスファルト」のジュール・ベンシェトリ (弟、19歳)
 ジュールも可愛いけど、どっちかっつーたら、ガエル・ガルシア・ベルナルにちょっと似てるロマンのほうがタイプかな♪
 ジャン・ルイ御大も、再びミヒャエル・ハネケ監督、イザベル・ユペールとの新作“Happy End”撮影中と、まだまだ孫たちには負けん!と元気!
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トムハ、犬を飼う

2016-08-05 | 北米映画 15~21
 「クライム・ヒート」
 ニューヨークのブルックリン。マーヴとボブが経営するバーは、チェチェン系マフィアの金を預かるという裏の仕事も請け負っていた。ある夜、バーは強盗に襲撃され金を奪われてしまい…
 大好きなトム・ハーディ主演作。DVDスルーでようやく観ることができました(^^♪
 どうでもいいけど、邦題がひどくないですか?もっと何とかならんかったのか。もうちょっと知恵しぼって考えてほしかったわ。陳腐かつテキトーすぎるでしょ。内容と全然合ってないし。JAROに報告しちゃろうかのお。マフィアや警察が派手にドンパチやる映画を期待すると、思いっきり肩透かしを食らうので要注意です。
 犯罪ドラマではありますが、裏社会のしがない下っ端の話なので、いたって地味です。反社会的組織に従ったり依存しないと生きていけない人々は、アメリカだけでなく日本にもたくさんいますよね。カタギにもヤクザにもなれないボブたちの、忍耐や絶望、ささやかな抵抗や一寸の虫にも五分の魂的な意地が、淡々としたペーソスでもって描かれています。

 お話よりも、やっぱこの映画は主人公ボブ役のトム・ハーディ。根は善人なのに、悪と暴力の世界でしか生きられないカルマを背負った男、という役はいつも通りのトムハです。今回の彼も、普段は寡黙で静かだけど只ならぬ不穏さを漂わせていて、ヤバい地雷やスイッチを秘めたムードにドキドキ。いつキレるか?と怖いような楽しみなような、これもトムハの魅力のひとつです。あと、あの独特のモゴモゴしたしゃがれ声が、すごく好きなんですよね~。トムハみたいなバーテンダーがいるバー、毎夜でも通いたい♪

 友人にも女性にも犬にも優しく、常に静かで恬淡としつつ、ん?何か変…?と警戒もさせる狂気のにおいも薄く発酵させてるトムハ。カッコつけてない、スカしてない、不器用なほど純朴、でも内には地獄の悪鬼が潜んでいる怖さ、危険さ、それを必死に抑え、苦しんでいる痛みと悲しみ…イケメンなだけのユルいヌルい俳優には、到底演じられないでしょう。

 今回のトムハも、ヤバいけど何か可愛いんですよね~。ヤバカワイイ。これがトムハの最大の魅力です。この映画ではヤバさは控えめで、可愛さたっぷり!でトムハファンは必見です。ロマンス演技や女優とのラブシーンが苦手そうなトムハですが、犬との絡みではガチで楽しそうで幸せそう。さすが、私生活でも犬キチで有名なトムハ。虐待され捨てられていた犬を引き取り、愛情いっぱい注ぐシーンの彼は、たぶん地に近い。ほんとに犬が好きなんだな~。犬と一緒の彼は優しそうで安らいでて、たぶん嫁にもあんなにスウィートじゃないよ。犬を守るために命を賭け、狂気をも発動させるトムハが、ヤバくてカッコよかったです。トムハに愛されるワンちゃんも、すごく可愛かったです。人間よりも、ワンちゃんに危機が迫るシーンのほうが、ハラハラしてしまいました。

 ボブと親しくなる女役は、トムハとは「チャイルド44」でも共演してたノオミ・ラパス。彼女もフツーの女役ができない女優ですよね~。見るからにヤバい暗いものを背負ってるし。バーの経営者マーヴ役、ジェームズ・ガンドルフィーニもシブくて哀愁たっぷりな好演。彼はこの映画が遺作となってしまいました
 ボブの前に現れる謎の男役は、ベルギーの男前マティアス・スーナールツ。

 トムハとゴリマッチョ対決!相変わらずデカくてヌオオ~としてて、迫力と威圧感があって冷酷そうなマティアスです。イケメンだけど、見るからに危ない人。あんなの近づいてきたら怖いわ~。不気味なストーカーだけど、妙にフレンドリーで何となく憎めなくもあって、マティアスもヤバカワイイです。女ではなく、犬をめぐって火花を散らすゴリマッチョ二人が笑えた。

 ↑同い年のトムハ&マティアス。すっかり意気投合した二人、また共演してほしいものです
コメント (4)
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パニック超特急☆

2016-08-03 | 日本映画
 懐かしの70・80年代邦画映画祭③
 「新幹線大爆破」
 新幹線に爆弾を仕掛けたという脅迫電話がかかってくる。運転指令室と運転士が連携して危機を乗り越えようとする中、警察は犯人グループを追跡するが…
 1975年(昭和50年)の作品。子どもの頃、よくTVで放送してた作品を久々に鑑賞。すごく懐かしい匂いのする映画になってました。いま観ても面白いです。70年代の雰囲気、好きなんですよね~。今の邦画にはない人間臭さや陰影が味わい深い。当時はもちろんJRではなく国鉄、駅の様子や新幹線内も、今では見られない昭和の風景。当時のファッションとか髪型、メイクも何か斬新に見える。ダイヤル式の赤電話とか、聖徳太子の一万円札とか、何ともレトロなファクスミリとか、私が幼い頃にはまだあったよな~な、今はもう絶滅したアレコレに昭和を知る人ならノスタルジー間違いなしです。
 新幹線内、国鉄、警察、そして犯人グループの攻防を描いてるのですが、当時は緊迫のサスペンスだったかもしれないけど、高度なCGや練りに練ったトリッキーな脚本に慣れてる映画ファンにとっては、かなり粗くて雑です。爆走しぶつかって爆発する新幹線とか、どう見てもオモチャ。まるで円谷プロの特撮。チャチいけど、それもまた懐かし風味でご愛敬。
 この映画、出演者の顔ぶれが豪華かつ濃ゆい!70~80年代に活躍した役者たちって、みんなギラギラしてて男くさくて、何となく破綻や荒廃のにおいがするところが好き!今はベテラン俳優だって見た目も演技も何か無難というか、CMで楽に稼ぐことが大事なのか、保守的でつまんない。激シブ男優たちの、演技と個性のぶつかり合いが、この映画の魅力かもしれません。
 犯人グループのリーダー役、主演の高倉健がカッチョE!

 ワタシ世代には、もう晩年のイメージが強い健さんですが、当時40代半ばの壮年期、男としても役者としても最も脂がのってる頃の健さん、めっちゃ男前!寡黙で翳りがあって硬派で不器用でストイック、不幸や悲劇、任侠や仁義が似合う健さんみたいな役者、やっぱいないですよね~。まさに不世出の役者だと思います。最近の、オレ演技巧いだろ~?的な、軟派で小器用で小賢しい俳優は苦手です。
 健さんの体つきが、なかなかセクシー。脱いではないのですが、ポロシャツとかタイトなジーンズで、強靭で筋肉質な肉体であることが判ります。特にお尻が、中年とは思えぬほど引き締まってて素敵でした。鍛えてたんだろうな~。オートバイかっ飛ばす姿がカッコよかった!
 新幹線指令室長の宇津井健も、ワタシ世代にはもう渡鬼のイメージなので、男ざかりの頃の彼も何だか新鮮でした。新幹線の運転手役は千葉真一。忍者になって爆走する新幹線の屋根に上がりそうなほど、無駄にワイルドな運転手さんでしたが(笑)。サニー千葉の部下役の小林稔侍と竜雷太、わ、若い!メインキャストの中では、共犯役の山本圭が最も目立つ好演、存在感だったかも。70年代の虚無的な知的青年っぽさがよく出てました。最期のシーンが壮絶、でもこれまた雑で乱暴で笑えた。
 あと、当時の大作には必ずといっていいほど出てた丹波哲郎。あまり必要がないチョイ役なのに、いつも無駄に存在感ありすぎる丹波先生です。鈴木瑞穂や北大路欣也など刑事を演じてた俳優たちが、とりわけ熱くてシブくて気迫がこもってました。
 この映画で私がいちばん好きなところは、新幹線の乗客たちの狂乱パニックぶり。あれ、ぜったい笑いを狙ってますよね~。岡田あーみんの漫画みたいだった。でも、テロや無差別殺人がもはや日常茶飯事な今のご時世。まだこの映画の犯人は人間的かつ紳士的でしたけど、最近は問答無用に残虐に命を奪われることのほうが圧倒的に多いので、こんなのフィクションに過ぎない!と軽く受け止とめることはできません…
コメント (9)
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