まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

娼婦体験

2021-06-30 | フランス、ベルギー映画
 「夜よ、さようなら」
 パリで家族と暮らす19歳のマリーは、ジェラールという男と出会い恋に落ちる。ジェラールの正体はポン引きで、マリーはすぐに売春を強要されるが…
 主演のミュウミュウ(当時28歳ぐらい)が娼婦をリアルに演じた1978年のフランス映画です。入魂、渾身の演技を絶賛された若きミュウミュウがセザール賞主演女優賞受賞を拒否したことは、マニアックなフランス映画ファンの間では有名な話。この映画を観れば、それも理解できます。よくできました!とご褒美をもらって喜べるような作品、役じゃないですもん。とにかく内容もミュウミュウの演技も、シビアで生臭いんです。娼婦がヒロインの映画は枚挙にいとまがありませんが、これほど痛ましくて気が滅入る作品はそうそうありません。若い人気女優が娼婦を演じると、やはりどこか見た目もキャラも美しく悲しくなりがちで作り物めいたものになってしまいがちですが、この映画のミュウミュウにはそんな自己愛とか美意識など微塵もありません。まるでドキュメンタリーの中の本物の娼婦みたい。役作りで実際にも娼婦をしてみたのではないか、と心配になってしまうほどの本物っぽさです。

 身も心も擦り切れ汚れながら、暗渠のような娼婦の世界から抜け出せないミュウミュウの姿に、こっちまで息苦しくなったり疲労感を覚えてしまいますが、ちっとも悲劇のヒロインって感じではないんですよ。日本ならもっと生き地獄っぽく描く世界とヒロイン。ボロボロになりながらも、どこかあっけらかんとしててドライな様子や言動は、いかにもフランス女、いかにもミュウミュウでした。仕方なく体を売ってるのではなく、自分の体をどう使おうが自由、自分の意思で泥濘に沈んでいる、好きでやってんだからほっといて、みたいなふてぶてしさがカッコよくもあって。そういう役が似合うのもやはりフランス女優ならではでしょうか。

 全裸など当たり前、本番としか思えぬ客とのお仕事シーンなどにも、決意のヌードとか女優生命を賭けた演技、とかいった重さやセンセーショナルなもったいぶりは皆無、でも壮絶で強烈なミュウミュウですが、やっぱ素人とは違う美人!可愛いです!娼婦になる前とか仕事してない時は、すっぴんで飾り気のないフレンチギャル。仕事中はいかにも夜の女なメイクとファッションで凄気さえ漂わせてます。あの娼婦ファッション、ちょっと憧れるかもとにかく、こんなに若くて可愛い女優が何もここまでしなくてもと思いつつ、当時のミュウミュウの女優魂の100分の1でも今の日本の女優にあれば、邦画ももっと面白くなるのに…とも思ってしまいました。

 パリの裏町、娼婦たちの生態、売春宿の場末感もリアルでインパクトあり。それにしても。世の中には危険な仕事っていっぱいありますが、娼婦ほど命がけな仕事ってないですよね~。客が暴力男や変態なんか珍しくもない、ヘタすりゃ殺人鬼と遭遇してメッタ刺し、バラバラ死体に、なんてこともよく起こる事件。病気も怖い。暴力男や変態にはほとんど動じなかった肝っ玉娼婦マリーでしたが、優しい金持ちの青年と出会い幸せな恋に落ちたと思ったら、彼の正体を知って発狂寸前のダメージをくらう、というエピソードが衝撃的かつ笑えた。
 それにしても。マリーを娼婦に落とすヒモ男ジェラールが最低最悪なクズゲス野郎。何でこんな男の言いなりになるのか、私にはまったくもって理解不可能でした。マリーとジェラールが、国民をザワつかせてるA宮家のM子さん&K氏とカブってしまった。恋というよりマインドコントロールだったのでしょうか。

 
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夏休みの毒親

2021-06-25 | イタリア映画
 「悪の寓話」
 ローマ郊外で暮らすローザ家とプラチド家は家族ぐるみの付き合いをしていたが、それは上辺だけのものであった。ある日、プラチド家の息子の部屋から手製の爆弾が発見され騒動になるが…
 イタリア映画祭2021でオンライン配信された新作を観ました~🍕今年も大好きなエリオ・ジェルマーノの出演作が数本あり、ファンには喜ばしいかぎり。あまり濃くないけど決して薄口でもない、ほどよい感じにイタリアンイケメンな風貌と、難役にも果敢に挑み見事に演じる役者魂と高い演技力を備えたエリオは、今やイタリアのみならずヨーロッパを代表する俳優と言える存在となっているのではないでしょうか。そんなエリオがこの作品で演じたのは、2児のパパ役。カンヌ映画祭男優賞を受賞した「我らの生活」では子育てに奮闘する愛情深いパパ役でしたが、今回は子どもたちに対して支配的で威圧的、ちょっとしたことで感情的になって激高したり号泣したりする、かなりめんどくさいパパ役でした。

 めんどくさいだけならいいのですが、ビニールプールをナイフで裂いたり、気に入らない質問をしてきた息子を車から引きずり出して殴る蹴るの暴力を振るったり、どんどんヤバいDVパパと化していって怖かったです。あのパパ、情緒不安定というか、ちょっと精神を病んでたのかしらん。近所づきあいでのストレスとかマウント、劣等感で生じるイライラや鬱屈で神経が痛んでいく、その弱さとヤバさがエリオが発する張り詰めた雰囲気や血走った目つきで伝わってきました。こんなイヤな毒親役、エリオぐらいの人気スターともなれば演じないはずなのに、あえて演じるところが真の役者なエリオ。キムタクとかもこういう役やってみれば、いい役者になれると思うのですが。

 クレジットはトップだけど主役ではなく、出ずっぱりというわけでもないけど、出てくるたびにサイコパスっぽさで不穏な空気をもたらすエリオ。その不吉で邪悪な存在感はかなり強烈でした。ラスト、衝撃的な悲劇に対する毒パパのリアクション、あれはどうなの?!とことん愚かで卑小。救いのなさに絶句ですが、あのシーンで初めてあのパパに哀れみを覚えました。それはエリオの表情や動きが、何だか母性本能をくすぐる小動物みたいだったから。やっぱエリオって、どんな役でも可愛いんですよね~。中年になってもナイーブな少年みたい。濁った役でも瞳は相変わらず黒々と宝石のように美しい♡
 爆弾騒動までは、これといって特に事件や騒動が起きるわけでもなく、ごく淡々と静かに郊外で暮らす子供たちの夏の日常をカメラで追っているのですが、明らかに歪んだ人間関係や親子関係の描写がそこに挟まれており、いつかきっと怖いこと、悲劇が発生するに違いないという不安と緊張感をはらんでいます。子どもたちが夏休みに立てる計画が恐ろしい。ラストはかなりショッキングで後味が悪いです。子どもが苦しんだり傷ついたりする姿を見るのは本当に辛いです。親たちも苦しい悲しいんだろうけど、それは子どもを傷つけていい理由にはなりません。

 ↑ エリオ~イタリア映画祭2021では、エリオがベルリン映画祭男優賞を受賞した「私は隠れてしまいたかった」も配信してたのですが、あっちょんぶりけー!知らん間に配信終了してた!でも以前から観たかった旧作「レオパルディ」が!今度こそ観逃さない!
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蒼く燃えたBL

2021-06-23 | 中国・台湾・香港映画
 「君の心に刻んだ名前」
 戒厳令が解除された直後の台湾。高校生のアハンは、変わり者の同級生バーディと親しくなる。二人はしだいに友情を超えた想いを抱き合うようになるが…
 BL先進国である台湾から、また佳作が届きました。この作品も、腐の琴線に触れまくる内容、そしてシーンの数々でした。

 とにかく切なくて苦しくて痛くて甘い少年たちの恋。BLの基本と醍醐味って、やっぱスウィートペインですよ。最近は、いい意味でも悪い意味でも市民権を会得してるBLですが、あまりにも一般受けを狙いすぎてるというか、結局は男同士の恋愛って特殊なもの、キワモノで滑稽な描き方をしてるものが多いような気がします。あまりにもノーテンキでハッピーだと、BLを軽んじているようで嘆かわしい。まあ現実的なBL映画やドラマを観たい人なんて、そんなにいないと思うし仕方ないのかな。その点この作品は、ライトすぎずヘヴィすぎずなBL強度と濃度。どちらかと言えば甘さよりも苦さが強めなので、BL好きな人向けではあると思います。

 真面目な優等生と自由なはみ出し者、真逆な少年同士が友情を超えた感情や欲情に苦悩、離れようとしても傷つけ合っても止まらない抑えられない想い…BLの設定的にはごくオーソドックスです。その鉄板さ、お約束こそBLの魅力。ヘンに奇をてらったBLものは、ワタシ的には邪道です。フツーの男女みたいな恋愛のBLにも違和感。やっぱ同性愛は禁断、いろんな障壁にぶつかり阻まれるからこそ切なく燃える、というのが理想的なBLなのです。この作品のアヘンとバーディも、あの時代だったからこその悲しい恋でした。LGBTへの理解が深まってる今なら、きっと幸せになれたはず。今の感覚で観ると、そこまで同性愛者であることを恐れたり否定しなくてもいいのでは、と思ってしまいます。でもちょっと前までは、同性愛者=反社会的な異常者、みたいな偏見や差別が一般常識だったんですよね。あんな非道い同性愛者へのいじめや蔑みを目の当たりにしながら生きてたら、よほど勇敢な反骨精神がないかぎり堂々とBLなんかできません。

 先に好きになったのはバーディで、眠ってるアハンにキスしそうになったり。アハンもしだいにバーディのことで頭がいっぱいになり、性的な夢を見たりしたり。二人の交わし合う視線や笑顔は、まさに世界は二人だけのもの的な恋人同士のもの。その甘酸っぱさ、微熱感に腐はキュンキュンします。女の子と付き合うことでアハンを諦めようとするバーディ、女の子とイチャつくバーディに嫉妬して苦しむアハン。何をやっても結局は恋心を盛り上げてしまい、荒ぶる激情そして蒼い性的衝動…シャワールームでの行為と海への束の間の逃避行は、胸が痛くなる切なさでした。二人が賢い大人だったら、何食わぬ顔で隠れて恋人になれたかもしれない。それができなかった少年の純真さが、老いた目には瑞々しくまぶしかったです。

 同じ台湾のBL佳作「花蓮の夏」と違い、こちらは女の子がそんなにBLに絡んでこないのがよかったです。それにしても。BLに出てくる女の子って、可哀想ですよね。BLカップルには当て馬にされるし、腐には邪魔者扱いされるし。BLにもいろんなジャンルがありますが、やはりDKものがいちばん爽やかで美しいです。若さって正義。まさに何しても許される特権。今どきのチャラついたDKではなく、素朴で清潔な風貌のDKなのがポイント高し。まるで少年院みたいな厳しい寮生活の中でも、みんな楽しそうでイキイキとしていて、ああ男子っていいなあ~と思いました。

 主演の台湾俳優二人、アハン役のエドワード・チェンもバーディ役のツェン・ジンホアも、若者にしかない蒼いキラキラ感で魅せてくれました。エドワードは金城武+要潤、ツェン・ジンホアは美男になった松山ケンイチ、みたいな顔。二人とも脱ぎっぷりがいい!どちらもしなやかに引きしまったきれいなカラダです。ラスト近くの海での全裸が大胆でした。セックスシーンがなかったのが、ちょっと物足りなく惜しかったけど。ギリギリのところで踏みとどまれたのが驚異。あのシャワーと海のシチュエーションでヤらないとか、少年なのにすごい自制心。少年時代は悲痛な形で終わるのですが、年月を経ておじさんになったアハンに起きる奇跡、あれはどうなんでしょう?お涙ちょうだいな悲劇で終わらなくて安堵した反面、少年時代の切なさがかなり軽減されてしまったようなハッピーエンドでした。

 戒厳令解除直後の台湾の様子も興味深く描かれてまいました。そんなに大昔でもないのに、すごい遠い時代のことのよう。亡くなった蒋介石を国をあげて悼むエピソードとか、まるで北朝鮮みたいな異様さだった。軍がまだ強権的で、学校にもその影響と支配力が色濃かったのも、日本と違う特異さでした。

 ↑ 台湾イケメンもいいですね~。韓流もいいけど、かつてのようにまた華流映画も公開されてほしいです

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悪党紳士

2021-06-20 | イギリス、アイルランド映画
 「ジェントルメン」
 イギリスでマリファナビジネスを成功させたアメリカ人ミッキーは、事業を売却して引退しようとしていた。その巨大な利権をめぐって、熾烈な暗躍と死闘が繰り広げられることに…
 遊び心ある軽妙洒脱な演出と、小粋な台詞で裏社会の男たちを描いた「スナッチ」や「ロックンローラ」など、ガイ・リッチー監督の犯罪コメディ映画がすごく好きです。この新作も、リッチー監督らしさにあふれていて楽しかったです。脚本がいつも秀逸。小道具の使い方や伏線の張り方・回収が今回も冴えてました。意外なキャラが後で需要な存在となる設定に、お!そうきたか!とニヤリ。何でもないような出来事、ザコキャラと油断してスルーすると驚かされます。乱暴で下品なボキャブラリーぶっこんでも、会話がシャレオツ(死語)。

 演出と脚本もすぐれているのですが、リッチー監督作の何が素晴らしいかというと、やはりキャスティングでしょうか。いつも俳優選びのセンスがいい!ルックスのよさと演技力を備えた個性的な男優たちの魅力合戦こそ、リッチー監督作品最大の魅力だと思います。アカデミー賞狙い系の熱演とか力演ではなく、大暴れしながらも肩の力の抜けた軽やかで楽しそうな演技なのがいいんです。この新作は、今までで最もゴージャスかつシブいな顔合わせかもしれません。若造でもでもないジジイでもない、男盛り働き盛りな俳優たちが愉快に過激に演技と魅力を競っています。ミッキー役のマシュー・マコナヒー、いい男♡

 マコもすっかりシブい熟年になりましたね~。ダンディだけどイギリス人とはやはり違う明るさ爽やかさがあって、強いアメリカの威信をかけ英国に殴り込み。オールアメリカンな風貌のマコですが、ブリティッシュなスーツも似合っててカッコいい!優しそうだけどキレたらヤバい、昭和やくざみたいなコワモテ恫喝も迫力満点で、日本のイケメン俳優がやくざ役して無理してイキってるのとは大違いです。

 同じリッチー監督の「コードネーム U.N.C.L.E」ではチョイ役だったヒュー・グラント、今回はもっともオイシイ役でした。かつて一世を風靡した英国美男俳優軍団の顔的存在だった彼も、すっかり枯れたおじさんに。すっかりなのは、セコくてズルい役がオハコになってることも。この作品でも、口八丁手八丁で怖い男たちを翻弄し出し抜き、イイトコドリをしようとする小悪党な探偵を、トボけた感じで好演して笑わせてくれます。知的に自虐的なところが最近のヒューおじさんの独特な持ち味になってます。
 大好きな男前二人、チャーリー・ハナムとコリン・ファレルの顔合わせこそ、私にとってはこの映画最大の魅力&見所!

 ミッキーの右腕レイモンド役のチャーリーは、「キング・アーサー」に続いてのリッチー監督作出演。イギリス人だけどアメリカ人っぽい明るさと爽やかさ。髭もじゃ顔でもイケメン!冷静沈着で穏やかだけど、ボスのために必要とあらば荒っぽくもなる若頭チャーリーの暴れっぷりも痛快豪快でした。女っけがなく粉骨砕身にボスに尽くす姿は、マコとチャーリーがすごい男前同士だけに腐な妄想をかきたててくれました。

 ボクシングジムのコーチ役のコリン・ファレルも、なかなかオイシイ役でした。子分どもがマコのシマを荒らしてしまいその尻ぬぐいでチャーリーに手を貸すコリン、チェッカーズなユニフォーム?と困り顔が可愛い!一般人に迷惑をかけるクソガキどもを一瞬でボコる、その鮮やかな腕っぷしがカッコよかった。もうイケメンって感じではなくなってるコリンですが、おっさん臭は全然ないです。チャーリー&コリンのコミカルなやりとりとブロマンスな共闘に萌え。

 コリンの子分どもが大暴れしながら歌って踊ってラップしてYouTubeにアップ、その動画がふざけてる、かつカッコよくて好き。あと、ミッキーを恨んで陥れようとしていた新聞社編集長を、最後にギャフンと言わせる方法がゲロゲロ(死語)で笑えます。いくら何でもあれは可哀想!ロンドンの公園や郊外にある貴族の屋敷も、イギリス好きには目に楽しいです。底辺生活者が暮らす団地は、ニューヨークのスラム街に劣らぬヤバさ。俗悪な金持ちアメリカ人を蔑んでるけど、屋敷の維持や生活のためにビジネススマイルでへいこらしてるイギリス貴族たちの姿が、みじめで皮肉でした。パブでビールの飲みたくなる、お城で紅茶飲みたくなる、そんな気分にさせてくれるイギリス映画が好きです。次はどんないい男を集めてくれるのか、リッチー監督の新作が楽しみ。
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百合の化石

2021-06-16 | イギリス、アイルランド映画
 「アンモナイトの目覚め」
 1840年代のイギリス南西部の町ライムレジス。古生物学者のメアリー・アニングは、上流階級の若妻シャーロットと出会い心を通わせる仲となり、やがて彼女と恋に落ちるが…
 イケメン俳優には超甘い私ですが、女優には鬼姑のように厳しい私。普段からあの女優にもこの女優にもイチャモンばかりつけてますが、もちろん高く評価してる女優もたくさんいます。その代表格がケイト・ウィンスレット。若くして実力も見た目も横綱女優となった彼女の後継者のように、やはり少女の頃から大器を感じさせる非凡さ、魅力を発揮して若手随一の女優となったシアーシャ・ローナン。女優としてはまったく異なるようで、キャリアの重ね方や仕事選びのセンス、20代で何度もオスカー候補になるなど、共通点も多い二人が競演!のニュースは、ファンとして小躍りするものでした。いつか共演してくれないかなと願ってたので、意外と早く実現して喜ばしいかぎりでしたが…共演作の内容は私を戸惑わせました。二人が愛し合う役…百合映画…ご存知の通り私、薔薇は三度のメシより好きなのですが、百合は苦手なのです甘く切ないファンタジーとして楽しめるBLと違い、女性同士の恋愛は生々しいというかイタいというか優しくないというか、見ていて幸せな気持ちになる作品ってほとんどないような。気持ち悪い、醜い、怖いって思うことのほうが多くて。私も性差別主義者なのかなと、百合映画を観ると気まずくなってしまうのです。というわけで、大好きな女優おケイさん&シアーシャの競演作も、楽しみというよりおそるおそるな気分で観に行きました。

 やはり女性同士のラブシーンは苦手やわ~…いつまで経っても、何だか見てはいけないものを見てるような気分にさせられます。おケイとシアーシャの性愛シーン、思ってたよりガッツリあって結構しんどかった。できれば軽めにサラっと、何なら朝チュンですませてもらってもよかったのに。ってBL映画でそんなことしたら、もっと激しく濃くヤれやー!と不満不平だらけだったでしょうけど互いにク〇ニし合うシーンとか、ほとんどホラーでした。同じフランシス・リー監督の「ゴッズ・オウン・カントリー」のBLセックスシーンのほうがリアルで大胆だったけど、同時にすごくロマンティックでほっこりするものだった。同性愛映画でも、女ってやっぱ男より精神は強く、芯は現実的で冷めてるよな、と思わずにはいられません。同じように燃え上がっても、女たちは男たちと違って理性を失わないし破滅なんかもしません。この映画のメアリーとシャーロットも、激しく求めあってもすべてを捨てて恋に殉じたりはしません。そういう女の冷静さ冷徹さが恋愛にもあるから、私は百合映画が苦手なのかもしれません。

 でも、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンは、やはり卓越した女優!キレイカワイイだけの自称女優にはない役者魂に感嘆、驚嘆するばかり。シアーシャはまだ若いし上流階級の人妻役なので美しく見えるシーンも多々あるのですが、おケイさんときたら。薄汚れた服でのっそり動く姿、ずんぐり体型、ほとんどおっさんです。そこが彼女の素晴らしいところ。若さや美しさではなく、醜さも衰えも隠さない果敢さを尊敬せずにはいられません。大げさな演技はぜず抑えに抑えた無表情のままで、万感の想いが伝わってくる緻密で繊細な演技でした。特に印象的だったのは、音楽会で他の女性と仲良くしてるシャーロットをジト~っと見つめてる間の鬼のような形相。こ、怖い!式神でも飛ばしそうなほどの凄気でした。ラブシーンで見せる崩れた中年女の体も強烈。珍しく完脱ぎしてなかったけど。

 シアーシャも、もっと楽に稼げる仕事できそうなのに、チャレンジャーなところがハイクオリティ女優の面目躍如。最初のメンヘラっぷり、恋に落ちてからの息を吹き返したような闊達さ、その演じ分けの鮮やかさが見事でした。彼女の上品なドレスも時代劇ファンは楽しめます。
 2大女優の演技合戦も見所ですが、私の目を最も惹いたのは外国人の医者役の俳優。ん?どっかで見たことあるなと思ったら、あ!「ゴッズ・オウン・カントリー」のゲオルゲじゃん!

 ルーマニア俳優のアレック・セクレアヌ、ちょっと濃い目の優しそうな男前!脇役でしたが、心優しく寛容な役どころはゲオルゲと同じでした。男らしい風貌だけど、控えめでそっと支えてくれるような役が似合いますね。おんな同士の愛憎がしんどい、そんな中で一服の清涼剤のような存在で癒されました。映画にはやはりイケメンが必要です。陰鬱な曇天、峻厳な海、寂寞と寒々しい浜辺も、情熱的だけど不毛な愛の物語の舞台に相応しかったです。それにしても。化石ってお宝なんですね。私も近くの海水浴場の岩場で化石を探してみよっかな。
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世界の終わりの家族狩り

2021-06-13 | 日本映画
 日曜日、高台の家で誰にも会わず誰とも喋らず、のんびりまったり過ごしました。独り暮らしを始めてから、いつの間にかカフェインよりもアルコールを摂取することが多くなってしまってます。大好きなフルーツ系リキュールをチビチビ飲みながら、掃除、洗濯、庭いじり、料理、Netflix鑑賞。ほろほろと幸せな時間はあっという間に過ぎ去りました。明日からまた仕事…重い気分を払拭するために、またチビチビ。私、大丈夫でしょうか。アル中になるのではないかと心配です。


 「キャラクター」
 漫画家になる夢を挫折しかけていた圭吾は、一家惨殺事件の現場に遭遇し犯人を目撃してしまう。その衝撃にインスパイアされて描いた漫画が大ヒットし、一躍人気漫画家となった圭吾の前に一家殺しの犯人が現れる。両角と名乗る男は、圭吾の描く漫画の殺人を実行し始めて…
 思ってたよりグロくてエグいシーンがあって、オンナコドモでも大丈夫そうなユルいヌルいホラーじゃなかったのが良かったです。包丁でメッタ刺しの野蛮さ残虐さや、血まみれ血しぶきのおどろおどろしさなど、韓流サイコ映画を彷彿とさせました。視覚的にはなかなか優秀なのですが、肝心のお話と登場人物がちょっと…小説や漫画の殺人を実行する設定とか、結構ありふれてるので目新しさはない。途中ひょっとしたら圭吾と両角は?と深読みしたのですが、そんなトリッキーさもなかったし。

 絵は巧いけど作中のキャラクターが弱くて平凡だから面白い漫画が描けないと言われる圭吾でしたが、それはそっくりそのままこの映画のことです。圭吾のキャラと言動に魅力が欠けてるんですよ。あんなことが起きてるのに淡々としすぎというか、いい子すぎというか。ひょっとしたらそれは擬態で実は?という驚愕の正体が…なんて期待も裏切られたし。両角と何度も遭遇してるのに、呆然とするだけで何もしないとかありえんわ。もうちょっと圭吾にも意外性やもヤバさを加えてほしかったです。もっともツッコミどころが多かったのは、警察の無能さです。一家皆殺し事件が頻発してるのに、大がかりな捜査をしてるわりには全然犯人や真相にたどりつかないし、誤認逮捕や容疑者取り逃がし、終盤の夏美をまったく警護してなかった失態とか。韓流ではおなじみの無能警察だけど、そこまで同じじゃなくてもいいのに。

 キャラは薄いのですが、演じてた俳優たちはなかなかの濃さでした。圭吾役の菅田将暉は、ちょっともういろいろ出過ぎ。CMだけでオナカイッパイ。彼の映画やドラマ、歌もほとんど観たり聞いたりしないのに、何でしょうこの顔を見ただけで襲われるウンザリ感は。もういい加減飽き飽きしてるのですが、たまに出演作を観ると個性的な俳優だしやっぱイケメンなのかな、と思うことも。ファニーフェイスは可愛いけど、ガリガリで貧相すぎ。ヤバい本性とか狂気とか、過剰でもいいからもうちょっと目を惹く演技をさせてあげたらよかったのに。某事務所の下っ端タレントでもできる役でしたし。

 両角役でSEKAI NO OWARIのボーカル、Fukaseが記念すべき俳優デビュー。お世辞にも演技は巧いとは言えないけど、かなり気持ち悪くてインパクトはありました。サイコ殺人鬼役を映画デビュー作で選ぶとか、自身のメンヘライメージを大事にしてるんだな~と、痛々しくも商魂たくましいFukaseさんです。フニャ~っとしたニコニコ笑顔とかかなり気色悪いです。あんな人そのへん歩いてたら、すぐ職質されますよ。それにしても。Fukaseってあんなパンパンにむくんだ顔してたっけ?ブレイクした頃はすごく可愛かったのにな~。白石加代子みたいな顔になってたけど、役作り?映画もドラマもいつも同じような人ばかりなので、彼の存在と演技は新鮮ではありました。次はリアルなメンヘラ役を地で演じてほしいものです。
 事件を追う刑事役の小栗旬がカッコよかった!

 オグリンもすっかり落ち着いた大人の男になって、若々しさもありつつ熟年の魅力も備え始め、いい役者に成長。昔よりも肉付きがよくなった長身にスーツがよく似合って、モデルみたいなたたずまいも。ありきたりな敏腕暴走刑事ではなく、すご~く優しいところが素敵でした。声がきれいで優しいオグリン。圭吾に対しては、刑事というより優しいお兄ちゃんみたいで、ちょっと腐心を刺激されました。オグリンの相棒刑事役の俳優が、すごい苦手な人だったのが残念。菅田将暉もだけど、あの苦手俳優が相手なのでBl妄想をかきたれられなかった。熟年になったオグリンにはぜひ、本格的な大人の恋愛もの、もしくはBLものに挑戦してほしいものです。来年のオグリン主演の大河ドラマに菅田将暉も出演するので、この映画の脇役出演はそのお礼的な友情出演だったのかな?

 夏美役の高畑充希、うう~ん、いま私が苦手な女優TOP5には必ず入ってる人。まあ日本の女優の90%は苦手な私ですけど声と喋り方がちょっと…あまりシャシャってこず、いてもいなくてもいい役だったので安堵。オグリン刑事の上司役、小木芳光が素敵おじさま♡菅田将暉よりも小木おじさまに抱かれたいです(^^♪
 事件よりも驚いたのは、人気漫画家になった圭吾が夏美と暮らすマンションの豪華さ!漫画家って売れたら巨万の富を得るんですね~。鳥山明センセイとかワンピース、鬼滅の作者とか、どんな豪勢な暮らしをしてることでしょうか。漫画の描き方(手描き、デジタル)も興味深かったです。
 日本では凄惨な一家惨殺事件ってたくさん起きてますが、中でもトラウマ級の戦慄、おぞましさなのが、上野消火器商一家殺人事件と練馬区一家殺人事件でしょうか。事件のあらまし、犯人の動機、そのおどろおどろしさはホラー映画の比ではありません。
 
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さすらいの熟女

2021-06-08 | 北米映画 15~21
 「ノマドランド」
 60代の未亡人ファーンは、リーマンショックで家を失ってしまう。キャンピングカーで各地を旅する生活の中、ファーンはノマドと呼ばれる人々と出会い交流を重ねるが…
 本年度アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞受賞作!佳作、秀作には違いなさそうだけど、おばさんが放浪する話とか内容的にはあまり食指が動かない…イケメンが出てこなさそうな点も観に行くことを躊躇させましたが、映画ファンとしてはやはりスルーすべきではない、と意識を高くもって劇場に足を運んだのでした。結論としては、観に行ってよかったです!評判通り、佳い映画でした。自分の生活や人生についていろいろ考えさせられました。しがらみを捨てて自由な放浪生活、あこがれる!けれど、私には絶対できないわ~とファーンのノマドライフを見ていて痛感しました。車のタイヤ交換さえできない私が、ノマドになれるわけがありません。まずはタイヤ交換できるようになりたいと思いました

 自由だけど、気ままな感じは微塵もなく、まるで修行僧の苦行のようなファーンのノマド生活。孤独には耐えられるかもしれないけど、暑さ寒さ風雨など厳しい自然のみならず、洗濯や入浴、排泄もままならない不便さ不衛生さには耐えられません。とにかくノマドになるには、とてつもない気力体力が必要。今の快適で便利な生活を捨てることは、やはりできそうにありません。自由って楽じゃない。私は不自由な楽を選びます。
 ファーンやノマドの人たちって、お金も家も失って仕方なくというより、すごい強固な意志と覚悟で社会のレールから外れた生き方を選んでるみたいでした。公共機関や家族にも、よほどのことがないがぎり頼らない姿は、偏狭なまでに誇り高すぎ。まるで悟りを求めて厳しい修行の旅を続けてるようなノマドには、ちょっと宗教じみたものを感じてしまいました。

 ノマド生活をするにあたって最も怖いのが、病気やケガです。ノマドのほとんどが高齢者で、まさに死と隣り合わせの車上生活でした。映画では描かれていなかったけど、力尽きて野垂れ死にとか、暴力で命を落とすノマドもきっといるんだろうな~。ノマドも一般人たちもみんないい人ばかりでしたが、実際にはそんなわけないし。アメリカって凶人狂人ばかりの超危険な国だもんね。ファーンが特に危険な目に遭うことなく旅を続けてたのが、ありえないほど奇跡的でした。
 ファーン役のフランシス・マクドーマンドは、この作品で3度目!のアカデミー賞主演女優賞受賞!それも納得の名演、ていうか、演じてるって感じのないドキュメンタリーっぽいリアルさ、かつ動きや表情、雰囲気には素人では出せない絶妙なユーモアとペーソスがあふれていて、まさに誰ともカブらない唯一無二な、天上天下唯我独尊的な女優であることを今回も証明していました。

 キレイに見えたい、見せたいなんて微塵も思ってない、もはや女でも男でもない性を超越したような風貌は、社会が押し付けてくるあらゆるものを捨て去った勇気を軽やかに清々しくまとっているようでした。一匹狼なハードボイルドさも、チャラチャラした軽薄な女優にはない魅力。排便シーンや全裸水浴びシーンなど、大物女優がこんなのよくもまあ、いや、本物の大物女優だからこそできたかもしれない生々しい人間味ある姿でした。
 ファーンを厳しく優しく迎える自然の美しさが感動的です。この景色を撮りたかったから映画を作ったのかな、と思わせるようなフォトジェニックさで、アメリカの自然の雄大さにあらためて圧倒されました。アカデミー賞監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督の豊かな感性にも感嘆。次回作であるマーベル映画「エターナル」も楽しみ!
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おんな殺し屋の謀反!

2021-06-06 | 北米映画 15~21
 久々の更新(^^♪皆さま、ご機嫌いかがですか?コロナに加えて梅雨で、どうしても気持ちは暗く湿ってしまいがちですが、なんとか生きてる私です。
 実は私、ついに久々の独り暮らしをスタートさせました!引っ越しでバタバタ、ネットもやっと使える環境に整えて、ようやく落ち着いてきたところです。いやでもほんと、独り暮らしっていいですね!静かで気楽!掃除や自炊さえ楽しいです。かなり高台にある一軒家は、一人で暮らすには無駄に広く不便な場所にあるのですが、市街を一望できる眺めが朝も夜も素晴らしく、孤独な幸せに日々ひたってます。実家からもそんなに遠くないので、都合がいい時に戻って冷蔵庫の中のものをくすねたりしてます(^^♪今まで生きてた中でいちばん幸せで穏やかな今なのですが、ひとつだけ不安が。もし家で重症もしくは急死なんてことになったら、ということです。亡骸はなるべく早く発見してほしい!猛暑の夏が怖いです

 「AVA エヴァ」
 美しき暗殺者エヴァは、自分を危険視する組織の謀略で窮地に陥る。疎遠になっていた家族にも危険が迫っていることを知り、組織に反旗を翻すエヴァだったが…
 女殺し屋を主人公にした映画はあまたありますが、この作品のヒロインは仕事や恋愛よりも家族のことで思い悩んだり奮闘するところが特異でした。あんな厳しい掟や罰がある裏組織で殺し屋家業するなら、大事な家族なんてすごい足かせになって仕事なんかできたもんじゃない。殺し屋はやはり天涯孤独じゃないとね。映画ではほんとはいい人、な設定の多い殺し屋ですが、人殺しは人殺し。エヴァもだけど、悪人しか殺さないとか言い訳、自己欺瞞です。私からしたら、エヴァみたいな殺し屋も宮崎勤や大久保清と同じです。

 いろいろあって殺し屋になったエヴァですが、あんなに家族思いなのになぜ彼らが危険にさられてしまうかもしれない仕事を始めてしまったのでしょう。亡父のことは憎悪してたけど、母と妹とはギクシャクしつつもお互い大事にしてたエヴァ。父ちゃんへの憎しみの原因もだけど、もっと深刻で暗い秘密とかあれば、冷酷で悲しい殺し屋になったのも理解できたかもしれません。

 エヴァの必殺仕事人ぶりはなかなか鮮やか&華麗、かつ荒々しくてカッコよかったです。エヴァの標的や敵の男たちがみんな弱すぎ、な気もしたが。そろいもそろってザコすぎて、エヴァの引き立て役になってました。エヴァが属する裏組織も、ずいぶんとスケールが大きく金も潤沢みたいだったけど、いったい誰が何のために?な謎組織でした。組織のボスは愛する家族との団らんのかたわら、メンバーたちと抹殺指令とか物騒な会合をしたり、時には殺し合いをしたり、まるでマフィアみたいでした。

 エヴァ役のジェシカ・チャステイン、相変わらずニューハーフ顔ですが、今まで見た中でいちばんキレイでした。彼女、声が少女みたいで可愛い。ゴージャスセクシーなファッションの時と、一般人な風貌の時とは別人のようなギャップあり。男どもをボッコボコにするだけでなく、ボッコボコにされる姿も壮絶。あの満身創痍っぷり、顔面崩壊っぷりはお見事。華麗なる七変化やカッコつけたアクションはやりたがるけど、汚く醜く見えることは拒むキレイカワイイだけ女優とは、やっぱ役者魂が違いますね。
 組織のボス役は、大好きなコリン・ファレル

 コリンもすっかりおじさんになりましたが、いい感じにカッコカワいいイケオジになってきてます。風貌だけでなく、役も華やかな主役よりも味のある脇役が多くなってきてる最近のコリン。今回は悪役でしたが、瞳が美しくて悲しげなので悪人には見えません。上も下もタイトでピッチリした衣装なせいか、すごくガッチリムッチリして見えるのもセクシイでした。ガチムチボディだけど、長身でお尻は小さく引き締まってて足が長くて細いので、スタイルはいい!ところも素敵なコリンです。彼の助手の若い女、てっきり愛人かと思ったら、娘だったのでビツクリ。あんな大きな娘がいる役、コリンも演じるようになったんですね~。ソレハソウト。ジェシカとコリンといえば、「Miss Julie」でも共演してましたね。

 エヴァの元カレで妹の今カレの男が、キャラといいい見た目といい、何でこんなにモテモテなの?(賭場の女将にも色目使われたり)と理解不可能な魅力のなさでした。エヴァにエラソーに常識人ぶって説教するのですが、自分は妹ともデキてるわギャンブル狂で借金あるわ、おまえには言われたくない!なダメ男。すごいイケメンとか色男なら、世間によくある話で共感できたかもしれませんが。

 エヴァの上司役のジョン・マルコヴィッチ、久々に見ましたがすっかり爺さんになりましたね~。老体にムチ打ってコリンと死闘シーンを頑張ってました。エヴァのママ役が庶民的なデヴィ夫人っぽくなってるジーナ・デイヴィス、賭場の女将役が「ラスト・エンペラー」のジョアン・チェンなど、懐かしの顔ぶれ。ボスが家族と過ごしてた森の中の別荘が素敵でした。

 ↑ 新バットマンのペンギン役が楽しみなコリンです🐧
 
コメント (6)
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