まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

メルヴィルの倫敦怪奇譚

2009-09-27 | イギリス、アイルランド映画
 「ブロークン」
 ロンドンの病院に勤務するレントゲン技師ジーナは、ある日自分と瓜二つの女を目撃し、彼女を尾行するが...
 タモリの「世にも奇妙な物語」を、クール&スタイリッシュにした感じの映画?静かで淡々とした展開なので、かなりカッタルく睡眠誘導。冷ややかな不気味&不可解ムードは、なかなか独特でしたが。
 ドッペルゲンガーの恐怖?実は双子の姉妹がいて、事故で入れ替わったのか?それとも、すべては事故のせいで能にダメージを受けたジーナの妄想?惨劇が起こる前兆に鏡が割れたり、ジーナの父や弟、恋人にも瓜二つの人物が?など、これは怪奇ものなのか、それともサイコものなのか。思わせぶりなシーンに、かなり惑わされます。その思わせぶりが、はっきりとしたオチにつながらないラストに、かなりトホホ。わけのわからない意味不明な話で終わってしまった、みたいな。
 話はワケワカメでしたが、キャストは魅力的でした。
 ジーナ役は、「300」やTVシリーズの「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」のレナ・ヘディ。エキゾチックな美人です。男前系おねえさま的魅力。男装の麗人姿とか似合いそう。黒を基調にした衣装がシックでした。
 この映画を観たのは言うまでもなく、メルヴィル・プポーが出てたからさ♪

 ジーナの恋人でフランス人建築家ステファン役のメルヴィル、やっぱ美男子絶対にそのへん歩いてない類の男です。最近のメルヴィルは、英語圏の映画出演に積極的ですよね。彼みたいなボーギャルソンの、囁くようなフランス訛りの英語、大好きジーナの事故前は優しく、事故後は怪しい、と二役のようにステファンを演じてるメルヴィルです。ジーナの妄想?の中で、野獣のような凶暴な顔でヨダレたらしながらジーナを犯すメルヴィル、ヤバくてエロいです。ラスト近くの死顔も怖い。出演シーンの少なさが残念。
 ジーナの弟ダニエル役アシエル・ニューマンに、my イケメンレーダーがビビビ!
 
 ジーナとダニエル、美人の姉と可愛い弟!この映画で初めてお目にかかったアシエルくんは1980年生まれ、現在29歳のイギリス人。他の作品の彼も、ぜひ見てみたいものです。それにしても。やっぱ最近は、英国に要チェキなイケメン多し♪
 「扉をたたく人」でオスカー候補になった名優リチャード・ジェンキンスが、ジーナのパパ役でシブい存在感。ダニエルのガールフレンドも可愛かった。うげげ~な悲惨すぎる方法で殺されて、可哀相...
 
 メルヴィルは「ぼくを葬る」で組んだフランソワ・オゾン監督の新作“Le refuge”に出演。美形監督と美形男優、YAOI的には超お似合いなんだけど、悲しいかな?メルヴィルは女が大好きなノンケ。私生活では結ばれない分、映画の中ではメルヴィルのこと好きにヤっちゃって~(キムタコ調)マドモワゼル・オゾン!
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メルヴィルの紐育恋物語

2009-09-24 | 北米映画 08~14
 「ブロークン・イングリッシュ」
 故ジョン・カサベテス監督と名女優ジーナ・ローランズの娘、ゾエ・カサベテスが演出を手がけた恋愛映画。
 ニューヨークのホテルでVIPの応対係をしている30歳のノラは、仕事にも喜びを見出せず恋愛も上手くいかず、情緒不安定気味。そんな中、彼女はパーティーで知り合ったフランス人青年ジュリアンと恋に落ちるが...
 ううーん。いわゆる“負け犬の遠吠え”系もの?恋も仕事もドンづまりなアラサー女性がヒロインの映画やドラマって、もう食傷気味というか...よっぽどユニークな切り口じゃないとねえ。あんましリアルなのも、見たくないものを見せられるような居心地の悪さを覚えるし、かといって現実味のないスウィートなのも、バカバカしくて返って不快になるし。なので、アラサーとかアラフォーものは苦手。 この映画は、どっちかといえばスウィート系?ルックスも性格も良いフランス人の美青年と恋、なんて設定だけで非現実的なドリーミーさで、ぜんぜん負け犬じゃないです。
 ヒロインのノラに、あまり共感できなかった。何もかもに不満を抱きすぎで、いろんなことに期待しすぎ?容姿にも仕事にも友情と家族愛にも恵まれてるし、自分で言うほど男に不自由もしてないし。男がいないくらいで人間失格、この世の終わり、みたいな顔するなよなあ。もうちょっと落ち着いて、不足してることを嘆くより恵まれてる部分に感謝しなよ、と思いました。警戒心が強い割には、すぐに男と寝る尻軽さも、いかがなものかと。
 この映画は話よりも、ジュリアン役のメルヴィル・プポーの存在のほうが見どころ♪
 
 シェーメルヴィルってやっぱ、おフランス男ざます。同じイケメンでも、アメリカ人とはイケてる質が違うもん。アメリカ人がサイダーやオレンジジュースなら、メルヴィルはワインかシャンパンって感じです。酔える美男。アメリカ映画でも、そのクールでダークな美貌は不変ですが、フランス映画でのいつもの彼とは違って、明るくてオチャメな演技が新鮮でした。あんなに優しい笑顔ふりまくメルヴィル、初めてかも。珍しく、素直に楽しんでイケメンぶりを発揮してました。それに、すごくロマンチックで情熱的だった。メルヴィルって、いつもは冷めてて低温っぽいし、女を追いかけるより女に追いかけさせるキャラなイメージですが、この映画では積極的に強引に可愛らしく女を口説いてて、ほんとノラが羨ましかったです。あんなイケメンなら、すぐにポイ捨てにされてもいいので情事したいです♪
 
 これもパリジャンの魅力なのか、別にキメキメにキメた格好してるわけではないのに、すごく小粋に見えるメルヴィル。帽子が可愛かった。いつもどこでも煙草プカプカ、なのがいかにもフランス人。若い頃は、少女漫画の美少年な長髪の天然パーマだったメルヴィルですが、最近は坊主に近い短髪を貫いてるのはなぜ?
 ジュリアンが、フランス男らしからぬ(?)恋愛にも誠実で真摯な男なところが、返って映画を嘘くさい陳腐なスウィーツものにしてたような。ひとときのアヴァンチュール!とクールに割り切ってる遊び人のほうが、そうだろうなあ現実は、と納得できたかも。ノラがパリで彼と偶然再会するなんてのも、韓流も真っ青なありえねー!運命でした。げっこんなところまで追っかけてきやがった!なジュリアンにしてほしかったかも。そっちのほうがメルヴィルらしいし(笑)。ってのはあくまで映画のイメージで、来日インタビューとかでのメルヴィルご本人は、明るくて気さくな人って感じでジュリアンに近そうな男性ですが。
 監督のママ、ジーナ・ローランズがノラの母役で愛情出演してます。
 
 ↑美男子レベルの低下が嘆かれる中、メルヴィルは稀少なモノホン美男♪その顔に、ブサイクかも?とか、案外フツーだよな、と思わせる部分が、どこにもない!
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ドキ!女だらけの読書倶楽部

2009-09-22 | 北米映画 00~07
 秋の連休、皆様お楽しみのことと存じます。
 わしは昨日、免許をとったばかりのダミアンと、軽くドライブしました♪
 まだ夏休み中、しかもmy sister M子の車を譲り受けたダミアンは、ほとんど家に帰らず放蕩の日々。久々に帰ってきて昼過ぎまで寝てた彼にオネダリして、ちょっと遠くまで昼飯を食いに。免許とりたてとは思えぬ手馴れた運転ぶりといい、何か遊び疲れた退廃的なまでにかったる~い雰囲気といい、すっかり遊び人な男になってしまった我が甥に、何か悲しくなってしまいました。可愛かった子供が、汚れた大人へと(涙)。
 でも、食後にパフェなんか食べてるダミアンの顔は、やっぱまだあどけなくて、ちょっと安心した私なのでした。ダミアンが珍しく遊んでくれたのは、やっぱ敬老の日だったからでしょうか(泣)。そのまま車で姥捨て山に連れていかれなくて良かった♪

 「ジェイン・オースティンの読書会」
 またまたmy 英国愛人ヒュー・ダンシー出演作だよぉ~!
 世代も境遇も違う5人の女性が、ジェイン・オースティンの作品について語り合う読書会を始めることに。そこに、SF小説ファンの青年も加わることになって...
 「いつか晴れた日に」(分別と多感)とか「プライドと偏見」とか、映画化もされているジェイン・オースティンの作品。恥ずかしながら、一冊も読んだことがない私彼女の作品のファンなら、もっとこの映画を楽しめたかも。
 考察し合うジェイン・オースティンの小説とダブる自分たちの人生や恋愛観を、あらためて見つめ直したり、触発や影響もされる女性たちの姿がコミカルかつホロ苦く描かれていて、面白かったです。いろいろあるけど、ナンダカンダで女は強くて素敵な生き物なのよ♪男なんて可愛いけどバカ♪という陽気なフェミニズム映画?
 仲良しグループが、それぞれの家に集まって美味しいものを食べながら、和気藹々とディスカッション。おまけに、イケメンが花を添えてます。いいなあ。楽しそう。私もあんな読書会、参加したい!でも、何だろう?すごく有閑的というか、食うことで精一杯な私からしたら、いいご身分だよなあ~とも。読書会だけでなく、私生活の問題まで助け合ったり励まし合ったりと、ちょっとベタベタしすぎなのも気になった。それに、みんなすごく善い人なのも。意地悪な女が一人もいないもん。女だけのグループって、あんなに和やかで優しくないと思うし。おまけに、可愛い男の子が一人混じってて、あの平和さが保てるわけがない。フツーなら、虎の檻に入れられた子羊になっちゃうよ。いがみ合いの原因にもなっちゃうだろうし。
 この映画って、やっぱ典型的な女性映画というか、出てくる男たちがリアル系と妄想的願望系に解かりやすくキャラ設定されてるんですよねえ。浮気する身勝手な夫、価値観が違う鈍い夫が前者。誘惑的な美少年、癒し系の好青年が後者。
 読書会にスカウトされて、黒一点の参加者となる青年役が、きゃヒュー・ダンシー
 
 うひょ~マダム軍団のマスコットみたいな役で、またまた可愛さ炸裂なヒュ~男子♪明るくて愉快で無邪気で知的で優しくて素直で従順。いつもニコニコしてるのが、ほんと可愛い!はっきり言って、あんな子いませんよ!偶然あんな子に出会ってオバサンの読書会に入会させる、なんて非現実的!あんなSFオタク、いないっつーの!おまけに、オバサンに恋してくれるなんて。好きな女に対する態度や目つき、まるでご主人さまを慕う子犬!見た目がちょっと濃いのも、非草食系で素敵。まさに、世の熟女の“娘の婿になってほしい”“こんな年下彼氏が欲しい”という理想と妄想が産み出したような役を、ラヴリーに演じてるヒューです。チャリンコ小僧ルックもキュート。
 オバサンオバサン言ってるけど、出てくる女性はみんな見た目もチャーミング。ヒューを離婚した親友とくっつけようとしつつ、彼に恋されて揺れる~想い~♪by ZARD な独身主義者のドッグブリーダー役のマリア・ベロ、彼女みたいな美熟女だから、ヒューも尻尾ふって読書会に入会したんだよね。あれが泉ピン子とかうつみ宮土理とかだったら、絶対お断りだっただろうし。親友とイケメンのアテ馬にされる主婦も、美人で寛大な女性。夫まで許すことなかったのにとは思ったが。主婦のレズ娘、次から次へと恋人♀ができて、男でもなかなか引っかからない私としては、羨ましいかぎり。エミリー・ブラント扮するちょっと変人な女教師が、いちばん美味しい役だったかも?彼女のキャラとかファッションセンスが、何か自分とカブって苦笑
 女教師の夫&彼女に言い寄る生徒、も結構イケてました。
  
 生徒役のケヴィン・ゼガーズは、ザック・エフロン+小池てっぺい、をダークな美男にした感じ?イケメンだけど、あんな誘惑ビーム出しまくりな生徒いたら怖いよ。旦那役のマーク・ブルーカスは、優しそうで逞しくて素朴なアメリカンナイスガイって容貌で、けっこう好きなタイプかも。
 

  
 
 
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ハリー・ポッターと悪夢の虐待魔団

2009-09-18 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVドラマ「デビッド・コパーフィールド」を観ました。チャールズ・ディケンズの名作の映像化です。
 前編は、少年編。
 生まれる前に父を失くしたが、優しい母と幸せに暮らしていた幼いデビッド・コパーフィールド。だが、母とマースドンという男との再婚を境に、デビッドの過酷な運命が始まる...
 ひ~!幼いデビッドに次々と襲いかかる試練が、あんまりよ!な酷さ怖さ!こんな恐ろしいドラマ、小さい子供は観ちゃダメ!みたいな。
 悪魔の継父マースドンによる折檻!監禁!強制労働!保護者責任放棄!オンパレードな精神的肉体的社会的大虐待。さらに、放り込まれた寄宿舎では、悪魔の教師(LOTRのカンダルフことイアン・マッケランが、妖怪ちっくに怪演。こ、怖い!目つきが異常!)による人権無視の体罰!悲惨すぎて、もう見てらんない~!ついには、独りぼっちのホームレスにまで落ちてしまうデビッド。まさに家なき子、辛酸なめ太郎です。
 鬼畜な継父や教師以上に私が最悪だと思ったのは、デビッドの母。夫に逆らえず、愛する息子が虐げられるのを泣きながら見ることしかできないなんて、母親失格!こんな無力で愚かな母、実際にもいそう。だから子供の受難はなくならないんだろうなあ。
 けなげなデビッドを演じてるのは、何と!これがデビュー、ハリー・ポッターになる前のダニエル・ラドクリフ。

 うわ~ラドクリフくん、か、可愛い~!ほわわ~んとした優しい顔、上品で賢そうで、ほんとエンジェルボーイ。お坊ちゃまファッションも、めっちゃ可愛い!なので、悪魔たちに虐待される姿や極貧に転落した姿が、すごく痛ましいです。
 悪玉キャラだけでなく、もちろんデビッドに救いと愛を差し伸べる善玉キャラも出てきます。
 変人の大伯母さま。ボロボロになって自分のもとにたどり着いたデビッドから真実を知った彼女が、継父にデビッド引渡しを毅然と拒絶するシーンは、なかなか感動的でした。大伯母さまを演じてるのは、ハリポタシリーズでも御馴染みの名女優マギー・スミス。最初っから一番のお年寄りなのに、最後まで誰よりも元気なマギー婆さまの、笑いと愛情あふれる演技が素敵です。
 乳母のペゴティ、彼女の夫と兄、漁師の青年ハム、友達になるミコーバーさん(ボブ・ホスキンスがいい味で好演。奥さん役のイメルダ・スタウントンが珍妙)も、愛すべき人たち。でも、階級のせいでデビッドを窮地から救えないところが、いかにもイギリスって感じでした。
 後編は、青年編。
 法律事務所で働き始めたデビッドは、雇い主の令嬢ドーラに恋をする。一方、デビッドの恩人の家が、使用人ユライアに乗っ取られようとしていた...
 青年になってからの災難と悲劇は、デビッド自身にではなく、彼の愛する人々に。特にハムが可哀相すぎ(涙)!よくもまあ、次から次へとと呆れるほどの、ジェットコースター・トラジディ。
 悪い使用人ユライアの、キモい見た目と卑屈な態度が強烈インパクト。おバカだけど可愛いドーラ、実は泣かせるキャラで涙。
 大人になったデビッドはブサイクではないけど、ちょっとフツーっぽすぎかな。友人スティアフォースのほうが、イケメンでした。
 デビッドの周りで、因業な人々が慌しく暗い末路を遂げつつも、ハッピーエンドだったので安心しました。冒頭と同様、ラストも大伯母さまが美味しいとこどり。大伯母さま、グッジョブ
 人生と社会の厳しさを、これでもか!と教えてくれる作品でした。
 蛇足ですが...ヒュー・ダンシー版のデビッド・コパーフィールドもあるんですよね~観たい~!
 
 ↑ヒュ~男子asデビッド・コパーフィールド。こっちのほうが断然イケてますがな~
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ママが息子をイかせる時

2009-09-17 | 北米映画 00~07
 酒井法子被告の記者会見を、ポケ~っと観ました...
 のりぴー、意外としっかりしてた?ボロボロに衰えてるどころか、やっぱ可愛い顔してるな~腐っても芸能人だな~と、変な意味で感心しちゃいました。気丈というか、うつむいたり泣いたりしても、どこか気の強さや倣岸さを感じさせる表情や目つきに、したたかな近日復帰を予感しました。でも、のりぴーにできる仕事って、どんなんだろ。お子さんのためにも、しっかり働いてほしいものです。ヨゴレ芸能人にありがちな、暴露告白本とかヘアヌードはやめてほしいですよねえ。そんなことしたら、お子さんがますます悲劇的。
 のりぴーまで手が伸びた薬物捜査網。次は?あの人気アイドルグープのリーダー?あの大スターの嫁?あの人気俳優?Watch out!

 「美しすぎる母」
 1972年、ロンドンでアメリカ人富豪の妻バーバラが、ひとり息子のトニーに刺殺される。事件の背後には、禁じられた退廃の母子関係があった...
 邦題が、いかがなものかと...バーバラ、美しくないし見た目もキャラも、すごく不気味です。ヤバキモすぎる母、とかのほうがしっくりくるかも。
 禁断の母子相姦よりも、腐ったブルジョア社会が主題?人間、お金とヒマがありすぎるのも良くないんですね。貧乏な庶民の私からすると、バーバラもトニーもアホとしか思えなかった。もっと金と時間を有効的に使おうよ!なんて、健全な小市民的思考しかできない私です。でも、働かずに海外で優雅な放浪生活、なんて羨ましいかぎりでした。
 バーバラもトニーも、結局は精神分裂症だったのかしらん?二人とも、コワレすぎ。病的なので、本来なら醸しだされるはずの耽美とかデカタンスとかが、ちっとも匂ってこなかったのが残念。ヴィスコンティ監督作品みたいな、爛れた高雅さを出してほしかったかも。
 父が息子の彼女と、息子は男と、母は息子の男とetc.おいおい~な乱交ぶりですが、これまた描写がおとなしめなせいか、いまいちドロドロ感が希薄。ラストの母子相姦シーンも、気持ち悪いだけで甘い禁断ムードはゼロ。ナニハトモアレ、こんなママ、こんな息子はイヤだ!な見本みたいなバーバラ&トニーでした。
 キャストが、???&!!!でした。
 バーバラ役は、ジュリアン・ムーア。彼女、個性的な良い女優だけど、美しすぎる妖しい魅力のヒロイン、なんてミスキャストだと思う。今にもコワレそうな神経症的に繊細な演技は、巧すぎて怖い。ついでに顔も怖い顔も体も、真っ白な肌にスゴいソバカスが浮いてるのも強烈。欧米では、ソバカスはチャームポイントなのかな。ぜんぜん隠そうとしないから。
 トニー役のエディ・レッドメインは、うう~ん。ワタシ好みじゃないので、ちょっとキツかった。あの役は、デビュー当時のキップ・パルデューかギャスパー・ウリエルが理想的かも。二人とも、健康的で爽やかすぎるかもしれないけど...
 この映画を観た目的である、my 英国愛人ヒュー・ダンシーは...
 
 ↑母と息子に挟まれて、後ろから前からどうぞ~♪by 畑中よう子 状態のヒュ~男子
 ちょい役ですが、男の子&熟女と3P!など、なかなか頑張ってました。全裸になってベッドにもぐりこんできたトニーを、よしよしおいで♪と迎える時の笑顔が可愛かったです。
 収穫だったのが、トニーのホモだち役のウナクス・ウガルデ。
   
 彼もチョコっとしか出ませんが、とても印象に残ります。ラテンボーイらしく、濃くてエロくて可愛いちょっとガエル・ガルシア・ベルナルに似てるところもmuy bien!彼とイチャイチャするトニーが、めっちゃ羨ましかったです。

 ↑美少年の白い肌に、官能的な褐色の肌と濡れた厚い唇が重ねられて...ラテン男って、目つきもキスの仕方もエロすぎる。けど、男色シーンは大したことないです
 
 ↑ガエル・ガルシア・ベルナル似のスペイン俳優ウナクス・ウガルデくん。奇しくもガエルと同い年!花の78年組に、またイケメンが加わりました♪ハビエル・バルデムの「宮廷画家ゴヤは見た」「コレラの時代の愛」や、ヴィゴ・モーテンセンの「アラトリステ」、ベニチオ・デル・トロの「チェ」にも出てるらしいので、さっそくチェキってみま~す☆
 
 
 
 
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おとこ絵も描いてくれ

2009-09-13 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたスペシャル時代劇「だましゑ歌麿」を観ました...
 寛政の改革真っ只中の江戸。人気絵師・喜多川歌麿の愛妻おりよが他殺死体で発見される。悲しみで惑乱する歌麿。同心の仙波は、事件の背後にある大きな権力の影を察知するが...
 先入観なく観たので、お江戸サスペンス劇場みたいな内容に軽く肩透かし。てっきり、芸術と女に命を燃やした画家の破滅的で退廃的なドラマ、と思ってたもので。でも、ミステリー調のチャンバラで面白かったです。
 歌麿より、仙波のほうが主役っぽかったような?出番は明らかに仙波のほうが多かった。歌麿を、もうちょっと謎めいた男にしたほうが良かったと思う。復讐のための演技だと丸分かりだったし、エキセントリックすぎてただのヘンなおぢさんにしか見えなかったのが残念。ラスト近く、天知茂の明智小五郎も真っ青な歌麿の変装に唖然&爆笑。
 キャストは、かなり豪華でシブかった。最近のNHKの大河ドラマより、はるかに時代劇ファンも安心して楽しめるメンツだったのでは。
 歌麿役は、時代劇は十数年ぶりだという水谷豊。「相棒」で再ブレイクしちゃった水谷さん、演技が独特すぎるというか、かなりオーバーでちょっとキモかったかも...絵だけでなく腕っ節も強いなんて、キャラと見せ場を作りすぎ。
 仙波役の中村橋之助は、たまに歌舞伎調になって???でしたが、危なげなく余裕で演じてた感じでした。
 主役二人よりも、イケてる男たち&強烈な存在感のベテラン、の脇役陣が良かったです。
 私も大好きな男前たちが、なかなか美味しかった♪
  
 仙波の手下役、山本太郎が可愛かった。あんなにゴツくて強そうなのに、ヘタレなところとか。仙波の後輩役、田中実が珍しく陽気で軽い役だったのも新鮮。
 後の葛飾北斎である若い絵師役、原田龍二が男前だった。彼もすっかり時代劇が板につきましたね。同心役、保阪尚希も怪しい好演。彼もすっかり悪役が板につきましたね。太郎も龍二も尚希も実も、さすがにオッサンになったけど、若い頃より質の高い男前に成長してるのではないでしょうか。
  
 ベテランが、何とも濃ゆい&贅沢!
 岸部一徳、小野武彦、古谷一行、そして藤田まことまで!まこちゃんは、かなりチョイ役でしたが。
 極めつけが、市原悦子!仙波の母上役で、枕絵を欲しがったり歌ったり、武家の女にしては庶民的でオチャメすぎるキャラで笑えました。仙波と歌麿の密談を襖越しに盗み聞き?なんて、家政婦は見た!へのオマージュ?セルフパロディ?
 それはそうと。水谷豊と市原悦子とえいば、「青春の殺人者」じゃん!ワタシ的には、スゴすぎる驚愕の、あってはいけないような禁断の再競演だわ。二人一緒のシーンは短かったけど、顔を合わせた瞬間はこっちがドキっとしてしまった。ぎゃー母ちゃん生きてたのか!死ねー!と、歌麿が包丁で仙波ママをブスブス刺しちゃうのでは?!痛いよォ~!!と仙波ママが血まみれでのたうち回るのでは?!なんて想像しちゃいました(笑)。
 吉原の花魁の着物とか、色彩がカラフルで鮮やかだったのも印象的でした。
 
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冬の心 白いトラウマ

2009-09-10 | 日本映画
 昨夜、いつもとは違うコンビニに買い物へ。
 行き帰りの夜道が、何か怖かった...柄の悪いガキんちょグループと出くわしたり、怪しげな自転車とすれ違うたびに、ビクビク。近所なのにほとんど足を踏み入れない場所では、何でもないもの、見慣れているはずのものでも、どこか違和感が。
 なるべく見知った場所や人とだけ、な私。そんなんじゃダメ、どんどん未知なる道を探し歩いてみないと、どこかで咲いてる幸せの花は見つからないわよ♪なんて、花の子ルンルンに説教されそうですが、でもでも、咲いてるかどうかも分からん幸せの花を発見するより、確実にいる凶悪少年少女や通り魔に脅されたり刺されたりする可能性のほうが高いだよぉルンルンよぉ!
 というわけで、今夜からはいつものコンビニへ行きます...
 
 「凍える鏡」
 童話作家の香澄は、都会の片隅で描いた絵を売っている青年・瞬と出会う。心に深い傷と闇を抱える瞬は、香澄の娘で精神科医である由里子のカウンセリングを受けるが、診療は失敗に終わる。瞬は香澄とともに、彼女の住む山荘で暮らし始めるが...
 美しいけど不吉な感じがするタイトルや、人格障害の青年とか母娘の確執とか、何だかドロドロなサイコサスペンス?と観る前は思ってたのですが、全然そんな内容ではありませんでした。現代人の孤独と愛への渇望を、愁いと優しさの混じった寓話みたいに、淡々と描いていました。こういう系統の映画が苦手な人には、かったる~い!退屈~!かもしれません。
 香澄は独りで老いることへの不安、瞬は子供時代に受けた虐待が原因のトラウマ、由里子は母親に愛されず認めてもらえないという虚しさ。三者が葛藤をぶつけ合う姿は、悲痛で暗澹となってしまいます。苦悩や孤独も結局はエゴの産物なんだなと、三人を見てて思ってしまいました。傷つきたくない、独りでいたくない、と悲しいエゴで人里離れた山荘に篭る香澄と瞬。それが許せず束の間の幸せな二人の冬眠を破ろうとする由里子。三人の凍りついた心が寒々しい。でも、自分以外の誰かのことを大事に思えた時、吹雪はやみ氷は溶けて春を待つ準備ができる、というラストは救いがあって、温かい気持ちになれます。物語にシンクロする香澄の童話が、優しい味わいで良かったです。
 瞬、香澄、由里子のキャラと演じる役者が、それぞれ深みと魅力がありました。
 
 瞬役は田中圭。Kくんといえば、ワタシ的にはウォーターボーイズの安田くん、なんですよねえ。あの安田くんは、ホントおいおい~なキャラだったよなあ。ちょっと成長した安田くん、じゃない、Kくんと久々の再会。やっぱ可愛いですねえ。向井理+クォン・サンウ、みたいな顔?繊細なイモイモしさが好き。チャラいところがない清潔感も。あんまり個性強烈!じゃない無色感は、どんな役でもやれそうなメリットになってる。それと、可愛いけど結構男っぽいのも魅力。紅を引いたような唇が、ちょっと妖しくもあったけど。演技も上手ですよね彼。名女優の渡辺美佐子と堂々と渡り合える若い俳優、なかなかいないと思うし。向井理じゃ、まず瞬役は無理だもん。 
 トラウマ男子を熱演したKくん。どよよ~んとした雰囲気、キョドキョドした目つきに歪んだ怒鳴り声、女を縛るSな癖、結構ヤバかった。こんな子が通り魔や放火魔やホテトル嬢殺しになるんだな、と思わせる怖さ危うさをよく出してました。でも、時おり見せる笑顔の無垢さときたら!ここが曲者な瞬です。ヤバいけど可愛いので、老婆もギャルも気を許してしまう。無意識に女を惹きつけてるんですよね。凶悪犯罪者には、こーいうタイプが多いと聞くし...
 
 でも瞬、人格障害?ちょっとキレやすい内向的な男の子って程度に思えたけど。S癖も、あの程度じゃ病的じゃないし。それと。瞬を絵の才能のあるイケメンに設定したのは、もちろん映画的には当然で正解なんだけど、あれがブッサイクで無能な子だったら、香澄に拾われることもなかったんだろうなーと苦笑。どうでもいいけど、瞬って香澄に会う前までは、どーやって生計立ててたんだろ。路上の絵描きで食っていけるわけないし。死んだ親の遺産でもあったのかな。瞬の着てるシャツやパーカー、可愛くてオシャレだった。
 知的で優しい老作家・香澄役は、名女優の渡辺美佐子。渡辺さんといえば、ワタシ的には大奥83の春日局、なんですよねえ。久々に御姿を拝見。ご壮健そうで安心。彼女の熟練演技よりも、こんな可愛い男子を家に連れこんで仲良く二人っきりなんて!と、羨ましさのほうに心を占められました。私もKくんみたいな子、どっかで拾いたい!でも、香澄のように彼と清い擬似家族、なんて無理♪
 由里子役の富樫真は、舞台を中心にしてる女優?なかなか美人だった。ラスト近く、お母さんの養子になんかならないわよね?と、瞬を押し倒して彼のシャツの下に手を...のシーン。あれ、フツーならズボンの中に手を、だよなあ。洋画なら確実に下半身だったはず、と苦笑。
 香澄が住む山荘。私もあんな俗塵を遠く離れた静かな場所で、ひっそり暮らしてみたいなあ。香澄と瞬が歩く雪景色が、清冽で美しかったです。
 
 イモカワいい田中圭くん。ananで脱いだ向井おさむっちより、Kくんのヌードのほうがセクシイっぽい?
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グッバイソロ⑫~最終回 独りぼっちにさよなら

2009-09-08 | 韓国のドラマ
 チョン・ジョンミョン主演の「グッバイ・ソロ」第12話から最終話まで観ました...

☆悲しみのLiar
 とんでもない嘘つき男なジアンだけど、何か可哀相で胸が痛みます。スヒは親友だったミンホとデキちゃうし、ミンホなんか『ジアンとの友情は諦めた』なんて冷たいこと言うし。親友の彼女を奪っておきながら、それはないだろミンホよぉ。いくらジアンに拒絶されても、おまえはジアンとの関係を修復する努力を続けるべきだと思うぜ。いちばん悪いのはスヒですが。
☆偽りのウェディング!
 ジアン、スヒとミンホへの最後の復讐?イヤガラセ?家族を安心させるために、スヒと偽装結婚!引き受けるスヒもスヒですが、ジアンよ~あんたホント嘘つき体質なんだね。そこまで何もかも偽りで固める必要、ないと思うけどなあ。インチキ結婚なんて、すぐ家族にバレるよ。その時の両親のショックや悲しみ、考えないの?必要以上の嘘は、自分も他人も傷つけるだけよ...
☆悲母
 このドラマで最悪だと思うキャラは、ヨンスクさんの息子と娘。母親を蔑ろにしすぎ。ヨンスクさんがどうしようもない悪母ならいざしらず、貧乏だったことと学歴がないことを隠してただけじゃん。非道い子供たちでも当然のように愛するヨンスクさん、母親の無償の愛は悲しくて崇高です。
 
☆悲父
 このドラマで最も立派なキャラは、ミンホの親父。不倫してミンホを産んだ妻、反抗的で冷たいミンホ、ライバル会社に情報を売ろうとした裏切り者ジアン。みんなを赦し、彼らを静かに守る親父の不器用で我慢強い愛が切ないです。
☆さよならジアン
 中東へ赴任するジアン。さっぱりした顔して旅立ちましたが、貧困や身体障害は幸せになるためにはネック、隠さなければならない恥、だという考え方は捨てることができたのかなあ。
☆ハルモニ、ついに
 義理の娘を庇い、誘拐の罪を着て刑務所の女囚になってしまうハルモニ。それにしても警察の捜査、杜撰すぎる。ちょっと調べれば、ハルモニが犯人じゃないことぐらいすぐ分かるのに。韓国の警察って、あんなにいい加減なの?
 面会に訪れたヨンスクさんに、ミンホ&スヒの幸せそうな写真を見せてもらうハルモニ、ついに沈黙を破る!すごく可愛い声だった。
☆幸せの南国
 ミンホ&スヒが移住した国、あれはどこ?タイ?それにしても。写真撮ったり絵を描いたりだけで生活できるのかなあ。
★総括
 愛は悲しく辛いことのほうが多い、けど乗り越える価値のある試練。ドラマを包むペーソスが、なかなか心に沁みました。いろんな愛を詰め込みすぎ、とも思ったけど。
 チョン・ジョンミョンが、ノムノム可愛かった~ますます惚れました。彼ってホント、母性本能くすぐり系ですよねえ。可愛いけど、こっちが甘えたくなる男らしさ頼もしさが魅力。除隊後のカムバックが待ち遠しい!
 スヒが、かなり残念なヒロインだった。キャラも???だったけど、振り向けばヨコハマ~♪マルシア似の見た目も、ちょっと...
 収穫だったのは、ジアン役のイ・ハン(現在は本名のキム・ナムギルで活躍中)。いい役者ですね。前半の灰色キャラ演技が良かった。「後悔なんてしない」での大胆繊細な男色演技も素晴らしかったし、今後も期待したい俳優です。
   
 ↑イ・ハンあらためキム・ナムギルくん、何だか色男になっちゃってますねえ。彼は現在、ファッション70sのドミキツネちゃんのビョンヒ(偶然!?二人とも、ジョンミョンに愛されたヒロインじゃん!)が女の火花を散らし、韓国で高視聴率をマークしてるという時代劇「善徳女王」に出演中
 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想&妄想リメイク、イってみよ~♪

 ミンホ・・・池松壮亮
 ジアン・・・福士誠治
 ミリ・・・吹石一恵
 スヒ・・・比嘉愛未
 ホチョル・・・高橋克実
     ・
 ヨンスクさん・・・永作博美
     ・
 ミンホの母・・・麻生裕未
 ミンホの父・・・塩見三省
 ミンホの兄・・・柏原崇
     ・
 ホチョルの舎弟・・・山田純大
   〃    ・・・金子ノブアキ
   〃    ・・・内山信二
 ジアンの友人・・・スズキジュンペイ
 ミンホの同僚・・・石黒英雄
     ・
 ジス・・・森口瑤子
 ハルモニの義理の娘・・・三原じゅん子
 ミンホの父の秘書・・・梨本謙次郎
 スヒの母・・・東てる美
     ・
 ジアンの父・・・ベンガル
 ジアンの母・・・二木てるみ
 ジアンの姉・・・西尾まり
 ハルモニの友人・・・野村昭子
     ・
 ハルモニ・・・市原悦子
 
 こんなん出ましたけどぉ~?
 壮ちゃまは、見た目といい演技力といい、ミンホ役にピッタリだと思う!でも、ちょっと若すぎる(19歳)かなあ。
 
 ミョン太、今秋には娑婆に戻ってきます!
 次は、チュ・ジンモの「ゲームの女王」とイ・ソジンの「Freeze」鑑賞予定♪
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支配して。でも体だけよ

2009-09-03 | イギリス、アイルランド映画
 「スリーピング・ディクショナリー」
 またまたヒュー・ダンシー出演作ぢゃ♪
 20世紀初頭、イギリス統治下のインドネシア。行政官として赴任してきた青年ジョンは、上司から美しい現地の娘セルマと寝所を共にするよう命じられる。それは、英国人の役人が原住民の娘との情交を通して言語を習得する“眠れる辞書”と呼ばれる植民地の風習であった...
 うう~ん。ひどい話ですねえ。田嶋陽子センセイが観たら、確実に怒髪天です。ようするに、現地娘は語学教師兼召使兼性処理用の慰安婦ってことでしょ。こんな野蛮で非道な風習を、涼しい顔して当然のように享受する一方、土人どもに文明教育してあげなきゃ、と高邁で高潔に施しを与えて悦に入っているイギリス人、ほんと植民地の原住民を人間だと思ってないんだな、と怖くなった。まさに犬扱い。従順だとナデナデ、逆らうと保健所送り、みたいな。
 それにしてもセルマ、相手がジョンみたいな可愛いイケメンで良かったね。あれがもしブッサイクな脂ぎったエロおやぢだったら、おぞましい悲劇になったことだろうし。原住民は支配されてるけどすごく親英的で、崇敬の念も抱いてるみたいだったから(事実そーいう部分もあったんだろうけど、ここのところはかなり美化されて描かれたたような気がした)、英語も上手で西洋感化もされてるセルマみたいな娘なら、断らないでしょフツー。ジョンはもっとラッキーかも。セルマみたいなピッチピチのエロカワギャルをあてがわれて。
 話がなあ。本気で愛し合うようになる白人のジョンと原住民のセルマの、ロミオとジュリエット的悲恋が基本なんですが、展開とかキャラが結構いい加減というか...特にジョン。彼が断腸の思いでセルマを諦めて上司の娘と結婚するくだりも、やっぱセルマを愛してる~と逃避行しようとするくだりも、ぜんぜん苦悩とか葛藤が描かれてないので、すんごく行き当たりばったりな、調子のいい若造にしか見えなかったのが残念。
 話は安い昼メロ調ですが、ヒュー・ダンシーのファンなら100%必見映画!

 ヒュ~男子、またまた可愛いすぎます半ズボンと帽子の初登場シーンの彼、ほとんどボーイスカウトの少年!真面目で優しい、でも情熱的で一途。セルマに筆おろししてもらい、童貞喪失後はルンルン性猿と化すヒューが微笑ましいです。ちょっと頼りな~い、けど母性本能をくすぐるナイーブな愛嬌。そして微かにあるエッチフェロモン。マッチョではないけど程よく引き締まってる、浅黒くて潤いあるキレイな裸。見た目は似てないんだけど、ヒューって何となく雰囲気や可愛さが妻夫木聡っぽいかも?脱ぎ男ぶりはブッキー以上。この映画でも、やたら裸になります。ラストなんか、文字通り裸族になっちゃてるし

 濡れ場も頑張ってるヒュー。でも、ぜんぜんイヤらしくないです。相手役のジェシカ・アルバも可愛いので、とってもスウィートでロマンチック。舞台設定を活かして、もっとワイルドでエロティックにしてほしかったかも。
 セルマ役のジェシカ・アルバ、可愛いけどインドネシアの原住民には見えんぞ。強引にイギリス人とのハーフ、という設定にしてたけど。ヌードも明らかに吹き替えだし。原住民なのに、モデルみたいに両手を腰にあてたポーズ&気取った歩き方も変だった。
 上司夫妻役、ボブ・ホスキンスとブレンダ・ブレッシンも好演。特に、偽善的な支配者階級のオバハンを、ヤな感じかつコミカルにも演じてるブレンダおばさん、「秘密と嘘」とか「プライドと偏見」とか、ムカつくけど何か笑える中年女やらせると世界一?彼女、誰かに似てるな~誰じゃろ~と考えてたら、はっ!わかった!篤姫ぢゃ~!宮崎あおいって、どんなに可愛い子ぶっても、基本はブレンダ・ブレッシン顔だよ。いい人な仮面の下に見え隠れする我の強さと底意地の悪さ、そっくりじゃん!あおいちゃんも、いずれはブレンダ・ブレッシンみたいな名女優になることでしょう
コメント (5)
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男前、まかりトオル☆

2009-09-02 | 日本のドラマ(単発)
 ちょっと今さらですが、録画してた土曜ワイド劇場、仲村トオル主演の野津刑事シリーズ「刑事殺し 完結編 警察官失格!相棒が殺された!夫が最後に見た風景と待ち続けた妻の苦悩!?」を観ました。
 野津と相棒の鳴海は、強盗事件の容疑者を張り込む。だが、野津が家族に呼び出されて仕方なく持ち場を離れている間に、鳴海が何者かに殺されてしまう。ショックと罪悪感に打ちのめされながらも、野津は犯人逮捕に執念を燃やすが...
 ガーン野津刑事シリーズ、これでジ・エンドか~トオルはカッコいいし、内容も2時間ドラマにありがちなお気軽系じゃなくて、硬派で骨太な警察ハードボイルドっぽくて好きだったのになあ。じゅうぶん続編できそうなラストだったので、新・刑事殺し、とか、野津刑事の殺人捜査、とか、装いもあらたにシリーズ続行希望!
 シリーズ終了に加えてショックだったのが...野津の良き部下・鳴海役でレギュラー出演者だったムーさんこと六平直政が~合掌(ムーさんの息子役の子が、ムーさんソックリだったのは笑えたが)...
 事件の謎と捜査、犯人は...うう~ん?刑事殺しと過去の轢き逃げ事件の結びつきが、ちょっと強引というか。刑事殺しの捜査員の中に、轢き逃げ事件の関係者がいるって、偶然すぎるような。あと、ちょっと分からなかったのは、轢き逃げの目撃者は、どうやってあの人が轢き逃げ犯の夫だと突き止めて脅迫したの?真犯人もなあ。出てきただけでコイツだ!だし(笑)。殺人も、しょーもない動機だし。そんなことで2人も殺すなよ~特に刑事殺しは、確実に死刑だぞ。あと、サブタイトルが変。待ち続けて苦悩した妻って誰?!
  
 これで見納めな仲村トオルas野津刑事。やっぱ男前ですねえ体脂肪率超低そうなスレンダーな非メタボ長身に、スーツ&薄手の黒いコートが似合ってて素敵睨まれたいほど鋭い目つきも好き。顔は確かにちょっと弛んできてるけど、ビーバップハイスクールの頃より、ワタシ的には断然イケてる今のトオルです。おっさんでも若造でもない妙齢で、まさに男ざかり。もうちょっと色気が出ればパーフェクトなんだけどね。そーいう役にも挑戦してほしい。脱いだら彼、そこらの若いイケメンタレントなんか比べ物にならない肉体美の持ち主だもんね。
 カッコよさではトオルがダントツですが、演技的にはやはり大杉漣(ほんと働き者ですよねえ。オファー断らない主義なのかな)が一枚も二枚も上手かなあ。無気力さとショボくれぶりが笑えるほど秀逸。息子が事件に関わってる?!という疑惑と苦悩でビクビクハラハラしてる表情も、大げさじゃないのにトオルを見てた目線を奪ってしまう存在感を発してたり。
 刑事殺しそして完結編すべて通して最悪なガンだったのは、野津の妻役の山本関西の娘。たぶんシリーズを観た人のほとんどが、何この女?!と思ったはず。ほんとウザかった。リンリー警部の悪妻ヘレン以上の不快さ。1・2でも、イヤミったらしくブータレて自己主張ばかり。夫に無理解で不寛容で、刑事の妻とは信じがたいほど非常識な女だったけど、完結編にいたっては、しょーもないことで夫を無理やり呼びつけた結果、とんでもない事態を引き起こしちゃうし。夫に失態を犯させといて、彼以上に後悔に苛まれてるのかと思いきや、親戚の結婚式にはちゃんと出るんでしょうね!?とか、同僚が死んだのは私のせいだと思ってるんでしょ!?などなど、落ち込んでる夫に難詰ブータレ!慰めたり励ましたりできないの?!優しさのかけらもない。ヤな女房だねえ。タカビーなブランドものっぽいファッションといい、慎ましさも全然ない。こんな女とは絶対結婚したいない!野津さん、彼女のどこに惚れたのかなあ。見た目もニューハーフみたいだし。白亜の豪邸に住んでる野津一家ですが、刑事の給料であんな家が買えるわけないので、たぶん奥さんは金持ちのお嬢様なんでしょう。山本関西の娘は、地で演じてる...にしては、演技が下手すぎる。娘役の女の子のほうが上手だし。山本関西の娘の魅力、教えて椎名キッペイ!
 大杉さんの息子役、黄川田将也が可愛かったです。地味になったニコラス・ツェーみたいな顔?背が高くて顔ちっちぇえ~!その他、洞口依子とか中野英雄とか...あれ?この二人、何かデジャヴ...あ!「愛という名のもとに」だ!懐かし~

 ↑ブロードウェイで評判となり、映画化もされアカデミー賞にもノミネートされた「フロスト/ニクソン」の日本版舞台に、トオルは「華麗なる一族」でも共演した北大路欣也とW主演!これ、観たいなあ!
 
 
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