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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

2019年my cinema lifeを総括する

2019-12-30 | 映画雑記
 昨夜は職場の忘年会+退社する人の送別会でした。珍しくかなり飲んでしまい、今もちょっと頭が痛い
 2019年もいよいよ終わりますね~。よいこと悪いこと、今年もいろんなことがありました。わし個人にとっては、よしにつけ悪しにつけ何もなかった…という例年通りの一年でしたこうしてのんきにのんびりとブログを更新してる、ひとまず平穏無事な年の瀬。少なくとも不幸ではない証拠!と自分に言い聞かせてます。
 今年もいろんな映画が公開されました。観たい映画いっぱい!しかし、その半分も観られなかった、というのも例年と同じ。今年、どんな映画を劇場まで観に行ったんじゃろ?振り返ってみると…

 1月 -
 2月 メリー・ポピンズ リターンズ
    女王陛下のお気に入り
 3月 運び屋
 4月 ビール・ストリートの恋人たち
    ともしび
    アベンジャーズ エンドゲーム
 5月 ROMA ローマ
    ブラック・クランズマン
 6月 天国でまた会おう
    アラジン
 7月 ザ・ファブル
    パピヨン
    COLD WAR あの歌、2つの心
 8月 ワイルド・スピード スーパーコンボ
    劇場版おっさんずラブ LOVE OR DEAD
 9月 ロケットマン
    ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
10月 よこがお
11月 -
12月 ジョーカー
    グレタ GRETA

 20本!うう~ん。映画ファンとは名乗れぬ少なさですね~加齢とともに外に出るのが億劫になっていってるため、おのずと映画館からも足が遠のいてしまってるみたい。映画のおかげでかろうじて引きこもりにならずにすんでもいるのだけど。
 大して観てないくせに、おこがましくもマイベスト映画、男優女優を発表ぢゃ~

my best 5 movies in 2019

1位 ローマ ROMA

 演出と演技と映像の奇跡的な三位一体!映画ってすごい!素晴らしい!と心の底から思わせる秀作です。

2位 女王陛下のお気に入り

 きれいかわいいだけの薄っぺらいCMレベル女優ではない、ほんまもんの女優たちによる胸やけしそうなほどの濃ゆいガチンコ演技バトル!こういう映画が好き!

3位 ブラック・クランズマン

 ゴキゲンで痛烈な社会派コメディ。黒人って可哀想、ではなく、黒人ってカッコいい!と思った映画。音楽も秀逸!もう一回観たいかも!

4位 ジョーカー

 底辺人間にとっては本当に身につまされる内容。しょせん映画、と笑い飛ばせない怖さがいつまでも拭えなくて…

5位 ロケットマン

 華やかで愉快なBLミュージカル!ボヘミアンより全然こっちのほうが好き!今年最高のイケメン映画でもありました。

 my best 3 actors in 2019

1位 タロン・エガートン 「ロケットマン」

 ラミちゃんのフレディより、タロちゃんのエルトンのほうが激烈で強烈でした!歌って踊って脱いで男とヤって、才能も役者魂もハンパない彼にもオスカーあげて!

2位 リチャード・マッデン 「ロケットマン」

 今年最高の色男。この作品ですっかり惚れてもうた。今はちょっとしたリチャマ中毒。もっともっと彼の作品が観たい!

3位 アダム・ドライバー 「ブラック・クランズマン」

 地味なのにすごい存在感!この作品で初オスカー候補にもなり、躍進はさらに加速!SWシリーズも大ヒット、最新作ではオスカー受賞の呼び声が高いなど、いま最もイケイケな役者です。
 
 その他で印象に残ったのは、「パピヨン」のチャーリー・ハナムラミ・マレック、「ブラック・クランズマン」のジョン・デヴィッド・ワシントン、「ビール・ストリートの恋人たち」のステファン・ジェームズ、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のレオナルド・ディカプリオブラッド・ピット、「ジョーカー」のホアキン・フェニックス、がパっと思い浮かびます。


 my best 3 actresses in 2019

1位 オリヴィア・コールマン 「女王陛下のお気に入り」

 いろんな女王さまを映画の中で見てきましたが、これほどヤバくて面白い女王さまは前代未聞。この映画を観た後、しばらくはどんな女優もフツーに見えた。実際のオリヴィアさんもユニークな女性のようで、オスカー受賞した時のリアクションやスピーチもユーモアいっぱい。女優は若さや美しさではなく、個性と演技力!だとあらためて思い知らされました。

2位 筒井真理子 「よこがお」

 どんどん無難化、つまんなくなっていってる日本の女優の中にあって、彼女は数少ない例外。女の業、美醜を生々しくも優しく柔らかく演じた彼女に魅了されました。

3位 レイチェル・ワイズ 「女王陛下のお気に入り」

 女って怖い、カッコいい!異性にも同性にも媚びないレイチェル姐さんの強さと怜悧さが、この映画では見事に活かされていました。
 
 あとは、「メリー・ポピンズ リターンズ」のエミリー・ブラント、「女王陛下のお気に入り」のエマ・ストーン、「ビール・ストリートの恋人たち」のキキ・レイン、「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のマーゴット・ロビー、「グレタ GRETA」のイザベル・ユペールクロエ・グレース・モレッツマイカ・モンローも、印象に残る好演でした。

 「グリーンブック」や「フッド:ビギニング」「惡の華」「アマンダと僕」「サマーフィーリング」など、観逃してしまった作品もぎょうさんあります。
 来年も平和に楽しく健康で文化的な生活を送れますやうに!皆様にもよきことがあまた起きますやうに!今年もお世話になりました!ありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします!よいお年を!☺またすぐお会いしましょう🎶
 
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サイコ未亡人の闇友活

2019-12-25 | イギリス、アイルランド映画
 メリークリスマス!
 楽しく華やかな聖夜って感じは、私の周囲ではまったくしませんいつも通り、バタバタと素っ気なく味気なく一日が終わろうとしています。皆さまはハッピークリスマスだったことでしょうか。サンタクロースよりもインフルエンザが来そうな寒い夜、元気にお正月を迎えるために何卒ご自愛ください(^^♪もうすぐ今年も終わり…

 「グレタ GRETA」
 ニューヨークの高級レストランで働くフランシスは、仕事帰りの地下鉄でバッグを拾い、落とし主である未亡人グレタに届ける。グレタの孤独な境遇に同情し、彼女と親交を深めるフランシスだったが、やがてグレタの恐るべき秘密と狂気を知ることに…
 やっと観ることができました~(^^♪イザベル・ユペール、期待通りのイカレっぷりでした!彼女はやっぱ、こーでなきゃね!還暦を過ぎた大物女優が、まったく守りに入らず過激に軽やかに攻め続けている。もう畏怖と敬服あるのみです。好感と共感ばかり欲しがってるような役や演技しかできない女優なんか、ほんとつまんない。媚や無難とは無縁、常に人々を唖然とさせ戦慄させ、そして魅了し笑わせてくれるなんて、世界広しといえどイザベル・ユペールだけです。

 「Violette Nozière」や「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」「ピアニスト」そして「エル ELLE」etc.冷酷で性悪、不可解で不道徳で変態な女たち。フツーなら映画のヒロインになどなりえない狂女や凶女を、強烈で魅惑的なヒロインにしてしまう唯一無二の女優イサベル・ユペール。今回のグレタ役も、彼女でなければありがちなB級映画の異常者になっていたことでしょう。イザベル・ユペールの素晴らしすぎる独特さは、激ヤバな役をすご~く軽やかに楽しそうに演じてるところ。決して深刻に重苦しく大熱演なんかしないんです。おぞましい奇行や凶行も、常にシレっとスットボケてる。これってもうイザベル・ユペールの専売特許になってます。

 これまでのトンデモヒロイン同様、グレタもやることなすことイっちゃっててヤバすぎるのですが、これまで同様明らかに笑いを狙ってやってる確信犯的なイビツさ過激さに、ユペりんファンならニヤリ。笑えるシーンや演技はたくさんあるのですが、レストランの前に一日中地蔵のように立ってる姿や、フランシスに向かってチューイングガムを吐き飛ばしたり、エリカを尾行して画像をフランシスに送りつける時にエリカに見つからないよう素早くピョコっと隠れる敏捷さ、そしてレストランに客として押しかけテーブルをひっくり返すという星一徹も真っ青なプッツン行為、などインパクト強烈。踊りながら探偵の首に注射をブスっと射したり、フランシスへの鬼のようなピアノレッスン強制もイカレてて笑えたわ~。隠し部屋や恐怖のお仕置きボックスなど、グレタの家も狂ってて笑えた。

 軽やかで毒々しいユーモア、そしてヨーロッパの香り高いエレガンスも、ハリウッドのどんな美しく演技の巧い大物女優にもないユペりんの魅力です。彼女もすっかりおばあさんになりましたが、軽妙で毅然としてるので老いさらばえた感は微塵もありません。グレタのフェミニンで上品なファッションも素敵でした。フランシスとエリカもファッション、そしてシェアしてる部屋もオシャレだった。

 フランシス役のクロエ・グレース・モレッツは、すごいぽっちゃり顔とがっちりガタイ。ガリガリに痩せた女優よりも好き。石原さとみを素朴に強靭にした感じに見えた。すごく強そうなので、小柄で華奢な老女グレタなんか簡単に撃退できそうだったけど、見た目と違って心は弱いので騙されたり利用されたりして痛い目に遭うフランシスみたいな子もいますよね~。落とし物を届けに落とし主の家に直接出向くなんて、フツーなら絶対しませんし。純粋すぎ、お人よしすぎるのもいかがなものかです。フランシスの親友エリカが、すごくチャーミングなキャラでした。一見チャラいパリピ娘だけど、言動が男前でカッコいい。友情に厚く、ラストはヒロインを救い出すヒーローのような大活躍!演じてるマイカ・モンローの好演も特筆ものです。グレタ、フランシス、エリカの絡みや関係性に、うっすらとレズっぽいものを感じたのは私だけでしょうか。みんな男っけ全然なかったもんね。

 かなり穴だらけな脚本といい、決して秀作でも佳作でもないけど、私はこういう笑えるイカレ映画、そして女優が好演してる映画、大好きです。ニール・ジョーダン監督の作品なのですが、ジョーダン監督といえば傑作「クライング・ゲーム」以外は駄作凡作が多い一発屋?ジョーダン監督作の常連、スティーヴン・レイが探偵役でチョコっと出演してます。ニューヨークの風景がとても美しく撮れていて、どことなくジョーダン監督といえばのアイルランドの匂いがしました。

 ↑こういうのが似合う女優って、彼女以外思いつかんわ~
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ガラスのBL仮面

2019-12-19 | 韓国映画
 「メソッド」
 舞台俳優のジェハは、新作の相手役であるアイドルのヨンウのやる気のなさに苛立つ。役にのめりこむジェハの影響を受け、しだいにヨンウも真剣に取り組むように。破滅的な男同士の愛に溺れる役を演じる二人は稽古以外でも親密な関係となり、やがて激しく求め合うようになるが…
 役者さんって、ほんと大変な仕事なんですね!役にのめり込み過ぎると、身も心も私生活も性生活も影響を受けて、しっちゃかめっちゃかになってしまうんですね~。まあ、CMレベルのタレント男優女優だとそんなことにはならないのでしょうけど。天才型の役者って、どこか破綻していて不幸な人が多いけど、さもありなんって感じです。でも、恐ろしいまでの才能ゆえの不幸って、凡人からすると輝かしく羨ましいです。

 この映画の主人公であるジェハは、本当にヨンウのことを愛してしまったのか、それとも入魂演技ゆえの錯覚だったのか。もちろん腐としては前者のほうが萌える設定ですが、ジェハの様子やラストからして、どうやら後者のほう。恋人同士を演じているうちに本当に愛し合う仲になることってよくあるみたいですが、さすがにノンケの妻帯者が同性愛の役だからといって男に恋したり、セックスしたりはしないと思うので、ジェハの役になりきってしまうメソッド演技ってスゴすぎます。夫が若い男と密会したり逃避行したり、ジェハの奥さん可哀想!自分自身だけでなく、演技のためなら愛する人をも傷つけることさえ厭わない、役者の業の深さにも畏怖。

 ヨンウのほうは逆に、本気になってしまってたのが哀れで痛ましかったです。ストーカー化したり、舞台の本番中に自殺未遂とか、狂気の命がけLOVEがヤバすぎです。思い込みにしても本気にしても、現実と虚構の区別がつかなくなる危険な心理が演技を研ぎ澄ませ、舞台を大成功に導くという結末は、悲劇であると同時にハッピーエンドでもあったのではないでしょうか。
 ジェハ役は、韓流映画やドラマの売れっ子バイプレイヤーであるパク・ソンウン。主演作を観たのはこれが初めてかも。決して美男ではない、どちらかといえばブサイクなのですが、すごくいい男に見える不思議な俳優。大柄でたくましい体躯も、男らしくてカッコいいです。ヨンウ役のオ・スンフンが、ちょっと個人的には残念だったかも。ぜんぜんアイドルに見えんし、美青年じゃないし。たまにKABA.ちゃんに似て見える時も。メイクばっちりな肌も何か汚かったし、ヨンウはもっと可愛いイケメンか、魔性っぽい美男に演じてほしかったかも。若い頃のレスリー・チャンならドンピシャ。ヨンウが何かキモいので、ラブシーンや破滅的な展開にもドキドキしませんでした。ラブシーンもキスどまりで物足りません。それはそうと。この作品、日本でリメイクされるとしたら、ジェハは堤真一、ヨンウは山崎賢人がいいかも(^^♪
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王子さまと俺

2019-12-15 | 韓国映画
 「代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン」
 16世紀末、壬辰倭乱(豊臣秀吉による文禄の役、慶長の役)により混乱に陥った朝鮮。王は世子(皇太子)の光海君に国政を押し付け、明に逃亡してしまう。兵士の代わりに軍役を担う農民のグループ“代立軍”が光海君の護衛に就くことになるが、彼らは脆弱な光海君や非情な高官たちに反感を募らせる。過酷な旅を共にするうちに、代立軍のリーダーであるトウは孤独な光海君と信頼し合うようになるが…
 イ・ジョンジェ主演ということで観ました~トウ役のジョンジェ、相変わらずカッコいいですね~ソフト&スウィートなジョンジェも素敵ですが、ハード&ワイルドなジョンジェもチョベリグ(死語)彼も40代半ばになりましたが、老化劣化がほとんどなくて若々しいのが驚異的。若く見えるけど、年が近いキムタクみたいにイタい若作りや精神年齢の低い役・演技で強引に若く見せてるのではなく、大人の男の落ち着きと成熟を備えているところがジョンジェの魅力です。この作品では身分の低い野武士役なのですが、卑しさや下品さなど微塵もなく、ストイックで誇り高い清廉なオーラが。クールで勇猛な中にある情の厚さ、悲しみにも胸を打たれました。男は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる価値はない、を地でいくような役。日本のアイドルタレント、CMレベル俳優にはないジョンジェの漢(おとこ)っぷりに惚れ惚れ。

 髭モジャで泥まみれな男くさい風貌になっても、どことなく爽やかで優雅ささえ感じられるところもジョンジェならでは。そして、ジョンジェといえばの肉体美。川で血を洗い流すシーンでちょっとだけ脱いでますが、40半ばとは思えぬ筋肉。日本のアイドルや男優もよく鍛えてます自慢してますが、ジョンジェの筋肉ってそれとは全然違うんですよね~。ジョンジェのカッコいいけどカッコつけてないところが好き。不幸が似合うところも好き。ジョンジェみたいな、逆境や悲運の中でこそいい男っぷりが際立つ俳優が好きです。

 過酷な旅を共にしているうちに、身分を超えた男同士の親愛を培うトウと世子さま。守り守られる二人、描きようによってはBLに成りえるやりとりと絡み方でしたが、世子さまがBL向けのルックスではなく、私好みのイケメンではなかったので、萌え妄想できなかったのが残念。光海君役のヨ・ジング、東南アジア系顔なので、時代劇の王族や貴族役が似合わない。でも、苦悩と疲労で青ざめ窶れて虚ろな表情など、なかなか鬼気迫るものがありました。演技は秀逸。ヘタレ、役立たず、お荷物な王子さまが、艱難辛苦と悲劇を経て成長する物語でもありました。

 トウの弟分のテソク役は、しばらく気づかなかったけど、キム・ムヨルだった!「イルジメ」のアホ坊ちゃん役とは違う、野性的で無骨な弓の名手役でカッコよかった!髭生やすと男前!彼も長身で体格がいいので、ほんと強そう。戦うシーンが絵になります。
 食い扶持を稼ぐために、が身分の高い武士の身代わりになって兵士になる、なんてシステムがあったのですね。どこの国にも理不尽で不公平な身分制度がありましたが、韓国のそれはイギリスとかとはまた違った露骨さ非道さ。とにかく人間扱いしてないんですよね~。口汚い罵倒や、いきなり背中や胸を足蹴にするとか、日本ではあまり見ない侮蔑的な精神的肉体的暴力。この映画でも、悲惨な出来事に身も世もなく泣き叫び狂乱する人々がよく出てきましたが、あれって実際の現代のニュースでもよく見る光景。朝鮮半島独特の異様さです。

 「暗殺」の日本軍人も酷かったけど、倭軍の日本人武将が喋る超絶ヘタクソな日本語が笑えた。明らかに韓国人俳優じゃん日本公開に配慮も忖度もなし。いっそのこと、中世のフランス貴族もナチスドイツも英語を喋ってるハリウッド映画方式にすればよかったのに。
 血しぶき、血まみれ、容赦なき阿鼻叫喚の残虐、残酷な荒っぽい殺戮シーンもまた、韓流映画ならでは。日本の時代劇といえば、おんな子ども向けの漫画時代劇、本格もどきのポリコレ時代劇、お花畑大河ドラマ。過激で生々しい演技、演出ができる俳優や監督がいないのが残念です。

 ↑ ジョンジェ久々のTVドラマ「補佐官」も観たいな~
 
 
 
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ある日森の中イケメンに出逢った

2019-12-12 | 欧米のドラマ
 イギリスBBCのドラマ「チャタレイ夫人の恋人」を観ました~。
 20世紀初頭のイギリス。大富豪の貴族クリフォードと結婚したコニーだったが、クリフォードは戦場で負傷し下半身不随となってしまう。性的に満たされぬ日々を余儀なくされたコニーは、新しい森番のメラーズに強く惹かれるようになるが…

 D・H・ロレンスの原作小説は、何度も映像化された不朽の問題作。私のお目当ては言うまでもなく。メラーズ役のリチャード・マッデンリチャマ、やっぱ男前~そんなに前の作品ではないけど、何となく若い、ていうか、少年っぽさが残ってる感じのリチャマでした。ワイルドな風貌、ぶっきら棒で寡黙なリチャマ、すごく男らしいのですが、同時にすごく傷つきやすそうなナイーブさもあって、母性本能をくすぐります。リチャマといえば、不幸顔、不幸オーラ。階級社会の中で受ける理不尽で不公平、屈辱的な扱いに、怒りと悲しみをくすぶらせながら諦めきってる風情や、コニーへのあふれる恋慕や欲情でウルウル潤んでる瞳には、もうキュン死寸前になってしまいました。不幸や悲運が似合いすぎるリチャマ、もう明るくて幸せな彼は想像もできません。

 セクシーフェロモンもリチャマの魅力ですが、彼ってエロくはないんですよね~。イギリスのイケメン俳優のほとんどがそうですが、脱いでも色白で柔和な裸はあまり眼福ではない。まあ、いかにも鍛えました!な不自然なまでにバキバキ筋肉よりマシ。体毛が濃ゆいリチャマですが、胸毛が苦手な私もリチャマだったらチクチク痛くても無問題!

 日本では卑猥小説と見なされ発禁となった経緯とか、シルビア・クリステル主演作とかの影響で、禁断のエロ小説というイメージを持っていましたが、この作品はBBCのTVドラマということもあって、甘く美しい文芸ドラマに仕上がってました。濡れ場とは言い難い、とてもソフトなラブシーン。貴族の奥様が身分卑しい下男との情事に溺れる、という背徳感は希薄。身分差を超えて愛し合う男女のロマンスドラマになってました。ロレンスの小説は不倫の性愛と同時に、イギリスの階級社会のシビアな実態を描くことを意図してたと思いますが、このドラマではどちらもかなり薄口。コニーにはあまり葛藤とか苦悩、罪悪感がなく、すごくサバサバと明るく軽やか。ほとんどためらうことなく偽善に満ちた貴族生活を捨てるなど、現代女性に通じる自由さと強さ。
 
 メラーズも階級差への怨嗟や劣等感で、もっと屈折してたり刺々しいはずの男なのですが、かなり素直で純真になってたのが可愛かったけれど、ちょっと物足りなくもあった。身分差という枷があまり活かされてなかったような気がします。後継ぎが欲しいのでコニーに男をすすめたりするクリフォードの不道徳さ、退廃が貴族らしかったです。内心ではメラーズや使用人など虫けら同然に思ってるのに、表面的には常に優しく紳士的で慇懃なクリフォードの態度も、いかにも英国貴族。同じ格差社会でも、乱暴で下卑た韓国とはやはり違います。百年の恋も醒めるようなことをコニーに言ったりしたりするクリフォードですが、みじめすぎる寝取られ亭主っぷりには同情を禁じ得ませんでした。

 コニー役のホリデイ・グレンジャーは、ふっくらと健康的なピチピチギャルみたいで、可愛いけど貴婦人って感じは全然なし。クリフォード役のジェームズ・ノートンは、イケメンではないけど優しそうで親しみやすい顔。電気ショック療法シーンの感電演技が悲惨だけど笑えた。複雑な役を好演、熱演していました。クリフォードがコニーにあてがおうとする貴族の青年役で、「キングスマン」シリーズや「ロンドン・スパイ」などのエドワード・ホルクロフトがチョコっと出てました。メインキャラがみんな若い役者たちだったので、不倫とか背徳とかといったドロドロしい話にそぐわぬ爽やかで清々しい作風になってました。
 コニーとメラーズが情事を重ねる森が美しい!さわさわと森の木々の声のような風、静かで優しい雨etc.私もあんなところで暮らしたり情交してみたいものです。壮麗かつ気品あふれるチャタレイ夫妻の邸宅も素晴らしかった。夫妻のファッションも、韓国の成金とは真逆な優雅さ、趣味の良さです。

 ↑ ゲーム・オブ・スローンズ、観たいけど…ずっと悩んでます

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キム秘書①~⑤ バラ色の主従関係

2019-12-06 | 韓国のドラマ
 「キム秘書はいったい、なぜ?」第1話から5話まで観ました~。韓流ドラマ鑑賞は久々(^^♪

☆韓国の財閥って
 大勢の取り巻き引き連れ、ふんぞりかえって歩く御曹司ヨンジュン。社員は殿様のお通りに会ったように直立不動で平身低頭。相変わらず時代錯誤な金持ち&庶民な描写。こんなのフツーだと思ってる韓国の国民って、ほんと可哀想。今どき秘書がネクタイを選んだり直したりなんてしないでしょ。ヒロインである敏腕秘書ミソをコキ使うヨンジュン、あれがもし醜い爺だったら、完全におぞましいパワハラ、モラハラですよ。でもそうはならないのが、韓流ドラママジック。時代錯誤なのと同時に、上質の少女漫画ちっくなスウィートさも相変わらずです。

 御曹司ヨンジュン役のパク・ソジュンは、映画「ミッドナイト・ランナー」で初めてお目にかかりましたが、カッコいいんだけど顔が私のタイプじゃないんですよね~。典型的な韓国顔イケメンというか。チョン・ジョンミョンとかコン・ユとかヒョンビンとかチュ・ジンモとか、私は日本人っぽい顔の韓国イケメンが好きなんですよね~。ソジュンくん、顔が細長くない東方神起のユンホ、シャープになった松田翔太、みたいな感じ?顔はタイプじゃないけど、スタイルめちゃくちゃいいですね~。小顔で長身で足が長い!スーツ姿は御曹司というよりモデルみたいです。ちんちくりんな某事務所タレントとは大違い。スラっとしてるけど、やはり彼も韓流男、脱いだらスゴい肉体美!

 あまり必然性のないシャワーシーンは、韓流ドラマのお約束。ソジュンくんもサービス脱ぎに余念がありません。
 有閑マダムなヨンジュンのオモニも、後ろにお付きの使用人たちを従えて庭を歩いてたり。こんな身分差シーン、今の日本ではありえません。ヨンジュンの親友、こんなのに社長やらせて大丈夫なの?な男。実際の韓国の財閥も、こんな感じですよね。難しくて大事な仕事は下にやらせて、財閥のバカ息子バカ娘は要職に就いても遊んでるだけ、ならまだしも、傍若無人に威張ってる実態は、日本ではワイドショーネタとして嗤われてるけど、本国では深刻な社会問題。

☆男も女もメイクが
 ミソ役は、「トキメキ☆成均館スキャンダル」や「栄光のジェーン」などのパク・ミニョン。大人っぽくなりましたね~。美人だけど、メイクが濃ゆいわ~。寝起きシーンでもバッチリだし。パク・ソジュンのメイクもかなりバッチリだけど。鈴木その子みたいな白い顔と、ほのかに色づくプルンとしたリップは、女優以上です。
☆韓流ファッションセンス 
 ヨンジュンは韓流ドラマにしては趣味のいいスーツや私服ですが、ミソは秘書の時はバブル時代っぽいボディコン、私生活ではいい年して乙女すぎるギャル服と、韓流ならではの悪趣味さです。

☆脇キャラ
 ミソの同僚たちがみんないい味出してます。特に、バブリーファッションのポン課長と、ミソの後任になった新キム秘書。二人のやりとりが笑えます。新キム秘書、ヨイショの天才。秘書にしとくにはもったいない才能。
☆ロマンティック演出
 ミソの気を惹くため、遊園地を貸切るヨンジュン。ライトアップや花火など、韓流ドラマでよくあるパターン。これって、フツーの女性ならうっとりするものなの?お金の使い方、間違ってると思うのだけど。
☆記憶喪失ってそんなに簡単になるもんなの?
 ミソ、実はヨンジュンとは幼い時に出会っていた?でもその記憶が失われていて…これも韓流でよくある使い古されたパターン。いまだにまかり通ってるんですね~。

☆ミソの姉二人
 ミソががむしゃらに働いていたのは、父親の借金返済と姉二人の学費を稼ぐため。いやだ~こんな家族!長姉はちょっと綾瀬はるか似?
☆イケメン?!
 謎のベストセラー作家モルペウスの正体は、ヨンジュンの兄ソンヨン。ブサイク!容姿端麗な設定に納得できん。イケメン扱いに疑問符な韓流男優って多いけど、彼もその一人です。
☆彼も顔ではなくカラダ 
 謎のエリート社員コさん役は、アイドルグループ2PMのチャンソン。いしだ壱成みたいな顔?彼もスタイルと体格は抜群で、特にスーツ姿でのお尻がむっちり大きくて、何かエロい!
★総括
 韓流ドラマだな~と苦笑する内容、演出、演技ですが、それも韓流ドラマの醍醐味なんですよね。日本のドラマが同じことやると許せないけど、韓流ドラマならまあいっか、になります
 パク・ソジュンくん、顔はタイプじゃないけどカッコいいです。実は童貞?!な感じも可愛く出していて、演技も悪くないです。
 かなり美化されてる財閥家族ですが、やはり何となく特権意識やモラルのなさは感じられます。ヨーロッパの貴族社会、生活に感じるような憧れは微塵もわいてきません。金にあかせた俗悪さと下品さも、韓流ドラマのお楽しみになってます。愛憎関係の兄ソンヨンを、もっとイケメンにしてほしかった。

↑ 惚れ惚れするよな肉体美!これを活かして、ぜひ大胆な濡れ場に挑戦してほしいものです。話題の「パラサイト 半地下の家族」にカメオ出演してるとか。ソジュンくん、新作の「使者」も面白そう。銀幕でも会いたい
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地獄の道化師

2019-12-04 | 北米映画 15~21

 「ジョーカー」
 荒廃したゴッサムシティの底辺社会で、母の介護をしながらコメディアンになることを夢見ていたアーサーに、理不尽な解雇や暴力、そして出生の秘密など次々と不幸が襲いかかる。積もり積もった悲憤と怨嗟はやがて、アーサーを狂気の殺人者ジョーカーへと変貌させるのだった…
 話題作をやっと観に行くことができました~(^^♪なかなか劇場に足を運べず、もういっかなと半ば諦めかけていたのですが、ここまで評判が良く大ヒットまでしているからには、やはりスルーはできませんでした。すぐに観に行かなかったのはタイミングのせいでもあるのですが、好きなスターが主演ではないからというのも大きい。好きなスター主演だったら、たぶん速攻で観に行ったでしょうし。ジョーカー役のホアキン・フェニックスは、いまやハリウッドきっての名優。それを否定するつもりは毛頭ありません。でも苦手な俳優なんですよね~。見た目が気持ち悪いというか。でもそんなホアキンのキモさが激烈に、かつ魅力的に活かされていた今回のジョーカー役でした。初めてホアキンアレルギー反応が出なかった作品かも。

 これでもか!と虐げられ侮られ軽んじられ、ゴミのように扱われるホアキン。その目も当てられぬ悲惨さときたら!こっちまで心が傷つき沈むみじめさ。でもただの可哀想な人、にならなところが名優ホアキンのホアキンたる所以。哀れなんだけど、その強い目つきや傲然とした表情、独善的な言動など、人に優しい気持ちや同情を抱かせない、人をイラっとさせて攻撃的な気分にさせる見た目と演技がお見事でした。発作的な笑いも、その顔といい声といい神経に障る気持ち悪さ。奇形に近いガリガリ裸体も、目を背けたくなるおぞましさ。病的な負のオーラを死臭のように発酵させてるホアキンの、まさに命がけな気迫は非凡な俳優にしか生み出せないもの。日本のCMメイン俳優との差をまざまざと感じさせます。

 ジョーカーに変貌してからのホアキンは、今まで見た出演作の中ではいちばんカッコよかったです。「ダークナイト」のヒース・レジャーのジョカーも圧巻の鬼気迫る激演でしたが、ハイテンションで漫画ちっくなヒース版はスゴいね~と笑って楽しめるけど、憎悪や怨念を内面にドロドロと溜めたホアキンジョーカーの欝々しさ重苦しさは、アーサーと同じ社会の底辺で生きる者にとっては笑えないリアリティが。怖いのは悪夢より厳しい現実…オスカーの呼び声高いホアキン、受賞に値する痛烈な熱演でした。

 ホアキンの演技ならぬ怨技も戦慄でしたが、私のような底辺人間には身につまされる内容にもゾっとしました。貧困、格差、暴力、失業、虐待、孤独、メンヘラ、暴動…世界各国で見られる深刻な社会問題、病巣てんこもり。カオスなゴッサムシティは、決して映画の中だけの世界ではありません。精神病を患ってるアーサーが、病気に理解も寛容さもない冷たく残酷な社会にキレで復讐する姿が、日本でも多発している精神障害者、発達障害者が生きづらさに追い詰められ社会を逆恨みして起こしてしまう事件とカブりました。観てる間、バットマン関連のアメコミ映画であることをすっかり忘れてしまってました。さすがにアーサーほどではないにせよ、私も社会の冷たさを身に沁みながら生きてるし、憤懣もやるかたない。私だって、一歩間違えればジョーカーと化すやもしれぬ。ジョーカー予備軍がそこかしこにいるカタストロフィな時代を、私たちは生きているのですね…

 

 

 

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そろそろ暮れの胸算用

2019-12-01 | 映画雑記
 早いもので、今日から師走!今年もあとわずかですね~。今年も特に大きなトラブルもなかった代わりに、特に大きな幸せもありませんでした。このまま平穏無事に2019年を終えたいです。
 今日は映画の日でしたね!日曜日が映画の日ってめったにないので、好機!とばかりにあの話題作を遅ればせながら観に行きました!今年はあと何本観られるでしょか。
 陽春も観逃せない映画いっぱいで楽しみですね!絶対観る!な映画をピックアップしてみました~。皆さまが楽しみにしてらっしゃる映画、ぜひ教えてください(^^♪

  パラサイト 半地下の家族

 ポン・ジュノ監督待望の新作は、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞。来たるオスカーでも韓国映画初のノミネーションが期待されています。

  母との約束、250通の手紙

 ピエール・ニネ待望の新作!フランスの高名な作家ロマン・ガリ役。ママン役はシャルロット・ゲンズブール。シャルロットももうそんな役をやる年になったんだね~。

  Red

 直木賞作家、島本理生の小説の映画化。妻夫木聡の濡れ場が見どころ。でも相手が夏帆ってのがちょっと…

  フォードVSフェラーリ

 マット・デーモンとクリスチャン・ベールが競演!このところスランプ気味のマット、この映画で巻き返しなるか?

  ナイブス・アウト 名探偵と刃の館の秘密 
 
 斬新なミステリー映画と好評。007とキャプテン・アメリカの共演というのも興味深いです。

  1917 命をかけた伝令

 サム・メンデス監督の戦争映画。ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングなど出演者が豪華。でもMY お目当てはリチャード・マッデン

  スキャンダル

 マスコミを舞台にしたスキャンダラスな女の戦い!シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー、大物女優3人の火花散る演技合戦が楽しみ。
 
  ジョン・F・ドノヴァンの死と生

 グザヴィエ・ドラン監督初の全編英語作品が、ようやく日本公開!キット・ハリントンが夭折した人気スター役。さすがドラ美、相変わらずイケメンの趣味がええわ!
コメント (2)
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