最近は読書を怠っていたので、図書館に寄って何冊か借りました。
岩井志麻子の「永遠とか純愛とか絶対とか」吉田修一の「ひなた」イアン・マキューアンの「贖罪」桐野夏生の「アンボス・ムンドス」山崎豊子の「ぼんち」...返却日まで、たぶん読めて2、3冊だと思うけど♪
皆様は、最近おもしろい本、お読みになりまして?
お松の独り市川雷蔵映画祭③
「源氏物語 浮舟」
源氏物語の後編、宇治十帖を大胆にアレンジした北条秀司の戯曲を、衣笠貞之助監督が映画化。長谷川一夫、山本富士子、市川雷蔵の3大スターが豪華競演。
母に連れられ鄙から都に上ってきた浮舟は、彼女の亡姉を慕っていた薫の君に見そめられる。一方、帝の皇子・匂宮も、浮舟を我がものにしようと...
吃驚その①オリジナルの宇治十帖とは、かなり違う!精神的で厭世的、そして不毛な愛を陰鬱に描いている原作と違って、映画版のテーマはずばりSEX!もちろん、露骨な愛欲シーンなどありませんが、薫も浮舟も匂宮も、セックスがらみで最初から最後まで悶々してるのです。
薫は、カラダよりもココロの結びつきこそ大事、とプラトニック派。ひょっとしてインポ?と勘繰っちゃうほど(亡き大姫とも清い仲のままだったし)。そんな薫に浮舟は、抱いてくれたらいいのにいぃ~♪by キムタコの嫁 状態。薫の放置プレイ?に、悲しい女体は...そんな浮舟の切ない疼きに付け込むのが、平安好色一代男・匂宮だ!甘~い囁きと強引なアプローチで、美女たちを食い散らかします。ココロでは嫌っていても、カラダは...ああ~イヤよイヤよも好きのうち、とばかりに浮舟は和姦にもっていかれるのだった。
舞台は典雅で優美な宮廷ですが、登場人物たちの言動&性格は、結構俗悪でエゲツないのです。上品な顔&言い回しだけど、それってぶっちゃけヤるヤらないってことだろ?な、高雅な絹で包み込んだようなセックスに関する台詞が、何か笑えます。参考になります。今度シモネタ話する時、使ってみよっと。
セックスで頭の中がトンでる主役3人の周囲も、色と欲で心身ともに忙しい人ばかり。匂宮に妻を寝取られた男が、血迷って無理心中!とか。官位を返上した薫よりも、帝になるかもしれない匂宮に譲ったほうが得!と、娘の相手を勝手にチェンジする浮舟のママ、その打算と手口はほとんど娼館のヤリ手ババア!
とまあ、実は滅茶苦茶インモラルだった平安朝の爛れた王朝恋愛が、興味深く描かれています。
吃驚その②スター3人が、怖い!平安時代に忠実なメイクをしているのですが、それがホント不気味!鈴木その子も真っ青な白粉顔、剃った眉毛、おはぐろ。き、気持ち悪い~!ほとんど妖怪です。しゃべり方もキモい!
薫の君as長谷川一夫は、若い貴公子に見えない...山本富士子の浮舟。素手で捕まえた野ウサギの耳もって薫の前に初登場!正座に足が痺れてバタンゴロン、など最初はキャンディキャンディも真っ青な、お転婆なんて気にしないわ~♪娘で笑えます。
衝撃(笑撃?)だったのは、当時20代半ば、若盛りの市川雷蔵as匂宮!あのクール&ストイックな雷蔵が、あわわ。見た目もキャラも、スケベなバカ殿って感じ。寝取られ亭主に襲撃されると、ひ~曲者じゃ~!とトンズラするヘタレぶりも、こんなの雷蔵じゃない~!とショック。でも、一に押し二に押し、とにかくプッシュプッシュ!な24時間発情ラブ・ハンターぶりが、何か憎めません。口説き文句とセクハラ同然なモーションが笑えます。バカ殿メイクなので、これホントに雷蔵!?なんですが、不変の美声が、かろうじて彼だと認識させてくれます。
豪華絢爛、というより、雅やかで格調ある衣装やセットに、うっとりします。色鮮やかな十二単、清雅な狩衣や束帯といった平安装束が素晴らしい。御簾や机帳、扇や文箱、絵巻物など、調度品や小道具ひとつひとつが、匂い立つような美しさ。今の時代劇は、金をかけてもコントにしか見えないのは、なぜ?
岩井志麻子の「永遠とか純愛とか絶対とか」吉田修一の「ひなた」イアン・マキューアンの「贖罪」桐野夏生の「アンボス・ムンドス」山崎豊子の「ぼんち」...返却日まで、たぶん読めて2、3冊だと思うけど♪
皆様は、最近おもしろい本、お読みになりまして?
お松の独り市川雷蔵映画祭③
「源氏物語 浮舟」
源氏物語の後編、宇治十帖を大胆にアレンジした北条秀司の戯曲を、衣笠貞之助監督が映画化。長谷川一夫、山本富士子、市川雷蔵の3大スターが豪華競演。
母に連れられ鄙から都に上ってきた浮舟は、彼女の亡姉を慕っていた薫の君に見そめられる。一方、帝の皇子・匂宮も、浮舟を我がものにしようと...
吃驚その①オリジナルの宇治十帖とは、かなり違う!精神的で厭世的、そして不毛な愛を陰鬱に描いている原作と違って、映画版のテーマはずばりSEX!もちろん、露骨な愛欲シーンなどありませんが、薫も浮舟も匂宮も、セックスがらみで最初から最後まで悶々してるのです。
薫は、カラダよりもココロの結びつきこそ大事、とプラトニック派。ひょっとしてインポ?と勘繰っちゃうほど(亡き大姫とも清い仲のままだったし)。そんな薫に浮舟は、抱いてくれたらいいのにいぃ~♪by キムタコの嫁 状態。薫の放置プレイ?に、悲しい女体は...そんな浮舟の切ない疼きに付け込むのが、平安好色一代男・匂宮だ!甘~い囁きと強引なアプローチで、美女たちを食い散らかします。ココロでは嫌っていても、カラダは...ああ~イヤよイヤよも好きのうち、とばかりに浮舟は和姦にもっていかれるのだった。
舞台は典雅で優美な宮廷ですが、登場人物たちの言動&性格は、結構俗悪でエゲツないのです。上品な顔&言い回しだけど、それってぶっちゃけヤるヤらないってことだろ?な、高雅な絹で包み込んだようなセックスに関する台詞が、何か笑えます。参考になります。今度シモネタ話する時、使ってみよっと。
セックスで頭の中がトンでる主役3人の周囲も、色と欲で心身ともに忙しい人ばかり。匂宮に妻を寝取られた男が、血迷って無理心中!とか。官位を返上した薫よりも、帝になるかもしれない匂宮に譲ったほうが得!と、娘の相手を勝手にチェンジする浮舟のママ、その打算と手口はほとんど娼館のヤリ手ババア!
とまあ、実は滅茶苦茶インモラルだった平安朝の爛れた王朝恋愛が、興味深く描かれています。
吃驚その②スター3人が、怖い!平安時代に忠実なメイクをしているのですが、それがホント不気味!鈴木その子も真っ青な白粉顔、剃った眉毛、おはぐろ。き、気持ち悪い~!ほとんど妖怪です。しゃべり方もキモい!
薫の君as長谷川一夫は、若い貴公子に見えない...山本富士子の浮舟。素手で捕まえた野ウサギの耳もって薫の前に初登場!正座に足が痺れてバタンゴロン、など最初はキャンディキャンディも真っ青な、お転婆なんて気にしないわ~♪娘で笑えます。
衝撃(笑撃?)だったのは、当時20代半ば、若盛りの市川雷蔵as匂宮!あのクール&ストイックな雷蔵が、あわわ。見た目もキャラも、スケベなバカ殿って感じ。寝取られ亭主に襲撃されると、ひ~曲者じゃ~!とトンズラするヘタレぶりも、こんなの雷蔵じゃない~!とショック。でも、一に押し二に押し、とにかくプッシュプッシュ!な24時間発情ラブ・ハンターぶりが、何か憎めません。口説き文句とセクハラ同然なモーションが笑えます。バカ殿メイクなので、これホントに雷蔵!?なんですが、不変の美声が、かろうじて彼だと認識させてくれます。
豪華絢爛、というより、雅やかで格調ある衣装やセットに、うっとりします。色鮮やかな十二単、清雅な狩衣や束帯といった平安装束が素晴らしい。御簾や机帳、扇や文箱、絵巻物など、調度品や小道具ひとつひとつが、匂い立つような美しさ。今の時代劇は、金をかけてもコントにしか見えないのは、なぜ?