まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

アフタースクール・レイプ!

2008-09-29 | 日本映画
 「女教師」
 放課後の音楽室で、生徒たちに強姦されてしまう美人教師。スキャンダルに揺れ動く学校。やがて誘拐事件、そして殺人事件まで起きて...
 日活ロマンポルノです。原作が清水一行の社会派サスペンス小説なので、ちょっと昔の土曜ワイド劇場っぽいムード&ノリです。当時の中学生や教育現場の荒廃ぶりが、エロより過激でブっ飛んでます。
 問題を大きくしたくない、なあなあで穏便に済ませようとする校長&教頭は、いつの時代も不変なコトナカレ主義教師ですが、不良生徒を持つ親の弱みにつけこんで甘い汁を吸う教師とか、同僚がレイプされるのを黙って見てる教師とか、こんな先生には絶対に教わりたくない!な最低最悪ティーチャーズには驚かされます。実際にも、破廉恥教師のニュースって絶えることがないので、こんな教師いねえよ!と言い切ることはできません。
 いちおうポルノなので、エロシーンが多く挿入されてるのですが、あんましキレイじゃないというか、妙に生々しいというか、汚いんですよねえ。イケメンや男前が出てこない、というのが致命的かも...
 レイプされてしまうヒロインを、永島暎子が肌もあらわに熱演。美人というより、個性的な女優ですよね。若き日の彼女、たまにYAWARAさんに似て見えた(私だけ?)。被害者なのに、生徒を誘惑した淫乱女に仕立て上げられ、社会的にも精神的にも追い詰められる姿が悲惨です。
 永島さんといえば、ワタシ的にはやっぱTVドラマ「永遠の仔」。主役の若い俳優たちを完全に食った、彼女の強烈な演技と存在感が今でも忘れられません。
 ヒロインをレイプする不良生徒役が、自殺した古尾谷雅人(当時は古尾谷康雄)。20歳のデビュー作だったらしいけど、どー見ても中学生役には無理があるぞ!ちょっとイっちゃってるキャラは怖くて面白かった。おまえらがロクでもない教師だからこーなったんだ!とか、ためにならない教師は消してやる!とか、責任転嫁のようでありながら、おっしゃる通りかも、な台詞を吐いてくれるのが、何か笑えました。
 そーいや永島さんと古尾谷さんって、「永遠の仔」では夫婦役だったよなあ。
 悪徳破廉恥教師役、砂塚英夫の怪演が笑えます。極悪、というより、コズルい小悪人キャラは、こんな先生ホントにいそうだなあ、というリアリティが。愛車の赤いフォルクスワーゲンが可愛かった。
 校長役の久米明の、問題が起こるたび言う『忸怩たるものが~』が、お約束台詞で笑えます。
 あと、教育組合員役で、樹木希林&蟹江敬三がチョコっと登場。ヒロインを破廉恥淫乱女扱いするイヤミったらしい、でもコミカルな演技で笑わせてくれます。
 よく考えてみたら、中学・高校で美人が先生するのって、とんでもなく危険ですよねえ。まさに野獣の檻の中のエサ状態...
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黄真伊⑲~最終回 花宴閉幕

2008-09-28 | 韓国のドラマ
 「ファン・ジニ」第19話から最終話まで観ました...

☆チニ、錯乱
 ペンムの死に動揺のあまり、おかしくなってしまうチニ。酒びたりで引きこもりな姿は、かなりヤバい状態...
☆Uhh~WANTED!指名手配!
 ついに全てを捨てて駆け落ちするチニとジョンハン。手配書の人相書きが、あまりにも似てなさすぎて笑える。
☆車裂きの刑!
 捕まったジョンハンに、王さまは苦悩の末、非情な処断を下す。死刑!それも、両手足を牛に引っ張らせて体を引き裂くという、残酷な車裂きの刑!
 
 ↑これが車裂きの刑だー!野蛮ですねえ、残忍ですねえ
☆龍顔おいたわしや
 王さま、チョンマルいい御方ですよねえ。それに可哀想。寵臣ジョンハンの度重なる不忠に、どんだけ傷つき嘆いたことか。それでもジョンハンを赦し、信じようとする王さまの愛が、悲しくも美しいです。
☆ダメ男の成長
 すったもんだの仕掛け人ピョクケスさま、ヒドい目に遭ったジョンハンとチニに溜飲を下げるのかと思ったら、あらら、ボロボロなジョンハンを真摯に慰め励ますなど、すっかりまともないい人になっちゃってます。もともと悪い人じゃないもんね。チニとジョンハンは自業自得です。なのでピョクケスさま、あんまり自分を責めないで!
☆男をダメにする女
 チニに未練タラタラでウダウダ状態なジョンハン。ピョクケスさまとは見事に立場が逆転。ジョンハンのコワレた姿に、バリ出来のイヌクとジェミン、チェオクのファンボ・ユンとソンベクの末路が重なって...ハ・ジウォン、やっぱ魔性の女!
☆ピョクケスさま、認知
 タンシムの産んだ男の子(可愛い!)を引き取るピョクケスさま。ほんと、人間的に成長しましたね。でも、坊やを可愛がってたトクパルが可哀想。
☆果てしなき芸の道
 偉い学者ギョンドク先生の影響を受け、庶民に喜ばれる芸の道を進む決意を強くするチニ。うう~ん、反権力のフェミニスト芸妓か。何だか社○党の女性議員っぽいキャラになってしまったような...
★総括
 面白かったです。話よりも、キーセンの衣装やアクセサリー、楽器などが興味深く、目と耳を楽しませてくれました。ロケ地も美しかった。
 ハ・ジウォンの並々ならぬ努力と根性に、拍手!
 
 ↑ファン・ジニ with YANBAN BOYS でバンド結成、CDデビュー決定!(嘘)
 
 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イってみよ~!

チニ・・・竹内結子
プヨン・・・小雪
ジョンハン・・・櫻井翔
    ・
チニの母・・・和久井映見
ピョクケス・・・柏原崇
ウノ・・・石黒英雄
サンス・・・石垣佑磨
ムミョン・・・上地雄輔
トクパル・・・つるの剛士
ウノの学友・・・野久保直樹
タンシム・・・田畑智子
ソムソム・・・柴本幸
チニの後輩・・・柳原可奈子
 〃   ・・・スザンヌ
プヨンの先輩・・・秋本奈緒美
オムス・・・宮内敦士
スマン・・・小木茂光
     ・
チャンイ・・・筒井道隆
チニの先輩・・・麻生裕未
王さま・・・榎木孝明
大臣A・・・石橋蓮司
大臣B・・・綿引勝彦
ソン長官・・・六平直政
クムチュン・・・岡本麗
タンシムの母・・・根岸季衣
ギョンドク先生・・・ケーシー高峰
     ・
メヒャン・・・三田佳子
ペンム・・・岩下志麻

 こんなん出ましたけどぉ~?
 舞台設定は、明治初期の新橋花柳界に置き換え。
 ワタシ的には、清純そうだけど実は超気が強い&したたかな女=竹内U子、なのでチニ役は彼女に...あとは、非美人化したハ・ジウォン=松たかこ、とか。
 現在鑑賞中の「飛天舞」「雪の女王」、そして新たに「ファッション70s」が加わる予定なので、イルボンの連ドラ観てる余裕なし!

 
 


 
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プリズンブラッサム

2008-09-26 | イギリス、アイルランド映画
 「グリーンフィンガーズ」
 人生に投げやりな囚人コリンは、ひょんなことから刑務所でガーデニングの才能を見出され、仲間たちとともに女王陛下も鑑賞するコンテストに出場することに...
 心温まる人情コメディでした。実話だというのがビツクリ。社会からはみ出した希望なき囚人たちが、力を合わせて困難を乗り切り、奇跡のような夢をかなえるというサクセスストーリーが、なかなか小気味よく描かれてます。
 舞台となってる刑務所の、監獄!牢屋!って感じではない、すごく自由で寛大で快適な環境に驚かされます。受刑者たち、とても罪人とは思えない暮らしぶり。ぶっちゃけ、貧乏にあえいだり、家族や友達のいない孤独なシャバ暮らしをするより、ここに入ったほうがはるかにいいような気がする。いったん出獄しても、やっぱ堀の中のほうがいい!なんて、すぐ嬉々として帰ってくる受刑者、多そうだよなあ。コリンが懲役太郎なのも、厳しい社会よりも刑務所のほうが心地よいから、みたいだったし。彼ったら、せっかく仮出所したのに、コンテストに出たいからという理由で、故意に罪を犯してムショに戻ってきちゃうのだ!おいおい~受刑者の社会復帰のための訓練や支援も、それじゃ意味ないじゃん!所長の願いが全然コリンには届いてないのが皮肉です。
 明るく楽しそうに見える受刑者たちですが、やはり人生の落伍者、敗残者という暗い翳りがチラついているのが、ちょっとシンミリさせます。でも...加害者の彼らにも事情があったにせよ、被害者のことを考えてみると、いいご身分かもしれないなあ、な生活ぶりが少し気になった。被害者がシャバで悲しんだり苦しんだり、ひょっとしたら経済的にも困窮してるかもしれないのに、加害者がこんなに庇護されてていいのかなあ、と。まあ、加害者だって人生をやり直す権利はあるとは思うけど、まず被害者のほうに国は救いの手を差し伸べチャンスを与えてほしい...
 
 ガーデニングが好きな人なら、すごく楽しめる映画ではないでしょうか。美しいイングリッシュ・ガーデンで、お茶してみたいものです。コリンたちが出場する、ハンプトン・コートでのガーデニングコンテストとかも、一度はのぞいてみたいなあ。
 主人公のグリーンフィンガーズ(ガーデニングの天才、という意味とか)コリン役は、クライヴ・オーウェン。むくつけで濃い彼と、優雅なガーデニングとのギャップが面白いです。
 コリンたちを支援することになる高名な園芸家役を、ヘレン・ミレンが好演してます。クール&シニカル、テキパキ毅然&颯爽としたところが、相変わらずカッコいいミレンおばさまです。囚人のコンテスト出場に反対する組織メンバーに、あんたこそ成り上がり者だけど仲間にしてあげたじゃないの、みたいに鼻であしらうオチャメな倣岸さや、娘がコリンと恋に落ちたと知って、マジかよー!?と動揺する様子など、いい人だけどやっぱスノッブな英国上流階級の女性を、コミカルに演じてるミレンおばさまです。
 ラストでコリンたちが獲得する、優勝よりもスゴい名誉に、やったね!と拍手したくなります。ヘレン・ミレンが出てるので、え?そこにおいでになるじゃん?と、ちょっと笑えます。
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secret score, Just listen to J

2008-09-25 | 中国・台湾・香港映画
 「言えない秘密」
 我的華流王子、ジェイ・チョウが主演、そして初めて監督にも挑戦した話題作を、やっと観ることができました。
 音楽学校の転校生シャンルンは、旧校舎の音楽室の古いピアノで、美しい調べを奏でていたシャオユーと仲良くなる。やがて恋心を抱き合うようになる二人だが、シャオユーにはある秘密があった...
 とっても可愛くて切ないラブ・ファンタジー映画でした。ネタバレせずに感想を記すのは、ちょっと難儀だなあ。シャオユーの言えない秘密は、そんなに驚くべきことじゃないかも。私なんか、すぐに察しがついた。シャンルンが廊下でシャオユーの名前を呼ぶシーンで。ああ、そーいうことね、と。私、現実世界では鈍いくせに、映画やドラマでは妙にカンが良くて、真相とか正体とか犯人とか、すぐ分かっちゃうんですよねえ。これって、すっげー損なことですよねえ。
 いや、そんなに察しが良くない人でも、すぐに気づくんじゃないかなあ、あれでは。似たような設定の有名ハリウッド映画、あるもんね。もうちょっと巧みにミスリードしてほしかったかも。
 スウィートで乙女ちっくな内容は、ほとんど昔の少女漫画。純愛、学園コメディ、難病、SFと、ちょっといろんな要素を詰め込みすぎてゴチャゴチャしてる、とは思ったけど...いやいや!そんな重箱の隅ををツツくようなことはやめよう!だって、ジェイ・チョウ主演だもの!初監督作だもの!ジェイのカッコカワイさと才気を堪能できるだけで、満足満足♪
  
 ジェイ、可愛かった彼って、いわゆるイケメン、男前、美男ってルックスではないけど、何だろう?不思議な可愛さがあるんですよね。うまく説明できないのがもどかしい。ボク可愛いでしょ?ね、可愛いでしょ!な、小○てっぺ○とかみたいな、いかにも自分の可愛さを知り尽くしフル活用してるような、鬱陶しいほど押し付けがましい媚び媚びな可愛さではなくて...そう、顔が可愛いんじゃないのかな。いや、ワタシ的には超可愛いんですが、一般的(非ファン)にはチョイブサかもしれない顔じたいよりも、まとってる雰囲気が可愛いのかな。男らしいけど、シャイで繊細そうなところが可愛い。
 それに今回も思ったけど、ジェイって何か、おっとりした品があるんですよね。これかもしれない、彼が私を魅了するのは。人気韓流俳優は、ほとんどがジェイよりイケメンで男前だけど、ジェイのような品は全然ない。日本のイケメン俳優だって、成金の御曹司には化けられても、伯爵家の令息とか皇室の皇子さまとか無理がある。美貌や演技では生み出せない、雰囲気や内面から醸し出される優しい品が、ジェイから感じられるのは私だけでしょうか?
  
 音楽学校の生徒役だなんて、ジェイにピッタリすぎる役です。少女漫画に出てくるキラキラと薔薇を背負った王子さま系な美少年じゃなくて、フツーっぽいところがいい!一見フツーっぽいけど、実はスゴいピアノの才能の持ち主であるシャンルン。「グッド・ウィル・ハンティング」のマット・デーモンや「雪の女王」のヒョンビンみたいに、才能をひけらかすわけでもなく、かといって意味ありげに隠すわけでもないところも、好感がもてました。
 シャイで優しい、でもナヨナヨしいところなど微塵もなく男らしいシャンルンは、こんなボーイフレンド欲しいな、と思わせるキャラ。ああ~ピアノを弾くジェイの隣に座りたい!ジェイの自転車の後ろに乗って、彼の背中に顔を埋めたい!乙女心を刺激するシチュエーションに、萌え~
     
 カッコつけてないようで、ナニゲにカッコいいだろ?なシーンが多々あるのも、微笑ましいジェイです。どの出演作のジェイも、そうですよね。ナルシーにならず、さりげなくカッコよく見せるのが巧い。ピアノバトルシーンのジェイは、ほんと素敵!もちろん本人が弾いてるんですよね?俳優が吹き替えなしで、あれほどピアノを弾く映画って他にないのでは?
 とにもかくにも、ジェイって多才な男ですね。ヘンに才気走った鼻につくゲージュツ系ではなく、こういう可愛らしい恋愛映画を監督したジェイって、謙虚でロマンチックな性格なんだなあ~と、ますます好きになりました。ぜひまた、面白い佳作を作ってほしいです。そして音楽活動同様、俳優業も頑張ってほしい!
 シャオユー役のグイ・ルンメイ、デビュー作の「藍色夏恋」でのフレッシュでボーイッシュな魅力が褪せてなくて良かったです。でも彼女より、同級生役のアリス・ツォンほうが可愛いかったかも...
 「頭文字D」と同じく、アンソニー・ウォンが再びジェイの親父役でいい味だしてます。ジェイと踊るシーンが笑えた。
  
 ジェイって、キメキメにキメた姿よりも、ちょっとシャイでおっとりした感じな素のほうが、チャーミングゥ~
 
 
 
 
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ガラガラ蛇よ!気をつけて!

2008-09-21 | フランス、ベルギー映画
 「蛇男」
 フォトグラファーのヴァンサンは、資産家の妻と離婚協議中。そんな彼に、仕組んだ情事の盗撮写真をネタに金を脅し取る私立探偵ジョゼフの魔手が。ヴァンサンとジョゼフの間には、ある秘められた過去があった...
 邦題からは、B級なホラーちっく映画を予想させられてたけど、意外と面白いサイコサスペンスでした。
 ジョゼフの罠の仕掛け方と、追い詰められ窮地に陥ったヴァンサンの反撃が、なかなかスリリングに描かれています。フランス映画というより、ハリウッドのサスペンスっぽい内容?おゲージュツに気取らず、エロやスリルで面白い映画にしよう、という製作の意図が感じられて好感。
 ヴァンサンが、ほんとスキがありすぎるというか、マヌケすぎてイライラします。まあ、問題だらけの私生活に気をとられて、注意散漫なのも分かるが。ジョゼフにとっては、まさに絶好の機会。ジョゼフの罠にハマってもがくヴァンサンは、まさに蛇に巻きつかれた獲物。人生って、ちゃんと気を引き締めてないと、いつ恐ろしい陥穽にハマるか分からない...という教訓映画?
 ジョゼフの仕掛ける罠が、巧妙かつエゲツなくて怖笑。かなり手がこんでます。なぜジョゼフがヴァンサンを破滅させることに躍起になってるのか、その理由もサイコで怖い、というより可哀想かも。そりゃヴァンサンを恨むだろうなあ、という少年時代の事件に驚かされます。あと、ママの遺体に防腐措置を施して大事にしてる、サイコなマザコンぶりもヤバい男です。
 でも、いちばん可哀想なのは、ヴァンサンの子供たちだよ。パパのせいで、あんな目に遭って。命は助かっても、トラウマになるよ。
 ヴァンサン役は、シャルロットの夫ことイヴァン・アタル。すっかりオッサンになったけど、味わいある役者にもなってますね。濃いけど、よく見たらまだ可愛さが残ってます。
     
 ジョゼフ役は、「ロング・エンゲージメント」とかにも出てた、クロヴィス・コルニアック。ちょっとだけ、レオナルド・ディカプリオ似?!レオをブサイク&ワイルドにした感じ、に私には見えた。私は、きれいな優男より好きかも。 
 ジョゼフの回し者で、男たちをエロい罠にハメる女の役は、007最新作のボンドガールに選ばれた、オルガ・キュリレンコ。脱ぎっぷりの良さがアッパレ。ちょっとゼタ姐さんを可愛くした感じの顔?
 
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おんなスパイのマル秘ミッション!

2008-09-18 | イギリス、アイルランド映画
 「シャーロット・グレイ」
 続いて、ジリアン・アームストロング監督作。
 第二次世界大戦真っ只中のロンドン。看護婦のシャーロット・グレイは、フランスで行方不明となったパイロットの恋人を探すため、志願して諜報員となり、ナチスドイツ占領下の危険な南仏に潜入するが...
 ケイト・ブランシェットが、またまた意志が強く勇敢な女性を颯爽と好演してます。私の中では、ブランシェット=闘う女、のイメージが定着してます。
 愛する男を捜すため、しかも見つかるかどうかも分からないのに、手をこまねいて待つのではなく、二度と戻れないかもしれない、死ぬかもしれないという決死の覚悟で、フランスに赴くシャーロット。あそこまで無謀になれる愛と情熱が、何だか羨ましいです。
 でもシャーロット、スパイとしては???な仕事ぶり。何しに来たの?みたいな。地元レジスタンスの足を引っ張るようなこともするし。男!私の男はどこ?!ばっか言ってないで、働けよ!みたいな。結局、大した役にも立たず、残酷な運命から人々を救うこともできず。強い信念や意志も、戦争の前では無力...それを思い知らされるシャーロットの姿に、観る者も虚無感でやるせなくなります。
 でもホント、ナチス占領時代ってフランスにとっては、黒い歴史なんだろうなあ。ひどい目に遭った人々にとっても、ナチスに協力した人々にとっても。消えないしこりも、戦争の癒えない傷跡。ユダヤ人虐殺もそうですが、こんなことが実際にあったんだよなあ、と今さらながら戦慄してしまいます。
 南フランスの田舎町が、とても美しく撮れてます。廃屋さえ趣があります。列車が走る線路の下に広がる紫色に染まった畑?が印象的だったけど、あれは何の花なんでしょうか。
 ケイト・ブランシェットは、男より頼もしくてカッコいいです。ていうか、角度によっては男に見えます。スタイルはいいけどデカいので、ラブシーンもあんましロマンチックじゃないんですよね。どんな時もメイクばっちりなのが、ちょっと気になった。
 レジスタンス青年、ジュリアン役のビリー・クラダップが、まあまあ男前でした。ジュリアンの父役を、怪優マイケル・ガンボンが好演。悪くない怪しくないカンボン爺は、ちょっと物足りないが。
 フランスの話なのに、誰もフランス語を話さないのが、仕方がないとはいえ、ちょっと不自然です。フランスに入った時点で、ここからはフランス語で喋ってることにしてね!な設定に苦笑。こーいう映画は、やっぱフランス映画で、フランス人キャストで、フランス語が堪能な英国女優をヒロインにするのが理想なんだろうなあ。
 
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正義に殉じた女!

2008-09-17 | 北米映画 00~07
 「ヴェロニカ・ゲリン」
 BSで放送された、ケイト・ブランシェット主演2作を録画して観ただよ...
 まずは、ジョエル・シューマカー監督の作品。
 実在したアイルランドのジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリン。麻薬組織撲滅のため、命がけの取材を敢行する彼女の活躍、そして悲劇的な最期...
 素朴でクリーンなイメージのあるアイルランドですが、IRAの脅威だけでなく、麻薬汚染も深刻だったんですね。年端もゆかぬ少年少女たちまで、ゾンビみたいなジャンキー化してる姿が怖いです。捨ててある注射器を拾って、幼い子供たちが遊んでるのにもゾっとさせられます。
 とても1996年の話とは思えないほど、麻薬組織の野蛮ぶりにも驚かされます。ほとんど見て見ぬふりな、政府と警察の放置ぶりにも戦慄。ヴェロニカの死闘が一石を投じなければ、ずっとあのままだったのでしょうか。
 ヴェロニカの勇気ある、ていうか、かなり無謀な突撃取材に驚嘆させられます。まさに命がけ。殴られても撃たれても、怯むどころか返って奮起する強さ。ヘタな男より男らしいです。すごい信念と正義感、ガッツがなければ、あそこまで突き進めないよなあ。ジャーナリストとしては立派の一言ですが、妻として母としては、どうなのでしょう。自分の身はともかく、夫と子供にも危険が及ぶのは、愛があれば耐えられないことのように思えるけど。ああいう仕事してる女性は、家庭を持つべきではないのかも...
 猪突猛進なヴェロニカを、ケイト・ブランシェットが颯爽と演じていてカッコいいです。彼女って、誰かに似てるんだよな~と思ってたら...あ!堺雅人だ!笑った顔とか、クリソツです。ぜひ姉弟役で競演してほしいものです。
     
 ヴェロニカが路上で立ち話するチンピラ風若者役で、コリン・ファレルがカメオ出演してます。チョコっとしか出ませんが、ガラが悪くてアホっぽいけど可愛いコリ吉でした。そーいやコリンは、「タイガーランド」や「フォーンブース」など、ジョエル・シューマカー監督の寵童なんですよね。
 パイレーツシリーズなどのジェリー・ブラッカイマー製作、と聞いて少し意外。ブラッカイマー氏って、ド派手で粗悪なビックバジェット大作ばかり作ってるのではなく、こういう割と良心的な小品も手がけてるんですね。
 
 
 
 
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篤姫 (34)~(37) 京都にいるときゃ宮さんと呼ばれたの~♪

2008-09-15 | 日本のドラマ(連続)
 「篤姫」第34話から37話まで観ました...

まず、34話...
☆京都軍団、お江戸入り
 タカビーな和宮ご一行に、イラッ&ムカッな江戸の大奥女中たち。
 おまえらごときに...と言わんばかりに、顔を扇で隠す和宮と観行院。意地悪そうにツンケンしてるのではなく、優しい微笑みをたたえたまま高慢な態度、という観行院さまが素敵です。
 いよいよ江戸城大奥の親玉・天璋院と対決!とワクワク。が...

 京方の皆様って、期待してたより弱々しいですねえ。根が上品で優しいので、性悪にはなれないって感じ。観行院さまも、いきりたって反発ってタイプではなく、ひどい、ひどいわ~とヨヨヨと泣く系だし。庭田嗣子も、ほとんどお笑いキャラだし。
 なので、天璋院や滝山とは、激しく対立って感じがゼロ。すぐ泣いたり悲しんだりするのも、あてつけがましくはあるけど、悪意とか底意とかはほとんどないので、単なる上品なクレーマー。天璋院にも滝山にも、いいように扱われてます。ダメじゃん!
★総括
 京方が弱すぎ!けど、上品にノーテンキな感じは、何だか微笑ましい。
 MVPは、扇で隠した笑顔が美しかった若村麻由美。次いで、こだま愛。タカビーな京方に我慢&くやP~!な花園の表情が絶妙でした。

 ↑マダム観行院には、岡田あーみんの「ルナティック雑技団」の狂笑ママ、マダムゆり子みたいに暴れてほしいんだけどなあ   
 
 ついで、第35話...
☆のほほんどっせ~
 朝のご先祖様拝礼で、手を合わせない和宮with京軍団。手!手!と必死にジェスチャー指示してる本寿院を、優しげにシカトする観行院さまの表情が素敵です。
 乗り込んで戦うはずだった敵地で、のんびり優雅に過ごしてる様子の京方の皆様。滝山の和宮への、昨夜は上様とヤらなかったんだろ?という不躾すぎる詮索に、観行院『あれっ』庭田『まあっ』と、あ・うんの呼吸で狼狽するのが笑えた。さらに庭田は、おやぢギャク(おばばギャグ?)まで吐くなど、完全にお笑いキャラ化しちゃってます。
☆ジ・ゴ・ロ久光
 都と江戸へ攻め上る!と奮う久光に、あんたはただの田舎者だから行っても無駄!と、最近かったる~くてヤル気なしな西郷どんが、キッツ~い諫言。じ~ご~ろ~じゃとー!!と青筋立ててプッツンな久光が笑えた。
☆お兄ちゃん...
 久光の意向で、せっかく継いだ家督を奪われ、若い身空で隠居に追い込まれてしまう篤兄。尚ゴローちゃんの前では無理して笑ってたのが、けなげで可哀想でした。
☆天璋院VS和宮
 上様との寝所に、刃物を持ち込んでいるのでは?と和宮を疑う天璋院は、ついに直々の詮議に。優しく世間話をする天璋院に、適当に相槌を打つだけの和宮。何でもハイハイなんですねぇ~と、天璋院のイヤミが炸裂。そして、隠してるもん見せろや!と和宮に掴み掛かる暴挙に!
 何してんのー!?やめてー!と、慌てて和宮から天璋院を引き離そうとする観行院&庭田。四つ巴のキャットファイトだ!
 結局、刃物などはなく、天璋院側のヒドい言いがかりだったことが判明。
★総括
 今週も、のほほんとクレームをつけるだけの京方でした。みんな、いい人だよね。天璋院のほうが、よっぽど性悪に見えます。
 MVPは、ぷっつん山口祐一郎かな。テンション低すぎなオザユキも笑えた。お兄ちゃんこと岡田義徳の無念も可愛かった。稲森いずみも回を追うごとに秀逸に。良い女優になりましたよね。
     
 さらに、第36話...
☆久光、出立
 薩摩から京へ上る久光。軍事力を見せつけるための大砲が、妙に軽そうだったのが気になって...
☆下関→大阪 瞬間移動
 早っ!尚ゴローちゃん&大久保、まるでワープしたかのようです。
☆慶喜、復活
 謹慎が解けて、いよいよ表舞台に。薩摩ごときが!と、相変わらず傲然とダークなところも素敵です。最後の最後まで、天璋院に心酔や感服したりしないのは、この慶喜だけっぽい?
☆思い出を燃やせ!
 薩摩と決別する!と、庭で薩摩ゆかりの品々を皆の前で燃やす天璋院。芝居がかった行動が、ちょっと...幾島にもらった絵と尚ゴローちゃんのお守りは、燃やさなかったよなあ。あの二つを燃やせば、すごい決意なんだな!と感服できたのになあ。
★総括
 仕切り屋の学級委員長みたいで、自分に酔ってるような天璋院、やっぱ苦手なキャラです。
 MVPは、特になし。

 最後に、第37話...
☆はんなりティータイム
 まったりお茶してる京方の皆様。おやつの京菓子が、とっても雅で美味しそうです。
 せっかく寛いでるのに、また天璋院が乱入してきて、はぁ~と溜息の観行院さま。お気の毒さま!
☆可愛い尚ゴローちゃん
 尚ゴローちゃんって、今いくつなの?もう薩摩の老中格で久光の右腕的存在なのに、ぜんぜん貫禄も威厳もなく、相変わらず青くて優しいところが、可愛いですよねえ。変わらないでほしい、と思う。が、政治のために汚いことをする周囲に、こんなの間違ってる!とか、後悔してます...とか、黙認したくせに後でグチグチ文句言ってるだけにも見える。潔癖な理想主義者のままじゃダメよ!
 天璋院に会えると知り、え?とか、はい?とか、声&表情が可愛すぎる尚ゴローちゃん。気になったのが...将軍に呼ばれたことにして、一介の薩摩藩士でしかない尚ゴローを大奥に招き入れる天璋院。そんなこと、ありえるの~?!
 久々に二人きりで会えた二人。近況報告&切なく『また会えるよ、きっと』...I'm a prisoner of love~♪by うただひかる ラストフレンズなノリに失笑!尚ゴローがタケルに見えた。スケールが小さい大河ドラマですよね...
★総括
 薩摩の幕政介入で、尚ゴローちゃんの出番が増えて嬉しい!今後は維新の立役者としての成長と活躍を期待!
 MVPは、凛々しくなりつつ可愛さも失わない瑛太。べらんめえな勝海舟こと北大路キンキンも、さすが大ベテランの貫禄。




 
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本当はヤバいペロー童話

2008-09-14 | フランス、ベルギー映画
 「ロバと王女」
 「シンデレラ」や「眠れる森の美女」などで知られる、フランスの童話作家シャルル・ペローの「ロバの皮」を、故ジャック・ドミー監督がミュージカル仕立てで映画化。
 愛する王妃を亡くした青の国の王様は、自分より美しい女性と再婚してほしいという王妃の遺言通り、自分の娘である王女を新しい妻にしようとする。困惑した王女は、リラの妖精の力を借りて城を脱出、ロバの皮を被って変装し家畜の世話係となって身を潜める。そんな彼女の前に、赤の国の王子が現れ...
 とても明るくて優雅で楽しい映画でした。ミシェル・ルグランの音楽が、「シェルブールの雨傘」の哀切流麗さとは違って、陽気でポップな感じ。一度聞いたら、耳に残ります。アム~ル、アム~ル♪とか。
 衣装やセットも、豪華というより上品カラフルで、ちょっとキッチュな趣もあって目に楽しいです。
 まさにおとぎ話の世界、な美しい夢のような雰囲気が好き。降り注ぐ陽射しの、何という優しい明るさ!魔法のシーンとかが、いかにも昔の映画って感じで微笑ましい。ヘンに高度なCGがないので、返って安っぽくならず品を損ねずにすんでいます。
     
 王女役のカトリーヌ・ドヌーヴの、神々しい美しさ!今の映画界には存在しない、まさに本物の美女。その非現実的な美貌と高雅さは、まさに夢の中のヒロインにぴったりです。強いて難を言えば、貫禄があるというか、初々しい清純な乙女というより、ブルジョアの貴婦人って感じがするところかな。ハリウッド映画だったら、もっとキャピキャピと可愛らしい夢見る夢子ちゃんな王女になってたでしょうけど、やっぱドヌーヴなので結構ドライ&クールなキャラになってます。王子さまに自分を見つけてもらう、のではなく、見つけさせる、というのも、したたかな魅力。
 ジャン・マレー演じる王様が、かなりヤバい人です。自分の娘を後妻にしようとするなんて!何がおかしい?いいじゃん!みたいな屈託なさが、返って危険なパパです。私もパパを愛してるし~拒んじゃいけない理由もないわ、とか思う王女も危険です。リラの妖精がいなければ、禁断の童話になるところでした。
 王子役は、ジャック・ペラン。「Z」を観た時も思ったけど、若い頃のペラン氏って、ちょっとオーランド・ブルーム+ヴィゴ・モーテンセン+ラスト・フレンズのDV男そーすけ、みたいな顔してます。もっこりタイツが気になります。
 私は王子さまよりも、あの宝石やお金を排便するロバが欲しい~!
 
 
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ジョンミョン、ナエゲトラワジョ~!

2008-09-08 | 韓国のドラマ
 my 韓国愛人、チョン・ジョンミョン主演の単発ドラマ「花喫茶店 純情」を観ただよ...
 借金取りに追われる女スンジョンは、喫茶店で働き始める。店のママの弟でボクサー志願のホンテは、わけありな彼女に恋するようになるが...
 うひょ~!ジョンミョン、やっぱノムノム可愛いよ~!キツネちゃんより前なので、ちょっとまだイモイモしい童顔に初々しさが残ってて、でもデカくてガタイがよくて、まさにmy理想系男子です。
 ホンテのキャラは、キツネちゃんのチョルスとほぼ同じ。年上の女に恋して、子犬のように可愛くつきまとい、男らしい優しさで守り、情熱的に爆走、みたいな。こんな弟みたいな恋人ほしいな~と、またまたヌナ心をズキュンバキュンなジョンミョンです。年の離れた姉さんに溺愛されてるところも、チョルスと共通してます。
 
 でもホント、ジョンミョンみたいな可愛いけど男っぽくて、素朴な飾らないイモイモしさが魅力の男子、日本の芸能界にいないのが残念だなあ。イルボンのイケメンは、軟弱で作ってる感が強いチャラチャラ男ばっかだしねえ。妻武器も、かなり劣化してきちゃってるし...
 スンジョン役は、冬ソナやオールインなどでお馴染みの、パク・ソルミ。韓国風俗店に行けばホントにいそうな感じの、ケバい薄幸さが印象的です。
 お話は、結構シビアでシリアスです。借金のかたに売り飛ばされた女と、才能のないボクサーに、愛し合うことも希望を抱くことも許さない厳しい現実が、やるせなく悲しいです。社会の底辺を生きる男女の姿が、哀切に描かれてます。
 スンジョンが働く喫茶店の、いかがわしいシステムが興味深かった。デリヘル喫茶?
 ラストは、ちょっとビックリさせられます。あれは、ある意味ハッピーエンドなのかな?チャンピオンになったホンテと、別人のように逞しい女になったスンジョン。二人が幸せなら、それでいい...
          
 たけ子、元気か?俺は毎日お国のために頑張ってるよ。早くおまえに会いたいよ。浮気すんなよ!from ジョンミョン
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