「B&B」
同性婚をしているマークとフレッドは以前、ゲイのカップルであることを理由に宿泊を拒んだB&Bの経営者ジョシュを訴え勝訴。二人は再びB&Bを訪れ、苦々しげに受け入れるジョシュに溜飲を下げる。ジョシュの息子ポールもゲイだったが、敬虔なクリスチャンでゲイ嫌いの父親には隠し通していた。マークとフレッド、ポールはそれぞれ、ロシア人の客アレクシに不審と好奇心を抱くが…
イギリスとアイルランドでは、B&Bに泊まりました。当地の家庭の様子や雰囲気を楽しめ、美味しい朝食がいただけるB&Bでの滞在は、何よりの旅の思い出になります。この映画のB&Bも、こじんまりと簡素だけど内装などにイギリスらしい落ち着きと風雅さがあり、海外旅行者が来そうにないポツンと静かな環境も素敵でした。そんなB&Bで、男たちが繰り広げる愛憎と欲望、そして殺意のサスペンス!お話はほぼB&Bだけで進行、登場人物も5人だけ。ちょっと舞台劇っぽかったです。怪しく不穏な人物、予期せぬ凶事と展開、そして結末など、面白くなりそうな要素はいくつもあったのですが、うう~ん、何か足りないというか…
ゲイとB&B、イギリス映画好きには美味しい組み合わせなんですが、いまいちその魅力的な設定やキャラが活かされてなかったような。ゲイ映画としては、ゲイ濃度がフツーというか。ゲイならではの葛藤とか苦悩があまり描かれてなかったのが惜しい。マークとフレッドはラブラブのカップルで、ゲイであることを何ら恥じてなく堂々としていて、すごく幸せそうなんです。素敵な関係性だけど、幸せで満ち足りてるゲイって面白くないゲイはやっぱ不幸で悲痛でいてほしい、なんて腐の身勝手な妄願。マークとフレッドはキスはするけど、それ以上のシーンはなし。あまりにもゲイ映画に狎れたせいで、ドキドキするような男同士の性愛シーンは最近とんと出会えてません。
5人にあまり魅力がなかったのも残念でした。マークとフレッド、B&Bに来た理由も性格悪いし、英語が喋れないロシア人のアレクシを見た目だけで勝手にゲイのネオナチだと思い込んで、彼の部屋に侵入して所持品をチェックしたり、外出した彼を尾行したり、余計なことをして事態を悪くしたり、その迷惑なヒマ人ぶりに呆れた。隠れゲイのポールは、父親への憎悪や抑圧した欲望のせいで暴走するんだけど、ただもう迷惑なだけでイラっとしました。ブサイクじゃないけど非イケメンだったのも減点ポイント。アレクシはマッチョなイケメンでした。アレクシの正体に苦笑。軍が使うような赤外線カメラをいったい何のために?と思ってたら、そんなことに使ってたのかよとトホホ!
マーク役は新「オリエント急行殺人事件」でポアロの友人役、来年公開のシリーズ第2作「ナイル殺人事件」にも出てるトム・ベイトマン。コリン・ファースにちょっと似た感じがする風貌で、英国人らしく自信たっぷりでシニカルな役が似合う俳優。フレッド役のショーン・ティールはTVシリーズの「クイーン・メアリー」に出てた、ちょっと濃い目の中東系イケメン。「ブリジャートン家」のフィービー・ディネヴァーの元カレだって!決して女っぽくはないけど、何げなく奥さん側(ゲイのウケ側)な感じを上手に出してました。もう一つの事件現場、教会がある夜の森は、男たちが相手を求めて集い蠢くハッテン場。昼とはまったく違う世界となる暗い森が、隠微に神秘的で妖しかったです。
同性婚をしているマークとフレッドは以前、ゲイのカップルであることを理由に宿泊を拒んだB&Bの経営者ジョシュを訴え勝訴。二人は再びB&Bを訪れ、苦々しげに受け入れるジョシュに溜飲を下げる。ジョシュの息子ポールもゲイだったが、敬虔なクリスチャンでゲイ嫌いの父親には隠し通していた。マークとフレッド、ポールはそれぞれ、ロシア人の客アレクシに不審と好奇心を抱くが…
イギリスとアイルランドでは、B&Bに泊まりました。当地の家庭の様子や雰囲気を楽しめ、美味しい朝食がいただけるB&Bでの滞在は、何よりの旅の思い出になります。この映画のB&Bも、こじんまりと簡素だけど内装などにイギリスらしい落ち着きと風雅さがあり、海外旅行者が来そうにないポツンと静かな環境も素敵でした。そんなB&Bで、男たちが繰り広げる愛憎と欲望、そして殺意のサスペンス!お話はほぼB&Bだけで進行、登場人物も5人だけ。ちょっと舞台劇っぽかったです。怪しく不穏な人物、予期せぬ凶事と展開、そして結末など、面白くなりそうな要素はいくつもあったのですが、うう~ん、何か足りないというか…
ゲイとB&B、イギリス映画好きには美味しい組み合わせなんですが、いまいちその魅力的な設定やキャラが活かされてなかったような。ゲイ映画としては、ゲイ濃度がフツーというか。ゲイならではの葛藤とか苦悩があまり描かれてなかったのが惜しい。マークとフレッドはラブラブのカップルで、ゲイであることを何ら恥じてなく堂々としていて、すごく幸せそうなんです。素敵な関係性だけど、幸せで満ち足りてるゲイって面白くないゲイはやっぱ不幸で悲痛でいてほしい、なんて腐の身勝手な妄願。マークとフレッドはキスはするけど、それ以上のシーンはなし。あまりにもゲイ映画に狎れたせいで、ドキドキするような男同士の性愛シーンは最近とんと出会えてません。
5人にあまり魅力がなかったのも残念でした。マークとフレッド、B&Bに来た理由も性格悪いし、英語が喋れないロシア人のアレクシを見た目だけで勝手にゲイのネオナチだと思い込んで、彼の部屋に侵入して所持品をチェックしたり、外出した彼を尾行したり、余計なことをして事態を悪くしたり、その迷惑なヒマ人ぶりに呆れた。隠れゲイのポールは、父親への憎悪や抑圧した欲望のせいで暴走するんだけど、ただもう迷惑なだけでイラっとしました。ブサイクじゃないけど非イケメンだったのも減点ポイント。アレクシはマッチョなイケメンでした。アレクシの正体に苦笑。軍が使うような赤外線カメラをいったい何のために?と思ってたら、そんなことに使ってたのかよとトホホ!
マーク役は新「オリエント急行殺人事件」でポアロの友人役、来年公開のシリーズ第2作「ナイル殺人事件」にも出てるトム・ベイトマン。コリン・ファースにちょっと似た感じがする風貌で、英国人らしく自信たっぷりでシニカルな役が似合う俳優。フレッド役のショーン・ティールはTVシリーズの「クイーン・メアリー」に出てた、ちょっと濃い目の中東系イケメン。「ブリジャートン家」のフィービー・ディネヴァーの元カレだって!決して女っぽくはないけど、何げなく奥さん側(ゲイのウケ側)な感じを上手に出してました。もう一つの事件現場、教会がある夜の森は、男たちが相手を求めて集い蠢くハッテン場。昼とはまったく違う世界となる暗い森が、隠微に神秘的で妖しかったです。