まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

拾った財布は交番に届けましょう

2009-07-30 | 日本のドラマ(単発)
 WOWWOWのドラマ「長い長い殺人」を観ました。宮部みゆき原作。
 轢き逃げ事件を捜査する響刑事は、被害者の妻・法子による保険金殺人ではないかと疑う。一方、探偵の河野の依頼人が殺される。被害者の夫は、法子の愛人・塚田だった...
 物語の語り部は登場人物たちの財布、というのが斬新というかユニークというか。面白い着想や意趣を凝らした設定などは、さすが当代きってのストーリーテラー宮部みゆきだなあと感服。こんなアイデアが、よく思いつきますよねえ。
 でも...面白い、あっと言わせられる、んだけど、何か心に残らないというか...楽しかった!それだけ!みたいな。それがエンターテイメントの真髄・醍醐味だとは思うけど。宮部みゆきとか最近の人気男性作家とかの作風って、ライトノベルの進化形?アメリカのTVドラマっぽい?アイデア勝負!みたいな。私は子供でも楽しめる才気走ったトリッキーな作品よりも、大人向けなドラマ重視の作品のほうが好きかなあ。
 財布が事件に関わる人々の心情や状況を語るのですが...説明過多というか、ナレーション任せな展開は好きじゃないので、ちょっとウザかった。多すぎる登場人物と複雑な構成は、映像用に巧くまとめるのが難しかったのか、ちょっと散漫で粗かったような気もしました。あと、犯人もすぐ解かったし、ラストの犯人への罠もバレバレで予測できすぎ。もうちょっと騙されたかったです。
 恐ろしい保険金交換殺人や、他者へのマインドコントロールなど、なかなか要素は美味しいんだけど...いかんせん、人間関係や心理の綾にドロドロしたおぞましさが全然なく、ホント子供でも理解できるようなものなので、すんごく物足りない。響刑事と奥さんの夫婦愛とか、塚田の殺された妻の甥っ子の奮闘とか、爽やかともえいる“いい話”は、ちょっとコソバユイ...ああ私って、正真正銘の冷血人間
 キャストは、豪華なのかそうでないのか、ちょっとビミョー。好演と駄演のムラもあって...
 響刑事役は、長塚京三。シブくて知性的で素敵なおぢさまなんだけど、もうちょっと疲れた感じで道を踏み外しそうな中年男のほうが(蟹江敬三とか)、あの役に合ってたかも。長塚氏だと、絶対いい人だし堕落なんかしそうにないもんね。
 河野役は、きゃ仲村トオル
 
 トオルって、若々しいですよね。顔ではなく、雰囲気が。年下の織田ゆうぢとかキムタコのほうが、よっぽど痛ましく劣化老化してるよ。長身でスラ~っとスレンダーな体つきなんか、驚異的に非メタボ。体型保持、頑張ってるんだろうなあ。でも、演技にはもうちょっと加齢臭があってもいいと思うので、アダルティな役に挑戦してほしい!
 事件の鍵を握る男・塚本役は、谷原章介。うう~ん、ソフトでスマートで優しそうなイケメンだとは思うけど...何だろう?薄すぎ?印象に残らないというか。見た目は役に合ってるんだろうけど、演技が...魔性の男の毒や魅惑が、ぜんぜん感じられなかった。
 いちばん???だったのは、謎の青年役の俳優。女の子二人にキャットファイトさせるようなイケメンじゃないぞ!武田シンジをさらにキモくしたような顔?誰?と思ったら、窪塚ヨースケの弟だって!似てないですね。兄のほうが断然いい!すごーく重要な役なのに、何かトホホだったなあ。あの役は、わし好みの爽やかイケメンにしてほしかった...演技下手でもいいので、向井理とか平岡裕太とか。
 高校教師役の大森南朋が、すごく良かったです。
 
 初めて彼の演技するとこ見たけど、いい役者ですね。ルックスも、かなりタイプ陰影があって可愛い。ごくたま~に、お父さんの怪優・麿赤児に似て見えるところは、さすが血を分けた父子。
 女優は、みんなイマイチだったような...誰?な人も多かったし。塚田を強請るオバサンは、なかなかいい味だしてたけど。あと、ワイドショーのシーンに出てくるコメンテーター。見た目もキャラも、明らかに田嶋陽子と宮崎哲弥のパロディで笑えた。
 
 
 
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大英帝国イケメン連合!

2009-07-29 | 映画雑記
 最近、英国俳優ブーム再到来の兆しが?
 何を隠そう私が洋画に目覚めた頃は、いわゆる英国美青年ブーム真っ只中。でも、私が胸をときめかせたのは、もっぱらハリウッドの素朴で屈強なタフガイ系。ルパート・エヴェレットとかダニエル・デイ・ルイスとかジュリアン・サンズとかヒュー・グラントとか英国お耽美系は、オコチャマだった私には高尚で特異すぎた...
 そこへゆくと。最近の英国若手男優は、個性強烈な美青年ではないけど、ルックスもキャラも庶民的で親しみやすい。演劇学校や舞台で鍛えてるので、演技にソツがないのは今も昔も同じですが、往年の美青年たちは何だか暗くて高慢そうでエキセントリックで性格キツそうな変人っぽい男ばかりだったけど、近年のイケメンは明るくて謙虚で優しそうで真面目な常識人って感じ。
 今わしが注目してるお気になブリティッシュ(+ロンドンを拠点にしてるスコティッシュ&アイリッシュ)ボーイズといえば...

 その1 ジェームズ・マカヴォイ James McAvoy
 
 まずは、やはりこの人。マカぼんことジェームズ・マカヴォイ。1979年生まれの30歳。「ラストキング・オブ・スコットランド」「つぐない」「ウォンテッド」と、絶好調&順風満帆。イギリス若手ではトップランナーかも?小柄で童顔といったルックスに親近感。ウィットに富んだ明るい人柄や、姉さん女房を大事にしてる愛妻家なところにも好感。大女優ヘレン・ミレンと競演の“The Last Station”や、ウォンテッド続編が楽しみ♪アン・ハサウェイと競演した“Becoming Jane”日本公開はいつまで待たされるの?!
 その2 ヒュー・ダンシー Hugh Dancy
 
 今や英国でヒューといえば、グラント爺ではなくダンシーくんのこと♪1975年生まれの35歳(見えねー!26、7ぐらいかと思ってた)。「エリザベス1世 愛と陰謀の王宮」「ブラッドウルフ」とかの彼、ほんとカッコカワいい~近作「お買いもの中毒な私!」でも可愛い男子ぶりだとか。新作“Adam”では、アスペルガー症候群の青年を演じて高い評価を得てるようです。私生活では、クレア・デーンズとラブラブだとさ...
 その3 ヘンリー・カヴィル Henry Cavill
 
 イギリス男では稀少なセクシーフェロモン系、ヘンリー・カヴィル。1983年生まれの26歳(わ、若い~!嵐の連中より年下かよ)。ジェームズ・フランコの「トリスタンとイゾルデ」やガイ・ピアースの「モンテ・クリスト伯」に出てたらしいけど、不覚にもI can't remember下積み時代に出たTVドラマ、リンリー警部シリーズの「寄宿舎殺人事件」の彼は、ぶちカッチョええ~!この若さで007のボンド候補にも挙げられた彼は、TVシリーズ“The Tudors”のセクシー貴公子役でブレイク!早う日本でも放送せえや~!ウディ・アレン監督の新作“Whatever Works”にも出演。ダンヒルのCMの彼も、超シブい~!ほんとに26歳?老けてるのではなく、大人の♂っぽすぎ!そして、人気アメコミのグリーンランタン実写版で、またまたヒーロー役候補に。ぜひ今度は選ばれてほしい!
 その4 マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender
 
 最後は、マイケル・ファスベンダー。1977年生まれの32歳。ドイツ人とアイルランド人のハーフだとか。ジェラルド・バトラー主演の「300」で、このイケメン誰?と思った方も多いのではないでしょうか。「エンジェル」の繊細なダメ亭主役も良かった。ワイルドだけどジェントル、な魅力が。クエンティン・タランティーノ監督+ブラッド・ピット主演の話題作「イングロリアス・バスターズ」にも出演してます♪

 皆様なら、どの男子をご指名?って、ホストクラブじゃないんだっちゅーの♪
 ナニハトモアレ、この4人は買って損のない優良株だと思います!何とかブルームみたいに大暴落はしないはず!
 ソレハソウト。誰が一番早くオスカー獲るかな?マカぼんが最有力ですが、ヒューも侮れない。カヴィルくんとファスべんは、ハリウッド大作の主役に抜擢されてスターになりそう?
 他にも要チェキなイギリス若手男優がいたら、発見報告求ム☆
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人間は犬畜生にも劣る生き物

2009-07-27 | イギリス、アイルランド映画
 「ルワンダの涙」
 ルワンダにおけるフツ族とツチ族の抗争と虐殺を、白人の目を通して描いた社会派ドラマ。
 ルワンダで公立技術学校を運営するクリストファー神父と、理想を抱き教師として赴任してきた青年ジョーは、勃発したフツ族によるツチ族虐殺に直面。二人は学校に避難してきたツチ族の人々を守ろうとするが...
 「ホテル・ルワンダ」とかでも描かれていた、恐るべき民族抗争。ツチ族を皆殺しにしようとするフツ族の蛮行は、まるでユダヤ人を消滅させようとしたナチスみたい。人間って、同じことを際限なく繰り返さずにはいられない、愚かで悲しい生き物なんですね...もう救いがなさすぎて、神も仏もなさすぎて、どうしようもない絶望感に襲われます。同時に、ああ日本に生まれてよかった、という身勝手な安心感も。
 虐殺の仕方は、ほんと非道い...人間への尊厳なんかカケラもない。まさに、犬を殺してるみたい。いや、犬でもあんな風には殺せません。銃で撃ち殺すならまだしも、ナタで惨殺というのはあまりにも残忍で野蛮。これが現実に起こってることとは信じたくない、目をそらせたい...
 血に飢えた狂犬みたいなフツ族の民兵、学校の外で虐殺の機会を待ってる姿なんか、人間を食い殺すゾンビ以上に怖いです。とてもイデオロギーとか政治的信念があるとは思えない。フツ族がみんなあんなだとは思いたくないです。
 駐屯してる国連軍が、何のためにいるの?!と腹ただしくなるほど役立たずで、イライラします。平和の監視って、ただ見てるだけ?状況が悪化すると、残されたツチ族が殺されると知りながら撤退しちゃうし。見殺しなんて、ひどい!むごい!何かできるはずなのに何もしちゃだめ、という苦いジレンマを抱く国連軍の指揮官など、無辜の人々を見捨てて逃げたことで苦しんでる兵隊さん、きっと多いんだろうなあ。ナタで殺されるのはイヤだから、撤退する前に私たちを銃殺してください、という国連軍へのツチ族の哀訴が、痛烈すぎて...アメリカ軍とか、石油などの利権が絡んだら速攻で行動に出るんだろうに...利用価値のない貧しい国は、どうでもヨシ子さん扱い...

 現地取材する女性記者の『死体を見ても涙が出なくなった。ただのアフリカ人としか思わなくなって』という言葉が、すごく重くて怖かった。そうなんです。あんなに簡単に軽々と虐殺されたら、ほんとに犬猫を殺してるみたいで人間に見えなくなってしまう。そこが、こういう映画の恐ろしい点です。
 最後まで愛する人々と運命を共にするクリストファー神父、まさにキリストのような御方。彼の信念と滅私と殉教に涙。ちょっと前に多くの日本人の非難を浴びヒンシュクを買った、自己満足で独善的でハタ迷惑な“自己責任”な人たちとは大違いです。
 真摯に懸命に弱い人々のために尽くしながらも、非情すぎる現実に負けるジョーが、けなげで痛ましい。彼を責めることなんて、絶対できません。同時に、あなたは正しかったよ仕方なかったんだよ、とも言ってあげられない。一生、彼は苦しむんだろうなあ。
 あと、学校の女生徒マリー。地獄に咲いた一輪の花。磨けば光る玉のような美質を持った彼女みたいな少女が、あんな場所に生まれてしまうなんて、ほんと悲劇です...
 クリストファー神父役は、名優のジョン・ハート。最近の彼、イアン・マッケランと区別がつかない
 ジョー役は、きゃチョコチョコいろんな映画に出てきて、ここにもいた~!的俳優となってるヒュー・ダンシー。彼がほぼ主演の映画、やっと観ることができました。今回もカッコカワいかったです。イケメンだけど、親しみやすい。きっと実際にもいい人なんだろうな~と思わせる優しさと温かさがあって好き。彼は今後、来る~きっと来る~♪なup-and-coming 俳優だと私は確信してます!皆様も要チェキ☆
 この映画、シャロン姐さんの珍作「氷の微笑2」と同じ監督だったんですね。そーいや氷2にもヒュー、出てたよなあ。悲惨な全裸死体姿に、軽く萌えたっけ
 
 ↑可愛い!ひゅう~男子、じゃない、ヒュー・ダンシー。とても35歳には見えません。「ジェイン・オースティンの読書会」や「いつか眠りにつく前に」も早く観なきゃ♪
 
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極道美男ローマ戦記

2009-07-26 | イタリア映画
 ゲリラ豪雨の恐怖!金曜の夜は、久々に顔面蒼白な事態に陥ってしまいました。
 残業を終えて、外に出ると...な、何じゃこりゃー!!??街路が洪水状態!夜の街はパニック状態!一緒だった後輩ともども、茫然自失。はっ!わしのバイクは!?数年前にも同じような水害に襲われ、バイクをダメにしてしまったあの悪夢が、再び!ひ~昼間は晴れてたのに~!まさか、こんなことになるなんて。それより、ここを脱出せんと!後輩と私は決死の覚悟で、異様な色に汚濁した下水の川に泣く泣く膝まで浸かって行進。命からがら家に帰り着いたのでした...
 翌日、無残な状態の街に駐めてあった原チャリは、ドロドロに汚れてたけど奇跡的に無事でした。不幸中の幸い!
 被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます...

 「野良犬たちの掟」
 イタリアン・イケメン、キム・ロッシ・スチュワート主演の極道映画。
 70年代のローマ。徒党を組んでいた悪ガキたちは成長してギャングとなり、次々と凶悪な犯罪を重ねて成り上がってゆく。だが、いつしか固かったはずの友情の結束にも綻びが...
 かなり大作っぽくて長い映画なのですが、ダレることなく観ることができました。ストーリーは本宮ひろ志の漫画っぽくて面白かったし、キャラが個性的&魅力的だった。ギャング団の成長&没落に絡めた、実際にイタリアで起きた事件の数々(当時のニュース映像を効果的に使用)も興味深かった。それにしても。誘拐にテロに暗殺。あの頃のイタリアって、まさにアナーキーな無法地帯だったんですねえ。ギャングが大手を振って暴れまくれる絶好の時代って感じでした。警察も相当腐ってるし、捜査なんてぜんぜん意味ないじゃん!無駄!みたいな。
 ギャング団の無情で荒っぽい抗争や復讐、ほんとムチャクチャでございまする~!って感じで唖然。殺すのが問答無用すぎ!群れ固まってるのが、血の気が多い野卑な武闘派ばかり怖い。駆け引きとか話し合いとかすればいいものを、もう殺すことが唯一の解決法みたいになってて、命がいくつあっても足りん!冷静な頭脳派がいたら、立派な組織になれただろうに。ローマ征服者を気取っても、みんな風采は小汚いチンピラのまま。文字通り犬死な屍の重ね方といい、野良犬は所詮野良犬のまま生きて死ぬ、みたいでした。極道たちを影で操っているのは...な、陰謀説的部分も面白かったです。

 出てくる男たちが、なかなかチャーミング。でも一律に濃ゆい面相だし人数が多いので、把握するのに時間がかかるまあ、軸となる主役3人(フレッド、レバノン、ダンディ)は判りやすいけど。
 リーダー的存在のレバノンは、情に厚すぎてヤバい男。ぜんぜん女っけがなくて、フレッドとダンディが女に夢中なのが気に入らない&寂しそう。ホモ?!男祭りな極道ものは、やっぱこーいう精神的男色っぽさも漂ってないとね。
 ダンディは、なかなか仕事のできる奴だけど、女に弱いのが玉に瑕。敵や裏切り者には野蛮なのに、アバズレな恋人には超優しい。嫉妬深くて独占欲が強く、でもセックス調教?されてハアハア彼女の言いなりなところが、いかにもイタリア男っぽくて可愛かったです。
 最も男前なフレッド。仕事中は冷徹冷酷、アバズレ女には超冷たいけど、清純な恋人にはso sweet!芯にある優しさとか意思の強さとか、もっと違う方面で活かしてほしかったなあ。捕まって牢屋にブチ込まれた彼が、恋人に逢うためプリズンブレイクする手段に、ひ~!マジかよ~!?と吃驚。でもまあ、一生刑務所に閉じ込められてるより、束の間でも愛に生きたいというのは理解できる...

 フレッド役が、キム・ロッシ・スチュワートいや~ほんとイケメンです!美しい40%可愛い60%?顔、ちっちぇえ~!あんなヤクザいねーよ!彼だけは、どこにいても誰かと判別不能ってことにはならないです。彼もイタリア男なので濃ゆいんだけど(毛深いし)、何か他の同国人と違うんですよね。半分イギリス人だからかな?頑張って凶暴演技してるけど、やっぱヤーさん役は似合わないキム・ロッシでした。優しくロマンチックな役のほうが断然いい!
 フレッドたちを追う分署長役、ステファノ・アコルシも結構イケてた。ちょっとヒース・レジャーっぽく見えた。ダンディ役のクラウディオ・サンタマリも男前。蒼くもなく枯れてもない年頃、精力フルスロットルな30代の男優をメインに据えてたのが良かったです。
 若手では、今イタリアで人気No.1と言われているリッカルド・スカマルチョが顔を見せてます。この映画で初めて見た彼、ロバート・ダウニー・ジュニア+山田孝之、みたな顔?私のタイプではないけど、イケメンだとは思います。あと、雑魚のヤク売人ネズミ役の男の子が、ちょっとガエル似で可愛かった。
 いちばん目立つ美味しいキャラは、娼婦でダンディの情婦でもあるパトリツアかも。極道と警察を手玉にとる、したたかでエロくて剛毅なビッチ。カッコいいです。演じてるのは、シャネルのモデルとしても知られているアンナ・ムグラリス。妖艶でゴージャスな美女!(たまにリヴ・タイラーに見えてガクっとなったが)。エッチな方法でダンディと分署長を操るところが素敵でした。フレッドの恋人役のジャスミン・トリンカも美人。ちょっとぽっちゃりしてるところが、イタリア女の母性を感じさせて魅力的。
 
 ↑キム・ロッシ・スチュワート。美男レベルが高すぎて、日本のジャニーズとかがイケメンの基準になってる人には宇宙人にしか見えないかも...
 
 
 
 
 
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蒼く濡れた思い出

2009-07-24 | イギリス、アイルランド映画
 山口の豪雨による土砂崩れ、怖いですね。亡くなられた方々のご冥福と、避難されてる方々や救助に勤めてる方々の無事を、心より祈ってます。
 自然の猛威を前にした人間の無力さを、まざまざと思い知らされます...

 「フラッシュバック」
 新007ことダニエル・クレイグ主演の日本未公開作。
 落ち目のハリウッドスターであるジョーは、酒とドラッグと女に溺れる日々。そんな中、幼なじみのブーツの訃報が届く。少年の時に家出したジョーにとって、故郷は辛く悲しい思い出のある場所だった...
 JAROに報告~!これのどこがサスペンス映画じゃ!ビタースウィートな青春ものでした。しかも、ダニエル・クレイグの出演パートは、最初と最後。メインは中盤の少年編なので、出ずっぱりじゃないのです。彼のファンには、ちょっと物足りないかも?
 とはいえ。しょっぱなから特大サービスのダニクレさん。オープニングが、娼婦二人と3Pシーン!しかも、ケツ丸出し!自堕落なスター役にしては、キュっと締まった可愛いプリケツぢゃ淫らタイムの後は、上半身裸で室内をウロウロ。うう~ん、脱ぎ男の面目躍如!「慰めの報酬」では脱ぎ惜しみしてた彼ですが、脱ぐ時は脱ぐ!な潔さに好感。聞けば彼、この映画のプロデューサーも兼ねてるとか。納得。

 ↑ダニクレの美ケツは必見♪
 ダニエル・クレイグって、まだそんなに年食ってないのに(ジョニーやブラピよりyounger)お爺さん顔なので老けて見えるし、決して美男子じゃない。でも、男前なんですよね。肉体美も素敵ですが、やはり何と言ってもファッションセンスの良さ!白いシャツにジーパン、古着っぽいセーター、喪服etc.何の変哲もない身なりでも、すごくオシャレに見えるんだよなあ。007だけでなく、「レイヤー・ケーキ」や「Jの悲劇」とか、どの現代劇でもそう。ダニクレより美男なハリウッドスターが同じ格好をしたら、ビンボーくさくてダサい男になってしまうのに。同じ高級スーツ姿でも、ブラピは田舎者っぽさ、ジョニーは元ヤン色が否応なく滲み出ちゃうもんね。フランス男優は小粋だけど、ちょっと個性的すぎなアヴァンギャルトさが鼻につくし。旦那や彼氏に真似させたい!な、スマートでコンサバなダニクレ・スタイルが好き。ともあれダニクレさんは今のところ、ワタシ的にはベストドレッサー男優です。
 映画は...少年ジョーの蒼い青春、というか、性春もの?のっけから親友のブーツと仲良くシコシコ。近所の淫乱な人妻に誘惑されてハアハア。「愛を読むひと」のデヴィッド・クロスくんもそうでしたが、少年ジョー役のハリー・イーデンくんも未成年なのに、こんな演技していいの?!と呆れるほど全裸でズッコンバッコン頑張ってました。日本の少年男優には、まず不可能な演技。池松壮亮くんや林遣都くんには、ぜひ挑戦していただきたいものですが♪それはそうと。初見のイーデンくん、彼が成長してダニクレ?!とは思ったけど、なかなか可愛い男子でした。
 親友ブーツの存在や初恋の少女ルースとの関係が、かなり希薄だったような。そのせいか、思い出が哀切で甘酸っぱくなかった。淫乱人妻のほうが、何か病的で(ニンフォマニアだったのかな?)インパクトあり。音楽や当時のファッション、同じ世代だったらもっと感慨深く楽しめたんだろうな。デヴィッド・ボウイって、まだ存命?
 ジョーが少年時代に住んでた家、美しいけど怖い場所にあるよなあと戦慄!あんなものが漂着する海辺なんて、イヤー!
 
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蛇より男子

2009-07-23 | 日本のドラマ(単発)
 81年のスペシャル時代劇「蛇姫様」を観ました...
 病弱な城主に代わって藩を牛耳る国家老・佐伯左衛門は、禁制の密貿易で私腹を肥やしていた。藩乗っ取りをも目論む佐伯左衛門にとって、城主の美しく聡明な息女・琴姫は目障りな存在。身に危険が迫る姫にとって、腰元・おすがとその兄・千太郎が心の支え。だが千太郎は、佐伯左衛門の傍若無人な息子を斬ってしまい、江戸へ逐電する。彼が馴染みの芝居小屋に身を潜めている中、おすがと父が左衛門一味によって非業の死を遂げる。左衛門は画策し、琴姫を事件の黒幕に仕立て上げる。千太郎は真相を糺すため、城内の姫に近づこうとするが...
 お家騒動の陰謀劇+怪奇ファンタジー?殺されたおすがが、蛇に化身して姫と千太郎を守る、みたいなシーンがちょっと怪談ぽかったです。昔のTVドラマらしい、チャチな特撮も何か微笑ましかったです。
 話は、ぶっちゃけドーデモヨシ子さん。千太郎役の片岡孝夫(現・仁左衛門)が、きゃめっちゃ男前~タカさま素敵すぎるわ。上品で優しそうで爽やかに艶かしくて。まさに白鳥のような御方!もう絶滅した種類の美男ですよねえ。薄汚いチンピラみたいなタレントばかり押し付けられてる目には、目薬のような効果のある御姿でございます。
 ルックスもですが、所作や声の美しさなど、やっぱタカさまって市川雷蔵とカブります。光源氏や眠狂四郎など、同じ役も演じてるし(この千太郎も、雷蔵は映画で演じてるとか。観たい!)。カブるとはいえ、似て非なる雷蔵とタカさま。雷蔵がニヒルでミステリアスなら、タカさまはスウィートでスマート?
 カッコいい殺陣や、水もしたたる舞踊も披露で、まさにタカさまon stage!でも私が萌えるのは、ちょっとヘタレっぽい優男なタカさま(ここが雷蔵とは決定的に違う点かな?)。「わるいやつら」や「配達されない三通の手紙」とかもそうでしたが、タカさまの困った時やショックでガーンな時のアワアワ&オドオド顔、めっちゃ可愛い~
 パパになってほしい素敵おぢさまNo.1だったタカさま改めニザさま、すっかりTVや映画からは身を引いておられるみたいで寂しい。同い年の渡瀬恒彦とか今でも十分イケてるので、また戻ってきてほしい!とは思いつつ。篤姫とか天地人みたいな学芸会な大河ドラマで、あおいとか妻武器とかの脇役なんか絶対やってほしくないとも思うのです。それはそうと。こないだ、たまたまNHK教育で歌舞伎について語ってるニザさまを発見。すんごく穏やかで気品があって、うっとり魅入ってしまいました。お元気そうだったのも何より。
 琴姫役の古手川祐子、美人!純和風で着物が似合って、色っぽくて華がある。おすが役の片平なぎさは、時代劇はちょっと???だけど、やっぱ華がある美人。80年代の若手女優って、華やかな美女が多いですよね。上戸アヤとか綾瀬ハルカとか今の女優って、華も色気もゼロなショボい小娘ばっかだもんね...
 佐伯左衛門役の山形勲の、貫禄ある悪家老ぶりも印象的でした。主役のタカさまより出番が多かったような?!あと、琴姫の幼弟。ラストのクレジットで、演じてたのが片岡孝太郎と知って吃驚。タカさまのご子息じゃん?!
 
 ↑去年、久々にTVドラマに出演したニザさま。主演が劇団ひとりだったので、観なかったのですが...何でニザさまが劇団ひとりの脇役~インタビューによると、別にTVや映画の仕事が嫌いになったわけではなさそう。たまにでもいいので、元気な御姿を拝見したいものです♪
 ご子息・孝太郎主演の映画「Beauty うつくしいもの」にも、カメオ出演してるらしいニザさま。孝太郎よりも相手役の片岡愛之助が気になる私...観たいけど、田舎には来ないだろうなあ。映画環境が悪いローカル住まいを呪怨!
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あの日のブラピが黄泉がえる

2009-07-21 | 北米映画 08~14
 こちらでは、まだ梅雨が明けてません。もう夏休みに入ってるのに。異様気象?
 今朝、眠りをつんざく雷鳴が。怖かった...思わずオヘソの無事を確認してしまいました。頭上に雷が落ちてきませんやうに、とビクビクしながら出勤しました。幸い雷は落ちてこなかったけど、自販機の前で100円を落としてしまいました。必死に探したのに見つからず、今なお電撃的ショック状態の私です...
 
 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
 ブラッド・ピットが今年のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた、「セブン」「ファイトクラブ」に続く3度目のタッグとなるデヴィッド・フィンチャー監督作品。
 第一次世界大戦終結直後のアメリカ・ルイジアナ州。老い朽ちた姿で生まれた赤ん坊が、父親によって捨てられる。黒人女性クイニーは拾った赤ちゃんをベンジャミンと名づけ、慈しみ育てる。成長するにつれ、ベンジャミンは老人から青年へと若返ってゆき...
 ブラッド・ピット。ハリポタ世代の映画ファンからしたら、“アンジェリーナ・ジョリーにいつも付き従っているゴリラみたいなおっさん”、かもしれませんが。ワタシ世代にとっては、ジョニー・デップと“ハリウッドの抱かれたい男No.1”の座を争っていた一級の男前、なのです。若い頃のブラピは、そりゃあもうカッコカワイかったんだから!金髪碧眼、優しそうで繊細で、でも少女漫画的な王子様ではなく、いかにもアメリカ男な素朴さと逞しさを誇るセクシーマッチョ。まさに絵に描いたようなゴールデンボーイだったのです。ところが...
 ジョニーもですが、当時のブラピは若さと美しさでもてはやされることを嫌い、エキセントリックな映画や役を選ぶことで、嬉々としてイケメン台無しに努めてた。ジョニー同様、とにかくトンがってたんですよねえ。反抗的なのは同じでも、ジョニーの夜露死苦上等な田舎のヤンキー気質と違ってブラピの場合は、良い子扱いされることにウンザリした田舎の優等生気質、みたいでしたが...それはともかく。早くから演技派ぶらず、気軽に有効的にカッコよさを活かしてほしかったなあ、と最近すっかり丸くなったブラピを見てて思います。
 ブラピが麗しかった若かりし日に逆戻り!?というのが、この映画の見どころなのですが...うう~む。期待してたほど、“あの日のブラピ”は堪能できず、ガッカリ...
 
 そもそも、ブラピがまともな形で出てた時間、正味25分ぐらい?ほとんどは特殊メイクで老人顔。始めの頃は別人の体に顔だけブラピ、終盤は昔のブラピ映像を編集使用?!みたいな。CG加工の技術ってここまで進んでるのか!すごい!と感嘆しましたが...役者が演技で化ける、なんて必要もうなくなりつつある?顔だけくっつけブラピも、何だか小林亜星のサイデリアのCMみたいでキモかった...
 ブラピの演技も、これがオスカー候補?と首を傾げてしまった。いつも以上にボ~っとしてたし。でも。素に近い姿で演じてた頃のパートでは、確かにおっさんになったけど、やっぱ可愛いなブラピ、と思った。あんな優しい笑顔と目で見つめられたら、誰だって心ほわわ~んとなっちゃうよ。ブラピ、ロマンチックで悲しげな表情は、すごく巧いと思う。おそらく、ご本人も本来はマイルドでドMな人柄なのでしょう。そうじゃなきゃ、GPとかJAとかジョリ子とか、性格がキツイ女ばかりとは付き合えないよ。
 ブラピは、演技の天才!でも、顔と性格が...なショーン・ペンとか、美男子!でも、演技と性格が...なキアヌ・リーヴスとかと違って、見た目も演技も人柄もバランスが良いのかな。そーいうところも、ジョニーとは双璧なブラピです。
 おっと。ブラピ考察はこのへんにして、肝心の映画はというと...うう~む。ひとことで言えば、長すぎる~!2時間45分ぐらい?どんなに秀作でも、上映時間が長い映画は苦手~!淡々としすぎてるというか、冗漫で緩慢とした展開とムードも、眠気を誘って...
 デヴィッド・フィンチャー監督は、やっぱ映像畑の演出家なんだなあ~と思いました。叙情的な物語を紡ぐよりも、奇抜で斬新なシーンを創り出すことに長けてる、というか。MTVには最適ですが、こーいう大作映画系には向いてないのかも?
 ベンジャミンの恋人役は、「バベル」に続いてブラピと競演のケイト・ブランシェット。彼女、ほんと万能女優なんだけど...最近は素晴らしい!と思うより、またアンタか!と思うことのほうが多い。彼女以外にも良い女優、いないのかなあ。
 
 ↑駅前や街中で、こんな可愛いモル○ン教の子が声かけてきたら、思わず立ち止まって神さまの話を聞いてしまうかもしれん...
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近未来オトコマエWARS!

2009-07-19 | 北米映画 08~14
 「ターミネーター4」
 遅ればせながら待望のシリーズ最新作、やっと観に行けました♪
 審判の日(核戦争)後、世界は機械軍と人類との激しい戦いで荒廃していた。レジスタンスのリーダーとなっていたジョン・コナーは、自分の父親になるはずの少年カイル・リースが、機械軍に命を狙われていることを知る。そんな中、審判の日よりも前に死刑となり謎の実験に献体した男マーカスが甦り、カイルの前に現れる...
 パート1と2、すごく好きでTV放送のたびに観てしまいます。3は、なぜか未観のまま。最新作の前に観なきゃと思ってたんだけど、どうしても食指が動かず...観なくても大丈夫、とダミアンに言われたこともあり、結局スキップしたままパート4へGO!
 これまでは審判の日以前、ターミネーターにつけ狙われ逃走&反撃する主人公たち、というストーリーだったけど、今回初めて審判の日以後の物語に。何だか別シリーズ映画になってしまったかのように、スケールアップ&ド派手になってて、面白かったけど当惑も。話だけではなく映像も、CG過多のせいもあって何だかアニメっぽくなってたような。ワタシ的には、1と2のシンプルさのほうが好きかなあ。
 でも画的には、ユニークな創意工夫があって楽しかったです。ロボットの種類が多種多様になってて、巨大ロボや円盤、竜?とかオートバイ型!とか(巨大ロボの足から出撃してくるところが、何かヤッターマンっぽくて笑えた)。
 私、いまいちターミネーターの世界が理解できてないようで...あのロボット軍団は誰が支配したり製造してるの?かとか。日本はどーなってしまってるんだろ?とか。後でダミアンに講釈してもらい、何となくですが納得(日本の状態は知らん!と言われたが)。それにしても2018年って、そんな遠い未来じゃないよなあ。私もまだ生きてそう。あんなになっちゃうのか。怖いなあ(マジな顔で沈思)。
 楽しめたことは楽しめたけど、何だろう?1と2との大きな相違を感じて仕方がない。1は男女(サラ・コナーとカイル)の悲恋、2は男同士(ジョン・コナー少年と護衛ターミネーター)の友情で、乙女・腐女子的に萌え~な要素があったけど、4はアニメおたく色が強く萌え皆無だった。なので、無味乾燥というか無機質というか。やっぱ萌えは大事です。
 でも男前度は、なかなか高かったかも。
 
 成人したジョン・コナー役は、きゃクリスチャン・ベール。バットマンだけでなく、ターミネーターまでヒーロー襲名。不屈のマッチョ戦士といえば、もはやクリ兵衛の独壇場?イギリス人とは思えないほど、アメリカ人も真っ青なタフガイに成長してしまったクリ兵衛。「太陽の帝国」のガキンチョが。「若草物語」や「スウィングキッズ」の可愛いイケメンが。いったい何が、彼をマッチョ道へと驀進させたのでしょうか。しみったれたゲージュツ映画なんか出たくねーんだよ!こーなったら俺がスパイダーマンもアイアンマンもやったる!な気迫で、今後もクリ兵衛には頑張ってほしいものです。
 収穫だったのが、マーカス役のオーストラリア俳優サム・ワーシントン。屈強でワイルドだけど素朴な見た目で、かなりイケてました。めちゃくちゃ強くて人間離れしてるよな~フツー死ぬよなあ、とその不死身なタフさに唖然となってしまいましたが、衝撃の正体を知って納得。可哀相で切ない役でしたジョン・コナーより、マーカスのほうが主役っぽかったかも?
 カイル・リース少年役のアントン・イェルチンも、わりとイケメンで安心。成人版である1のマイケル・ビーン(カッコよかったなあ。あの人は今、になっちゃってるのが残念)には似てないけど。
 機械軍より、悪魔博士?のヘレナ・ボナム・カーターの死神顔のほうが怖い...
 ターミネーターといえば、もちろんシュワちゃん。彼の特別出演?も、往年のファンには嬉しいサービス。でも、あれは何か笑いを誘ってるだけにも思える...あと、『I'll be back!』という台詞や、ガンズ・アンド・ローゼズの曲etc.ファンには嬉しい演出も随所に。
 それにしても。ジョン・コナーは、後にカイルを過去へ送るわけでしょ?彼が死ぬと分かっていながら。自分がこの世に生まれるために。非情なミッションですよねえ。カイル、可哀相
 またまた1と2が観たくなってきた~!3は、どーしよっかなあ...
 クリベー成長記録...
 
      
 
      
 
 うう~ん。男って変われば変わるもんだ。でも顔じたいは、幼い頃の面影が残ってますね。クリベーの新作は、ジョニー・デップ主演の「パブリック・エネミー」やマーク・ウォールバーグ競演のボクシングものなど、相変わらず男祭りな映画ばかりです♪
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グッバイソロ⑦~⑪ 君が嘘をついた

2009-07-17 | 韓国のドラマ
 チョン・ジョンミョン主演の「グッバイ・ソロ」第7話から11話まで観ました...

☆み・れ・ん
 スヒのことをcan't give upなジアン。大した用もないのに彼女に電話したり、頼まれもしないのに彼女の口座に金を振り込んだり、プレゼントを彼女の部屋の前に置いていったり。ちょっとストーカー化しちゃってます。今カレとうまくいってる時に元カレにあんなことされたら、はっきり言ってウザいし怖いよ。でもジアンは善い男だから、スヒもつっけんどんに突き放すことができない。それはよく分かる。困ったねえ。いっそジアンが犯罪行為に走れば、スッパリ縁を切ることもできるのにねえ。
☆ミンホ、仕事してる?
 いちおうバーでバーテンしてるはずのミンホなんだけど、働いてる姿ってほとんど見ないような...
☆君の瞳には映らない~♪
 ジアン『まだおまえと一緒にいるのが辛いんだ』ミンホ、瞳ウルウル。切ない二人だけど...だんだんとジアンへの罪悪感も遠慮も薄れてきて、いちゃいちゃハッピーカップルしてるミンホとスヒが、何だか憎らしくなってきた。人の悲しみの上に成り立つ幸せって、怖い...
 
☆トントンして
 眠れるように背中を優しく叩いて、とハルモニに甘えるミンホ。くわ~!か、か、可愛いすぎる~!私もジョンミョンにトントンしたい~!トントンどころか、もっと卑猥な擬音で表す行為もしちゃいそうですが
☆熟女シックスセンス
 見えるはずがないものが見えてしまうヨンスクさん。ついにコワレた?!ミンホの兄ちゃんみたいな頼りない精神科医やめて、大きな病院に入院しなさい!
☆悲しみのジアン
 両親にも妹にも拒まれ、スヒには捨てられ、ミンホとも溝ができ、重ねた偽りにも疲れ、今にも自殺しちゃいそうなジアン。スヒには真実を告ろう、と彼女に会いに。でも、話すことなんか何もないし~なスヒは、借りてた金だけ置いて会わずに帰っちゃう。何て薄情な女なんだー!しかも。悲憤するジアンの電話を、携帯のバッテリー切れでプツン!ひ、非道い!くだらない電話いつもしてるんだから、充電ぐらいしとけよ!
 
☆貧乏人の拾い食い~♪
 ド貧乏少女時代を思い出すヨンスクさん。かごめかごめ~♪でもしてるのかと思ったら...ボンビーなヨンスクを囲んだ少年少女たちが、お菓子をヨンスクに投げつけながら非道い歌を嘲笑まじりに歌ってる!大時代的なイヂメだなあ。終戦直後かと思ったよ。
☆愛が見えない~♪
 偽っていたことを告白するジアン。すべて知っていたことを打ち明けるミンホ。こいつ殴りたい!けど、抱きしめてやりたい、みたいな感情に苦しむ男ふたり。互いに被害者でもあり加害者でもあるところが、切ない関係です。
★総括
 ドラマティックすぎる悲劇は、ありえねー!と一蹴できるけど、このドラマの悲しさは何か胸に沁みます。でも、あんまし可哀相とか思えない。みんな悲しみや苦しみを抱えていても、すぐそばに支えてくれる人や優しい人がいるから。孤独に見えて決してそうじゃない彼ら、ある意味うらやましくもあります。
 
 ↑ミョン太、もうすぐ兵役終了?早くcome back to me!
コメント (7)
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地獄へ道連れ

2009-07-16 | 日本のドラマ(単発)
 数年前にフジテレビで放送された「実録犯罪史シリーズ 最期のドライブ~富山長野女子高生・OL連続誘拐殺人事件~」を、念願かなって観ることができました。再放送は絶望視してたので、驚喜♪
 昭和55年、冬の富山。元電気工の河野は、年上の愛人・理恵子と共同経営する贈答品会社が倒産寸前で借金を抱えていた。理恵子は自分に頼りきっている弱気な河野に、怪しげな土地ころがしで大金を手に入れると請け合い金沢へ。だが彼女が愛車の赤いフェアレディZで向かったのは富山駅前で、そこで女子高生を言葉巧みに誘拐、殺害して死体を雪山に遺棄。身代金を要求する脅迫電話をかけるが、失敗に終わる。河野との愛の生活を失いたくない理恵子は、次なる獲物を求めて長野へ。今度はOLを誘拐して殺害。理恵子の犯行に気づかない河野は、やがて共犯者に仕立て上げられてしまうことに...
 実際に起こったこの恐ろしい連続誘拐殺人事件、覚えてる方も多いのではないでしょうか。このドラマを観て私、あたらめて驚愕&戦慄。血も涙もない非道な殺人もそうですが、愛人のやってることに気づかず、何も知らないままズルズルと奈落の底への道連れにされてしまった男性の悲運とアホっぷりも、事実とは信じがたくて唖然ボー然。
 河野、お人よしにもほどがある。オツム大丈夫なの?!と見ててイライラ+心配になるほど。彼があれほど鈍感でなく気も弱くなかったら、連続誘拐殺人なんて防げたはず。何も知らなかった、気づかなかった、というのも相当の罪深さだと思う。妻や愛人に優しいところも、ズルくて卑劣。自分が悪いことをするのではなく、女にさせてしまう。これがホントに悪い男かもと河野を見てて思った。こーいうダメ男にハマってしまう女も確かにいるんですよね。くらたまも漫画に描けないほど、最凶だめんず女な理恵子の暴走ぶりが怖すぎます。
 
 ↑連続誘拐殺人犯・宮崎知子。私の上司W女史にクリソツなんですよねえ
 理恵子は、冷酷な誘拐殺人鬼、悪魔のような女、というより、精神的に病んだ女って感じ。中盤から、誘拐を成功させることよりも、愛する男と破滅することが目的、みたいになってしまってて、ゾっとしました。病的な嘘つき女だけど頭の回転が異常に速く(宮崎知子は138という高い知能指数の持ち主であることが、逮捕後の精神鑑定の際に判明)、河野や被害者たちを騙す口の巧さときたら天才的。ズルズルあちこち引きずり回されて、まさか誘拐殺人とは思わないまでも、何か変、何かヤバい?と疑う河野、口も八丁で誤魔化し彼を従わせる理恵子、その繰り返しが何かもう漫才みたいで、悲惨陰惨な話なのに笑ってしまった。
 河野役は、玉置浩二。優柔不断で小心者でアホな色男を、なかなか好演してました。どーしようもないダメ男なんだけど、女がほっとけないのも何となく解かるような可愛さを出していて、ミュージシャンの中では演技力もある人だなと思いました。少なくとも、福山雅治よりは巧い。
 理恵子役は、室井滋。のらりくらりしつつ、ねっとりした粘着質演技が超ヤバい。若い娘たちを絞殺してゴミのように棄てるシーンは、鬼気迫ってて怖いです。シレっとした顔で嘘ばっかつく姿は何となくユーモラスでもあり、やっぱ室井さんって稀有な個性派女優だなと感嘆。凶悪でコワレた女、なんてフツーの女優なら躊躇する役を演じる果敢な役者魂にも。
 ちなみに...“赤いフェアレディの魔女”として世間を震撼とさせた犯人・宮崎知子は、戦後7人目の女性確定死刑囚として、今も拘置所で存命。冤罪を主張し続けてるとか。このドラマの原作者、佐木隆三を獄中から名誉毀損で訴えたらしいです。共犯者にされた男性は、無罪判決が出て娑婆に戻ることができたようですが...被害者たちの無念と遺族の悲しみや怒りを思うと、法では裁かれない罪があるんだなあ、と複雑な気持ちになります。宮崎の息子も可哀相!自分の母親があんなことしたら、私なら生きていけない!
 
 
コメント (3)
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