まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

キューティブロンド 華麗なる虚栄

2007-08-29 | イギリス、アイルランド映画
 いよいよ、秋からの連続ドラマのラインナップが出揃い始めましたね!
 「ガリレオ」福山雅治が、久々に俳優復帰!待ってました♪でも、相手役は私の超苦手な死馬裂き...
 「歌姫」佐藤隆太でも、また脇役で、主役は長瀬。ヒロインが、あわわ。ワタシ的最凶ドラマクラッシャー3人娘の筆頭、あいぶ何とか!
 「ワイルドママ」向井理でも、もちろん脇役。上戸主演という時点で、もう食指は動かない
 「風の行方」福士誠治NHKの手堅い時代劇、面白いか超退屈のどちかだろうなあ
 「オトコの子育て」小泉コータローでも、やっぱ脇役。話も超つまんなそう...
 「おいしいごはん」渡団長&徳重聡ホームドラマよりも、ホントは西部警察系のほうがいいんだけどなあ
 「SP」岡田准一&堤真一でも脚本が不安...
 たぶん今秋は、途中リタイアの連続で、一本も完観しないかも...
 皆様は、どんなドラマを楽しみにしてらっしゃいますでしょうか?
 
 「悪女」
 キューティ・ブロンドことリース・ウィザースプーンが、19世紀初頭のイギリスを舞台に、上流社会で成りあがろうと野望に燃えるヒロインに扮した文芸ドラマ。原作は、サッカリーの「虚栄の市」。
 邦題が???ヒロイン、悪女じゃないし。他人を騙したり傷つけたりすることも躊躇しない悪辣非情なアバズレなんかじゃなく、今に見とれよ~!サクセスしたるで~!と頑張るガッツだぜ猛女、なヒロインなのです。
 上流階級の人々に巧みに取り入って、上へ上へと階段を登っていくヒロイン。人々の心を掴むのに、顔や肉体ではなく、持ち前の才覚と機知を武器にしているので、たぶらかしてる!とかズル賢い女狐!といった感じは全然ない。あんなに頭が良くて面白くて頼りになる女なら、誰だって魅了されます。打てば響くような才気こそ、美貌や若さと違って、色褪せない女の価値、最高の武器だよなあ、とヒロインを見ていて思いました。
 美人じゃないけど明るくて前向き、勝気でバイタリティにあふれた頭脳明晰な野心家のヒロインって、まさにリース・ウィザースプーンご本人そのものなキャラ!?てっぺん目指して、七転び八起き・猪突猛進なキューティブロンドさんが、愉快痛快です。逆境や苦境、失敗や屈辱にも決してヘコたれず、怒りや悲しみさえバネにして奮い立つ強さが、ほんと逞しくてカッコいいです。ウジウジした涙や泣き言など、まったく見せない言わないし。頭カラッポで思いやりのない金持ち連中のイヂメや侮辱など、才気煥発にサラリとかわし、時にはキツくやり返す、キューティブロンドの勇姿が爽快です。
    
 あまりにも強い野心と性格が、大事なものを見えなくしてしまう怖さ愚かさも、ヒロインは教えてくれます。実際のキューティブロンドも、あんな風に自信たっぷりに、自分の信じる道を驀進する女だからこそ、ライアン・フィリップに逃げられたのかしらん(勝手な憶測)?
 この映画のヒロインやキューティブロンドさんみたいな猛烈女って、男をダメにしちゃうんだろうなあ。ヒロインの夫も、はじめは素敵な男だったのに、女房があまりにも頭が良くて逞しいせいで、男としての立場や沽券はズタズタ。ライアン・フィリップも、はじめは将来を嘱望されてたイケメン俳優だったのに、ハリウッドきっての高額ギャラを貰うオスカー女優という女房の威光に圧されて、ショボくれ下降線。女が偉いのか、男が情けないのか。愛があっても、人間的格差がそれを阻んでしまうのでしょうか。
 脇役も、味わい深いメンツ。
 ヒロインの親友の夫役のジョナサン・リース・マイアーズが、やっぱカッコカワイイ~最低な若造の役なんだけどね
   
 斜に構えたスカした顔&態度が、憎たらしくて可愛いジョナです。軍服姿もイケてます。最期が哀れで涙ジョナの息子(幼少&少年、演じてる二人の男の子もキュート)が、顔も性格も父親そっくりなのが、笑える因果。
 ヒロインの夫役のジェームズ・ピュアフォイも、なかなか男前でした。地味になったヒュー・ジャックマンみたいな?
 リス・エバンズが、ヒロインの親友を愛する軍人役。珍しく変態でも悪人でもない、この映画の中では唯一?良心的な役の彼です。
 あと、ガブリエル・バーン、ボブ・ホスキンス、ジム・ブロードベントといったオヤヂ名優たちも、さすが年季の入ったコクのある演技と存在感。
 英国の階級社会の厳然さにも、いつもながら驚嘆。みんながみんな、金や地位をめぐって狂奔する姿が、滑稽で浅はかで悲しい。
 金がかかってそうなセットや衣装も、目に楽しいです。ミーラー・ナーイル監督の、インド人女性らしい感性に満ちた色彩感覚やエキゾチックムードも、なかなかの珍味です。キューティブロンドのインド舞踊?シーンが笑えます。
 
 
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What a freaky world!

2007-08-28 | ドイツ、オーストリア映画
 最近、物忘れがひどいということを、ここでも幾度となく嘆いてきた私ですが、さらに怖い現象が...
 風呂上りにはいつも、冷たいハトムギ茶をグラスに注いで、自室に戻る私。もう三日連続で、グラスを倒したり置き方を誤ったりして、こぼしてる...麦茶だけではなく、こないだはヨーグルトまで絨毯の上にベチョっと。洗濯機から取り出したばかりのシャツを、よりによって猫のフンがあるところに落としたり。
 どうしちゃったのでしょう、私の手は。単なる注意散漫ならいいけど、何か違う気がする。ひょっとして、頭の中の消しゴムの予兆!?イヤー!!怖い!私は誰ここはどこ状態になっても、チョン・ウソンみたいな夫が面倒みてくれるならまだしも...山に棄てられるか事故に見せかけて始末されるに違いない、と怯える私です。

 「ブリキの太鼓」
 アカデミー賞外国語映画賞&カンヌ映画祭パルムドールのW受賞作。傑作との誉れ高い作品ながら、観るにはかなりの勇気が必要そうな映画だったため、ずっと敬遠してきたのですが、ついに...
 ナチスが台頭を始めた頃のドイツ。幼いオスカル少年は、目の当たりにした大人の醜さに嫌気がさして、自ら3歳で成長を止めてしまう...
 あうううう。評判通り、いや、予想以上に奇怪な映画でした。凄すぎて、うまく感想が書けない。ただただグロテスクで不条理で、異常で邪悪で毒々しくて、そして面白い映画でした。まさにディープインパクトな作品。これはヤバいだろ~とか、うわキツい~の連続。見てはならぬものを見てしまったかのような、居心地の悪さに汗が出そうになりつつ、みなぎるパワーと面白さで目を背けられない。最後までグイグイ引っ張られちゃいました。でも、映画を観てこんなに疲れたの、久しぶり。
 とにかく、主人公オスカルが、めちゃくちゃ不気味!

  見た目もキャラも、デンジャラスすぎます。自分の意思で成長を止められたり、超音波みたいな奇声で物を破壊できたり、ほんとに人間!?な、ほとんど妖怪坊主なのです。怪物くんや鬼太郎に見つかったら、退治されちゃいそう。肌身離さず太鼓を持ち歩いて、所かまわず叩きまくるオスカルの行く手には、常に不幸と災いが。そのたびに、ギョエー!ハプハプハプ!と動転・大騒ぎしたり、かと思うと、キャハハハ!と楽しそうに事態を悪化させたり。まさに、ドイツ版まことちゃん!?やることなすこと、怖くて笑えるのらー!
 キエェェェー!アァァァァー!な破壊超音波声、そのトーンの高さに、こっちの鼓膜と神経までダメージを受けます。それに対して、みんな怖がるどころか喜んだり賞賛したりするのも変笑。全編に渡り怪変シーン満載ですが、特に可笑しかったのは、ナチス軍人の集会シーン。行進曲が、オスカルの叩く太鼓でワルツに変わってしまい、みんなラララ~♪と陽気に踊りだしちゃったり。ぷぷっと吹き出しつつ、なぜか痛烈なまでのシニカルさを感じました。

 オスカルが拒絶した大人の世界の醜さが、悲惨陰惨でありながら、どこ滑稽に描かれていて、笑っちゃいけない系の笑いを随所で催させます。ブラックすぎる毒気に満ちたユーモアや、ウゲゲなエグいグロいシーンの数々は、生理的に拒絶反応を起こしてしまう人も多いことでしょう。
 日常生活の些細な低俗さ卑小さから、爛れた男女の肉欲や愛憎、そして人種差別、政治や戦争。オスカルの目を通して繰り広げられる大小の人間愚には、美しさのかけらもなく、どんなに善良でも人間とは汚い醜い生き物なんだ、と思い知らされます。それを嘲笑うユーモアが、冷たく残酷でゾっとします。
 ナチスドイツの興亡を背景に描かれる、オスカルの怪奇な青春&恋物語も、波乱万丈な大河ドラマ調で、激ヤバに壮大です。
 オスカル役のダーヴィット・ベネントは、当時12歳だったとか。だんだんホントに成長が止まった人に見えてきます。あの目つきや表情、子供なのにスゴすぎ。同居人のコギャルとの性的シーンは、ほんとヤバいです。子供にあんなことさせて、いいのかなあ。
 毒にも薬にもならない映画に飽き足らず、強烈な衝撃(笑撃?)&刺激が欲しいなら、ぜひ試していただきたい超怪作です...途中で気分が悪くなっても、トラウマになっても、責任は負いかねますが♪
 こーいう映画を楽しんでしまうと、ますますユルいヌルいオコチャマな映画なんか、観るに耐えなくなってしまうよなあ。
 
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エヂの英国学園天国

2007-08-26 | 中国・台湾・香港映画
 コンビニで買い物。帰ってビニール袋の中身を机上に出すと、ギャアアアアー!!??ボトリ!とデカいカメムシが落ちてきた!
 バイクに忘れ物。夜中に取りに行くと、ヒイイイイー!?!?家の前のドブで、不審近隣住人T氏(7/12・7/24の記事参照)が立ちションベンしてた!
 失神&失禁寸前!あな恐ろしや~!夏の終わりになって、ゾゾゾと納涼な恐怖体験☆しちゃいました。

 お松の第2回独り華流男前映画祭⑥
 「エディソン・チャンの留学青春日記」
 中国人の女の子が、イギリスにある全寮制学校に留学。そこで彼女が育む、友情や恋の物語。
 うう~ん。何だか全体的に、チープな感じ...出来損ないの少女漫画みたいです。もっと面白くできたはずなのになあ。せっかくイギリスの寄宿舎という、おいしい要素たっぷりの舞台設定なのに、もったいない。
 最大の敗因は、ヒロインに魅力がないこと。いい年して、でっかい羊の縫いぐるみ持ち歩くなんて、キモいです。しかも、ブスすぎる!清水ミチコと大久保さんを足して二で割ったような顔。おばさんじゃん!?もっと可愛くて若い女優、いただろうに。こんな女が、イケメンたちにモテるなんて、ありえねぇ~!説得力ゼロ!聞くところによると、この映画の元は、ヒロインを演じた女優の留学体験を映画化したとか。本人が演じる必要性、あるの?!
 でもまあ、もしあれが超可愛い女の子だったら、男子にマジ惚れされてドロドロ&女子に憎まれて壮絶イジメだっただろうから(そのほうが、映画的には断然面白いんだけど)、ブスで幸いだったのかも。イギリス娘たちも、意地悪そうに見えて案外いい奴ら(いい子たちって感じではない)だったし。
 ヨーロッパの全寮制学校って、少女漫画の世界みたいで憧れるけど、私なら二日ともたないだろうなあ。いじめられるか、孤立して欝になって自殺しそう...
 ヒロインが親しくなる同級生役で、エディソン・チャンが登場。ホントはラグビーやりたいピアノ少年って、もろ少女漫画なキャラ。見た目は気のいい兄ちゃんって感じのエヂですが。イケメンだけど、ワタシ的には、あまり萌えない系。流暢な英語は、さすが!でカッコ良かった。香港の若手俳優って、ほんとスラスラ&ペラペラ自然に英語を喋るから素敵ですよね。
 エヂと、彼の親友でラグビー部のキャプテン(アメリカ人?)に恋されるヒロイン。ウソだ~!これは捏造的脚色、妄想的フィクションでしょ!?
 故レスリー・チャンの英国留学記なら、「モーリス」や「風と木の詩」も真っ青な、さぞやYAOIがハァハァな、女人禁制の萌え萌えイケメン♂パラダイス映画になってたことでしょう。
 
 
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求愛歌J

2007-08-24 | 中国・台湾・香港映画
 仕事帰りに寄ったレンタルショップ。CDセクションにある叩き売り中古CDのカゴの中には、かつてのヒット曲が悲しみの100円均一。坂井泉水が亡くなる前は大量にあったZARDのCDは、さすがに売り時とにらんでか、別コーナー設えになってました。私なんか、生きてる間も値打ちがない人間だから、死んだ後に株が上がるってこともないだろうなあと、ちょっぴり侘しくなりました。

 お松の第2回独り華流男前映画祭⑤ 
 「ジェイ・チョウを探して」
 失恋して大陸から姉のいる香港にやってきたヒロイン。恋人との思い出の歌が収録されたジェイ・チョウのCDを探す彼女だが...
 とっても可愛い、ほのぼのした映画でした。「アメリ」と「恋する惑星」の乙女ちっくバージョン?って感じです。キッチュでキュートな小道具(インテリアやフィギュアetc.)と、ポップで珍妙ファンタジーなシーンが目に楽しい。なので、ちょっとまったりムードで緩慢だけど、退屈はしなかったです。1時間半もない短さも良かった。
 ヒロインも、彼女が出会う人々も、何かヘンでズレたところが、笑えて楽しい。
 ヒロインは、かなり不思議ちゃん。こーいうキャラって、下手するとムカつくイラつく可愛い子ブリっ子になりがちだけど、この映画のヒロインは見た目も言動もブサカワ系だったので、好感を抱けました。ただ、CD探し、ついでにボーイハントに明け暮れるところが、いいご身分だなあと呆れますが。行く先々で、面白い人々&いい男に出会える彼女の冒険が、羨ましい。
 中古CD店を経営する青年役に、樂ちゃんことショーン・ユー。
 ぷぷっ、樂ちゃん、ヘンです!見事な不思議くんぶりです。メガネに無精ひげ、小汚い服装が、オタッキーな感じを出してます。ホントに商売する気あんの~?!な態度、愛犬を亡くして悲嘆に暮れてる姿や、新ペットの亀を可愛がってる姿が、浮世離れした自分世界の住人っぽくて笑えます。犬を里子に出そうとする飼い主に、錯乱ちっくに説教する樂ちゃん、かなりヤバい人...樂ちゃんにつきまとう野良犬?軍団も可愛い。変人な役だけど、イケメンなのは隠せない樂ちゃんです。あんな変人なら、全然OKだよ。途中、こざっぱり変身する樂ちゃん、やっぱカッコ可愛い!
    
 ヒロインが惚れる青年役に、彦ことダニエル・ウー。
 ああ~ほんと彦って、男前精悍さと甘さが、絶妙にミックスされてるんだよなあ。お巡りさん役の彦、私服で交通整理してる姿の凛々しさときたら!ジーパンのケツが、キュっとしててセクシイ
 ルックスも性格も最高な男!とヒロイン同様に惚れ惚れしてたら...あわわ。彦の正体に怖笑!冬彦さんも真っ青なマザコンだし!デートにママを連れてきて(しかも、何だかペアルックっぽい格好で)、イチャイチャとパフェを分け合い、ひとつのイアホンで仲良く音楽鑑賞。ヒロインがブーたれると、親孝行して何が悪いんだ!と逆ギレ。そんなトホホ!な男を楽しそうに演じてる彦が、おちゃめで微笑ましいです。こんな恋人や夫は疲れる、だけど息子だったら超幸せだろうなあ、な今回の彦でした。
 あと、イーソン・チャンの珍演も特筆に価します。回って回って回って回って回るぅ~♪なビックリ人間っぷりに爆笑。
 物語の重要なモチーフとなるジェイ・チョウの歌も、効果的に使われていました。
 そして。そのジェイ・チョウご本人も登場!これが「頭文字D」に先立つ、彼の記念すべき銀幕デビューなのです。
 パーティの出席者が、みんなジェイ・チョウに見えるシーンにププッ。マルコヴィッチならぬ、ジェイ・チョウの穴って感じで。
 ラストを、ジェイがチャーミングにキメてくれます。私も手作りのケーキを、ジェイに食べてもらいたい...いや、私自身を召し上がってほしい...
 ここで告白...近ごろ私、ひそやかにジェイが気になって仕方がない状態で...「頭文字D」の時は、可愛いなとは思ったけど、さほど胸ワシづかみ!ではなかった。でも、最近は...He's often on my mind...なんでだろ~なんでだろ~♪
 というわけで、早くジェイの新作が観たくて発狂しそうです♪映画だけでなく、彼の歌やステージまで触手を伸ばすと、歯止めが効かなくなりそうで怖い。

 納涼!クールビズなジェイのセクシイショット♪ええカラダしてまんなぁ
 
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親分は麗男がお好き ひこ、薔薇色の珍生!

2007-08-23 | 中国・台湾・香港映画
 処夏。今日はちょっとだけ、暑さが和らいでいたような日中でした。
 午後のニュースに衝撃。今日、死刑執行がありました。長勢法相が就任してから、10人の死刑囚が絞首台の露と消えたことになります。そのハイペースさに驚かされます。でも、死刑囚は減少よりも増加の一途をたどるばかり...死刑といえば、中国で麻薬密売の罪で捕まった日本人の死刑が確定したとか。悪いことをしたとはいえ、異国で刑死しなきゃならないなんて、悲惨すぎます。来月に予定されている、光市母子殺人事件の公判の行方も気になるところです。今度こそ傍聴できれば、と思っています。
 話はガラリと変わって。ぎゃぼ世界競泳、北島康介1位!やったねコースケったら、ますますムッチムチ(ムキムキではない)になって、セクシイに鋭い目も好き~大したことないくせに分不相応に過大評価されて、態度も発言もNANISAMAな連中は失笑ものだけど、ホンモノの実力を備えたコースケみたいな男のNANISAMAムードには、ひれ伏して萌えてしまう私です。北京五輪も頑張れコースケ!くれぐれも、ダンボール肉まんとか食わないようにね~!
 
 お松の第2回独り華流男前映画祭④
 「エンター・ザ・フェニックス」
 スティーブン・フォンの監督デビュー作。
 マフィアのボスが他界。幹部たちは、行方知れずだった一人息子ジョージを探し出し、後継者として擁立しようとする。ゲイのジョージは、黒社会に憧れていたルームメイトのサムに乞われるまま、お互いの身分を入れ替え香港に戻るが...
 面白かったです!往年の、Mr.ブーとかジャッキー映画っぽい、愉快な香港コメディでした。ほんと、香港人のオーバリアクションって、見ていて楽しいですよね。
 黒社会+ゲイというのが、ユニークな発想と着眼点。でも、やくざと同性愛って、不思議とマッチする組み合わせ。血の気が多い熱い野郎どもの義理人情って、精神的には恋愛に近いものがあるような。それを男前な俳優たちが演じている多くのマフィア・やくざ映画には、決まって同性愛的ムードが色濃く漂っています。
 ゲイの言動や性癖を、思いっきり茶化したシーンの数々に、爆笑させられます。ちょっと悪ノリが過ぎて、ホンモノのゲイの方々には、バカにしてると怒られそうだけど。
 スティーブン・フォンの記念すべき監督デビューを祝すように、豪華なメンバーが集結しているのも、この映画の魅力です。
 ジョージ役は、彦ことダニエル・ウー。
 めっちゃ男前~悪い男役も似合うけど、彦の魅力が最高に輝くのは、ひょっとしたらゲイの役かも?その美麗な風貌と色気は、男も女も関係なくトキメキ&欲情でメロリンキュ~にしてしまいます。この映画の彦を見て私、思った。「禁色」の悠一が、ここにいいる!と。あらためて、悠一を演じることができるのは彦しかいない!と確信しました。三島由紀夫が健在だったら、きっと彼も彦にビビビ!ときたはず。
    
 ゲイの役だけど、あんまりゲイゲイしくはなく、優しく繊細な青年って感じの彦。時々、カマっぽい仕草したりするけど、男らしさは隠せない。その点、やっぱレスリーはリアルだったよなあ。
 それにしても。彦みたいなゲイがいたら、マジで罪作りだよ。恋したら、女にとっては悲劇だもんね。
 優しいけど、いざという時には頼もしい彦が、超カッチョE個性的な俳優に囲まれた彼は、何だろう?そう、珍奇で面白い植物の中に凛と咲く、一輪の艶やかな黒い薔薇って感じ?手折ってみたい...
 sweetな彦だけど、おバカはほとんどせず、エロ脱ぎは皆無だったのが、ちょっと残念。
 監督のスティーブン・フォンが、造反するマフィア役で出演。
 彼だけ徹頭徹尾、シリアス調。なかなかカッコいい役でした。顔は岡本健一みたいで(しつこい?)可愛いけど。彦に勝るとも劣らぬ、彼の身体能力に感嘆!ラスト近くの、彦vsスティーブンの死闘は、まさに香港アクション映画の真髄!な迫力&鮮やかさでした。二人とも、スゴいなあ。日ごろから鍛錬してるんだろうなあ。こーいうことのできる俳優、日本にはいないもんなあ。
 人気スターの監督作というと大概、僕ってホントはこんなに感受性があるんだヨ!なゲージュツ系なのに、スティーブンはアクション喜劇という香港映画の伝統的十八番を、忠実に誇りをもって踏襲しているようで、好感を抱かずにはいられません。
 ニコ主演の「ティラミス」でもいい味を出してたイーソン・チャンが、サム役。顔同様、濃いアホバカっぷりで笑えます。でも、よく見たら彼、結構男前?劇団ひとり+宮迫+松嶋なな子の亭主、みたいな?
  
 幹部の親子役、ロー・カーイン&チャップマン・トウが、ナイスなコンビネーション。
 相変わらずアホなチャップマンが可愛いサムをボスの息子と思い込んでる初対面シーンで、サムにフェ○チオを要求されたと勘違いして、半泣きでサムの股に顔を近づけていくチャップマンと、息子よ!耐えよ!なロー・カーインの無念そうな顔、大笑いでした。
 カレン・モクも珍演。彼女が、実生活ではスティーブンの恋人だと最近になって知りました...紅一点が、ヘンに可愛く美人なだけの女優ではなく、彼女みたいな個性派ブスカワ系だったのも、いい感じ。
 あと、オカマのマッサージ師が強烈。スティーブンの手下が、ワイルドなイケメンだった。チャップマンとの日本語対決?が笑えた。マッサージ師に食われちゃうのが哀笑。
 カメオ出演者も、ニコラス・ツェーとサム・リー、ユン・ピョウとゴージャスな面々。
 イキがってたカッコつけチンピラのニコが、仕置きで自慢の蛇の刺青を○ン○の刺青に替えられて、ピーピー泣く姿がアホすぎ!サム・リーは、彦に色目使ってカレン・モクとメンチ切り合う口の悪いオカマ役で、ちょこっとだけ登場。ユン・ピョウは、彦の父役。「玻璃の城」でのレオン・ライ以上に、に、似てねぇ~!彦のパパなら、やっぱアンディ・ラウだと思うけど。
 そして!ラストにはまた、あの超大物スターが登場!この映画も、彼のプロデュースとか。スティーブン・フォンって、ほんと香港映画界で愛されてる存在なんですね。
    
 同い年の仲良しさん、彦&スティーブン。ルックス良し、頭良し、演技良し、演出も良し、と非の打ち所がない男たち
 
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ひこvsにこ 香港イケメン新人類の乱!

2007-08-21 | 中国・台湾・香港映画
 冷房が効きすぎて寒いので、熱いお茶を淹れると、茶柱が立ちました。Something lucky will happen to me?と、ちょっぴりラララ♪な気分で外へ出ると、目の前をササっと真っ黒な猫が...
 プラスマイナス、ラッキーはアンラッキーに相殺されたのでしょうか。結局、何事もなく一日は終えようとしています...可もなく不可もなく、吉もなく凶もなく。私の人生、そんなもの...
 
 お松の第2回独り華流男前映画祭③
 「ジェネックス・コップ」
 新人類、ジェネレーションX...何だか懐かしい言葉。今では私たち世代のほうが、今の若い子ら理解できない~!と嘆いてる時代...
 警察学校の落ちこぼれ3人組が、香港で不穏な動きを見せる日本のヤクザと死闘!
 ド派手なドンパチ、乱闘、大爆発。香港アクション映画の定番は、これでもかー!とばかりにテンコ盛り。いつどこで、銃撃戦や爆発に巻き込まれるかわからない危険な街・香港!
 話やアクションより、この映画はキャストが豪華でオイシい!
 香港新世代のスター(当時)として、ニコラス・ツェー、スティーブン・フォン、サム・リーそしてダニエル・ウーが、その若さと魅力の妍を競う!
          
 3人組のリーダー?役のニコ。彼はねえ、ほんと可愛くてカッコいいんですよ。不良っぽいけど、清潔感と品があるところや、キュートな少年っぽさの中にも、シャープな男っぽさがあるところが、汚らしくてヘナチョコな日本の若い人気タレントとは違うんです。目薬効果があるといっていいイケメンぶりです。
 「香港国際警察」以上に、アクションもバリバリこなすニコが素敵。明らかにスタントだろ!なシーンが、ほとんどない。撮影中、ケガが絶えなかったとか。その役者魂に敬服。走ったりケンカしたりする時の、俊敏な動きにも驚嘆。いちばん萌えたのは、フランシス・ン(いい味!)をホモと疑い、服を脱がされそうになったり触られたりして、内心ビビってるニコの顔。超可愛い~
 スティーブン・フォンは、やっぱイモくした岡本健一みたいで、可愛い。彼だけ、ロマンスもある役。キス、上手そうだなあ。
 サム・リーは、いわゆるイケメンではないけど、独特の個性が光ります。ちょっと森山未來系?
 彦ことダニエル・ウーは、悪役。ファッションがエロい!素肌に黒革の上着。チラホラ見せる引き締まった胸元が、ん・色っぽい♪
          
 彦、悪役といっても、卑怯でバカな小悪党なんです。兄貴を裏切って殺し、日本ヤクザ・仲村トオルに寝返り。手下やニコたちにはエラソーだけど、仲村トオルにはヘコヘコ。ぎゃーぎゃー怒鳴ったり、ぴーぴー泣きながら命乞いをしたり。柄が悪くて、その実ヘタレ。ワイルドで超カッチョE外見とは、ギャップありすぎなキャラ。最初から最後まで、卑劣で情けないバカ男な彦に哀笑。みんなからバカ呼ばわりされて、ちょっと可哀想でしたが(ホントにバカだから仕方ないけど)。バカな役はともかく、彦には悪い役が似合います。犯罪系ではなく、今度は恋愛系の悪い男の役で、ヒロイン(もちろん、男の主人公でも無問題)とファンをたぶらかしてほしいものです。
 彦を裏切る手下役のテレンス・イン、最近ちょっと気になる男...
 悪役の仲村トオルも、カッチョよかった~
          
 彼ってナニゲに、国際俳優ですよね。ワタシ的には、渡辺ケンよりイケてます。見事な乱闘シーンに、さすが元ビーバップ!と感嘆。足、よくあんなに上がるなあ。香港のピチピチ3人組相手に、独りで立ち向かうトオルの勇姿は、まさにSAMURAI大和魂!って感じで、見蕩れちゃいました。英語の台詞が多くて、大変そうだった。英語しゃべっても自然な彦やニコは、やっぱスゴいよなあ。
 そして、やっぱり出てきました!香港映画の名物男、エリック・ツァン!
 今回のエリックおぢさんは、マフィアのボスではなくて、刑事だったのが新鮮でした。すごいハイテンション!精神的に不安定な役で、錯乱したりチック症状起こしたり、危なさが笑えます。風船おじさんのように、フワフワ飛んでいくエリックおぢさんの最期に、涙...目立つという点では、またまたエリックおぢさん独り勝ち。
 さらに!ラストに、あの超大物スターが登場!ヘラヘラ生意気な3人組も、彼には低頭しちゃうところが、若者よ目上には礼儀正しく!という教訓っぽいシーンで、微笑ましかったです。
 この映画も、その超大物スターがプロデューサーだとか。彼の、新世代への期待と慈愛に満ちた作品です。
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方中信 私を壊さないで

2007-08-20 | 中国・台湾・香港映画
 私の知能指数よりも、はるかに高そうな不快指数に、so groggy...
 猛残暑の日本は、聞いてるだけで熱中症になりそうなニュースばかりですね。
 那覇空港での、中華航空機爆発には、暑さの中でも背筋が凍る事故。中華航空、やっぱ怖いなあ。台湾に行く気も殺がれる思い。
 楳図かずおの“まことちゃん御殿”が、近隣住人から総スカンの差し止め要求!何だか気の毒ですねえ。環境ハラスメントとまで言われちゃってるし。お上品でお高くとまった高級住宅街じゃなくて、私の近所みたいなところだったら、大歓迎されるのになあ。グワシ☆
 仮病モンゴル人横綱が、うつ篭城。相撲に関心がない私は、大騒ぎっぷりが不可解。背景にある、カネの絡んだ汚い事情には興味あるけど。中田ヒデ子、やっぱ胡散臭い奴だ。
 昨夜は、24時間テレビやってましたね。ちょこっと観たかぎりでは、チャリティ番組というより、ほとんどジャニーズバラエティだったような。感動の押し売りは、何だか気持ち悪い。毒光和夫の偽善的泣き顔なんて、暑苦しいだけ。番組Tシャツ着ていても、出演者のゴージャズなアクセサリーが、番組コンセプトに反してたような。カツーンの子がつけてた高そうな時計、あれで何人の恵まれない人、障害をもった人が救われることか...
 暑さを和らげてくれる、清涼感あるニュースを期待したいですね。

 お松の第2回独り華流男前映画祭②
 「我愛你」
 アニタ・ユン主演、日本未公開作のサイコサスペンス。
 刑事の夫が突然、愛人のもとへ去ってしまい、絶望と傷心から精神のバランスを崩していくヒロイン。愛人に、幼い娘まで奪われた彼女は、ついに...
 久々に見たアニタ・ユン、どーしちゃったの~!「君さえいれば 金枝玉葉」など、おキャンで底抜けに明るいハッピー元気娘だった彼女が、どよよ~んとした陰惨な不幸女に...
 あまりにも無邪気で、妻としても母としても未熟なヒロイン。そんな彼女に疲れて、完璧な大人の女である愛人に奔る夫。奥さん、可哀想~!男って勝手やなあ!と思いつつ、ヒロインの精神的不安定さや未熟さを見てると、ハードな仕事で身も心もクタクタな夫には、かなり重荷な女だよなあと、あながち男を薄情!とは責められません。
 とにかく、アニタ・ユンが怖い!ブッコワレちゃってます。夫への執着、愛人への敵意は、まるで「アデルの恋の物語」+「危険な情事」な壮絶さ。虚ろな目や、プッツン大爆発した時の暴れっぷりがヤバすぎます。は、早く強制入院~!
 夫に捨てられて、ただでさえ心が崩壊寸前なのに、最後の砦である娘まで奪われそうになり、ますますアニタの狂気ボルテージがアップ。娘の養育権を奪われまいと、せっかく死ぬほど練習した幸せ母娘ぶりも、裁判所の調査員を前に緊張と不安のせいで大チョンボ!(この練習&調査員との面接シーン、アニタの錯乱っぷりに振り回される幼い娘が、めちゃくちゃ哀れ)...何もかも悪いほうへ傾いてしまい、追い詰められていくアニタが悲痛、だけどブっとんでて、何か笑えます。
 最高にオチャッピーだったコメディ女優アニタも、こんな役やるようになったんですねえ。感無量。まだ可愛いんだけどね。やせ細った和久井映見みたい。顔もだけど、役の薄幸さも和久井ご本人とカブった...
 夫役は、my dear アレックス・フォン
 情けなくてズルい男、だけど、弱さが人間的で同情はできる男として、方中信は繊細に演じています。女たちの間で苦悩し憔悴する方中信が、切なくて愛しいです。
 優しそうだけど男くさくて、やっぱ素敵な方中信。顔が小さく長身でスタイルが良いので、スーツが似合う~愛人(化膿狂子似)と、ベッドシーンもあり。結構ハード?っぽいんだけど、せっかくの肉体美をはっきり見せないので、消化不良。何か脱ぎ惜しみ、出し惜しみ感がある方中信です。
 弁護士役で、フランシス・ンも登場。意外にも?すごく良い人な役。
          
 もし「失楽園」「愛の流刑地」が香港でリメイクされるとしたら、方中信で!その時は、覚悟を決めて脱ぎまくってね!

 
 
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怒れる家族計画 ひこ、助太刀いたす!

2007-08-17 | 中国・台湾・香港映画
 暑い...
 立秋とは名ばかり。日ごと募る暑さに思わず、着てはもらえぬセーターでも編んでしまいそうになります...
 脳内なめくじ状態で、原チャリもまともに運転できない有様。涼しい秋風が吹くまで、生きながらえられるかしらん、と本気で不安です。
 皆様は、この猛暑をどう耐え忍んでおらるるでしょうか?

 お松の第2回独り華流男前映画祭①
 「ドラゴン・プロジェクト」
 元秘密工作員の接骨医シンボウが、復讐に燃える悪者に拉致される。息子ニッキーと娘ナタリーは、父を救うべく、敵に立ち向かう!
 いやあ、やっぱ香港映画は、こーでなきゃね!な愉快痛快さ、泥臭さでした。銃や青龍刀など、香港映画でお馴染みの武器はほとんど使用されず、みんなカンフーで闘うところがスゴかった。カンフーというお家芸に誇りをもつ、香港映画の矜持を感じました。カンフーファイティングの面白さや迫力を、いろんなシチュエーションや方法で描く工夫に、感嘆と好感。
 てっきりハチャメチャなオバカコメディかと思ってたけど、家族愛に結構しみじみさせられました。こいつらホントに人間!?な超人ぶりは、大笑いでしたが。
 一見フツーだけど、実は親子そろってカンフーの達人で、めちゃくちゃ強い!のも笑える。特に、ナタリーの最強武闘少女っぷりがアッパレ!あと、敵の親分の息子が、ガキンチョ、しかも西洋人なのに、一家を圧倒するカンフーファイターで、その見事な暴れっぷりに驚嘆!名脇役ウー・マ演じる親父の患者チウ爺さん(実は彼こそ...な、意外な正体)の、ひょいひょいとビルからビルへと飛び移る仙人っぷりも笑。
 シンボウ役のアンソニー・ウォンが、相変わらずいい味。コワモテな彼が、息子と娘にウザがられてションボリ、な姿が何か可愛いです。
 ニッキー役のスティーブン・フォンは、何と!この映画の兼監督!まるでジャッキー映画を彷彿とさせる演出ぶりです(この映画の製作総指揮は、ジャッキー御大)。見た目も、やっぱ素朴になった岡本健一(+昔の保坂なおき)っぽくて、可愛い&若いです。ジャッキーにも似てる?
 この映画を観たのは、言うまでもなく、彦ことダニエル・ウーに逢いたかったから♪
    
 彦の役は、ナタリーのボーイフレンド・ジェイソン。爽やかな好青年!まさに、両親に紹介してみたい男の子の理想といえます。ちょっとボ~っとした、人の善さそうなキャラが可愛い!いつもの色気は抑えて、今回はフツーっぽさを出すよう努めていたかのような彦ですが、やっぱ美男子!あんな男、まず一般世界にはいません。また発音をネタにされてたけど、アメリカ育ちの彦の広東語って、そんなに訛りがキツいの?
 いちおう彦の役にも隠された秘密があって、一家の闘いに参戦するのですが、頭脳系なので実戦では役に立たないのが悲しい。↑画像に期待させられるような凛々しい戦闘シーンは、いっさいありません。詐欺に近いスチール写真です。彦にも、アチョー!アチャー!と暴れてほしかったなあ。出番もあまり多くなく、あくまで友人のスティーブン・フォンのための特別出演って感じです。
     
 ↑チウ爺さんを追跡中、ドヂって痛ってぇ~!な彦の顔が、アホ可愛いです。
 悪ボスが、ちょっと哀れな感じも。でも、あんなに手下いっぱい従えて、いったいどーいう立場の人だったんでしょうか。
 
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御使い歌いて奇跡が降る聖夜

2007-08-16 | フランス、ベルギー映画
 昨日は終戦記念日でした。
 最近は、アメリカと日本が戦争したことを知らない子供も、多いとか。よく考えてみたら、私の両親でさえ、戦争を知らない世代だもんなあ。
 ダミアンが徴兵されてしまう時代なんて、絶対来ないでほしい。当たり前のように享受している平和のありがたみを噛み締め、心静かに祈りを捧げました...wishing for peace all over the world...

 「戦場のアリア」
 第一次世界大戦下のフランス北部。ドイツ軍対フランス・スコットランド軍の戦況が熾烈化する中で迎えたクリスマスに、美しい歌声が奇跡をもたらす...
 一夜だけ、敵味方の立場を忘れて友好を結んだという“クリスマス休戦”の物語。ほんと、奇跡のような美しい逸話ですね。
 寒々と殺伐とした戦場で、ほのかに光るクリスマスツリー。夜空に響くクリスマスキャロルの歌声やバグパイプの音色。確かに神様がみそなわすことを信じられそうな、美しく感動的な夜です。
 クリスマスへの想いや、音楽を愛する心は、文化や言葉が違っても、ドイツ人もフランス人もスコットランド人も、同じ。勇気を出して歩み寄って、敵意という鎧を脱いでみたら、みんな愛すべき人間ばかり。ひとりひとりだと、理解し合えるし思いやれるのに...それぞれの国家への忠誠や大儀が、ひとつになれるはずの世界をバラバラにしてしまう戦争の怖さ愚かさを、あらためて痛感。せっかく仲良くなれた人間と、恨みも憎しみもないのに、再び殺し合わねばならない兵隊たちのジレンマに、胸が塞がります。
 戦争は会議室で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ!と織田ゆうじも怒りそうな、最前線に立たない軍上層部や教会のお偉方の言動が、非人間的で空疎で、聞いてて虚しくなります。特に、偉い神父様の主戦論説法には、この人ホントに神父!?と耳を疑ってしまうほど、苛烈で非人道的。キリスト教って、怖い...
 ヒロインのダイアン・クルーガーの、硬質でクールな美しさが印象的。むかしのジェシカ・ラングをゴージャスにした感じ?柔らかさに欠けるというか、ちょっとイカついので、角度によってはメチャクチャきれいなニューハーフに見えることも...まさに、戦場に降り立った女神のごとき振る舞いのヒロインでした。最前線でも、スゴい毛皮とドレス姿。
 ヒロインの夫役、ベンノ・フユルマンも繊細な好演。老けて見えるけど彼、キムタコとかヨンとかと同い年なんですよねえ。オトナの男!
 でもヒロイン夫婦って、かなり自分たちワールド全開なバカップル?愛する人たちと引き離されている兵士たちの中で、平気で堂々と夫婦愛してるのって、どうよ!?みんな託された手紙も、簡単に無造作に人任せにするし、戦い続ける兵士を尻目に、自分たちから進んで捕虜になって国を捨てるし。うう~ん、うまくサバイバルして、長生きしそうな二人だ。
 フランス人将校役のギヨーム・カネは、もうダイアン・クルーガーとは別れたとか。最近の彼は、俳優としてより監督として名をあげている様子?
 この映画を観たのは、言うまでもなくmy dear ダニエル・ブリュールに逢いたかったから♪

 ドイツ軍中尉役のダニブリュ、軍服も凛々しく髭も雄々しく、チョベリグ(死語)~若いので、下っ端兵士役のほうが似合いそうですが。任務に厳格だった彼が、だんだん人間的に柔和になっていく姿が、胸キュンでした。フランス人やスコットランド人相手に、自然に流暢に仏語英語しゃべる語学力も、スゴい!ダニブリュ、スペイン語もペラペラだし(ドイツ&スペインのハーフだから)ほんと国際的で尊敬!
   
 「サルバドールの朝」と「ボーン・アルティメイタム」公開!で、ダニブリュファンにはマンモスうれP秋になりそうです。ジュリー・デルピーの監督作“2 Days in Paris”も、来年日本公開予定!
 
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瑛太と私で恋しよっかー

2007-08-14 | 日本映画
 某オゲレツおやぢ雑誌を立ち読みしてると...
 『謹慎処分の織田信成に、自称豊臣秀吉の生まれ変わり・羽柴誠三秀吉が援助志願!?』とか『織田信成、織田無道に除霊依頼!?』とか、ふざけた冗談記事が。織田くん、ごめん。悪いけど、大笑いしちゃった...彼にとっては、ひどい嘲笑以外のナニモノでもないんだけど。復帰後は、こんな嗤い声など吹き飛ばすほどの活躍、頼むぜ織田くん!

 「アヒルと鴨のコインロッカー」
 お金払って邦画を観に行ったのは、「誰も知らない」以来久々。そして、初めて瑛太を銀幕で観た、記念すべき作品。
 大学入学のため、仙台に越してきた主人公の椎名。同じアパートに住む謎の青年・川崎から、本屋襲撃を持ちかけられて...
 面白かったです。川崎の不思議なキャラ&不審な言動と、現在・過去が錯綜する構成に、心地よく惑わされる感じ。
 どんなトリッキーな映画を観ても、悲しいかな、すぐに真相が読めてしまう私。そんな時は、すごく損した気分に。騙されたままのほうが、得なのに。この作品も、かなり早い段階で、そーいうことか!と解かってしまった。川崎って、何でこんなヘンな話し方するのかな、という疑問も、彼が広辞苑と広辞林を間違えたところで、なるほどね~と正体が見えた。くすん。
 事件の裏に秘められたラブストーリーが、少女漫画みたいで可愛く切なかったです。椎名と川崎の、身長差ありすぎな凸凹さ、トボけた掛け合いも、微笑ましかった。
 
 ただ...こーいうトリッキーな映画や小説は、すごく面白くて楽しいけど、何だろう?それだけ、というか、心に残らないんですよねえ。この映画の原作者・伊坂幸太郎など、最近の若手男性作家の作品は、機知や才気に満ちていて、よく思いつくなあと感嘆はするけど、感銘や感動、衝撃は薄い。奇抜なアイデアを優先したエンターテイメント系の男性作家よりも、人間の内面を深くエグった、リアルで毒々しい性悪さが笑える、桐野夏生とか岩井志摩子といった女性作家の作品のほうが、私の口には合うみたいです。
 伊坂幸太郎の小説は、「ラッシュライフ」しか読んだことがことがないのですが、文体や台詞、人物の動きが、ちょっと西洋もどきというか、シャレてるんだけど、気取った感じが否めなくて、鼻についたり寒イボなことも。コインロッカーの使い方も、ロマンチックで感傷的すぎて、何か気恥ずかしいというか...
 椎名役の濱田岳は、はじめ子供?かと思った。体も声も発育不全っぽく、ちょっとキモいけど、よく見たら可愛い。中川家兄をイモっぽくした感じで。
 大塚寧々は、相変わらずキレイだけど、老けたなあ。松田優作の長男、顔が苦手。いまだに良さが解からない...ヒロイン役の子って、元モー娘?
 疑いもなく、瑛太が出てなければ、決して観に行かなかった映画。
 
 瑛太、すごくカッコ良くて可愛かったです!相変わらずスタイルいい~!おしゃれ~!瑛太が着てたジャケット、欲しい!真実の姿の時の、イモダサな瑛太も可愛い~
 カッコカワイイだけでなく、さりげない表情や仕草で、怪しさ危なさを醸していて、また演技が上達したのでは?胡散臭いけど無邪気な笑顔に、つい惹きこまれてしまう。焦点の定まらない虚ろな目線に、何だか放っておけなさを覚えずにいられない。椎名が彼を拒絶できなかったのも、理解できます。あれがもし、草ナギとかだったら、ドン引き&すぐに警察に通報、だろうし。
 仙台の風景も、情緒があって印象的でした。ゆっくり散策してみたいです。
 瑛太も、そろそろオトナの映画でオトナの演技に挑戦して、役者としてさらに成長してほしいです。
          
 追伸 緊急告知!
 来年のNHK大河ドラマ「篤姫」に、瑛太出演!しかも、単なる脇役ではなく、何とヒロイン・宮崎あおいの相手役ぢゃ~!(記者会見の動画、瑛太だけコメントなし?!)
 瑛太の他、小澤征悦、沢村一樹、岡田義徳などイケてる男たちに加え、榎本孝明、長塚京三、平ミッキーとか、おぢさま軍団も素敵なメンツ。
 モンチッチにしか見えない宮崎あおいが、ホントに世間が騒ぐほどスゴい女優なのか、目をカミソリのように鋭くして見定めるつもりです。大河ドラマ、久々にハマれそうな予感♪
 第2、第3のキャスト発表には、ぜひ小泉コータローとか向井理、福士誠治とかも含まれててほしいなあ。チュートリアルの男前のほうが出る、という噂は本当でしょうか?
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