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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

脳いじり

2013-03-29 | 北米映画 08~14
 衝撃!坂口良子さんが急逝!
 驚きました。ついこないだまで、バラエティー番組に娘さんと一緒に出てたのに…57歳、若すぎる…
 坂口さんといえば、市川昆監督の金田一耕助シリーズや、池中玄太80キロ、大奥83、数々の2時間ドラマのヒロイン(最近は脇役落ちしてましたが)。健康的で可愛くて、ちょっとエロくもあって、好きな女優さんでした。
 人間、いつどうなるか、ほんと分かりませんよねえ。明日死ぬ覚悟で今日を生きねば、とあらためて思い知らされました。
 坂口さんのご冥福を、心よりお祈りします…

 「トータル・リコール」
 シュワちゃん主演作をリメイクした近未来SFアクション映画。
 世界的な戦争後、地球は富裕層のブリテン連邦と貧困層のコロニーに居住区に分裂。鬱屈した生活を送っていた労働者のダグは、記憶を販売するトータル・リコール社を訪れる。警察の襲来に遭遇したダグは、反撃して逃走するが…

 シュワちゃん作は未見。近未来もの、サイエンスフィクションものが苦手な私なので、ちょっとどうかなあと心配でしたが…すごく面白かったです。近未来社会の風景やグッズが楽しかった。ブリテン連邦とコロニーを結ぶ巨大エレベーター?とか、手に埋め込まれた携帯とか、空中を走る車とか、他にもいろいろ奇想天外キテレツ大百科でした。雨にけぶるアジアンムードなコロニーの描写とか、「ブレードランナー」など往年のSF名作を彷彿とさせるシーンも印象的でした。ほとんどアニメなCG過多っぽさもあまり感じず、セットなど随分凝ってて金かかってるなあと感嘆。と思ったら、白い壁に銃弾が当たるシーンとか、壁がどう見ても発砲スチロールだったのは苦笑ものでしたが。

 SF要素だけでなく、アクションも派手で凝ってました。ダグの、襲いかかる敵との死闘や近未来な場所での逃走は、かなりのゲーム感覚。ゲーマーが観ても楽しいのではないでしょうか。
 記憶を売る、というトータル・リコール社の存在もユニーク。でも、トータル・リコール社って、ダグが覚醒するきっかけに使われただけで、本筋には関係なかったような?それにしても。脳いじりは確かに危険そうですが、私も利用してみたいなあ。ヤなこと忘れるために、素敵な記憶でウハウハしたいわ。甘すぎる妄想中毒で脳みそボロボロになりそう(笑)。
 SFもアクションも目に楽しかったけれど、私の目当てはもちろん…元祖ゴツカワ男コリン・ファレルです♪

 コリン、めっちゃカッコかわいかった~私、ほんとコリンが好きなんですよお。猿顔もゴツいカラダも、野郎っぽさ全開な演技もキャラも、何もかもがドストライク。今回のコリンも、ワイルドでセクシーで可愛くて、哀愁あってチャメっけもあって素敵でした。男ムサくて乱暴で粗野に見えるけど、実はとても繊細で不器用で優しい男って役は、コリンのオハコ。野性的だけど、どこか悲しそうな、不幸が似合うコリンに毎回キュンキュンしちゃいます。男くささや強靭さが増強されてたコリン。今回は、カラダがチョベリグ(死語)でした。

 映画の冒頭、しばらく上半身裸なままのコリン。すげーいいカラダいい感じにムッチリしててガッチリしてて、顔は濃いのに胸毛とかほとんどなく体毛が薄い、という理想の肉体。私、いかにも鍛えてますな腹筋割れすぎな人工的バキバキ筋肉質って、あんまし好きじゃないんですよねえ。コリンみたいな太い厚い、包容力と温かみあるマッチョに抱かれたい願望ありです。迫力俊敏アクションもカッコよかったけど、女に優しく弱いシーンのスウィートなコリンも素敵。本格的な恋愛映画とかラブコメとかにも出てほしいなあ。おんな好きなコリンなのに、ラブシーンとか苦手そうなのが不思議です。
 コリンに絡む女優ふたりが、B級女優の代表格ケイト・ベッキンセール&ジェシカ・ビール。迫真のキャットファイトシーンが笑えた。彼女たちが出ただけで、作品はB級認定されてしまう。コリンもB級男優落ちしかけてるのが心配…

↑帰宅したら、居間でビール飲みながらゴロゴロしてるコリンが。『おう、たけ子おかえり。メシ早く作れよ。いや、先におまえを食うか。こっち来い!』な~んて妄想記憶、トータルリコール社で買いたいなあ♪

 
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ギザギザハートのチャリンコ小僧

2013-03-27 | フランス、ベルギー映画
 それは、いつも通り、何の変哲もない生活の中で起きた悲劇でした…
 金曜日の夜、帰宅した私にmy motherが、犬がうるさいので外に出せと命令。しぶしぶ犬を持ち上げようとしたら…
 ピキっ
 いってええええええええええぇぇーーーーーー!!!!!
 こ、こ、腰が!!??
 突然の激痛に、私は動きも言葉も失い、脂汗を流す苦悶の化石人となったのでした… 
 これって、噂に聞くぎっくり腰?!あまりの痛さに、移動はおろか食事も排泄も困難。くしゃみさえ激痛を呼び、ただでさえプチ引きこもりなのに、週末は自室で寝たきり状態に。とほほほ…
 どうなることかと暗澹となってしまいましたが、整体に行って治療してもらったら、痛みは和らぎました。今も違和感はありますが、フツーに動けるようになって安堵♪
 それにしても…若い若いと言われ、その気になって調子ぶっこいてたけど、肉体は嘘をつかない。おまえはもう若くない!真実、現実を直視しろ!という老体からの警告だったのでしょうか。体にガタがきてることを、腰だけでなく心にも痛感させられました…
 整体師さんが、ちょっとダルビッシュ似♪でも既婚者だってさ!けっ

 「少年と自転車」
 カンヌ映画祭でグランプリを受賞した、ベルギーのダルデンヌ兄弟監督作品。「息子のまなざし」「ある子供」「ロルナの祈り」など、ほとんどの出品作が賞を獲得してるダルデンヌ兄弟監督って、まさにカンヌの帝王って感じがします。
 父親に捨てられ児童養護施設に入れられた12歳の少年シリルは、偶然知り合った美容師サマンサに週末だけ里親になってもらうが…
 社会底辺を生きる人々を描き続けてるダルデンヌ兄弟監督。彼らが今回取り上げたのは、親に棄てられた子供の怒りと悲しみ。いたいけな、何の罪もない子供が、大人や社会の勝手な事情と都合で傷つけられる現実って、ほんと直視できない、けど直視しなければならない深刻な問題です。
 面倒みられないからという理由で、施設に入れられたシリル。まさにポイ捨て。犬や猫でももっと丁寧に慎重に扱われるよ。シリルの気持ちや立場など無視。これってベルギーだけでなく、日本だって同じでしょう。子どもの人権って、やっぱまだまだ擁護できてないなあと切なくなりました。虐待や殺害されるよりは、施設に入れられたほうがマシかもしれませんが、それでも親に棄てられるなんて、心を殺されるようなものではないでしょうか…

 シリルが、いじましく痛ましいんだけど…お涙ちょうだい的みなしご物語、じゃないんですよねえ。親に棄てられ、その理不尽さと悲しみで情緒不安定、彼の触るものみな傷つけたいギザギザハートな言動は、理解はできるだけど…見ていてイライラ、ムカっとするのも事実。可哀想な子にこんなこと思うなんて、私って鬼?!こんな子、絶対引き取れない!可哀想とは思うけど、他人事で良かった…という複雑な感情を抱かされたのは、きっと私だけではないはず。とにかくシリル、施設を脱走するわ、お礼も謝罪もしないわ嘘つくわ、優しいサマンサを振り回し迷惑かけまくるわ、不良に加担して強盗するわ、もう手に負えない鬼っ子ぶり。でも、それが現実なんだよなあ。傷ついた子供が、天使のように愛らしく従順なわけないもん。荒んだシリルの姿に暗澹となりますが、それは彼のせいじゃない。汚れた川に放り込まれた稚魚が、まともに育つはずがない…
 ギザギザハートなシリルが、愛を必死に求める姿が悲しい。自分を捨てたパパに会いに行き、冷たく疎まれても拒絶されても不器用にまとわりつく姿は、本当に痛ましいです。あのパパ、ほんと非道いわ。あんな男が親になっちゃいけないんですよねえ。人間が誰でも親になる権利があるわけではない…
 サマンサの不思議な慈愛にも、いろいろ考えさせられます。何のゆかりもない赤の他人、しかもあんなに迷惑ばかりかける悪ガキを?!何があっても動揺せず、静かに力強く優しくシリルの面倒をみるサマンサ。何が彼女にそうさせたのか謎すぎ。彼女に出会えたシリル、本当にラッキーでしたよ。
 悲惨な現実を悲惨に描かず、ドラマチックで感動的なシーンも台詞もなく、終始淡々とドキュメンタリータッチ、なのがダルデンヌ兄弟監督の一貫した作風。ハリウッドのブロックバスター大作とはまさに真逆なのですが、集中力がない私が最後までダレることなく観入ってしまう独特の静かな緊張感があるのも、ダルデンヌ作品の特性と魅力でしょうか。私がダルデンヌ作品で好きなところは、暗闇の中でふと一瞬、そっと仄かに希望の光が見えるようなラストシーン。人を傷つけた報いを受けたシリルが、立ち上がって自転車で走り去るラストシーンも、今までのダルデンヌ作品同様、ああ、きっと大丈夫、この世は絶望だけじゃないと、小さいけど美しい希望を抱かせてくれる余韻を残してくれました。あの独特の、いきなりブツっと切れるようなお約束の終わり方、すごくホッとするんですよねえ。
 シリル役のトマ・ドレ、日本の子役みたいな可愛さで観客に媚びを売るタイプではない、悪いけどこんな子の里親になれない、という怖さや罪悪感を抱かせるリアル&ナチュラルな演技と見た目が秀逸でした。怒りを含んだ無表情が印象的。サマンサ役のセシル・ド・フランスの、静かに頼もしい存在感も良かったです。ダルデンヌ作品の常連オリヴィエ・グルメは、今回は居酒屋の店長役でチョコっとだけ出演。
 シリルの無責任育児放棄パパ役は、ダルデンヌ作品の秘蔵っ子であるジェレミー・レニエ

 少年時代はシリルみたいな役を演じていたジェレミっちも、パパ役を演じるように。実の子を売り飛ばす「ある子供」、ヤク中の「ロルナの祈り」に続いて、またまたダメすぎる若者役。どんどんダメ男になっていくダルデンヌ作品のジェレミっちです。ジェレミっちのガッチビ体格ときれいな金髪が好き

 ジェレミっちのがフランスのポップスター、クロクロを演じた「最後のマイ・ウェイ」日本公開決定
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キング①~⑩ 南のチャラ男と北の烈女

2013-03-26 | 韓国のドラマ
 ハ・ジウォン&イ・スンギ主演の「キング Two Hearts」も観始めました♪

☆チャラ王子
 現代の韓国に王室があるという仮想系ドラマ。王さまの弟ジェハ王子は、ガラが悪いわチャラいわの無責任遊び人。こんな人が我が国の皇室にいたらと想像しただけで恐ろしくなるキャラです。ジェハを演じてるのは、このドラマで初めて見るイ・スンギくん。うう~ん?ブサイクではないけど、イケメンでもないですよね。誰かに似てるんだよなあ。東八郎の息子+香取しんご、みたいな顔?愛嬌はあるんだけど…スラッとした長身でスタイル抜群なんだけど、モムチャンって感じではないのもワタシ的にはマイナスかなあ。私の韓流3王子、ヒョンビン、チョン・ジョンミョン、コン・ユは、スラっとして見えるけど実は結構ムチムチしたマッチョだもんね(ビニは最近痩せすぎだが)。
☆女兵士
 北朝鮮の最強女戦士、特殊部隊出身のハンア。大好きなハ・ジウォン登場です。男勝りでスゴ腕の女傑だが、30にもなって恋愛経験ゼロな乙女脳独女…というのが今回のジウォンさんの役です。前作の「シークレット・ガーデン」のライムと似たヒロインですね。男どもをボコボコにしたり黙らせたりする職務中のクールな強さと、恋愛や結婚のこととなるとアワアワしたり落ち込んだりしてる情けなさのギャップが笑えます。凛々しい軍服姿と、プライベートの乙女な服のギャップも面白いです。ジウォンさんの、愚かな男どもををキっと睨む鋭い目つき&冷笑が大好きです。目元はやっぱ、弟のチャン・テスくんとそっくりですよね。
 それにしてもジウォンさん、前作のシークレットガーデン同様、相手役の男優が弟にしか見えんぞ!実際にもビニは4歳、スンギくんにいたっては9歳!も年下。ファンジニの時もグンちゃんと恋人同士だなんて違和感ありすぎたし。ジウォンさん、頑張りすぎじゃね?

☆リスベット?!
 秘密組織クラブMの首領ジョン・マイヤーは、国際的な武器商人。この小太りなおっさん、どっかで見たことあるなあと思ったら、根の深い木のカリオンじゃん。ジョン・マイヤーの手下の女殺し屋が、太ったドラゴンタトゥーの女で笑える。
☆ジェハの周辺男子
 ジェハ王子のお目付け役となる青年軍人シギョンは、ジェット・リーをちょっとイケメンにした感じ?ジギョンの部下で、ちょっとお調子者なドンハくんが可愛い。

 ↑ドンハことクォン・ヒョンサンは、有名監督の息子なんだとか
☆チュ・ジンモ
 ハンアの上官役を演じてるのは、あの男前俳優と同姓同名の名脇役。彼もほんと、いろんなドラマで見かけますよね。
☆ハンアのミーハー韓国滞在記
 軍人としては超優秀だが、女としては超乙女でミーハーなハンア。初めて訪れたソウルの街で見かける人気スターの看板や映像に、黄色い声をあげまくり。ヒョンビンを見て『お久しぶり~♪』手を振るハ・ジウォン、韓ドラファンならクスっと笑えるシーンでした。
☆南北合同訓練
 世界将校大会に、南北が初めて力を合わせて参加することに。そこでジェハ王子とハンアは出会うのですが、ラブコメのお約束でケンカしながら親密になっていきます。ジェハの言動が、アラサーの男しかも王族とは思えないほど子どもっぽくて、イラっとします。
☆日本は出てこない
 アメリカと中国の干渉をカッコよく退けるジェハ王子。ここはハンアや南北軍人だけでなく、韓国の視聴者にとっても気持ちのいいシーンだったのではないでしょうか。現実には無理だけど、せめてドラマの中では大国をギャフンと言わせたい、という願望が表れていたシーンでした。
☆少女時代の誘惑!
 ハンアの部下リ・マンソクは、ガッチガチのコワモテ共産主義者。でも、韓国で知ってしまった少女時代のあられもない美脚に心奪われ、思想と欲望の間でモンモン苦しむように。それを知ったジェハ王子は、シギョンの名前でマンソクの誕生日にパソコンを贈り、少女時代の動画付きでマンソクを思いっきりからかうイタズラに。これは非道い!イタズラではすまないよ。相手の性格や立場を無視した悪質な侮辱です。しかも、シギョンのせいにしようとするなんて最低。こんなこと、中学生でもやらないよ。これで私、ジェハが大嫌いになりました。

☆王室ファッション
 ジェハと婚約するため韓国の王宮にやって来たハンア。王室風に服装を改めさせられるのですが、うう~ん?可愛いけど、何かギャル系キャバ嬢みたいですねえ。気品や高級感はゼロ。まあ、日本の皇室ファッションもアレですが…
☆これがプリンセスかよ?!
 バンドでボーカルをしているジェシン王女は、ライヴハウスで王室批判の歌を歌うなど、はねっかえりのジャジャ馬姫。それにしても王女、ケバすぎ。彼女、ジェハの妹?!どう見てもジェハの姉ちゃんだよ。こんなプリンセスも、日本の皇室には絶対いてほしくないです。
☆南北カルチャーショック
 大妃(王さまの母君)のことを、みみっちい御方♪と本人に向かって笑顔で言うハンア。みみっちいは、北では明るいという意味だとか。カルチャーの相違のせいで他にもポカやらかすハンアですが…元特殊部隊で諜報にも関わってた彼女、韓国のことは何でも知ってるとジェハに豪語してたはずなんだけど…大妃さまは、キツネちゃんやアイルランドのオモニですよね?

↑ ジェット・リー似?のシギョン&可愛いドンハくん
☆国民の血税が…
 ジェハの金遣いが気になる。ハンアの気を引くためにパーティを開くジェハですが、そんな超私的で不必要なことに、国民の税金が?うう~ん…
☆007
 王さまの秘書官に賄賂を贈るイギリス人の名前は、ダニエル・クレイグ!似ても似つかないおっさんでしたが。
☆忙しい男
 ジギョンってジェハ王子の専属護衛官かと思ってたら、王女のお迎えに来たり王さまの静養先で仕事してたり、いったいどういう役職なのかイマイチ分からない。
☆介護士ハンア
 事故で下半身不随になってしまい、ベッドの上で糞便もらしてしまう王女。そこに現れたハンア。さすが元は北朝鮮の特殊部隊、小便大便ごときで動揺せず、いかにもどうでもいいことのように冷静沈着に振る舞い、時にキツい言動で惑乱する王女を叱咤し手際よく介助するハンアが超かっこいい!
★総括
 他愛のないラブコメでも、設定の特殊さがお話を面白くしています。北朝鮮は、恐るべきテロ国家というより、ちょっと遅れた貧乏な国、という描かれ方。韓国人の北朝鮮に対するソフトな上から目線が端々で感じられます。
 ハ・ジウォンがカッコカワイイです。彼女、もう結構なベテラン女優なのに、恋する乙女な役がいつまでも似合いますね。女に媚びたサバサバ系でもないし、男に媚びたブリっこ系でもない、けど、どっちの要素も過多にならず適度にある、のが彼女の魅力なのかな。いつもは金持ちイケメンとの恋愛のせいで、この貧乏女!身分をわきまえろ!と周囲から蔑まれ罵られてる彼女ですが、今回はこの左翼!北朝鮮女!と警戒され怖がられているのが面白いです。
 イ・スンギくんが…いや、彼の見た目は悪くない(タイプではないが)んだけど、ジェハのキャラが…子どもっぽすぎるので、好感もてないのが難点。
 ドンハ役のクォン・ヒョンサンがイケてます。あんまし出番がないのが残念。
 それにしても。もしジェハやジェシンみたいなのがいたら…日本の皇室は大バッシング受けて、それこそ存亡の危機に陥っちゃうよ。でも、情報が洩れてこないだけで、実は皇室の方々の中にも?というイヤな想像をさせる、怖いドラマでもあります。
 そもそも、韓国人が仮想妄想する王室と日本の皇室は、まったく別物ってことでしょう。韓国人が思い描くロイヤルファミリーとは、ただ単に贅沢でリッチなセレブ的なものということが、このドラマを観てるとよく分かります。日本の皇室は、やはり清く厳かであってほしいですよね。

 ↑ナイナイ岡村を長身&カッコカワイくした感じ?のクォン・ヒョンサンくん、今後も要チェキ男子♪

 
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カラマーゾフの兄弟③~⑪ 愛怨おとこ祭り!兄さんのために殺った

2013-03-24 | 日本のドラマ(連続)
 「カラマーゾフの兄弟」第3話から最終話まで観ただよ♪

☆息子を全否定
 非道すぎる文蔵パパ、特に長男の満に対する仕打ちが鬼畜。何かといえば『マヌケな野良犬!』『負け犬が!』『能無しのくせに!』と貶めまくり。クルミを使って罠まで仕掛けて満を陥れたり。何でそこまで。憎んでるのではなく、ただ単に気まぐれな残酷さで満を弄び傷つけてるところが怖いです。
☆息子にセクハラ?!
 満はネグレクトor精神的虐待、次男の勲は奴隷のようにコキ使う文蔵パパ。三男の涼にだけは、甘くて優しい。でも優しさがやっぱ歪んでるところが文蔵パパらしくて面白い。涼にキスしたり、涼に肩をもませて彼の手を握ったり、何だか今にも性的いたずらしそうで怖い。
☆パパの朝食
 朝から肉汁タラタラなステーキやスペアリブをムシャムシャ食ってる文蔵パパ。いつも美味しそうで、私も食べたくなるんですよねえ。
☆BL召使
 黒澤家の使用人である末松が、地味に怪しい気になる存在。

 優しく従順で家事が得意な彼の、ロイヤルミルクティだのハーブティーだのシナモンティだの、お茶に対するこだわりが笑えます。ちょっとキャマっぽくて可愛らしい男子である末松が、黒澤家の男たち、特に勲に対してはケナゲに細やかに尽くす女子みたいで妖しいです。あと、スラっとほっそりした末松、小尻が妙にピチっとプリっとしてるのも妖しい(笑)。それにしても末松、朝からコッテリした料理を作ってるよなあ。鳥の丸焼き?には、さすがの文蔵パパも狼狽してたのが笑えた。

 末松役の松下洸平くん、彼が朝マックのCM↑の爽やか可愛いサラリーマン男子と知りビツクリ!地味で可愛い、ジミカワな男子も私、好きなんですよね。また要チェキなイケメンが増えました♪
☆長男VS次男 
 文蔵パパが何者かに殺され、容疑者として逮捕されちゃう満。兄ちゃんの弁護士として留置所に赴く勲ですが、テメーが親父を殺して俺をハメたんだろー!!好きな女を俺に盗られて恨んでたんだろー!!と兄ちゃん大興奮で大暴れ。イタいところを突かれまくり動揺した勲も、おまえみたいな能なしにー!!と逆襲。あ~イケメンが激しく取り乱して罵り合う姿って、萌えるわ~(笑)。このシーン、なかなか迫力と緊迫感があって、すごく良かったです。熱演のイッチーと斉藤くん、役者としての火花を散らしてましたね。

 ↑『おまえ、おやじそっくりだな!』勲の急所を突いたと確信した瞬間の満のニタっとした笑顔が素敵だった。若い頃のキムタクさんを長身ワイルドにした感じの斉藤工くん、見た目も演技もgoodです!
☆親父が犯しにやってくる
 死んだ文蔵パパの嘲笑や罵声に苛まれ、精神崩壊寸前の勲。黙れぇ~!!うるさいー!!うあわあああぁぁ~!と独りのたうちまわるイッチー、実際にも心が不安定で脆そうな彼なので、狂気の姿が何か痛ましく怖い…それにしても。文蔵パパの声が、シブくて明朗でカッコいいんだよなあ。吉田鋼太郎さん、声優やナレーターとしても活躍してほしい。
 ベッドでうなされてる勲の隣に、文蔵パパが!ネチネチと言葉攻めし、ついには勲を押さえつけて…近づく男たちの唇…

 ひえー!このドラマ、かなり腐向けですよねえ。女っけの皆無さといい、イケメン兄弟たちの絡みといい、可愛い使用人の態度といい、BL臭がプンプン今度はおっさんとイケメン、実の父と息子の禁断かよお。ここまできたら笑えるわ。
 どうでもいけど、イッチーのパジャマ姿が超可愛かった♪
☆犯人は、やっぱあの人でした
 ついに真犯人が。犯人の回想シーンの中、学生服姿で登場する勲と涼。イッチー&ケントくん、可愛いけど…さすがにもうコスプレみたいだった。二人とも大人になったんだなあ。ティーン時代の彼らを知ってるファンからしたら、ほんと隔世です…
 それにしても。真犯人にまで能なし呼ばわりされてた満が可哀想(笑)。
☆兄さんが…好き
 勲に狂った妄愛をぶつけてくる犯人。完全にイっちゃってます。怖い。思いこみの激しすぎる一方的な愛ほど厄介なものはないですよねえ。勲がいくら否定しても『いい加減にしてください!』『何でそんなウソをつくんですか!』と聞く耳ナッシングな犯人が笑えた。

 ↑今度は犯人とBLな勲。モテモテですね!男たちを破滅させ狂わす“運命の男”イッチーに萌え~
☆ぜひ出版してほしい
 犯人にも読まれていた勲の小説。以前も涼に読まれてたし。何でちゃんと隠さないの?読んでほしかったの?
☆火サスかよ
 想いが通じないことに激高、勲を押し倒し首を絞める犯人。グッドすぎるタイミングでやってくるパトカー。屋敷ではなく断崖だったら最高だったんだけど。
 緊急事態なのに、ちゃんと靴を脱いで屋敷に入る涼が笑えた。
☆さよなら、黒澤3兄弟
 それぞれの道を進む満、勲、涼。別方向へとカッコよく別れる3人ですが、あの直後に駅とかでバッタリ会ったら、ちょっと気恥しいですね。
★総括
 面白かったです!3話あたりからダレてグダってきてしまい、リタイア危険信号が灯ったけど、8話あたりから面白さが再燃。かなりBLっぽい展開やシーンが増えて、腐向けのドラマと化したのが嬉しかったです(笑)。女っけが無いに等しく、ドキ!男だらけの愛憎大会!なところが素敵でした。舞台劇のような演劇調な台詞や演技も、返って新鮮で良かったです。クラッシック&ロックの劇中音楽も良かった。

最優秀賞 吉田鋼太郎
優秀賞 市原隼人 松下洸平
悪くなかったで賞 斉藤工 林遣都
???賞 くるみ 刑事 小栗 一郎くん 勲と涼の母
いかがなものかで賞 かなこ バカリズム

↑黒澤4兄弟Forever♪
 3兄弟が???な俳優じゃなかったのが勝因のひとつです。イッチーの情緒不安定さ、黒目がちな遠い瞳。斉藤くんの濃いイケメンぶり。ケントくんのきれいな宇宙人顔。個性的な3人、今後もますます楽しみな役者に。
 イケメン3人を食ってしまった2人の俳優の存在が、このドラマの白眉です。ドラマの主役になってしまった文蔵パパこと吉田鋼太郎さん。最低最悪な鬼畜クソ親父ぶり、強烈でした。彼を知ったことが、このドラマの最大の収穫です。そして、地味に可愛く怪しかった前半から一転、派手に爆裂した後半で場をさらってしまった松下洸平くんの、切ないキ○ガイぶりも忘れがたいです。
 4月からは、何観よっかなあ…


 
 
 
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本当は笑える白雪姫

2013-03-18 | 北米映画 08~14
 年末年始の忘年会や新年会はあまりなかったのに、なぜか今年の春は送迎会や歓迎会が立て続けに…お酒もそんなに強くなく、お金もない私にはかなり苦痛です…仲のいい気の置けない友だちとなら楽しいけど、よく知らない人たちと長時間いっしょにいることは、疲労とストレスにしかなりません。
 でも。こないだの送迎会では、嬉しい珍事が。こういう会ではお約束なビンゴゲーム。私はリーチにさえならないタイプなので、いつものようにテキトーにやってたのですが、あわわわわ、な、何とスルルっとビンゴになってしまい、ひえー!賞品のDVDプレイヤーを手に入れてしまいました。賞品よりも、ビンゴできたのが驚喜でした。DVDプレイヤーよりも、加湿器とかのほうが欲しかった。それにしても。素直に喜べない私。これでまさか、この先10年分の私の運を使い果たしたのでは?!イヤー!!!!
 賞品は、明日転売する予定です…

 「白雪姫と鏡の女王」
 ワガママで強欲な女王は、義理の娘である白雪姫を城内に軟禁し贅沢三昧。国が破綻寸前となったため、女王は裕福でハンサムな王子と結婚しようと画策する。しかし王子は白雪姫に恋をするように。女王は邪魔な白雪姫を抹殺しようとするが…
 同じ白雪姫を扱った「スノーホワイト」はダークなファンタジーでしたが、こっちはファンシーなコメディです。白雪姫の物語を拝借した、熟女VSギャルのエイジング&ラブウォーズ、みたいな内容になってました。他愛もないけど、おバカで軽いノリは嫌いじゃないので、楽しく観ることができました。
 最近ハリウッドでは、大物女優がフェアリーな映画で悪役を演じるのが流行ってるみたい?スノーホワイトのシャーリーズ・セロンに続いて邪悪な継母役を演じたのは、元プリティ・ウーマンことジュリア・ロバーツ。プリティ・ウーマンも、意地悪な魔女を演じるようになったのか~と隔世の念を禁じえませんが…自己チューで性悪な女王さま、なんてジュリロバのためにあるような役じゃん(笑)。素でやれるでしょ

 って、会ったこともないのにジュリロバのこと、めちゃくちゃヤな女と決めつけてるみたいな私ですが大物女優って善い人である必要なんかないし、性格が強くて悪くないと大物にはなれないと思う。ジュリロバさんは、そのタフさと性悪さが女優としての魅力になってるのではないでしょうか。どんな役を演じても、にじみ出る強さと意地悪さ。ストレートに悪役を演じた今回は、それらがすごく活かされていて、初めてジュリロバに好感を抱いてしまいました(笑)。  
 スノーホワイトの重苦しく哀しいシャー子女王と違い、ジュリロバ女王はライトでコミカル。ド派手なドレスを身にまとい、軽やかに言いたい放題やりたい放題なジュリロバ女王が笑えます。悪役というより、アンチエイジングに必死なあまり若い娘を敵視するオバサン役。シワや体型、年齢をネタにしたジュリロバの、開き直った自虐的演技がアッパレです。あと、ズバリ言うわよ!な彼女の毒舌&クールなツッコミがナイスでした。
 最近はニューハーフっぽくなってるジュリロバさん。それと、いい意味でも悪い意味でも現代的で庶民的なアメリカ美人の典型って風貌なので、時代劇が似合わない。優雅なドレスを着た上流階級の貴婦人役なんて無謀なミスキャストもいいところですが、今作のような異次元的パラレルワールドで、わけのわからないヘンテコなドレスを着たジュリロバさんは、仮装パーティの女王さまって感じでチャーミングです。悪役を余裕たっぷりに楽しそうに演じる大物スターって、カッコいいですよね。
 白雪姫役は、フィル・コリンズの娘リリー・コリンズ。スノーホワイトのクリステン・スチュワートに比べたら、すごく可愛らしいんだけど…うう~ん?太すぎる眉が気になって…イモトアヤコみたいで滑稽でした。
 王子さま役は、「ソーシャル・ネットワーク」や「J・エドガー」でも好演してたアーミー・ハマー。

 デカッ!2mぐらいありそう?な長身で、端正古風なイケメンの彼が、王子さまなのに?!と呆れるほどアホボケな演技を披露してます。裸で木から逆さブラ下げ、キラリと光る歯、犬プレイなど、おバカっぷりが堂に入ってました。
 映画衣装を担当したのは、コッポラ監督の「ドラキュラ」でオスカーを受賞した日本人の石岡瑛子さん。今作が遺作となってしまいました。合掌。目がチカチカしそうなほどケバケバ毒々しい原色ドレス、形も独特で奇天烈で(白雪姫の白鳥ドレス、志村けんの東村山音頭を思い出して笑えた)、着てみたいとは微塵も思わないけど見ていて楽しいです。
 インド舞踊ミュージカル風味なエンディングが、ゴキゲンで愉快でした。
 
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終わりにできる愛

2013-03-14 | ドイツ、オーストリア映画
 冬に戻ったかのような寒々しい春の宵ですが、皆さまご機嫌いかがですか?
 歓迎会や送別会で、夜の街に繰り出すことが多くなる季節ですね。私も三連チャンで酒盛りでした。胸は焼けるわ腹こわすわ肌は荒れるわで、もう最悪です…年々、回復力が低下してます。それだけでなく、自己コントロール力やコミュニケーション能力も甚だしく低下してます。頃合いをつけて体力気力が許すうちに、楽しいうちにさっさと帰ることができなくなってます。面白いことを言わなきゃいけないというプレッシャーを無視できず、テンパって発狂言動に。自己嫌悪…
 明日も飲み会があるんですが、一次会で帰ります!私にはやっぱ、自室で独りまったり引きこもるほうが性に合ってます。
 皆さまも、飲み過ぎ食べ過ぎにご注意を♪

 「愛、アムール」
 カンヌ映画祭パルムドール、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したミヒャエル・ハネケ監督の話題作を、ようやく観に行くことができました。
 音楽家夫婦のジョルジュとアンヌは、パリのアパルトマンで穏やかな老後を送っていた。しかし突然、アンヌが病に倒れ右半身麻痺となってしまう。献身的な介護を続けるジョルジュだが、アンヌの心と体は絶望的なまでに衰えていくばかりだった…
 “老い”は人間にとって、決して避けることのできない宿命と試練です。痴呆症や寝たきり、介護の負担など、老いることへの不安や恐怖は募るばかりな高齢化社会を私たちは生きています。老いて死ぬことじたいは、怖くない。怖いのは、老いて心身ともに自由と尊厳を失ってしまうこと。代わりに苦痛と恥辱を与えられ、無理やり生かされること。その恐怖と痛みを、この映画は静かに冷徹に描いています。
 老々介護の苦しみや悲しみを切実に訴えたり、福祉制度を非難したり、長年連れ添った老夫婦の愛情を感動的に描いて涙を誘うような作品ではありません。最初から最後まで、ドラマチックな演出もシーンもいっさいなく、不穏なまでに淡々と静謐に、時にショッキングなまでにリアルに、老夫婦の“終わりの始まり”と“終わり”を追った内容で、優しさとか温かさとか、いや、悲しささえ排除したような、センチメンタリズムなど微塵もない冷酷な映画です。怖いくらいイタい映画です。私は観てる間、不安と沈痛さしか感じませんでした。愛があっても、金があっても、才能があっても、美しい思い出があっても、ほとんどの人間の末路は惨めで醜悪なのだ。ああ~何もない私だって、いつかは…愛する人も、いずれは…屈辱や苦痛のない安らかな死を熱望せずにはいられない…
 ジョルジュとアンヌがたどる夫婦愛の顛末は、日本でも頻繁に三面記事になる悲劇で、決して目新しいものではありません。ストーリーもほぼアパルトマン内だけで静かにゆっくりと展開されるため、ここのところハリウッド映画と韓流ドラマに偏っていた私は、寝るなー!寝たら死ぬ!な雪山遭難状態に陥っちゃうかな?と、映画の冒頭あたりでは心配になりましたが、先述した通り、この映画って何だか人を不安にさせて落ちつかなくさせる静かな不穏さに満ちてて、眠らせてくれませんでした(笑)。ジョルジュが介護士や実の娘までも遠ざけて、アンヌと二人きりの孤立生活を選ぶようになってからは、これまたイヤな緊張感が静電気のようにチクチク心を刺激して、居心地悪く最後まで引きつけられられました。ジョルジュが、え!?というような瞬間に、唐突にある行動に出るのですが…それを見て絶望とかやるせなさを感じず、ああ良かった!というハンパない解放感や安堵を覚えた観客は、私だけではないはず。そういう人間の暗部を、冷たく突きつけるように自覚させる手法は、やっぱハネケ監督らしい意地悪さ冷酷さだなあ、と怖くなりました。
 老夫婦を演じたフランスの名優ふたりが、スゴい…ていうか、怖いです…

 ジョルジュ役は、「男と女」や「Z」「暗殺の森」「トリコロール 赤の愛」など、数々の名作で知られるジャン・ルイ・トランティニャン。若い頃の彼、シャープないぶし銀の男前で、ほんと素敵でしたよね。すっかりおじいさんになり、ますます重く深い演技と存在感。何かやらかしそうな危ういムードも漂わせて(部屋に入ってくる鳩との絡みとか)、ハラハラさせられました。
 アンヌ役のエマニュエル・リヴァは、今年のアカデミー賞主演女優賞に史上最高齢でノミネートされ話題に。美しく気品ある誇り高い老婦人が、心身ともに衰え壊れていく生き地獄を、ご老体にムチ打って凄絶に演じています。80半ばの女優が、ここまですべてをさらす演技、前代未聞なのでは。肉体的にも精神的にも、ご本人もさぞや辛苦だったことでしょう。オムツを替えられるシーンとか、全裸での入浴介助シーンとか、ここまでやるか、ここまでやらせるか、と慄然となりました。オスカーは、やっぱ彼女に受賞してほしかったです。それほど強烈痛烈なインパクトのある演技です。病に倒れる前、そしてジョルジュの思い出や幻覚の中の彼女は、ピアノを弾くのがよく似合う優美で気高い老婦人で、素敵だなあ、理想の年の取り方だなあと感嘆させられます。

 ジョルジュとアンヌの一人娘役を、イザベル・ユペールが好演。ハネケ監督とユペりんといえば、超絶ぶっとび怪作「ピアニスト」ですが、今回のユペりんは変態女教師エリカ先生とは違って、両親を心配するごくフツーの女性役でした。
 ジョルジュとアンヌの弟子役を演じた、実際にも高名なピアニストであるアレクサンドル・タローが、なかなかのイケメンでした。

 ハネケ先生、オスカー受賞おめでとうございます!賞なんか興味ない気難しい偉い人、という勝手なイメージを抱いていましたが、アメリカでの賞レースや映画の宣伝にはマメに協力してたご様子。次回作が待たれます。
 エマニュエル・リヴァさんは、オスカー授賞式当日に86歳!になられたとか。受賞してたら、驚きでポックリ…なんてこと、なくてよかった!
 
 
 
 
 
 
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根の深い木①~⑥ 謎と復讐の王宮

2013-03-08 | 韓国のドラマ
 賢王として誉れ高い世宗大王と、ハングル創製をめぐるミステリーを描いた「根の深い木 世宗大王の誓い」鑑賞スタート♪

☆久々の精悍おバカ顔
 王の命を狙う宮廷の衛兵チュユン(元の少年トクパル)。ドラマは「ありがとうございます」以来お久なチャン・ヒョク。相変わらずアホみたいな顔、だけど精悍で男らしくて素敵。けど、前みたいにお口ポカ~ンじゃない?ちょっと寂しいです。
☆どこかで会ったことがある人々
 はい、韓ドラのお楽しみのひとつ。まず、悪大臣役は成均館の掌議さまパパ。悪役専門なのかなと思ったら、この人とレディプレジデントでクォン・サンウの上司役だった俳優さんが同一人物と知ってビツクリ。
 このドラマ最大の嬉しい再会は、やはり何といってもこの人♪

 成均館のヨンハ先輩!チャラ男が一転、苦悩する若き王さまに。ソン・ジュンギくん、成均館の時は可愛いけどタイプじゃないし、ヨンハ先輩のキャラがちょっとキモかったので、ソンジュンやコロ先輩みたいにトキメキ男子じゃなかったけど、今回の彼は超シリアスで、優しくも凛々しい演技が光ってます。実権を握り、残忍な粛清を断行する上王(父親である先王)の前ではなすすべもない王イド役のジュンギくん、優美で凛々しい王さまぶりに萌え~。恐ろしい暴君上王の前で怯えてる王さま、狼の前のウサギみたいで可愛い♪退位後も悪魔のような独裁政治を敷く上王さま、シブい素敵おぢさま♪カッコいいです。
☆成均館
 このドラマでも重要な存在として登場。今回はトキメキ恋愛してる余裕はなさそうです(笑)。
☆どこかで会ったことがある人2
 治外法権の泮村を仕切る女リーダー役のアジュンマは、ひょっとしてファッション70のガンヒ母ちゃん?少年期のトクパルやってる子は、あ!?ここにも出た!太陽を抱く月の世子じゃん!売れっ子ですね彼。

 ↑お髭が生えた王さま。可愛い!けどソン・ジュンギくんって、実際には髭剃りなんかする必要ないほどツルツル顔なんだろうなあ。ワキ毛とかも生えてなさそう。
☆王さま、バトンタッチ
 イドが、ソン・ジュンギからハン・ソッキュに交代。これまた、えらい変わりようだなあ。上遠野太洸くんが吹越満になった、みたいな違和感。映画俳優として活躍してたソッキュさん、テレビドラマ出演は何と10数年ぶりだとか。何か大人の事情でもあったのでしょうか。ソッキュさん、見た目は私好みではありませんが、オーバーでも派手でもないのに引き込まれる演技しますよね。貫禄と謎めいた雰囲気も役に合ってますね。
☆イケメン拷問!
 アホな粗相をして鞭打ちの罰、さらに挙動不審の罪で捕まって拷問を受けるチュユン。カッコつけてる時よりも、アホ顔でおばかやってるヒョギのほうが、俳優としての魅力と才能を感じさせます。韓流随一の脱ぎ男ヒョギ、自慢の上半身裸を披露!ちょっと前までのバキバキに鍛えた筋肉質ボディに、ちょっと脂がのった感じの肉体美です。どんどん脱いでけろ!

☆どこかで見たことがある人3
 チュユンの同僚のデブ男。ひょっとして、レディプレジデントの悪政治家のバカ息子?さらにチュユンの親友の小デブ男。ひょっとして、ありがとうございますの旅館のバカ息子?元バカ息子コンビが何かいい味だしてます。
☆イケメン出たー!
 若きエリート学士さんたち。一見チャラいが実は誰よりも切れ者サムムン役のヒョヌくんは、チュ・ジンモのドリームに出てきたイケメン格闘家の一人ですよね?一見クールで生真面目だが、意外とお人よしっぽいペンチョン役のキム・キボムは、アイドルグループSUPER JUNIORのメンバーの一人だとか。二人ともカッコカワいいです。韓ドラにはやっぱ、イケメンがいないとね♪さらにさらに。イドの息子クァンピョン王子さまも、地味系イケメン。ソ・ジュニョンくんは、魔王ではオム・テウンの少年時代、乾パン先生ではコン・ユの弟を演じてましたね。

↑お調子者サム(左)にツンデレなペン(右)。ちょっとBLっぽい萌えカップル♪
☆じじい無双
 チュユンの師匠イ・バンジ、最強すぎる。チュユンだけでなく、王さまの護衛官で朝鮮一の武人と誉れ高いムヒュルまでもボコボコにした過去が。
☆レオに怒られる!
 口のきけない女官ソイの正体は、チュユンの幼馴染であり、虐殺事件の時に生き別れとなったタム。善徳女王でチャンミョン王女の少女時代やってた娘ですね。ふくよかながらキリっとした美しさがいいですね。喋れない彼女は筆談、これが結構な量の紙を使用しているのが気になる。エコ的にどうなの。紙の無駄遣いはダメ!ディカプリオさんに怒られる!
★総括
 面白いです!宮廷陰謀劇+ミステリー、私の大好きな要素が上手にドッキングされてて、続きが気になってサクサク観ちゃえます。
 ヒョギ、ソン・ジュンギくん、ヒョヌくん、キム・ギボムくん、ソ・ジニョンくんなど、イケメンが華やかに男を競ってるところも、高得点なドラマです。


 
 
 
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クマさんに出会った

2013-03-05 | 北米映画 08~14
 「テッド」
 洋画のコメディは日本では当たらないという定説を破り、サプライズヒットとなった話題作をやっと観ることができました♪
 友だちがおらず独りぼっちの少年ジョンは、クリスマスプレゼントであるクマのぬいぐるみをテッドと名づける。ジョンの願いは神様に届き、命を吹き込まれたテッドはジョンと無二の親友となる。月日は流れ35歳のジョンは、見た目は可愛いままだが中身は自堕落で享楽的な不良おやじとなってしまったテッドに引きずられ、恋人ロリーにも愛想をつかされるダメ人間に…
 いやあ、評判通り面白かったです。可愛いテディベアが、聞くに耐えない下品な台詞を吐き、見るに耐えない卑猥な動きをする、というアイデアが大勝利した映画です。見た目と中身のギャップって、成功すればすごい魅力になりますよね。
 とにかく、テッドの18禁オゲレツさが笑えます。あまりにも下司の極み(by ハマカーン))すぎて、笑えない人には笑えないかも。青少年、乙女淑女の皆さんには顰蹙、不快、ドン引き以外のナニモノでもないでしょう。私はこういう笑いは大好きなので、ほんと楽しかったし勉強になりました。ああ~テッドみたいな友だち欲しい~。めっちゃ気が合いそう。

 テッドの下ネタが、いちいちツボにハマって大笑いでした。特に笑えたのは、スーパーのレジで同僚のエロおバカ娘に披露する下ネタパフォーマンス。あれ私、ヨーグルトやペットボトルを使用し、似たようなことして受けたことある(汗)。あと、デリヘル嬢たちとのシーン。う○こ出た~!これはエグい!いったいどんな遊びしてたんだよ?!と、苦笑いでしたが。オゲレツなテッドですが、同時にすごく知的でもあるところが素敵。話の内容は、ただ下品なだけでなく博学で機知に富んでるし。政治やサブカルチャーに関するテッドの揶揄や見識は、とても鋭く奥深くて感服しました。
 言動は下司の極みなテッドですが、見た目はほんとに可愛い!トコトコした動きとか表情とか、ほんとラブリー&キュートです。エプロンやスーツなど、テッドのコスプレも可愛すぎる。それにしても。テッドのあの軽やかで俊敏な動き、どうやって撮影したんだろ。特撮に見えないほど自然だった。

 男同士の強すぎる濃すぎる友情、というテーマも興味深く魅力的でした。テッドみたいな悪友に影響され引きずられ依存しきって、恋愛や社会生活に支障をきたしてる男って、いっぱいいるんじゃないでしょうか。恋愛よりも友情を優先してしまうジョンみたいな彼氏に、ウンザリ、イライラ、ムカムカする女性も多いことでしょう。オトナコドモなダメ男と付き合うには、かなりの忍耐と寛容さが必要です。あーいう男を好きになったら、自分の思い通りにしようとアレコレ頑張らず、基本は放置するのが鉄則でしょう。
 
 恋愛中の女にとって、最も脅威な強敵になるのは、彼氏の親友。ちょっとBL漫画のネタにもなりそうなシチュエーションに萌えました。恋愛も大事ですが、恋なら何度もできるかもしれないけど、生涯の親友とはそうそう出会えるものではないので、私なら友情を大切にするかも…
 テッドの声を担当したセス・マクファーレンは、この作品の監督でもあります。アメリカらしいパワフルな下品さの中に、キラっと光る知的なものを感じさせる作風が素晴らしい。映画ファンの心をくすぐるネタの数々も粋でした。
 ジョン役は、マーくんことマーク・ウォールバーグ。エテ公顔のマーくんとテッドのコンビ、犬猿の仲ならぬ熊猿の仲で微笑ましかったです。どんだけ鍛えてるんだよな、脱がなくても一目瞭然なマッチョボディ(二の腕、太すぎ!)は、ヘタレなダメ男ジョンには何かそぐわなかったけど、アホそうで優しそうなマーくんもテッド同様可愛かったです。ゲスト出演のノラ・ジョーンズのライヴで歌うシーンがあるのですが。ステージで久々に極悪ラッパー、マーキーマークに戻るという自虐ギャグ、やってほしかったな。
 ロリー以外は、出てくる連中みんな変人ばかりなのも笑えました。あのテディがフツーに社会に溶け込んでるのがスゴかった。スーパーの店長とか、ナニゲに頭おかしくて好きなキャラ。テッドを狙うサイコ親子も、いい味だしてた。クリミナルマインドのパロディみたいな拉致監禁とか笑えたわ。スーザンボイル呼ばわりされたサイコデブ息子が後にあの人気スターになるとか、アヒルの名前がなぜかジェームズ・フランコとか、意味不明だけど笑えました。
 おバカコメディだけど、ちょっとホロっとさせる要素もあり。冒頭のジョン少年とテッドのエピソードが、かなり私の涙腺を刺激しました。

 ↑今年のオスカー授賞式で、プレゼンターを務めたテッド&マーくんコンビ。マクファーレン監督は司会の大役も担い、八面六臂の活躍でした

 
 
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まっさかさまに堕ちてDesire

2013-03-04 | 北米映画 20s~50s
 my motherの友人S藤さんが、いま受難続きなんだそうです。
 S藤さんには二人の娘さんがいるのですが、長女は既婚男性と恋愛の果て略奪婚。しかし、前の奥さんが残していった連れ子が年頃の思春期ガールで、まったくソリが合わず陰湿な継母VS継子の争いの毎日なのだとか。そのことが原因でS藤さんの長女は、怪しげな新興宗教にハマってしまい、お布施するお金がないのでS藤さんにオネダリに来るのだとか。さらに、次女の夫がリストラの憂き目にあうなど、かなり深刻な不幸モード。落ち込むS藤さんに、さらなる災厄が。疲労骨折で入院してしまったのです。もう呪われてるとしか言いようがない。お祓いレベルですよねえ。
 不幸や不運に襲われないようにするには、いったいどうすればいいのでしょうか。常に気を引き締めて、慎重に用心深く生きれば防げるのでしょうけど…そうすると、幸福や幸運とも出会えなくなってしまいそうです。

 特選!恐怖の大女優映画祭④
 「欲望という名の電車」
 南部の名家出身だが落ちぶれて身を持ち崩したブランチは、ニューオーリンズに住む妹ステラ夫婦のもとに転がり込む。ステラの夫スタンリーは、ブランチの存在を疎ましく思うが…
 映画史上最も有名なヒロイン、「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラも、ある意味相当なイカレ女でしたが…同じくヴィヴィアン・リーが演じて2度目のオスカーを受賞したこの作品のヒロイン、ブランチも壮絶強烈すぎ。ほとんどホラーなのです。

 汚れた過去を隠し、妹ステラのもとに身を寄せるブランチ。没落したくせに、出自の良さと教養をひけらかす彼女に対し、反感と敵意をムキだしにするステラの夫・スタンリー。激しい衝突の繰り返しの果てに待ちうける、悲惨な結末…
 あまりにも有名なテネシー・ウィリアムズの舞台劇、登場人物たちのヒステリックな激情のぶつかり合いは、思わず息をのんで見入ってしまう迫力です。
 ブランチという女、確かに突然家に転がりこまれたら、イライラするし神経に障ることはなはだしい女だけど、でもあそこまで冷酷で陰湿な仕打ちを受けるなんて、可哀想すぎます。嘘と虚勢で全てを塗り固め、自分をきれいに見せようと狂奔する女の、醜悪で哀れな姿が痛々しい。仮面を剥ぎ取られ、人間として耐えられない屈辱を受けたブランチが迎えたラストは、哀れ極まりありません。

 乱暴者だけど、根は正直で、無教養な移民の子という劣等感を拭えずにいるスタンリーの、ブランチの高慢さや虚飾に反発する気持ちも理解できないこともない。老いた神経症メス犬と、若い野卑なオスゴリラがひとつ屋根の下。平和に暮らせるわけがない。2匹がキャンキャン!ウキキキー!と罵り合う姿は、目と耳を覆いたくなるほど壮絶なのです。
 何といっても、ブランチ=ヴィヴィアン・リーの、超絶コワレちゃった演技が圧巻!怖い!イっちゃってます。彼女ってホント、ボーン・トゥ・ビー・更年期障害女優。スカーレットに、性の生々しさと狂気が加わったブランチは、女優なら誰でも挑戦してみたい、でも誰でもできるわけではないヒロインではないでしょうか。
 そして、スタンリー=マーロン・ブランドの、クールな野獣ぶりときたら!丸太のような太々とした腕。ぶ厚い胸板。汗に濡れたTシャツ。これでもか!とセクシー・フェロモンを発散しています。男くさいけど、決して濃っ!ではなく、あくまでクール&シャープ。こんなにイカした野獣が、数十年後には正視に耐えられない妖怪デブ爺と化すと、当時のブランドに魅せられた人々の中で、いったい誰が予測できたでしょうか…
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